結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年10月12日(水曜日)

世界最大食品展示会アヌーガで商談[2]結城義晴選定ブース大賞

ドイツのデュッセルドルフのホテルで、
嬉しいニュース。

『店ドラ』第6刷決定。
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『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』
(イーストプレス刊)
目出度く6回目の刷り増しとなりました。

といっても、大ベストセラーのように
ドカッドカッと、大量に印刷するのではなく、
小刻みに小刻みに版を重ねていくものですから、
これからまだまだ長い道のりが待っていることと思います。

でも一発満塁ホームランでなくとも、
コツコツとバントで進塁し、点を取っていく野球も、
味のあるものです。

ビジネスに関する単行本はほとんど、
バント派、コツコツ派、小刻み派であることは
間違いありません。

それでも5月末の発刊ですから、4カ月半ほどで、
6刷は快調なペースです。

みなさんのおかげです。
ありがとうございます。

もうひとつの新しい単行本も、
書店に並び始めています。
『1秒でわかる! 小売業界ハンドブック』
(東洋経済新報社刊)
結城義晴編著・商業経営問題研究会著。
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昨年、書き下ろした『小売業界大研究』(産学社刊)と、
内容は似たような感じですが、
こちらは新書版です。
そして気鋭のジャーナリストたちによって、
最新の情報がコンパクトにまとめられています。

通称『大研究』がベーシックな教科書とすれば、
通称『ハンドブック』は最新情報版とでもいったらよいでしょうか。

ご愛読いただければ幸いです。

さて、こちらでも、大きなニュースになっています。
いや、こちらでこそ、大ニュース。

欧州連合(EU)の危機対策。
日本の日経新聞は今朝の一面トップで報じました。
「ギリシャ債務を大幅削減」

「23日にEU首脳会議とユーロ圏首脳会議を開き、
焦点となっているギリシャ向け融資や
銀行の資本増強など欧州債務危機克服に向けた包括戦略をまとめる」

「経営不安が広がっていたフランス・ベルギー系大手銀行デクシアを解体し、
不良資産を切り離すなど総額10兆円規模の救済策が10日決まった」

昨日お会いした独国三菱商事社長の松井俊一さんは、
「17カ国による欧州金融安定化基金の機能拡充策が、いま、
最後の山場を迎えています」と語っていました。
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現在までに16カ国が賛成票を投じているものの、
最後の国スロバキアが国内決定をする、
その時だというのです。

これは現在の融資能力30兆円を46兆円まで引き上げ、
同時に国債を市場で買い取れるような制度を持つものです。

オーストリアのエルステ銀行が800億円以上の損失を計上しますが、
採択されて安定化基金が発足すれば、ここも安定化します。

しかし、その後、スロバキア議会が否決を決定。
またまた混沌の中に入ってしまいました。
このニュースは今日の各紙夕刊トップを飾るはずです。

先週日曜日に、
ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領が、
ベルリンで会談しました。

ふたりのリーダーが実質的に、
今後をどうするかを決めていきます。

そこに焦点が集まっています。

「リーダーの意思決定」
ヨーロッパ全体が、注目しています。

その視線は熱い。

さて、日本ではすかいらーくが売却されてしまいます。
アメリカの米大手買収ファンド「ベインキャピタル」が、
野村ホールディングス傘下の投資会社からすかいらーくを買い取ります。

負債込みの買収総額は約2600億円。

先日のイオンによるマルナカ買収は、
負債込みの総額約1000億円。

「ファンドによる日本企業の買収では2008年秋の金融危機後で最大」と、
日経新聞は書く。

これは、ちょっとさみしいことになります。

さてさて、アヌーガ。
今日は、ブースを写真紹介していくつもりでしたが、
どうやら、ほんのさわりのところで終わりそうです。

ご勘弁のほど。

もう出発の時間が迫っているのです。

ドイツに上陸してから3日目。
アヌーガ訪問2日目。
その終わりに再び全体写真。
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朝10時に入場して、
夕方4時集合。

その間、ブースに入り込み、
情報収集、コネクションづくり、
試食・試飲、商談。

みな、駆けずり回り、食べ、飲み、
話し、考え、討論した。
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昨日と比べてみてください。
みんな、「成果が上がり収穫大」という顔つき、
しているでしょう。

たぶん、日本から来た最大の買い付け団体。

成果を期待します。

アヌーガは、
10月8日開幕、
10月12日閉幕。
5日間の開催。
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その間、この広大な展示場を、
まるでJR新宿駅か、大阪駅かというくらいに人が埋め尽くす。
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15万人のビジター。
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昨日は4日目にもかかわらず、
その勢いは衰えていません。

我々も、世界中のライバルに負けてはいられない。
小さなブースでも、
良い商品があるかもしれない。
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しらみつぶし、
芋づる式、
第六感と度胸、
そして「縁」。

そんなものを頼りに、
そんなものを感じ取りながら、
商品との出会い、
人との巡り合い、
会社との遭遇を期待する。

9つのチームごとに、
通訳をつけて、
食べ、飲み、話を聞く。
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テースティング中なのは、
㈱万代副社長の山下和孝さん。

さてさて、突然ですが、
私が選んだ2011アヌーガ・ブース大賞。

ここです。
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7号館のフードサービス&リテールテックのホールの入り口。
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MKN社。
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シェフがずらり並んで、デモンストレーションしながら、
機械の説明をし、料理を食べさせる。

昨日も違うシェフが中華料理。
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この調理器は、火力が強い。
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パワーがある。
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それを実によく表現している。
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販売するのは、これ。
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テレビ・クルーを引き連れたシェフが、
このブースを訪問して評価。
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素晴らしいパフォーマンス。

何度もこのブースにやってきて、
何度もおいしい試食をさせてもらった。

ありがとう。

といったところで、もう時間切れ。
アヌーガ3日目への出発時間がきた。

アヌーガ自体は今日が最終日。
我々は最後まで粘って、
ホップ・ステップ・ジャンプで、
成果を確認する。

そのあと、今日はパリに向かう。

みなさんごきげんよう。

<結城義晴>

2011年10月11日(火曜日)

