結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年08月18日(火曜日)

日本スーパーマーケット協会新事務所開きと総選挙公示

第45回衆議院総選挙が、
今日、公示された。  

投票日の8月30日まで2週間。

30日の日曜日に仕事する人、
小売業・サービス業の店舗のみなさんには、
三つの考え方がある。

第一は、出勤前投票。  
投票日朝7時から投票ができる。
第二は、退勤後投票。  
夜は午後8時まで、投票できる。
第三は、期日前投票(以前の不在者投票)。  
期間は、告示日の翌日19日から選挙期日の前日29日まで 。
投票場所は、居住区の市区町村役場等に設けられる期日前投票所。
投票時間は、原則として午前8時30分から午後8時。

今月の商人舎標語。
「選挙に行こう・投票しよう」  

是非とも、自分の意思で投票してほしい。

さて、㈱商人舎、今日から営業再開。
1週間の夏季休暇でした。

ご迷惑おかけしました。

10月のアメリカ視察セミナーは、そろそろ、
申込み締め切りとなります。

新型インフルエンザのため延期した6月の研修会。
①アリゾナ&テキサス。  
最新の動静を分析します。
スーパーマーケットの小型店問題、業態開発問題を、
綺麗に整理します。

②定番のテキサス&ニューヨーク  
アメリカ流通業の変化と不変を、解き明かします。
「自ら、変われ」を提供します。

さて昨日は、夕方から東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会。
その新事務所開き。  

1
10周年にあたって、会長交代。
新会長は㈱ヤオコーの川野幸夫さん。
2
社会貢献する協会を目指す。

専務理事には、ヤオコー常務だった大塚明さん。
そして、ライフコーポレーション、ヤオコー、エコスの3社からの出向で、
事務局が7人の所帯。
3

清水信次さんは、名誉会長として、次を目指す。
4

平富郎副会長も、日本橋の良い立地の協会事務所と、
その体制を高く評価。
5

そしてシャンパンのドンぺリニオンで乾杯。
日本セルフ・サービス協会会長の増井徳太郎さんから贈られたもの。
6
さすがの増井さんのセンス。

私は、清酒と焼酎の二本縛り。
これも好評で、飲みつくされた。

乾杯のあとは、懇親。
清水さんは、83歳の今、
三つの課題を持って事に当たるという。
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ライフコーポレーションの仕事は、岩崎高治社長に任せる。
それ以外に、
①流通の協会関連の仕事
②日中韓の国際連携の仕事
③世論をつくる仕事

清水さんにしかできない仕事。
まだまだ頑張ってほしい。

清水さんの口から、
総選挙と政治家、官僚への注文がどんどん飛び出して、
痛快。
勉強になる。

その清水さんと平さん。
平さんとは、富士登山をご一緒したばかり。
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平さんは、社員や周辺に投票の勧めをする経営者。

そして新会長の川野さん。
9
川野さんも、今月の商人舎標語に賛成してくれた。
「朝礼などで、何度も何度も、言わなければだめですね」

そうです。リーダーは、繰り返し言ってください。
「選挙に行こう・投票しよう」  

そして新旧専務理事と写真。
旧はライフコーポレーション常務の並木利昭さん。
新は大塚明さん。
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並木さん、本当にご苦労様でした。
大塚さん、頑張って。

新事務所には、蘭の花など贈られて、華やか。
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事務局のオフィスとセミナールームがある。
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会長・事務局揃って、写真。
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そして最後に、みんなで写真。
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私は、この協会には、もちろんこれまでの役割として、
政治・行政へのインパクトを持ち続けてほしいと思う。
そのうえで、産業界のなかに、
スーパーマーケットのポジションを確立する仕事を、
成し遂げてほしいと思う。

★日本スーパーマーケット協会 新事務所★
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-2-6
      日本橋通り二丁目ビル10階
電話 03-5203-1770 FAX03-5203-1771
URL http://www.jsa-net.gr.jp
<地図はこちら>

<結城義晴>  

2009年08月17日(月曜日)

「ボルトの9秒58・タイガーの逆転負け」と「小さな一票・小さな幸せ」

Everybody! Good Monday!     

