結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年08月06日(月曜日)

ニッポンの強み「組織力」とイオンリテールワーカーズユニオンの講義

Everybody! Good Monday!
[2012vol32]

2012年第32週。
8月第2週の夏真っ盛り。

声までも日焼けしさうな一と日かな
〈朝日俳壇 牧方市・石橋玲子

今日は「ヒロシマ原爆の日」。
広島市原爆慰霊碑に奉納された名簿は、
総数28万0959人。

原発も人の手にあり原爆忌
〈日経俳壇 武蔵野・高橋冨久子〉
心より、ご冥福を祈りたいし、
「決して忘れない」と誓いたい。

毎日新聞一面コラム『余禄』。
今日の新聞各紙コラムのなかで一番いい。

第二次大戦米軍司令官オマール・ブラッドリーの言葉。
「世界は分別を欠いた輝きと、良心なき力を手にしてしまった。
私たちが住むのは、核の巨人たちと、
倫理の幼児たちの世界なのだ」
原爆投下3年後の悔恨のコメント。

反原発の市民科学者・故高木仁三郎さん
「やり直しがきかない原発事故と違い、
計算をやり直せる技術者のコンピューターの世界は
倫理的なバリアーが働かなくなる」

コラムニストはつぶやく。
「唯一の被爆国、世界有数の地震国が
核兵器や原発とどう向き合えばいいか。
良心と倫理の鏡におのれの姿を映し、
改めて問い直してきたはずの日本と日本人だった」

そして結びの言葉。
「『良心なき力』と『倫理の幼児』にゆだねるには、
核兵器も原発も、あまりに危険すぎる」

同感。

一方、ロンドン・オリンピックは、
ますます盛り上がる。

後半戦に入って、
陸上が始まったかと思ったら、
ウサイン・ボルトがあっさりと、
男子100メートルで、2連覇。

コメントは、
「レジェンドをつくる一歩に過ぎない」

アメリカや中国でなくて、
ジャマイカの選手であるところが、
とても、いい。

ニッポンは、卓球女子やフェンシング・フルーレ団体、
水泳メドレーリレー、アーチェリー団体、バドミントン・ペア。
そしてこれから正念場を迎える男女サッカー、
団体戦がとりわけ健闘。

組織の力、集団の威力。
ニッポンの強みが、
如実に表れて、心地よい。

男子体操は例外的に、
内村航平が個人総合で金メダルを取ったが、
ここにはゼネラリスト派とスペシャリスト派の主義の問題が、
横たわっている。

あとの種目は、
組織の力が発揮された。

もし柔道にも団体戦があれば、
日本人柔道家たちは、
驚くほどの力を発揮するに違いない。

私たちはチームで事を運ぶ時に、
力を発揮できる。

そのことをテレビ画面を通してではあるが、
痛感させられる。

ピーター・ドラッカー先生が、
日本びいきであったことも、
こんなところから理解できる。

組織は「目的」ではない、
「手段」である。

組織は、存在そのものに価値があるのではなく、
その成果に価値がある。

組織はその成果を通じて、
社会に貢献する。

〈『マネジメント・エッセンシャル』より〉

私たち日本人が得意とする「組織」での仕事は、
個人では到底、成し遂げることのできない成果をもたらす。

日夜、オリンピックに触れていて、
そんなことを考えてしまう。

しかしそれは私たちにとって、
マイナスではない。

おおいにプラスになることを教えてくれる。

さて今週のスケジュール。
今日6日の月曜日はヒロシマ原爆の日。
平和祈念式典が広島で開催。

水曜日の8日は、
甲子園球場で、全国高校選手権開会式。

木曜日の9日は、 ナガサキ原爆の日。
この日、ロンドン・オリンピックは、
サッカー女子決勝。

金曜日10日はサッカー男子3位決定戦。
土曜日11日が、そのサッカー男子決勝戦。

そして日曜日の12日が、
期待は薄いが男子マラソンと閉会式。

ロンドン・オリンピックと甲子園野球が重なってくる。
他のスポーツ、ことさらにプロ野球の影の薄いこと。

そんな中でも、原爆の日がある。
ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ。
私たちは、
世界のスポーツの祭典を見ながら、
平和とは何か、
核とは、科学とは何か、
人間とは何かを、
考え続ける。

そんな1週間だ。

麻服の胸の万年筆太し
〈朝日俳壇 壬生市・あらゐひとし〉
私はいつも胸に万年筆を挿す。
見たまんまの句。
きっとモンブラン極太に違いない。

最後に、私自身の今週のスケジュール。
いたってシンプル。

今日、午前中、東京・八重洲で、
イオンリテールワーカーズユニオンで講義。
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「法人と個人」の話から入った。
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法人が利益を出しても、
個人が幸せでなければ意味はない。

個人がいい生活をしていても、
法人が危うい経営では長続きしない。

あちらを立てればこちらが立たず、
こちらを立てればあちらが立たず。
これではいけない。
どちらも立たねばならない。

根本のテーマは、
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」

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そして、サービスのマーケティング・マネジメント。
顧客満足と顧客ロイヤルティは、
「ホッケースティック」の関係にある。
憶えておいてください。

