結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年01月08日(火曜日)

これからの30年、本当に「商いする人」が大切になる!

年末から正月明けまで、
考えに考え抜いた。

21世紀の商業、
消費財の生産・流通・小売り産業、
そしてホスピタリティビジネス。

こういった産業を通して、
今後、最も重要となるものは何か。

不思議なものでチルチルミチル。

ぐるっと一回りして、
最初に考えていたことに、
帰り着いた。

「人」が大切なのだ、と。

「商人よ、正人であれ!」

米国の経済雑誌『フォーチュン』が発表したランキング。
”Most Companies To Work For”
「最も働きたい企業」
その全米ランクの第3位にウェグマンズ、
第4位にコンテナストア、
第5位にホールフーズマーケットが入った。
この統計こそ、アメリカの商業が、
「人」を大切にする時代を自覚していることを証明していると思う。

私だけ盛り上がって、
大発見のように語っているかもしれないが、
本当に、「人」が大事な時代に入ってくる。

戦前から、日本の商業は、
「店」を最大の焦点としてきた。

それ以前、さらにさらにさかのぼれば江戸時代も、
「お店(おたな)」が、何よりも優先されるものだった。
「お店」がその事業の、ブランドそのものだった。
もちろん現在も、「店」が重要であることに変わりはない。
しかし、現在の店と比べると、
当時の「お店」は、生死をかけて守るべきものだった。

イオンの前身・岡田屋の家訓「大黒柱に車をつけよ」
あたりから、この観念が少しずつ変わってきた。

次に、重視された概念は、
「業(なりわい)」であった。
「業種から業態へ」といった表現は、
「業」がいかに重要か、を明示していた。

「業」とは、品揃えであり、
突き詰めると商品であった。
それが顧客の生活にできるだけ近づくことを、
「業」と言った。

アメリカ小売業を説明するにあたって、
「業種」「業態」「フォーマット」
と仕分けして、
フォーマットはTPOSごとに形成される、
としたコンセプトは、実に見事な切り口だった。
日本にも、この考え方が、定着してきた。

スーパーマーケットやコンビニが、それを果たし、
ホームセンターやドラッグストアがそれを実現した。

では、次に時代が要求するものは何か。

私は、「人」であると思う。

「人」が価値をつくる。
「人」が人を呼ぶ。
「人」がブランドとなる。

「商い」という言葉は、
「ビジネス」という表現に移し替えてもよい。
むしろそのほうが、ぴったりくる人も多いかもしれない。

しかし「商い」には、重要なニュアンスが含まれる。
イトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊さんの言う
「才覚と算盤」である。

もちろんビジネスにも、
才覚と算盤は不可欠だ。

営業と財務。
損益計算書と貸借対照表。

それらを「商い」は内包している。

商いする店があった。
商いという業があった。
商いする人がいた。

いま、商いする店は変わった。
商いする業も変わった。
商いする人が変えたのである。

さらに、2010年に向けて、
商いする店が変わらねばならない。
商いする業も変わらねばならない。

そして何よりも、
商いする人が変わらねばならない。

<結城義晴>

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