結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年03月10日(火曜日)

セブン&アイと万代提携の衝撃! そして電通講演「イオンvsセブン」

月刊『商人舎』3月号、本日発刊!!

特集は、
52週MD(マーチャンダイジング)の錯誤
理論と実践の間に横たわる誤謬を見極めて正す

自分で言うのもなんですが、
いい特集です。

しかし今日は、
朝から衝撃的なニュース。

時事通信のスクープを、
Yahoo!をはじめ、
NHKまで追随した。

日経新聞も午後、
時事通信の記事の文言をそのままに、
Web刊に載せた。

そして午後5時、
㈱万代はホームページで告知した。

㈱セブン&アイ・ホールディングスの
最新のIRニュースでは、
午後6時過ぎに告知された。

㈱セブン&アイ・ホールディングスと、
㈱万代リテールホールディング
および㈱万代が、

資本提携を視野に入れた
業務提携を締結する。

まず万代側の取締役会が、
昨日の9日に決議。
セブン&アイは、
今日10日の取締役会で決議。

商人舎magazineのDaily商人舎で、
このニュースの詳細は報道した。

万代は関西でのシェアを、
さらに圧倒し、将来を見据えて、
ベスト・マリッジと捉える。
セブン&アイは、
その関西で脆弱な基盤を強化する。

セブン&アイは、
ローカルチェーンと、
結びつきたがっている。

万代とは強い者同士のM&A。
その意味でこれ以上のインパクトはない。

ユニーグループホールディングスと、
ファミリーマートの経営統合とは、
ちょっと違う。

まあ、こちらはファミマが、
ユニーを傘下に入れることになったが。

日本の小売業の経営統合は、
これを機にますます加速する。

そして寡占から三占へ、
さらに複占へと進む。

ただしホールディングカンパニーの、
複占論議はあまり意味がない。

業態別に範囲の経済の中で、
複占化が進んでいく。
これが本質だ。

さて今日の私は、
東京・新橋から汐留へ。

こんなパネルを持った若者が、
地下街に立っていた。
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「経営者のためのM&A活用セミナー」
いまさらこんなセミナーに出ても、
遅すぎることは確かだが。

私は電通へ。

その25階研修室。
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真下に浜離宮、そして東京ベイ。

 

電通社員向けのセミナー。

今日のテーマは、大胆。
イオンvsセブン&アイ最新戦略分析
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当然ながら、イントロダクションは、
今朝の緊急ニュースの分析。
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もちろん、この時点で、
報道されている記事をベースに、
極めて客観的に、大局を語る。
予測や推測は一切、喋らない。DSCN3730-5

それから本論。
イオンの特長、セブン&アイの強み。

企業コンセプトから、
経営戦略、店舗・フォーマット戦略、
商品とプライベートブランド戦略、
そしてオムニチャネルや海外戦略。
最後にマネジメントと将来展望。
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エピローグはピーター・ドラッカー。
「ポストモダンの七つの作法」
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これは上田惇夫先生の受け売り。

しかし実にイオンとセブン&アイには、
有効な考え方である。

セミナー終了後、
事務局の皆さんと写真。DSCN3736ー5

しかし日本の小売産業、
加速的に変貌を遂げる。

そしてこうなってくると、
既に起こった未来が、
アメリカに鮮明に現れている。

今、チェーンストアの考え方をこそ、
アメリカ小売業に学ぶべきだ。

しかし私はこの10年ほど、
「寡占から複占へ」のコンセプトを、
語り過ぎたのではないか。

そんなことを思って、
正直、少し反省した。

〈結城義晴〉

 

2015年03月09日(月曜日)

東日本大震災「復興・振興」とケネディの「4つの消費者権利」

Everybody! Good Monday!
[2015vol10]

2015年の第11週となりました。
3月の第3週。
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春とはいうものの、
まだまだ寒々とした木々。
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今週から来週にかけてのプロモーションは、
商人舎magazine、
月曜朝一「今週の販促企画」

