結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年02月10日(木曜日)

関東2月の雪と商人舎2月号「ネットスーパー・エイジ」

関東の2月の雪。

横浜は午前中の霙が、
午後になって雪に変わった。
IMG_08732
それでも積もる気配はない。

今日は一日中、家にいて、
部屋に籠ってテレワーク。

それにしても月刊誌の執筆と入稿、
校正と責了の業務。

体力を使う。

昔はへっちゃらだったが、
今は、そのあと疲れが残る。

今日も昼食を摂ったら、
ソファにゴロンとして、
昼寝した。

北京冬季オリンピック男子フィギア。
一昨日のショートプログラムでは、
2連覇している羽生結弦が、
不運なアクシデントで8位に沈んでいた。

今日のフリー演技では、
一発逆転を狙って4回転半に挑戦。
「クワッドアクセル」

着氷後に尻もちをついたが、
技は世界で初めて認定された。

誰も成功したことのない難度の高い技。

果敢に挑戦したその試技は、
人々の記憶に残った。

五輪史上に輝く記録を2度残し、
3度目は記憶に残った。

それでいい。

鍵山優真のシルバーメダル、
宇野昌磨のブロンズメダル。

いずれも素晴らしい。

さて本日、
月刊商人舎2月号発刊!!202202_coverpage
特集は、
ネットスーパー・エイジ

紙の商人舎は週明けにお送りする。
商人舎15年目に入って、
雑誌の仕様を少し変えた。

楽しみにしてください。

今日はIDとパスワードでWeb画面を開いて、
「デジタルブックリーダーで読む」
是非、ご覧いただきたい。
(右下の部分)

商人舎2月号
パソコンならば、
デジタルページがめくれていく。
スマホやタブレットならば、
ページはスライドしていく。

このとき、売場などの写真は、
拡大して詳しく見ることができる。

今月の表紙の[Cover Message]
100年前のスペイン風邪がセルフサービスの普及を早めたように、COVID-19パンデミックはeコマースを進捗させ、「ネットスーパー」の成長を早めた。その「ネットスーパー」は「インターネット+スーパーマーケット」の造語である。
折しも、アマゾン・コムが2021年度決算で21.7%もの伸びを見せて年商47兆円を達成した。この勢いで、1990年から王者として君臨してきたウォルマートの56兆円を来年度中に抜き去ることになる。そのウォルマートもネットスーパー事業に対して、並々ならぬ覚悟をもって挑む。
かくて、ネットスーパーの爆発的拡大はポストコロナ時代にも不可逆性をもって、新しいチェーンストアの地平を切り拓く。ネットスーパー・エイジの到来である。かと言ってリアル店舗の価値が下がるわけではない。さて、あなたは、あなたの会社は、この時代の転機に何を目指すか。

そして[目次]
202202_contents
今月号も、
島田陽介+結城義晴揃い踏み。

片山隆さんには欧米の動静を書いていただいた。

ネットスーパーの時代が来る。
ただしそれは当面、
米国では全体の2割か、
日本では10%か。

すべてがネットスーパーなるわけではない。
しかしこの分野は初期の段階で、
勝者総取りとなる可能性が高い。

ただし完全に社会のインフラとなったら、
スーパーマーケットとしての、
本来の実力がモノを言ってくる。
商品力と販売力だ。

それから特別企画は、
オーケー&ロピア最新意欲店舗を斬る!!

オーケー川崎小倉店と、
ロピア神戸岩岡店。

オーケー㈱
経営目標は、
「借入無しで年率 20%成長を達成する」こと。
2021年3月期決算で営業収益5090億円、
経常利益314億円。
売上高伸び率116.8%、
経常利益率6.17%、
経常総経費率15.7%。

1986年、経営の抜本的な改革に着手し、
基本方針「高品質・お買徳」に、
「Everyday Low Price」を加える。

現在、店舗数144店。
オーケークラブ会員数約593万人。
202202_tobira-ok

㈱ロピア
2021年3月期売上高2068 億円、
売上高伸び率129.7%。

そのモットーは、
「同じ商品ならより安く、
同じ価格ならより良いものを、
楽しく感動できる、
愛に満ち、愛されるお店です」

肉の宝屋藤沢店からユータカラヤへ、
そしてロピアへと、
「業種、業態、フォーマット」の転換を
絵に描いたように成し遂げ、
2020年から㈱関西ロピアを設立して、
関西に進出。

現在、63店舗。
202202_tobira-lopia

日本のスーパーマーケット業界の話題をさらう2社。
驚くなかれ、神奈川県に本社を置く、
スーパーマーケットで、
ナンバー1がオーケー。
ナンバー2がロピアである。

オーケー川崎小倉店は、
エイビイ新鶴見店、サミットストア新川崎店と、
激しい競合の中で進化した。

ロピア神戸岩岡店は、
初めての田舎立地出店で、
非食品の雑貨に挑戦した。
その理由やその出来栄えを評価した。

今月の巻頭言。
[Message of February]
AがWを超えるごとく!

確かに時代は変わる。
コロナが時代を変える。
WからX、Y、Zと進んで、
再びAへと戻る。

AはZまでをも包含すると、
嘯(うそぶ)く。

アマゾン・コムは22%伸びて年商47兆円。
ウォルマートは56兆円から4%伸びるか。
このまま何もなければ来年度中に、
アマゾンがウォルマートを抜き去る。

その原動力は、
インターネットにある。
だからAは店舗をもたない。
商圏の制限もない。

品揃えも在庫も、
店舗への搬送も、
店舗での人員も、
必要としない。

だからAは、
Zまでも包含すると嘯く。

ネットスーパー・エイジが始まる。
コロナ禍の閉塞された生活が、
時代の歯車をギシリと回した。
そしてここに不可逆性の原理が横たわる。

しかし新しい地平においても、
店舗の優位性が減じることはないだろう。
店舗の存在価値がさらに問われるだけである。
そのポジショニングが練磨されるだけである。

そして磨かれた店々はますます輝く。
だからこそ店と売場を変えよう。
人を育てよう。
組織をつくりかえよう。

AがWを超えるときに、
AにもWにもできない店をつくろう。

〈結城義晴〉

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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