最後はピーター・ドラッカー。
「実際に人を活用する方法」。
その第一は、仕事と職場に対して、
成果と責任を組み込むことである。
さらに、共に働く人たちを、
生かすべきものとして捉えることである。
最後に、強みが成果に結びつくよう
人を配置することである。

ご清聴を感謝。

最後に、事務局の皆さんと写真。
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右から、中央執行総合企画局の金澤裕子さん、
中央執行本社グループ事務局長の小関慶一さん、
そして総合企画局局長・安藤賢太さん。

いつも、ありがとう。

その後、立教大学に移動。
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中庭の銀杏の葉が、
濃く、深く、豊かになった。
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夕方の空は、
ちょっとだけ涼しそう。
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研究室にこもって、原稿書き。
そして大学院の夏の仕事、
すなわち成績評価。

私の明日のスケジュールは、
もろもろの大量の仕事をこなしてから、
明後日、モンゴル・ウランバートルに旅立つ。
4泊5日。

ワンアジアクラブ交流会に参加。
私はワンアジア財団の評議員。
オリンピックをやっているときに、
アジアの国からそれを感じとるのもいい。

そんな気がする。

それにしても、
「良心なき力」も「バリアーなき幼児的倫理観」も、
私たちの組織の力で乗り越えたい。

組織は、その成果に価値がある。

では、みなさん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年08月05日(日曜日)

ジジと夏休み[日曜版2012vol32]

ジジです。
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ロンドン・オリンピック。
ボクもからだが、
うごいてくる。
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泳ぐひとたちから。
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走るひとたちへ。
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はんぶんが、おわった。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
軽井沢からかえってきました。
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すずしいところ。
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おみやげ、かってきた。
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とうげの釜めし。
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でも、きのうのよると、
きょうのあさ、
おとうさんはじぶんで、
ふたつたべました。
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そとは、あつい。
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くもは、もりもり。
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陽ざしは、つよい。
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その陽ざしにあたって、
みんな、あつそう。
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ニチニチソウ。
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「日日草」と、かきます。

センニチコウ。
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こちらは「千日紅」とかきます。

「ニチニチとセンニチ」。
あついあつい夏。
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へやのなかにも、
陽ざしがうつる。
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そしてへやのなかは、
夏休み。
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おうちのカーテン。
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日差しを、さえぎってくれる。
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ボクたちを、
まもってくれる。
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ありがとう。

そとは夏。
うちは夏休み。
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みんな、からだをやすめて、
それをたのしみましょう。
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ボクも、おうちのなかで、
ゆっくり、やすむことにします。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年08月04日(土曜日)

「柔道はなぜ期待外れに終わったか」のマネジメント改革&イノベーション

今朝、目覚めたのは、
軽井沢プリンスホテル・ウェストのコテージ。
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池のまわりにコテージが並ぶ。
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涼しい。
それだけで、
心地よい。

朝日新聞一面コラムの『天声人語』が書く。
「漢字の文化はありがたいもので、
『涼』の字を眺めるだけで、
ふっと体感温度が下がる気になる」

その通り。

「納涼、涼気、夕涼み……この一字がなかったら、
日本の夏はもっと暑いに違いない」

「涼」の字だけでなく、
実際に「涼しい」

コテージのテーブルに、
「てるてる坊主」。
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この部屋を準備してくれたスタッフの手づくり。

それだけでも涼しさの気分は、
倍加される。

私は一日、このてるてる坊主を、
ポケットに入れて動いた。

さてロンドン・オリンピックは、
ちょうど折り返し点。

前半が水泳をはじめ、体操、柔道などだったが、
後半は陸上やサッカー、バレーボールなど球技の決勝が行われる。

「柔道はなぜ期待はずれに終わったか」
山口香が日経新聞に長編の評論を書いている。
日本の女子柔道の草分け。
現在、筑波大大学院准教授にして、
日本オリンピック委員会理事。
1984年世界選手権で初優勝。
1988年ソウル五輪で銅メダル。

私は今、柔道に関する評論家として、
山口香を一番信頼している。

「今大会の日本勢を象徴する戦いぶり」は、
「攻めずしての負け」

女子は「調整の失敗」
男子は「選手層が薄く、足りない選手が代表」になっている」
手厳しい。

「負けることに慣れてしまうと、
立て直すのは大変だ」

このコメントは、
小売業やサービス業の店の競争に似ている。

山口香が特に指摘する男子柔道の低迷理由。
「身体能力の差が如実に結果に出るのに、
体力をつけるための練習が少ない」

「『一本を取る柔道』を掲げながらも、
そのための強化はしていなかった」

つまり「目指すものと実際の施策」に、
明かな「矛盾」があった。

さらに「コーチの選び方」。
「現役時代の成績より、
選手を育てた実績を重視して選ぶべき」

根本的な考え方に関して。
「日本はもう強くないということを、
柔道界全体で認識するところからスタート」。
「数年前から弱体化の兆候はあったのに、
日本の柔道は目をそらしてきた」

