結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年11月11日(金曜日)

「クリスマスにはピザ」と「今年の七五三4つの傾向」そして「経営者の女房役」

「クリスマスはピザ」
「林廣美の今週のお惣菜」
今日、アップされた商人舎ホームページの人気ブログ。
もう166回を数える。

今回、USA研修会MDコースでご一緒したときにも、
74歳の林先生のお元気ぶりには、舌を巻いた。

長いキャリアと経験、
現役コンサルタントとしてのアップデートされた情報。

それがミックスされて、
鋭い提案が次々に出てくる。

「クリスマスの日にはピザ。
不思議に売れる」

林先生、やはりすごい。

11月15日は「七五三」。
七五三は「しち・ご・さん」と読むし、綴る。

小学校に入ったばかりのころ、
「七」の読み取りテストで、「ひち」と書いて、
先生から、×にされた。

あとの問題はいつも、全部、
正解だったから、
最初に×をもらったときは、
不思議だと思ったが、
二度目にテストに出た時にも、
また「ひち」と回答して、
×をもらった。

私は横浜の小学校に入る前まで、
福岡で育った。

向こうでは確かに「ひち」だった。

以後、ずっと、
違和感はあったが、
「しち」と答え続けた。

「七五三」も「ひちごさん」を我慢して、
「しちごさん」にしている。

そんな思いが残る「七五三」。
来週火曜日の11月15日。

今朝の日経新聞『消費の現場』。
「七五三、今年は高級志向」

記事は百貨店の高島屋横浜店と小田急百貨店を取材。
七五三関連商品は、軒並み前年同期を上回る。

なぜか。
背景に意識の変化があると分析。
「東日本大震災を契機に
家族と一緒に過ごす時間を大切にするという意識」

それが「出し惜しみする気持ちはない」につながる。

横浜高島屋は、七五三関連の売上げが、
前年同期比プラス15%。
例年は40万円前後のセットにかんざしなどを買い足す。
しかし今年は、「70万~80万円と前年実績より3~4割」高い。
さらに「1品1品を別々に選んで購入する消費者が多い」。

フランス料理で言えば、
「コース」でなく、「アラカルト」。

小田急百貨店では、
「絹100%の祝い着やかんざしなど
小物へのこだわりが目立つ」

例年、3歳児向け7万~10万円が、
今年は10万~15万円。
9月、10月は前年比20%プラス。

私なりにまとめると、
第1に、この百貨店における七五三関連商材の好調ぶりは、
今週末の12日土曜、13日日曜から、15日火曜まで、
スーパーマーケットやコンビニの食品消費につながる。

第2にその内容は、
「家族と一緒に過ごす意識」に、
支えられたカテゴリーとなる。

第3に、「アラカルト」消費。
すなわち1品、1品を選ぶ。

第4に、「出し惜しみしない」。
つまり豪華商品、高額商品。
これは心強い。

さて、もうひとつ日経新聞『大機小機』
コラムニスト五月氏が、
「経営トップと女房役」と題して書いた。
なんとも季節外れのペンネームだが、
内容は日本的経営の原点で、いい。

小売流通業に多くの事例がみられるが、
五月氏が取り上げたのは、
松下幸之助と本田宗一郎。

「松下電器産業(現パナソニック)の創業者・松下幸之助と
その妻、むめの夫人」

幸之助を陰で支えたのが、
「むめの夫人のプラス思考と泰然とした姿勢だった」

「従業員に寮と食事を用意して
挨拶、言葉遣いなどを徹底して教育した。
困ったことがあれば、とことん相談にのった。
家族同様に処したことが結束する力を生み、
成功の引き金となった」

さらに「一人ひとりの個性を把握して
トップに適材適所の人事を提言し、
時には苦言も呈する」

家族経営時代の「文字通りの女房役」。

「株式会社となってからは、
高橋荒太郎という大番頭」
「経理の乱れは経営の乱れに通ず」
荒太郎は「常に経営の羅針盤としてトップを補佐」。

本田宗一郎には、
「組織管理・財務・営業で辣腕を振るった藤沢武夫」。

「全く性格の違うパートナー」が女房役だった。

最後にコラムニストは、
米国流の「最高財務責任者(CFO)」を勧める。
チーフ・フィナンシャル・オフィサー。
「CFOの役割は主に
(1)資金戦略
(2)M&Aの推進」

「まず女房役としてのCFOの役割を確立する必要がある」
これが結び。

小売流通業やサービス業にも、当然ながら、
同様のことが当てはまる。

ただし確立されるべき役割はCFOに限らない。
CIOは情報担当責任者。
チーフ・インフォメーション・オフィサー。

経営者にとっては、
「全く性格の違うパートナー」
こんな女房役の考え方がいいだろう。

「ミニ〇〇」や「〇〇の分身」は、
女房役にはならない。

女房役と言えば、
12月2日に開催される「二人のビッグショー」
いま、少しずつ、参加者募集中。

大久保恒夫さんと結城義晴。
20111104215705.jpg
アコースティック・ギターの弾き語りコンサート。
食事付きだから「ディナー・ショー」 (?)ともいえる。
詳細は商人舎までお問い合わせください。

私のパートには女房役が登場する。
二宮護。
昭和28年9月2日生まれ。

大学時代から一緒にやっていた。

恥を恐れず、カッコ良すぎて目が回るが、
あえて表現すれば、
レノン&マッカートニーか、
サイモンとガーファンクルか。

いや、リンゴ・スター&ジョージ・ハリソンの方が、
当たっているか。

チャゲ&飛鳥か、
アリスの谷村&堀内か。
私たちは「September 02」

社会人になってからも同じ道を歩んで、
最近は私の単行本で女房役を務めてくれた。

『メッセージ』(商業界刊)
『小売業界大研究』(産学社刊)
『1秒でわかる! 小売業界ハンドブック』

<1秒でわかるはずない>(東洋経済新報社刊)
みんな編集者は二宮護。

彼も『物流業界大研究』の著者で、
商人舎にもブログを書いている。
タイトルは「物流業界の基礎知識」
いま、35年ぶりくらいに、
「ふたりバンド」の打ち合わせをし、
今週末から練習に入る。

みなさんも、充実した週末を。

<結城義晴>

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