ここでも書かれているけれど、
3月11日は東日本大震災から4年を迎える。

昨年の月刊『商人舎』3月号。
特集 
3・11――三年目の正直。
社会的使命を果たし続けた
誇り高き商業者たちの1000日記録。

さらに商人舎公式ホームページでは、
右段にボタンをつくって、
ずっと掲げ続けている。
負けるな! 不屈の日本人
東北関東大津波大震災へのメッセージ。

私はこのページを、
「復旧・復興・振興」の、
最後の「振興」段階まで、
外すつもりはない。

あの4年前をいつも思いつつ、
被災地の新興に向けて、
支援し続けたい。

熱し易く冷め易い。
この問題に関して、
それは断じて許さない。

さらに2011の福島原発事故は、
1945の広島原爆投下とともに、
わが日本国が体験し、
抱え込んだ問題として、
解決と報告・認識の努力が、
継続されなければならない。

ジョンFケネディのコンシューマードクトリン。
①安全である権利
②知らされる権利
③選択できる権利
④意見を聞き遂げられる権利

この4つの権利が、
保証されなければならない。

明日の10日午後8時から、
NHKスペシャル「震災ビッグデータⅣ」が、
放映される。

NHKは毎年、
東日本大震災時に起こった現象を、
様々なビッグデータを活用して分析する。
目的は災害への対策と復興促進。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱は、
この番組の意義に賛同し、
情報提供を行っている。

小売業の店頭顧客情報のビッグデータは、
震災の前と後との購買履歴を示し、
その事前対策と復旧・復興政策に、
大きく貢献する。

小売業・サービス業は、
社会のライフラインとして、
その機能を果たし続けねばならない。

その決意表明は、
3月11日には、
何度も何度も、
さまざまな店や企業によって、
なされねばならない。

さて今日、3月第3週に入ったといっても、
地域によっては雪解けの季節。

雪解野や家々とほく灯を点し
〈日経俳壇より 長崎市・ 森光梅子〉

「雪解野」は「ゆきげの」、
読んで字のごとく、雪解けの野原。

灯を点す家々の営み。
それを支えるのは小売り商売だ。

ふりむかず先へ急げど春愁
〈朝日俳壇より 松阪市・奧俊〉

「春愁」は「しゅんしゅう」と読むが、
ここでは「はるうれい」。

『大辞林』の解説が秀逸。
「華やいだ春の日にふと感じる物悲しさ」

春は忙しい。

一月往ぬる、
二月逃げる、
三月去る。

その去るスピードの中で、
春愁。

種飛んで庭隅までもさくら草
〈朝日俳壇 大阪市・真城藺郷〉

この句を読んで、
花粉症を思った。
情けない。

今日のDaily商人舎。
「家計消費状況調査」速報で
ネット購買支出は1世帯3万1757円!

ネットショッピングは増え続ける。
それを留めることはできない。

しかしだからといって、
安易にこのビジネスから、
収益を得ることもできない。

さてさて私の今週のスケジュール。

今日は午前中、歯医者。
ニューヨーク旅行のため中断していたが、
歯は大事です。

午後、イオンリテール㈱の皆さん来社。
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右から小河原好弘さん、
人事部人材育成グループマネジャー。
寺社下修さん、人材育成グループ。
そしてイオンコンパス㈱の高柳優子さん。

夕方には商人舎magazineのWeb会議。
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左は猪股信吾さん、
Webマーケティング・スペシャリスト。
右は内田憲一郎さん、
Facebookコンサルタント。

どちらも立教大学大学院の、
「結城ゼミ」の俊英です。

私のスケジュール。
明日は電通で講義。
電通からの要望で、
「イオンvsセブン&アイ」を語ります。

水曜日の震災の日は、
原昭彦さんと会う。
㈱成城石井代表取締役社長。

原さんはコーネル大学ジャパンの、
奇跡の第二期生。

こうして見ると、
立教やコーネルの教え子が、
大活躍してくれている。
嬉しい限り。

この日は夕方、
立教の結城ゼミ生・朝川康誠さんも来社。
㈱USEI社長。

そして木曜日には静岡へ。
静鉄ストアのむつみ会で講演。
翌日も静岡で店舗視察。

そして土日曜は、
生まれ故郷の福岡へ。

まあ、忙しい日々。
ふりむかず先へ急げど春愁

この愁いには、
大震災への鎮魂の意が込められている。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

 