そして、「『神話』を捨てて変わる覚悟
これは絶対に必要だ。

すなわち日本柔道に求められていることは、
イノベーションそのもの。

ピーター・ドラッカーは、
イノベーションが起こる一番多いケースとして、
「予期せぬこと」を上げる。

予期しない失敗、予期しない成功。
それがいちばんイノベーションにつながりやすい。

「男子金メダルゼロ」は予期せぬ失敗か、
すでに兆候があったのに目をそらしていたからなのか。

山口香は、後者だと断ずる。

日本柔道界は、
「しばらく前までよかったのに、
今は駄目な会社」
そのものだ。

しかし、こういった場合にも、
手術の手立てはある。
マネジメントの改革である。

さて今日8月3日、
「改正労働契約法」が成立。

対象は、
「同じ職場で5年を超えて働いているパートタイマーや契約社員」。
本人が希望すれば無期限の雇用への切り替えを、
企業に義務づける。

二つの側面がある。
第1に、正社員との待遇格差が改善される。
かつての言い方では「本工と臨時工の差別」。
それが是正される方向になる。

しかし第2に、臨時労働者を主戦力としている企業には、
直近、明らかに負担増となる。

小売業、サービス業がその代表だが、
企業によっては契約更新しない場合が出てくる。
そんな時にはパートタイマーのためにはならない。

だから「運用」には課題が多いとされるが、
熟練したパートタイマーを再雇用しないとしたら、
その企業は競争に勝てない。

日経新聞の記事には、
イトーヨーカ堂とファミリーマートが出てくる。
イトーヨーカ堂は「長期間働くパートはやる気があり、
安定した雇用の環境整備につながる」と歓迎。

これが妥当な考え方だ。

「経験者は大事な戦力。
無理に辞めてもらうことは考えづらい」
こちらはファミリーマート。

「働きたい企業」は、
この法改正にどう対応するだろうか。

そう考えるだけで、
結論は見えてくる。

厚生労働省の試算。
2010年の雇用者数は5111万人。
契約社員やパートタイマーは1200万人。
この中で、勤続年数が5年を超える労働者は360万人。

改正法は2013年度中に施行される。
重要な法改正である。

<結城義晴>

[追伸]
万代西宮前浜店の紹介は来週に延期します。
みなさん、よい週末を。

2012年08月03日(金曜日)

米国小売業7月売上高+4.6%と2030年日本就業者-860万人

暑い日が続きます。

私は昨日、夕方から、
休暇をとって軽井沢。

宿泊は小さなペンション。
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軽井沢ヴァルト。
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緑にかこまれた赤煉瓦敷きの石段を登る。
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するとテラスが現れる。
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建物が草木に取り巻かれている。
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ダイニングはシックなつくり。
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いつもクラシック音楽が流れている。
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窓辺にすわって、
パソコンを開きつつ、
紅茶などいただく。
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天井も高い。
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軽井沢のお奨めレストランが、
手書きの地図で紹介されている。
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こぢんまりした部屋だが、
とても心がおちづく。
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夕食は焼肉の「一龍」。
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入り口のところにオンドル。
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絶品の焼き肉をいただいてから、
ママを囲んで写真。
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夜中の1時半まで、仕事したが、
朝の5時には目がさめた。

この時期の軽井沢の朝は、
とりわけよろしい。
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昼は、軽井沢72でゴルフ。
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右端の立教大学社会人大学院生・堀田直樹さんが、
丁寧に世話を焼いてくれた。
心から感謝しつつ、英気を養った。

さて、7月のアメリカ小売業界。
主要小売企業20社の既存店売上高は、
前年同月比でプラス4.6%。
これは昨2011年9月以来10カ月ぶりの高水準。

ちなみに6月の実績はプラス0.2%だった。

国際ショッピングセンター協会の発表。

アメリカでも個人消費は伸びていない。
しかし小売り各社が9月の新学期商戦を前倒しした。
その効果が出たかたち。
だから需要の先食いとの指摘もある。

代表的な企業ごとに見ていこう。
まずウォルマートのライバルのターゲットは、
プラス3.1%。

メンバーシップホールセールクラブのコストコは、
プラス5.0%。

オフプライスストアのTJXはプラス7.0%。

全体にディスカウント業態を中心にした企業が好調だった。

ちなみにウォルマートの実績は、
この国際ショッピングセンターの統計には含まれていない。

一方、百貨店の平均は1.3%増。
圧倒的なシェアを誇るメイシーズはプラス4.1%、
伝説のサービスのノードストロームは0.9%増、
サックスフィフス・アヴェニューは3.5%増。
ジュニアデパートのコールズは平均的な1.7%増。

