結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年03月21日(土曜日)

ゴルフ「名人会」と「ザ・コンサルタント」の定義

三連休の中日。

ゴルフ名人会。
1989年、私は食品商業編集長となった。
その時に筆者の先生方が集まって、
記念コンペを開いてくださった。

荒井伸也さん、故杉山昭次郎先生、
それから商業界の先生方。

1回で終わらせるのはもったいない。
そこで故小森勝さんが中心となって、
浅香健一さんと鈴木國朗さんが、
定期的にゴルフをして、
互いに腕を上げようと、
会をつくってくれた。

それが「名人会」だ。

小森さんが亡くなり、
浅香さんが引退した。

その間、土井弘さんが加わり、
土井さんも引退。

いま、オリジナルメンバーは、
鈴木國朗さんと結城義晴。

宮本洋一さんと新谷千里さんが、
新たに参加してくれて、
令和名人会となった。

今日は宮本さんと新谷さんが参加できず、
ツーサムでのラウンドとなった。

メンバーが欠席すると、
商人舎の亀谷しづえさんが加わったりする。
その亀谷さんも風邪をひいて参加できなかった。

上総モナークカントリークラブ。
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二人でラウンドするのは、
名人会では初めてのことだ。
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朝は北風が吹いて寒かったが、
ハーフを終了すると4月の気温。
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セーターを脱いで楽しくプレーした。IMG_1478 (002)

互いに意識し合ったのだろうか、
前半のスコアは悪かったが、
私は何とか後半の9ホールで、
従来のペースを取り戻した。

ラウンド中に商人舎2月号が話題となった。

特集「ザ・コンサルタント」202602_coverpage

鈴木さんも熟読してくれていて、
面白い内容だったと評価してくれた。

そして昔、読んだ本を思い出したそうだ。
ある著名なコンサルタントの先生。
もう故人となられた。

指導先のお店の前に競合店が出店してきた。

その時の対策を指導した。

こちらの従業員に
競合店で少しだけ買物をして、
お釣りをもらわせる。
全員に1万円札をもたせて、
レジにつながって並ばせる。

すると勘定に時間がかかって、
競合店のレジ対応が遅くなる、
悪くなる。

これが競合店対策。
それが単行本に書かれていた。

キャッシュオンリーの時代でもあったが、
昔のコンサルタントは、
そんなことを考えたのか。

鈴木さんと二人で、
大笑いした。IMG_1480 (002)

[特集のまえがき]に私は、
ピーター・ドラッカーのことを書いた。

ドラッカーは「経営コンサルタント」を定義した。

「コンサルタントは、
答えを与える存在ではなく、
正しい問いを発見することを助ける、
外部の存在である」

そしてコンサルタントに5つの定義を与えた。
第1は、「助言者」ではあるが、
「意思決定者」ではないこと。

決定するのは 経営者の責任である。

第2に専門知識よりも、
「問いの質」が大事である。

だからコンサルタントの価値は、
「優れた答え」ではなく、
「意味のある問い」にあると主張した。

第3に外部性があること、
アウトサイダーであること。
組織内部の人間は暗黙の前提、タブー、
成功体験に縛られてしまう。
アウトサイダーだからこそ、
社内の感情や社内政治から、
距離を取ることができる。

第4に成果は「短期解」ではなく、
「組織能力の向上」である。

だからドラッカーは、
短期の業績改善だけを狙うコンサルを批判した。

コンサルタントの理想は、
「不要になること」である。

そして第5に教師(teacher)としての自己認識があること。

企業を技術システムではなく、
社会的存在(人の集まり)として理解し、
その理解を経営者に学ばせる役割こそが、
コンサルタントに求められるのである。

ドラッカーはやや自虐的に自称した。
「報酬を得てクライアントを叱る、
インサルタント(侮辱者)」
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Peter F. Drucker(写真・Jeff McNeill)

