結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年08月10日(日曜日)

ジジの夏休み[日曜版]

アツイ。
あつい。
暑い。
ジジ1
残暑です。

お見舞い申し上げます。

グンマ県のタテバヤシというところでは、
39℃だとか。

ボクは、暑いときには、
眠ります。

jiji2
新しい定位置。
家の中の家で、
眠ります。
意外にすずしい。

ジジ3
いつもの定位置。
食堂の丸テーブルの、
窓側の椅子の上。
ここも、すずしい。

jiji5
世の中、なんだか、
さわがしい。
4年ぶりのオリンピックだとか。
90回目の甲子園大会だとか。

ジジ4
でも、ボクは、
いつだって、
自分の好きなことをします。

だから暑いときには、
とにかく眠ります。
それがボクの夏休み。

皆さんも、
自分の好きなことを、
どうぞ。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年08月09日(土曜日)

食品メーカーの決算に明と暗⇒コモディティの値ごろをつかみ、ホームミール需要に応えよ

北京オリンピック、いよいよ開幕。
中国4千年の悠久の歴史を絵巻にした開会式は、
中華人民共和国の大プロモーション。
世界に、中国を知らしめた。

それにしても凄い花火。
中国の物量作戦主義が、よく表れていた。

最近は、「中国、中国」と言い慣れてきたが、
正式名称は「中華人民共和国」である。
「People’s Republic of China」
1949年に中国共産党によって建国された社会主義国家。

開会式の悠久の絵巻には、そのことは触れられていなかった。

地球環境に対する問題意識も表現されていたが、
エコロジーは自ら率先しなければ、表現の説得力は出ない。

朝日新聞も、日経新聞、読売新聞も、
天声人語、春秋、編集手帳の巻頭コラムでは、
戒厳下の開催を「皮肉まじり」の論調で伝えるが、
若者のスポーツ祭典自体は、無批判に露出する。

朝日、読売は、この間、完全にスポーツ新聞と化す。

私たちは、スポーツのエネルギーを感じ取りつつ、
「People’s Republic of China」という国で、
2008年に、壮大なオリンピックが開催されていることを、
考え続けておかねばならない。

そして自分たちの国、日本国についても、
考え続けねばならない。

さて、お盆商戦は今日からと心得るべし。
そのためには?

そう。

「失敗を恐れない!」
商人舎、今月の標語。

この標語は、
オリンピックに出場しているアスリートたちにも、
共通するマインドである。
「失敗を恐れない!」

オリンピック選手と同様の気分で、
オリンピック選手と同様の誇りを持って、
仕事に臨みたい。

勇気が出てくるというものだ。

 

 

と/ころで、
食品メーカーの中間決算、第一四半期決算。
本日付日経新聞で触れている。
「決算に明暗」と。

①プライベートブランドを、
積極化したメーカーは、好調。

オノエンホールディングスは、
チューハイのプライベートブランドが好調で、
中間決算の前年同期比売上高はなんと2.1倍。
これは「プライベートブランド」というよりも、
メーカーが製品を提供し、
小売業はラベルを自社仕様にする商品。
すなわち欧米で言うところの「プライベートレーベル」である。
プライベートレーベルを主導的に提案することで、
業績を伸ばしているメーカーは、現在、多い。

②コモディティ・グッズに、
値ごろで対応したメーカーも好調。

山崎製パンは昨年から二度の値上げを敢行したものの、
ハーフサイズにして容量を抑えて、値ごろ感をつくった。
日清食品は100円前後のチキンラーメンなどが貢献。
サントリーは値上げしないことで、サッポロビールを追い抜いた。

③「ホームミール需要」に、
応えた商品を持つメーカーも好調。

永谷園のお茶漬けは20%増、
ハウスのカレールーも売れた。

④コモディティでも、
値上げのタイミングをはずしたメーカーは不調。

メーカーにとって、今こそ、
コモディティとノンコモディティの、
見極めが大事になってきた。
そしてノンコモディティだと思っていた自社ブランドが、
この間の、値上げ潮流と不況マインドのなかで、
いつの間にかコモディティに変っていることにも、
気づかねばならない。
だから以前の意識で値上げすると、売れなくなる。

