結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年01月31日(木曜日)

「小さく、狭く、濃く、深く」の一番戦略と「中国製冷凍ギョーザ」事件

毎日書いている。
私たちの会社設立への
カウントダウン。
あと1日。今日で、2008年1月が終わる。ウォルマートの決算も、
あと1日。

ウォルマートは、株式会社として、
最後の追い上げに強い会社である。
伝統的に。

日本のスーパーマーケットでは、
ヤオコーがこれにあたる。

10年連続、20年連続、30年連続で、
増収増益を果たす会社などがある。
こういった会社は、
第1に、リスク志向ではなく、
チャンス志向。

一発逆転を狙うのでなく、
常に機会損失のない行動をとる。

第2に、危機が訪れても、
全員一致で
窮地に立ち向かう。

だから最後の1カ月、1週間が強い。
あるいは第4四半期に強い。
突発的な事件に強い。
「リスクマネジメント」ができ上がる。

この二つがあるから、
何年も増収増益といった難しいことを可能にする。

伊那食品工業㈱。
塚越寛会長の言葉。
「企業とは、年輪のようなもの」
環境が良ければ、樹木の年輪は大きく輪を描く。
環境が小さければ、締まった細い輪を描く。
年輪を見るとそれがよくわかる。
しかし毎年毎年、年輪は必ず外側に描かれる。

これが、会社です。

私も、こんな会社がつくりたい。
良い仕事のできる良い会社にしたい。
明るくて、小さくて、生き生きした会社にしたい。

「小さく、狭く、濃く、深く」

私の持論。
英語では、“Deep & Narrow”という。

これは専門性のあり方を言っている。
スペシャルティを表現している。
小さい店、小さい会社は、とりわけ、
専門性をもたねばならない。

この分野のこれにかけては、ナンバーワン。
会社には、それが必要だ。

工業やインターネット事業であるならば、少なくとも日本一、
今では世界一でなくてはいけない。

小売業やサービス業では、地域一番。
コンビニのような小さな商圏の店舗ならば、
500メートル圏内で一番。
百貨店のような広域商圏の店ならば、
100万人のエリアで一番。
スーパーマーケットならば、
5万人から3万人の商圏内で一番。

さて、私の会社は、どんな商圏設定で一番がいいのか。
それが、私たちのスペシャルティ。
私は、いったい何の一番なのか。
それが私のスペシャルティ。
あなたは、何の一番なのか。
それがあなたのスペシャルティ。

私の「小さく、狭く、濃く、深く」
あなたの「小さく、狭く、濃く、深く」

「企業年輪説」を唱える伊那食品工業は、
寒天の生産で、日本の80%を占める。

だから、「企業年輪説」を断じることができる。

しかし、個人でいえば、
何かの一番を過剰に意識することもない。
私は、私でしかないし、
あなたは、あなたでしかない。

私とあなたの違い、私たちのそれぞれの差異性こそ、尊いものだ。

だが、会社となると、利益を上げ続けなければ、
存続できない。

永続するために、
何かの一番、あるいは二番くらいに、
ならねばいけない。

会社とは、面白いことに、
個性ある一人ひとりの人間が、
一致協力して、
何らかの一番を目指すものなのだ。

さて、それなのに、
中国の食品会社「天洋食品廠公司」製造の冷凍ギョーザ事件。
日本たばこ産業の子会社「ジェイティフーズ」の商品から中毒が発生。
しかし、この「天洋食品」とは、
味の素、日本ハム、加ト吉、江崎グリコなど、
名だたるメーカーが取引をしていた。

「安い」と評判になると、殺到する。

「品質管理」をさておいて。

ものみな上がる「値上げ」潮流の中で、
コモディティグッズは、価格を抑える作戦。
冷凍食品はその代表選手。
3割引、4割引が日常化している。
だから世界中に安さを求めて、取引の網を広げる。