そこで私の[Message of February]
助言せよ。

正しいことを言う。
それは決して、
いい助言にはならない。

相手の行動と意思決定を、
より良い方向に変える。
それがいい助言だ。

正解を教えることではない。
相手が前に進めるような「視点」を与える。
それがいい助言だ。

相手の立場と制約を理解する。
相手の時間と権限、リスクと感情を無視しない。
理想論ではなく、相手が実行できるか否か。

助言は、問題の次元を上げねばならない。
表面的な課題ではなく、問いの本質に迫る。
相手が見ていなかった前提を与える。

そして行動の第一歩を示す。
相手はすぐに何をすればいいかがわかる。
完璧でなくとも、すぐに動ける。

相手の自尊心を壊してはいけない。
正しさよりも信頼が優先される。
否定するのではなく、補助線を引いてやる。

最後に言葉が残る。
その言葉は時間が経っても思い出される。
判断の軸として、原則として使うことができる。

凡庸な助言は情報が多い。
正論であるけれど一般論である。
今だけ役立つことばかりだ。

いい助言は視点が鋭い。
実行可能で何度も使える。
相手にカスタマイズしている。

助言とは答えを示すことではなく、
考え方を示唆することだ。
問題を再定義することだ。

いい助言は相手をポジティブにする。
相手は「自分で決めた」と思いながら、
結果的に正しい方向へ進んでいく。
〈結城義晴〉
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1万円札を握って、
レジに並ばせる。

ん~。

そんな時代を経て、
商業もチェーンストア、
コンサルタントも変わっていった。

「報酬を得てクライアントを叱る」
それが出来なければいけない。

〈結城義晴〉

2026年03月20日(金曜日)

「命題的知識=what」と「指図的知識=how」

春分の日。
彼岸の中日。

朝日新聞「折々のことば」
第3600回。

戦争へ傾く発火点は
それほど高い温度ではない
〈丹羽宇一郎〉

伊藤忠商事㈱元社長、会長。
元中華人民共和国駐箚特命全権大使。
昨年12月24日、逝去。

国論なるものは、
「何かのきっかけでたやすく急変する」

「一度火が点(つ)くと、
世論はメディアの自己規制と同調し、
上書きするばかりで引き返せなくなる」

「一国の平和に欠かせないのは
防衛戦略ではなく安全保障戦略、
双方の『戦う意思を下げる』外交努力だ」

『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』
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高市早苗首相、
米国ホワイトハウスを訪問。

私は世界に対して、
恥ずかしい思いを抱いた。

丹羽さんは言う。
「日本にとって喫緊の課題は
軍事力よりも経済力を回復させることです。
経済力のない日本を
世界が相手にするとは思えません」

その通りだ。

「軍事力の強化を心強いととるか、
危険な兆候ととるかは人それぞれでしょうが、
日本が戦争に近づきつつあることだけは、
両者の見解が一致するところではないでしょうか」

ん~、その通りだ。

「日本はこのまま戦争へと近づき、
いつか再びどこかの国と戦争を
することになるのでしょうか。
そのとき戦うのは誰でしょうか」

彼岸の中日だからこそ、
そんなことを思う。

日経新聞「大機小機」
コラムニストは一礫さん。
「知識経済」で開く持続的成長の道

『知識経済の形成』
ジョエル・モキイア著。
ノースウエスタン大学教授。
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2025年ノーベル経済学賞受賞。
その6年前の翻訳出版。

