結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年08月24日(火曜日)

パラリンピック「失われたものを数えず残されたものを生かせ」

大阪出張。

いつも右側の席を取る。
富士山を見るため。

しかし小田原のあたりで、
一瞬、頂のところが白く光っただけで、
あとは雲に覆われていた。

名古屋を過ぎて、
岐阜県・滋賀県に入ると伊吹山。IMG_63141

新大阪駅も人出は少ない。IMG_63201

車中もガラガラだった。IMG_63171
明日は万代知識商人大学第6期。
フィナンシャルマネジメントの講義だ。

今夜はパラリンピック東京の開会式。

パラリンピックはもともと、
「パラプレジア」(Paraplegia)と、
オリンピック(Olympic)からの造語。
Paraplegiaは、
脊髄損傷等による下半身麻痺者のこと。

1988年のソウル大会から、
正式に「パラリンピック」と呼ばれ、
「パラレル」(もう一つの)と、
「オリンピック」の造語という意味になった。
パラリンピック開会式11

「多様性と調和の祭典」
パラリンピックのシンボルマークは、
「スリーアギトス」。pararinpikku21
「アギト」はラテン語の「私は動く」。

障害のあるアスリートが出場する、
世界最高峰の国際競技大会。

パラ五輪の夏季大会と冬季大会は、
オリンピックと同じ年に、
同じ都市で開催される。

国際パラリンピック委員会は、
共生社会実現の促進を目指している。

国旗の入場と掲揚のあと、
国歌斉唱は佐藤ひらりさん。
全盲のシンガーソングライター。

そして選手団入場。

まず難民選手団。
pararipikku31
アフガニスタンからも参加があった。

最後に日本選手団。パラリンピック開会式4
約4400人のパラリンピアンによって、
22競技で539種目が行われる。
日本選手団はそのすべてに参加する。

選手団入場が終わると、
橋本組織委員会会長の挨拶、
アンドリュー・パーソンズ会長のスピーチ。

それから天皇陛下の開会宣言。
さらに選手宣誓は国枝慎吾、浦田理恵両選手。
国枝選手は車いすテニス、
浦田選手はゴールボール。

そして突然、布袋寅泰のショー。parari5

そして聖火入場と聖火点灯。pararinn6

パラリンピックの発祥は、
ロンドン郊外の病院で開かれた、
車いす患者の競技会だった。
1948年のこと。

ドイツから逃れたユダヤ人医師が、
障がい者のリハビリに、
スポーツを取り入れた。

それが大きな成果を上げた。

ルートヴィヒ・グットマン博士。
グッドマン博士
その理念がいい。
「失われたものを
数えるな、

残された能力を
最大限生かせ」

義足の走り幅跳びジャンパーは、
東京五輪の金メダリストの記録を上回る。

ピーター・ドラッカーは、
「自分の強みを生かせ」と教えた。

グッドマン博士は、
障がいのある人のために、
「残された能力」と言う。

失われた能力を「弱み」と考えて、
残された能力の「強み」を生かす。

私も右目はほとんど視力がない。
光が入って、ぼんやりと、
形や動きがわかるくらいだ。

白内障、緑内障、網膜剥離で、
4回も大きな手術をした。

そのかわりに左目が機能する。

左目だけでは足りないので、
他のすべての能力が左目をカバーする。

そのために頭も使う。

野球やテニス、卓球はできないが、
ゴルフならできる。

動く球は打てないが、
止まった球は打てる。

「失われたものを数えるな、
残された能力を最大限生かせ」

そしてそれが生かせる領域で精進せよ。

すべての人間に教えてくれる。
「前を向いて、アギト」と。

パラリンピック開催の一方で、
緊急事態宣言の地域が、
さらに拡大される。
北海道・宮城・岐阜・愛知・三重・滋賀、
そして岡山、広島。

まん延防止等重点措置も、
新たに高知・佐賀・長崎・宮崎を追加する。

やはりモグラ叩きか、
小出しのがギャンブルか。

首脳閣僚が方針を固めて、
菅義偉首相が記者会見した。

25日(水)に基本的対処方針分科会に諮って、
了承されれば政府対策本部で決定する。

期間は8月27日~9月12日。
17日間。