 

 

 

2015年03月08日(日曜日)

ジジの10回目のbirthday[日曜版2015vol10]

ジジです。
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きのうの3月7日は、
ボクの10回目の誕生日でした。
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お祝いをしてもらいました。

そしてケーキ。
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ありがとうございます。
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でも、ボクはケーキ、
あんまり、とくいではありません。
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それは、
ユウキヨシハルおとうさんと、
おんなじ。
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ねえ、おとうさん。
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でも、やっぱり、
ちょっとだけ、
味わってみよう。
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あ~あ、あまい。
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でも、ありがとう。
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みんなにお祝いしてもらって、
うれしかった。

ボクのかあさんは、
ミント。
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きれいなかあさんです。

とうさんは、ジンジャー。
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やさしいとうさん。

そしてみつごの姉妹たち。
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ヘーゼルとミルキー。
いちばんひだりがボクです。

10年まえに、
ユウキのおうちにきました。

そしてこんなに、
まあるくなりました。
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みんな、みんな、
ありがとう。
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いきていくとき、
たいせつな日がふたつ、
あるそうです。

マーク・トウェインのことば。

うまれた日と、
なぜうまれたかが
わかった日。
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きのうが、
そのひとつめ。

ふたつめは、
まだボクには、
はっきりわかりません。

よくよく、
かんがえてみます。

みなさんも、どうぞ。

これからも、よろしく。

〈『ジジの気分』(未刊、今年あたり写真集)より〉

 

2015年03月07日(土曜日)

「満開の『ローカルチェーン天国』の森の下」の9年後の森の下

日本気象協会の、
2015年桜の満開日予想。

一番満開が早いのが、
3月31日、福岡、熊本。

次が意外にも4月2日の東京の都心。

4月3日は広島、奈良、名古屋。
4月4日が高松、大阪、京都。

日本海側は遅くて、
4月6日の松江。

4月8日は、北陸新幹線開通で賑わう金沢。
4月12日が新潟、福島。

4月14日は長野、仙台、
4月27日が青森。

そして北海道は5月。
5月7日が札幌、
5月25日が日本で最も遅い根室。

こうして見ると日本列島は、
3月末から5月末まで、
満開の桜を楽しむことが出来る。

その満開は、
開花から1週間から10日程度。

今年の桜満開は、
昨年よりも遅くなる所が多い。

その昨2014年4月、
伊香保の桜。20140419201051.jpg

東日本大震災があった2011年4月、
吉野山の一目千本。
20110418170541.jpg

毎年毎年、楽しませてくれる。
その桜の開花。

もうすぐです。

桜の季節になると、
いつも思い出すことがあります。

10代の終わり頃、私は、
坂口安吾に溺れておりました。

毎年毎年、
桜の季節がやって来ると、
『桜の森の満開の下』
思い浮かべます。

2006年の3月28日、
私は㈱商業界代表取締役社長でしたが、
以下のタイトルで短文を書いています。
「満開の『ローカルチェーン天国』の森の下」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪のニッショーストアが、
阪急百貨店に売却されました。
1980年代後半から1990年代にかけて、
ニッショーは輝いていました。
クリエーティブなマーチャンダイジング、
イノベーティブな経営戦略、
そしてブリリアントな売場。
特筆すべきものをたくさん
持ち合わせた企業でした。
私も、毎月のように取材に訪れました。

残念ながらそうした革新性を
内側から支えていた井上靖之さんが、
1996年暮れ、急逝され、
さらにこの企業を事実上創業し、
成長させてきた堀内彦仁さんが、
お体を悪くされてから、
ニッショーからはその先進性が
少しずつ薄れてゆきました。
もちろん現在も、ニッショーストアは
優れたスーパーマーケットであることに
変わりありません。
しかし、経営革新を考えるとき、
リーダーの存在の重さを、
つくづくと思い知らされるのです。