知識には大別して、
命題的知識と指図的知識がある。

「命題的知識」とは、
自然現象などの観察、測定によって
発見される規則性や原理、
すなわちwhat。

「指図的知識」とは、
命題的知識を普及や応用に導く
テクニックなどに関するもの、
すなわちhow。

指図的知識を実践する人は、
必ずしもそれを支える命題的知識を
所有する必要はないが、
判断力、経験にもとづく暗黙知を
備えていなければならない。

教授は産業革命から情報化社会までを分析して、
成長やイノベーションを持続させるものは、
制度や文化や貯蓄率などではないと主張。

「肝心なのは、知識である」

これはピーター・ドラッカーの思想だ。

「命題的知識を支配している者と
指図的知識の中に含まれる
テクニックを実践している者との間の
相互作用」によって経済は成長する。

命題的知識に強いフランス、
指図的知識に強いイギリス。

わが国は、どちらかと言えば、
工夫と改良の面で優れている。
すなわちhow。

他方、米国は、
全く新しい革新を呼ぶ傾向が強い。
こちらはwhat。

独創的な米国に対して、
工夫と改良の日本。

倉本長治に言わせれば、
「創意を尊びつつ良いことは真似ろ」

コラムニスト。
「人口減少が懸念されるが、
数では1億人以上おり、
わが国はまだ人口大国である」

「北欧など、500万〜600万の人口小国が
知識をエンジンに成長している」

「自由な発想にもとづく科学研究の振興と
創造的なネットワークづくりによって、
知識経済をしっかり軌道に乗せれば、
おのずから持続的経済成長の道は開けてくる」

丹羽さんはこのことを言いたかったのだ。

ちょうど1000年前に没した女流作家は、
じつに平易に、見たままの春分を詠んだ。

春分に桜のつぼみがほころびぬ

私たちには知識経済こそ、
ぴったりくるものだ。

そちらに力を注ぎたい。

〈結城義晴〉

2026年03月19日(木曜日)

万代大学11期開講の「買い物に行きたい店舗・働きたい会社」

東大阪市の渋川。

㈱万代本社に隣接する会議棟。
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万代知識商人大学。
通称万代カレッジの11期がスタート。
企業内大学として11年目を迎える。

9時から大会議室で開講式が開催された。
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進行は石川慎也人事部マネジャー。
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開講のあいさつは和久正樹取締役。
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11期受講生として選ばれたのは37名。
万代から35名、グループ会社のアドバンスから2名。
万代の受講生の大半をチーフが占める。
店長昇格を目指す人たちばかりだ。
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万代カレッジで学ぶことで、
さらに広い知見を得て、
上のポジションを目指してほしい。

後列には役員の皆さんが勢ぞろい。
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開講に当たって、結城義晴の初講義。
「知識商人」と言う言葉の意味と、
万代企業内大学の命名の由来を説明した。
さらに世界最初の企業内大学の話。
1956年に始まったゼネラルエレクトリック
万代カレッジの基本的な考え方を話す。
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さらに加藤健副社長が、
万代の歴史、理念、ミッションについて、
丁寧な講義をした。
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開講初日の講義テーマは、
「ミッション・マネジメント」。
万代のミッション経営の内容が、
実によくわかった。
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今年は阿部秀行社長の発案で、
11期生の自己紹介の時間が設けられた。

一人ひとりが自分をアピールする。
しかし、阿部社長が駄目出し。

そこで新任の執行役員を指名して、
見本を演じさせた。

企業内大学だからこそできる無茶振り。

御堂宏司さん、日下幸夫さん、
そして夏山由香さんが見本を示した。
夏山さんは万代初の女性役員だ。
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夏山さんも見事なお手本だった。

そのあと全員がそれぞれに自己紹介をした。IMG_5193

11期生のあとは、
役員の皆さんが激励と期待のスピーチ。
まず中筋浩二取締役。
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角廣(すみひろ)力常務執行役員。
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河野竜一常務取締役は冒頭に、
「メモする必要はない」と言ってから、
皆の顔を見ながらスピーチした。
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谷内毅取締役は厳しい指摘をしてくれた。IMG_5200

役員たちからの檄を受けて、
11期生たちの緊張感と意欲は高まる。

万代役員のあとに、
芝純さんも激励のスピーチ。
前万代常務取締役で、
3月1日からは㈱アドバンス顧問。
5月の株主総会のあとで、
アドバンス社長に就任予定だ。
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ランチの後は夕方まで、
「ミッション・マネジメント」の4時間講義。
結城義晴が担当。
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マネジメントの体系と、
万代大学のカリキュラムのこと。

それから倉本長治とピーター・ドラッカー。
「店は客のためにある」と、
「事業の目的は顧客の創造である」
それは完全に一致している。
さらに商売十訓とドラッカーの三つの考え方。
これも合致している。
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そのあと顧客満足と従業員満足のこと。
それが万代のビジョンと共通していることなど。