世界最大食品展示会アヌーガで商談[1]15万人参集メッセの全貌

昨日の夕刊と今朝の朝刊は休刊。
そこで日経電子版に面白い投稿。

松井証券社長の松井道夫(まつい・みちお)さん
私の一つ下の1953年、長野県生まれ。

日本郵船に入社し、義父の経営する松井証券に転職。
95年、代表取締役社長に就任後、
98年、日本初の本格的インターネット株取引を開始。

「日本版ビッグ・バン」を牽引。
「証券界の革命児」あるいは「証券界の異端児」。

革新的なサービスを次々に導入するもすべて真似され、
昨今は「松井の時代も終わったね」といわれるが、
闘志は衰えていない。

電子版の記事から抜粋した松井さんのプロフィール。

その松井さん自身が投稿。
イノベーションとコモディティに関して、
実に興味深い話。
「松井証券が草分けとなったネット証券の10年間を振り返ると、前半5年は、
従来型の対面営業をする大手証券とネット証券の競争だった」

後半5年は、
「予想以上のスピードでネット取引が普及すると、
参入障壁の低さゆえに次々と新規参入があり、
必然的にネット証券同士の手数料競争になった」

「私は10年前、
手数料自由化とインターネット普及という二つの大きな波を利用して
イノベーションを起こしたつもりだったが、何のことはない、
それがアッという間にコモディティー化してしまった

「仕組みのかなりのものは松井独自で考えたものだったが、
パテントを取らずに公開してしまった。
でも、公開したからこそ、
予想をはるかに上回るスピードで普及したのだから、
文句は言えない」

イノベーションは盗まれる、
真似られる。

しかし、
「イノベーションは参入障壁を崩し、
第一幕目は必ず価格の過当競争になる」
どんな分野でも同じ。

「安さだけを武器にシェア競争をした末に、
体力の劣るプレーヤーから脱落し、
第一幕は下ろされる」

そのあとが重要。
「続く第二幕は単純な価格競争ではなく
智恵で勝敗が決まる」

そのイノベーションの本質。
「イノベーションは常識を覆すことだと私は思っている」

そして決意表明。
「大正7年創業以来、
松井証券が守ってきた矜持(きょうじ)は
『他者の真似はしない』」

最後に、
「真似しての商売など、
そもそも面白くない」

拍手。

さてドイツの旅。
二日目は動き回った。
歩き回った。

朝一番でデュッセルドルフのチャイナ・クラブ。
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ここでセミナー。
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最初に私が30分ほど、
全体像を話す。
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ゲスト講師は、藤田孝司さん。
元江崎グリコフランス駐在所長。
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その時代、私はこのアヌーガで、
藤田さんに会っている。

藤田さんは現在、
JAPAN FOODINGという会社の社長。
そしてコンサルタント。
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ヨーロッパの食品業界と流通業界の最新の動きを、
丁寧にレクチャーしてくれた。
さらにアヌーガやシアルでの、
商談、情報収集のコツを伝授。

貴重な講義だった。

藤田さんとJAPAN FOODINGマーケティングディレクターの末永雅美さん。
心から感謝。
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すぐにバスに乗り、
アウトバーンをケルンへ。
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見えてきましたライン川。
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その向こうにケルン市街と、
あのケルン大聖堂。
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ライン川に架かる橋を渡ると、
ケルンメッセ会場。
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道路標識にも、
アヌーガのお知らせ。
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この掲示の下で、車は長い行列の大渋滞。
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そしてアヌーガの北入口に到着。
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胸がわくわくしてくる。
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広大なケルンメッセ会場。
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万国旗が掲げられている。
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何しろ世界最大の食品展示会。
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アヌーガの旗がひらめく。
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そのアヌーガのトレードマーク。
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会場に入ると、素晴らしい空間。
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パネルで全体像が掲示されている。
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入り口を入る。
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案内嬢と写真。
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9つのチームに分かれて、
視察し、情報収集し、商談する。

いざ出発。
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アヌーガは、1919年の第1回以来、
奇数年に開催されている。
もうひとつの食品展示会パリ・シアルは偶数年。
だからヨーロッパでは、毎年、
世界規模の食品見本市と商取引が行われていることになる。

アヌーガには、5大陸100カ国6500社が出展し、
世界中から15万人のビジターが参集する。

出展企業の82%、来場者63%がドイツ国外からの参加というから、
まさにグローバルな食品・飲料の最新トレンドが発信され、収集され、
取引されるプラットフォームとなる。

そのアヌーガは2003年から、
「10の専門見本市を一堂に会する」をコンセプトに変わった。
それぞれのテーマにそって、
市場をグループ分けして展示する。

1.ファイン・フード(こう呼ばれつつ、国別ブースがある)
2.チルドおよびフレッシュフード
3.ミート
4.フローズン・フード
5.デアリー(乳製品)
6.パン・ベーカリーおよびホットドリンク
7.ドリンク
8.フードサービス
9.リテールテック
10.オーガニック

これらに共通する将来トレンドテーマは9つ。

1.グルメ食品および特産品
2.ハラル・フード(イスラム教徒が食べることのできる食品)
3.オーガニック食品
4.ベジタリアン・フード
5.健康食品および機能食品
6.コーシャ食品(ユダヤ教徒用の食品)
7.フィンガー・フード(片手で一口で食べられる食品)
8.プライベート・ブランド
9.原材料

