結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年10月19日(水曜日)

青森・丸大サクラヰ薬局のハッピー共栄会でドラッカーを語る

昨日から青森。

朝、羽田から青森へ。
20111019231414.jpg

飛行機の窓から見た景色も、
白雲と紅葉が美しかった。
20111019231403.jpg

到着した青森空港は寒かった。
20111019231426.jpg

1871年、明治にすると4年、
廃藩置県の詔が発せられた。

現在の青森県には、5つの藩があった。
弘前藩、黒石藩、斗南藩、七戸藩、八戸藩。
さらに北海道渡島半島の館藩が加わって、
弘前県が成立。
それがやがて青森県となる。

つまりは青森県は5つの地域に分かれていたことになる。

私は日本のスーパーマーケットやドラッグストアのローカルチェーンはまず、
この旧藩の単位から始まっていると考えている。

全国的にみると、初めは、
3府302県あったという。
つまり300くらいの藩が単位だった。

これは現在の小選挙区制の300単位と、
シンクロしている。

小売業の最小商勢圏が、藩単位で形成され、

それが少しずつ統合していったと考えると、
日本のスーパーマーケット企業やドラッグストア企業が、
ローカルチェーンのオーバーカンパニー状態を示していることの説明がつく。

藩の単位ごとに生活習慣が異なり、
さらにその地域での人々の絆も、
強く深いものがあったからだ。

さて、昨日は、
㈱丸大サクラヰ薬局のハッピー共栄会で講演。
20111020112416.jpg
丸大サクラヰ薬局は、
その青森県にドミナントを敷いて出店しているドラッグストア・チェーン。
ハッピー共栄会はその取引先の集まり。
そこでの講演。
今回で第6回目となる。

日曜日にフランス・パリから帰って、
まだ時差が残る。

夕方、ひどく睡魔に襲われるが、
夜中には目が冴える。

講演していても、
最初は自分の関心事に頭が集中する。
しばらく話していると、
本日のテーマに入っていくことができる。

代表取締役社長の櫻井清さんは、
今年、ジャパン・ドラッグストアショーの実行委員長として活躍。
20111020112446.jpg
<㈱丸大サクラヰ幹部の皆さんと写真。私の左が櫻井清社長>

3月11日の東日本大震災の勃発の瞬間、
千葉県の幕張メッセを借り切って、
ドラッグストアショーの初日が開催されていた。

このショーを仕切ったのが、櫻井さん。
私のひとつ上の昭和26年生まれの、
薬剤師資格を持つ経営者。

だから同年配の志を同じくする者として、
尊敬しつつ、仕事ぶりを拝見してきた。

丸大サクラヰ薬局の創業は昭和47年10月。
平成22年9月期の売上高145億円、
23年は168億円。

オーナーシップ経営のローカル・ドラッグストアチェーンとして、
増収増益を堅持。

日本の地方企業のモデルのひとつ。

「ハッピー・ドラッグ」「ハッピー調剤」のバナーで、
地域密着の店舗展開。

私の講演は、
日本の小売業態のなかで、
ドラッグストアの位置づけをし、
今後の方向性を明らかにし、
そのうえでドラッグストアは、
「知識商人」によってしか成り立たないことを示した。

「基本的な経済資源、すなわち生産手段は、
もはや資本でも、天然資源でも、労働でもない。
それは、知識である」

「知識の、生産的使用への配賦の方法を知っているのは、
知識経営者であり、知識専門家であり、知識従業員である」

ドラッカーはナレッジ・ワーカーと呼ぶが、
私はこれをナレッジ・マーチャントと名付けた。

「夕食に招く客には教養のある人がよい。
だが、砂漠では教養のある人はいらない。
何かのやり方を知っている人がよい」

つまり仕事の専門家。
薬剤師をはじめとして、
ドラッグストアに勤める人々は、
まさにこの知識商人。

「マーク・トウェインが1889年に書いた小説の主人公、
コネティカット出身のヤンキーは教養ある人間ではなかった。
ラテン語もギリシャ語も知らず、
シェイクスピアを読んだこともなく、
『聖書』もほとんど読まなかった。
しかし彼は、機械のことなら、
電気を起こすことから電話機をつくることまで
すべて知っていた」

知識商人は、知識と知恵を駆使する。
教養は必要ない。
品性は不可欠だが。
「商売のこと、
商品のこと、
お客様のこと、
地域のこと。
これらを誰よりもよく知る専門家」