期間に関する科学的根拠は見当たらない。

うがった見方をすれば、
自民党総裁選挙告示の9月17日前に、
何とか終息の目途を立てたい。
だから9月12日。

そうだとすると感染症対策が、
政治日程に関連づけられていて、
これはあまり、よろしくいない。

この緊急事態宣言は、
現在の13都府県と合わせて21都道府県、
重点措置の対象は差し引きして12県。

合計で33都道府県となる。

今日の新型コロナ陽性判明者は、
全国で2万1570人。

陽性確認者数と感染者数は、
実際にはイコールではない。

だから感染者数の実数で把握するのがいい。
軽症・中等症Ⅰ・中等症Ⅱ・重症の4段階で、
社会全体に知らせるのがもっといいだろう。

もちろん一般的に、
陽性判明者数が報道されるから、
それが目安となっているが、
これも傾向を知るには悪くはない。

その陽性判明者が2万1570人。
火曜日としては過去最多だ。

それもあって、
33都道府県への拡大となった。

8月27日から勘定すると、
9月12日までぴったり3週間。

さてコロナの火は鎮まるのか。
パラリンピックの聖火は、
9月5日に消灯されるけれど。

「失われたものを
数えるな、

残されたものを
最大限生かせ」

現在の日本に、そして世界に、
グッドマン博士の理念が、
しみじみと教えてくれる。

私はいつも商業に当てはめてしまうが、
これは商売や仕事の極意でもある。

ありがたい。

〈結城義晴〉

2021年08月23日(月曜日)

「齋藤充弘 お別れの会」と「凝縮されたシンプル」

Everybody! Good Monday!
[2021vol㉞]

2021年第34週。
8月に入って第4週。

今日は二十四節気の「処暑」

二十四節気は1年を24等分する。
だから一つの節気はほぼ15日間。

大暑⇒立秋⇒処暑⇒白露⇒秋分と続く。

「処暑」は、
暑さが峠を越えて後退し始めるころ。
その最初の日を「処暑」と言い、
その期間も「処暑」と呼ぶ。

私は毎日、空を見上げているが、
暑さの峠は空に現れる。

処暑そのものだ。

今日は東京・日比谷。
帝国ホテル。
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もちろんいつものように、
二重マスクをして、
十二分に気をつけつつ、動く。

駐車場側の出入り口に看板が出ている。IMG_62651

「齋藤充弘 お別れの会」IMG_62671
全日本食品㈱と、
全日食チェーン商業協同組合連合会、
日本ボランタリーチェーン協会の共催。

7月22日のこのブログで訃報を書いた。
全日食チェーンの齋藤充弘さん、
ご逝去。合掌。

惜しい人だった。
これほど残念な思いはない。

本館2階孔雀の間が献花の会場。

遺影が飾られて、
お別れする人たちが、
間隔を空けて並び、
静々と献花する。
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齋藤さんの遺影は、
厳しい顔つきをしていた。
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残された人たちを一喝するようだった。
それも齋藤さんらしいと思った。

献花が終わると次の間には、
主催者と親族の皆さんが立っていて、
参列者一人ひとりにご挨拶。

平野実全日本食品社長、
木村建造連合会理事長、
泉田幸雄VC協会会長、
そして「全日食の顔」田中彰さん。
最後に親族代表は齋藤さんのご長男。

平野実さんは、
重い重い責任を感じている風だった。
木村建造さんも、
全日食チェーンを背負う意志を示した。
泉田幸雄さんは本当に寂しそうだった。
田中彰さんはひどく悲しそうだった。

その次の間には、
齋藤さんの想い出の写真などが、
掲示されていた。
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全日食チェーンの赤いブレザー姿。IMG_62721

副社長時代の執務室での写真。
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このほかにもお孫さん二人との、
ほほえましい写真もよかった。

