結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年03月27日(土曜日)

埼玉県蕨市の店舗クリニックと規模拡大の「成長と膨張」

埼玉県の蕨市と戸田市。
東京都との境目。

店舗クリニックした。

その理由は、
ビバモール蕨錦町がオープンしたから。IMG_23471
核店舗はスーパービバホーム蕨錦町店。
そしてヤオコー蕨錦町店。

鈴木國朗さんとご一緒。
一瞬だけマスクを取って。IMG_23421

スマイル。
IMG_23451
朝の8時から夕方6時ごろまで、
10店舗を巡った。

アメリカでもヨーロッパでも、
アジアでも日本でも、
結城義晴のやり方。

時にはじっくりと1日中、
その店に腰を据えて調査することもある。

これは故森龍雄先生の方法論。

アメリカのウォルマートなど、
1日中、1店舗に張り付いて、
隅から隅まで調査する。

その結果が一冊の本になった。
森龍雄著『ウォルマートの成長戦略』
商業界刊のいい本だった。
編集担当は故高橋栄松さんだった。
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私は1978年の春先に、
関西スーパーで1週間研修を受けた。

それは開店から閉店まで、
店をウォッチングすることでもあった。

さらにロサンゼルスのラルフでは、
24時間ウォッチングをやった。
1985年だったか。

しかし最近の米国研修などでは、
通常、1日10店ほどを訪れる。
業態やフォーマットを理解するためだ。

今日もヤオコーは3店。
それからライフコーポレーション、
マルエツ、サミット、オーケー、
そして西友と東武ストア。

この蕨市は日本で一番面積が狭い市だ。
そのかわり単位当たりの人口密度は、
日本の市町村で最も高い。

そこで激戦が展開されている。

ヤオコーが新店をオープン。
競争はどう変わるか。

「埼玉蕨の陣」
月刊商人舎4月号でお届けしよう。

クリニックの途中、ここに寄った。
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㈱日本流通未来教育センター。??????????
2002年10月設立。

㈱マルエツと㈱ライフコーポレーションが、
共同でつくった教育機関だ。

ライフ会長の清水信次さんと、
当時のマルエツ社長の吉野平八郎さん。

お二人が意気投合してつくったのが、
他社にも公開する教育・訓練の場。

生鮮食品の加工技術の実務訓練、
店長・バイヤーなど中堅幹部教育、
新入従業員向けの基礎教育など。

私も一度、ここで講義する依頼を受けた。
実現しなかったけれど。

かつてこの地はマルエツの本部だったか。
私の勘違いかもしれないが。

マルエツの前身は、
高橋悦造の魚悦商店。
浦和市の魚屋として創業。

その後、1965年に、
スーパーマーケット1号店開店。
1970年、丸悦ストアーに名称を変えて、
1974年、マルエツに商号変更すると同時に、
多分、本社をここに移してきた。

その後、1977年2月、
東京証券取引所市場第2部に上場。

日本の食品スーパーマーケットで初の上場。
高橋八太郎さんが社長だった。

1978年には、
千葉県の㈱プリマートを経営統合。
首都圏で100店を超える店舗を展開して、
日本最大だった。

その後、1981年には、
神奈川の㈱サンコーと合併。
サンコーがダイエー傘下だったから、
存続会社はマルエツになったけれど、
実質的にダイエー傘下に入った。

この時点で、1都3県に145店を展開。

その後、ダイエーがイオンの子会社となり、
マルエツもイオングループの企業として、
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの一員となった。

懐かしい。??????????
私が㈱商業界に入って、
販売革新編集部に配属された1977年、
首都圏の代表的なスーパーマーケットは、
マルエツ、いなげや、
そしてサミットストアだった。
あとは北関東のカスミストアととりせん。

ヤオコーもベルクもエコスも、
まだ規模は小さかった。

マルエツは群を抜いて、
店数が多かった。

考えてみると現在も、
ユナイテッドは520店。

店舗数は日本最大のスーパーマーケットだ。

故田島義博学習院大学院長。
流通理論の権威であった。

その著『成長と膨張』にある。
「規模拡大は、
成長によってももたらされるが、
膨張によってももたらされる」

「外見的には同じような規模拡大も、
成長と膨張では、全く意味が違う」

マルエツの規模拡大が、
膨張であったとは言わないが、
常に店舗数ナンバー1ではあった。

私はその歴史を見てきた。

田島先生は書いている。
「すべての規模拡大が、
規模経済を結果するとは限らない」

規模の不経済を生むこともある。

さらに恐ろしいことを書いている。

「企業が膨張ではなく、
本当の成長をしているとしても、
成長そのものが、
成長阻害要因を生むことによって
成長を制約するようになる」

マルエツがそれだとは言わないが、
第1に規模拡大には成長と膨張があって、
膨張であってはいけない。

第2に規模拡大は、
規模の経済を成果とするだけでなく、
規模の不経済を生むことがある。

第3に、きちんとした成長そのものが、
成長阻害要因を生んで、
成長を制約することがある。

不思議なことに、
ウォルマートにはそれがない。

今回の単行本にも、
このことは書いた。

現場のクリニックは、
様々なことを考えさせてくれる。

ありがたい。

〈結城義晴〉

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