でました、世界新記録。  
いろいろな世界記録やギネスブックに載る記録があるが、
これは、最も分かりやすくて、すごい記録。
誰でも走ることができる。
100メートル。

その100メートル走で9秒58。  
ジャマイカのウサイン・ボルト選手が、
ドイツ・ベルリンの陸上世界選手権で記録。
人類史上初の9秒5台。

2位のタイソン・ゲイ選手も、アメリカ合衆国新記録。

1991年のカール・ルイス9秒86も、
1988年ドーピングのベン・ジョンソン9秒79も、
少し古いが1964年東京五輪のボブ・ヘイズ10秒06も、
タイソン・ゲイ9秒71は抜いた。  

にもかかわらず、ボルトはそれをも、
視野の外にしてしまった。

一方、全米プロゴルフ選手権では、
最終日、単独首位スタートのタイガー・ウッズが、
通算5アンダーで逆転負け。
韓国のY.E.ヤンが、アジア人初のメジャータイトルを獲得。

アメリカ人のため息が聞こえてきそうな、
日本時間の17日未明だった。

さて、4~6月期の国内総生産(季節調整済み)速報値。
物価変動の影響を除いた実質で前期比0.9%増。
GDP最新四半期の年率換算は3.7%増。  
輸出の持ち直しと経済対策の効果と内閣府は評価。
衆議院選挙公示直前の今日、発表された。

中国向けの輸出が回復し、
またエコポイントなどの即効性のある「エコ贔屓」対策が、
功を奏した。

しかし消費実態は、まだまだ、低調。  
お盆商戦を終了した現時点でも、
予断は許されない。

「最良のベーシック」
「節約、倹約。もったいない」  

これが大基調。

しかし。
ささやかな楽しみ、ささやかな喜び。
これがお客様の求めること。

お店にやってきて、
生活に必要な商品を買う。
ちょっとしたサービスを受ける。

どんなに苦しいときでも、
大衆は、そうした小さなことに、
支えられて生きている。

小さな満足を提供するのが、小売業。
Retail is Detail.
小売りの神は細部に宿る。  

2009年8月17日からのthis week。
そんな、今週にしたい。

小売業・サービス業では、今週、
夏休みをとる人もいるかもしれない。
そんな人には、良いお休みを。

さて今月の商人舎標語は、
「選挙に行こう・投票しよう」  

8月30日(日曜日)の衆議院総選挙。

土日曜・祭日も営業する小売業・サービス業は、
土日曜・祭日も従業員の皆さんに出勤してもらう。

しかし投票日は決まって、日曜日。

だから小売業・サービス業就業者の投票率は低い。

投票の経験が少ない社員・従業員が多い会社や業界は、
全体的に政治的ノンポリシーの会社や業界となりやすい。
それが小売業・サービス業にある。

8月30日の選挙当日、仕事を抜けて、
投票に行くことは、現実的に難しい。
だから、三つの考え方がある。
第一は、出勤前投票。  
7時から投票ができる。
第二は、退勤後投票。  
夜は午後8時まで、投票できる。
第三は、期日前投票(以前の不在者投票)。  
選挙人名簿登録地の市区町村選挙管理委員会で、
選挙期日と同じように、直接投票箱に投票用紙を入れることができる。

期間は、告示日の翌日19日から選挙期日の前日29日まで 。

投票場所は、居住区の市区町村役場等に設けられる期日前投票所。
投票時間は、原則として午前8時30分から午後8時。

これも、何度も何度も言ってきた。

どこのだれに投票してもいいし、
どの政党を支持してもいい。
自分で、自分の尊厳をかけて、決めさえすれば。

小さな一票を大切にすることは、
Retail is Detailにつながる。  

小さな一票は、小さな幸せに、
続いている。

今月の標語。
「選挙に行こう・投票しよう」  

今週から、本格的に、それが始まる。

Everybody! Good Monday!    