「商売の使命・万代の使命」では、
「凡事徹底と有事活躍」を強調した。

宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」
これは商人の心構えを説いている。IMG_5218

有事活躍は阪神淡路大震災、
新潟県中越地震、
そして東日本大震災の、
それぞれの商人の活躍を描いた。IMG_5220

やなせたかしさんのことば。
「怪獣を倒すスーパーヒーローではなく、
怪獣との闘いで壊された街を
復元しようと立ちあがる普通の人々が
ヒーローであり、正義なのです」

これが商業の役目だ。IMG_5222

そして最後は人間力経営。
「頭の力」「技の力」そして「心の力」
人間力とはこの三つの力の「積」である。
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休憩を挟んで、
月刊商人舎3月号を紹介した。
特集は「≠全能店長」。
万代の中ノ忠敏部長店長に登場してもらった。
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そのあと「ミッションマネジメント」と、
「パーパス経営」。
そしてチェーンストアのロマン。IMG_5229

最後は「結城義晴の文章法・訓練法」
1年間、受講生はレポートや論文を書きまくる。
そのときのコツを教授した。
生成AIの使い方もレクチャーした。IMG_5232
的確な分析をして、
簡潔な報告書やレポートを、
みんなが書けるようになってほしい。

1日の最後は阿部社長の講話。

なぜ自己紹介の時間を設けたのか。
職場でも商談の際にも、
自分を知ってもらわなければ、
相手は心を開かないし、動いてくれない。
そのためにきちんと自分を、
アピールできるようになってほしい。
受講生だけでなく役員も部長も同じだ。
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阿部社長の入社のころから、
チーフ時代、店長時代の話なども交えて、
実に深いことを教えてくれた。

さらに厳しくなる競争環境のなかで、
万代が目指す価値などを講話してくれた。
きっかり30分。
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阿部さんは本当に話がうまい。
難しいことを易しく、
易しいことを面白く語る。

阿部さん、加藤さん、和久さんと、
揃ってポーズ。IMG_5245

最後は店舗運営責任者の御堂さんとツーショット。
今年1年、万代大学を監督し、サポートしてくれる。IMG_5252
よろしくお願いします。

業界初の企業内大学、
11年目に入って330人を超える。

万代の幹部やミドルマネジメントは、
ほとんど例外なく、
企業内大学の修了生となった。

そして目指すのは、
日本一買い物に行きたい店舗。
日本一働きたい会社。

そのために「着眼大局・着手小局」に勤しもう。

〈結城義晴〉

2026年03月18日(水曜日)

True Dataの「カ・カタ・カタチ」と万代知識商人大学11期の前夜

商人舎ホームページ右段のインフォメーション。

最近、「結城義晴」のなりすましが頻発。
ラインやインスタグラムで、
投資を勧めたりする。

申し訳ありません。
完全無視でお願いします。

さて、午前中はオンライン会議。
㈱True Dataの役員会。
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難しい課題に対して、
取締役の皆さんが的確に意見を交換して、
良い内容の議論となった。

米倉裕之社長がまとめの発言をした。
「今、カタをつくろうとしています」

実にいい。

2017年5月の商人舎標語から。

「カ・カタ・カタチ」論。
建築家・菊竹清訓の持論。
IE*の巨人・城功の考え方。

「カ」は最も根源的なもの。
経営理念や社会的使命、
わが社のビジョンやコンセプト。

「カタ」は「カ」を実現する手段・方法。
たとえばわが社らしい技術、仕組み、
特有の組織とヒューマンリソース。

そして「カタチ」はできあがった成果物。
たとえば完成された商品、売場、
たとえば旗艦店舗、フォーマット。

本来、カタがなければカタチはできないし、
カがなければ、カタもカタチもない。
そしてカは独自のものでなければならない。
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米倉さんは「カタ」をつくると言った。
そのためには「カ」の共有が必須だ。