理路整然の理論家。
現場に即した実務家。
独特の人間観察者。

ボランタリーチェーンという、
地味ではあるが面白い組織体。

齋藤充弘は、
人と人が集うこの組織体を、
心から愛していた。

再び、合掌。

献花が終わると、
帝国ホテルの1階ロビーへ。

シャンデリアとサンフラワー。
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今が旬の向日葵が存在感を示す。
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1階のランデブーラウンジ。
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アイスカフェオレ。
1650円。
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しかし何倍飲んでも同じ値段。

日本経済新聞社次長の白鳥和生さんと懇談。
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故人の業績をよく知るふたりが、
それを語り合いつつ、
その故人を偲んだ。

齋藤充弘さん、
さようなら。

昨日の朝日新聞「折々のことば」
第2122回。

シンプルさが逆に
内容の飛躍や凝縮を生み、
美しく力強い作品を
生むことができるのです
(田畑精一)

『ありがとう 絵本作家・田畑精一の歩いた道』から。
ありがとう 田畑精一

「絵本は、形式が単純であっても
内容まで単純なわけではない」
絵本作家・田畑精一は言う。

「削り、切り捨ててシンプルであるのと、
凝縮してシンプルであるのは同じでない」

つまり大事なのは、
凝縮してシンプルであること。

削り、切り捨てての「シンプル」は、
20世紀の「トレードオフ」である。

あちらを立てればこちらが立たず、
こちらを立てればあちらが立たず。
ならばどちらかを切り捨ててしまえ。

しかし凝縮された「シンプル」は、
あちらを立ててこちらも立てる。
こちらを立ててあちらも立てる。
それが「トレードオン」だ。

齋藤充弘さんが田中彰さんから受け継いで、
その上で目指したボランタリーチェーンも、
凝縮してシンプルな組織体だと思う。

つまり、あちらもこちらも立てる。

個店を立てて、
チェーンも立てる。

もしかしたらこの、
ひどくしんどい仕事が、
齋藤充弘の命を蝕んだのかもしれない。

しかしそれは、
齋藤さんにしかできなかったことだ。
齋藤さんも満足していたと思う。

平野さんや木村さんが、
その遺志を継いでくれるに違いない。
私は確信している。

編著者の鷲田清一さん。
「人の成熟もきっとそういうこと」

人の成長段階はトレードオフで、
成熟のときはトレードオンなのだ。

では、みなさん、今週も、
凝縮したシンプルを目指せ。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2021年08月22日(日曜日)

[日曜漫歩]自由が丘から横浜市長選投票・朧満月まで

8月下旬の日曜日。

自由が丘。
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人出はいつもより少ない。

いつもの花屋。
monceau fleurs(モンソーフルール)。
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並木の木が生い茂って、
ファサードが少しだけ隠れた。IMG_62331

店頭のメイン売場は様変わり。
カラフルな花束ではなく、
緑の観葉植物。
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店の入り口の一丁目一番地には、
ひまわり。
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花屋だけれど、
一角にクレープ屋を併設。IMG_62391

「Wan chan Crepe」も販売している。IMG_62401

メインストリートのわきにも、
屋台のクレープ屋。
こちらは顧客が集まっている。
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さっぱりした気分で、自撮り。
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妙蓮寺に帰って来て、
横浜市立港北小学校へ。

横浜市長選挙の立て看板。
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小学校は夏休み。
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夏の間に木々がうっそうと生い茂る。
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簡素な校舎。
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港北区第2投票区投票所。
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投票しました。

夕方の空はもう秋です。
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陽が沈むと、叢雲に満月。
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8月の満月は、
「スタージェンムーン」と呼ばれる。
英語で「Sturgeon Moon」

8月に漁獲されたチョウザメの月。

今日は朧月から見事な満月に。
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横浜市長選挙は、
無所属新人の山中竹春候補が勝った。
元横浜市立大学教授の48歳。
立憲民主党や共産党・社民党が推薦・支援した。
山中竹春
元国家公安委員長の小此木八郎候補は、
衆議院議員を辞めて臨んだが落選。