しかしそこにも、「安全管理」は必須である。
「安全管理」の一番を目指す。
これは、大いにあり。
人々から信頼される。

そして、毎度繰り返される事件発生後の、処理。
この面の「リスクマネジメント」も、
会社として、一番を目指す価値があるテーマではある。

いま、「中国製品」に対するわが社、わが店なりの姿勢は、
明白にしておかねばならないし、
ここは、「自社の品質基準」を鮮明にする機会
ととらえるべきだろう。

<結城義晴>

2008年01月30日(水曜日)

橋下徹圧勝、つなぎ法案、マクドナルド店長勝訴、ニュースを斬る

私たちの会社設立まで、
あと2日間。
3日目の朝、2008年2月1日、
私たちの本当の新スタート

今、頑張っています。世間は、あわただしい。

大阪府知事選、橋下徹(38歳)氏が圧勝。
タレント弁護士の勝利。

しかし今回は、顔ぶれが小ぶり。
あの大赤字の大阪を、
何とかしようという人物が登場しなかった。
この消極性が、また、
大阪をさらに沈下させねばよいが。

自民党は、「つなぎ法案」提出。
国会がゆれる。

日本のガソリン税は50%超。
アメリカが10数%。
ドイツは70%台。

これだけ原油が値上がりし続けて、
日本がパニックにならないことのひとつの理由が、
この揮発油税の税率にある。

アメリカは原油が値上がりして、
税率が低いために、その値上げ分が、
最終価格にダイレクトに反映。
国民の不満が爆発しかけている。

だから共和党がまったくの不人気。

オバマが勝ったり、ヒラリーが盛り返したりと、
民主党ばかりが派手ではあるが、
大統領選挙に、ガソリン価格の問題は決定的打撃を与える。

それにしても、
地球環境問題とエネルギー問題という二律背反に、
ここでも突き当たる。

今の世の中、「トレードオフ」で切り捨てられない
二律背反の「オクシモロン」的大課題だらけ。

一方、マクドナルド店長・高野広志さん、
残業代の支払いなどを求めた裁判で、勝訴。

マクドナルドの店長は、「管理監督者」か否かの論議。
東京地裁で決着。

「管理監督者」の定義を明確に把握し、
自分の会社でしっかり店長の業務分掌を確認すること。
今、すべての企業に、それが求められている。

それにしても、裁判所という論理の場で、
マクドナルド店長が「管理監督者」ではない、と、
論理付けられたのは、世の経営者にとって、
悩みの種だろう。

専門家や弁護士に相談して、
「管理監督者」に対する明確な指針を、
社内外にオーソライズしておくこと。

人事部長、トップマネジメントの緊急の課題。
心して、臨んで欲しい。

ときあたかも、
アメリカの「FORTUNE」が、
「最も働きたい企業100社ランキング」発表。

当然ながらというか、米国マクドナルドは、
この100社に入っていないが、
ランキングに位置づけられる企業に、
こんな問題は起こらない。

第3位にランクされたウェグマンズや、
第7位に躍進したスターバックスには、
米国といえども、
こんな問題のかけらも見えない。

ただし、アメリカのビジネスマンは、
実によく働く。
ハードワーク主義者揃い。
自己のモチベーションを高めつつ。
それでいて、自分のライフスタイルは崩さない。

日本マクドナルド高野店長の、
「私はそれでもマクドナルドが好き」
という言葉が、救い。

マクドナルドにも、大いなる可能性がある。

「マクドナルドが好き」だから、
よい会社、よい店にしたいから。
これが、会社や店を救う。

しかし、今から2000年以上も前のローマ時代に、
現在のヨーロッパのグランドデザインを描いた
ユリウス・カエサルの言葉。
「どんなに悪い事例とされていることでも、
それがはじめられたそもそもの動機は、
善意によるものであった」

『ローマ人の物語』(塩野七生著)より

高野店長の善意が、
回り回って、妙な悪意に変わらぬことを、
祈念するものだ。

<結城義晴>

2008年01月29日(火曜日)