それが、知識社会の「知識商人」である、

このナレッジ・マーチャントを実現させるのが、
ドラッカー理論である。

今回の講演は、そのことを訴えたものとなった。
20111020112431.jpg
そのうえで、
ドラッカー理論を、
できる限り分かりやすく解説し、
提案した。

いかがだったろうか。

最近の講演は、
どうしてもドラッカーの言葉や考え方が増えてくる。
それとアメリカやヨーロッパの現状の解読。

これが私の講演の特徴。
これが私のやり方。

ドラッカー先生の言い方ならば、
これが「自分の強み」。

自らの強みを知れ。
自らの強みを伸ばせ。
一流になれることに集中せよ

今日の最後はドラッカーの〈イノベーションの原理〉。

第一は、機会を徹底して分析する。

第二は、自分の目と耳で確認する。

第三は、焦点を絞り、単純なものにする。

第四は、小さくスタートする。

第五は、最初からトップの座をねらう。

ドラッカー先生のありがたさをつくづく感じた講演だった。
ドラッカー先生に心から感謝。

<結城義晴>

 

2011年10月18日(火曜日)

帰国後のニューズ雑感・糸井重里さんの「階段」と東北の大学受験率低下と大相撲の土俵の充実

糸井重里さんが毎日書いているブログ。
「今日のダーリン」
ウェブサイト『ほぼ日』こと、
「ほぼ日刊イトイ新聞」の巻頭言。

私のブログと同じに毎日書くが、
糸井さんの巻頭言は1日で消える。
2日目には見ることも、読むこともできない。

これも一つのやり方。

だから、どうしても、毎日、
このサイトに飛んでいかなければならない。
それを狙いとしている。

ただし、一定期間経ってから、
ひとつの読み物としてまとめられる。

その10月16日版。

「たいていのものごとは、
人がイメージしたいような『右肩上がり』では進まない。
うまく行く場合にしても、
階段のような感じになるもんだ」

これ、まったくの同感。

私もかつて『食品商業』の巻頭に書いた。
そして『メッセージ』という単行本にまとめた。

十箇月と一瞬

調査・研究とは、
十箇月の妊娠のようなものであり、
問題の解決とは、
ある朝の分娩のようなものである。

人間も組織も、
企業も店舗も商品も、
本来、段階型に成長する。
階段を登るように発展する。

十箇月の停滞に耐えて、
ある、ひとつの階段を登る。
停滞が長く、つらいほど、
登るステージは高い。

ああ、つらい。
ああ長い。
ああ、しんどい。
ああ退屈。

だからこそ
たったひとつのステップアップが
ああ、うれしい。
ああ尊い。

たとえば十箇月の
調査と研究。
一瞬の
問題解決。

この繰り返しが
仕事である。
その積み重ねが
革新となる。

糸井さんのダーリンは続く。

「ある程度は『右肩上がり』の斜面として進んで、
『停滞』という伸びない時期にさしかかる。
『スランプ』とかいわれるのも、こういうときだ。」

「で、その『停滞期』に気づくと、
何をどうしたらいいかジタバタとしたり、
新しい考えや、いままでとちがう状況に出合おうとする。
しばらくは、あたまの中が腫れたような感じで過ごす。
おかげで、また動き出せるようになって、進む。
『右肩上がり』が、少し進む」

「階段の『ステップ(足を乗せられる部分)』が、
『停滞期』というやつの別名なのだと、気づく」

「長年いろいろやっていると、
『ステップ』は、あるに決まってるものだとわかるから、
その時期に、心地よい危機感だとか、
目玉の付け替えだとか、
空気の入れ替えだとかをやると決めて準備ができる。
まだ『右肩上がり』の時期に、
『そろそろ、このままじゃだめだな』と思うようになる。
なんか、うまく行ってるときには、
どこかで『賞味期限切れ』の腐った匂いがしているのだ」

朝日新聞のニュース。
「東北の大学、志望者減」
福島大学が29%マイナス、東北大学も13%マイナス。

河合塾の調査。
「東京電力福島第一原発事故を含めた震災の影響とみる」
こうまとめられている。

悲しい感じがする。

読売新聞巻頭コラム『編集手帳』。
「厚生労働省の調査によれば、
福島、宮城、岩手の3県で、
不眠症に悩む人の割合が平均32.0% と、
震災前の約5倍に増えた」

「原発事故の影響が広範囲に及んでいるせいだろう」
大学への受験生の心持ちもわからないではない。
しかし、今年こそ東北地方、福島県の大学への希望者が増えてほしい。

日経新聞のスポーツ欄で始まった連載。
大相撲改革 待ったなし(1)ファン離れ 止められず
その最後のところ。

「『土俵が充実すれば人気は回復する』と繰り返す親方は多い。
新大関・琴奨菊の誕生など明るいニュースも出てきたが、
経営目標として『土俵の充実』というほどあいまいな言葉もない。
土俵外の具体的な改革を軌道に乗せなければならない」