現職の林文子市長も、
元神奈川県知事の松沢成文候補も、
作家で元長野県知事の田中康夫候補も、
データサイエンティストに敗れた。

政治能力は未知数だが、
横浜市民は若い学者を選んだ。

地元横浜の菅義偉首相が推した小此木候補は、
父親の故小此木彦三郎代議士の跡を継いで、
いわば地盤・看板・鞄の二世議員だが、
これで政界を引退するとコメントした。

菅総理の立場も危うくなってきたか。

COVID-19感染急拡大によって、
政界も新しい時代を迎えようとしている。
それを強く感じさせる横浜市長選だった。

明日は二十四節気の「処暑」。
「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」。

新しい時代を視野に入れつつ、
日々を自分らしく生きようと思う。

〈結城義晴〉

2021年08月21日(土曜日)

「艱難は人間を鍛える」と「罪を憎んで人を憎まず」

昨日の商人舎流通スーパーニュース。
新型コロナ感染ニュース|
8月20日(金)発表の主要小売業陽性判明250人

8月19日(木)発表の感染状況。

8月18日(水)発表の感染状況。

この3日間だけでも驚かされる。
第五波の脅威を目の当たりにして、
胸が痛む。

ワクチン接種の優先順位は、
医療従事者、高齢者の次には、
やはりエッセンシャルワーカーだ。

命の優先主義。
私たちは今、
大切なことを経験し、
それに耐えている。

昨日の8月20日に、
緊急事態宣言の対象地域が、
13都府県に拡大されてから、
最初の週末を迎えた。

しかし、多くの地点で、
人出は1週間前を上回った。

携帯電話の位置情報データをもとに、
日経新聞が全国10地点の推計滞在人口を分析。

東京は銀座駅・新宿駅東口・高尾山麓。
大阪は梅田、福岡は博多駅。
宮城は仙台駅、鹿児島は天文館。

いずれも先週土曜日より、
人出が多くなっている。

まるで政府の緊急事態宣言に、
反発するかのように。

残念なことだが、
なにか、どこか、
ちぐはぐになっている。

そして今日の全国の新規陽性者数。
3日連続で2万5000人を超えて、
2万5492人。

国内の重症者数は1888人で、
過去最多。

入院中や療養中などは、
昨日の時点で19万3355人。

まだまだ私たちは、
耐えねばならない。

艱難が商人を鍛える。
艱難が人間を鍛える。

全英女子オープンゴルフを、
深夜まで応援して、
それから原稿書きなどしていると、
白々と朝が明けてくる。

それからベッドに入って、
変な時間帯の仮眠。

今日は満月のはずだが、
雨がチラついたり、曇ったり。
夜の楽しみは消えた。
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赤く咲くのはケシの花。
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白く咲くのは百合の花。IMG_E61841

どう咲きゃいいのさ この私。
夢は夜ひらく。
〈詞・石坂まさを 歌・藤圭子〉

夕方はすぐにやってくる。
近所を散策。

木々は繁る。
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もうすぐ夏も終わる。
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「速度」
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「お」
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「と」
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「せ」
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「止まれ」は文字がかすんでいる。IMG_62021
歩き回って、気分が晴れた。