全体の底上げ役を担ったのはアパレルファッション店。
第2位のリミテッドが12.0%プラス。
マルチ・ブランド&マルチ・フォーマット戦略で、
「バス&ボディ・ワークス」が17%増、
「ヴィクトリアズ・シークレット」は12%増、
しかし「ラ・センザ」はマイナス5%。

第1位のギャップはプラス10.0%。
日本上陸を果たした「オールドネイビー」が12%増、
「バナナリパブリック」が8%プラス。
地域別には北米GAPがプラス13%、海外は4%増。
ギャップに関してはカラージーンズが好調だという。

7月はアメリカでも全国的な猛暑だった。
それが夏物衣料の売り上げを押し上げてくれた。

アメリカでも「お天気頼み」の商戦が続く。

なお8月の既存店売上高予測は、
プラス1.5~2%。

9月から新学期が始まるアメリカ商戦は、
8月にひとつのヤマ場を迎え、
あとは10月末のハロウィーン、
11月第4木曜日のサンクスギビングデー、
12月25日のクリスマス商戦へと向かう。

8月が2012年の明暗を占う。

私は8月23日からダラス・ニューヨークを訪問する。
今年のアメリカ商戦を見定めることになる。

日本ではお盆商戦がその役割を担う。
来週から再来週にかけて、
その正念場を迎える。

さて日経新聞の経済コラム『大機小機』に、
重要な指摘がある。
タイトルは「起業促進を戦略テーマに」。

厚生労働省の雇用政策研究会が未来予測した。
「2030年の日本の労働力需給状況」の推計結果。
2030年の就業者数は現在より860万人減。
この間に総人口は1000万人減少。

国力の減退を如実に表す。
この中で、就業人口の減少スピードには、
驚かされる。

そこでコラムニストは、労働力需要喚起のために、
「起業支援策の抜本強化」を提案する。

アメリカの『「フォーリン・アフェアーズ・リポート』最近号。
「この30年の米国の新規雇用の多くは、
新規に設立した企業に支えられている」

日本の中小企業庁「11年版 中小企業白書」。
2009年までの3年間、
新規開業事業所は全事業所の8.5%だった。

しかし、この起業によって生み出された雇用は、
「全雇用創出の37.6%」。

「起業促進」に「官民で知恵を絞る」。
コラムニストの指摘は正しい。

そして小売業・サービス業は、
「起業」しやすい産業だ。

2030年までの日本の就業者人口問題にも、
小売りサービス業が大きな役割を果たしていく。

商業サービス業の現代化は、
日本の国力に決定的にかかわっている。

<結城義晴>

2012年08月02日(木曜日)

内村航平体操個人総合金メダルにゼネラリストとスぺシャリストを思う

内村航平、やりました。
ロンドン・オリンピック、
体操男子個人総合で金メダル。
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団体ではミスだらけだったが、
打って変わって、
後続を寄せ付けない孤高の演技。

塚原光男・日本選手団総監督。
「今夜は本物の内村だった。
五輪の本当の厳しさを知ったと思う」
ご存知、月面宙返りの生みの親。
今、日本体操界のトップリーダー。

加藤沢男・国際体操連盟技術委員。
「土壇場でこれだけの演技ができるのは相当な力がある証拠だ。
内村は技に向かって非常に貪欲。まだまだ進化する」。
1968と1972年、男子個人総合2連覇。
その美しい線は忘れられない。
私が最も好きな体操選手。

具志堅幸司。
「早く後継者がほしいと、ずっと思っていた。
体操ニッポンの強化は6種目が基本。
ようやく金メダルが取れた」
28年前の五輪男子個人総合金メダリスト。

具志堅が指摘する「6種目が基本」は、
日本の体操界がゼネラリスト養成を志向していることを示す。

対して、ライバルの中国は、
スペシャリスト養成派。

世界の流れは二つに分かれる。

ここで、オリンピックで金メダルを取るには、
スペシャリスト養成派が有利だ。

器械体操男子には8種目がある。
だから8つの金メダル、8つの銀メダル、8つの銅メダルがある。
全部で24個のメダル。

①団体、②個人総合、
種目別に③床運動、④跳馬、⑤あん馬、
⑥鉄棒、⑦平行棒、⑧吊り輪。

国別に出場できる選手は5人だが、
それぞれに世界一のスペシャリストをつくると、
種目別の金メダルは取れる。
しかも団体でも金メダルがとりやすい。

一方、個人総合は、
すべての種目を、
一人でやり遂げねばならない。
そんな選手をつくらねばならない。

現在のようにスペシャリストが増えてくると、
技術そのものはひどく高度化してくる。
だからゼネラリストとして、
全種目でトップレベルにいることは、
なおさら困難なことになる。