<結城義晴>  

[追伸]
今日は新聞休刊日。
この商人舎ホームページにきてくださって、
結城義晴の[毎日更新宣言]を最後まで読んでくださって、
ありがとう。

「平富郎&結城義晴・富士登山記」シリーズ

大好評です。
クリックして、まとめてお楽しみください。

2009年08月16日(日曜日)

ジジのお盆[日曜版]

日本中、お盆ですが、
ボクは、寝ています。
1

いつもと、
かわりません。
2

「残暑」と、
いうのでしょうが、
そんなときには、
寝るのが、いちばん。
3

おやすみなさい。
4

ボクの夢のなかには、
きまって、空がでてきます。
sky1

いつもの位置。
食堂のまるいテーブルのイスのうえ。
5

ここでも、熟睡。
7

せなかをまるめて、寝ます。
「猫背」といいます。
7

目があいていますが、
これでも熟睡です。
8

カメラが近寄っても、
おきないでしょう?
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空の夢をみているからです。
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床のうえでも、寝ます。
冷たくて、きもちいい。
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手は「うらめしや~」
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足は、あります。
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ジュク・スイ。
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夢にでてきたのは、
ヨコハマのミナトの空。
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お盆の夢は、
空のうえ。
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お盆の夢は、
ひろがります。

富士山の雲のうえにも。
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でも、あんまり、
写真ばかりとられると、
気になりますよ。
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ボクのお盆は、
夢をみながら、
寝ることです。
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寝ると、心が、
やすらぐ。

夢は、空のうえに、
ひろがる。

お盆らしいくらし方だと、
ボクは、おもうんです。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年08月15日(土曜日)

お盆中日と終戦の日、一瞬と永遠を考える

昨日今日と盆中日。
そして今日15日は、
64回目の終戦記念日。
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お盆と終戦の日が同じ日であること。

関係ないわけがない。

糸井重里も伊集院静も、
同じようなことを言っている。

私も、そう思う。

お盆は祖先の霊を祀る行事。

だから都会に移り住んだ人は帰省して、
墓参りなどする。

終戦記念日には、戦没者を慰霊する。

だから小泉純一郎も安倍晋三も野田聖子も、
靖国に参拝する。

このお盆と終戦記念日が、
同時にやってくる。

もちろん、お盆が先にあった。
西暦606年から。
太平洋戦争が終わったのは1945年。

戦争を終わらせざるを得ないと考えたとき、
それをお盆の中日にした。

よく、わかる。
決めた人のその気分。

戦争は終わっても、
先祖代々の日本人は終わらない。
日本は終わらない。

そんな永続性を引き継ぎつつ、
終戦するには、8月15日、お盆の中日は、
最適だった。

戦況がもっと早く最悪な状態になっていれば、
7月15日が終戦の日となって、
お盆も、日本中で、
7月15日を主体にするようになったかもしれない。

しかし、そんな人智を超えた関係が、
お盆と終戦の日にはあるような気がする。

この終戦の日、
私は、単純に「平和」を、
感謝したり、祈願したり、
戦争を反省したり、悔やんだりするだけでは、
足りないと思う。

なんというか、もっともっと、
長い長い、時空を感じる日だと思う。

まど・みちおさんが、
『いわずにおれない』(集英社文庫)のなかで、言う。

かずは 一から はじまって
いくつまで つづくのだろう
たしかめたく なるのは
だれにも たしかめられないからか 

今日8月15日は、そんな日だ。

ぼくには かずが
じぶんで じぶんを
かぞえているように おもわれる
うちゅうが はじまった その日に
一から かぞえはじめて
いまでも ずうっと
まだ まだ これからだと おもって