そうした見本市会場の紹介パネル。
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11号館までの広大な展示会場。
2号館、3号館、4号館、5号館、そして10号館は2フロア。
11号館は3フロア。
ひとつのフロアが東京ビッグサイトの東館をはるかに超える規模だから、
日本のスーパーマーケットトレードショーやフーデックスの10倍以上はある。
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ウェブセンター。
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コカコーラがスポンサーのコンビニ。
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コピーセンター。
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会場案内パンフレットが至る所においてある。
10のカテゴリーと9のトレンドごとに、
1冊ずつの小冊子になっている。
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誰でも持っていくことができる。
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サポートプログラムの会場。
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小さなセミナーが、ミニシアターのように、
ひっきりなしに行われている。
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北のはずれの8号館から視察開始。
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「テースト11」というコンセプトブース。
2011年段階のトレンド商品の代表が展示されている。
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高い天井、快適なコンコース。
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7号館はフードテック&フードサービス。
フードサービスは今回、新たに組み込まれたテーマ。
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8号館と7号館の間の中庭。
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6号館と10号館が向かい合って、
広大なパビリオンを形成し、
両者にミートカテゴリーのブースがこれでもかと並ぶ。

その前のコンコースを、
見よ、この人、人、人。
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広大な会場にもかかわらず、どこも人でいっぱい。
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さまざまな国から、食品産業関係者が集まってくる。
左は10号館、右が5号館から4号館へ。
5号館1階は生鮮・デリ、そしてオーガニック。
2階は、それでもかとミート。
4号館は1階2階とも、
冷凍食品・アイスクリーム。
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10号館は2フロア。
10号館1階は乳製品。
2階はファイン・フードすなわち国別ブース。
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10号館と11号館の間の中庭でひと休憩。
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見本市で収集したパンフレットをキャリーで運ぶ人。
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11号館は3フロアとも国別パビリオン。

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11号館から3号館へ。
3号館1階は国別展示会場、
2階はパン・ベーカリー・ホットドリンク。
2号館へ。こちらも3号館と同じ構成。
1階は国別パビリオンのファイン・フード、
2階はバン・ベーカリー、ホット・ドリンク。
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チームメンバーと遭遇。

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そして南の端の1号館。
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ここにはアジアの国のブースが並ぶ。

南の端まで行って、取って返して、
再び北の端の8号館まで。
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歩き疲れ、食べつかれ、
ゴルフのワンラウンド並みの体力消耗。
初日の視察を終えて、
アヌーガのトレードマークの前で全員で記念撮影。
60人ともなると、顔は見えない。あしからず。
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再びライン川に送られつつ、
アウトバーンを走り、デュッセルドルフへ。
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朝と同じチャイナ・クラブに戻って、
その会議室で結城義晴の第1回講義。
「ヨーロッパ小売業徹底解説」
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食品産業のグローバルな課題とトレンド、
その中でアヌーガが果たしている役割、
アヌーガで学び、ビジネスに生かすための視点、
そしてメトロ、アルディといったドイツの小売業をガイダンス。
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アヌーガ視察の疲れもある中、ご清聴に感謝。
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松井道夫さんは、
イノベーションのあと、
必ずコモディティ化が起こると語る。

一方、アヌーガの広大な会場に並んでいる商品は、
すべて、ノンコモディティ商品だ。
だからこそ15万の人が引き寄せられ、
食品産業に携わる世界中の人々が集う。

ノンコモディティを求めて。
しかしノンコモディティはいつも多産多死。

ノンコモディティとして日の目を見る商品はごくわずか。

ここから宝を探し出すのが、
バイヤーの仕事であり、
醍醐味である。
その魅力あふれるブースと商品群の紹介は、
明日に続く。

乞うご期待。

<結城義晴>

2011年10月10日(月曜日)

成田からフランクフルト、デュッセルドルフへ。ヨーロッパは不景気、日本は回復基調と日経社長100人アンケート

Everybody! Good Monday!
[vol41]

2011年第41週、
10月第3週に入りました。

今日は三連休の最終日。
そして「体育の日」。

さぞかし、
日本はいい天気なんでしょう。

私はドイツのデュッセルドルフ。
こちらは雨。

「体育の日」の趣旨は、「祝日法」第2条で、
「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」

ご存知、1964年の東京オリンピック開会式の10月10日を、
体育の日の祝日とした。

いい決め方ですな。

2000年からは「ハッピーマンデー制度」適用で、
今日の10月第2月曜日となり、三連休。

「体育の日」と名付けられていれば、
国民はなぜかムズムズしてきて、
体を動かしたくなる。

それが、いい。

国民がムズムズと体を動かせば、
商売が成り立つ。

スポーツ用品が売れる、
スポーツウェアが売れる。
スポーツドリンクも売れる。
スポーツ施設が利用される。

腹が減るから食品が売れる。

すべてよし。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
それよりも、「体育の日」があれば、
商売繁盛の方が確か。
商売している者は、
今日が終わったら、
体育の日に感謝しなければならない。

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

昨日の朝日新聞求人広告の欄。
広告だけれど、
女優の岸恵子さんが、
とてもいいコメント。

「まず自分をまっさらなカンバスにして、
監督が思う人物を描いていく。
その中に自分も織り込めていく」

岸さんは、「それが演技者の芸」という。

監督を「社長」や「会社」に置き換える。
するとサラリーマンの自分の在り方が見えてくる。

「それが働く者の芸」となる。

「この仕事でどうやって自分を生きるのか。
今自分はどこに立っているのか、
自分は何を求められているのか」

このあたりピーター・ドラッカー先生そっくり。

「ある役のために一度自分を空っぽにすることは、
自分を無にすることではありません」

最後のところが、すごくいい。

岸恵子さんは、映画監督のイヴ・シャンピと結婚した。
シャンピは医学博士から反ナチ地下運動家、そして映画監督。
一本芯の通った人間だったが、
その夫に影響を受けてジャーナリストや作家となった。

だから岸さんも、モノの見方に、
一本、芯が通っている。

「一度自分を空っぽにすることは、
自分を無にすることではない」

その通り。

さて日経新聞一面トップ。
「社長100人&地域500社アンケート」
四半期ごとに調査している。

現状の世界景気について、「悪化」と回答した経営者が計33.2%。
「急速に悪化」「緩やかながら悪化」「天井を打って悪化に転じた」

いま私がいるヨーロッパの景気については、
「悪化傾向」の回答が56.1%。

米国についても悪化傾向が33.0%。
さらに中国も「景気拡大が鈍化してきた」との回答が過半。

一方、国内景気には楽観的な見方が強い。
これは前向きな経営者の数が多いということで、
私は評価したい。

半年前と比べた国内景気。
「よくなった」「すでに改善の兆しが見えてきた」を合わせ6割近くが改善傾向。
3カ月後も「よくなっている」「改善の兆しが出ている」が計37.4%、
「ほとんど変化が見られない」が48.2%。