基本方針やビジョンを再確認することも、
必要になる。

私たちは何のために会社をやっているのか。
何のために仕事をしているのか。

そこからスタートすれば、
迷うことはない。

会議が終わると、
新横浜へ。

新幹線のぞみで西へ。
小田原のあたりから、
富士の姿がはっきりとしてくる。
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そして巨大な姿。
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この時期の富士山はとくにいい。
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また、登るか。
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富士川を渡る。
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そして名古屋から京都、
新大阪へ。

定宿のシェラトン都ホテル大阪。

夕方の6時から、
ホテル内の「うえまち」。

㈱万代の幹部の皆さんとの会食。
明日は万代知識商人大学11期の開講式。

右から加藤隆取締役、
河野竜一常務取締役、
御堂宏司執行役員。
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弥生月のメニューから少し紹介。
タイ、カンパチ、サーモンのお造り。IMG_5145 (002)

春らしいフキやタケノコの炊き合わせ。IMG_5148 (002)

メインの焼八寸。
お城の蓋を取ると赤魚の西京焼き。
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若竹蒸し。
吉野餡が美味。
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今月号の特集「≠全能店長」が話題になった。
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とくに万代からは中ノ忠敏フラッグシップ店長が、
事例の先頭に登場してくれた。
中ノ店長

御堂さんから万代の店長の制度を聞いて、
私、大いに感心した。
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締めはちらし寿司と赤だし。
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万代の役員の皆さんとの会食は、
いい勉強になる。

私も最後に「最近の若い人たち」のことを話した。
5年ほど前だろうか。
米国テキサス州ダラスで、
クローガーの店長の話を聞いた。
ご存知、全米第1のスーパーマーケット。

店長曰く、
「ミレニアル世代の連中は、
理解できない」

アメリカでも店長たちは、
若手のマネジメントに苦労している。

納得。

昔々のエジプト。
石碑の中から文章が発見された。
工事現場の責任者の言葉。
「最近の若い連中は何を考えているのか」

3000年も前のエジプトでも、
ベテランは嘆いていた。

今も同じことが繰り返されている。

逆に「老害」についても、
若い人たちは苦労しているに違いない。

今、世界はトランプという老害に苦しめられている。

互いに相手のことを理解して、
相手の立場で問題解決をしたいものだ。

いい食事会だった。
御堂さんは今年の万代大学で、
ずっと講義を聞いて全体を監督してくれる。
よろしくお願いします。IMG_5160 (002)

日本のスーパーマーケット業界で、
初の企業内大学。

私も学長として誇らしい。

では第11期、始まります。
1年間、よろしく。

〈結城義晴〉

2026年03月17日(火曜日)

「違法な戦争に関わるな」と「理想がなければニンゲンではない」

新聞全国紙の社説。
テーマはみんな同じ。
「ホルムズ海峡」の問題。
今、日本の焦点はここにある。
Idyllic sunset over Fjords near Khasab in Oman

まず日本経済新聞。
タイトルは、
「自衛隊の中東派遣は国益熟慮し判断せよ」

「国益を熟慮した慎重な判断を高市早苗首相に求める」
派遣してはいけないよ、という主張。

読売新聞社説。
「安全確保へ国際協力体制作れ」

「今回の米国・イスラエルの攻撃は、
国際法違反の可能性が高い。
この状況で日本が米国に協力することに
国民の理解が得られるのか。
日本の信頼も傷つきかねない。
戦闘状態にあるホルムズ海峡に
自衛隊を派遣することは、
現状では困難と言わざるを得ない」

毎日新聞社説。
「日本は外交でこそ貢献を」

「事態の打開に必要なのは外交である。
原油の9割超を中東に依存している日本にとって、
最優先すべきは戦闘の停止を実現し、
ホルムズ海峡の平和と安定を取り戻すことだ。

「首相はトランプ氏に、
即時停戦を働きかける必要がある」

朝日新聞社説。
「混迷する世界と日本
『法の支配』土台に立て直しを」

朝日新聞はひねくれ者だ。
タイトルにそれが出ている。

「現状で、自衛隊を派遣できるような
法的な根拠は見当たらない。
今は中東情勢を一刻も早く
沈静化させることが最優先である。
戦闘の長期化やガソリン価格の高騰、
世界経済の減速は、
米国にとっても好ましくないはずだ」