まど・みちおさんの、この思い。
終戦の日とお盆が重なる今日を、
「いつまでも ずうっと
まだ まだ これからだと おもって」
過ごす日にしたい。

だれも いない
なんにも ない
うちゅうの まん中に すわって 

なんで そうせずにはいられないかを
ひとり かんがえつづけながら… 

欧米人の夏のバカンスには、
絶対にないだろう今日の日本。

日本の1年のなかのピークが、
この8月15日。

そして今日は、永遠を考える日。

お盆商戦に忙しい人も、
一瞬でもいい、
仕事の手を休めて、
その一瞬と永遠とを、
考えてほしい。

まど・みちおさんの「かずをかぞえる」こと。
知識商人の「しごとをする」こと。
これらはまったくの同義である。

考える。

思う。

今日を、
そんな日に、
したい。

<結城義晴>  

2009年08月14日(金曜日)

「創業100年の長寿企業」の蛻変とイノベーションを思う

野菜が高い。 

ジャガイモやタマネギなど、
卸売価格で昨年の約2倍にまで値上がり。

東北や北海道の天候が回復しないと、
この高騰は野菜全体に広がる。

東京都中央卸売市場8月第1週の青果物市況は、
1日の平均入荷量は4574トン。
これは前年同期比2%減。

品目別にはダイコン、ジャガイモ、ニンジン、ピーマンなど。
原因は、産地の天候不順。
野菜の発育も遅れている。

ジャガイモは北海道産が出遅れた。
タマネギも9月になると北海道産がでるが、
このまま天候が回復しなければ、数量は不足したまま。

2009年8月10日、仙台管区気象台の発表。
「東北地方は、梅雨明けが判断できないまま、
秋への移行期に入った」 

収穫の遅れや不作による価格の高騰は深刻化しつつある。
「水準としては一昨年並み」という市場関係者の声があるが、
昨年に比べると、全体でほぼ3割高。

比較的安値のキャベツ、レタス、ハクサイなども、
長雨による日照不足で8月の作柄は悪い。

従って、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンなど根菜類に加えて、
キャベツなどの葉茎菜類にまで、値上がりが広がる。

そこでイオン、イトーヨーカ堂、ダイエー、ユニーなどなど、
続々と野菜の値引き販売を展開。 
ローカルスーパーマーケットも、それに続く。

そこで農水省は、規格外野菜の出荷要請を検討。
曲がったキュウリ」など、見栄えや大きさが規格にあわず、
通常出荷されない野菜の出荷を生産者に要請する方向で検討に入った。

規格外の野菜が出荷されれば、2004年以来のことになる。
2004年は台風が相次いだ。
そしてレタスやキャベツは5倍まで上昇した。

今回とは直接、関係ないが、
規格外の一部を「規格内」にして流通させれば、
野菜はもっと安くなるはず。
そして農家の生産性はもっと高くなるはず。

さて、東京商工リサーチ調査の「長寿企業」が話題を呼んでいる。
お盆の時期でもあり、今日はこのお話。

東京商工リサーチ社は倒産企業の調査に定評がある。
それが2005年から「創業100年を超える企業」を調べている。
今年は、全国で2万1066社。 

東京都が第一位で2377社。
第二位、大阪府、
第三位、愛知県、
第四位、京都府。
しかし全企業数に占める割合は、
京都と山形が2.6%と最も高い。 

最も古いのは寺社建築工事の「金剛組」。
大阪府にある。
創業は飛鳥時代の578年で、1431年。
聖徳太子が四天王寺建立のため百済から招いた宮大工が始祖という。
2006年に倒産し、高松建設グループで再出発。
資本金3億円、小川完二代表取締役社長。