さて、プロ野球界。
北海道日本ハムファイターズの中田翔。
大阪桐蔭高校の「平成の怪物」。
2007年のドラフト1位で、
ファイターズに入団。

侍ジャパンにも選出されて、
不動の4番バッター。

しかし、チームメートへの暴行行為で、
球団から出場停止処分を受けていた。

その中田翔を読売ジャイアンツが、
無償トレードで獲得した。

昨日、それが発表され、
今日はDeNA戦の6回に、
代打として出場した。

日本野球機構は、
20日にファイターズから、
処分解除の届け出があったと発表。

だから出場すること自体は、
問題ないのだろう。

しかし違和感を感じざるを得ない。

「暴力行為」はプロ野球界全体の問題だ。
ファイターズだけのものではない。

だから巨人に電撃移籍したからといって、
すぐにそれが白紙になることはない。
理解しがたい。

巨人軍も謹慎期間を設けて、
たとえば今シーズンは謹慎させて、
来年度から起用するというのならば、
まだわかる。

業界全体、産業全体のことを考えて、
意思決定をするべきだし、
行動するべきだ。

小売業、流通業の世界でも、
これは同じだ。

艱難は人間を鍛える。

しかし艱難を受ける機会を奪って、
すぐに再起させてしまったことは、
中田翔自身の人生に対しても、
いい結果をもたらさないだろう。

この艱難は、
中田翔を鍛える機会だったからだ。

罪を犯せば、
罰を受ける。

これをプロ野球選手全員に、
それを目指す若者たちに、
知らしめねばいけない。
球団や監督にはその責任がある。

しかし一方で、
罪を憎んで、
人を憎まず。

孔子の言葉だ。
「悪其意、不悪其人」
「その意を悪(にく)みて、
その罪を悪まざりしか」

犯した罪は憎むべきだが、
罪を犯した人まで憎んではいけない。
人が罪を犯すには、
事情があったかもしれないのだから。

しかし罰は与えられねばならない。
それが謹慎と反省の「時間」だと思う。

残念なことだ。

「速度おとせ」
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すべての人が、
喜んでルールを守るような社会は、
「罪を憎んで人を憎まず」から生まれる。

しかし罪には一定の罰が伴わねばならない。

〈結城義晴〉

2021年08月20日(金曜日)

隈研吾「ポストコロナの公共空間」と商業の店づくり

全国知事会。
「ロックダウン的」な措置を、
政府に求めることにした。

オンラインで開催されたのは、
新型コロナウイルス対策本部の会合。
06_meeting
知事会は国への緊急提言案を示した。

知事会が指摘したことは、
デルタ株に対しては、
「緊急事態宣言では、
効果を見いだせないことが明白」

したがって、
「人の流れを抑える時限的な措置として、
ロックダウンのような方策の検討」を要求。

どうなることか。

ロックダウンは都市封鎖。
それは日本には合わないという議論もある。
今こそやらねばならないという意見もある。

ただし「的」だとか「のような」とは、
いったいどんなことか。

いい知恵があれば、それを出してもらいたい。

政府が知事会を、
冷ややかに見ているかどうかも、
わかってくる。

どうなることか。
私にはわからない。

「緊急事態宣言では、
効果を見いだせない」
これは同感だ。

今日は午後から東京駅。IMG_6175 (002)1

その前にそびえる丸ビルと新丸ビル。IMG_6176 (002)1

東京駅構内のステーションギャラリーで、
藤戸竹喜の展覧会が開かれていた。IMG_6177 (002)1
「木彫り熊の申し子」と言われる彫刻家。

それから大手町プレイスタワーへ。IMG_6170 (002)1

大手町プレイス内科。
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田嶼尚子先生が私の主治医。

毎月の血液検査と診察は、
私にとって必須のことだ。

今日はちょっとだけ悪い結果がでた。
さらなる食事の改善と運動の指令が出た。

私は偏食は全くしないし、
なんでもよく食べ、よく飲む。

しかし最近はなぜか、
肉が食べたくなる。

その結果が体に現れたのだと思う。
1カ月、節制します。

一昨日の朝日新聞「経済気象台」
タイトルは、
「ポストコロナの公共空間」

「コロナ禍の長期化に伴う
人流抑制の対策は、
対面形式の商売には
死活問題である」

「感染への不安をぬぐえない限り、
街中が以前のにぎわいを取り戻すのは
難しい」

そこで一方では、
「そもそも人が集まる場所は
どう設計されるべきかを
考え直す好機でもある」

店舗もショッピングセンターも、
人が集まる場所であり、
同じことが当てはまる。

東京国立近代美術館「隈研吾展」
2021年6月18日から9月26日まで開催中。
隈研吾典
隈研吾の建築には、
「アオーレ長岡」(新潟県長岡市)をはじめ、
複合施設が多い。

もちろん東京五輪の国立競技場も、
隈さんが設計に参画した。

「文化施設、行政サービス、
商業施設などを一つ屋根の下に収め、
多様な目的の人々が集まる公共空間を
街づくりに生かす発想は魅力的だ」

「人流を交流へと変換するような、
居心地の良い共用のリビングルーム」

人流を交流に変換する。
店にはそれが求められる。

隈研吾が生み出す空間は、
“斜め”のコンセプトにこだわる。
独創的だ。
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「TOYAMAキラリ」

