結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年07月20日(水曜日)

「魁皇最高の人生」と連続増収企業&連続最高益企業とペガサス政策セミナー

「魁皇としての人生は最高でした」
史上最多勝の大関が引退。

いい言葉だ。

何度も書くが同郷の力士として、
私は誇りに思う。

それでもまだ38歳。
人生はこれからだ。

大相撲の将来を担って、
できればイノベーターとなってもらいたいし、
それ以外の人生でも、もちろんよい。

雑誌屋の世界に、
「売れる本づくりの経験」という言葉がある。

すなわち「飛ぶように売れる雑誌や書籍」をつくった経験が、
あるかないかということ。

これがある編集者は自信にあふれている。
天衣無縫、のびのびとしている。
それがない者は、いつも卑屈である。
姑息で窮屈な考え方をする。

恐ろしいことにそれが、
本や雑誌の誌面に出る。

小売業やサービス業でも同じだ。

売れる店を経験した者としない者。
攻めと守りのバランスがいい店長と、
守り一辺倒の店長。

それが店に表れる。

もちろん売れた経験のある店長が、
それを鼻に掛け、
成功体験にすがって、
それを変えようとしなかったら、
すぐにダメになる。

継続的なイノベーションが、
仕事には必須である

魁皇はその意味で、
「売れる雑誌屋」「売れる店長」を経験した。

天衣無縫でなおかつ持続的イノベーションを、
相撲界にもたらしてもらいたいものだ。

さて日経新聞が「収益最高企業特集」。
まず、20期以上の増収企業
全業種の中で、小売業が中心となった。

家電量販店最長のヤマダ電機は21期連続の増収を達成。
「1990年3月期に約200億円だった売上高は前期に2兆円強にまで拡大」。
ケーズホールディングス、
バロー、サンドラッグ、
ニトリ、アークス、コメリ、
マックスバリュ西日本、サンエー、
ベルク、やまや。

外食で、ワタミ、松屋フーズ、
食品卸売業で加藤産業、
食品メーカーで伊藤園

長期間の増収を続けている。

一方、「2010年度に純利益最高益のなかで、
連続最高益更新企業」
こちらもランキング上位には小売業が目立った。

5期以上連続最高益は約50社中、20社近くが小売業。

大黒天物産、イオンモール、サンドラッグ、
ヤオコー、ニトリ、
ケーズデンキ、丸久。

連続増収企業で連続最高益企業はサンドラッグとニトリ。
サンドラッグは「トヨタ自動車顔負けの厳格なコスト削減と在庫管理で知られ、
21期連続で最高益を達成」

「12期連続最高益のニトリホールディングスは、
円高を生かした値下げ戦略が奏功」

この特集でヤオコーがケーススタディとして取り上げられている。
タイトルは「ヤオコー、パートが知恵 日々改善」

2011年3月期の連結純利益が18期連続で過去最高を更新。
「パートナー(パート)社員の能力を最大限に生かす経営が当社の強み」
川野清巳社長の言葉。

強さの一つが「提案型」の売り場づくりだ。
「パート社員が当日の気温などに合わせ、
毎日、様々なアイデアを出し合う」

「店長の指示を待つのではなく、
現場で考えて売り上げを伸ばす」

「仕入れや値引きもパート社員の判断に任せる。
主婦の目線で売れる商品や適正な値段を考える。
こうしたパート社員の頑張りに報いる仕組みもある。
パート社員でも業績目標を達成すればボーナスを支払う」

この記事、ちょっとパートタイマー活用(?)を強調しすぎ。
ヤオコーは社員もしっかり働くし、
店長や部門長のリーダーシップもある。

本部も店舗を十二分に支え、
チェーンストアとしての新しいシステムの一つを構築している。
そのことを忘れてはいけない。

パートタイマーの力だけで、
18期連続増収増益が果たせるわけがない。

しかし川野社長の言葉はいい。
「スーパー業界で日本一の賃金水準を目指す」
ぜひとも実現させてもらいたい。

さて昨日は、東京・渋谷のセルリアンタワー東急。
元の東急電鉄本社ビル跡にできた現代的なホテル。
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ここでペガサスクラブ政策セミナー。

渥美俊一先生が逝去されてからまるまる1年。
東日本大震災が起こり、
小売サービスやチェーンストアの役割は、
一段と重く認識されるに至った。

その中での伝統の政策セミナー。
495名の参加で、充実した勉強会が行われた。
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梅村美由起チーフリサーチャーが、
経営数値分析やビッグストア統計報告をし、
桜井多恵子シニアコンサルタントが、
景況分析・業界情報分析、
そして米国チェーンストア報告をした。

渥美先生の役割を分担して果たし、
水準を何とか維持しようという意思が表れていた。

私はとても好感を持ったし、勉強になった。

それにしても、この時代に、
もう少し渥美先生には生きていてほしかった。

伊藤雅俊、岡田卓也、西川俊男、清水信次。
イトーヨーカ堂創業者、イオン名誉会長、ユニー創業者、
そしてライフコーポレーション会長にして日本チェーンストア協会会長。