二番目に古いのは、いけばなの「池坊華道会」、京都府。
587年創業の華道の家元で、いわば独占企業。

三番目は、「西山温泉慶雲館」。
705年創業の山梨県の旅館。

四番目も城崎温泉の旅館「古まん」。
717年創業の兵庫県の会社。

「100年以上の長寿企業」は調査対象の約1%。
明治以降に創業した企業が約82%。
私が注目したのは、業種別。
小売業・卸売業が9960社で最多。 

東京商工リサーチが分析する「長続きする方法」。
①本業重視
②身の丈にあった経営

これに対して、「ホリエモン」こと堀江貴文がブログで発言している。
選挙というと、亀井静香との闘争を思い出すが。

「企業そのものが長生きして、社会的に意義があるのか?」
「あるいは、株主や従業員にとって意義があるのだろうか?」

私は、企業も人間も「長寿」には大いに価値があると思う。
しかしただ長寿ではいけない。
社会に貢献して長寿であること。

伊那食品工業の塚越寛会長の「年輪説」は、
説得力がある。 

木の年輪は、毎年毎年、必ず、外側に輪がつくられる。
その幅は、広い年もあれば、狭い年もある。

ただ、必ず外側に、年輪が刻まれる。

企業も、同じことだ。

しかし、企業には「蛻変」が不可欠だ。
会社には、皮を脱ぎ捨てるときが、必ずやってくる。

トヨタも初めは、豊田佐吉がつくった豊田自動織機という会社だった。
この会社の「自動車部」が独立して、トヨタ自動車になり、
現在の世界最大の自動車会社となった。

そして古い皮を抜け殻にして脱ぎ捨てるときには、
新しい皮が用意されていなければならない。

企業は「蛻変」しつつ、長寿となる。  

日々、小さくて、ゆっくりとした変革を続け、
時期が来たら、蛻変する。

もっとも、先の金剛組や池坊華道会などが、
こんなイノベーションを続けてきたかどうかは知らない。

100年続くには、少なくとも、
創業者を含めて三人の優れた人物(イノベーター)が、
別の時代ごとに登場しなければならないだろう。

例外として、偉大なる創業者の遺産を、
だらだらと、少しずつ消耗して、
100年に至る会社があるかもしれないけれど。

<結城義晴>  

2009年08月13日(木曜日)

2008年百貨店調査、1位三越本店、2位伊勢丹本店、3位阪急うめだ、1000億円超は13店

ちょっと気になるニュース。
日本政策金融公庫が発表した消費者動向調査。  

昨年10月1日に、農林漁業金融公庫が、
国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行と統合して、
株式会社として日本政策金融公庫が発足。

従って、農林水産業向けの情報提供という前提を認識したうえで、
消費者が食品を選ぶ基準の変化。

「安全性を優先する」と回答した人が19.8%。
前回調査の31.7%から、11.9%ものダウン。
「食費を節約したい」と回答した人は35.1%。
前回の34.6%より、0.5%増加。  

今年7月1日と2日に、
2000人の20歳から60歳の男女にサンプル調査したもの。

安全性と経済性は、
本来、秤にかけられるものではない。

安全だから価格は高い、
安いから安全性は低い。
これは絶対にいけない。  

農林水産省のミーティングでも、
私はこのことを強調し続けている。

生産者だけでなく、
流通業者、小売業者揃って、
日本で生産され、流通され、小売りされ、
消費される食品は、
まず安全であるという「安全保障」を、
業界全体で構築し、維持しなければならない。  

これが確立されれば、
遠大なる計画であるが、
日本の人口問題も解決に向かう。

「安全な食品が提供される国」として、
世界中から移民の希望者が殺到するに違いないからだ。

私は、人種や宗教にかかわりなく、
日本という国をよく知って、
その上でこよなく愛してくれる人々を、
移民として受け入れるべきだと考えている。

「精神と意識」のうえでの日本人。

食品や水の安全性、おいしさは、
日本という国の最大の特徴の一つだ。

さて、昨日の日経MJの2008年百貨店調査。  
「百貨店の店舗数は30年ほどのうちに半減する」などと、
物騒なことを言っている私だが、
「百貨店がなくなる」だとか、
「百貨店は社会的機能を喪失する」などとは、
全く考えていない。

