結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2007年12月31日(月曜日)

2007年大晦日、つれづれなるままに[毎日更新宣言]の終了

2007年の最終日。

明日からは2008年。

明日になると、今日は、
「昨年」「去年」「旧年中」となる。

「平成20年」のほうが、
キリがいいという理由で、
確実に多くの局面で使われるようになるに違いない。

しかし私は、今、
何か、大きな手のようなものが、
働いていると思えてならない。
結城写真
その大きな手は、
私たちをわしづかみにして、
2010年に向けて、
動かそうとしている。

だから平成20年よりも、2008年という視点で、
ものを見、ものを考えておいた方がよいと思う。

そのうえで、時流に乗るのもよい。
そのうえで、自主自律もよい。

商業においては、
両方必要だ。

時流に乗る商人がいる。
自主自律の商人がいる。
それがよい。

しかし、グローバル5を目指すコングロマリットも、
小さな町のお豆腐屋さん、漬物屋さんも、
例えば、今秋の「値上げ」の影響を免れることはなかった。

大きな社会の事象から、
逃れることはできない。

足利屋という洋品店を経営する親しい友・松崎靖さんから、
メールを頂戴した。

「今年最後の一日をお店で過ごします。
私が家に戻った30年前は、
大晦日が1年で1番忙しい日でしたが、
今は衣料品は静かです。

それでも1年の締めくくりの日、
精一杯お客様に感謝します」

この姿勢が、すごく良い。

今年も1年間、時間は、
すべての人に公平だった。

8760時間。
52万5600分。
3153万6000秒。

52週。
12カ月。

バルタザール・グラシアンは、
こんな風なことを書き残している。

真の意味で、
一人ひとりの人間に与えられるものは、
時間しかない。

だから、その時間を、
楽しく生きるのがよい。
平穏な心で生きるのがよい。

喜びに満ちた時間を過ごすことは、
人生を2倍生きるようなものだ。

自分と無関係なことに心を寄せるのも愚かならば、
自分の問題に無関心なことはもっと愚かだ。

今年1年を、
つれづれなるままに思い起こして、
私は、
時間に感謝したいと思う。

ありがとう。

<結城義晴>

追伸。
2007年8月23日に結城義晴のBlog[毎日更新宣言]を発しました。
その後、9月9日、12月31日まで、と時間を区切って、
[リニューアル・オープン宣言]。
そのタイムリミットが、今日です。
よく続きました。自分でもそう思います。
ご愛読、心より、感謝いたします。
 

明日、再び、1年間の[毎日更新宣言]を発する予定です。

2007年12月30日(日曜日)

ジジの晦日[日曜版]

12月30日。
「ミソカ」というんだそうです。
「晦日」と書きます。
「三十日」とも書きます。
ユウキヨシハルさんの、
ウンチク。

明日は、大晦日。
ジジと晦日1
結城家の、
玄関ドア。

何かお飾りが、
かけられています。

ジジと晦日2
ボクは、
ご飯を食べ終わって、
おやすみ。

ぽかぽかして、
キモチいい。
ねむい。

家の中にも、
お飾り。

ジジと晦日4
「十二支」というのが、
あるらしい。
ボクらは、なぜか、
入っていないらしい。

残念では、
ないけれど。

ボクの仲間は、トラ。
トラは、入っている。

一番右下に、
いる。

ネズミ。ジジと晦日8
入っている。
十二支に。
一番最初。

しかも、
来年の、
主役らしい。

くやしくは、
ないけれど。
ジジと晦日7
ボクの家のネズミ。

小さい。

動かない。
晦日9
臭いも、
ない。

ぜんぜん、
動かない。

ヘンなやつ。

来年の、
主役、
らしいけれど。
ジジと晦日6
どうしよう。

仲良くしようか。

無視しようか。

まったく、
動かないし。

食べられそうも、
ないし。
ジジと晦日3
来年のこと、
将来のこと、
いつも、
考える。

主役、
じゃなくてもいい。
十二支というのにも、
入らなくていい。

でも、
友だちになろう。

ボクは、
シンプル・ライフのままで。

仕事している人たち、
頑張ってください。
応援しています。

お店の人たち、
商売繁盛、
祈ってます。

ボクは、
シンプル・ライフだけど。
祈ることは、
できるのです。

<『ジジの気分』(未刊)より>

追伸。今年9月からの声援、感謝します。
皆さん、よいお年を。

 