富山県富山市西町にある。
富山市立図書館本館、
富山市ガラス美術館、
富山第一銀行本店などが入居。

2015年8月22日に全館オープン。

一度、訪れてみたい物件だ。

「吹き抜けが垂直ではなく
斜めに設計されており、
エスカレーターからは
違う階の様子がよく見える」

「フロアを壁の中に
閉じ込めるのではなく、
屋内でありながら視線の先が
次々に開けていく仕掛けは、
あそこに何があるのだろう
という興味をそそる」

コラムニストは絶賛する。

「隈氏の建築には
屋内に取り込まれた橋のような
味わいを感じる」

「橋は視界を遮る壁を持たず、
周囲を見渡せる場所であると同時に、
異なる領域をつなぐ装置でもある」

部門と部門を「橋」でつなぐ。
そんな店や商業施設があってほしい。

「別の世界を可視化しつつ、
そこへ誘導してくれる
橋のような複合施設は、
集まってきた多様な人々の垣根を払い、
文化活動・経済活動を活性化するには、
格好の舞台となろう」

COVID-19パンデミック。
そのなかから違うものが生まれてくる。

「ステイホーム慣れした社会が
新たに必要としているのは、
人々がつながる
公共空間ではなかろうか」

コラムを読んだだけで、
何か期待をもった。

高校生のころだったか、
ゲーリー・クーパー主演の映画、
「摩天楼」に魅了された。
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建築のイノベーションを求める、
若い建築家。

建物には何か、
思想がこもっていなければならない。

まだ国立競技場にも、
アオーレ長岡にも、
TOYAMAキラリにも、
行っていないが、
コロナ禍のなかから、
何かが生まれつつある。

隈研吾作品も昨年、今年と、
コロナのなかで、
次々にオープンしている。

たとえば、
角川武蔵野ミュージアム武蔵野坐令和神社。
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小売業がつくるのは、
それほど金をかけた、
贅沢な店である必要はない。

隈研吾さんに頼むと、
途方もない投資となるだろう。

しかし隈研吾の思想は取り入れたい。

人々がつながる公共空間。

隈研吾さんは、
猫が好きなのもいいなぁ。

〈結城義晴〉

2021年08月19日(木曜日)

「みんな一緒主義」をやめて「命の優先主義」を!

日本の新型コロナウイルス感染。

今日の全国の新規感染確認。
2万5156人。

初めて2万5000人を超えた。
つまり過去最多。

国内で感染が確認された人は、
これで累計123万2459人。

東京都の新規感染者は5534人、
大阪府は2443人で最多更新。

神奈川県は2340人、
埼玉県は2170人で最多更新。

千葉県1410人、愛知県1221人、
福岡県1134人、兵庫県1078人。

1日1000人以上が8都府県。

最多を更新したのは大阪、埼玉以外に、
沖縄県768人、静岡県677人。

広島県362人、群馬県317人、三重県311人。
栃木県273人、鹿児島県251人、滋賀県232人。

大分県198人、奈良県173人。
長野県158人、富山県147人、新潟県132人。
山口県119人。長崎県114人、
香川県111人、愛媛県102人。

和歌山県84人、高知県80人、秋田県39人。

過去最多は22府県。

明らかにお盆の帰省が、
全国にデルタ株を広めた。

その結果、今日の全国の死亡者は26人。

これまでにコロナ関連で、
1万5555人の方々が亡くなられた。

ご冥福を祈りたい。

西日本の雨は続くが、
今日の東京、横浜は真夏日。
気温は33度を記録した。

昼すぎに品川へ。
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90分の講演。

少人数制で、
完璧なソーシャルディスタンシング。

それ以外の人は、
ZOOMで聴講してもらった。
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質疑応答やディスカッションをして、
夕方まで。
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講演の後はいつも充実感が残る。
私にとっては幸せな時間だ。