だからこそ、内村航平の価値は高い。

今回の銀メダリストのマルセル・グエン(ドイツ)。
「内村が金メダルを取ると思っていた。
最高の体操選手だ。
彼に追い付くのは、簡単ではない」

スペシャリストの養成は、
早期に大きな成果を上げる。
つまり金メダルの増産、量産を可能とする。

では、ゼネラリストをつくるのは、
何を意味し、何を目的とするのか。

私は「完成された人間」をつくることだと思う。

もちろんだからと言って、スぺシャリストが、
欠陥人間だなどとは毛頭、考えない。

しかしゼネラリストの体操選手は、
「完全なる人間」に近いのだと思う。

これは経営も同じ。

経営においては、
ゼネラリスト抜きのスペシャリストだけでは、
うまくはいかない。

両者が役割分担をしあって、
良い会社がつくられる。

内村航平も、
加藤沢男も具志堅幸司も、
さらに遡るが遠藤幸雄も、
「完全なる人間」を目指した。
そしてそれは見事に花開いた。
私はそう信じる。

ちょっと、古いか。

いや、体操を志した人間として、
心からそう思う。

なんといったって、
全種目で完成された演技をする、
その技量をもつ、
これ以上、カッコいいことはない。

とは言っても、銅メダルを取ることだって、
本当に大変なことだ。
現在までのメダル総数。
中国30、アメリカ29、
そして日本は17で第3位。

NHKへ視聴者からのコメント。
「『金」と『同』じと書いて『銅」と読む」

日本の若者たち、大したものだ。
日本の将来は暗くはない。
そう、信じたい。

さて、昨日の続き。
第1回商人舎ミドルマネジメント研修会。
5月28・29・30日に開催されて、
お陰様で、大好評。

その成績優秀者S評価獲得者。
アイウエオ順で昨日は6人を紹介した。
今日は残りの6人。

髙山時光さん
株式会社髙山
常務取締役
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野口佳宏さん
株式会社平和堂
SM第四エリアマネージャー
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福田正博さん
株式会社平和堂
SM第二エリアマネージャー
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丸岡正人さん
株式会社平和堂
SM東海第2エリアマネージャー
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森山寛樹さん
原信ナルスホールディングス株式会社
近江店店長
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安田和明さん
株式会社いちい
店舗運営部グロサリスーパーバイザー
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各社ともに精鋭を派遣してくれた。
その精鋭のなかの精鋭。

S評価獲得、心から祝福しよう。
おめでとう。

企業別にみると、
平和堂が3名、原信ナルスが2名、
それぞれS評価獲得者を出した。

研修参加者全員に言っておきたい。
この研修で学んだことは、
マネジメントのほんの入り口に過ぎない。
もっともっと自己研さんし、
学び、そして教えることに励んでもらいたい。

今月の商人舎標語。
「学ぶ組織・教える組織」
みなさんはその先兵である。

「学ぶ組織・教える組織」が、
知識商人を次々誕生させ、
商業・サービス業の現代化を果たす。

私はそれを信じている。

第2回商人舎ミドルマネジメント研修会の概要が、
ほぼ決定した。

日程は11月13・14・15日。
11月第3週の火曜日から木曜日まで。

場所はニューウェルシティ湯河原。
神奈川県湯河原町。
今回は合宿制だが、完全隔離方式を選んだ。
その方が学習の成果が上がるからだ。

隔離なのでちょっと遠い。
しかし新幹線の熱海駅からバスを仕立てて送り迎えする。

カリキュラムは全く変わらない。

52週マーチャンダイジングの鈴木哲男先生、
レイバースケジューリングの高野保男先生、
計数管理の白部和孝先生、
そしてドラッカーの分身・上田惇生先生。
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もちろん結城義晴も渾身の力を込めて、
「学び・教える」。

各社とも、早目のご検討をお願いしたい。
申し込みはここから。

最後にニュースを一つ。
日経新聞朝刊のスクープ。
例によって夕刊で「確認記事」掲載。

ドラッグストアのココカラファインが、
新潟県のコダマを買収する。

「年内にも株式を 100%取得し完全子会社」にする。

ココカラファインは2012年3月期連結売上高3219億円。
首都圏のセイジョー、関西のセガミメディクス、
中部のジップ ドラッグなどを傘下に持つ業界第4位。
コダマは新潟県内トップシェアの売上高203億円。
新潟県を中心にドラッグストア「くすりのコダマ」を88店舗展開。

これによって、 直営店舗数1200店舗超の第3位企業となる。

第1位はマツモトキヨシホールディングス、
年商4345億円。
第2位がサンドラッグ、3868億円。
第3位、スギホールディングス、3272億円。

ドラッグストアの扱い商品は、
家電と同様の工業製品。
だからコモディティ化現象が起こりやすい。

「コモディティは寡占化する」

だからこの業界もM&Aの方向を止めることはできない。

しかし一方で、
顧客データ付POSシステム活用で、
フリークエントショッパーズプログラムを導入する動きも活発。
コモディティ化現象のなかの、
顧客志向マーケティング。

M&Aはこの行為と裏返しと考えてよい。

ゼネラリストとスペシャリスト。
裏返しの現象が起こることこそ、
一つの進化であると、私はつよく思う。

<結城義晴>

2012年08月01日(水曜日)

第1回商人舎ミドルマネジメント研修会結果報告とS評価獲得者発表!