「化け物級」の経営者たちと対等に渡り合える存在。
清水さんと渥美先生が同じ年で、今年86歳。

命を燃やし尽くして、
化け物級より「ちょいとお先に」と、
逝ってしまった。

政策セミナーの間中、
私はそんなことを考えていた。

私の父母も今年、86。
渥美先生と同じ。

だから先生は私の父同然。
「なき父よ、
店見るたびに
見るたびに」

合掌。

今日、私は、昨年同様に、
アメリカはニューヨーク州イサカに発つ。

コーネル大学RMPジャパンの卒業旅行。

行ってきます。
「実行の第3期生」の卒業旅行と、
ちょいと店を見に。

<結城義晴>

2011年07月19日(火曜日)

今夏ボーナス「前年比4.21%増」と「ユニクロのヒートテック」今年度1億枚販売の大台突破のための早仕掛け

日本中、なでしこジャパン旋風。

新聞各紙の一面看板コラムも、
もれなく、なでしこがらみのコメント。

読売新聞『編集手帳』は、
「この惑星の住人は上を向くだけで元気になれる」
缶コーヒーBOSSのCMでの宇宙人のつぶやき。

朝日新聞『天声人語』は、
「最後まであきらめない」

読売、朝日は同じ趣旨。
毎日新聞『余禄』は、イビチャ・オシムの言葉。
「毎日奇跡が起こるわけではない。
奇跡を金で買うこともできない。
入念に準備をした上でしか、
奇跡は起きない」

「勇気をもってのぞまないと幸運は訪れない」
ジェフ・ユナイテッド千葉監督から男子サッカー日本代表監督。

私はオシムの言葉が好きだ。

さて日経新聞調査の645社の今夏のボーナス最終集計。
「平均支給額が前年夏比4.21%増」
2年連続前年プラス。

「全体の平均支給額(税込み)は72万8535円」
前年夏の伸びは0.06%。
今夏は大きく伸びて、働く人々の夢を広げた。

全35業種のなかで前年を上回ったのは23業種。
製造業は6.49%プラス。
非製造業は2.28%マイナス。
小売りサービス業はこのマイナス傾向に属する。

個別企業としては任天堂が3年連続の首位。
161万9480円。

同社は、円高などで採算が悪化。
しかし利益水準は高い。
そこで「一時金で社員の働きに報いる」方針。

製造業で最も増加率が高かった鉄鋼のうち、
新日本製鉄は支給額21.73%増の70万円。

自動車・部品は5.74%増。
日産自動車やホンダなどは支給額増だったが、
トヨタ自動車は横ばいの90万円。

ちなみに東京電力は、
夏のボーナスの支給額は約52%減の40万1000円。
一般社員の月給は約5%減、賞与は約半分を削減。

昨夏と比較可能な597社のうち、
7割に当たる416社が前年実績を上回った。

最後に10万円刻みのボーナス支給額分布。
最も多かったのは70万~80万円未満で141社。
昨年の60万~70万円の水準を上回った。
50万円未満の企業の割合は前年並みの約3割だった。

自分の会社のボーナスと比較してみてほしい。
常に世間との違いを意識しておかねばならない。

私は商業・サービス業の現代化のために、
賃金や賞与水準、待遇の引き上げは、
必須の課題だと考えている。

今夏のボーナスに関しても、
一足飛びにアップを実現させることなど不可能である。

しかし、それでも他産業、他業界との差異を意識しつつ、
「最後まであきらめない」
「常に上を向く」
「入念に準備をした上でしか、奇跡は起きない」

この姿勢で臨みたい。
賃金やボーナスに関しても、
ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ。

さてもう一つ日経新聞から、
「ユニクロ、ヒートテック販売前倒し」の記事。

昨年より3週間前倒しで、全店販売開始する。

なぜか。

「夏物衣料の販売が堅調に推移するなか、
秋冬用商品をいち早く並べ、来店客への浸透を狙う」

つまりは早仕掛け。

昨冬、ユニクロは、
ヒートテックを8000万枚売った。
前年比1.6倍。

2003年にメンズを新発売して、
この年は165万枚。

2004年はウィメンズ品目を追加し、
同時に消臭・抗菌機能追加。

2005年476万枚、
2006年1100万枚と大台を達成、
その後も、2007年、倍増近い1800万枚
2008年、さらに倍増近い2800万枚
2009年、さらにさらに倍増近い5000万枚
そして2010年、8000万枚。

常に継続的なイノベーションを施して、
機能強化を図ってきた。

今冬は東日本大震災から起こった電力消費問題から、
節電対策の実施は確実。
だから機能性肌着の需要は一段と高まる。

ユニクロは早仕掛けで、
1億枚の大台を狙う。

「毎日奇跡が起こるわけではない。
奇跡を金で買えるわけでもない」

「1億枚」という奇跡も、
「入念に準備した上」でしか起こらない。

さて昨日の海の日は、
立教F&Bマーケティングの今期最後の講義。
その後、有志が集まって、暑気払い。

4月末から3カ月の講義への参加、清聴に、
心から感謝。
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ついでに、7月2日土曜日の写真も。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の2年次は、
ゼミ形式で展開される。
全員が、いずれかのゼミに属して、
それぞれのテーマを研究する。