コア・ビジネス・クォリティと
ホスピタリティ・クォリティ。

顧客ロイヤルティは、
その掛け算の結果のものだ。
足し算ではない。

土俵の充実がコアビジネス・クォリティ。
土俵外の具体的な改革こそ、ホスピタリティ・クォリティ。

どこの世界も、ホスピタリティ・クォリティの欠如が、
根本的な問題である。

そしていつまでも、
「土俵の充実」だけ言い続けている親方衆の存在が。

<結城義晴>

2011年10月17日(月曜日)

帰国してから感じるマーケティングとイノベーションの本質

Everybody! Good Monday!
[vol42]

帰国しました。
昨日。

パリのシャルル・ドゴール空港。
総勢60名、全員で決意の写真。
20111016193952.jpg

三菱食品㈱関西支局副支局長の松澤厚さん、
毎回、参加してくれる。
20111017164057.jpg

国分㈱近畿支社第1営業部長の山崎佳介さん。
コーネル大学RMPジャパン「奇跡の第2期生」。
20111017164113.jpg

ルフトハンザでパリを出発。
20111017164123.jpg

45分で、ライン川の支流マイン川が見えてくる。
20111017164139.jpg

そしてドイツの空の玄関フランクフルト。
20111017164152.jpg
ドイツ最大のハブ空港。

帰りはチームと別れ、
一人旅。

ルフトハンザのドイツ人らしいシンプルなサービス。
これも捨てがたい。
心地よい。

12時間後、成田空港に降り立つと、
9月上旬の熱気。

ケルンでは毎日、雨模様。
パリは珍しく快晴が続いたが、
それも快適だった。

日本はまだまだ夏の名残をとどめる。
ちょっと違和感がある。

今回の欧州旅行。
収穫は大きかった。

アヌーガの世界最大の展示場には、
イノベーションの種が満載されていた

毎奇数年に開催されるパリのシアル。
アヌーガはその2倍のスケールを持つ。
20111016194023.jpg
オーガニックは抜き差しならないほど重要なテーマとなった。
コンビニエンス・ニーズもますます、必須のコンセプトである。
「フィンガー・フード」は一種のブームになるだろう。
そして人種問題・地域問題と食糧の関連の強さ。

何よりも大きいのは、
「食はプレジャー」であること。
すなわち「喜び、幸せ」

ドラッカー先生のもっとも有名な言葉。
「企業の目的として有効な定義はひとつしかない。
すなわち顧客の創造である」

これがドイツにもフランスにも、
その小売業や食品産業の底流にあった。

ドラッカー先生の続き。
「従って企業は二つの、そして二つだけの基本的機能を持つ。
それがマーケティングとイノベーションである。
マーケティングとイノベーションだけが企業に成果をもたらす」

ではマーケティングとは。
「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。
マーケティングが目指すものは、
顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、
おのずから売れるようにすることである」