値上げが悪いわけではない。
値上げの仕方がよくないのだ。

これは、小売業にも言えること。

昨日のこと。
スーパーアルプス社長の松本清さんが言った。
「私たちの役割は、
良い商品をご提供し続けることですが、
それでも値上げの潮流の中で、
地域で一番最後に、
値上げする努力が必要です。
我慢比べですが」

コモディティの値ごろとホームミール需要。
スーパーマーケットという商売を考えると、
本来もっていた大衆性を、失敗を恐れずに、
いかに堅持するかにかかっている。

今月はとにかく、これだ。
「失敗を恐れない!」

<結城義晴>

2008年08月08日(金曜日)

正田醤油・本川保之さんの南極観測越冬隊体験話

8月8日。
中国人はぞろ目好き。
私も、ぞろ目好き。

北京オリンピック開幕。
いよいよ。
若者たちの力一杯のプレーを、
楽しもう。
若さを分けてもらおう。

甲子園大会も、強豪校が登場し、
盛り上がる。

両者の共通項。

地元を応援すること。
オリンピックは自国を、
甲子園は自分の出身県を。

どちらも、自分の生まれに由来する。
だから異常に盛り上がる。

これ、大事なこと。

さてお知らせ。
9月19日金曜日。
大阪で、商人舎の研修会開催。

4人のビッグセミナー
テーマは、「お客様のための商いの真髄」

商業界全国女性同友会名誉会長の
西端春枝先生が、ご尽力くださった。

そして、三枝輝行さんが参加してくださった。
三枝さんは、前阪神百貨店の社長。
さまざまな改革を断行し、阪神百貨店を蘇らせた。
その商人魂や才覚の底には、「お客様」があった。

松井博史さんも、喜んで参加してくださった。
松井さんは、マイカルの新社長。
マイカルはいまやイオンの中で、
衣料品マーチャンダイジングをリードする。
そのリーダーが松井さん。
松井さんと現在のマイカルの底辺にも「お客様」がある。
マイカルの前身、ニチイにも「お客様」があった。

そして西端先生と結城義晴。
「お客様のために いちばん大切なこと」を、
最新のエピソードを盛り込みつつ語る。

最後に、4人のパネルディスカッション。
ご質問も受ける。

場所は、西端先生の事務所。

何から何まで、西端先生にお世話になった。

良いセミナーにします。
ご期待ください。
関西圏の皆様、ご参集ください。お願いします。
エクシブ

さて、軽井沢のトリマス会。
今日は、本川保之さんをご紹介。
本川さん1
本川さんは、(株)正田醤油の社長だった。
つい最近まで。現在、副会長。
そして、昭和40年の南極観測隊員という経歴を持つ。

この体験話が、面白い。

昭和40年当時、日本国首相は佐藤栄作氏。
南極観測隊員は、首相官邸に呼ばれた。
佐藤総理、言った。
「とにかく生きて帰ってきてほしい」
まるで戦争に行くような感じ。

実際、本川さんも、周辺も、戦争に行くような心情だった。
だから本川さん、昭和39年に、結婚された。
南極に行く前の年。
召集されたら、結婚式を挙げた戦前の若者のように。

南極越冬隊は、昭和31年に永田武隊長のもと、
第1回が始まった。
第6回で中断し、
本川さんは第7次越冬隊。
それ以降、現在まで、毎年、
欠けることなく、越冬隊は南極に挑戦した。
今年は第49次越冬隊となる。

有名な昭和基地に1年以上も詰めて、
越冬しつつ、観測・研究する。

男ばかりの南極観測隊。
日本の50倍の陸地をもつ南極。
そこに2500mの厚さの,
巨大な氷がかぶさっている。

この氷が溶けてしまうと、
地球の海水面が90メートル上がる。
実際は、水が、その重さで海底を押し込むので、
65メートルほど海水面が上がると予測されているが、
それでもニューヨークも東京も、
もちろんオランダなど国ごと、水没してしまう。

南極の上空には、オゾン層がない。
地球はオゾンの層によって守られている。
しかし南極の上空には、このオゾンがない。

では、
南極観測隊、何のために、越冬したのか。

観測・観察。

何のために?
本川さん2
「地球環境を守る研究のためだった」

なんとエコロジーのさきがけのような活動だったのだ。

南極には様々なバクテリアが生きている。
厳寒の中で。
そのバクテリアには、可能性があふれている。
本川さんは、バクテリアの研究者だった。

だから本川さんも、正田醤油という会社も、
環境問題には強い関心を持ち、
運動してきた。

さらに「南極条約」という国際的な取り決めがある。
南極を領土としない、という条約。
この南極条約が、宇宙にも適用されている。
月にも火星にも、
南極条約が適用される。