その結城ゼミと大久保ゼミ有志の合同懇親会。
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社会人大学院という特性もあって、
経験豊富な大学院生が参集。
私もいつも刺激を受けているし、
とても勉強になる。

最後に、昨日につづいて、
今秋10月の2011商人舎USA視察研修会のお知らせ。
第10回の記念ツアー。

今年に入ってからずっと言い続けてきたが、
今秋は重箱スタイル。
経営戦略コースとマーチャンダイジングコースの二段重ね。

10月28日~11月4日のダラス・ワシントンD.C.・ニューヨークが、
経営戦略Specialコース。
10月30日~11月6日のワシントンD.C.・ニューヨーク・ロサンゼルスが、
商品戦略Merchandisingコース。

ワシントンDC・ニューヨークは、
両コース合同となる。

経営戦略コースは、
特別講師が大久保恒夫さん。
ご存知、㈱セブン&アイ・フードシステムズ社長、㈱成城石井前社長。
そしてメリッサ・フレミングさん。
HEバット元上級副社長。

商品戦略コースは、
メイン講師が林廣美先生。
こちらも、ご存知、日本の惣菜デリの第一人者。
アメリカのスーパーマーケットの現役商品部長が同道し、
現場で解説を行う。

もちろん両コースとも、
結城義晴、浅野秀二は帯同し、
いつも以上に熱く、面白く、
講義し、解説する。

いかがだろう。

いつも、より良い内容を求めて、
「上を向くだけで元気になれる」

<結城義晴>

2011年07月18日(月曜日)

「なでしこジャパン」の快挙と女性が切り拓く時代の予兆、土用丑の日と渥美俊一先生1周忌

Everyone! Good Monday!
[vol29]

2011年第29週、7月第4週。
今日は海の日、一般には三連休最後の日。

そして、やりました!
なでしこジャパン。

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サムライにできないことを、
なでしこが、まず、やり遂げた。

今朝、3時45分からの、
アメリカとのFIFA女子ワールドカップ決勝。

延長後半に澤穂希キャプテンが、
コーナーキックから配給されたボールを、
右アウトサイドで決めて2対2の同点に追いつく。
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その後のペナルティキック合戦を制して優勝。

金色のトロフィーを高々と掲げて、
世界にアピール。
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表彰式の後は、
東日本大震災への支援のお礼を、
横断幕にして、場内を巡った。
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それにしても日本の女性の美しさ、強さを、
あらためて思い知らされた。

21世紀のこの社会は、
女性によって切り拓かれる。

いや、21世紀に限らない。

東京オリンピックのバレーボールも、
東洋の魔女が優勝して、
その後の男子のテクニカル・イノベーションに先鞭をつけた。

ゴルフのジ・オープンに日本選手の活躍はなかったけれど、
国内女子プロゴルフで有村智恵が、初日に、
ワンラウンドにアルバトロスとホールインワン。
3万年に1度という快挙。

こんな奇跡が起こると優勝はできないものだが、
その後もしっかりまとめて、優勝。

ここでも女性の強さを見せつけた。

いいことがありそうな予感に満たされ、
今週は月曜日から、
日本中、明るい気分。

台風6号は近づきつつあって、
こちらはちょっと心配だけれど。

さて今週いっぱい、
なでしこジャパンで明け暮れそうだが、
21日(木曜日)は土用丑の日。

スーパーマーケットなどは、
しっかり売り込みたいし、
顧客を喜ばせたい。

そして今週末から、
子供たちは夏休み。

子供の生活パターンが変わると、
家族中の生活も変化する。

私は今日も、
立教のF&Bマーケティングの講義。
前期最後の講義で、
夕方から履修生と暑気払い。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

暑気払いのニーズにはそれが、
ぜんぶ込められている。

今週木曜日7月21日は、
故渥美俊一先生の一周忌。

今朝の日経MJ「底流を読む」で、
消費産業部次長の白鳥和夫さんが、
渥美先生のことを書いてくれている。
その功績を、
「流通・サービス業のロマン」を追い続けたこと、と総括。
まさにその通り。

「ペガサスクラブではロマンとビジョンは一対で、
『我々の手で日本の国民の暮らしを変革する』
というのがビジョンだった」

渥美先生のご功績とその遺志を確認する週となる。
明日の19日火曜日、20日水曜日と、
そのペガサスクラブの「政策セミナー」が開催される。
もちろん私も参加する。

私は水曜日20日から、
アメリカ・ニューヨーク州イサカへ。
コーネル大学・ジャパンの第3期卒業旅行。

これは楽しくて充実した旅行。

さて先週土曜日、夕方。
東京・池袋の立教大学で結城ゼミを終わらせてから、
茨城県結城市へ。
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㈱カスミの木村一弘さんの通夜。
享年56。

昨年、コーネル・ジャパン2期生の時、
脳溢血で倒れた。
しかし必死のリハビリで仕事に復帰。
先週火曜日の7月12日も本部に出社し、
会議で報告などして、
その後、容体が悪くなって、
そのまま、逝去。
心不全。

