結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年03月31日(木曜日)

「大阪桐蔭は阪神より強い」とプーチンの「裸の王様」

第94回選抜高校野球大会。
あっという間に終わった。

決勝戦は、
大阪桐蔭高校が近江高校を、
18対1の大差で破って優勝。
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大阪桐蔭は準々決勝、準決勝、
そして決勝まですべて二桁得点。

読売新聞デジタル編集部の古和康行記者。
「大阪桐蔭の強さが際立った大会だった」

強力打線は11本塁打を放って、
チーム大会通算最多本塁打記録を更新。
これまでは1984年のPL学園の8本塁打だった。
あの清原和博と桑田真澄の「KK時代」。

記者はTwitterの投稿を取り上げる。
「どう考えても阪神より
大阪桐蔭の方が強い」

今、プロ野球阪神タイガースは、
開幕5連敗の最下位だ。

野球に関しては、
読売新聞、面白い。

私はアンチ巨人だから、
ネットでつまみ食い的にしか読まないが。

さて、
ウクライナとロシア情勢。
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日本の外務省は「キエフ」の表記を、
「キーウ」に変える。
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キエフはロシア語読みで、
キーウはウクライナ語読みだ。

ウクライナ政府の要請で、
ウクライナ語にする。

いいだろう。

「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」に、
「オデッサ」は「オデーサ」、
「ドニエプル川」は「ドニプロ川」に変わる。

長年、それに親しんだから、
ちょっと違和感はある。

1981年にソビエト連邦を旅した。
その時、レニングラードだった都市は、
1991年、サンクトペテルブルクに、
名称変更された。

戻されたと言ったほうがいいだろう。

共産党支配の時代は、
創始者レーニンの名前を都市名に使った。
共産主義体制を止めたら、
それがふさわしくなかった。

日本が封建主義にもどったら、
東京は「江戸」と呼ばれるかもしれない。

「キエフがキーウに変わった。
プーチンの戦争のときだよ」
子孫にそんなことを話す老人が出てくるだろう。

そのプーチン。
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ホワイトハウスの広報部長。
ケイト・ベディングフィールド。
「プーチンが
ロシア軍に欺かれたと感じている、
との情報があり、その結果、
軍との間に緊張が生じている」

プーチンに対して、
「誤った情報がもたらされている」

側近たちは、
「怖くて真実を話せないからだ」

アントニー・ブリンケン。
第71代米国国務長官。
ハーバード大学で文学士、
コロンビア大学で法務博士をとった秀才。

アルジェリアの首都アルジェで記者会見。
「独裁国家のアキレスけんのひとつが
権力者に真実を語る人物がいないことだ。
それがロシアで表れている」

CNNがその一つの例を挙げる。
「プーチン氏が、
徴兵を使っていると知らなかった。
正確な情報の流れに明らかな断絶がある」

チェチェン紛争は2009年まで続いた。
シリア内戦は2015年。

その時代のプロの兵士が、
ウクライナに派兵されたと、
プーチンは思っていたのかもしれない。

それが徴兵された素人だった。

独裁国家のアキレス腱。

中国でも北朝鮮でも、
その他の国でも。
歴史上も。

そして独裁企業も。

権力者に真実を語る者がいない。

アンデルセンの「裸の王様」が、
今、ロシアで現象化している。
裸の王様
権力者の力が強すぎると、
その権力者の周りには、
イエスマンしか集まらない。

そして正確な情報は得られない。

結果として独裁者の判断は、
その独裁者自身にとっても、
有益な決断とはならない。

鈴木敏文氏を独裁者と言うつもりはない。
けれど絶大なる力を持っていた。

だから結末は意図しない方向に進んだ。

ミドルマネジメントが、
脱グライダーとならねば、
組織は正しく動かない。

ミドルこそが、
現場の情報をもっているからだ。

ピーター・ドラッカー亡き後、
マネジメントの世界のトップは、
82歳となったヘンリー・ミンツバーグだ。
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そのミンツバーグが言っている。
「ミドルマネジャーこそが、
組織を変えていく力を持っている」