店舗数が減って、残った百貨店の価値は、
どんどん高まっていくに違いない。

その2008年度の百貨店の動静。
まず、店舗別売上高。
第1位は、三越日本橋本店 2531億円。
第2位は、新宿伊勢丹 2460億円。  

この2店が、2000億円を超えている。

第3位は、阪急百貨店うめだ本店 1729億円。
第4位は、池袋西武 1692億円。

第5位、横浜高島屋 1613億円。
第6位、日本橋高島屋 1465億円。
第7位、大阪高島屋 1421億円。  
  
高島屋が、5位から7位までを占める。

第8位は、東急百貨店本店 1243億円。
第9位、松坂屋名古屋本店 1232億円。
第10位、東武百貨店池袋本店 1224億円。  

1000億円以上は、13店。
第11位、近鉄百貨店阿倍野本店 1206億円。
第12位、そごう横浜店 1117億円。
第13位、小田急新宿店 1048億円  

都心の最高立地、超巨大な店舗。
絶大なる信用と暖簾。

三越本店の売り場面積は、
13万6941㎡と圧倒的な一番店。
伊勢丹新宿本店は、6万4296㎡だから、
こちらは、圧倒的な売場販売効率を誇る。  

年商500億円を超える百貨店は39店。  
39位が、548億円の西武渋谷店。

年商300億円を超えるのは69店。
年商200億円以上は109店。
150億円超は、139店。
そして100億円超は、178店。  

総合スーパー100億円店舗が、
ひとつの分岐点とすると、
大衆百貨店機能を果たす総合スーパーと、
百貨店との分かれ目は、
年商150億円という線か。

あれは明らかに百貨店。
これは明らかに総合スーパー。

それがはっきりすることこそ業態の差異性。

かつて、千葉商科大学の学生に、ある先生が、
「君たちの地域で、君たちの考える百貨店の代表はどこか」と聞いた。

「イトーヨーカ堂」が圧倒的に多かった。  

もちろん学生に百貨店と総合スーパーの差異性を、
正確に説明しておかねばならないのだが、
説明を受けずとも画然とした違いが分かるものこそ、
業態の違いでなければならないと思う。

そしてはっきりと違いが分かる店でなければ、
業態として生き残ってはいけない。

私は、そう思う。

成熟社会のオーバーストア競争のなかで、
サバイバルするとは、そういうことだ。

さて日経MJの調査では、
増収を果たした百貨店の店舗が12店しかなく、
これが全体の5%にすぎないと指摘している。

そして伸びた店が、郊外・地方店舗ばかりと強調している。

これには私、賛成と異論がある。
賛成の理由は、
伸びた店が「ロイヤルカスタマー」をしっかり獲得している点。
西武所沢店の生井俊一店長の発言。
「私の店と思ってもらう取り組みを徹底する」  

この「私の店」とはかつて西武百貨店の中核にいて、
西友を創業した上野光平先生の言葉。

私、うれしくなった。

「私の店」と考えてくれる顧客をつくる店は、
業態を超えて、残る。
これは真理。

一方、郊外・地方の店が伸びたというのはおかしい。
郊外・地方で縮んだ店は、伸びた店よりも圧倒的に多いからだ。

伸びた店12店を見たら、郊外・地方の店で、
これらは「ロイヤルカスタマー」を獲得する努力をしていた。

地方や郊外のほうが、相対的に客数が少ない。
だから「私の店」化の努力をした。

そう見るのが妥当だろう。

最後に一言。
百貨店は、店舗別に評価するべきで、
企業別に判断するのは危険である。  

良い店が数多くあるのが、良い企業。
企業全体の力量というよりも、
個店別の力を足し算するのが百貨店。

チェーンストアの評価とは全く異なる。

念のために言っておくと、
だからといってチェーンストアが、
個店を大切にしないというのではない。

全体と個との関係性を最大限に最適化し、
それによって掛け算の成長を果たすのが、
本来のチェーンストアである。  

<結城義晴>  

[追伸]
今日もこのホームページに来てくださって、ありがとう。
今日もこの長編ブログを読んでくださって、ありがとう。

2009年08月12日(水曜日)

