結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年10月01日(木曜日)

10月の商人舎標語は「小さく考える」

10月1日です。
日本では秋の気配濃厚なこの時期。

ここアリゾナ州フェニックスは、
35度の真夏並みの暑さ。
体調不良のまま、アメリカン・エアーラインに乗り込み、
11時間でダラス。
さらに2時間半でフェニックス。

すぐにウォルマート・スーパーセンターに行ったら、
大変なことが起こっていた。

「プロジェクト・インパクト」の
全面展開が急ピッチなのだ。  

ウォルマートが、この春から始めたイノベーション。

売り場も店も、
ピリピリして、
大改革にまい進中。

2006年3月22日、
テキサス州ダラスのプラノ店で始めたイノベーション。
それをレギュラー店舗全てに適用させる改革。

プラノは高級住宅地。
そこで展開した売り場イノベーションを、
全体化しようという試み。

しかしこれは全体の高級化ではない。
基準の高度化である。  
アップグレードではなく、
アップスケール。

3年前、私はプラノ店のレジの後ろのベンチに座りこんで、
立ち上がれなかった。
ウォルマートの勇気の凄さを見せ付けられたからだった。

それを今、全面展開しはじめた。

詳細は、逐次、報告のつもり。

自己否定し、自己革新する世界最大の小売企業。  

それを私達はリアルタイムで目のあたりにしている。

私は、いまこそ歴史的瞬間そのものだと、感じる。

さて10月の商人舎標語。
ウォルマート創業者サム・ウォルトンの基本中の基本の考え方。

「小さく考える」  

これには六つのステップがある。

1.1度に1店ごとに検討せよ⇒ひとつずつ考えよ
 <Think one store at a time!>
2.意思疎通せよ!意思疎通せよ!意思疎通せよ!
 <Communicate!Communicate! Communicate!>
3.地に耳をつけよ⇒神は現場にあり
 <Keep your ear to the ground!>
4.現場に責任を、そして権限を与えよ
 <Push responsibility-and authority-down!>
5.アイデアを沸き立たせよ
 <Force ideas to bubble up!>
6.組織の贅肉を落とせ、悪しき官僚化と闘え 
 <Stay lean! Fight bureaucracy!>

ローカルチェーン・ユークロップスのトライ&エラーの心得。
これは三つ。
1.小さく始める
2.ゆっくりと進める
3.常に改善する

そして結城義晴は、
『小さく、狭く、濃く、深く』  

ウォルマートのプロジェクトインパクトも、
日本の商業・サービス業も、
10月には「小さく考える」に徹することになる。

これを貫徹できる者にしか、成果は与えられないに違いない。

Retail is Detailであることは、まちがいないのだから。

<結城義晴>  

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