セブン&アイHLDGS.名誉会長・伊藤雅俊述懐「潮目が変わった」

イトーヨーカ堂創業者。
セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。
伊藤雅俊さん、現在、83歳。
今年、84歳の年男でいらっしゃるそうだ。

昨28日、東京・二番町の本社でお会いした。
伊藤雅俊さんと
日本セルフ・サービス協会は今年、50周年を迎える。
その記念誌の特別インタビュー。
私が聞き手兼書き手。

従って、同協会の三浦正樹専務理事と同行。
三浦さんも、優れた聞き手。
二人がかりで、「化け物級」に対峙した。

ちなみにこの「化け物級」なる言葉、
日本リテイリングセンター渥美俊一先生や、
イオン岡田卓也名誉相談役、
ライフコーポレーション清水信次会長に対して、
そしてあの世代に対して、
私が使わせてもらう「尊敬語」。
お許しを。

さて、午後3時30分のお約束、
ぴったりにインタビューが始まったと思ったら、
まず三浦さんと私に、
伊藤さんから質問攻め。
そして、丁寧にメモを採る。
すぐさま、目の前でホッチキスでとめて、整理する。

しかし私、後で気づいた。

あらかじめ質問事項をお送りしておいた。
8項目。

最初の質問攻めは、
その質問項目に答えるための、
予備知識を得ることを目的にしていたのだ。
しかも予備知識を得る質問が、
自らの財産になってゆく。

私たちは、精一杯答えた。

だから、伊藤さん、私のインタビューに、
次から次から惜しげもなく、貴重な資料を提示しつつ、
万遍なく答えてくださった。

約2時間。

あっという間に過ぎた。

この姿勢、伊藤さんは事実を大切にする人。
データを重視しつつ、物事を判断する人。
商人の典型でありながら、
科学者のような側面を持つ。
マーチャント&サイエンティスト。
それを自ら「才覚と算盤」と言った。

誰にも、商人であることと、
科学者であることは、
必要だと思う。

例えば、学校の先生も、
プロスポーツ選手も、
アーティストも。
プロフェッショナルとして、
それでお金を稼ぐのならば、
それで給料をもらうのならば、
商人であるとともに科学者でなければならない。

私はずっと、「商人の魂を持ったジャーナリスト」を標榜しているが、
「商人の魂と科学者の眼を持ったジャーナリスト」
でなければいけない、と伊藤さんから教えられた。

だからピーター・ドラッカー教授とも、
伊藤さんは本当に親しかった。
ドラッカー教授の父上が、
オーストリア皇帝から授けられた表彰状を見せてもらった。
現物をプレゼントされたのだという。
ドラッカー教授のプレゼント

インタビューの内容は、
この50年間についての伊藤さんの時代の見方が前半。
ジョン万次郎の半生を、
伊藤さんは盛んに言った。
それは150年前のこと。
だから50年など「つい、こないだのこと」。
しかしこれから50年は、「まったく分からない」。
今が、その大分岐点。
「今年、潮目が変わった」
「先は見えない」
そんな時代だ。

だから、「お客さんに支持されることだけを考えて商売する」
これである。
「お客さんに売ることを、
楽しみにしていればいいんじゃないかな」

「大きくなると、
大きな顔をするようになる。
小さい人に対して大きな顔をする。
僕は、小さい人にも大きい人にも、
変わらないでしょ。
小さい人ほど、
ちょっと大きくなると、
大きな顔をする」

そして、
「こころから、ありがとう」
これが大事。

これから、私、原稿を書く。
ゆっくりと熟成させて。

内容は、日本セルフ・サービス協会50周年記念誌に。
ご覧頂きたい。
6月6日に記念式典が開催される。
そこで配られる。

協会に加盟していない方は、
6月6日以降にお問い合わせいただきたい。

最後に、伊藤さんは科学者の眼を持つ。
だから、現在の商業に対して、
本当に厳しい見方をしている。

私には、それが一番、印象に残った。
別の言い方をすれば、
私が最近盛んにいう「イノベーション」である。
イノベーション無き者は、こうなる。
「1990年の大手20社のうち
7社がつぶれた」
<伊藤雅俊>

<心から、ありがとうございました。結城義晴>

2008年01月28日(月曜日)

2008年米国「最も働きたい企業100社」FORTUNEから発表される

Everybody! Good Monday!