喪主は長男の和功さん(23歳)。
「父は控えめな人間でしたが、
物事に手を抜かない人でした。
子供たち3人、大学を卒業させると、
頑張ってくれました。
仕事や子供に熱心だった父を尊敬します」

カスミ代表取締役会長の小濵裕正さんとも、
ゆっくりと話した。
「遅咲きの人間だったが、
ほんとうに仕事に熱心で、
役員候補だった。
誠に残念だ」

木村さんは、小濵さんが見出した人財だった。
コーネル・ジャパンでもその熱心さで人気者だった。

心からご冥福を祈りたい。

最後に、今朝の日経新聞一面トップ記事。
「小売り、東北に大量出店」
サブタイトルは「復興消費の持続見込む」

経済産業省の大型小売店販売額動向。
「5月の百貨店やスーパーの売上高(全店ベース)は、
東北6県が前年同月比1.5%増(全国1.3%減)、
コンビニも10.9%増(全国7.3%増)」

そこで「震災後に閉鎖した地元商店の受け皿として大手チェーンが投資」

「コンビニはイオン系のミニストップが震災前の計画比で3倍、
ファミリーマートは5倍の大量出店を計画」

「セブン‐イレブン・ジャパンやローソンも、
被災地向けの仮設店舗は地域のニーズに応じて積極的に出店する方針」

「家電量販店はヤマダ電機が前年度の2倍程度の15~20店」

ホームセンターのコーナンは「宮城県内などに年度内に5~6店の展開」

需要があること
地域生活者が困っていることは分かるが、
地域の復興・振興のグランドデザインのもとに、
機能的で合理的で、しかも情緒的な、
世界のモデルとなるような街づくりを目指してほしい。

その世界モデルに小売業やサービス業が、
十二分に機能してもらいたいものだと思う。

では今週も、
Everyone! Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
2011商人舎第10回記念USA視察研修会。
募集開始しました。
10月28日出発と10月30日出発のそれぞれ8日間の2コース。

スペシャル・コースには、
大久保恒夫講師(㈱セブン&アイ・フードシステムズ社長)、
マーチャンダイジングコースには、
林廣美講師(日本フードサービス専門学院学院長)が、
特別出講してくれます。

大久保さんは、ご存知、㈱成城石井前社長。
大久保さんが学ぶアメリカ、その学び方など全行程随行の上で、
講義してくれます

林先生は、ご存知、惣菜デリマーチャンダイジングの第一人者。
今年74歳で、「林廣美最後のアメリカ研修指導(?)」となります。

奮ってご参加のほど。

もちろん結城義晴、浅野秀二、
それにメッリサ・フレミングの常連講師陣も、
張り切っています。

お早目のお申し込みをお勧めします。

2011年07月17日(日曜日)

ジジとふたつの定位置[2011日曜版vol29]

ユウキさんちのジジです。
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梅雨もあけて、
あついあつい夏です。
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小学校の空にも、
にゅうどう雲。
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こどもたちのうごき、
にゅうどう雲。

元気がでてきます。
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夏と小学校のグランドは、
よく、にあいます。
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ボクの定位置は、
ここ。
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おちつきます。

でも、うちのなかにも、
夏の光がいっぱいあります。
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でも、そんな光をみていると、
すこしずつ、ねむくなります。
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そして、夏のひるね。
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ひとねむりして、おきても、
夏の光はかわらない。
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夏は、ひるねにかぎる。
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ボクの定位置。
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ちょっとせまいけど、
こんなこともできる。
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よいっしょ。
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よいっしょ。
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でも、もうひとつ、
定位置ができました。
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いつも夏におくってもらう、
これです。
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なかには、
これがはいっていました。
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ボクは、
ハコがだいすき。
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葉っぱも、
じつは、
だいすきです。
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だいすきなのは、
おいしいから。
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きのうも、葉っぱをたべて、
しかられました。
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だから、すこし、
反省しています。

でも、定位置。
ふたつあるのは、
ボクにとって、
ささやかな幸せです。

<『ジジの気分』(未完)より>

2011年07月16日(土曜日)

「流通仙人の脳の活性化」と震災後の「短」の消費の「短絡」と「先取り体質を改める」

飯能の仙人・杉山昭次郎先生に、
すごいことが起こっている。

ブログ「流通仙人日記」は、
ほぼ週一ペースで、
すでに90回を数える。

杉山先生の最新ブログの記述。
「私は、試行錯誤を続けているうちに、
私自身が変わりだしているのではないかと思い始めた」

「一口でいえば、
脳が活性を取り戻しているような気がした」

現在、85歳。
商人舎最高顧問。

その「末期高齢者(?)」ともいえる流通仙人の脳が、
活性を取り戻している。

「私の試行錯誤は、
高齢化に伴いしぼんでいた脳に活性をもたらした」

「少し活性を取り戻した脳で、
組織の試行錯誤を見直してみた」

「見直しに当たっては、少し工夫をした」

「これまでは、組織で試行錯誤を進める難しさに焦点を当て、
その克服の仕方を考えていたが、これからは、
組織の試行錯誤のメリットを考えることにしよう、そう思った」

カッコ書きで、照れくさそうに言う。
「こんな知恵がどこからわいてきたのかは分からない。
脳の活性化の賜物であろう」
つまりは試行錯誤こそ、
メリットだということに気づいた、ということ。