聴いてもらえること自体、
本当にありがたい。

仕事はすべてを救ってくれる。

日経新聞一面コラム「春秋」
重要なことを指摘した。
読んだ人も多いだろう。

「手つなぎゴール」という都市伝説。

「運動会の徒競走で、
ぐんぐん差がついているのに
テープの手前でみんなストップ。
いちばん遅い子がやってくるのを待ち、
仲良く手をつないでゴールイン――」

「戦後教育のあしき平等主義の象徴」
「いかにも日本的な話」

コラムは指摘する。
「”みんな一緒”の形式に傾きがちな国」

そして現下の問題。
「コロナ禍を乗り越えるための
ワクチン接種にも、
その感覚は影響しているかもしれない」

「2回打った人は人口の4割に迫るが、
以前と変わらぬ日常が続いている」

私は少しずつ活動しているが。

「接種が完了した人から、
行動制限を緩和していくのが
欧米などのいき方だ」

その通り。

「いまやインド型が猛威を振るっているし、
そもそもワクチン自体が万能ではないが、
大きな流れとしてはそうやって経済を回し、
メリットを示すことで
接種をさらに促す手法である」

「日本でも、
考えを整理する時期に
来ているはずだ」

同感だ。

エッセンシャルワークをする人たちから、
優先的にワクチン接種をして、
そこから経済を回していく。

昨年5月18日のこのブログで、
ハーバード大学の提案を紹介した。
「パンデミックに強い社会への道」
HARVARD-UNIVERSITY

このブログの昨年5月18日、
日本全国の新規感染者数は、
驚くなかれ、29人。

今日の2万5156人と比べると、
あの頃はどれだけ恐れていたか。

そして1日の新規感染者は、
東京都が5人で大阪府は0人。
神奈川県も埼玉県も5人、
北海道が8人。

ハーバード大学は、
ワクチンではなく、
PCR検査の優先主義を提言した。

ワクチンが開発されるのは、
ずっと先のことだと考えられていたからだ。

しかし検査であっても、
社会基盤を担う職場から順に、
正常に近づけていく発想を提示した。

その職場の第1フェーズは、
エッセンシャル・ワーカー。
医療従事者や、
スーパーマーケットの店員、
電気・水道などライフラインを担う人、
警察官・消防署員など。
「全労働者の4割にあたる人」

第2フェーズは、
日用品の生産や食堂、公共交通など
日常生活に必要な機能を提供する人々。
「約3割の人」。

その後、第3フェーズは、
遠隔では難しいサービスに従事する人。

最後に第4フェーズが、
オフィスワーカー。

第1から第4へと、
徐々に範囲を拡大しつつ、
産業の機能を充実させていく。

私は結論づけた。

日常生活に必要な産業から、
順番に経済活動を活発にしていく。
金が儲かる産業から順に、
投資活動が進んだ時代とは違う。

すなわち〈命に近い産業〉から。
Continuous one line drawing. Happy family mother and father dancing with children. Vector illustration. Concept for logo, card, banner, poster, flyer

検査をワクチンに変えて、
現在も使える考え方だ。

春秋のコラムニストは、
「みんな一緒主義」を止めて、
いわば「命の優先主義」を提案する。

ハーバードと同じだ。

しかし日本の議論が滞っているのは、
そればかりではない。

「この国のワクチン接種は
若者や働き盛りの人たちへの対応が遅れ、
スタート台にも着かせてくれないのだ」

政治や行政の責任は大きい。

「それでいて、緊急事態宣言など
我慢を強いる策はだらだらと長引く」

悪しき平等主義に乗じて、
全体にだらだらと我慢を強いる。

「少しは希望を抱かせてほしいのに、
ゴールがどんどん遠くなる」

同感だ。

しかしこの「みんな一緒主義」は、
ときどき企業のなかにも登場する。

経済や商売や仕事こそ、
優先主義でマネジメントされねばならない。

それが悪しき平等主義によって、
滞ることだけは避けねばならない。

商売においても、
いちばん求めたいのは、
命の優先主義だ。

〈結城義晴〉

2021年08月18日(水曜日)

化粧ではなく入れ墨のように「間違いの記憶を保て」

新型コロナウイルスの感染。
1日の陽性確認者が全国で2万3917人。
過去最多となってしまった。
〈NHK「8月18日 新たに確認された感染者数」〉
NHKzennkokusinnkikannsensha