2008年1月最終週です。
今週末から、2月に突入。
私にとっては、
意外に長く感じられる1カ月でした。
あと4日で、新会社設立。
事務所も決まり、
什器も入ってきます。

住所は、
横浜市西区北幸(きたさいわい)。
「西の北の幸い」というのが、
気に入っています。
こういうことは、
気分がいいのが一番。
皆さん、ご期待ください。

糸井重里さんも、
アメリカやカナダに足を運んで忙しかったようですが、
「長い1カ月だった」と述懐しています。

皆さんの1月は、いかがでしたか。
長かったですか、短かったですか。

2月は時間的にも、意識の上でも、
短い月になります。

そして、今週、店舗では、
2月3日(日曜日)の節分に向けて、
「激激変」が展開されるのでしょう。

に向けて、「激激変」が展開されるのでしょう。こんな感じ。
サミットストア権太坂スクエア店

抜かりなく。

昨年から、
10月末のハロウィン、
年末に入って、
目一杯のクリスマス、
そして年末・年始、
成人の日と来て、
2月頭の「節分」。
特に2月に入った1日(金曜日)から、
節分の鬼や豆、恵方巻きなど、
気分を盛り上げましょう。

「日本人に生まれてよかったなあ」
そんな盛り上がった気分を、
お客様に提供しましょう。

ここは「元気」が一番です。

元気を出そうよ、
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

ちなみに、私の隠語ですが、
外食するときは「鬼」
内食するときは「福」

こう使います。

「今日は、鬼」といえば、外で食べる。
「今夜は、福」といえば、家で食べたい。

もちろん「鬼は外、福は内」から転用したものです。

お客様にも、ご提案してみては?
流行らせてみてください。

さて、アメリカから重要なお知らせ。
「FORTUNE」が毎年1月に発表する
「100 Best Companies To Work For」
いよいよ出ました。

2008年 米国最も働きたい企業100社
「100 Best Companies To Work For」

1 Google
2 Quicken Loans
3 Wegmans Food Markets
4 Edward Jones
5 Genentech
6 Cisco Systems
7 Starbucks
8 Qualcomm
9 Goldman Sachs
10 Methodist Hospital System
11 Boston Consulting Group
12 Nugget Markets
16 Whole Foods Market
20 Container Store
26 Stew Leonard’s
28 QuikTrip
33 Station Casinos
36 Nordstrom

82 Nike
86 Microsoft
87 Yahoo
91 Publix Super Markets

昨年は、ベスト5の第3位から第4位、第5位を、
小売業が占めて、
私は、1年間、講演では必ずこのランキングをアピールしました。
「商業や小売業の社会的地位が、こんなに高いんだ」
「商人という仕事が、こんなに憧れられているんだ」
それを主張するに、最もふさわしい統計だったからです。

ウェグマンズは第3位をキープ。
さすが。
ウェグマンズ1

ナゲット・マーケットも13位から一つランクを上げて12位。
こちらも立派。

ホールフーズマーケットは、ちょっと残念ながら、
第5位から16位へ、
コンテナストアも第4位から20位へ。

スチュー・レオナードは、26位へ躍進。
51位から25ランク上がった。
私、率直に、嬉しい。
クレド
今年の年賀状に使わせてもらった。

スターバックスが、16位から7位へと、ベスト10入り。

スーパーマーケットのパブリックスは57位から91位へとダウン。

ステーション・カジノは18位から33位へ、
コンビニのクイック・トリップは20位から28位へ。
百貨店のノードストロームでさえ、24位から36位へダウン。

こんなランキングの上げ下げを語りつつも、
ベスト100に入ること自体、凄い話だと思う。

だから、昨年の第3位から第5位を小売業が独占したのは、
凄すぎる事実だったのだ。

このことが私のなかから、
日本商業の「近代化から現代化へ」というコンセプトを、
導き出してくれた。

私の恩人の「2007年100 Best Companies To Work For」に、
心より感謝して、
日本の商業・ホスピタリティ業の
現代化を目指そう。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2008年01月27日(日曜日)