では、イノベーションとは何か。
「人的、物的、社会的資源に対して、
新しい、より大きな富を生む能力を与える仕事

ここでいう「富」とは、
「利益」ではない。

英語でwealth
利益を超えた概念。
いわば「幸せ」のようなもの。

ドラッカー先生は、
「利益は条件である」と言い切る。

「富」は条件ではない。
目的である。

それが、この旅行のなかにあった。

ドイツの小売業も、フランスの小売業も、
新しい、より大きな「幸せ」を生み出すことに、
懸命だった。
その競争に必死だった。

私たちはそれを感じ取った。
20111016194038.JPG

良い旅だった。
参加者はもとより、
裏方に回った人々にも、
心から感謝したい。

さて、日本に帰ってきても、
私は休まない。

今日は、
立教大学大学院サービス・マーケティングの講義。

たっぷり90分×2時限。

後期の履修者は最終的に32名を数える。
お陰様で、大人気の講座となった。
20111017202927.jpg

そして明日火曜日は青森で講演会。

明後日水曜日は、全日食チェーン大会。
小泉純一郎元総理が記念講演する。

そして木曜日は、
流通科学大学主催のリテール・サイエンス研究所設立記念セミナー。
伊藤雅俊さん、岡田卓也さん、清水信次さん、
そして横山清さんの座談会がある。

翌金曜日はコーネル大学&新日本スーパーマーケット協会のセミナー。
ジーン・ジャーマン名誉教授、
ビル・ドレイク教授が来日して、
講演してくれる。

そして土曜日と日曜日は、
立教の結城ゼミ合宿。

秋のスケジュールが目白押し。
知的好奇心が満たされ、
その挙句に、なにか、
とてつもないインスピレーションがわいてくる。
そんな予感がするこの1週間。

その時、ドイツ、フランスでの知見の集積は、
大いに役に立つ。

今週の商売は、
秋真っ只中の快適な生活を演出。

月末のハロウィンに向けて、
一段と盛りあがってくる。

今月の商人舎標語は、
「着眼大局 着手小局」

私自身の行動は、
「着眼大局」にピタリだった。
現場は「着手小局」。

リテール・イズ・ディテール。
小売りの神は細部に宿る。

細かいことにこだわって、
顧客の「幸せ」を演出したい。

それこそが「富」を生む。
すなわちイノベーションにつながる。

では、今週も、
Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
ドイツ・フランスのレポート。
順次掲載予定。
乞う、ご期待。

2011年10月16日(日曜日)

ジジとヨーロッパの赤ん坊[2011日曜版vol42]

ボクは、ねていました。
20111016193727.jpg

そうしたら、
ユウキヨシハルのおとうさん、
かえってきました。
20111016193754.jpg

おかえりなさい。
20111016193837.jpg

でも、ちょっと、
はずかしい。
20111016193853.jpg
ひさしぶりだから。

おとうさんのおシゴト、
うまくいきました。

パリのシャルル・ドゴール空港で、
おわかれ。
20111016193952.jpg
みんなで、イノベーションをおこす。

ドイツのアヌーガでも。
20111016194023.jpg

新凱旋門でも。
20111016194038.JPG

よかったですね。
20111016193910.jpg
ボクも、まってました。

おとうさんは、
すごくつかれたけれど、
ジュージツした。
それから、ちょっとだけ、
パリの街をあるいた。

モンマルトル。
20111016195916.jpg

丘をのぼる。
20111016200002.jpg

たてもの。
20111016200026.jpg

サイケデリックなラクガキ。
20111016200047.jpg

これも。
20111016200107.jpg

そしてユトリロの世界。
20111016200158.jpg

10月なのに緑が新鮮。
20111016200217.jpg

モンマルトルの丘の頂上にあらわれたおおきな教会。
20111016200303.jpg

サクレクール寺院。
20111016200324.jpg

ちょうどミサがおこなわれていた。
20111016200404.jpg

パリ市街を見晴らす。
20111016200454.jpg

観光客も、
ゆったりと、
たのしんでいる。
20111016200517.jpg

それからおとうさんは、
地下鉄にのって、
パリの街をあるいた。
20111016193938.jpg

とくにエッフェルタワーをたのしんだ。
20111016200657.jpg
夕日のむこうに、
エッフェル塔。

ホネグミだけがうきあがる。
20111016200637.jpg
うつくしい瞬間。
20111016200722.jpg

もっと、ちかづいてみる。
20111016200741.jpg
夕日のなかのエッフェルタワー。

おとうさんは、
つかれがふきとんだ。

よかった。

それから、こんどの旅では、
あかちゃんにいやされた。
20111016202230.jpg

最後のパリの空港。
20111016202327.jpg

となりにすわったけれど、
おとうさんのことを、
すごく気にいったみたい。
20111016202257.jpg

パリのホテルでも。
20111016202350.jpg

この子は、ナリタ空港のロビー。
20111016202431.jpg

たぶん、ドイツ人。
20111016202452.jpg

ものすごいスピードで、
よつんばいであるく。
20111016202509.jpg

そして、おすわり。
20111016202532.jpg

ボクも。
20111016203241.jpg

あるいて。
20111016202734.jpg

あるいて。
20111016202758.jpg

おすわり。
20111016202712.jpg

いずれにしても、
おとうさんがかえってきて、
ボクはあんしんしました。

こころから。

<『ジジの気分』より>

2011年10月15日(土曜日)