本川さんの話は、尽きない。
1年以上にわたって、南極で生きた。
戦争に行くくらいの覚悟で。

レジ袋の問題。
営業時間の問題。

それだけでない。
CO2排出の問題。

環境問題は、一人ひとりが、
南極越冬隊員のような心構えで考え、
対応するところからしか、
解決できない。

「この目の前のごみを一つ拾えば、
地球上から一つごみがなくなる」

本川さんの話を聞いて、
そんなことを考えた。

<結城義晴>

 

2008年08月07日(木曜日)

トリマス会軽井沢で開催され、ヤマザワ会長山澤進さんの音頭で童謡を歌う

8月6日。水曜日。横浜も東京も暑い日。
一日中原稿書き。
とはいってもなかなかはかどらない。

私の信条は「追いつめられること」
若いころからそうだった。
高校1年生で「ひこばえ」という同人誌に参加した時も。
(株)商業界に入社し、『販売革新』編集部に配属された時も。
同誌の最初の編集後記で、私は自己紹介し、
信条を書いた。
「追いつめられること」
1977年5月号の『販売革新』をお持ちの方は、
調べてみるとそう書かれているはず。

追い詰められて、せっぱつまって、
その上で原稿を書いている時の充実感。
これも中毒のようになった。

ものすごいスピードで、
しかも自分の中の引き出しから、
これでもかと表現が飛び出してくる。
この快感。

もちろん最後に推敲しなければならないが。
必ず、絶対に。

さて、原稿を仕上げつつ、
新幹線あさまで軽井沢へ向かった。

毎年恒例の「トリマス会」。
(株)とりせん社長の前原章宏
さんが、
主催してくださる研修会。
今回の参加者は、まず作家の安土敏さん御夫妻。
安土さんは、ご存知、
オール日本スーパーマーケット協会会長の荒井伸也さん。
コーネル大学リテールマネジメントプログラム・オブ・ジャパンでも、
首席講師を務めてくださる。
それから、(株)ヤマザワ会長の山澤進さんと
特別顧問の高橋富弥さん