今日から8月。

早いもので、2012年もあと5カ月。

その8月の商人舎標語。
「学ぶ組織・教える組織」
これ、ピーター・ドラッカー先生の言葉。

『ポスト資本主義社会』から、
「生産性向上のための最善の方法は、
人に教えさせることである。
知識社会において生産性の向上を図るには、
組織そのものが学ぶ組織、
かつ教える組織とならなければならない」

アメリカのホールフーズを見ていても、
ウェグマンズを訪れても、
組織全体に「学ぶ風土」がある。
「教える体質」がある。

「学ぶ組織・教える組織」
“A learning and a teaching organization”

それが困難な問題を発見させるし、
それを解決させる。
イノベーションに挑戦させるし、
それを実現させる。

世の中、学生・生徒・児童は、
夏休み真っ最中。
だから家庭には身近に「学ぶ者」がいる。

そして同時に、
ロンドン・オリンピックが佳境を迎える。
甲子園高校野球も始まる。
ここにも「学ぶ者・教える者」がいる。

そんな人たちに接しながら、
そんな映像に触れながら、
私たちは仕事のうえで、
「学ぶ組織・教える組織」を意識したい。

「働きたい企業ランキング」
「働きがいのある企業ランキング」
毎年100位に入る企業、
上位にランキングされる企業は、
もれなく「学ぶ組織・教える組織」だ。

「学ぶ組織・教える組織」をつくって、
カリキュラムや場を用意し、更新すれば、
人々はおのずから学ぶ。

写真はウォルマートのバックヤード。
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休憩室ではない。

ここはEラーニングの部屋。
そして学ぶアソシエート。
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「学ぶ組織・教える組織」にはいつも、
進化がある。

8月は、仕事のうえでも、個人的にも、
「学ぶ季節」にしたい。
そしてそれを「組織の風土」にしていきたい。

第1回商人舎ミドルマネジメント研修会。
5月末に行われたが、
お陰様で大好評。
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その修了者は114名。
2泊3日の缶詰型研修会。

52週マーチャンダイジングの鈴木哲男先生、
レイバースケジューリングの高野保男先生、
計数管理の白部和孝先生、
そしてドラッカーの分身・上田惇生先生。
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もちろん結城義晴も渾身の力を込めて、
「学び・教える」。

2回の「理解度テスト」を実施。
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それから研修終了後に「課題レポート」を提出してもらう。

それらを総合評価して、
成績をつける。

大学や大学院と同じやり方。
S=秀
A=優
B=良
C=可
D=不可

相対評価ではなく、絶対評価。
これからずっと続いていく研修会だから、
その都度、評価を変えず、
絶対評価にして、一貫する。
2回の理解度テストは書き込み式を中心に100点満点。

二日目の朝行った第1回理解度テストは、
平均点69.5とまあまあの水準。
問題も比較的に優しかった。
最高点は100点、3人いた。
最低点は13点。

三日目の朝の第2回理解度テストは、
難しい問題設定にした。
だから平均点59.5、
それでも最高点は100点満点で、
これはさすがに一人。
最低点は17点。

第2回理解度テストのたった一人の100点満点者は、
平和堂の野口佳宏さん。
素晴らしい。
夜遅くまで、自習室で勉強していた。
おめでとう。

課題レポートはまず事務局二人が読んで評価し、
それから私が読み込んで、S~Dまでの採点をした。

私は立教大学大学院で、毎年、
前後期合わせて50人ほどの院生に、
講義をし、レポート課題を出す。
前期後期ともに4回ずつのレポートだから、
トータルで200本にも及ぶ。

それを読んで、評価する。
だから今回も最後に私が、
自信と責任をもって、採点した。

はじめての試みだったので、
念には念を入れ、丁寧に丁寧に、
分析・評価した。

2回の理解度テストを全体評価の50%、
課題レポートを50%として、
最終の全体評価をつけた。

とても良い結果が得られたと思う。

その結果、栄えあるS獲得者が12人も誕生した。
そのS評価者を今日と明日で、紹介しよう。

氏名のアイウエオ順。
成績順ではない。
今日は6人。

では、
第1回商人舎ミドルマネジメント研修会。
S評価獲得者。

安倍義典さん
株式会社万代
販売促進部副部長
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一色泰広さん
株式会社 いなげや
店舗企画部課長代理
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宇佐川浩之さん
株式会社丸久
経営企画室次長
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岡崎浩樹さん
株式会社 エブリイ
執行役員社長室室長
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小橋正也さん
株式会社ダイナム
第2営業部第6ゾーンマネジャー
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清水淳さん
原信ナルスホールディングス株式会社
業務システム室室長
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心から、祝福しよう。
おめでとう。

この研修会で学んだことを、
さらに学びつつ、高め、深め、
教えることにも励んでほしい。

もちろんS評価者だけではない。
商人舎ミドルマネジメント研修会のすべての参加者に、
「学ぶ・教える」を実践してもらいたいし、
「学ぶ組織・教える組織」をつくることに勤しんでもらいたい。