しかし日本やアメリカも含めて、
行政は本来、上意下達の組織体質で、
ミドルマネジメントが、
力を発揮する風土をもたない。

「大企業病」とは、
ミドルマネジメントの情報が、
正確に生かされない組織のことだ。

国家存亡のウクライナでは、
戦場のミドルクラスが活躍している。
チームワークが出来上がっている。

そんな印象がある。

ドラッカーやミンツバーグを、
そして正当なマネジメントを、
頭から否定する、
経営者やコンサルタントがいるとしたら、
彼らの組織原理はいずれ破綻するだろう。

ウクライナとロシアの戦役が、
それを示している。

〈結城義晴〉

2022年03月30日(水曜日)

U.S.M.Hの「AKIBA Runway」と「茹でガエル政治」

満開の桜。

結構、忙しくて、
ゆっくり眺める時間がない。
眺めるというか、
桜の下に佇む余裕がない。

出かけるときにいつも通る小路。
その夜桜。
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朝、またその小路を歩く。
そして朝桜。
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一瞬立ち止まってみる。
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花の間に空が見える。
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桜の花満載という感じ。
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1時間半かけて、
東京・小平へ。

第一屋製パン㈱。
第80期定時株主総会。
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無事終了して、
総会後の臨時取締役会。

平田雅史さんは、
豊田通商㈱から派遣されて、
非常勤取締役として2年間、
ご一緒した。

このたび第一パンを退任し、
4月1日付で豊田通商の、
カーボンニュートラル推進部長に就任する。

重要な役目だ。

頑張ってほしい。

そして細貝理榮会長室。
楷書の掛け軸。
「理榮書」とある。
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「ゴルフができなくなったら、
こちらに精を出します」

謙遜する細貝さんだが、
几帳面な性格が書に表れている。

小平工場の桜は名物の一つ。IMG_20402

こちらも見事だ。IMG_20442

商人舎流通スーパーニュース。
U.S.M.Hnews|
オープンイノベーションプラットフォーム「AKIBA Runway」

ユナイテッドが、
オープンイノベーションプラットフォームを
始動させる。

「AKIBA Runway」

山本慎一郎さんの仕掛けだろう。
㈱カスミ社長にして、
U.S.M.H副社長。

目的は、
小売業における新しい価値の創出。

グループの枠を越え、
独自の技術をもつ
スタートアップ企業などと
連携・共創する

同社はDXを推進してきた。
デジタルを基盤とした変革だ。

そのためのパートナー企業と、
新しい試みにチャレンジしてきた。

これをさらに加速させる。

私は「加速が加速する」と言っている。

イノベーション・ラボを発足させ、
オープンイノベーションプラットフォームを始める。
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目指すのは、リテールと技術の共創。
そこから新しい価値、新しい市場などを生み出す。
つまり「新たな提供価値の創造」。

パートナー企業の技術は、
U.S.M.Hグループのもつリソースと結びつき、
実証実験・効果検証を行ったあと、
販売や稼働の開始など
新たな提供価値の創造に向けて動き出す。

ウォルマートには、
「ウォルマートラボ」がある。
それと同じ発想だ。

イノベーションは、
自社だけでは成し遂げられない。
オープンなプラットフォームが必須だ。

注目したい。

さて日経新聞の経済コラム「 大機小機」
コラムニストは琴線さん。

「”ゆでガエル政治”いつまで」
手厳しい。

国会で成立した国の2022年度予算。
一般会計総額は当初予算で、
過去最大の107兆円超の規模。
「ところがその直後から政府・与党は
追加の経済対策を検討し始めた」