「トランプ氏が攻撃の停止と
交渉による事態の収拾に動くよう、
首相は訴える必要がある」

最後のところは毎日と同じ。

産経新聞社説。
「首相は海自派遣の決断を」

「高市早苗首相はホルムズ海峡でのタンカー護衛へ
海上自衛隊の派遣を決断すべきだ」

ちょっと驚くが、右翼系メディアは、
戦争に参加せよと言っている。
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産経より部数の多い中日新聞社説。
「違法な戦争に関わるな」

「米国とイスラエルによるイラン攻撃は
明白な国際法違反だ。
日本は軍事的に関与すべきでなく、
身勝手な要求に応じる必要はない」

中日新聞が一番直接的で、
全うなことを言っている。

違法な戦争に加わることは、
現時点の憲法違反である。

そのために知恵を絞れ。

日本の正念場だ。
日本国のポジショニングを守れ。

いつもの「折々のことば」
尊敬する鷲田誠一さんの編著。
第3597回。

世間では
理想をかかげる者を
バカにするけど、
理想がなければ
ニンゲンではない。
〈田中小実昌〉

「言論人・長谷川如是閑(にょぜかん)は、
『現実的』に過ぎる同時代の政治家を警(いまし)め、
明治の初めにはもっと気高い
信念や理想が語られた」と言った。

長谷川は大正デモクラシー期の代表的論客。
本名は山本萬次郎。
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新聞記事・評論・エッセー・戯曲・小説など、
約3000本の作品を残した。
文化功労者、文化勲章受章者。

長谷川。
「『国のため』として精神統一を図るのは
末期の組織の焦慮にすぎず、
重要なのは学問の奨励だと説く人たちもいた」

それを承(う)けた作家・田中小実昌(こみまさ)
2000年に74歳で没した。
直木賞作家。

禿げ頭に手編みの半円形の帽子。
夏には半ズボンにサンダル履き。
「コミさん」の愛称で親しまれた。

すっとんきょうな表情と、
ウィットに富んだユーモア。

しかし根は生真面目だった。
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その随筆「如是閑と蘇峰」の中の言葉が、
「理想がなければニンゲンではない」

鷲田さん。
「理想とは空理ではなく、
世界の筋目を問う
大きな視点のことなのだ」

その通り。

「筋目」は「物事の道理」。

今、世界の道理を問題として、
「大きな視点」をもたねばならない。

政治だけではない。
仕事でも商売でも、
道理が通った、
大きな視点が求められる。

それはあなたにとって、
どんなことか。

私にとって、
どんなことか。

明後日は、そのことを、
私自身が語ろう。

〈結城義晴〉

2026年03月16日(月曜日)

イラン戦争の「ホルムズ海峡封鎖」とウォルマートの新動向

Everybody! Good Monday!!
[2025vol⑪]

2026年第12週。
3月第3週。

暑さ寒さも彼岸まで。

今日は相模原へ。

太平洋クラブ相模原コース。
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新東名高速道路が手前に見える、
その向こうは秦野市、
そして遠く相模湾を望む。

フェアウェイに鹿。
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㈱True Dataの取締役の皆さんと、
楽しいゴルフラウンド。
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玉生弘昌さん(左)とOBの川崎清さん(右)、
そして伊藤久美さん。

