結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年10月22日(土曜日)

リテールパートナーズ・マルキョウ統合と万代知識商人大学佳境

鳥取県を中心にした強い地震。
倉吉市と湯梨浜町、北栄町で震度6弱。
マグニチュード6.6。

鳥取県と岡山県、
さらに近畿3府県で20人が重軽傷。
鳥取県県内で2980人が避難。

小売りサービス業も、
多くの店が被災した。

鳥取では1943年の9月10日に、
マグニチュード7.2の地震が起きている。
昭和18年の太平洋戦争中だった。
その時の鹿野・吉岡断層は、
今回の震源から距離があって、
関係はないようだ。

2000年の鳥取県西部地震は、
マグニチュード7.3だった。

日本列島は地震列島。
お見舞い申し上げたい。

この鳥取地震で揺れたのだろうが、
山口県の㈱リテールパートナーズが、
福岡県㈱マルキョウと、
経営統合契約を結んだ。

1対1の株式交換によって、
来2017年3月に統合して、
マルキョウが子会社となる。

リテールパートナーズは昨年7月に、
山口の㈱丸久と、
大分の㈱マルミヤストアが、
経営統合して誕生したばかり。

さらに今回、
福岡のマルキョウが加わって、
山口、福岡、大分3県の、
リージョナルチェーンとなる。

リテールパートナーズは、
2017年2月期の決算見込みで、
年商1359億円。
マルキョウは2016年9月期予想で、
844億円。

単純計算で、2203億円。
すごいリージョナルチェーンとなる。

この動きは、加速するだろう。
それがローカルチェーンのサバイバル戦略のひとつである。

リテールパートナーズ社長は、
㈱雪印アクセス出身の田中康男さん。
実にいい線を行っている。

さて今日は、朝8時半ごろ、
東大阪市万代本社会議棟へ。

9時から、
万代知識商人大学。
今年4月にスタートして、
夏の8月を除いて毎月講義。
第6回目の今日は、
Strategic Management。

第一期生は30名の精鋭。
それを仕切るのは、
人事部の東尾里江さん。
採用教育マネジャー。
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はじめに衣本義之さんの報告。
ニッケパークタウン加古川店店長。
昨日22日にオープンしたばかり。
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初日は10時オープンにも関わらず、
客数3300人で、大盛況。

「加古川に万代が来てよかったと、
思ってもらえる店にする」
この決意表明、実に頼もしい。

オープン翌日だが、
店は地区マネジャーが守って、
快く送り出してくれた。

それだけ万代カレッジは、
万代にとっても受講生にとっても、
重い意味を持つ。

第6回目の講義は、
丸1日、結城義晴独演会。DSCN9494-1

副題は、
スーパーマーケットの現代化と経営戦略。
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経営戦略論の大家たち。
ジェイ・バーニー、
マイケル・ポーター、
フィリップ・コトラー、
そしてヘンリー・ミンツバーグや、
ピーター・ドラッカー。
その考え方から手法を、
できるだけわかりやすく整理。
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これまで学んできたのは、
ミッションマネジメント、
マーケティングマネジメント、
ヒューマンリソースマネジメント、
フィナンシャルマネジメント、
そしてオペレーションマネジメント。
これらがどんな体系になっているのか。
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ホワイトボードに書き込んで、
全体像を説明する。
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第一期生の真剣な顔。
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さらにSWOT分析、
プロダクトポートフォリオマネジメントで、
環境分析手法を指導。
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この2つのマトリックス手法を使って、
自分の担当領域を、
4象限で分析する。
途中、30分ほど課題実習。
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それぞれが、
内的強みと弱み、
外的機会と脅威を、
思いつく限り挙げていく。
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考察し、記述することは、
何よりも自分の頭の整理になる。

そしてStrategicな思考回路が出来上がる。

昼食休憩後、代表者の発表タイム。

PPM分析をしてくれたのは3名。

はじめに中西正さん。
西神中央店店長。
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辻本直樹さんは、3日前に
鶴見今津店店長になったばかりの、
自分の新しい店を、
顧客の立場から分析。
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石川慎也さんは、
畜産部バイヤーとして分析。
彩都畜産センターの新機能を、
強調してくれた。
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発表に聞き入る受講生たち。
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SWOT分析も3人が発表。
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山根貴宏さんは多田店店長。
リニューアルしたばかりの店舗の、
弱み・強みを整理。
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1人が発表するたびに、
私が評価し、解説する。
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橋立英次さんは惣菜部マネジャー。
営業会議でいつも訓練されているから、
商品部メンバーは、説明がうまい。
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締めは堀越時宗さん。
農産部マネジャー。
よく整理された内容だし、
発表態度も堂々たるもの。
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それにしても、
万代の社員は話が上手い。

発表の後は、私の持論の経営戦略。
フォーマット戦略とポジショニング戦略。

この知識商人大学は、
11月の講座で、
サンフランシスコ視察研修をする。
最後に、その米国リテールガイダンス。

朝9時から午後5時まで、
今日は結城義晴独演講義。
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あぁ、疲れた。
アメリカから帰国したばかりだが、
緊張感でいっぱいだった。

それでも心底、疲れた。

その疲れた体を癒すために、
今夜は、有志による懇親会。
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布施駅前の居酒屋に、
23名が参集。
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講義で乾いたのどに、
冷たいビールが染み渡った。
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4月にスタートして、
初めての飲み会。
大いに盛り上がった。
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酒の席だからこそ、
率直に話せることもある。
結構まじめな議論に話が弾む。
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私自身も、おおいに楽しんだ。
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仕切ってくれたのは、
やはり東尾さん。
ありがとう。
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締めの挨拶は、
「教えることはすなわち学ぶこと」
私自身も大いに学んでいる。
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ともに学び、
イノベーションを起こしたい。
そんなメッセージを贈った。
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最後は、
堀越さんの音頭で、
大阪締め。
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「祝うて三度!」 パパン パン!
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外は霧雨。
そのしずくを感じながら
布施駅を背景に、
全員で記念撮影。

まずポーズの指導。
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決まりました。
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いい一日だった、
いい夜だった。

教えることは学ぶこと。
それは、まだまだ続きます。

〈結城義晴〉

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