私が、最近、いつも
強調していることがあります。
それは日本の小売業は、
「ローカルチェーン天国」であり過ぎた、
という指摘です。
かといってナショナルチェーンとして
立派な企業はまだない。
あるいは全国チェーンは
コンビニや専門店に限られている。

ローカルチェーン天国こそ、
人物に負った業界であった証拠です。
仕組みや組織の強みよりも、
一個人の力のほうが、優っていた。

その力関係がどうやら変わり始めた。

ローカルチェーン天国の崩壊は、
まずリージョナルチェーンの勢いをつくり出す。
現状が、それです。
淘汰の中で統合が進むからです。

もちろん地域的な特性にもよりますが、
やがて顧客に強く支持されたローカルチェーンは、
再び、輝きを示す。
インディペンデントといわれる支店経営の店は、
さらに個性を発揮し始める。
私はそう、期待しています。

あのアメリカを見ても、
素晴らしいローカルチェーンやインディペンデントが、
数多く躍動しているからです。

そしてナショナルチェーンを
視野に入れたリージョナルチェーンは、
いわば日本の道州制レベルの「範囲の経済」の中で、
強さを顧客に誇示し始める。
顧客たちは両者、
もしくは三者の競争を楽しみつつ、
クールに店を選択する。

満開のローカルチェーン天国の森の、
地面の下に鬼がいる。
満開は今年が最後となるのでしょうか。
いや、満開は昨年、
もしかしたら一昨年だったのではないか。
確かに、もう桜は散り始めているからです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれから9年。

ニッショーストアの店舗は、
㈱阪食のもとで、
阪急オアシスとして蘇っています。

しかし、「ローカルチェーン天国」は崩れ、
満開の天国桜は散り始めています。

そしてリージョナルチェーンは、
道州制レベルの「範囲の経済」の中で、
強さを誇示し始めています。

ユナイテッド・スーパーマーケットの誕生、
ライフコーポレーションの革新、
アークスのM&A推進、
ヤオコーのイノベーション、
万代の躍進。

そしてファミマとサークルKサンクスの統合。
その結果の「三占」と「複占」。

9年前の商業界社長の、
「満開の森の下」の夢想は、
それなりに実現しているようです。

それも桜の力によるものでしょう。

今日のブログは、
坂口安吾の『桜の森の満開の下』の、
エンディングの文章を、
そのまま紹介して終わりましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
桜の森の満開の下の秘密は
誰にも今も分りません。
あるいは「孤独」というものであったかも知れません。
なぜなら、男はもはや
孤独を怖れる必要がなかったのです。
彼自らが孤独自体でありました。

彼は始めて四方を見廻しました。
頭上に花がありました。
その下にひっそりと
無限の虚空がみちていました。
ひそひそと花が降ります。
それだけのことです。
外には何の秘密もないのでした。

ほど経て彼はただ一つの
なまあたたかな何物かを感じました。
そしてそれが彼自身の
胸の悲しみであることに気がつきました。
花と虚空の冴えた冷めたさにつつまれて、
ほのあたたかいふくらみが、
すこしずつ分りかけてくるのでした。

彼は女の顔の上の花びらを
とってやろうとしました。
彼の手が女の顔にとどこうとした時に、
何か変ったことが起ったように思われました。

すると、彼の手の下には
降りつもった花びらばかりで、
女の姿は掻き消えて
ただ幾つかの花びらになっていました。

そして、その花びらを
掻き分けようとした彼の手も彼の身体も
延した時にはもはや消えていました。

あとに花びらと、冷めたい虚空が
はりつめているばかりでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・

満開の桜の後には、
花びらと冷たい虚空。

それが安吾の結論です。

〈結城義晴〉

2015年03月06日(金曜日)