2007年12月29日(土曜日)

ダイナムホールディングス社長・佐藤洋治の経営哲学

暮れも押し詰まった12月28日、9時30分。
東京・西日暮里。
ダイナムホールディングス
佐藤洋治さんは、その代表執行役社長。

佐藤洋治1
パチンコホールダイナムの持ち株会社。
佐藤さんはこちらの代表取締役会長でもある。

28兆円といわれるパチンコホール市場に、
常に革命的アクションを投げかけ続けてきた。

現在、ダイナムは287店舗、年商1兆1000億円。

しかし、ダイナムは、大型店・繁盛店を意識的につくらずにきた。

コツコツと汗水たらして、
現場を大切にしながら、
パチンコホールのチェーンストア・システムを構築してきた。

「私たちは現場第一主義です。
顧客の顔を見て、
商売をしなければならない。
本部も店舗も、
顧客の動向を敏感に感じながら、
反応しないと、
企業は駄目になる」

「その上で、
適切な利益が上がること」

「人のダイナムを目指しています。
会社や組織を運営する上で、
人の総エネルギー量が極めて重要になる。
企業が永続していく要素としては、
人のエネルギー量が大きくなっていくこと。
それが続いていかないと、
50年、100年はもたない」

「企業とは何か。
何のために働くのか。
これをトップや幹部が掘り下げていく。
それが50年後、100年後をつくる」
佐藤洋治
佐藤洋治さんの視点は、高くて、大きい。
パチンコホールを産業にする。
産業の次を見ている。

「ワンアジアクラブ」というNPOを主催し
アジアをベースに世界的視野を持つ。

「企業としての原理原則。
そして人の集団。
50年後に残るものは、それでしょう」

〈結城義晴〉

2007年12月29日(土曜日)

始まった歳末際の商戦、主役はあなただ

始まった。
歳末商戦本番。

あと3日。

クリスマス商戦本番の時と同じ。

ここまで来たら、
新しいこと、思いつき、泥縄は駄目。

自分に、
できることだけを、
確実に、
心をこめて、
やり遂げる。

そして、楽しむ。
お客さまと一緒に。

お店にいる人も、
それ以外の所にいる人も、
お客さまと一緒に。

人生の中の、
今年1年のしめくくりとする。

この一瞬の積み重ねこそ、
商人としての君の人生だ。

今日から3日間、
仕事していない人は、みんな観客。
まさしく、お客さん。

仕事している我々が主役。
立派な主役を張ろう。
圧倒的な主人公になろう。

仕事において、
主役、主人公を務めるための、
たった一つのコツ。
きびきびと動くこと。
これだけ。

 

生まれてきて良かった。
仕事していて良かった。

テンションを高めよう。
きびきびと動こう。
それが今、あなたの仕事です。
それが今、あなたの役目です。

<結城義晴>

2007年12月28日(金曜日)

2007年秒読み、選ばれた人たち、頑張れ!

2007年も、いよいよ、
秒読みに入った。

商売をやっている人は、
最後の踏ん張り。
頑張って。
楽しんで。

商業以外のサラリーマンが休む時も、
商売をやっている人たちは、働く。

こんな貴重な仕事をしていることに、
喜びを感じられる人は、
幸せだ。

使命感を持てる人は、
幸福者だ。

自分の時間を
社会奉仕に使える人は、
選ばれた人だ。

必ず、その人の人生において、
良いことがある。

私は、固く、
そう、信じている。

 