コラムニストはこれに怒っている。

ロシアのウクライナ侵攻、
ガソリンや食料品の価格高騰。
それへの対策が中心になるというが、
「本当に必要なのか疑問の多い提案もある」

例えば、
年金受給者を対象にした臨時給付金。
私もこのブログで書いた。

年金受給者を対象に
1人あたり5000円を配る。

「7月と目される参院選をにらんだ
高齢者向け対策とみられても仕方ない」

そういう批判が出ると今度は、
「高齢者だけでなく全世代に配れ」
という声が出る。

コラムニストはあきれる。
同感だ。

コロナ禍当初の給付金は、
ある程度、意味があった。

それでも、
「全世帯に配ったのは問題だった」

すでにコロナ禍は2年に及び、
「選挙があるとまたバラマキでは
救いようがない」

経済安全保障が話題になっている。
「日本の最大の問題は
中長期のエネルギー確保と
脱炭素の両立だ」

平田雅史カーボンニュートラル推進部長も、
それに取り組む。

「原子力発電所の扱いや
脱炭素への道筋をどうするかなど
難しいが重要な課題は
選挙の争点にはしたくないようだ」

これをポピュリズムという。

「難問は先送りし、国民には
目先のひとときの満足のために
お金を配る」

「まさに日本全体を
“ゆでガエル政治”が
覆っているようだ」

その通りだ。

「問題を解決するにはもはや
個々の政治家の良心に期待するのではなく、
制度的な枠組みが必要なのではないか」

たとえば、
「将来世代の利益を代表する担当大臣や役所」、
あるいは、
「政治的な影響を受けずに
経済や社会保障の長期見通し・分析を示す
独立財政機関」などだ。

「ただ、
こうした仕組みをつくるのにも
政治家の力が要る」

「それには国民が選挙などで
声をあげるしかないのだ」

商業の世界に、
ポリティカルマーチャントが求められるのも、
この「茹でガエル政治」から脱するためだ。

同じ精神性と同じ構造で、
「茹でガエル経営」も批判されねばならない。

茹でガエル政治も茹でガエル経営も、
イノベーションに背を向けた、
平和ボケである。

〈結城義晴〉

2022年03月29日(火曜日)

吉田麻也の「平和の声」と土谷美津子イオン商品担当の「平和産業」

ロシアによるウクライナ侵攻。
5回目の停戦協議が行われた。

場所はトルコのイスタンブール。

侵攻したロシアは、
ウクライナの首都キエフと、
北部の都市チェルニヒウへの攻撃を、
「劇的に減らす」
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はじめて歩み寄りが見えた。

たとえ終結したとしても、
プーチンの戦争は許されるものではない。

けれど一歩一歩、平和に向かう。
何よりのことだ。

2022サッカーワールドカップ。
アジア最終予選B組。

その最終戦は日本対ベトナム。

世界ランキング23位のジャパン。
すでに7大会連続7回目の出場を決めている。
対するベトナム代表は世界98位。

しかし結果は1対1の引き分け。
最終予選は7勝2敗1分けの勝ち点22。

埼玉スタジアムの観衆も、
テレビ観戦のサッカーファンも、
ちょっと欲求不満のゲームだった。

しかし試合後のスピーチで、
主将の吉田麻也が素晴らしい発言をした。
吉田はディフェンダーながら、
このゲームで唯一の得点も上げていた。
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「世界のほかの国では、
戦争で大変な思いをしている方々が、
たくさんいる中で、
大好きなサッカーを、
日本の国を代表する選手として、
プレーすることができて、
心の底から感謝しています」

「一日も早く、戦争のない平和な社会が
来ることを願っています」

「世界で唯一の被曝国として、
戦争の恐ろしさを、
誰よりも理解している国として、
僕たち日本人がもっと声を大きくして、
世界に訴えていかなければいけないと、
僕は思います」

サッカー選手だからと言って、
発言を抑える必要はない。

平和の中で仕事ができる。
サッカーができる。
商売ができる。

感謝しなければならない。

今日は昼過ぎに、
海浜幕張。

イオンタワー・アネックス。IMG_20242

右手を見ると遠くに、
イオン海浜幕張店が見える。
2000年出店のカルフール1号店。IMG_20252

ここで写真。
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アネックスの奥に、
イオンタワー。
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地上26階、地下1階、
高さ112.55mの超高層建築物。

その1階ロビーに彫刻。
なんとP・A・ルノアール作。
「勝利の大ビーナス」
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「寄贈 創業250年記念 岡田卓也」