米国「働きたい企業」とファミマ・ユニー統合の足し算引き算

商人舎公式サイトが閲覧できなかった件、
お詫びします。

原因はデータベースへの負荷が、
高くなっていたためと予想されます。

それだけ情報量が多いということですが、
データベースの同時接続を増やし、
今後はサーバーをモニタリングしつつ、
調整を行って行きます。

引き続きのご愛読を、
お願いします。

さて今年は随分遅くなって、
心配していたけれど、
やっと出ました。
「働きがいのある企業ランキング」
「Best Companies to Work For 」
米国FORTUNE誌の調査。

商人舎magazineの、
Daily商人舎で速報。
ウェグマンズがベスト10に返り咲きました。

いつもいつも、すごいことです。

会社を挙げて、
全ピープルが、
このランキングにかけている感じ。

つまりとんがり★こだわり。

それもいいことです。

私は1日、伊豆は伊東。
川奈ホテルゴルフコース。
その富士コース。

2004年までは、
男子プロゴルフの公式トーナメントコースだった。
つまりチャンピオンコース。
フジサンケイクラシック。

2005年からは、
フジサンケイレディスクラシック。

その富士コースの15番。
まさに名物ホール。IMG_5504ー5
あの緑色のフェアウェイまで、
第1打で飛ばしたい。

ちょっと左に引っ掛けると、
海が待っている。
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私の打球は、
緑色のフェアウェイ右30センチのところに落ちた。

おかげさまで、爽快な気分。

しかし、仕事にひと段落つけて、
川奈に泊まって、それからゴルフ。

幸せです。

心から感謝。

さて業界に大激震。
日経新聞が朝刊一面トップでスクープ。
「ファミマ、ユニー統合交渉」 

他の新聞もテレビも、
このスクープに追随。

ファミマ上田準二会長が朝の段階で認めた。
「両社が統合交渉に入るのは事実」。

ファミリーマートはこの記事に関して、
コメントを発表。
「他社との経営統合などを検討しており、
ユニーグループホールディングスとも協議している」

ユニー側も同様のコメント。

日経の記事によると、
「両社の首脳は月内にも交渉を始める」

そして「共同で設立した持ち株会社の傘下に
両社が入る形などが想定される」

手っ取り早く、
ホールディングカンパニーを設立して、
そこに両者の事業会社をぶら下げる。

コンビニはおそらく、
将来的にファミリーマートのバナーに、
統一していく。

そんな構想が見えてくる。

総合商社の伊藤忠商事が、
ファミリーマートの筆頭株主で、
37%を保有する。
上田会長も中山勇社長も、
伊藤忠出身。

その伊藤忠は2009年にユニーに3%を出資。
関西のイズミヤ、四国のフジとの統合を画策した。

しかし、もたもたしていて、
イズミヤはH2Oリテイリングに持って行かれた。

タラレバの話だが、
このユニー、イズミヤ、フジが、
純粋持株会社のもとで統合していれば、
単純計算で1兆6856億円。
そのあとにファミリーマートが参加すれば、
2兆円を超えた。

ただしそんな企業を切り回していくには、
図抜けたリーダーシップが必須だが、
残念ながらそんな存在もなく、
今回のファミマ+ユニーグループとなった。

もちろん、残された四国のフジは、
リージョナルチェーンとして、
確立されたマネジメントを持つから、
それはそれでいいし、
そのほうが経営者・従業員とも、
幸せなのかもしれない。