楽観的なのは悪くはない。

今月の商人舎標語、
「着眼大局 着手小局」

これに「積極前向き」が加われば、
年末までの消費経済にも明るい展望が開ける。

さて私はもう、26時間以上起きている。
成田空港周辺の日航ホテルで目を覚まして、
ジジのブログを書いた。
曇り空。
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空港でチェックインして、45番ゲートまで歩く。
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ルフトハンザのフランクフルト行きロビー。
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ごった返していた。
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欧州景気は「悪化」なのか。

ルフトハンザ711便に乗り込む。
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2階部分がファーストクラス・ビジネスクラス。
満杯。

これで景気は悪化しているのか。
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成田の滑走路は、
お盆の高速道路とまではいかないが、
ジェット機の渋滞。
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出発が30分ほど遅れた。

しかし快適な機内ライフ。
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私はアメリカでもヨーロッパでも、
機内では映画を見る、本を読む、原稿を書く、寝る。
これのどれかをしていて、結構、忙しい。
今回は、 2008年の映画『ビューティフル・マインド』を観た。

実在の天才数学者、ノーベル賞受賞者のジョン・ナッシュの半生。
監督ロン・ハワード、主演ラッセル・クロウ&ジェニファー・コネリー。
最後のシーンで、泣いた。

12時間でシベリア回り、ヨーロッパ大陸へ。

フランクフルト空港。
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ここで、関西国際空港から到着したメンバー59人と合流。
万代ドライデイリー会の昨年に続くヨーロッパ研修会。
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私を入れて総勢60名の集団。
ヨーロッパの不景気を吹き飛ばす勢いを持つ。

この研修会は、面白い。
スーパーマーケットの万代からの参加は、
いつも1人か2人。
今回は3人。

副社長の山下和孝さん、
取締役の磯田雅人さん、
取締役の阿部秀行さん。

取引先のメーカー、問屋から、
欧州食品事情を学びに集まってくる。

すぐにバス2台に乗り込んで、
アウトバーンを走る。

ヒットラーのナチスが軍事用に力を入れて完成させた超高速道路網。
バスもかなりのスピードで走行するが、
脇を次々に、小型車までが、
150キロ以上の速度で追い抜いて行く。

1時間ほどで休憩。
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ドライブイン。

中に入ると、立派なデリショップ。
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デリバーもカラフルでおいしそう。
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カウンターも混んでいた。
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コンビニエンスストアも併設されている。
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奥にテーブルやイートインスペース。
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15分ほど休憩して、
再びバスに乗り込む。
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ケルンを通り越して、
デュッセルドルフへ到着。
暗くなっていて、
しかも雨はしょぼ降り。

やっとレストランにたどり着いた。
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うまいオリジナルビールと典型的なドイツ料理の店。
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早速、乾杯。
乾杯の音頭は今津㈱社長の今津龍三さん。
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飲んで、食べて、
明日からの通訳の人々と事前打ち合わせ。

9チームに分かれて、
世界最大の食品メッセ「アヌーガ」を回る。
その9チームに一人ずつ通訳をつける。

展示者と密なコミュニケーションを図り、
商談を成立させ、売れる商品を持ってくるのが目的。
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だから交流は盛り上がった。

デザートの前に、
全員が一人ずつ自己紹介と決意表明。

全員がミッションをもって、
この研修会に臨む。

いい夕食会だった。

食事が終わったら、ホテルへ。
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こじんまりしているが、
快適なホテル。
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私の部屋は202号室。

シャワーはあるがバスタブはない。
ここで4日間、アヌーガを学びつくし、
欧州景気と日本景気に、
ほんの少しでもいい、
風穴を開けたい。

そのための志がほしい。

日本の皆さんも、
Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2011年10月09日(日曜日)

ジジの子守歌[2011日曜版vol41]

ねんねん ころりよ
おころりよ
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ぼうやは よい子だ
ねんねしな
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ぼうやの おもりは
どこへいった
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あの山 こえて
里へいった
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里の みやげに
なにもろた
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でんでんたいこに
しょうのふえ
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ねんねん ころりよ
おころりよ

<『ジジの気分』(未刊)より>

[追伸]
ジジが子守歌を聴いているうちに、
ドイツ・フランスへ旅立ちます。

ヨーロッパ・レポート、
ご期待ください。

2011年10月08日(土曜日)

[帰国後の米国報告]その3・テスコのフレッシュ&イージー北カリフォルニア第1号店のイノベーション

秋空が、いい。

日経新聞夕刊に、
囲碁女流棋士の小林千寿(ちず)さんが書いたエッセイ。
「秋空に想う」

「秋の空が青く高くなってきた。
私は空に浮かぶ雲を見るのが
子供の頃から好きだった」

「小さいとき、年子の弟3人と、
雲を見ながら口々に『あれが犬で、あっちがキリン』
『アッ!犬が伸びて蛇になっちゃった!』などと
騒いでいたのを覚えている」

この弟たちのひとりが、
小林覚(さとる)9段。
10歳までの子供が、
「形」に関する感性を持っている。

千寿さんは、この子供の感性を評価する。

「澄んだ青空と白い雲を見ながら
心を子供の頃のように遊ばせるのは心地良い。
秋空は『空想の時間』に我を忘れさせてくれる」

秋空が、いい。

今日は、朝から池袋の立教大学キャンパス。
天気がいいこともその理由だろうが、
キャンパスには生き生きした感じの学生が多い。

結城ゼミの、それぞれの発表をしてもらって、
演習指導したあと、
午後、成田日航ホテルへ。

あの秋空に飛び立って、
明日はヨーロッパの空へ。
飛んでいる間も私にとっては、
「空想の時間」。

それがうれしい。

さて、10月1日の大阪版の夕刊を送っていただいた。
大阪朝日新聞と産経新聞。

朝日は一面トップに「就職遠きにありて」のタイトル。
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産経は社会面に「関西から東北復興誓い」の見出し。
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この日朝から、スーパーマーケットの㈱万代が、
106人の学生採用者の内定式を行った。