ジジの追憶その2 [日曜版]

ボクは
寝ねこ。
追憶2005415
生まれてすぐの
2005年4月15日。
ボクは、
寝ていました。

横浜・保土ヶ谷。
ヤマダ家。

上向き。

いつも
寝ていました。

母さんも
見ていてくれました。

雀百まで踊り忘れず。

ニンゲンのことわざだそうです。

いまももちろん
寝ます。

上向き

いつからでしょう。
寝るときは、
うらめしや。。
寝正月9

母さんは、
見ていません。

だからでしょうか。
生まれたばかりのときのほうが、
元気に寝ている感じ。

ジジ誕生6
いま、
ボクは
港北のユウキ家にいます。

母さんも、
姉妹たちもいません。

でも、
さみしくはない。

さみしくなったら、
寝ます。

ユウキヨシハルさんも
いますし。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年01月26日(土曜日)

「情報を集め、読み、伝える」ウォルマート ケビン・ターナーの場合

Everyone! Good Saturday!

組織には、「情報」の専門家が必要である。情報を集め、
情報を読み、
情報を伝える。

集め、読み、伝える。

収集し、
整理・分析・加工し、
伝達する。

その仕組みをつくり、
維持する。

総体的に、網羅的に、広範に、情報を収集し、
それを細かく仕分け・整理し、再構成し、内容を分析し、加工する。
そこに戦略という意思を盛り込む。
そして階層に応じて、的確に、スピーディに、伝達する。

そのシステムを構築し、
メンテナンスする。

小さな組織の場合、
たいていその役は、リーダーが担う。
「情報」の専門家がリーダーになる、といえるほどだ。

組織が少しずつ大きくなってくると、
「情報の専門家」はトップの懐刀だったり、
補佐役だったりする。

巨大な組織では、専門の部署を設ける。
大きな会社になると、情報担当取締役を置く。

けしてコンピュータ屋ではない。
むしろ戦略屋である。

ウォルマートには、CIOというポジションがある。
Chief Information Officerの略。
現在は、ローリン・フォードという人物がその地位にある。

ウォルマートの歴史の上で、有名なCIOは、
ケビン・ターナー。

私の『販売革新』編集長時代。
「全篇まるまるウォルマート」という特集号をつくったときのCIO。

そのターナーの最も有名な言葉。
「私たちは、
世界最大の会社を、
つくろうとはしていない。
地域の1店1店を、
最良の店にしようとしているだけである」

ターナーは、レジ係のアルバイトとしてウォルマートに入社。
1985年、イーストセントラル大学在学中であったという。
最初は店舗で、様々な仕事に従事し、
カスタマー・サービス・マネジャーなど経験。
本部に移り、ビジネス・アナリスト。
さらにストラテジー・マネジャーなどで飛び切りの実績をあげ、
ウォルマートの歴史上、最年少の取締役に就任。
肩書きは、アプリケーション開発担当。
何と29歳であった。

その後、西暦2000年、シニア・バイスプレジデント兼CIOに就任、
ウォルマートの情報戦略をイノベートし、リードした。
2002年、サムズ・クラブの社長兼CEOの地位に着き、
トップマネジメントを経験し、
そして2005年9月マイクロソフトのCOOに引き抜かれた。