日経新聞の一面コラム『春秋』。
この夏の消費トレンドを、一文字で表した。
それは「短」。

髪形は、「これまでよりも短く切る人が男女を問わず増えた」
「女性のファッションなら丈の短いズボンや、かかとの短い靴」
台所用品では、「調理を短時間で仕上げられるシリコーン製の蒸し器」
それに「自宅で洗える背広」

消費だけではない。
「残業が減り在社時間が短くなる」
「通勤時間の短い家」
「遊びや買い物は近場」
「家族や昔の友人との交流が増え、結婚を急ぐ人も出る」
「人と人との距離も縮まった」
「遠かった食の生産者を身近に感じるようになった」

すべてが「短」というわけではないが、
「短」のマインド、「短」のトレンドが生まれ、
強調されていることは納得できる。

しかしこれで「短」にのみ、
焦点を当てて行動してしまうことを、
「短絡」という。

もう一つ日経新聞の「大機小機」。
私の信頼するコラムニスト追分氏が、
「日本経済を待ち受ける3つの危機」を書く。

「第1は経済の空洞化の危機」
企業の海外流出加速化の危機。

「第2は財政危機」
「財政状況がさらに悪化し、
債務残高の増加に拍車がかかり、
財政再建がさらに困難になる」

「国債金利に上昇圧力がかかれば、
債務の増加に歯止めがかからなくなり、
危機へのリスクが高まる」

「第3は電力危機」
「これは過去2度の石油危機に続く第3次エネルギー危機である」

そして結論と行動提起。
「そこで問われるのは、大震災を奇禍として、
日本全体が先送り体質を改め、
必要な改革に取り組めるかどうかである」

「先送り体質」を改める

そのために前提となるのは「前始末と後始末」
ファーストリテイリング柳井正さんの持論。

「被災地外では、既得権の構造にメスを入れ、
被災地を支援するのに必要な痛みを分かち合う覚悟ができるかどうか」

「被災地では、依存体質を改め、
自ら再生の芽を育てていくことができるか」

さて最後に「大手スーパーが一斉に既存店舗を改装」の記事。
日経はセブン&アイ・ホールディングスとイオンが大好き。
日経MJはこまめに取材するけれど。

イトーヨーカ堂は2011年度中に、
例年の2倍にあたる年間50店舗強を改装。
総合スーパー約340店を運営する中核のイオンリテールは、
今後2年で全店を手直しする。
イオンでは、総合スーパーを運営する他のグループ会社も、
同様に改装を進める。

「総合スーパー」はこの2年ほど、
改装・リニューアルの連発。

これ、大きな政策トレンド。
覚えておかねばならない。

さてこのところ横浜の商人舎を訪問してくれた人々。
まず、火曜日の7月12日に、
商業経営問題研究会(RMLC)代表世話人の高木和成さん。
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キャンピングカーを買い込み、
それを駆って全国の店舗やショッピングセンターを行脚中。
自らそれを名づけて「シルクロード」。

元気いっぱいの団塊の世代。

それから昨日の金曜日15日、
私の隣から、柳沢みつよし参議院議員秘書の小鷲良平さん、
UIゼンセン同盟流通部会副事務局長の木暮弘さん、
同じく流通部会総務・財政部長、産業政策委員会事務局長の佐々木啓真さん。 20110715140547.jpg
8月29日にUIゼンセン同盟の労使勉強会が開催される。
そこでパネルディスカッションが行われるが、
私はコーディネーターを務める。

テーマは「震災復興における流通小売業の役割」(仮題)。
パネラーは、3人。
流通科学大学教授の石原武正先生、
野村総研の高木裕之さん、
そして経済産業省より1名。

刺激的なパネルディスカッションを企図している。
楽しみだ。

では、みなさん、よい週末を。

<結城義晴>

2011年07月15日(金曜日)