印象派の画家ルノアール。
晩年に約15点の彫刻作品を残した。
このビーナスは、
世界に14体しかない。

イオンタワーを訪れたら、
必ず鑑賞してください。

今日は土谷美津子さんのインタビュー。
イオン㈱執行役商品担当で、
イオントップバリュ㈱代表取締役社長。
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土谷さんはこの3月1日、
イオンリテール㈱専務執行役の、
近畿カンパニー支社長から、
現職に異動した。

商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
3/1付組織改革・執行役員人事/岡田会長下に藤田特命担当

凄くいい話を聞くことができた。
月刊商人舎4月号に掲載する。
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商品担当となってイオン全軍を率いる。
トップバリュ社長として、
イオン独自の商品をリブランドする。

土谷さんは最後に言った。
「小売業は平和産業ですね」
その平和に感謝する。

岡田卓也名誉会長相談役の考え方だが、
それを強く感じている。

最後にツーショット。IMG_E20702

ディスタンシング。
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コーポレート・コミュニケーション部の、
広報グループも加わって、カルテット。
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両サイドに末吉真さんと内田佳利さん。
右の末吉さんがマネージャー。

ありがとうございました。

今現在も、戦争が行われていて、
人々が傷つけられ、
命が奪われている。

サッカーもスポーツも、
商売もビジネスも、
これを知ったうえで、
平和に感謝しつつ、
謙虚に行われなければならない。

そんなことを強く感じた一日だった。

「劇的に減らされる攻撃」
まずは喜ばしいことだ。

プーチンの歴史的責任は免れない。

〈結城義晴〉

2022年03月28日(月曜日)

ヤオコーのFoocot2号店とテレ東ビズ「リアル店舗のDX」

Everybody! Good Monday!
[2022vol⑬]

2022年第13週。
3月最終週にして、
今週金曜日から4月。

三月、去る。
二月、逃げる。
一月、往ぬる。

イギリスのことわざ。
「三月はライオンのように来て、
子ヒツジのように行く」

2022年の弥生三月は、
ライオンのようにやって来て、
ウクライナ戦争の月となった。

仔ヒツジのようには去って行かなかった。

だから4月は是非とも、
子ヒツジのように行ってほしい。

そしてハトのような世界に、
戻ってもらいたい。
それだけを願う。

今日の横浜は、
ソメイヨシノが満開。

その満開前日の日曜日の桜。
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花曇りで沈んだ感じだった。
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それでも一輪ずつ見ると、
きれいに開いている。IMG_1939 (002)2

その昨日の夜桜。
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そして快晴の今日は満開。
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通勤の小路の見事な桜。
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気分も晴れる。

今日は東京・昭島へ。

フーコットnews|
2号目のフーコット昭島店(東京都昭島市)3/15オープン
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ヤオコーのスーパーウェアハウスストア。
ディスカウント・スーパーマーケット。
その2号店。

1号の飯能店は昨年8月3日オープン。
スーパーアルプスの撤退跡への、
居抜き出店だった。

月刊商人舎9月号で分析した。
[特別企画]
ヤオコー「Foocot」の正体
クリニック分析:フーコットの「トレードオフ」
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今回は全くの新規開業。
それだけに現時点で、
理想的な店づくりができた。

㈱エイヴイのエイビイ店舗と、
少し違っていて、
それでも確かな意図がある。

オーケーともロピアとも異なる。

表面だけを見ていては、
このフォーマットの本質がわからない。

その本質に関しては、
次の月刊商人舎4月号で、
全力を挙げて明らかにする。

とはいっても、
ヤオコーの戦略を暴き出す、
なんて気持ちは全然ない。

フーコットを議論するにあたって、
岡目八目の勝手な推論だけれど、
少しでもお役に立てたらと思う。

先週の川野幸夫会長インタビューでも、
フーコットについて触れられている。

乞う! ご期待。

さて、今日は報告が一つ。
テレ東ビズの番組が公開された。
シリーズタイトルは、
「SURVIVE2030」

今回のテーマは、
ニューノーマルで
消費者行動はどう変わる?
最前線から考える小売りのDX推進
テレ東
YouTubeで無料視聴できる。

MCは入山章栄さん。
(早稲田大学大学院 ビジネススクール教授)
ゲストは、
山本慎一郎さん(㈱カスミ社長)
齊藤宏さん(コニカミノルタマーケティングサービス㈱執行役員)
そして結城義晴。