ユニーグループ2013年度の、
連結売上高は1兆321億円。
日本の小売業ランキング7位。

ファミリーマートはコンビニ第3位。
本部年商3456億円、
加盟店を含む年商1兆7220億円。

新しい持株会社は、
年商1兆3777億円で、
一応、第4位。

コンビニは、
ファミマ+サークルKサンクスで、
全加盟店売上高2兆8100億円。

売上規模だけならば、
セブン‐イレブンの3兆7813億円の次。
ローソンの1兆9454億円を抜く。

店舗数で言えば、
14年11月時点で1万7400店程度。
セブン-イレブンの1万7100店を、
かすかに上回り、日本一。

日経は「3陣営の構図」と表現するが、
私は「三占」と一言。

アメリカのダラーストアも、
ドラッグストアも、
オフィスサプライストアも、
いま、三占。
そして複占へ。

規模の面からは、
三占の一角としての強化を図ったが、
ファミリーマートも、
サークルKサンクスも、
経営の質からすると、
マイナス基調にある。

規模のメリットを追う者は、
徹底してそれを追うがいい。

しかしマイナス+マイナス=プラスには、
絶対にならない。

マイナス×マイナス=プラス。
掛け算に出来るかどうか。

けれど小売業経営において、
規模の掛け算が成り立たないことは、
世界の歴史が示している。

足し算をしておいて、
大胆な引き算をする。

そしていいものを、
選り分けて残す。

それしかないことを、
ここで言っておこう。

そしてこの経営統合が、
そこで働く人々の「働きがい」に、
好影響を与えるか。

この観点から見続ければ、
自ずとこの統合の歴史的価値は定まってくる。

〈結城義晴〉

 

 

 

 

2015年03月05日(木曜日)

日本コンビニの三占・複占と川奈ホテルの夜

商人舎公式ホームページサイトが、
トラブル。

ご迷惑をおかけします。

わざわざおいでくださったのに、
閉店状態。

お詫びします。

店を開けよう、
売場に立とう。

そう呼びかけた私のお店が、
閉店状態。

情けない。

さて、花粉症の症状が出てきました。
それほどひどくはないのだけれど。

これからいい季節ですが、
そのいい季節も、
全ていいことはない。

なんでもそうです。

いいことがあっても、
全部が全部、いいわけではない。

それが人生です。

さて、商人舎magazine。
デイリー商人舎では、
セブン‐イレブンの高知進出を報道。
サンシャインチェーンと組んでの出店。

迎え撃つローソンは、
サニーマートと組んで迎撃作戦。

そのサニーマートは、
スリーエフとの契約を解除してまで、
セブン対抗策を打ち出した。

私の提唱してきた「複占」
それがくっきりと現れてきた。

寡占は数社によって、
そのマーケットのほとんどが、
占められてしまうこと。

複占は、二者によって、
ほとんどが占められてしまうこと。

そのまえに「三占」がある。
これは私の造語だけれど。

もう6日のニュースになってしまうが、
とうとうファミリーマートとユニーが統合
これでサークルKサンクスと、
ファミリーマートがひとつになって、
日本のコンビニは綺麗な三占。

やがて、複占となる。

さて5日の行動日誌。

午後、中津武さん来社。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
社外取締役。

つまりは私の同僚。

いろいろと有益な情報交換。

私、動きます。

その後、新横浜駅からこだま。
熱海で下車して、
伊豆急黒船電車に乗る。
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真っ黒の車体に、
「The Black Ship Train」
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なんだか、変な英語。

「黒船電車」
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日本語はしっくりくるから不思議。

社内にはペリー提督の写真。
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1号車は階段敷の座席配置。
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一般車両は、真ん中に、
海側が見えるような座席配置。
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そして太平洋を見ながら、
伊豆下田までのんびり列車の旅ができる。

いい季節です。
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私たちは伊東で降りて、
川奈ホテルへ。
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近代化産業遺産に指定されている。
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河津桜が美しい。
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応接室も重厚。
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部屋の窓からは、
手前のプール、
向こうに伊豆諸島。
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大島もうっすらと見える。
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8人の精鋭が集まって、ディナー。
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毎年この季節に、
参集して懇親を深め、
ゴルフプレーを楽しむ。

第一屋製パンの細貝理英会長、
門脇宜人社長。
営業本部長の丸山秀之さんと、
副本部長の鎌田恒雄さん。

小売業からは、
丸正チェーン商事社長の飯塚司郎さん
外食産業からは
和幸商事社長の日比生恭宏さんと、
専務の日比生賢一さん。

日比生さんが、
タイに出店する。

私もタイ小売業協会の話などして、
盛り上がった。
専務理事のチャチャイさん、
会いたくなった。

日比生さんはタイ語を学び、
ほかの日本企業とは違うポリシーで臨む。

まさにアウトスタンディングな、
ポジショニング。

大いに評価して、
期待をかける。

寡占から三占、そして複占へ。
このときにも、
アウトスタンディングな
ポジショニングは、必須だ。

とんがれ、
こだわれ、
自分らしくあれ。

メーカーも、
小売業も、
フードサービス業も、
同じように。
競争の中で生き残り、
伸びていく者の鉄則である。

〈結城義晴〉

 

