結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年10月07日(火曜日)

コーネル大学RMPジャパン開校セミナー・カメラレポート

ニューヨークの株価が1万ドルの大台を割った。4年ぶり。

世界の金融経済に破綻がやってこようとしている。

昨日は、愛知県稲沢へ。
ユニー本部。

アメリカチェーンストアのレクチャー。
恒例。
その後、前村哲路社長と昼食。

商人舎発起人の商人舎ファミリー。

さて、先週のコーネル大学RMPジャパン開校セミナーの報告。
カメラレポートで。

私は、アカデミズムは本来、
多くの人のためにあると考えている。

大学や学校は、
多数の人のための教育機関だ。

だから、その研究と教育内容は、
「普遍性、汎用性、大衆性」
もっていなければならない。

コーネル大学ジャパンもこの趣旨を貫きたい。
だからこうしてブログで公開する。
今後も変わらない。

一部のエリートのための学校ではない。

次の時代のリーダーを養成したいが、
そのリーダーは多くの人に認められ、
多くの人を先導する人だ。

だからコーネル大学ジャパンで教えることは、
普遍性、汎用性、大衆性を、
備えていなければならない。

おかげさまで、10月3日(金)の
コーネル大学RMPジャパン開校記念
「第5回コーネル大学食品産業企業戦略セミナー」は
約700名の参加者だった。

司会は、ずっとコーネル・ジャパン事務局長の大高愛一郎さん。
otaka

その大高さんから、26名の第1期生を派遣した企業名が告知された。
企業
次の時代のリーダーを派遣してくださった企業、
感謝したい。

まず最初に、
日本セルフ・サービス協会増井徳太郎会長のご挨拶。
日本セルフ・サービス協会50周年記念事業として、
「人を残す」活動を推進すること。
それがこのコーネル大学RMPジャパン設立の意味。

増井さんに続いて、
ジーン・ジャーマン名誉学長の講義。
じゃーマ
基調講演のテーマは「世界規模で台頭する食品小売業界の新しい動向」。
ウォルマート、テスコ、ホールフーズマーケット、
ウェグマンズ、アルディなど有力小売企業の最新の企業戦略の解析。
私には興味深いことばかり。

次にコーネル大学ウィリアム・ドレイク教授の講義。
コーネルの「リーダーシップ論」
「効率の高い小売業の組織づくりを目指して」という副題。
リーダーシップ、変化への対応力、ビジョンの重要性など、
丁寧に語ってくれた。
これは勉強になった。
わたしのこれからの講義の基本にもなる。
ドレイク1
ドレイク先生の話は、
コーネル大学食品産業マネジメント学科の歴史を思わせた。
骨太な企業戦略と組織行動概論であった。
どれいく2

そこで昼食休憩。楽屋裏。

午後は、フリードマンズ・スーパーマーケットの、
キャロル・ビッター社長の講義。
108年続く老舗スーパーマーケットで、
ペンシルバニア州に6店を展開。
優秀なインディペンデント。

フリードマンズの徹底した地域密着、顧客志向。
自らの強みを磨き、いかに大手競合店との差異性を実現させたか。
歴史と伝統がその差異性の源である。
変えてはいけないものは変えない。

ビッターさんは、コーネル大学で博士号を取得しているが、
理論と理念を併せ持った人間的にも大変魅力的な女性である。

次にウェグマンズで唯一の日本人カテゴリー・マーチャント、
吉野邦夫さんの講義。

カテゴリー・マーチャントとは、
「仕入れをしないバイヤー」。
単身アメリカに乗り込み、
店舗の一スタッフから3年で
カテゴリー・マーチャントの座を手にした。
ダニー・ウェグマンズ会長からもっとも期待されている若手の一人。

吉野さんのテーマは、
「ダニー・ウェグマンズ氏から感じ、
ウェグマンズ社で学ぶ人間性とマネジメント発想」
伊藤園との米国での日本茶市場創造や様々な新規事業開発、
その背後にあるウェグマンズの企業理念・文化、組織力、商品開発力、
ナレッジマネジメントなどが、語られた。

このセミナーのハイライト。
第1回日本スーパーマーケット
「ベスト店長」大賞。

コーネル大学RMPジャパンの使命の一つは、
スーパーマーケットの地位向上。
スーパーマーケットの店長が、
いかに素晴らしい仕事であるかを広く知っていただくために
社団法人日本セルフ・サービス協会が設立した賞。

選考委員は、社団法人 日本セルフ・サービス協会 増井徳太郎会長、
コーネル大学 ジーン・ジャーマン名誉教授、

月刊「食品商業」山本恭広編集長、
日本食糧新聞板倉千春記者、
「チェーンストアエイジ」千田直哉編集長。
そしてコーネル・ジャパン副学長で協会エグゼクティブアドバイザー、
結城義晴。

第一回目の受賞者はお二人。
㈱ヤオコー川越南古谷の小澤(こざわ)三夫店長。

㈱あおきフードストアあおき東京豊洲店の横山幸雄店長。

増井会長から表彰状、ジャーマン名誉教授から記念品が、
お二人に贈られた。

その二人の店長にも加わっていただいて、
日米ベスト店長のパネルディスカッション。 
「私のリーダーシップ実務論」

米国代表として、シェリル・ロンディネリさん。
シェリルさんはハナフォード・ブラザース社クリントン店店長。
2008年度に「FMI店長賞」を受賞、
アメリカで最も優秀なスーパーマーケット店長を称える賞。

私のコーディネートで、
ロンディネリ店長、
ヤオコー小澤店長、
あおき横山店長の
経験や店長の役割について語ってもらった。

小澤店長は、
店長の役割はコーディネーター(売り場づくり)、
指導者(人材育成)、
マーケッター(お客様の変化を捉える)の3点を強調。

「部門(間の壁)を壊すのが自分の仕事」
実に意欲的な意見を、披露してくれた。

横山店長は、あおきの個店主義経営のもとで、
「店主」として店舗運営、組織、地域社会と、
どう向き合うかというお話。
「店主」という言葉が印象的。
横山さんのいう店長は、
上から言われるままに仕事をしているサラリーマンではなく、
自主性をもって経営に当たるストアディレクターである。
横山さんは、まさに一家言をもった店長だ。

ロンディネリ店長は、単なるボスではなく、
チームリーダーとして組織の力を引き出すことが重要と主張。
さらにロンディネリさんは、地元の商工会議所の委員を務めるなど、
地域コミュニティにコミットしていることを語ってくれた。
貴重な事実であった。

それぞれの「店長論」が活発に意見交換された。

総括講義は、コーネル大学RMPジャパン副学長の私の出番。
「知識商人の時代がやってきた」kouenn
マネジメントの父、ピーター・ドラッカー教授の言葉。
「鋸や金槌、あるいはペンチしか持たない者には、大工は出来ない。
それらの道具を一揃えにしたとき、
初めて大工道具を手にしたということが出来る」

このコーネル大学RMPジャパンは、
将来の経営者養成のため、
「業界内大学」として「ひと揃えの大工道具」を、提供していく。

最後は、荒井伸也首席講師のお話。
ご存知、作家・安土敏氏。
オール日本スーパーマーケット協会会長。

このコーネル大学ジャパンは、
荒井さんの『スーパーマーケット原論』を理論的な支柱としている。

そのことを強調してくださった。

高等教育機関は、本来、
そのベースとなった教育体系の頂点に位置する。
しかしだからといって、
実務に活かされなくては意味がない。

神は現場にあり。
小売りの神は細部に宿る。

これがわがコーネル・ジャパンの合言葉でもある。

ご愛顧、ご協力をお願いしたい。

<結城義晴>

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