それが会社と社会を変革することに貢献する。

明日は残りの6人を紹介しよう。
ご期待願いたい。

さて昨日の日経新聞に、
「食品・日用品大手、
売り場奪取へPB拡大」
の記事。
有力メーカーがプライベートブランドの生産受託をする。
そんなケースが多くなっている。

2年前に立教大学大学院結城ゼミの田村直純さんが研究した。
その成果が広がっているという話。

日経は主要食品・日用品25品目の1,2位のメーカー41社を調査。
「29社がPB生産を請け負っていた」

田村さんは34品目を調査した。

中下位メーカーが受託生産するのが一般的だったPB。
しかし今や大手メーカーがPB生産する。
日経の調査では、
食品では33社中27社、
日用品では8社中2社。

製パン第1位の山崎製パンが「ローソンセレクト」。
歯ブラシ2位のサンスターが「セブンプレミアム」、
エースコックのセブンプレミアム「豚骨ラーメン」は、
「自社のナショナルブランド商品に匹敵する販売量がある」

田村論文の[結論]。
PB開発の製造メーカーは、
(1)カテゴリー市場で5位以下が一番多い。
(2)二番目に多いのは2位メーカー。
(3)三番目に多いのは、トップメーカー。

田村さんの最後の分析が鋭い。
「高寡占化業界」ほど、
PB製造においてカテゴリーシェア上位企業の受諾度が高く、
逆に「低寡占化業界」ほど、
カテゴリーシェア上位企業の受諾度が低い。

その通りの現象が広がっている。

大手小売業や共同仕入れ会社の上位10社。
2012年度のPB売上高は2兆円を超える見込み。
これは2011年度から2割も増えている。

PBに関しても、結局は、
「学ぶ組織・教える組織」が、
マーケットと業界をリードするに違いない。

欧米のケースがそれを示している。

<結城義晴>

2012年07月31日(火曜日)

ヤオコー「研修室付き社員寮」と万代「ドリームワールド」の子供達招待

日本は、暑い。
もう少しして入道雲など出てくれば、
のんびり、ゆったりした夏となるのだが。

ロンドンは、熱い
やっと女子柔道で日本初の金メダル。
57キロ級の松本薫。
闘争心が顔に、姿に、
湧き出ていた。

終ってから急に女らしくなった。
それがとてもよかった。

私も深夜まで観戦した体操男子団体は、
最後の最後の演技者・内村航平のあん馬に関して、
審判団が一度出した得点を訂正、
最終順位4位が劇的な銀メダルに変わった。

日経新聞の「五輪欄」で、
塚原直也が書いている。
「ミスの原因を探ると、
やはり『緊張』の2文字に行き着く」。

「日本は『緊張』を
『いい意味の緊張』に
変える技術がなかった」

「『失敗してもいい』といった開き直りが見えず、
どこか守りに入っているようだった」

体操の中継を見るのが、
私も怖かった。
見る側、応援する側も、
守りに入っていた。

それにしても最近の体操は、
リスクが大きすぎる。

塚原の見解。
「克服するためには
血のにじむような努力が必要になってくる」
やはりそれしかない。

現在のところメダル獲得数は、
色を関係なく勘定すると、日本が11個。

中国とアメリカの17個の次に多い。

銀メダルでも銅メダルでも、
勝ち取るのはたいへんなことだ。

メダル数第3位。
誇ってよいし、
日本の若者はすごい。
信じ続けよう。

さて小売業2強のニュースが日経新聞に。
まず「イオンが仮想商店街」。
今日の記事。

イオンモールが9月上旬に、
「イオンモールオンライン」を立ち上げる。

最初は130社が参加。
リアル店舗のショッピングセンターに出店するアパレルが中心。
将来は1000社規模の参加を見込む。

イオンの狙いは、
リアルとネットとの融合。

横浜市の専用物流拠点から、
最短で2日後、追加料金を払えば翌日に、
商品が届けられる。

一方、セブン-イレブンは2013年度に、
コンビニ新店を1500店以上出店。

これも昨日の日経の一面記事。

こちらはリアルの充実で、格差を広げる。
今年度計画は1350店。

3期連続過去最高を更新。

出店パターンはほとんどが、
FCCタイプと言われる経営委託店。
つまり物件と建物をセブン-イレブン本部が用意し、
加盟者は雇われ店長のような形で店を開く。
これによって、出店スピードが飛躍的に早まった。