その中に震災地の宮城、福島の7人が含まれていた。

「雇用の場こそが生活の基盤になる。
大きくなくても企業ならではの採用をしよう」

万代の加藤徹社長の考え。

特別採用枠を設け、動き出したのが5月。
役員らが仙台に出向き、7月に選考会を開いた。
そして男女7人を内定。

石巻専修大学の学生・佐藤元基さん。
「被災しながらも屋外に陳列棚を並べて商品を売るスーパーに感銘を受け、
『人の生活に必要不可欠な販売の仕事に携わりたい』」
佐藤さんはメーカーから小売業に志望を変えて、万代に決めた。

被災地の学生の言葉は、頼もしい。
企業にとっても辛抱強くて力強い戦力になるに違いない。

さて、とびとびになって恐縮だが、
『帰国後の米国報告』その3は、
フレッシュ&イージー・ネイバーフッド・マーケット。
テスコがアメリカで展開する小型スーパーマーケット。
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この店は北カリフォルニア第1号店。
店舗面積は1万平方フィート(約280坪)。
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アメリカでは、まだまだ400店に向けて、
出店攻勢を続けている。
そして少しずつイノベーションの効果が、
表れ始めている。

一方、日本からの撤退が発表されたのは、
夏の終わりの8月31日。

テスコはイギリス第1位の小売業で、
日本とアメリカ以外では、無類の強さを発揮。

『FORTUNE』のグローバル500では、
世界第1位の小売企業で、アメリカ第1位は、ウォルマート。
総合スーパー(ハイパーマーケット業態)のスーパーセンターを主力とする。

第2位は、フランス第1位のカルフール。
こちらもハイパーマーケットを中核とする。

小売業世界第3位は、アメリカのドラッグストアのCVSケアマーク。
その次の4番目に、テスコが入ってくる。

そのテスコは、スーパーマーケット企業で、
この面で、ウォルマート、カルフールとは異なる経営戦略を採用。

14の国・地域で、2665店舗を展開。

日本への進出は、2003年7月。
食品の卸売業と小売業を兼業していたシートゥーネットワーク㈱を、
買収しての参入。

アメリカでは、2007年11月、
直営で、しかも小型店で進出。

テスコの小型店に火をつけられて、
アメリカでは、「小型店開発ブーム」が巻き起こった。

セーフウェイは「ザ・マーケット」を開発、
ウォルマートは「マーケット・サイド」のバナーを創作。
ウォルマートはさらに、今年、
「ウォルマート・エクスプレス」を本拠地アーカンソーに出店。

だからこそアメリカのフレッシュ&イージーの動向には、
目が離せない。

しかし現状は、いまだ164店舗。
黒字化もしていない。

それでも現地企業のCEOは、
「400店を突破すれば、
損益分岐点をクリアできる」
と意気軒昂。

だからこそ、この北カリフォルニアのサンフランシスコ郊外に、
新たな商勢圏を求めて、進出した。

視察の前にインタビュー。
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ストア・マネジャーのマット君が、
元気に答えてくれた。
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入り口を入るとすぐに、かご盛りのバゲット。
フレッシュ&イージーも陳列が洗練されてきた。
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反時計回り・左回りの客動線で、初めに青果売場。
入ってすぐにプロモーション平台でかぼちゃを販売。
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常温野菜はクレートをそのまま多段で並べて売る。
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これがテスコの特徴。
バナナ売場は狭い店ながら広いスペース。
よく売れているのがわかる。
1ポンド23セント。
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ロメインレタス、キャロット、パプリカなどのサラダ野菜は、
パック詰め。
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カット野菜やサラダ野菜はカップ入りや袋入り。
青果はどんどん加工食品化している。
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それがオペレーションコストを引き下げる。
この考え方は、トレーダージョーと全く同じ。

もちろんアルディも同様。

アメリカでは小型スーパーマーケットの成功をもたらすのは、
リミテッド・アソートメント(限定品揃え)&ローコスト経営。

青果売場の奥壁面は、
フレッシュ&イージー・キッチンと名付けられた
コンビニエンス・フードとデリ売場。
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スープ、ピザ、パスタ、サラダなどが並ぶ。
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エスニックフーズの焼きそば。
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デリ部門に続くのが、デアリー売場。
ミルクなどの乳製品が冷蔵ケースで販売されている。
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コンビニエンス商品の売場には、
「new」の青いスポッターがつけられて、
積極的に新製品が投入される。
この面ではまさに「試行錯誤」。
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しかしそれがテスコの意気込みをよく表している。

機内食のようなキット。
電子レンジで温めるだけで食べられる。
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「new」を集めたコーナーだが、
ハイ・フラクトーズ・シロップやトランスファット、
さらにどぎつい着色料を使わないスナックを、
開発していることを明言している。
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レジ前には、そういった開発商品の「特売」コーナーがある。
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安全・健康で、なおかつ安い。
まさに「オクシモロン」のコンセプト。
だから試行錯誤。
すぐにはうまくいくはずはない。
だから模倣がかなわない。

それがアメリカ・テスコの狙い。

精肉部門も、
この地域初お目見えの店舗にしては、
本当によく売れている。
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真ん中の段は、寿司。
最下段はキット商品。
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安全・健康・廉価の上に、
「簡便」まで欲張る。

卵も、安全・健康・廉価。
だからよく売れている。
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冷凍素材売場はセミ多段。
ポテト、ベジタブルなどなど。
上段は日用雑貨。
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この店は焼き立てパンを、
1日に3回店頭に並べる。
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それも売り物。
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主通路の真ん中には、
エブリデーロープライスのトルティーヤ、98セント也。
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ワイン&リカーのアイル。