(株)田子重社長の曽根令三さん御夫妻。
正田醤油(株)の本川保之さん。
あづま食品(株)社長の黒崎英機さん。
(株)土佐屋商店社長の中津直三さん。

k2
夕方、エクシブ軽井沢に集合して、まず食事。
中華料理。
おいしかった。
会話も弾む。

安土さんがリードして、
一区切りの話題には、必ず、落ちがつく。

また次の話題へ。

こんな感じで、食事と酒と話題で盛り上がる。
楽しくて、勉強になるひととき。

今回は最後に、童謡を歌った。
山澤さんのご提案。

山澤さんはいつも、どこでも、
日本の季節の童謡を、皆で歌って、会を終了する。
k1

[夏は来ぬ]
うの花のにおう垣根に
ほととぎす はやも来鳴きて
忍び音もらす 夏は来ぬ

[海]
松原遠く 消ゆるところ
白帆の影は 浮かぶ
干網浜に 高くして
かもめは低く 波に飛ぶ
見よ 昼の海
見よ 昼の海

[浜べの歌]
あした浜べを さまよえば
昔のことぞ 忍ばるる
風の音よ 雪のさまよ
よする波も かいの色も

三曲、二番まで、全員で声を合わせて歌って、
お開き。

早稲田大学童謡研究会幹事長という由緒正しき経歴を持つ
結城義晴は、うれしくて感動に、胸打ちふるえたのだった。

そのあとは、バーに席を移して、
流通論議。
ここでは、プライベートブランドに関する激論が交わされた。

安土さんの持論は明解。
製造業の研究開発に、
小売業の仕様書発注のブランドが、
かなうはずがない。

餅は餅屋だ、というもの。

私も、そう思う。

しかし、製造業が、
業界の慣習や悪弊で、
あるいは業界構造の障害によって、
顧客志向の製品開発が、
できていない分野がある。

カジュアル衣料やホームファッションがそうだった。
だからユニクロやニトリが、
プライベートブランドをつくって、顧客から拍手喝さいを受けた。

しかし加工食品や菓子、日用雑貨の分野では、
メーカーにはとてもかなわない。
カップヌードルやポッキーを超えるプライベートブランドなど、
つくれるはずはない。

私は、そう思っている。

安土さんとの議論、
夜通しで続きそうだったので、
皆さんの総意で、明日に持ち越し。

おやすみなさい。
  ・
  ・
  ・ 
  ・

おはようございます。
軽井沢の朝は爽快です。
原稿も、ブログも書き上げ、気分もすっきり。
今日も一日、元気と勇気、
今日も一日、慌てず急げ。

<結城義晴>

2008年08月06日(水曜日)

東松山で商業界埼玉同友会納涼セミナー開催、総資本経常利益率ROIの大切さを強調

今日8月6日、広島に原爆が落とされた日。
私たちは、この日を忘れてはいけない。
合掌しつつ、黙祷。

昨8月5日、埼玉県東松山。
恒例の商業界埼玉同友会納涼セミナー。

講師としてお呼びいただいて、4年目。

私も毎年楽しみにしている。

考えてみれば、昨年は8月9日に開催された。
1年前のブログも懐かしい。
昨年の8月12日から、[毎日更新]を続けているから、
来週、丸一年を迎える。

昨年はこの会のあと、羽田からJALに乗って、札幌へ。
そこでイオン社長の岡田元也さんに、ばったりと会った。
あれからもう1年か。

早いようにも感じるが、
私の人生で、エポックとなる出来事が、
次々に起こった。
だから長くもあった。

埼玉県同友会での講演は、
昨年は(株)商業界社長として、
今年は(株)商人舎社長として、
志は変らず、立場は変った。

しかし立場以上に大きく違うものがある。
自由さだ。

自由だから、
自主独立、自己革新が出来る。
だからユニークな社会貢献が出来る。

自主独立。自己革新。社会貢献。
この三つが、わが商人舎のスローガンだ。

そんなことを思いながら、
(株)商人舎・小川寛専務と共に東松山に降り立った。

同友会の会合では、全員が立ち上がって、
まず『商売十訓』を唱和する。
もう50年も続けられていること。

そのあとで埼玉同友会会長の栗原一博さんのご挨拶。
栗原会長
栗原さんは(株)ダスキンくりはら社長。
ダスキンのフランチャイジーの全国の加盟店代表を務める。
商業界でも全国連合同友会副会長。
やがて会長の職を担ってくださる人物。

とにかく聡明で、人柄が素晴らしい。

もちろん商人舎発起人に名を連ねていただいた商人舎ファミリー。

栗原さんの次に、商人舎・小川専務が、
商人舎の活動やその趣旨をご紹介。
ogawasan
皆さんよろしくお願いします。

私の講義は、
商人舎標語から入って、
「店は客のためにあり、店員と共に栄える」の
顧客満足と従業員満足の重要性。
それから笹倉玄照堂、伊藤雅俊さん、岡田卓也さん、
さらに丹羽宇一郎さんの話など、
エピソードをたくさん盛り込んだ。
講義
今回強調したのは、経営の基礎数値の大切さ。

現代の経営は複式簿記で行われる。
これは貸借対照表と損益計算書とで構成される。

両方とも、極めて大事だという主張。

とりわけて、貸借対照表は経営者にとって、
経営幹部にとって極めて重要であること。

そして両者がひとつの指標となった総資本経常利益率という数値を、
毎月のように把握しておかねばならないということ。

総資本経常利益率は、
貸借対照表における総資本と、
損益計算書における経常利益率とを、
比較して、パーセンテージにしたもの。

だからこの数値を見ていれば、
貸借対照表も損益計算書も、
両方に目を配ることが出来る。

そしてここからが重要。
総資本をコントロールするには、
総資本回転率を管理する。
総資本回転率とは、
貸借対照表の一番下にある総資産で、
今期の総売上高(営業収入)を割り算したもの。

経常利益率は、
今期の経常利益を売上高で割り算したもの。
こちらは損益計算書をコントロールする重要な数値。

客数がすべての源泉で、
そこから売上高が生まれる。
原価を差し引いて、
粗利益高が出る。
粗利益から販売費管理費を引いて営業利益、
営業利益に営業外の損益を加算引き算して経常利益。
この経常利益を売上高で割り算すると、
経常利益率が出る。