セブン-イレブンのシェアは、
2011年度で35.7%。

それをさらに高めていく。

そんな新店の平均日販は、
2009年度52万5000円だった。
それが今年3~5月は60万3000円に上昇。

2011年に鹿児島県に出店、
今年度は秋田県。
出店し始めると、
弁当・惣菜センターをつくって、
100店、200店とドミナントを築いていく。

2014年度末までに18工場が新増設される。

これでセブン-イレブンの国内未出店地域は7県。
四国4県と青森、鳥取、沖縄。

セブン-イレブンには、
飽和が待っている。

米国ウォルマート・スーパーセンターと同じ。
それを同社はおくびにも出さないが、
この出店の急速化は、
何を意味しているのだろう。

もうひとつニュース。
「ヤオコー、研修室付き社員寮」。
今年8月、研修施設併設の若手社員向け寮が開設される。
「業界トップクラスの労働環境、雇用条件の実現」
ヤオコーが今年策定した中期経営計画に掲げた目標。

埼玉県坂戸市の社員寮には、
30歳までの社員100人が入居できる。
1階には研修室が設けられ、
料理教室や英語学習室などが併設される。

業界リーダー企業として、
産業の地位を上げる。
それを「実践躬行」。

私、こういった政策、大好きだ。
心から尊敬するし、応援したい。

さて昨日30日は、大阪。
大阪南港ATCホールで、
万代ドリームワールドを視察。
28日の土曜から開催中。

万代ドリームワールドは、
お客さま向けの人気イベント。
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2008年から毎年行われ、今年で5回目。
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全店の顧客から抽選で1万2000名の親子を招待し、
さまざまなアトラクションやゲームで楽しんでもらう。
万代の取引先メーカーや卸が運営主体となって、
催し物を企画し、ブースを出展し、お土産をプレゼント。
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もちろん、万代の幹部・社員たちも一緒になって、
お客さまにサービスする。
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今年は万代50周年イヤーだが、
それを記念し、3日間の開催とした。
3日目の月曜日には、
大阪府の施設の子供たちを、
600名ほど特別招待した。

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万代側がバスを用意して、
送り迎えし、会場で楽しんでもらって、
帰りにはお土産などもプレゼントする。

私が会場に着くと、
加藤徹社長をはじめ、
幹部の皆さんが出迎えてくれた。
入口で加藤社長と記念写真。
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朝、開場したばかりだったので、
入場者は少なかったが、
普段こういった楽しみの少ない子供たちが、
ゲームに興じ、走り回って、楽しんでいる。
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日本アクセスのブースでは、
サッカーゴールのゲーム。
20120731144105.jpg

一番奥のホールでは、
大きな風船のアトラクション。
20120731144114.jpg

その横には「食育コーナー」。
野菜のお絵かきコーナーもある。
鰻やどじょう、金魚、生きた蛸までが、
ビニールのいけすに入れられ、
金魚すくいどじょうすくいをしたり、
触って遊んだりすることができるコーナーも。
20120731144122.jpg

特設ステージでは歌と踊りのアトラクション。
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子供たちは、本当に楽しそう。
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各ブースのキャラクターも子供たちを楽しませる。
私の隣はTAMANOIくん。
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この3日目のボランタリー・イベントは、
マスコミに報道されていない。
しかし「それが50年の感謝」。
加藤さんはいたって謙虚に、そう語る。

ATCホールには常設のモンスター研究所がある。
ロボットのモンスターが展示された迷路を、
研究員に案内されながら、
ちょっとしたアクシデントのスリル観を楽しむという趣向。
こちらも、招待者たちは無料で見学できる。
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ロボットのティラノザウルス。
よくできていて、迫力満点。
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記念撮影ポイントで私も1ショット。
結構、面白かった。
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万代は50周年の今年、夏休み期間中、
このモンスター研究所に特別協賛している。

こちらは、ホールの2階奥に積まれた子供たち向けのお土産品。
帰り際に1人1人に配られる。
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最後に、加藤社長、山下和孝副社長(左)、不破栄副社長(右)と写真。
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午後は、兵庫県西宮市前浜のミリオンタウンを視察。
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6月22日にオープンしたばかり。
1階に万代西宮前浜店、
2階にしまむら
が入っている。
このセット、「関西では最強」との噂。
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その店舗報告は今週後半の予定だが、
700坪強の売場には意欲的な取り組みが随所にある。

ヤオコー川越的場店とはまた違った試みだが、
それと並ぶ2012年最高レベルの店舗であることは間違いない。
ミリオンタウン支配人・西宮前浜店長の藤本誠次さん。
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頑張ってください。

万代の売場を巡っていたら、
突然声をかけられた。
千代田章さん。
2階のしまむらで働いている。
私を見かけて、探してやってきてくれた。
『お客様のためにいちばん大切なこと』の愛読者。
記念に握手。
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昨日1日、いつものように、
エスコートしてくれた執行役デイリー部長の黒田久徳さん。
コーネル・ジャパン3期生。
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第1回USA研修会に参加してくれた商人舎ファミリーの1人。

東のヤオコーは、
「業界トップクラスの労働環境、雇用条件の実現」を目指す。
西の万代は、
「日本一働きたい企業」を標榜しつつ、社会貢献も怠らな
い。

暑い暑い日本の夏に、
いい気分の催しに参加して、
元気が湧いてくる。

<結城義晴>

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コロナは時間を早める

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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