さて、12月27日。
大正製薬教育・研修部研修セミナークループのお二人と面談。
小島優さんと齋藤清さん。

ドラッグストア、薬局の若手経営者の教育に関して、
論議。

私は、2010年までの3年間に、
すべての経営者が、
決断しなければならない時が来ると考えている。

ドラッグストア、薬局は、
今回の薬事法の改正によって、
それが明確だが、
逆にそれはラッキーなことだ。

第1に私は、決断できるように指導する。
第2に、良い決断ができるように導く。
第3に、良い結果がもたらされるように指南する。


一番まずいのは、決断しないこと。
決断を先送りしてしまうこと。
決断を他人任せにしてしまうこと。

経営者に限らない。
従業員も。

2010年を自分の人生の一つの節目と考えて、
決断の準備をすべきだ。
決断の心構えをすべきだ。

私は、今年、決断した。

だから、分る。

「自らを、変える時だ」

決断の勇気を持ちたい。

小嶋さん、齋藤さんと話しながら、
そんなことを考えた。

ここで私の著書『メッセージ』<第1章>から。
メッセージ
「勇気ある決断」

私たちは
いつも
勇気を
もたねばならない。

弱い人も、
強い人も。
小さな人も、
大きな人も。


力ある人も
知恵ある人も。
地位ある人も、
将来ある人も。

最後の最後には
勇気ある
決断を
しなければならない。

   恐れてはいけない。
   くじけてはいけない。
   悔やんでもいけない。
   逃げては、もちろんいけない。

日々の
小さな意思決定にも
勇気が
潜んでいなければならない。
人生一度の
大きな勝負どころには
勇気が
あふれていなければならない。

四面楚歌の
窮地には
勇気でしか
立ち向かえない。

   勇気とは
   未知なる世界に一歩、
   目隠しで踏み込む
   心のあり方だ。

倒産に瀕したあの企業も、
買収されたあの会社も、
絶好調のあのグループも、
そして偽装表示のあの店も。

人びとが
すべて
勇気ある決断を
しつづけなければいけない。

 

夕方、横浜。
水元均さんと会う。

1月16日の新春セミナー&賀詞交歓会の打ち合わせ。

「伝説のセミナー」にします。必ず。

水元さんと会っていると、
元気が出てくる。
勇気も湧いてくる。

不思議だ。

水元さんは、私の年で、引退すると言う。
私は、あと30年やると返す。

そして、似たもの同志だ、と思う。
不思議だ。

 

ところで、お店をやっている人たち。
昨日はいかがでしたか。

今日28日まで、欲張らずに、
淡々と、粛々と。
29日、土曜日。
30日、日曜日。
31日、大晦日。
爆発です。
売り上げだけでなく、
利益を考慮に入れて。

水元均流にいえば、
「3-3-3の陳列原則」

そして楽しんで、
使命感を持って。

選ばれた人たち。
頑張れ!

<結城義晴>

2007年12月27日(木曜日)

「食品表示取り締まり強化月間」と「食品表示管理士」資格

12月26日、丸ノ内ホテル。
諸江幸祐さんとランチミーティング。
諸江さんは、ゴールドマン・サックス証券戦略投資部の責任者。

証券アナリストとして日本のトップを極め、
現在、マネージング・ディレクターとして活躍中。

話は、日本の流通業全体のことから、
急速成長企業のこと、
最新店舗のこと、
M&Aに関すること、
ウォルマートのことまで、
諸江さんとの情報交換は、
スリリングで、
スピーディ。

その後、神田の日本セルフ・サービス協会へ。
私、現在、同協会の「エグゼクティブ アドバイザー」。
日本の流通業界の様々な協会に先駆けて、
2008年に、50周年を迎える日本セルフ・サービス協会。
この50周年事業を中心に、
お手伝いする。

そのミーティング。
こちらも、スピーディで、刺激的。

もう御承知のことと思うが、
この12月と来年1月は、
農林水産省が「食品表示取り締まり強化月間」と位置付けている。

関東地区に1500人、
関西地区に1000人、
中京地区に700人。
「食品表示取り締まりGメン」を配置し、
スーパーマーケット、コンビニの店頭摘発を展開している。