ケビン・ターナーの持論。
まず「アソシエートやチームと上手に協力し合うこと」

「“成功”の定義を明確化し、
それを全員共通の達成目標として設定した」
目標管理である。

「チームでは規律を重視した」
情報を扱うからこそ、規律が大事だというのである。

その規律の内容は、
第1にカスタマー・サービスを徹底すること。
第2に、テストと検証を徹底すること。
第3に、バランスとコントロールを徹底すること。

どの部門にも必要なことだが、
「徹底」こそ情報部門に欠かせない。

そして第4に、
リターン・オン・インベストメント(ROI:投資回収率)の追求。

情報担当といいながら、経営者そのものの視点だ。

その上で、
「店舗や商品部、物流部門などとの間に良好な関係を築くこと」

「ITとビジネス現場の関係をつなぐこと」

「会社や業務の実態を役員レベルの視野で深く理解すること」

情報は、仕事の達成のためにある。
だから階層に応じて、情報は、
的確に、迅速に、もれなく、伝達されねばならない。

「CIOは、ITシステムを通して、
企業の業務を幅広い視点から観察できる立場にある」

ケビン・ターナーの言葉は、
情報時代に生きる私たち全員に、
鋭い行動提起をしている。

情報を集め、
情報を読み、
情報を伝える。

さあ週末。もう一息。

Everyone! Good Saturday!

私たちの会社発足まで、あと6日。

<結城義晴>

2008年01月25日(金曜日)

新生「商業経営問題研究会RMLC」第1回「商人議論」百出

現在、私たちの新会社設立準備、真っ最中。
2月1日、登記を済まして、発足の予定。
あと1週間。
ご期待ください。
もうすぐです。
会社設立のために、様々な準備が必要です。
しかし、これも苦にはなりません。

一部で、新会社の名前は発表していますが、
このブログでは、2月1日に正式公開。

ご期待ください。

次の文章の中にヒントがあります。

商いする店があった。
商いという業
(なりわい)があった。
商いする人がいた。
いま、商いする店は変わった。
商いという業も変わった。
商いする人が変えたのである。

さらに、2010年に向けて、
商いする店が変わらねばならない。
商いという業も変わらねばならない。
そして何よりも、
商いする人が変わらねばならない。

さて、全国的に寒い日が続く。
今日は、元大関常務取締役のコンサルタント山崎一さん、
J&Jコーポレーション社長の小林志津夫さんと、
ランチミーティング。

東京・新橋の「新橋亭」。
ご存知、老舗中華料理店。

店主の呉 東富(ご とうふ)さんも席に顔を出してくださって、
有難くて美味しい昼食と会話。

外食産業やスーパーマーケット、コンビニの惣菜の実態。
厨房機器やメンテナンスの話に花が咲く。

その後、午後、東京タワーの前の機械振興会館で、
「商業経営問題研究会」の新体制での第1回研究会。
英語でつづると、、
Retail Management Learning Circle
略して、RMLC

これまでは、昨年11月に亡くなられた磯見精祐さんが、
座長として丁寧に続けられてきた研究会。
その前は、流通システム研究所所長杉山昭次郎先生が、
座長となってくださって、「杉山ゼミ」と称した。
ここから「ヤオコー・スタディ」という研究レポートも生まれた。

磯見さんご逝去のため中断していたが、
このたび、私、結城義晴が座長を拝命して、
新体制で臨むことになった。

「これは私の結城さんに対する期待です」
ここで終わっていた磯見さんの絶筆にお応えするためにも、
若輩ながら、座長のお役目を引き受けさせていただいた。

従って座長といっても、
代表世話人の高木和成さんとダブル司会のような、
ダブルコーディネーターのような役回りで、
議論を進めるつもり。

基本的な枠組みは、以下の通り。
〔1〕勉強会のテーマ
【基本テーマ】=『スーパーマーケットの競争力』研究
【個別テーマ】=メンバーからの要請に基づき研究テーマを設定

〔2〕進め方
勉強会テーマに沿う形で、広く小売業経営に関する全ての分野を、
研究の対象とする。
外部講師の招聘、メンバーの研究発表、
現地調査を組み合わせて研究する。