右手ワイン売場は、
上から二段目の10%割引の赤いスポッターと、
最上段、下から2段の青い「new」のスポッターが並ぶ。
新製品をどんどん投入しつつ、
旧製品は売り切っていく。
つまり回転率を高めつつ、
その中からこの地域での売れ筋を探る方策。
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左の冷蔵ケースでは、
ビールなどを冷やして売る。

小型店テスコの面目躍如の売り方。スナックなどは、ラック陳列。
こちらもプライベートブランドばかり。
健康的で安い。
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調味料のPB、値付けがうまい。
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価格ラインは、1ドル99、2ドル29、
3ドル99、4ドル29。
面白い値付け。
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1ドル99と2ドル29の30セント違いと、
3ドル99と4ドル29の30セント違い。

分かりやすくて、
比較しやすいプライス設定。

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売場の中にマネジメント・デスク。
折り畳み式。
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チェックスタンドはすべてセルフレジ。
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しかしレジのうしろには必ず2人のオペレーターがついていて、
迷ったり、困ったりしている顧客には、すぐにケアする。
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出口の特売スペース。
ここにずっとコカコーラやネスレなどナショナルブランドが並んでいた。
しかしいま、フレッシュ&イージーのPB(左)と、
ハロウィン・ポップ・ソーダのプロモーション・アイテムが大量陳列。
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テスコのフォーマットが定着してきた証拠。

ストアロイヤルティが確立されていないときには、
ナショナルブランドでストアロイヤルティの代役をさせる。

しかしすこしずつ店の信用ができてきたら、
プライベートブランドで、サービスする。
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いかがだろう。

日本から撤退した改革のなかったテスコ。
フレッシュ&イージーのイノベーション。

アメリカのテスコは本気だ。

では皆さん、良い三連休を。
「体育の日」まで、秋空を楽しみたい。

<結城義晴>

2011年10月07日(金曜日)

セブン&アイ鈴木敏文会長の「消費は底堅い」とキャッシュバックセールを「きっぱりやめた」発言

いい気候が続きます。
日本に生まれ育ってよかった。

つくづくと思います。

月曜日にアメリカから帰ってきて、
毎日、横浜の商人舎オフィスで仕事し、
来客を迎える。

そして夕方、出かける。
そんな日々が、4日ほど。

明日は、池袋の立教大学で結城ゼミ。
そのあと、成田に泊まり込んで、
明後日の日曜朝早く、
ドイツ・フランクフルトへ旅立ちます。

だからこそいっそう、
この日本の秋を楽しみたい。
秋の空気をいっぱいに吸い込んでおきたい。

そんな気分です。

日経新聞朝刊に、
鈴木敏文さんご登場。
㈱セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO。
鈴木さんのぶれないものの見方、経営の姿勢、
いつもいつも勉強になる。

イオンがマルナカの買収をしたことに関して。
「相乗効果があり、お互いに気があえば実行する。
ただ自分たちで伸ばすのが基本で、
無理に買収して規模を拡大する考えはない」

「膨張と拡大は異なる」
学習院大学院長だった故田島義博先生の言葉を思い出す。

鈴木さんが言う「無理にして規模を拡大する」ことを、
「膨張」といい、
「「相乗効果があり、お互いに気があえば実行する」ことを、
「拡大」という。

基本は「自分たちで伸ばすこと」

これはアメリカでも定石。

その鈴木さん、
ちょっと優しくなった気もする。
この記事の最初の発言。
「消費は底堅い」
心強い。
「9月以降もこの状況は続きそうだ」

結果として、
「通期の営業利益は上振れして、
過去最高益の更新も視野に入った。
努力して最高益を達成したい」

景気のいい話。

セブン&アイが好調なら、
他社が不調の言い訳はできない。

そのセブン&アイ・グループ内で好調なのは、
コンビニのセブン-イレブン。

とりわけ、プライベートブランド『セブンプレミアム』がいい。
「5月末から約1000品目を刷新した」
セブン-イレブンの9月の実績。
「たばこを除く商品販売は4.5%増で、
食品やPB商品が伸びた」

イトーヨーカ堂の改善も進む。
その最大の要因は、過去の成功体験を捨てたこと。
「昨年12月以降、キャッシュバックセールを
きっぱりやめたのが大きい」

「きっぱりやめた」の発言がいい。

現金返還のセールでイトーヨーカ堂は、
年間数十億円を使っていた。

それを止めた。

鈴木さんご自身が発想し、成功した企画。
なかなかやめられなかった。

それを「きっぱりやめた」

いま、「きっぱりやめる」ことは、
どんな企業にとっても必要だろう。

ウォルマートは、
プロジェクト・インパクトを、
「きっぱりやめた」。

しかし「プロジェクト・インパクト」にも、
大きな意味があった。

だからそれを止めた後の売り場は、
元に戻ったわけではない。
一段と進化を果たしたと考えるべきだろう。

イトーヨーカ堂のキャッシュバックセールも、同様だ。

「きっぱりとやめた」
良い響きがする。

昨日は夕方から、
東京・池袋のサンシャイン60。
西友の本部もこの高層ビルに入っていた。

その59階の展望レストラン「天空の庭 星のなる木」。
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気持ちよく出迎えてくれたのは、
巣鴨信用金庫の面々。

田中実さんの出版記念パーティ。
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『実践ホスピタリティ入門』(金融財政事情研究会刊)

おめでとうございます。

入り口でも、ウェルカムボードが迎えてくれた。
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田中実さんの実質的な2冊目の本の出版を祝う人々が、
100人ほども集まった。
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田中さんは元巣鴨信用金庫常務理事。
同金庫は金融機関として、
サービスを超えたホスピタリティを提供し続ける。
そのプロセスで重要な役割を果たした、いわば立役者。
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現在はCS・ホスピタリティ実践研究所代表。
㈱国際ホスピタリティ研究センター研究ディレクター。
そしてコーネル大学RMPジャパン講師。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の私の講座でも、
毎年、ゲスト講師をお願いしている。