カルフールの4フォーマット、オーシャン、カジーノまで、一挙見て歩記、こちらも顔ぶれが少ない寡占状態

ヨーロッパに渡って、もう1週間。

ドイツ人の質実剛健さ、フランス人の前衛的尖鋭さ。
両方とも味わう日々。
幸せを感じる。

江戸時代の終わりに、海舟や龍馬があこがれ、
明治にはいって、漱石や鴎外が学んだ意味がよくわかる。
それは21世紀の今も変わらない。

さて、パリに来て2日目は終日、
店舗視察。

全員写真は、ラ・デファンスの新凱旋門にて
20111015135522.JPG

ひとり遅れて参加。
誰でしょう?
20111015135606.JPG

この日は、まず朝から結城義晴のセミナー。
20111015125319.jpg

フランスの流通事情と小売業のガイダンス。
20111015125344.jpg

そしてコモディティ化現象と、
コモディティ&ノンコモディティ戦略。
20111015125508.jpg

ヨーロッパの小売業、製造業、
その中の寡占。
分かりやすく、理論的に、
そしてきれいにまとめた。
20111015125548.jpg

最初に訪問したのはモノプリ

フランス国内第3位の小売業・カジーノのスーパーマーケット。
カジーノの2010年売上高は290万7800万ユーロ、昨対8.7%。
110円換算で3兆1985億円。
モノポリとカジーノといったスーパーマーケットと、
ハイパーマーケット、ディスカウントストア、コンビニなどを展開する。
20111015134651.jpg

入り口の青果のディスプレイが美しい。
20111015134734.jpg

精肉対面から惣菜に続く。
モンパルナスの都心型スーパーマーケットだけあって、
日本のデパ地下のような売り場。
20111015134806.jpg

その証拠にフォション・ブティックがはいっている。
20111015134850.jpg

モノプリを後に、凱旋門を抜け。
20111015134909.jpg

高速道路を走って、サバブ地区に入る。
20111015134936.jpg

モンテッソンのカルフール
売上高は900億9900万ユーロ、昨対4.8%。
9兆9019億円。
ヨーロッパ最大にして、ウォルマートに次いで世界第2位の小売業。
カルフールはハイパーマーケットを主力に、
スーパーマーケット、ハードディスカウントを展開し、
国内シェアは21・96%と、「クリティカル・マス」を突破している。

この店はワンフロア1万2000坪、世界最大のハイパーマーケット。
百貨店には3万坪、5万坪の店があるが、
ハイパーマーケット、スーパーマーケットなど、
セルフサービスを基本とする店舗では最大。
20111015135005.jpg

そのモンテッソン店、9月13日にリニューアル・オープンしたばかり。
ハイパーマーケットの「カルフール・プラネット」が新たなバナー。
20111015135031.jpg

レジ台数62の世界最大ハイパーマーケット。
帰国してからゆっくり分析紹介するつもり。
20111015135110.jpg

カルフール最新型は、
如何にイノベーションが行われたか。
乞う、ご期待。
20111015135132.jpg

そのカルフールの「マーケット」
スーパーマーケットのフォーマット。
小商圏の生活圏に立地する。
20111015135152.jpg

クレート陳列を多用した青果売り場。
20111015135215.jpg

スーパーマーケットのオーソドックスな売り場だが、
シンプルでよい。
20111015135247.jpg

ディスカウントストアのカルフール・ディア

20111015135311.jpg
ローコスト・オペレーションに徹し、
クレートや箱をそのまま並べて販売。
商品の鮮度はよい。
20111015135348.jpg

ラ・デファンスのオーシャン
オーシャンはフランス第2位の小売業。
売上高は424億9200万ユーロ、7.1%の伸び。
4兆6741億円。

20111015135415.jpg

青果売り場。こちらも箱のまま陳列。
20111015135446.jpg

天井が高く、見晴らしの良い広い通路。
20111015135503.jpg

次に寄ったのが、カルフール・オートイユ店
パリ市外に進出した大繁盛店。
ハイパーマーケット。
20111015135627.jpg

鮮魚売り場。
20111015135651.jpg

最後はスーパーマーケットのカジーノ
20111015135716.jpg

これも市内の市街地立地。
洗練された店で、よく売れている。
記念セールのパネルと風船が楽しい売り場。
20111015135739.jpg

豊富な品ぞろえのワイン売り場。
樽型の什器がユニーク。
20111015135822.jpg

視察を終えて、パリ最後の夜は打ち上げ懇親会。
ブーローニュの森の中にあるレストラン。
20111015135844.jpg

最初にコーディネーターの私から三つの総括。

20111015135906.jpg

㈱万代の山下和孝副社長の、これまた実のある総括。
20111015135932.jpg

阿部秀行さんもスピーチ。
そして、談笑の中での美味しい食事。

最後は磯田雅人さんが恒例の「大阪締め」。
決まった!
20111015135953.jpg

ケルンのアヌーガで商談し、
ドイツのビッグ5を視察し、
さらにフランスビッグ3のマルチフォーマットを勉強したMDD会。

成果は大きかった。

海舟や竜馬に倣って、
漱石や鴎外に精神を学んで、
私たちも日本の流通産業に
イノベーションを巻き起こしたい。

そして、心より感謝。

<結城義晴>

2011年10月14日(金曜日)