齊藤さんの会社がスポンサー。
内容はとてもいい。

入山さんの司会はさすが。
ワールドビジネスサテライトで、
コメンテーターを務める。

視聴者の立場に立って、
専門用語をわかりやすく解説し、
素朴な疑問を投げかける。
そしてゲストから、
上手に発言を引き出す。

山本さんもさすがの見識と弁論。
これほどの論客はそうそう見当たらない。

昨年3月号の月刊商人舎で対談した。
[特集]Retail「DX」
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対談のタイトルは、
「DXに挑戦する本質的な理由」
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早いものでもう1年になる。

その間も小売業のDXは、
どんどん進捗している。

テレ東ビズのこの番組は、
1年前の対談の延長戦の趣きで進んだ。

入山教授は、
「禁欲円と享楽円」のコンセプトが、
妙に気にいったみたいだった。
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是非、視聴していただきたい。

花見シーズンの真っただ中。
新型コロナウイルス感染は、
またぞろ拡大傾向が見えてきた。

大げさに言うつもりは全くないが、
やはりマスク・手洗い・ディスタンス。

念には念を入れて、
リスクマネジメントを徹底しながら、
4月を迎えたい。

では、みなさん、
今週も、子ヒツジのように行きたい。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年03月27日(日曜日)

春のスポーツの競争とウクライナの戦争の違い

スポーツ界は春本番。

コロナもウクライナもなければ、
もっともっと関心を持たれたし、
もっともっと報道されただろう。
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選抜高校野球大会は、
第8日を消化して、
準々決勝の組み合わせが決まった。
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浦和学院(埼玉)・九州国際大付(福岡)
近江(滋賀)・金光大阪(大阪)、
国学院久我山(東京)・星稜(石川)、
市和歌山(和歌山)・大阪桐蔭(大阪)

選抜大会だから、
夏の甲子園のように、
全都道府県からの出場はない。
そのかわりに、
大阪府からは2校が残った。

この準々決勝が一番面白い。

新型コロナウイルス感染で、
広島商業が辞退して、
大阪桐蔭が準々決勝に進出した。

あまり注目されないし、
私もなぜかテレビ観戦などしない。

けれど選手たちは必死に闘う。

それは自分たちにとって、
なによりも意味のあることだ。

一方、プロ野球も、
金曜日に開幕した。
セパ両リーグで3カードずつ、
3連戦を闘った。

3連勝か3連敗。
2勝1敗か1勝2敗。
これしかない。

監督新庄剛志の北海道日本ハムは、
3連敗で最下位。

登録名BIGBOSSの新庄の采配は、
それこそ「混沌作戦」。
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コロナ禍でこのところ、
プロ野球にも関心が薄れた。

むしろ大谷翔平に興味がある。
メジャーリーグ・エンジェルスで、
オープン戦先頭打者ホームランを放った。

開幕投手にも指名されている。

こちらも従来の常識を打ち破る、
混沌の世界だ。

ゴルフは、
アクサレディースin宮崎で、
西郷真央が逆転優勝。
まだ20歳。

ジャンボ尾崎の愛弟子で、
昨年は優勝こそないものの、
2位が7回と大活躍した。

パッティングを改良して、
開幕戦のダイキンオーキッドに次ぎ、
早くも今季2勝目を勝ち取った。

不思議なもので、
勝ち始めると強くなる。
勝てなくなると弱くなる。

強いから勝つのではなくて、
弱いから負けるのではなくて、
勝つから強くなり、
負けるから弱くなる。

西郷真央を見ていると、
それがよくわかる。

大相撲春場所は、
千秋楽まで混沌とした。

14日目が終わって、
12勝2敗が新関脇若隆景と平幕高安、
11勝3敗が琴ノ若。

全勝も1敗もいない。

横綱照ノ富士が休場。

大相撲も注目してみてはいなかった。

その千秋楽。
2敗の若隆景と高安が敗れ、
琴の若も負けた。

拍子抜け。

優勝決定戦は若隆景と高安。
若隆景

若隆景が見事な攪乱相撲で、
初優勝。
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日経新聞の吉野浩一郎記者は、
大盤振る舞いの評価をする。

