結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年01月01日(火曜日)

一陽来復! 2013年の商人舎標語は「今日も一日、優しく、強く。」

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新年 おめでとうございます。

初日の出と、
雪を頂いた富士の姿と、
明けの月が、
見えます。
いい年になりそうです。

みなさんも、
充実した、幸せな年に、
してください。

昨夜、終了した[毎日更新宣言]。
あらためて今日1月1日から、
12月31日までの、
[毎日更新]を宣言します。

2007年8月23日、
まだ㈱商業界代表取締役社長のときに、
はじめての[毎日更新宣言]を発しました。
その年の大晦日まで。

この日のブログ・タイトルは、
凡事徹底・有事活躍で[毎日更新宣言]を発します

それから2008年も、
2009年も、2010年も、2011年、2012年も、
1月1日の元朝に、
[毎日更新宣言]を発して、
今回で7度目の[毎日更新宣言]。

元日や上上吉の浅黄空
〈小林一茶〉

「浅黄色」は薄い藍色のこと、
浅黄空は雲もなく薄い藍色の空のこと。
お目出度いと「上吉」、
それが「上上吉」だから、
かなりいい気分。

この年の一茶の晴れやかな心持ちが出ています。

私も、一茶と同じ気分で[毎日更新宣言]。
よろしくお願いします。


元日の人通りとはなりにけり

〈正岡子規〉

明治29年(1896年)、29歳のときの子規の句。
すこしずつ街が、そして社会が、
活気づいてくる、元旦のこの感じ。
いいですね。

しかし、そんなお目出度い元旦ばかりではない。

混沌として元日の暮れにけり   
〈尾崎紅葉〉

『金色夜叉』の紅葉も、俳句をものした。
日本社会の本質は、
まだまだ「渾沌」のなかにある。

夏目漱石も。
元旦や蹣跚(まんさん)として吾が思ひ
「蹣跚」とは、よろよろと歩くさま。

「この元旦に、私の思いはよろよろしている」
そんな趣旨。

しかし今日は、「渾沌」や「蹣跚」を脱して、
一心に365日を疾走・疾駆する心構えにしたい。

去年(こぞ)今年(ことし)貫く棒の如きもの
〈高浜虚子〉

1950年、虚子76歳のときの句。
この境地になりたいもの。

昨年も今年も、太い心棒が貫かれている。
私自身、こんな気分。

だから、「上上吉」。

さて2013年の商人舎標語。
年間標語が1月の標語となります。

今日も一日、優しく、強く。

三つの意味が込められている。
第一に、毎日毎日を大切にしたいということ。
それが「今日も一日」。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」の一日でもある。

だから、昨年の標語のつづき。

虚子の「去年今年貫く棒」と同じ。

第二は「優しく」。

1年間、優しくありたい。
お客さまだけではなく、
周りの人たちすべてに、
優しくある。

難しいことだけれど、
それを貫く。

全ての幸せは「優しく」から生まれてくる。

そして第三が「強く」。
優しくても、弱くてはいけない。
軟弱であってはならない。

本名モハンダス・カラムチャンド・ガンディー、
通称「マハトマ・ガンディー」。
主義は「非暴力・非服従」。
インド独立の父と言われる人の精神。
決して「無抵抗主義」ではない。

「優しく、強く」は「非暴力・非服従」そのもの。
そして商人の在り方だと、私は思う。

士農工商の「士」は暴力の象徴。
その「士」ではないが、志と異なることには、
「非服従」。
そして顧客のために働く。

そんな意味が込められている。
「今日も一日、優しく、強く。」

東日本大震災後の「復旧・復興」に対しても、
「優しく、強く」で確実に、
仕事し続けねばならない。

それを「毎日、毎日」繰り返す。
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

商人舎の歴代年間標語。
昨2012年が、
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」。
私は毎日毎日、この考え方で暮らした。

2011年は「知識商人を極める」。
この年、私は、
『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』を発刊。
ナレッジ・マーチャントづくりこそ、
私のライフワーク。

それが商業・サービス業の現代化の必須条件。

2010年は、
「Practice comes first」。
実践躬行・実行第一。

決めたら、行う。
そして行ったら、正す。

2009年は、
「無茶をせず、無理をする」

無理をしなければ乗り切れないことだらけ。
しかし無茶をしてはいけない。

イノベーターはリスク志向ではない。
機会志向だ。

機会をとらえたら、
「無理」をしなければ実現できない。

2008年は、
「志定まれば、気盛んなり」(吉田松陰)
この年、㈱商人舎を設立。
商業現代化への第一歩。

それが私の「志(こころざし)」だった。
志が定まった時、
気力は満たされてきた。

そしてはじめての[毎日更新宣言]の2007年は、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
この年、坂口安吾生誕100周年。
安吾に着想を得て、この標語をつくった。

そうしたらアルフレッド・マーシャルと同期していた。
「Warm heart, but Cool head」

この年、私は㈱商業界代表取締役社長を辞任。
心は燃焼、けれども頭は冷静。

それから数えて、7回目の商人舎標語。
「今日も一日、優しく、強く。」

「心は燃やせ、頭は冷やせ」から見ると、
ずいぶん枯れてきたのでしょうか。
私も還暦を過ぎました。

しかし今年の標語こそ、
「非暴力・非服従」につながる「Warm heart, but Cool head」。

今年も、
ともに闘いましょう。
優しく、強く。

よろしくお願いします。

〈結城義晴〉

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