昨日、緊急事態宣言を拡大延長した。
皮肉にもその発表の翌日が過去最大。

もちろん確認が最大なのだから、
多分、お盆の人の流れや交流が、
大きく災いしたのだろう。

その前の東京オリンピックの高揚感も、
この「過去最大」に影響を与えた。

アスリートたちには、
まったく責任はないけれど。

毎日、こんなことは書きたくはない。
しかし、書かずにおられない。

自分自身でこの「災害」を、
頭と心に刻むためにも。

1年ほど前に、
COVID-19を敵に見立てて、
「コロナ軍」と言ったりした。
糸井重里さんが言い出した。

そのコロナ軍はどんどん軍備を増強した。
わが日本軍はほとんどそのままだった。

いや、われわれ人類の英知を集めた世界軍も、
素早くワクチンを開発したくらいで、
全軍の意思統一が図られたわけではなかった。

これでは負ける。

なにしろ「コロナ軍」は、
一つの例外もなく、一刻の猶予もなく、
攻め続けてきているからだ。

東京都は1日の新規感染判明者が、
5386人で8月13日に次ぐ二番目の多さ。

大阪府は2296人で過去最多。

神奈川県はこのところ毎日、
2000人超えで今日は2021人。

千葉県1692人、埼玉県1451人、
そして福岡県1253人。

愛知県1227人、兵庫県1088人は、
初めて1000人超えの最多。

さらに沖縄県761人、静岡県590人。
21府県が過去最多を更新。

全国の重症者は1716人。
これも6日連続で過去最多を更新。

言葉がない。

台湾の、
中央感染症指揮センターの発表。
今日のCOVID-19国内感染者は、
新たに6人が確認された。
死者は4日連続でゼロ。

蔡英文総統の持論。
「最も大事なのは感染防止対策を徹底し、
外出を減らすことだ」

64歳の女性総統。
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唐鳳(オードリー・タン)行政院政務委員。
通称「IT担当大臣」と呼ばれる天才。
トランスジェンダーの40歳。
オードリー タン

その信条は「即断即決」。

ニュージーランドでは、
昨日の17日、男性1人が、
COVID-19の陽性と判定された。

ジャシンダ・アーダーン首相は、
「全土で緊急ロックダウン実施」を発表。
首相は41歳の女性。
ジャシンダアー
ニュージーランドのワクチン接種完了率は、
約20%にとどまっているが、
市中感染者が見つかったのは半年ぶり。

一方、日本は過去最多の新規感染の上、
昨日のコロナ関連の死者は47人。
7日間平均で24人。

昨日までに1万5497人が亡くなった。
ご冥福を祈りたい。

「国民の命と暮らしを守る」の公約は、
残念ながら果たされていない。

小さな国だからできる。
それもあるだろう。

しかし為政者の真剣度は、
ずいぶん違うように感じられる。

言葉がない。

今日は朝から、
㈱True Dataの取締役会。
オンライン・ミーティング。
IMG_61531
ビッグデータ・マーケティング。

お陰様で仕事は、
すごいスピードで進んでいます。
みなさんの会社にもお邪魔します。

よろしくお願いします。

朝日新聞一面の「折々のことば」
第2118回。

真理を方向感覚と考える。
その場合、間違いの記憶を
保っていることが必要なんだ。
(哲学者・鶴見俊輔)

「負けたこと、失敗したこと、
間違ったこと。それらを、
すぐに洗い落とすことのできる
化粧のようにではなく、
容易(たやす)くは消せない入れ墨のように、
自身の肌に刻みつけておくこと」

「いっそう痛いだろうが、
そのように過ちと
正面から向きあう中でしか
真理は指し示されない、
未来は見えてこない」

〈作家・関川夏央との対談『日本人は何を捨ててきたのか』から〉
鶴見俊介

間違いの記憶を保っておく。
化粧のようにではなく、
入れ墨のように。
そして「即断即決」。

コンピュータもウイルスも、
入れ墨のように記憶を残している。
化粧のように洗い落とせる状態ではなく。

悔しいけれどこれこそ、
真理を追究する姿勢なのだ。

〈結城義晴〉

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