「水戸黄門」番組終了と栃木県真岡市のスーパーマーケット激戦模様

「水戸黄門」が終わる。
日本最長寿時代劇ドラマが、今年末で終了する。
1969年(昭44年)8月から42年、約1200回。

私が高校2年の夏から番組は始まったことになる。
そして現在放送中は第43部。

1979年がピーク。
番組スタート10年後。
第9部最終話は、史上最高の視聴率43.7%。

40年目の2008年10月20日、
初めて視聴率9.7%の1ケタに落ち込み、
近年は視聴率低迷にあえいでいた。

なんだか業態や企業、店舗の盛衰を見ているよう。
「テレビの歴史上でも役割を果たし切った」
「現代の世相やニーズに、合わなくなった」
関係者のコメント。

主役の水戸黄門を演じたのは5人。
東野英治郎、西村晃、佐野浅夫、石坂浩二、里見浩太朗。

東野、西村といった悪役役者が演じた黄門さまが、
一般から見ると意外性を持っていたし、
実は本質に近かった。

だから大ヒットし、長寿番組になった。
私はそう思っている。

勧善懲悪のわかりやすさには、その奥に、
深くて複雑なものが横たわっていなければ、
面白くはない。

佐野は悪役も演じたが、
晩年は善人役でもあった。

石坂、里見となると、
完全に二枚目役者。

こうなると黄門の本質から遠ざかる。

黄門のコンセプトを活かし、
最後に大悪役を抜擢する手もあったろうが、
果たせるかな日本に、
「ジョーカー」役のジャック・ニコルソンのような役者がいない。

まあ、日本社会全体の特徴でもあるかもしれないが、
政治の世界では小沢一郎が、かすかに資格を有するか。

最後の放送で、
黄門が杖を、
格さんが印籠を、
「静かに置いて」、
この番組は幕を閉じる。

日経新聞経済欄コラム「大機小機」。
コラムニスト一礫氏が、
「経済の基盤は事上磨錬」を書いている。

実践儒学陽明学を起こした中国の思想家・王陽明の「伝習録」。
「人はすべからく事上(じじょう)に在って磨錬(まれん)すべし」

「事の上」、すなわち実際行動の中で、
「磨錬」、知識を磨き、人格を錬る。

「真の理念とは決して日常の生活から乖離(かいり)したものではない、
毎日の生活や仕事の中で自らを磨かねばならない、
そうして初めて成果があがる」

体験した成功・不成功から学ぶ。
すなわち「現場力の維持・向上」を主張するのだが、
そのための土壌として、「長期雇用形態」が必須であるという。

コラムニストは、
「日本経済再建の基盤の1つとして、欠かせない要」と書く。

「事上磨錬」は、小売りサービス業においても、
必須である。

さてさて東日本大震災がらみの発言。
日経の「決算トーク」。
100円ショップ㈱キャンドゥの城戸一弥社長。
「東日本大震災で日本人の生活観が変わった」

どう変わったか。
「低価格で品質の良い商品を以前よりも求めるようになった」
「防災グッズや食品の需要が高まり、
3月以降の既存店売上高が好調に推移」

「2010年12月~11年5月期の営業利益は、
前年同期比2倍の11億円になった」

震災特需ではないのか?
「関東も西日本もまんべんなくいい。
震災後に100円ショップのリピーターが増えた」

分かりやすい購買。
単純明快な消費。

マーケティングの方向性が、この震災で、
そちらに振れたことも確か。
しかし、それだけではないと思う。

「生活者は考えるようになる」
㈱たいらやの村上篤三郎さんの言葉。
生活者が考えるようになることで、
単純な思考と複雑なマインドが混然としてくる。

水戸黄門になぞらえると、
悪役役者の演じる善人役が受けて、
二枚目役者の黄門に味がないのと同じ。

さて、栃木県真岡(もうか)市のスーパーマーケット視察報告。
真岡市は地盤が軟らかかったためか、
内陸部ながら、東北・北関東大地震で
思いのほか被害が大きかった。

屋根瓦の多い地域でもあり、
家屋の修復のブルーシートが目についた。

真岡市は宇都宮市中心部から15キロ圏内に位置する。
人口は、2011年3月1日現在、8万2554人。
この真岡市に、たいらやの新店がオープンしたのが4月21日。
「プライムマート真岡店」

3月オープンの予定だったが、
震災の影響で1カ月遅れとなった。

プライムマートは、たいらやの通常店とは異なり、
ライフスタイルアソートメント型スーパーマーケットを志向する。
「多少グレードの高い商品」を日常的に取り扱う。
真岡店はその4店目となる。
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売場面積551.8坪、駐車台数105台。
初年度の売上目標15億円。

入ってすぐに、平台で季節の果物を展開。
生活催事や季節、旬に合わせたタイムリーな商品提案が、
売場づくりのテーマのひとつ。
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青果売り場も「デプス・アソートメント」。
深い品揃え。
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デプス・アソートメントには、
それにふさわしいプレゼンテーションが必須。
どちらも一朝一夕には確立できない。

地場モノの野菜コーナー。
地元有志生産者の野菜を強化している。
「ゆでとうもうろこし販売中」のPOPが目立っている。
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奥主通路の鮮魚売り場から精肉売り場を望む。
バックヤードは透明ガラスで仕切られている。
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鮮魚の鮮度はぴちぴちで、
商品化技術も高い。

たいらやは精肉が強く、高い収益力を誇る。
栃木県産しもつけ牛の展開。
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平ケースでは「肉の専門店プライムミート」の幟(のぼり)。
メキシコ産豚肉切り落とし100g88円。
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デプス・アソートメントで、
なおかつコモディティ・ディスカウントも展開する。

日米ともに、
このタイプの店舗の見落とせない政策。

ウェグマンズも「コンシステンシー・ロープライス政策」を採用した。
すなわちウォルマート流のエブリデー・ロー・プライス。

青果売り場の反対側で展開する惣菜売り場。
鉄板焼きコーナー、季節の焼き魚、手焼きの焼きとりなど、
店内手作り食品が強化されている。
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需要の高い揚げ物は買いやすい価格でのバラ売り。