日本の人口1億2707万人、1万人増加の傾向と対策

2008年度の日本の人口動態。
総務省の住民基本台帳に基づく調査が発表された。

1億2707万6183人。  
イチオク・ニセン・ナナヒャクマン・ニン。

すごい人口だ。

この国民が毎日、
食べ、住み、着て、生きる。
それを支えるのが商業。

国民が毎日、
動き、学び、遊び、楽しむ。
それを支えるのがサービス業。  

この壱億弐千七百萬人の暮らしこそが、
すべてのベースとなる。
8月30日の衆議院議員選挙も、
この壱億弐千七百萬人の生活のためになされる。

商人舎8月の標語。
「選挙に行こう・投票しよう」   

とりわけ、投票が行われる日曜日に、
店をあけ、営業する小売業・サービス業に従事する人は、
当然ながら、他の産業に従事する人より、
投票率が低いと予測される。

だからこそ、あえて、言いたい。
「選挙に行こう・投票しよう」   

さて日本の人口。
昨年よりも、増えた。
1万0005人プラス。
0.01%。 

2年連続のプラス。

少子高齢化といわれるのに、
なぜか。

日本国籍を有する国民のうち、
海外から帰国する人口が増加したから。
世界中が不況となり、
母国に帰ってくる。
だから2年続けて、人口は増えた。

しかし、死亡した人は113万4402人。
なんと過去最多。

出生数は108万8488人。
3年ぶりに減った。

差し引いた「自然減」は4万5914人。
この減少幅は、過去最大。  

やはり、少子高齢化は進んでいる。
14歳以下が、1720万6720人で、
依然として減少し、過去最少。  

65歳以上は、2821万7919人で、
増加の一方、そして過去最高。  

15歳から64歳までの「生産年齢人口」は、
8165万1549人で、
これも過去最少。

面白いことに、
日本経済新聞は生産年齢人口減少を問題視し、
朝日新聞は総人口の増加を強調する。
新聞の姿勢が表れる。

しかしこのマクロな数字や傾向は、
毎日の仕事には、直接、響いてはこない。

影響を受けるのは、地域別の人口動態。

東京・神奈川などの首都圏、
大阪を中心とした関西圏、
愛知周辺の中京圏の、
三大都市圏は、増加し続けて、過去最高の人口。
このエリアに6401万2618人。

日本の人口の50.37%が、
三大都市圏に集まる。  

日本人の半分以上が、三大都市圏に住まう。

減り続けていた関西圏も5年ぶりの増加。

市と町村の人口割合も、
格差は広がるばかり。
市部は、89.8%。
町村部は、10.2%で、間もなく1割を切る。

この傾向は、日本だけではない。
アメリカもヨーロッパも、
中国、インドなどブリックス諸国でも、
現在の地球上では、
都市に人口が集中し続けている。

そのくせ、
一世帯当たり人数は2.4人。  
減少を続けている。

しかし商売とは、実に皮肉で面白いもので、
都市圏の小型店で、
少量パック・小容量商品が売れるかというと、
それもあるが、それだけではない。

町村部にあるアウトレットモールには、
人が群がり、大繁盛し、
コストコ・ホールセールでは大容量商品が、
飛ぶように売れる。

マクロ・マーケットのトレンドと、
ミクロ市場でしか成功しないビジネス。
ミクロ市場は、しかし、
マクロなトレンドから影響を受けずにおれない。

ここに商売の妙味がある。

戦後、日本人は着物を着なくなった。  
圧倒的に着物人口は減った。

しかし呉服屋チェーンが登場すると、
着物人口は減っているにもかかわらず、
彼らは成長を続けた。

やまと、さが美、鈴乃屋。  
マーケットが縮小する中で、
既存の小さな呉服屋を潰しながら、
彼らは成長した。

しかしあるところで成長は、パタリと止まった。
マーケット自体が縮小していたから。

そして現時点では、
リサイクル呉服の「たんす屋」が大繁盛。  
ユニクロの浴衣もよく売れている。

マクロ市場の傾向と、
ミクロ・マーケットの対策とは、
この呉服業界の盛衰関係そのままである。

すべての基礎トレンドは、
日本の人口動態にある。

日本の人口1億2707万6183人。
2008年度、1万と5人増えた。  

この国民が毎日、
食べ、住み、着て、生きる。
それを支えるのが商業。

国民が毎日、
動き、学び、遊び、楽しむ。
それを支えるのがサービス業。  

ありがたい仕事だ。

<結城義晴>  

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