新関脇での優勝は、
大横綱双葉山以来86年ぶり。

突き刺さるような当たりは日馬富士、
強靱な足腰と強いおっつけは三代目若乃花、
筋肉質な体と軽量は千代の富士。

「混沌の世相」は、
スポーツ界にも影響を与えているか。

カール・フォン・クラウゼヴィッツ。
その著『戦争論』で書いている。
クラウゼヴィッツ
「戦争は二者の決闘の拡大版に他ならない」

「無数の個々の決闘が集まって全体をなす」

ここまではほとんどの個人スポーツも同じだ。
団体スポーツもチームという面で考えれば、
二者の決闘だ。

「決闘する者はすべて、
互いに物理的な力を振るい、
完全に自分の力を押し付けようとする」
これもスポーツと同じだ。

しかし、
「敵を打ち負かし、
後の抵抗を不可能とすることが、
当面の目的である」

ここが違う。

「つまり、戦争とは、
相手に自らの意志を
強要するための、

実力の行使である」

プーチンの戦争こそ、
相手に自らの意志を強要するものだ。
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「この目的を確実に達成するためには、
敵の抵抗力を無力にしなければならない」

「理論上、それが軍事行動の
本来の目標なのである」

スポーツでも同じように、
戦争と考える者がいるかもしれない。

しかしスポーツの本質的な目標は、
敵の抵抗力を無力にして、
勝利することではない。
相手に自らの意志を強要することでもない。

競争と戦争の違いはここにある。

競争は敵を無力化することではなく、
相手よりも優れた力を発揮することだ。

倉本長治が説いた「正々堂々の競争」は、
顧客に対する商品やサービスの競争だ。
倉本長治像

「競争を戦いだと思い、
相手を憎んだり、そねんだり、
傷つけたりする。
まったく困ったことだ」

「商売の競争は
オリンピックと同じように、
また囲碁や将棋のように、
相手方を尊重し、ルールを守って、
実力を競うべきである」

相手を無力化することではない。

これは商売もビジネスも同じである。

ウクライナ戦争を見せつけられて、
その挙句、憂鬱になって、
スポーツの競争まで、
同じように感じてしまう自分を恥じた。

それが今日の収穫だ。

〈結城義晴〉

2022年03月26日(土曜日)

浜野カップの「2万歩」とCSR・SDGsの「経済と環境の両立」

名門浜野ゴルフ倶楽部。タイトルなし

井上誠一氏の設計。hamanmo

1908年(明治41年)生まれ。
1930年に川奈ホテルゴルフクラブで、
チャールズ・アリソンの通訳兼助手を務め、
ゴルフコース設計家を志す。

設計したゴルフ場は38コース。
すべて優れてコンセプチュアルだ。

建築設計にもコンセプトが重要だと思うが、
店舗や本社、センターなどの施設にも、
それは重要な意味を持つ。

ヤオコー本社のサポートセンターは、
伊東豊雄さんの設計だし、
ロック・フィールドの静岡ファクトリーは、
安藤忠雄さんの設計だ。

井上誠一設計のゴルフコースは、
霞ヶ関カンツリー倶楽部西コースをはじめ、
戸塚カントリー倶楽部西コース、
茨木カンツリー倶楽部西コース、
葛城ゴルフ俱楽部などなど、
ほんとうにいいコースばかりだ。

何と言うか、物語がある。

私の家の近くには、
川崎国際生田緑地ゴルフ場がある。

浜野ゴルフ倶楽部は1984年開場。
井上誠一が設計し、
1981年に亡くなった後にオープンした。

この会場で、
浜野カップが開催され、
参加した。

主催者は原田俊美さん。
「東日本縦断トコトコ歩き旅」で著名。51mO+Ezr9nL._SX339_BO1,204,203,200_

千葉県浦安市から青森県おいらせ町まで、
約800キロを2カ月で歩き切った。

印刷会社を経営していた原田さんとは、
商業界の時代に出会って、
長い付き合いをしている。

この浜野カップは毎年、
原田さんの誕生日に開催されて、
今回で9回目。

10組40人が参加して、
新ぺリア方式でコンペをした。
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浜野は基本的にカートを使わない。
歩き切る。