〔3〕枠組み
①参加資格
小売業に関する勉強がしたい人。
②入退会
“出入り自由”だが無断欠席、無断退会は慎んでいただく。
③会費
出席者から毎回、一定額を拠出願う。
④世話人会・・・互選、輪番制、事務局兼務
今年1年間は以下のメンバー(敬称略)。
・高木和成
・品川 昭
・當仲寛哲
・末永正彦
・山本恭広

小売業に関する勉強がしたい人ならば、
基本的に“出入り自由”であるから、
このブログ読者の方々も、ぜひ参加してほしい。

あまり多人数になると、
議論しにくいということにもなるから、
早い者勝ちだろうが、
多数になったら、また考える。

さて、新RMLC第1回は、私が考えを述べて、
それについて議論する、という内容。

今回のテーマは、
「2010年に向けての基本認識」
13時30分に始まって、高木さんの挨拶や、新規約など確認し、
それから約2時間、お話しさせてもらった。

私は、2010年に向けて、
日本の商業が、一斉に、一つの収斂を迎えると考えている。
その3年間に、どのような考え方で臨むか、
どのようなものの見方があるか、
そんなことを話した。

商人とは何か。
「商業の現代化」とは。
イノベーションとは。
「コモディティ&カスタマー」マトリックス。
そして、5つの転換。

RMLCの基本研究テーマ「スーパーマーケットの競争力」とは、
企業と組織のイノベーションの力であると、私は確信している。
それも不断のイノベーション。

ピーター・ドラッカー先生が、
ヨーゼフ・シュンペーター先生の考え方を披露しながら、
語っている。

「シュンペーターは、
イノベーションこそ
現代経済の本質であるとした。
その経済発展理論は、
利益に、経済的な機能を与えた。
利益は、雇用と所得の唯一の源泉である。
イノベーターだけが、真の利益を生み出す。
ただしそのイノベーターの利益は、常に短命である。
シュンペーターの有名な言葉によれば、
イノベーションとは『創造的破壊』である。

それは、昨日の設備と投資を陳腐化させる。
従って、経済が発展するほど、
資本形成が必要になってくる」

スーパーマーケットも、小売業、商業も、
すぐに陳腐化してしまう『創造的破壊』を不断の努力で、
継続していかねばならない。

私は、そんなことを話した。

議論は、「商人とは何か」というところから始まった。
「自分で仕入れて自分で売る」
これが商人ではないか、という意見。
そんな商人が少なくなったのではないか。

なぜか、どうすればいいのか。

商売も分業システムの中で、全体像を示しながら、
それぞれの役割を全うしてもらう。

それが、新しい商人のあり方か。

私は、ドラッカー先生の言葉でまとめたい。
「イノベーションとは、顧客にとっての価値の創造である」
従って、
「商人とは、
顧客にとっての価値の創造者である」

だから必ずしも、自分で仕入れて自分で売る必要はない。
仕入れることも、売ることも、
顧客に価値を提供するために行われる。
それが分業になることは、当然、ある。
だから、商人が少なくなったという意見があるとすれば、
その根本は、分業の仕事が、
「顧客の価値」を創造していることだという認識が、
希薄なところにある。

ただし、「自分で仕入れて自分で売る」ほうが、
顧客にとっての価値を創造していると自覚しやすいのかもしれない。
これは、マネジメントの仕組みの問題となる。

ただし、「自分で仕入れて自分で売る」を、
完璧にやろうとすると、
労働基準法違反に陥りやすい。
これでは、いけない。

だから分業システムがあるのだ。

議論百出。

ここでは書ききれない。

最後に、次回のテーマを出し合って、終会。17時。
次回から「リアリティのある議論」を展開する予定。

その後、神谷町の「古」で、新年会。
RMLC
写真は、こんな3時間半の研究会の後のVサイン。

ご苦労様でした。
そしてありがとうございました。

<結城義晴>

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