ちょっと回りくどいようだが、
この総資本回転率と経常利益率を、
掛け算した数字が総資本経常利益率、
英語でROIといわれるもの。

Return On Investmentである。

経営者は、リーダーは、
このROIを常に意識していなければならない。

それこそ人類が生み出した知恵の結晶「複式簿記」。
戦前の岡田屋(現在のイオンの前身)では、
この複式簿記が採用されていた。

実は、イオンという会社の本質は、徹底して、
この複式簿記で経営しているところにある。

お客様の満足は、何よりも大切。
それは日々の客数となって、数字に表れる。

客数と客単価を掛け算したものが売上高となる。
だから売上高も大事。

売上げから、原価を引いたら粗利が出る。
粗利も大事。
そして経費を差し引いて、
営業利益が出るが、これも大事。
経常利益ももちろん大事。

しかし商売というのは、一定期間に、
元手をいかに有効に活かしたかという付加価値で評価される。
この付加価値こそが、社会貢献の指標である。
それが総資本の回転率。
だから資本の回転も大事。

これらを総合して、店や会社は成り立っている。

従って、経営にとってひとつだけ最も大切な指標は何かと問われたら、
私は「ROI」と答える。

なぜならROIには、
すべてが含まれているからだ

経営とは、すべてである。
部分ではない。

だからROIが唯一の指標となる。

そしてROIをコントロールできるところにしか、
企業の永続性はないし、
顧客満足も従業員満足も、
言葉に過ぎないことになる。

そんな講義。

私の後には、(株)東上不動産社長の永野英吉さん
体験発表。
永野さん
食肉小売の三河屋からスタートして、
外食、そして住の不動産事業を展開してきた体験談。
「不動産業では、
賃貸管理業をやる人が少ないから、
これならば一番になれる」

こう考えて、事業を成功させた。
「小さく、狭く、濃く、深く」の実践である。

「賃貸物件の情報業」として不動産業をスタートさせた。
ここが並みの発想ではない。

そしていつも言っている。
「比較するのは、昨日の自分」
だから永野さんとその会社は成長を続ける。
革新を続ける。

いい話だった。

さて埼玉同友会、納涼セミナーには30数人の参集を得たが、
最後は会員の皆さんだけ集まって、記念写真と懇親会。
埼玉同友会

よい会合だった。
とうふ工房わたなべの渡邊一美さんは、
講演会の締めの挨拶、懇親会の司会とお世話をやいてくださった。
埼玉県だけでなく日本中の豆腐屋さんのリーダー。
渡邊さん

すべての皆さんに、心より感謝。

<結城義晴>

2008年08月05日(火曜日)

全日本食品㈱社長齋藤充弘さんと143%増の秘密を語り合う

薬販売の展開、急である。

CFSコーポレーションと統合を目指していた
アインファーマシーズ、
セブン&アイ・ホールディングスと提携。

アインファーマシーズは、
調剤薬局として日本最大手。
調剤最大手とは、何を意味するか。
薬剤師を最大級に抱えているということ。

今後、大衆薬(OTC)を中心とする販売において、
必ず駐在していなければならない登録販売者候補を、
大量に養成する可能性を持っているということ。

もちろん販売ノウハウや、取引先、顧客ネットワークなどに、
しっかりと基盤を持っているということ。

そのアインファーマシーズとセブン&アイが提携。

大きな出来事だ。

こちらの最後の目標は、
全国1万2000店のセブン-イレブンで、OTCを販売すること。

先日来日したコーネル大学名誉教授ジーン・ジャーマン先生は、
「日本のコンビ二は、
アメリカのドラッグストアの機能を果たしている」

こともなげに言った。

私もかねがね、そう思っていたから、
もちろん、その通り、と賛成した。

8月下旬から、登録販売者試験が、
全国で実施される。
10月まで。

その後、来年明けてから、再び試験が始まる。

そして来春から、いよいよ本格化する。

9月、10月の政府条例で細目が決定して、
薬の販売に新しい時代がやってくる。

さて、昨日は、
東京・入谷の全日食チェーン本部へ。

全日本食品㈱社長の齋藤充弘さんと対談。
斎藤充弘さん1
商人ねっとと商人舎のコラボレーションで、
商品化が進んでいる「CDオーディオセミナー」の第2弾録音。

第一回は、ライフコーポレーション社長の岩崎高治さん。
オーソドックスな経営革新の物語で、
とても良い内容だった。

今回は、日本のボランタリーチェーンのリーダー齋藤さんと、
ボランタリーチェーンおよび商売の本質を語り合う。

全日食チェーンは、現在、加盟店が増えている。
北海道から沖縄まで1800店。
それに、全日食のシステムを活用したり、
商品供給を受けたりしている店舗が、500店。