81歳の玉生さんには、
軽くオーバードライブされた。

川崎さんには完敗。
週2回のジムでのトレーニングが、
川崎さんのゴルフを変えた。

伊藤さんは美しくて力強いスイング。
驚かされた。

いいメンバーのいいゴルフ。
会の名前を付けたほうがいいだろう。

続きます。

ゴルフが終わってから、
新東名高速と東名高速を使って、
会社に戻った。

さて、イラン戦争。

米国とイスラエルの攻撃に、
イランはホルムズ海峡の封鎖に出た。

当然考えられたことだ。

79歳のドナルド・トランプは慌てている。
そして自滅に向かっている。

ホルムズ海峡の封鎖は、
軍事的、攻撃的な作戦ではない。
攻撃されるというリスクが生み出す、
実質封鎖である。

日本は245日分の石油備蓄がある。
国としては短期的には耐えられるが、
市場のガソリン代などはすぐに反応する。

さらにLNGと円安がのしかかる。
電気代・ガス代の上昇も避けられない。

幸いに封鎖が解けたとしても、
エネルギー地政学は元には戻らない。
非可逆的なものだ。

高市早苗政権はどうするか。
最悪のタイミングで、
19日に大統領に会わねばならぬ。

訪米のために予算案を強行突破したのに、
それが裏目に出た。

正念場だ。

根本的な課題として、
日本のエネルギー問題は、
構造転換を迫られている。

世界の中で日本という国家自体が、
確かなポジショニングを求められている。

商人舎流通SuperNews。
ウォルマートのnewsが2本。

ウォルマートnews|
ネイバーフッドマーケットのリモデル新手法をスタート

ネイバーフッドマーケットが、
新手法でリモデルする。
ウォルマートのスーパーマーケット業態。
売場は1200坪のフード&ドラッグ。

4月からその実験を始める。

フロリダ、オクラホマ、テキサス、ジョージア、
サウスカロライナ、ルイジアナの各州。

従来は改装に数カ月かけた。

しかし今回は、
メインの売場を4週間だけ一時閉鎖し、
その間も薬局とガソリンスタンドは営業する。

リモデルの期間中、アソシエイトは、
リモデルチームと一緒になって、
新しい什器の設置、商品の整理などをする。

これは「責任の組織化」に大きく貢献する。
つまり店のアソシエーツ全員に、
強い責任感が生まれる。

リモデル後の店舗は通路が拡張され、
レイアウトが再構成される。

広々とした買物空間が生まれる。
walmart-nhm

オンライン・ピックアップも拡充され、
デリバリーエリアが広がる。

売場のテクノロジーも改善される。
デジタル価格表示でロールバックは迅速になる。
チェックアウトは待ち時間が短縮される。

生成AIが進化したスーパーエージェントが、
全面的に導入される。

楽しみな実験だ。

ウォルマートnews|
最高法務責任者(CLO)に元米国連邦検事

ウォルマートのCLOが変わる。
グローバル・ガバナンス担当、
最高法務責任者。

エリン・ニーリー・コックス女史。
walmart-clo
テキサス北部地区の米国連邦検事を務め、
ホワイトカラー犯罪、国家安全保障、
さらにサイバー犯罪など、
幅広い連邦捜査を指揮した。

2021年からは政府の規制・内部調査を担当。

ジョン・ファーナーCEOのコメント。
「わが社のような規模と複雑性を持つ企業の
グローバル・ガバナンスを率いるには、
最も厳しい環境で成果を上げてきた
リーダーが必要」

「彼女は法務戦略と、
オペレーションの厳格さを兼ね備えており、
小売りの新時代を進むうえで不可欠な存在だ」

それぞれの分野でトップクラスの人財が、
主要な職務を果たす。

かの国の小売業が、
国の主要産業となっているからだ。

では、みなさん、今週も、
新しいことに挑戦しよう。

Good Monday!  

〈結城義晴〉

2026年03月15日(日曜日)

WorldBaseballClassic「日本対ベネズエラ」の「優勝以外は失敗」

World Baseball Classic2026。
日本対ベネズエラの準々決勝。

マイアミの夜は、
勝者の歓声と敗者の沈黙を等しく飲み込む。
9回、大谷翔平の打球が高く舞い上がり、
遊撃手のグラブに収まった瞬間、
日本ベンチの時間は止まった。
2026 World Baseball Classic - Quarterfinals - Venezuela v Japan

WBC準々決勝、
日本はベネズエラに5対8で敗れた。

数字だけを見れば、
乱打戦の末の逆転負け。
しかし、この試合が残したものは、
もっと深い。

ジャパンの先発投手・山本由伸は、
初回、先頭打者弾を浴びた。
2026 World Baseball Classic - Quarterfinals - Venezuela v Japan