2015年03月04日(水曜日)

ロピア第44期経営方針発表会と「神は現場にあり」

神は現場にあり。
小売業、サービス業は、
店舗に神が宿っている。

だから店舗視察は、
実に有益な勉強となる。

しかしその店舗には、
顧客がいる。

「店は客のためにある」

店の第一の役割は、
顧客の暮らしを支えることである。
店は視察者のためにあるものではない。

だから視察・見学するときには、
何よりも顧客に対する配慮が必要だ。

顧客の買物の邪魔をしてはいけない。
自分も顧客となって、
必ずカゴやカートを持って、
買物しつつ、学ぶ。

私はアメリカでも
そう、指導する。

さらにその店舗を運営する企業に対しても、
「学ばせていただく」という姿勢は必須だ。

同業他社の人間が、
失礼な視察の仕方をしていたら、
同じ産業で同じように、
小売りの神様に学ぶ者として、
当該の店に代わって、
注意するくらいの見識を持ちたい。

そのくらい、志の高い産業でありたい。

昨日から幕張メッセで、
Foodex Japan2015が開催されている。

イオン幕張新都心や、
船橋ららぽーとTOKYO-BAYなど、
視察見学者がどっと、
押し寄せているに違いない。

そのFoodex Japan2015無料セミナーに、
三つのコマが設けられている。
【注目のスーパーマーケット『ロピア』研究】

しかし当該企業のロピアからは、
誰ひとり出講していない。

何の打診も、
一言の断りも、
ないそうだ。

これは私の常識からすると、
言語道断。

日本能率協会ともあろう立派な組織が、
こんな礼を失したことをやるなど、
とても信じられない。

Foodex Japanそのものの信頼も、
揺らいでくるほどだ。

神は現場にあり。

だからこそ、
その神を敬い、
顧客を第一に考え、
さらに同じ仕事をする仲間に、
礼を尽くさねばならない。

自分の店では、
顧客第一主義を掲げているのに、
他社の店では顧客を無視する。

こんな輩は商人の風上にもおけない。

さて今日は、
午前中、横浜商人舎オフィス。

㈱静鉄ストアの中村喜久男さん、
人事・総務部総務課課長。
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静鉄ストアの2014年度も、
好調だった。

嬉しい報告。

竹田昭男社長をはじめ、
全社員従業員の頑張りの成果だ。

今日はその後、
午後3時に横浜崎陽軒本店へ。
6階の大会議室。

㈱ロピアの44期決算と、
45期経営方針発表会。
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無断でセミナーが開催されるほどの絶好調。
全店のチーフ以上の幹部が参集。

冒頭でロピアの経営理念の唱和。
DSCN3556-1

社名のロピアの意味は、
「ロープライスのユートピア」。DSCN3555-1

経営理念が定まって、
新社名と新しいCIができてから、
ロピアにはブレがない。

それが快進撃につながっている。

経営方針発表はまず、
高木勇輔社長から1時間弱。
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ロピアの2014年度の売上高は、
700億2500万円。
2月最終月、最終日の28日まで、
全店が奮闘して、一気に、
700億円の大台に乗せた。

もちろん利益管理も、
経営の大原則も貫かれている。

私の持論だが、
ROAこそ最重要指標である。
決算書のBSとPLが融合した数値だからだ。

企業経営を論じるとき、
この数値が報告できなくては、
全く意味を成さない。

たとえ無料であろうと、
セミナーなど開催することはできないはず。

ロピアのその水準は、
ヤオコーやオーケーをも、
しのいでいるし、
彼らにない経営指標の特長を、
ロピアは持っている。

しかし売上げが伸びると、
利益が伸びる。

何よりもこのシンプルさが、
ロピアの強みとなっている。

2014年は橋本店をはじめ
話題の新店舗が出店された。
DSCN3566-1
高木さんは2014年を振り返りつつ、
2015年の経営方針から、
2017年の次の目標、
さらに10年後の2024年の目標まで、
ビジョンを語った。