このブログ読者の皆さんも、
ゆめゆめご油断めさるな。

同協会では、客員研究員の山口広治さんを中心に、
2005年から「食品表示管理士」という資格を制定し、
検定試験を始めた。

受験者数は、2005年に95人だったものが、
2006年190人、
今年2007年は319人に増えた。
しかし、いまだ合格者、有資格者は500人に満たない。
私は、まだまだ、全然、少ないと思っている。

一挙に、1万人くらい「食品表示管理士」が誕生して欲しい。
そして彼らが、商品部や店舗や売り場、センターで活躍する。

だから、「日本のスーパーマーケットは大丈夫ですよ」と、
世間にアッピールできる。

そうあって欲しいと思う。
今、そうあらねばならないと思う。

農水省が「食品表示取り締まり強化」など、
展開する必要がない状況を、
いち早く、つくりあげておくべきである。

ちなみに、検定試験は、
消費・賞味期限の表示、アレルギー表示などの知識をテストするもの。

ぜひチャレンジしてもらいたい。

夕方から、銀座で、「勇気会忘年会」
商業界から『パチンコホール・ビジネスレビュー』という雑誌が発刊されている。
その編集委員の会は、私の名前をとって、「勇気会」と名付けられた。

毎月、勉強したり、企画案を練ったり。

実に熱い人々の集まり。

議論と歓談に、師走の夜は更けていった。

<結城義晴>

2007年12月26日(水曜日)

年末際の商戦への「劇激変」の意味

「劇激変」いかがでしょう。

お店や売り場を持っている人だけでなく、
マーケティングの勉強と思って、
以下の話を聞いてください。

たとえば、美術館で絵を見る。
その時に、自分なりの視点を持っていると、
よく分るし、面白い。

たとえば、人物画ならば、
描かれている人物の「耳」を見る。
レンブラントもモディリアニも、
もちろんフェルメールも、
見事な耳を描いています。

一方、耳を丁寧に書いていない作家もいる。
耳が立派に描かれている絵画は、
例外なく、良い。
名画です。

「耳」を見る視点を知っているだけで、
絵画の鑑賞が楽しくなる。

今、売り場づくりの視点を知っているだけで、
売り場を見ることが楽しくなる。

絶好のマーケティングの勉強の機会なのです。

さて昨日までのクリスマス商戦と打って変わって、
日本人の年末年始商戦。

イメージの大変化をお客様に伝えることは出来ましたか。
クリスマスは、もう、来年までやってこない。
今はもう、年の暮れから来年に向けて、心は跳ぶ。
そんな印象をお客様に与えることはできていますか。

クリスマス商戦も、前半は、
盛り上がりに欠けるものでした。

歳末際の商戦も同様。
だから「劇激変」が必要なのです。

しかし「劇激変」だからといって、いきなり、
歳末際のアメ横のような売り場づくりや商品・価格展開ではありません。

大掃除や年賀状づくりなど、
暮らしそのものの総決算のこまごまとしたことが、
この時点のお客様の最大の関心事です。

舞台装置を歳末際仕様に大変化させておいて、
これから3日間は「小出し」作戦です。

26日、27日、28日。
前半戦は、控え目な小出し作戦。
そして、29日、30日、31日と、
盛り上げて、大爆発。

お分かりのことと思います。

メリハリ、強弱。
オーケストラの音楽と一緒です。
カラオケと一緒です。

昨日までの「クリスマス商戦」。
品格と感謝の「クリスマス商戦」。

お店は、「品格と感謝」にあふれていることでしょう。

その上で、気分は歳末。

しかし、際の29日の前までじっと我慢して、
淡々と、粛々と、整然と、現在の3日間を維持する。

それが、実は、
クリスマス商戦からの最も際立った「劇激変」なのです。

これが、今日の回答です。

正解者は手をあげて(!)。

ご投稿を。
待ってます。

<結城義晴>

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