いつもいつも、ホスピタリティの本質を、
丁寧に、実例豊富に語ってくださる。

全員で乾杯。
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乾杯と同時に、窓の覆いが取り払われると、
59階から見下ろす東京の夜景が現れた。
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参加者全員を田中さんご自身が紹介し、
ゲームなどで楽しみつつ、
人的ネットワークのコミュニケーションを深めた。

私の隣の席は、
法政大学経営学部市場経営学科教授の木村純子さん。
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並んでゲームに参加。

田中さんらしいbook party。
ホスピタリティにあふれていた。

最後に全員で記念写真。
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この後、田中さんからのご指名で、
私が締めご挨拶と手締めの音頭。
一本締めで決まった。

おめでとう、
ありがとう。
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田中さんのご活躍を祈念したい。

<結城義晴>

2011年10月06日(木曜日)

[帰国後の米国報告]その2・スプラウツ・ファーマーズマーケット「ベジタリアン&シンパのための大型八百屋」の新フォーマット

昨日10月5日、
このホームページのページビュー数は、
過去最高でした。

1日9272の金字塔。

ありがとうございました。

次の目標は10000。
1万です。

さて、昨日、スティーブン・ポール・ジョブズ逝去。
1955年2月24日生まれ、2011年10月5日没、
享年56。

米国アップル社会長。
ビジネス用パーソナルコンピュータで、
世界最初の成功を収めた。

米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは、
ジョブズと同じ1955年の10月28日生まれ。

はじめて会った30年前から、
同志であり、好敵手であり、友人であった。

インターナショナル・ビジネスマシン社、
すなわちIBMが牛耳っていた情報の世界を、
ふたりは完全に塗り替えた。

『狂おしいほどに誇らしい』
ゲイツはジョブズに、
この言葉を贈った。

”The Gates Notes”
ビル・ゲイツが書いているブログ。
そのOctober 05, 2011には、以下の文章がある。

I’m truly saddened to learn of Steve Jobs’ death.
スティーブ・ジョブズの逝去を知って、
私は本当に悲しんだ。

Steve and I first met nearly 30 years ago,
and have been colleagues, competitors and friends
over the course of more than half our lives.
最初に彼と会った30年前から、
私たちは自分の人生の半分以上を、
同志として、好敵手として、友人として生きてきた。

For those of us lucky enough to get to work with him,
it’s been an insanely great honor.
幸運にも彼とともに仕事をしてきた私たちにとって、
それは『狂おしいほどに誇らしい』ことだった。

I will miss Steve immensely.
非常にさみしい。

こんなライバル、
うらやましいかぎり。

スティーブン・ジョブズ氏のご冥福を祈りたい。

さて、日本では、
政治資金規正法違反罪に問われた小沢一郎被告の初回公判。
無罪を主張し、「この裁判は打ち切るべきだ」と罪状認否。

意外にスピーディに審議が進む予定だが、
それでも来年3月ごろには結論が出る。

一方、ポール・クルーグマン博士が来日している。
現在、プリンストン大学教授で、
2008年ノーベル経済学賞受賞。
日本経済新聞記者に語った。
「今後、世界は、
50%以上の確率で景気後退に陥るだろう」

最大のリスク要因は「欧州の金融不安連鎖」。
そのうえで、米国の方は、
「オバマ政権が財政政策に動きにくい」と悲観的な見方。
「米欧の景気は後退しそうだが、
新興国は減速してもなお成長し続けるので、
世界全体で見れば緩やかな後退にとどまる」

「緩やかな後退」
これが世界の趨勢という意見。

クルーグマン教授は、米国の「日本化」も指摘した。
「金融危機のただなかにあった1998年の日本のようなもの」

さらに今現在の日本については、
「デフレから脱却できずにいることから、
実質金利が高くなっている」

実質金利とは、
「名目金利から物価変動率を引いた」金利。

「米国がゼロ金利政策をとるようになったなかで、
実質金利の高い円に上昇圧力がかかりやすくなっている」

緩やかな後退の中で、
円高もとどまらない。

これがポール・クルーグマンの見解。
この見方をベースにして、
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」

その具体的な方法は、
今月の商人舎標語。
「着眼大局 着手小局」

つまり、
①小さく始める
②ゆっくりと進める
③常に改善する

この姿勢。

さて、[帰国後の米国報告]第2弾。
スプラウツ・ファーマーズ・マーケット。
Sprouts Farmers Market
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本社所在地はアリゾナ州フェニックス。
CEOはショーン・ボニー(Shon Boney)
ホームページもある。

http://sprouts.com

21世紀に入って、2002年創業。
これもコーネル大学ビル・ドレイク教授が言うセオリー。
「インディペンデント企業の優位性」を地で行く会社。

要は家族経営・オーナーシップ企業

店舗数は61店舗(2011年6月現在)。
アリゾナ州 15店舗
カリフォルニア州 22店舗
コロラド州 9店舗
テキサス州 15店舗

経営理念は、
“アメリカ人の健康と長生き、そして節約のお手伝いをします”
店頭にはミッション・ステートメントが掲げられている。
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核となる価値提供は五つ。
①顧客価値
これが基本。

②ユニークネス
そのための先進的な創造性とイノベーション。

③integrity(真摯さ)
ドラッカー先生の最も重要視すること。

④loyalty
家族に、友人に、仲間に、顧客に。

⑤FUN
仕事と喜びを同時に実現する。

店舗に入ってみよう。
まず、1000坪ほどの広くて高くて簡素な建物。
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正面奥に、青果部門の売り場がデンとしつらえらえている。
これがこの「ファーマーズマーケット」フォーマットの特徴。
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ど真ん中は、このカラコンのきいた前進立体陳列。
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壁面の葉物を中核として、売場の前には、
腰高の平台がズラリと並ぶ。
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果物、根菜など、丸モノ関係が、
1コ売りで美しく陳列されている。
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果物のカラーリングはみごと。
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大ぶりのキャベツなどは、
一段低い平台。
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平台のアイランドには、
秤がセットされて、
顧客は自分で重量を測ることができる。
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トウモロコシの特売には顧客が殺到している。
自分で皮をむいて持ち帰る。
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この店舗中央のプロデュース売り場が、
ファーマーズ・マーケットの最大の特徴。