わかりやすい言葉を選び
時間をかけて、丁寧に丁寧に、
ソフトにダンディに、
ユーモアを交えて、
経営方針を語った。

むつかしいことをやさしく、
やさしいことをおもしろく、
おもしろいことをよりふかく。

それだった。

上意下達の風は、
微塵もない。

それでも全員が、
本気になって仕事する。

私から見ると、
これこそユートピア。

このブログでも報告したが、
ロピアは1月、2月に、
中堅社員180名ほどを4班に分けて
ニューヨークで学ばせた。

私はそのコーディネーター役を務めた。

ロピアの学び方は、
ひたすら顧客に徹すること。

商品を買う。
それを持ち帰って、
料理し、食べる。
写真などほとんど撮らない。
顧客と同化する。

だから学ぶ先の顧客の邪魔には、
絶対にならない。
視察先の店舗から、
その大量購入に感謝すらされる。

この日は参加した全員が集っている。
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そこで、アメリカ研修会のShort Review。
30分ほど語った。
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とんがり★こだわり。
模倣困難性と稀少性。

「差別化を学ぶ」などと称して、
人真似研究をする。
売場に並んだ表面的な商品のことだけ、
話題にする。

この姿勢は、それ自体、
自己矛盾している。

商品は売場に並ぶまでに、
長い長い工程管理がなされる。

そこには産地や製造現場があり、
仕入れ・調達があり、
商品開発があり、
物流があり、
商品化技術があり、
それらを行う人間がいる。

ロピアのライバルは、
トレーダー・ジョーであり、
ホールフーズであり、
アルディだ。

最後のメッセージは再び、三度、
「自ら変われ!」
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イノベーションを起こし続けよう。

その後、全経営幹部から、
具体的な方針発表。

野老田茂常務は、
2015年の営業方針を、
力強く語る。
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福島道夫取締役は、
店舗政策を淡々と語る。
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庄司和良PCセンター工場長は、
その経営改革を綿密に披露する。
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その後、全事業部長・室長から、
予算と行動方針が発表された。

最後は2014年MVP社員の表彰。
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心から、おめでとう。
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経営方針発表会は、
3時間にわたった。

私の30分が割り込む形になったので、
みんな手短かな発表となってしまった。
申し訳ない。

しかし、実に中身の濃い発表会だった。

そして、場所を移して懇親会。
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崎陽軒の美味しい中華料理と、
ニューヨーク研修に参加した面々との交流。

楽しい会話で場はどんどん盛り上がる。

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私も各テーブルを回って、
ニューヨークの思い出話を交わした。
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福島さんとは、
ニューヨークでずっと一緒だった。DSCN3630-1
本当にお疲れ様でした。

肉屋出身のロピアは、
断トツに精肉が強い。
その精肉事業部長が、
佐藤博和さん。
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キャリア16年の34歳。

商人舎USA研修会にも何度も参加し、
ミドルマネジメント研修会でも学んだ。

その佐藤さんが壇上で中締め。DSCN3637-1
夢のある、楽しい会合だった。

最後は、高木秀雄会長を囲んで、
高木勇輔社長、野呂田常務、福島取締役と懇談。

高木会長とは、
勇輔社長が高校生くらいの時からの、
長い長いお付き合い。

その会社が今、
この勢いを持って、
まさにアウトスタンディングな
ポジショニングを
構築しつつある。

私にはこの上なく、
嬉しいことだ。

しかし、まだまだです。
天狗になってはいけない。

ひたすらお客さまと、
小売りの神様を見て、
仕事に邁進しよう。

わかってはいるだろうけれど。

〈結城義晴〉

 

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