ケルン大聖堂・タリル旅行からパリ・セーヌ川クルーズまで

ケルンからパリにやってきて、
もう、3日目の朝になる。
20111014200508.jpg
ホテルからの景色。

昨日は、パリ市内と市西側のサバブ・エリアを一巡り。
ここでも、顔ぶれが限られている。

すなわち、寡占状態。

私は「寡占から三占、そして複占に至る」と言っている。
しかしそれはまず、何事も小分類から始まる。
そして中分類へ。

すると社会に大きな影響が出てくる。

日本はまだ中分類のところか。

大分類の段階に至って、
寡占状態はあるかもしれないが、
ここではなかなか三占から複占には行かない。

時間がかかるのか、
それともそんな状況は、
許されないのか。

国家権力ででもなければ、
おそらくその状態は許さないのだろう。
国家は独占を禁じているが、
市場原理も大分類での複占は、
危険だと判断するのだろう。

小売業態で言えば、
複占の次は、
それ自体の破滅が待っている。

そんなことを、
ドイツ小売業、フランス小売業を観ながら、
思った。

さてブログの方は、まだケルン。
メトロのリアルにアルディ、
エデカのネットーにリドル。
そしてレーベ。

ドイツ小売業ビッグ5を、
ケルン市郊外で、2時間ほどで視察。

その後、ケルン市ど真ん中へ。
そう、ケルン大聖堂。
20111013142001.jpg

ここへきたら、この聖堂抜きには語れない。
20111013142014.jpg
ドイツ最大のキリスト教会。
だから「大「」がつく聖堂となる。
20111013142028.jpg
ちなみにフランス第一は、
パリ・シテ島のノートルダム寺院。

中に入るとキリスト教徒でなくとも、
敬虔な気持ちになる。
20111013142041.jpg

神の存在を信じたくなる。
20111014195748.jpg

入り口のところには彫刻。
20111014195730.jpg

天井にはステンドグラス。
20111014195838.jpg

柱にも彫刻。
20111014195855.jpg

バイエルン・ステンドグラス。
20111013142055.jpg
1842年に、バイエルン王国ルードヴィッヒ一世が寄進。

四方の壁面がこういったステンドグラスで囲まれている。
20111014195912.jpg

それはすべて聖書の物語。
20111014195929.jpg

主人公はイエス・キリスト。
20111014195946.jpg

一番奥に黄金の柩。
20111014200002.jpg

そして三賢王礼拝室の上の十字架とステンドグラス。
20111014200020.jpg

アウグスト・エッセンヴァイン作のモザイク床。
20111014200037.jpg

左サイドの礼拝室。
20111014200056.jpg

ケルンメッセよりも古くからあって、
この地でケルンメッセを開催する意味をつくっている。
つまりキリスト教徒はケルン・アヌーガで、
世界の食品産業の最新情報を得、
さらに商談を進め、
同時にこのケルン大聖堂で
巡礼者の気分を味わう。
20111014200138.jpg

だから司教も堂内に立って、
布教活動のためのコミュニケーションをする。
20111014200156.jpg

大聖堂の街ケルン。
メッセの街ケルン。

20111013142116.jpg

アヌーガの街ケルンに別れを告げる。
20111013142353.jpg
ケルン駅。

ここから列車でパリへ。

60人が集合。
20111013142410.jpg

ホームに上がると、
ヨーロッパを旅する気分が、
盛り上がってくる。
20111013142436.jpg

ホームのキオスクで、
ホットドックとコーヒーを買う。
20111013142632.jpg
Köstlich!
美味!