合計で、2300店の組織となっている。

30坪や50坪の小型店から、
300坪、500坪のスーパーマーケットまで、
加盟店の店舗規模は様々だが、
中心は150坪くらい。

この加盟店をサポートするシステムが、
全日食ならではのもの。
100人のスーパーバイザーが、
週1回ほど加盟店をめぐり、
経営指導する。

ボランタリーチェーンは、
自発的連鎖店、
あるいは任意連鎖店という。

同一資本の元に、
多店舗展開されるのがレギュラーチェーン。

明確な契約の上で、
本部がビジネスパッケージや、
商品・ノウハウの供給をするのが、
フランチャイズチェーン。

これらに対して、
店舗が自由意志で協力し合うのが、
ボランタリーチェーン。

ただし全日食チェーンは、
全品供給・自前物流を貫徹している。

ミニスーパーの日本最大のボランタリーチェーン。
それが全日食チェーン。

全日本食品㈱は、
その本部機能を担う会社。

全国に15の協同組合があって、
この組合を中心にチェーン組織が出来上がっている。
全日本食品は、全国にこれも15の支社をもっていて、
チェーン運営を担う。

齋藤さんは、その全日本食品㈱のプロパー社員から
社長になった。
ボランタリーチェーンの世界では、異例の人物。

どんと肝が据わっている。
恐ろしく頭の回転が早い。
その上で、優しい。

さて対談が始まると、現在、
「全日食チェーン絶好調」であることが明らかにされた。
斎藤充弘さん2
この7月の数字。
グロサリーの売上高、前年対比143%。
8月は150%を超えて、160%になろうとしている。

なぜか?

その秘密は、CDオーディオセミナーでどうぞ、
というところだが、ひとつだけ公開。

昨年9月から、齋藤さん、
「新商品施策」と名づけた政策を始めた。

3つの施策。
第一。死に筋。
死に筋を定義し、その商品を明確にして、
徹底的に排除する。
グロサリーは月に3個以下の売れ数、
日配品は、週に3個以下の売れ数、
生鮮食品は、日に3個以下の売れ数、
これらの商品を「死に筋」と決めて、
徹底排除した。

第二。売れ筋。
死に筋以外の商品が売れ筋。
しかし調べてみると、
この売れ筋は売場に並んでいないことが多い。
3分の1は欠品している。
この欠品を、排除した。

第三。売価。
全日食のPOSシステムは優れもので、
これを解析することで、値ごろが分かる。
ボランタリーチェーンであるから、
売価設定は加盟店に任されている。
従って、カップヌードルなど、
58円から158円まで売価が設定されている。
しかし全店のPOSデータをつぶさに見ると、
「この値段なら、お客が買ってくれる売価」が、
1アイテムごとに見えてくる。

それを全店に明示して、販売した。

あなたの店の商品、
なぜこの値段なのか。
1品1品、根拠がありますか?

以前からこの値段?
隣の店がこの値段?
イオンやイトーヨーカ堂がこの値段?
問屋やメーカーがこの値段ですと言う?

全日食では、多くのデータから、
この1品はこの値段という適正価格をはじき出した。
これが、当たった。

だから全日食の定価は、黙っていても、
確実に売れるようになった。

死に筋、売れ筋、値ごろ。

三つの政策で、グロサリーの売上高143%。

齋藤さんのお話、これだけでも十分価値があると思った。
斎藤充弘さん3

心より、感謝。

<結城義晴>

2008年08月04日(月曜日)

勇気ある知識商人の皆さん。「Plan⇒Do⇒Check⇒Act」のもと、「失敗を恐れない!」心意気の見せ場です

Everybody! Good Monday!