惣菜に続くインストアベーカリー売場「森のパン屋さん」。
透明のリーチインショーケースで販売する。
清潔感があって、とてもよい。
お客様の抵抗もなく、売上げは上々。
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惣菜売り場の一角にある 「田舎の食堂」。
ライス、手づくりのチャーハン、みそ汁、カレーを温めてカップで販売する。
アメリカのスーパーマーケットで展開するスープバーを思い起こさせる。
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加工食品の中通路の床には、大きなサイン。
20110715135341.jpg

通常レジ7台、セルフレジ4台。
セルフレジの稼働率はこの店では22%と高い。
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半径1キロの一次商圏は3023世帯8247人、
2次商圏は8286世帯2万22232人と設定している。
世帯主年齢は30代と若い家族が中心。
したがって、食シーンに合わせた関連販売、
メニューや食べ方の提案など、
さまざまな仕掛けがなされている。

真岡市は、10店舗がひしめく競争エリア。

スーパーマーケット地域一番店と言われるのが、
とりせん真岡店
周辺に専門店が集まり、
自然発生的なオープンエアー型SCが形成されている。
とりせんは、その中心に位置して、
立地はすこぶる良い。
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地元のスーパーマーケット企業オータニ
真岡エリアで2店舗を出店している。
オータニ真岡店と写真のフードオアシスオータニ荒町店。
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さらに、たいらやの親会社エコス真岡荒町店。
やや年数のたった小型店。
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他にも、㈱カスミのフードオフストッカー真岡店、
水戸に本部を置く㈱パワーマートの真岡店がある。

駅前には地元の老舗・福田屋百貨店真岡店、
駅周辺には震災で閉店し、取り壊し中のベイシア真岡店。

わずか8万の人口の都市に、
これだけの数の店舗が展開されている。
まさにオーバーストア状態。

福田屋百貨店はついに、
真岡店の閉店を余儀なくされている。
一方で、ベイシア跡地には、
ヨークベニマルが出店を表明。
ますます、競争が激しさを増す。

激戦の嵐の中でいま台風の目となっているのは、
「ザ・ビッグエクストラ」真岡店。
今年6月17日にリニューアルオープン。
イオン・スーパーセンター渾身のリモデル版。
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私はちょっと驚いた。
イオンが変わり始めている。
20110715135419.jpg
ディスカウント戦略に本気になってきた。
そしてそれが顧客から支持されている。

アメリカのスーパーセンターというよりも、
スーパーウェアハウスストア。

つまりウォルマートではなく、
クローガーのフード4レスか、
ウィンコ・フードかという感じ。
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こちらは分かりやすい店、
分かりやすい売り場、
分かりやすい商品、
分かりやすい価格。

真岡ではその軸が、鮮明になってきた。
だとすると対極のポジショニングがいい。

ウォルマートに対するホールフーズやウェグマンズ。

中間に位置するクローガーやセーフウェイには、
新たなポジショニングが求められることになる。

日本の地方都市にも、
アメリカのようなエリアが出現してきた。

私が真岡で得た収穫は、
このポジショニングの重要性である。

視察が終わると、長くて暑い北関東の夏も、
少しずつ暮れようとしていた。

ご案内いただいた村上さんに感謝。

<結城義晴>

2011年07月14日(木曜日)

「なでしこジャパン&魁皇」の快挙と「日経社説・菅直人無責任発言だ」とたいらやでの「やさしいドラッカー講演」

「2週間天気予報」の常盤勝美さんから緊急速報。
「台風6号進路解説」
<2011年7月14日正午現在>

現在、日本のはるか南東海上にある台風6号は今後、
南西諸島の東海上で向きを北寄りに変えて、日本列島に接近し、
西日本(九州~紀伊半島のどこか)に直撃の可能性があります。
台風は今後、比較的高い日本周辺の海水温によって猛烈に発達し、
勢力をあまり弱めることなく上陸するおそれがあります。

18(月)頃、西日本太平洋側から、
徐々に台風の外側の雲がかかりはじめ、
19(火)は四国、
その後来週後半にかけて、
近畿→東海→北陸→東北→北海道
と、
大きな影響を与えそうです。

上陸の可能性は100%ではありませんが、
極めて高い確率で予想されていますので、
台風関連商品は売上が見込めます。

保存食(缶詰・レトルト食品・水・即席食品)、
乾電池、ロウソク、携帯ラジオ、家屋修繕用品、
長靴、軍手、ぞうきん、紙皿、割り箸、雨合羽、マッチ
など、
特需が見込まれますので、在庫量に注意してください。

今度の三連休までは、
台風による直接的な天気への影響は小さいと予想されますが、
台風からのうねりが出始め、また土用波の時期で、
更にうねりが高くなります。
せっかくの連休ですが、
太平洋側の各地でのマリンレジャーは、
極力お控えになることをおすすめします。
[㈱ライフビジネスウェザー常務取締役・気象予報士 常盤勝美]