写真が物語っている。

列車が到着。
20111013142648.jpg
ワインレッドの車体から”ルージュトレイン”という名がつけられている。
車体はTGVの改良型を採用。

フランス、ベルギー、オランダ、ドイツが共同運行。

さっそく、乗り込む。快適な旅。
20111013142704.jpg
2009年に新たに高速新線が開通。
所要時間が短縮され、ケルン~パリ間3時間15分、
のはずが、ベルギーのブリュッセルあたりは快調に走ったものの、
パリに入ってから渋滞し、
5時間近くかかった。

それでもヨーロッパ大陸の列車の旅を、
私は満喫。

パリに着いたのが、夜の9時。
20111013142719.jpg
ケルンとパリに時差はない。

一行は疲れも見せず、また集合。
ホームを占拠。
20111013142736.jpg

そして向かうはセーヌ河クルーズ。

バトー・ムーシュ。
早くも乗り込むと、
なんと貸切り。
20111013142751.jpg

貸切でなければ、2時間近くも遅れた一行を待ってはくれない。
出発と同時にシャンペンで乾杯。
20111013142805.jpg

フランス料理と赤白ワイン。
楽しみつつ、席から河岸の夜景を楽しむ。

前菜を食べ終わったら、
デッキに出て、パリを楽しむ。
20111014200228.jpg

今宵は夜風もすがすがしい。
20111014205923.jpg

セーヌの橋をくぐる。
20111014210223.jpg

再び橋が現れる。
20111014210243.jpg

レストランに下りて行って、メインディッシュ。
フィレミニヨンのステーキ。

エレクトーンの生演奏で、
シャンソンなど。
20111014210308.jpg
これもいい。

アレクサンドル三世橋。
20111014210408.JPG

バトウ・ムーシュはセーヌ河を、右に漕ぎ出し、
シテ島をぐるりと回って、反転し、
今度はパリの左側に向かう。

中央の目印は、
エッフェル塔。

出発してから1時間ほどして、
そのエッフェル塔が再び見えてきた。
20111014210507.jpg

パリの象徴エッフェル・タワー。
20111014210532.jpg

バトウ・ムーシュの左端は、
自由の女神像。
後ろにエッフェル塔が見える。
20111014210657.jpg
ニューヨークの自由の女神像と同じ形。
ニューヨークには、
フランスから巨大な女神像が贈られた。

ここでバトー・ムーシュは反転して終点に向かう。
そのとき、ウェイターがロウソクを持ってきた。

参加者の横山㈱社長・横山和司さんの誕生日。
20111013142819.jpg

全員で、横山さんの何十何回目かのパリでの誕生日を祝った。
20111014210818.jpg

そうするともう終点。

エッフェル塔が大きくなってきた。
20111014210849.jpg

朝、起きたのが、ケルン。
それからアヌーガに行って、
商談の詰めをし、
ドイツ小売業ビッグ5の店を訪れ、
ケルン大聖堂を見て、
それからタリルに乗ってパリに到着し、
バトウ・ムーシュで夜のセーヌ河クルーズを楽しむ。

盛り沢山な一日だった。

ホテルの部屋に着くと、
バタンキュー。
20111014210911.jpg
おやすみなさい。

しかし4時間ほどで起きだして、
写真を整理し、ブログを書いて、
朝一番でセミナー。
20111014210937.jpg

パリ第2日目は目いっぱい動き回る。
ご期待ください。

<結城義晴>

2011年10月13日(木曜日)

商事・物産欧州総括のレクチャーとドイツベスト5社の一挙視察

この一両日は、
めまぐるしいほどの動き。

順を追って整理しておかなければ、
いったいどんなところに行って、
どんな人にあって、
どんなことを考えたか、
忘れてしまいそう。

まずは一昨日の夕方に戻る。

アヌーガ2日目の商談、情報収集を終えて、
アウトバーンをデュッセルドルフに帰還。

20111013140841.jpg

向かうは、独国三菱商事本社
20111013140857.jpg

5階の会議室で、
レクチャーを受ける。
20111013140914.jpg
素晴らしい環境。

司会は、三菱商事㈱関西支社食料部長の毛利信作さん
20111013141003.jpg

講義は、三菱商事の子会社プリンセス会長の伊藤和男さん
20111013141017.jpg
プリンセス社は、イギリスの食品メーカーで、
現在、英国内第9位くらいに位置する。

伊藤さんの前任者が、
現在、日本のライフコーポレーション社長の岩崎高治さん。

この伊藤さんのレクチャー、素晴らしかった。
20111013141033.jpg

欧州食品産業の特徴とその分析。
参考になることばかりだったし、
私の認識に合致するところが多かった。
20111013141048.jpg

心から感謝。

その後、今度は場所を変えて、
三井物産からのレクチャー

夕食時間に突入しているということで、
中華料理店。
20111013141136.jpg
左が欧州三井物産㈱副社長の羽鳥信さん、
右はドイツ三井物産社長の岡野克也さん。