2008年8月です。

福田改造内閣の支持率。
サンプル調査が各社から発表された。

日曜発表の朝日新聞24%で横ばい。
同じく日曜発表の読売新聞は41%で15%のアップ。
一番遅れて月曜に発表された日経新聞は38%で12%上昇。
この違いはなんだ。

朝日新聞が、かなりうがった見方をしている。
読売は、ちょっと楽観的、体制迎合的。
日経には、期待値がこめられている。
新聞は、世論を正確に反映しているとは限らない。

だから、自分で判断しなければならない。
私の見方。
個人的な政党支持はさておいて、
現時点での内閣支持率、
ぞろ目の33%といったところか。

国民の3分の1が、
この内閣の布陣を評価している。

もちろん行政府としての内閣そのものの評価というより、
麻生太郎氏が幹事長となった自民党の評価が半分、
福田康夫総理総裁の人気評価が半分。

ねじれ国会という体制には、なんら変化が見られない。
経済の先行きは見通せないし、
消費不況感は解消されていない。

しかし、国民大衆は強い。
だから8月は小さな爆発の連続が起こる。
それを誘発しようという意志を、
強く持つ知識商人の現場では。

唯一心配なこの内閣のチョンボ。
それだけは勘弁願いたい。
日本全体の消費と経済に水をさすことだけは。

さて、小さな爆発を積み上げていくときに大切なことが、
今月の商人舎標語。
「失敗を恐れない!」

もう既に、
失敗を恐れずに成果を挙げた報告が、
1日、2日、3日の実績として寄せられている。

「失敗を恐れない」というのは、
勇気あるアクションのことです。

その調子です。

ただし、根拠あるプランに基づいた勇気が必要です。
勇気の中にも、「蛮勇」だとか、「猛勇」というのがある。
これはいけない。

知識商人の勇気は、
「Plan⇒Do⇒Check⇒Act」
すなわち「計画⇒実行⇒検証⇒再実行」の
くり返しでなければならない。

すなわち小さな爆発の積み重ねなのです。

さて8月を見通すと、
9日、10日に帰省ラッシュが始まり、
17日にUターンラッシュが終わる。

JR、日本航空、全日空の三者の調査によると、
今年は国内線の利用客が多く、国際便の予約が少ない。
家や実家で生活する人が多いということ。
「節約、倹約、もったいない」の基調は依然、続いている。

従って、今日からの1週間が、
ロングお盆商戦の前哨戦。

北京オリンピックは、8月8日が開幕だが、
もう6日からサッカー女子一次リーグなどスタートして、
雰囲気を盛り上げる。
そして24日に終了。

9日から17日の間の、3回の土曜日・日曜日を含んだ9日間が、
長いお盆商戦のピーク。

そして今年の夏は、24日の日曜日に終わる。

顧客の生活は、25日から31日までの1週間、
夏の後始末と秋の準備に入っている。

これからの8月を4つに分ける。
第1段階 今週3日から8日までの前哨戦。
第2段階 9日から17日の帰省からUターンまでのお盆のピーク。
第3段階 18日から24日までの終盤(ピークのあとは簡便な、シンプルな暮らしを望むものです。念のために)。
第4段階 25日から31日の夏の後始末と秋の準備。

今年の特徴は、第2段階のピークが長いこと。
心してかからねばならない。

ピークが長いから、
何度も言っているが、
「チームワーク」が大切。
「集団であってチームでない」現場には、
大事なピークに疲れが出る。

大きな区切りと流れはつかんで、
一番大切な詰めは、
自分の商圏内のお客様の生活を知ること。
「帰省」といっても、
帰省して行ってしまう方なのか、
それを迎えるほうなのか。

お盆の風習が
残っている地域なのか、
お盆にはまったく関係なく、
ロングバケーションを楽しむお客さんが多い地域なのか。
両者の折衷型の地域なのか。
すなわちお盆半分・バケーション半分なのか。

これは、隣り合った商圏でも異なることがある。

だから「計画⇒実行⇒検証⇒再実行」は、
ディテールでは店ごとに違っていなければなりません。
これを忘れてはならない。

さあ、勇気ある知識商人の皆さん。
「Plan⇒Do⇒Check⇒Act」のもと、
「失敗を恐れない!」心意気の見せ場です。

夏の爆発への本番です。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

 

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