台風6号接近中なれど、
スポーツにうれしいニュース。

まずはなでしこジャパン。
ドイツで開催中の女子サッカーワールドカップで、決勝進出。
今朝未明、準決勝で3対1でスウェーデンを撃破。

ワールドランキング1位のアメリカと世界1をかけて戦う。
日本時間18日・海の日の祝日の午前3時。

いま、私たちはこういったことを渇望している。
日本中が沸き立つに違いない。

「おんなこども」と失礼な言い方をしたが、
その女子供に励まされる。

女性こそ、21世紀のカギを握る存在です。
もう一つは、大相撲の魁皇。
今場所に関しては4日目の水曜日の初勝利で、
いわゆる「初日をだした」かっこうだが、
ついに勝利数歴代1位の通算1045勝。

横綱千代の富士に並んだ。
初土俵以来23年、
大関昇進後11年。

綱を締めることはなかったが、
怪我に泣かされ、体力の衰えに悩み、
何度もカド番の窮地を脱して、
大関として史上最多勝。

もう1勝で、単独最多勝利。
私は同郷の福岡県人だけに、
なおさら魁皇の「歴代最多勝利」に深く感動する。

もし横綱だったら、
とうに引退させられていただろう。
そうすれば最多勝利の勲章はなかった。

「基本に忠実にやってきたのが一番」
通算744勝の師匠・友綱親方。

何事も1000の大台を超えることは、すごい。

勝っても照れくさそうな笑顔。
これは九州人の特徴。
それがとてもよかった。

新聞が揃って、
魁皇と比較した菅直人首相。

朝日新聞が「原発ゼロ社会キャンペーン」を打つと、
すぐさま記者会見し、
「原子力発電に依存しない社会を目指す。
将来は原発のない社会を実現する」と語る。

日経新聞は怒った。
社説で、「『脱原発依存』発言は無責任だ」
感情むき出し。

「政府・与党で十分な議論をしないまま
政策の大転換を口にし、
代替エネルギーに関する十分な説明もなかった」

「国民生活などへの影響の大きさを考えれば、
首相の発言は無責任である」

「首相は震災復興や原発事故などの対応に
一定のメドがついた段階で退陣すると6月に表明した。
20~30年後をにらんだ国の重要政策の方向付けを行う立場にない」

私も、魁皇と菅直人を同列に考えたくはない。

「実践躬行」
口にしたことを実際にやり遂げること。

菅直人には、
無理だろうな。
やっぱり。

さて昨日は、朝から宇都宮。
㈱たいらや代表取締役社長の村上篤三郎さんのお招き。
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村上さんは、西友を振り出しに、
エコスの幹部を経て、
現在、㈱たいらや社長。

日本の小売業では稀有な専門経営者。
エコスが買収したエーリスウエノに、
社長として赴任して12年。

見事に赤字会社を黒字に転換させ、
ローカル・スーパーマーケットとしての軌道を敷いた。

毎月、商業経営問題研究会(RMLC)にも、
欠かさず参加してくださる勉強家。

お昼は同社開発部部長の馬籠明男さんともども、
地元の「うな源」で鰻。
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この店はウナギが出てくるまで、
サラダを大皿から、豚汁を囲炉裏風の大鍋から、
セルフでよそって食べる。

こんなユニークなサービスも展開していて、
お昼時は超満員。

たいらやの新店など視察してから、
店長会議に参加。
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全23店の店長、および幹部、本部バイヤー、
さらにオブザーバーの社員など100人近くが参集。
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そこで講演。
テーマは、
スーパーマーケットマンのための
やさしい《ドラッカー講座》
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たいらやは発刊直後に、
大量に購入、そして購読してくださって、
東日本大震災の義援金にも協力してくれた。

そのお礼も兼ねて、
1時間の講演。
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『店ドラ』の目次に沿って、
私の「ドラッカー論」を展開。

ドラッカーの有名な言葉。
「事業の目的は顧客の創造である」
“The purpose of the business is to create customers”
この言葉と倉本長治の「店は客のためにある」

全く同じ意味。
英文を見ると、さらに同じことを言っていると理解できる。

だから『店ドラ』の第1章は「お客様」、
第2章は「お店」。

お客様とお店を、
ドラッカーはどう考え、
倉本長治はどう思っていたか。

講義はそこから入って、
第3章「マネジメント」について、
第4章「マネジャーの組織づくり」について、
そして第5章「イノベーションとマーケティング」について。

一番後ろの席には、
若手社員たちも聴講に参加してくれた。
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講演の最後は、本に書いていない《付録》。
それは「時間管理」と「フィードバック分析」

これは一度、試してもらいたい。
たいらやが全社員でこれを試みたら、
驚くべきことが起こるに違いない。
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ご清聴を心から感謝したい。

最後に村上社長のコメント。
「イノベーションがなければ、
わが社もない」

20110714172301.jpg
村上さんはマネジメント志向とマーケティング志向を共に備えた経営者。
つまりフィリップ・コトラー言うところのマーケティング・マネジメントの経営者。

そのマーケティング・マネジメントに、
持続的イノベーションが備わる。

これこそ稀有な地方企業の強みとなる。

私は大変気分良く、
講演させてもらった。
村上さんにも心から感謝したい。

<結城義晴>

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