結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年06月22日(土曜日)

一年で一番長い「夏至の日」の尾崎放哉と坂口安吾と谷川俊太郎

今日は「夏至」。

冬至の正反対、
立夏と立秋の中間。

暦の上では夏の盛り。

東京は梅雨のど真ん中だが、
大阪にはまだ梅雨は来ない。
というか気象庁の梅雨入り宣言がない。

太陽は最も空高く昇る。
昼の時間が最も長くなる。

しかし夏至の当日が、
日の出が最も早いわけではない。

日の出時刻は当然ながら、
地域によって異なる。
東京の場合、
今日の夏至の日の出は4時26分。

一番早いのは4時25分で、
6月6日から21日まで。

私の場合、時差ボケがずっと続いていて、
昼間によほど疲れることをしない限り、
午前3時、4時というのは当たり前になっている。

その分、深夜に仕事をしている。

だから今年も、
夏至の日のぼんやりした夜明けを、
感じることができた。

つくづくとひとりの我が歩夏至歩く
〈右城暮石 句集外〉

夜中に仕事をするが、
ぼんやりと詩集を読んだり、
句集を開いたりもする。

ぴったりしたのが今日は、
尾崎放哉(ほうさい)。
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1885年(明治18年)生まれ、
1926年(大正15年)死去の、
鳥取出身の俳人。

種田山頭火と並んで、
自由律俳句の双璧。

孤独の人。
障子しめきつて淋しさをみたす

自由律俳句は、
五七五にこだわらない。
それでも立派な俳句だ。

絵画でいえば、
古典派や印象派に対して、
キュビズムと言ったらいい。

孤独だから、ひどく優しい。
傘さしかけて心寄り添へる

しかし自分には厳しい。
自らをののしり尽きずあふむけに寝る

「おふむけ」は「仰向け(あおむけ)」だが、
これがとてもいい。

自分に厳しいから、
そっと反省する。
人をそしる心をすて豆の皮むく

「豆の皮むく」。
きっと猫背なんだろう。

そして心の解放を求める。
何か求むる心海へ放つ

坂口安吾は短編の名手でもある。
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学生時代から好きな一編。
私は海をだきしめてゐたい
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青空文庫で誰でも読める。

坂口安吾は、
1906年(明治39年)生まれ、
1955年(昭和30年)没。
小説家、評論家、随筆家。

昭和の戦前・戦後に活躍した無頼派の代表。

放哉と安吾。

繋がっている。

しかし放哉や安吾の気分も悪くないが、
彼らには夏至の今日、
谷川俊太郎の詩を捧げよう。
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生きる

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ――
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谷川は、1931年生まれの詩人、絵本作家。

商売をする人たちには、
谷川俊太郎がいいだろう。

それでもそんな商人も、
尾崎放哉や坂口安吾の気分になることもあるし、
そんな側面を持っていてもいいと思う。

多様性とはそんなことだ。
精神の多様性は、
店という公共の場には、
むしろ求められている。

そして現代のダイバーシティの世の中で、
商売はすべての人にあくまで公平である。

そこが商売のいいところだし、
それが顧客ビジネスの本質である。

〈結城義晴〉

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