羽鳥さんはご自身の経験や見解を込めて、
「国際社会の中の日本と欧州から学べること」を、
レクチャーしてくれた。
20111013141122.jpg

良い講義だった。

講義が終わると、
「ドイツ・ドイツ・中華」のワルツのリズムで、
夕食。

乾杯の音頭は、
ケイ低温フーズ社長の龍首文昭さん
20111013141150.jpg

二日間ドイツ料理で、
三日目が中華。

楽しんだ。

それにしても、
三菱商事と三井物産。
ヨーロッパの最高責任者が、
わざわざロンドンからやってきて、
それぞれに欧州分析を展開してくれた。

どちらも有意義だった。
心から感謝したい。
(レクチャーの詳細報告は後日)

さて、昨日の三日目のアヌーガ。
20111013141204.jpg
残念ながら、雨。

それでもフェア最終日。
我々のアヌーガでの商談も最終日。
20111013141220.jpg
9チーム、すべてが異なった成果を上げた。

アヌーガは早くも、
来年3月のフードテックのご案内を始めている。
20111013141327.jpg

最後に万代の磯田雅人さん、阿部秀行さんと写真。
20111013141341.jpg
ご苦労様でした。
最高の成果が上がった。

これで2011アヌーガともお別れ。
20111013141356.jpg

バスに乗り込むと、
通訳の皆さんが手を振って送ってくれた。
20111013141412.jpg
良い情報収集や商談ができました。

ありがとうございました。

私たちは、その後、
急いで店舗視察。

まず、アルディ
20111013141426.jpg
ドイツ第2位の企業

リミテッドアソートメントの小型店展開で、
それだけで第2位。

すなわちシングル・フォーマット。
20111013141441.jpg

徹底したローコストと低価格。
これもドイツナンバー1。
20111013141454.jpg

アメリカのアルディよりもはるかに、
生鮮やベーカリー、乳製品などの品ぞろえが充実。
よりコンプリート・ストアになっている。

質素・倹約を旨とするドイツ人にはこの店でいい。

もう1店、しつこくアルディの新店。
こちらは少し広くて、新しい。
しかし標準化が進んでいる。
20111013141509.jpg

その隣にネットー
こちらもリミテッドアソートメントの小型店。
20111013141525.jpg

ネットーはドイツ第3位のエデカのディスカウント・フォーマット
20111013141539.jpg

アルディがプライベートブランドや
ダブルチョップ商品を中心に販売しているのに対して、
こちらはナショナルブランドの安売りがメイン。
20111013141553.jpg

だから隣り合わせで出店していても、
それぞれのポジショニングが違う。
成り立つ。

さらにその隣にリドル
20111013141609.jpg

こちらはドイツ第4位の小売業
そしてこのフォーマットも限定品揃えの小型店。
20111013141627.jpg

リドルはアルディとネットーの中間の位置づけ。
それでもしっかり特徴を出そうと必死。

そしてドイツ第5位のレーベが、
リドルの斜め向かいにある。
20111013141754.jpg

こちらはオーソドックスなスーパーマーケット。
20111013141809.jpg

生鮮食品もいいし、
品ぞろえも豊富。
20111013141824.jpg
やっと普通のスーパーマーケットに出会えた感じ。
しかし、この競争のなかでは、
価格が高く感じられて、苦戦か。

第2位から第5位までがずらりと並ぶこの地域。
一番手はどうした?

あるんです。
リアル
20111013141851.jpg
ドイツ小売業界に君臨するメトロ。
世界第5位の小売コングロマリット

そのハイパーマーケット。
20111013141907.jpg

この激戦地で、一番古くて、
一番大きな2層の店舗。
20111013141922.jpg

1階と2階はスロープで繋がれている。

そして一番、豊富な品ぞろえ。
20111013141936.jpg

メトロはキャッシュ&キャリーのメトロ。
百貨店のカーホフ。
そしてこのリアルを主力に展開している。

それでも、このディスカウント攻勢の中で、
ハイパーマーケットはいかに生き残るか。

日独ともに重要な案件である。

これにて店舗視察は終了。
ほんの2時間ほどの間に、
ドイツを代表する企業を制覇した。
しかしこれが、ドイツの特徴。

顔ぶれが少ない。

すごいことだ。

日本とは違うが、
寡占状態を目の当たりにした気がした。

この後まだまだ行動は続くが、
今日はこれにて。

<結城義晴>

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年8月
« 7月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.