結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年10月16日(木曜日)

またまた株価反落、9000円を切るときに思う『岡田屋の家訓』⇒「上げに儲けるな、下げに儲けよ」

日経平均株価は、今日、午前中に、
またまた急落。
980円下げて、9000円を切った。

株式をもっている人は、
居ても立っても居られないだろうし、
仕事に手がつかないかもしれない。

イオンの家訓に、
「上げに儲けるな、下げに儲けよ」
というのがある。

イオンの前身・岡田屋の大正時代の大暴落の時のこと。
生糸、綿糸などの暴落が始まった。
呉服屋の岡田屋は、五世惣右衛門の指示のもと、
すべての商品を現金化した。
五世惣右衛門は、現イオン岡田卓也名誉会長の祖父、
岡田元也社長の曾祖父に当たる。

惣右衛門は言った。
「今年入った丁稚小僧にも、
好きな値段をつけて売らせろ」

丁稚小僧とは12歳から14歳くらいの子供。
商品価値がわかるはずもない。
その丁稚にまで、好き勝手に安い値段をつけさせて、
大売り出しを行った。

在庫を二束三文で売り切ろうと試みたのである。

あまりの安さに、景気が悪いにもかかわらず、よく売れ、
二束三文の商品は、現金となった。

ここで、「にもかかわらずの論理」が登場する。

できた現金をもって、産地に走った。
買っては売り、買っては売りを繰り返し、
岡田屋はこの大暴落に大儲けをしたという。

関東の産地では、現金を見せて、
「商品を買う」と言ったら、
「商品だけでなく、機械まで一緒に買ってくれ」と言われたほど。

『岡田卓也の十章』((株)商業界刊)に、ある。
『岡田卓也の十章』
「金融や相場の大暴落に当たっては、商品をいち早く現金化することが、最も大切である」

この儲けを基にして、
大正15年、岡田屋は資本金25万円の株式会社に改組する。
それが岡田屋の近代経営のスタートとなった。

2008年の今、株式の大暴落と乱高下。
最も確かなものに変えるのが、得策。

しかし、実はそれよりも大切なものがある。
岡田卓也さんは、述懐する。
「信用」である。

事業を展開し、商売を営む者が、
相場や株に手出しすることは、
自ら戒めねばならないが、
この乱高下の時にこそ、
「上げに儲けるな、下げに儲けよ」の岡田屋の家訓は輝く。

私は、言い続ける。
「楽して儲けるな!」

そして、今月の商人舎標語。
「だから」を廃し、
「にもかかわらず」を貫け。

<結城義晴>

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