打たれたのはロナルド・アクーニャJr.、28歳。
アトランタ・ブレーブスの外野手。

彼のスイングには、
南米の野球が持つ「躊躇のなさ」があった。

だが、日本も負けてはいない。
大谷翔平も先頭打者アーチ。
チームの鼓動を一気に取り戻した。
2026 World Baseball Classic - Quarterfinals - Venezuela v Japan

互いの「顔」が応酬する、
象徴的な序章だった。

3回、阪神タイガースの4番・佐藤輝明が、
タイムリー二塁打を放った。

鈴木誠也は2回に負傷交代し、
その空白を森下翔太が埋めた。
阪神タイガースの3番打者。
2026 World Baseball Classic - Quarterfinals - Venezuela v Japan

ロベルト・スアレスのチェンジアップを、
完璧に捉えて勝ち越し3点本塁打。
スアレスは日本のホークス、タイガースで投げ、
今年からアトランタ・ブレーブス。

この瞬間、流れは日本にあった。

だが5回、隅田知一郎(ちひろ)は、
マイケル・ガルシアに2ランを浴びて1点差。
隅田は西武ライオンズの左腕投手。
ガルシアはカンザスシティロイヤルズ。

つづいて6回、伊藤大海(ひろみ)が、
ウィルヤー・アブレイユに、
逆転3ランを打たれた。
2026 World Baseball Classic - Quarterfinals - Venezuela v Japan

伊藤は北海道日本ハムファイターズのエース。
アブレイユはボストンレッドソックス。

隅田も伊藤もいずれも、
直球を狙い打たれた。

井端弘和監督は試合後、
「直球をはじき返された」と語った。

それは単なる球威の問題ではない。
ベネズエラは日本投手陣の「傾向」を研究し、
準備していた。

日本も全得点を長打で奪った。
しかし試合の支配権は終盤、
確実にベネズエラに傾いた。

タイガースの森下と佐藤は躍動した。
昨年度の日本のセリーグ優勝の立役者。

一方、今年から大リーガーとなる二人は、
まったくさえなかった。
肩に力が入っていた。

村上宗隆と岡本和真。
村上はヤクルトスワローズから、
シカゴホワイトソックス。
岡本は読売ジャイアンツから、
トロントブルージェイズ。

米国マイアミでの対戦。

佐藤と森下のほうが、
村上と岡本よりも断然、
心理的に楽な気分で打席に立てる。

ならば村上と岡本のメンツなど考えず、
初めから佐藤と森下を主力にすべきだった。

近藤健介も今年は全く打てなかった。
もともと日本随一のミート打法。
しかし調子が悪い選手は、
心理的に追い込まれて、
ますます悪くなる。

短期決戦でその近藤を使い続けた。
このベネズエラ戦でも代打に起用した。

もっと使ってもいい選手はいた。

つまりは監督の井端の采配の問題だ。
残念だが、負けるべくして負けた。

最後の打者となった大谷は、
悔しそうだった。
2026 World Baseball Classic - Quarterfinals - Venezuela v Japan「惜しいゲームだった。
勝てる要素のあるゲームだった」

「自分の力不足も含めて、
優勝以外はまあ失敗というか」

心底、悔しがった。

一方、アクーニャ・ジュニア。
「これはわが国にとって歴史的瞬間だ。
しかし仕事はまだ終わっていない。
われわれには勝つべき二つの試合がある」

二つの試合とは準決勝と決勝のことだが、
私には「アメリカに勝つことこそ目的だ」と聞こえる。

そしてベネズエラ監督オマール・ロペス。
「私はこの仕事を無休でやっている。
代表監督として給料はもらっていない」

「今、ベネズエラの街に出て、
酒を飲みながら喜んでいる国民。
それが何よりうれしい」

大統領を米軍に拉致されたベネズエラ。
自分の仕事のベースボールでその屈辱を晴らす。

とてもベネズエラには勝てない。
そんな気がした。

そしてこのベネズエラからの敗戦に、
悔しがる大谷翔平にも、
心を馳せる。

イラン戦争の中で行われた、
WorldBaseballClassic2026。

ネットフリックスからの解約は相次ぐが、
まだ終わっていない。

〈結城義晴〉

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