さて、入り口を入ったところには、
右手にハロウィンのプレゼンテーション。
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野菜・果物が核となる店だけに、
ハロウィンのカボチャのアピールは、
店の生命線。
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入り口を入ったすぐ右手は、
ドライフルーツが並んでいるが、
壁面には「フレッシュ・フラワー」のパネル。
ここには生花が並んでいたが、
売れないのでドライものの売り場に変えたものとみられる。
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ハロウィンの出迎えプレゼンテーシュオンの奥には、
ベーカリー。
インストアの焼き立てパンが並ぶ。
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パンから対面のデリカテッセン売場へと続く。
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対面惣菜デリ売場の前には、
平オープンケースのデリ売場。
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アメリカ人の生活の中で、
意外にもデリは幅広い。
もちろん日本ほどではないが。
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対面の惣菜売り場を「サービスデリ」と称し、
セルフサービスのデリ売場と区別して管理する。
人件費が大きく違うからだ。

デリ部門に続いて、店舗右翼は「ミート&シーフード」部門。
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こちらも対面の精肉・鮮魚部門とセルフの売場は、
完全に分かれている。
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この店全体が健康志向で貫徹されているから、
魚は充実しているし、精肉もオーガニック素材が揃う。

その前に、パスタのエンド。
パスタは健康食品。
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「健康を安く」がこの店のコンセプト。

パスタの島陳列の店舗中央側に、
ワインの島陳列売り場。
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デリ、肉、パスタ、ワインと、
コーナーの連続性がある。
これも店舗右翼。
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店舗中央のレジの真後ろ、
そして青果部門の手前が広大なバルク売り場。

そしてバルク売り場にコーヒー・コーナーがある。
題して「グルメ・コーヒー」。
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バルク方式は、顧客が好きな量を自分で選ぶことができる。
これは一人ひとりのカスタマーにとって究極の節約となる。
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コーヒー売り場のエンドには、
必ず、無料の試飲コーナーが設けられている。
これは必須。

トレーダージョーでもホールフーズでも、
コーヒーの無料試飲は必須。
覚えておいてほしい。

店舗中央レジ寄りのスペースは、
穀類売場といってよいバルクコーナー。
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この店は3分の1ずつに分割することができる。
中央の3分の1は、青果と穀類。
すなわち植物関連。
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ここが店の中心。

アメリカのスーパーマーケットは、
バルク販売を積極的に展開する。
それは顧客に安さを提供するためだ。
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これでもかとバルク販売。
顧客の間にもルールがあって、
異質物を混入させる不届き者はいない。
そんな顧客はこの店にやってこないし、
そんな顧客をむしろ排除しているのが、
ファーマーズマーケットということになる。

バルク・アイランドには、
四隅に樽などが配置されている。
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バルク売場の隣が、
ドライグロサリーの島陳列。
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そして店舗左翼手前は、
これも広大なバイタミン・ショップ。
20111005182302.jpg
写真にはないが、この右手は、
店の奥正面に向かって、
冷凍食品や加工食品、卵の売り場となる。

そして店舗左手に対面のコンサルティングサービスコーナーと、
書籍コーナー。ここには健康関連書籍がしっかり品揃えされている。
20111005182417.jpg

レジはさりげないホスピタリティにあふれている。
20111005182438.jpg

いかがだろうか。
スプラウツ。
ファーマーズマーケットのフォーマット。
スーパーマーケットの業態に違いない。
食生活を中心にした内食材料提供業だ。

しかし従来のスーパーマーケットのセオリーを、
完全に無視している。

この店のフォーマットを、私は、位置付ける。
「大型八百屋+自然と健康コンセプト+便利なもの」

スーパーマーケット業態が多様化し、
営業形態が分化し、その一つが、
ファーマーズマーケットのフォーマットとなった。

ファーマーズマーケットというだけあって、
できるだけ地元農家から仕入れをする。
つまりは「地産地消」。

そして当然ながら、
オーガニック食品やビタミン剤・サプリメントなどの品揃えは、
他の追随を許さない。

これを超えるのは2社だけ。
ホールフーズとトレーダージョー。

いまや健康、安全のジャンルは、
この3者といってもよいくらい。

そして私はこの店を別名で呼ぶ。
「ベジタリアン・スーパーマーケット」

アメリカ人には菜食主義者が多い。
いわゆる「ベジタリアン」。

ホールフーズやトレーダージョーは、
ベジタリアンの店というほどまでに特化はしていない。

もっと大衆的だ。
だから大人気の店となる。

しかし大人気ではなくとも。
ベジタリアンとそのシンパ向けに特化すると、
存在の意義が出てくる。
それがファーマーズマーケットである。

だから野菜・穀類売場が、
店の中央にデント構える。

両サイドは、青果・穀類主義者にとって、
サブカテゴリーでよい。

それが肉であり、魚であり、デリであり、冷食である。

いかがだろうか。

このスプラウツ、今年後半に、
ヘンリーズ・ファーマーズマーケットと合併した

そして95店舗のチェーンストアとなった。
もう100店舗は間近。

ファーマーズマーケットのフォーマットの完成も、
間近となった感がある。

私は「業態」の概念だけでは、
どうも説明できない段階に来ていると考えている。
それを説明するに都合の良いのが、
ファーマーズマーケットだ。

ホールフーズ300店、
トレーダージョー350店、
そしてスプラウツ・ファーマーズマーケット100店

健康、安全、安心をコンセプトにしたフォーマットのイノベーションこそ、
アメリカの現段階とみることができる。
(ブログアップ時間はギリギリだけれど、まだまだ明日に続きます)

<結城義晴>

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