私は2万2800歩で、
ゴルフも手堅くまとまった。

ウォルマートの店長は、
7000坪のスーパーセンターを、
1日、2万歩で歩き回る。

優勝は宮本洋一さん。
ご存知、ブルーチップ㈱社長。IMG_19622

私たちの令和名人会でも、
いつも優勝しているゴルフの達人。

私も同じパーティでラウンドして、
優勝には少し貢献したか。

主催者の原田さんと肩を組んで、
嬉しそうだ。
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ウクライナでは11歳の少年が、
原発の街ザポリージャからたった1人で、
1000キロも離れたスロバキアに避難した。
この場合は戦禍の中、
列車を乗り継いでの移動だ。

原田さんは、
トコトコ歩きを二度やっている。
二度目は海岸線約1200キロを、
63日間で完歩。

マラソンや50キロ競歩なども、
ゴルフのラウンドも、
歩くことは考えることにつながる。

いいことだ。

さて、
商人舎流通スーパーニュース。
上段に[CSR]というボタンがある。

企業の社会的責任、
Corporate Social Responsibility。

企業は利益追求や法令遵守だけでなく、
あらゆるステークホルダーの多様な要求に、
適切な対応をとる社会的な義務がある。

国際標準化機構ISOが2011年11月、
理事会決議をし、
「国際規格ISO26000」を発効させた。

この規格には中核主題が7つ掲げられている。
⑴企業統治
⑵人権
⑶労働慣行
⑷環境
⑸公正な事業慣行
⑹消費者に関する課題
⑺コミュニティおよび開発

ただし「CSR」とくくっているが、
SDGsも包含されている。

3月25日と24日、
2日間の商人舎ニュースで、
それを拾うと10件上がっている。

イケアnews|
千葉県船橋市と包括連携協定/サスティナビリティ推進
ヨークベニマルnews|
期間限定でPB牛乳10円値下げ/春休みの牛乳消費喚起
イオンnews|
「イオン ウクライナ子ども救援募金」4月30日まで延長
イトーヨーカ堂news|
「認知症サポーターキャラバン令和3年度」で特別賞
ウエルシアnews|
キリングループと「ボトル to ボトル」の実証実験を開始
サミットnews|
ペットボトル自動回収機を設置/世田谷区13店舗から順次拡大
イトーヨーカ堂news|
カトラリー・割り箸の素材や包材を4/1から切り替え
コープデリnews|
「産直」の取り組みで「関東農政局長賞」を受賞
MrMax news|
福岡県内「はじめてばこキャンペーン」へPBおしりふき協賛
アクシアルnews|
ウクライナ難民支援のため、UNHCRへ1000万円寄付

誇らしいニュースだ。

月刊商人舎新年1月号は、
特集・2022確信的予言。
202201_coverpage
この特集の中の私の予言。
[予言3]コーポレーションの変容 
「会社二階建て構造」によって
M&AとSDGsを考察する

「コーポレーションに関する予言の第2は、
会社の社会的責任(CSR)が
さらに重くなることだ」

「社会からの信頼を得ることで、
企業はゴーイングコンサーンの
成長を果たすことができるし、
結果的に社会の持続性向上に貢献する」

「しかし『企業は誰のものか』において、
岩井教授は断じている」

「CSRはお得ではなく、
大損なのです」

「一方、SDGsは2015年に、
国連で採択された
“持続可能な開発目標”である」

「2022年はこのSDGsにこそ、
焦点が当てられる」

なぜならSDGsは、
「ビジネスを用いて社会を良くしよう」
という考え方だからである。

マイケル・ポーター教授は1995年に、
「環境規制は戦略ポジションを強化する」を、
発表している。

ポーターはこの仮説の中で、
「環境と経済の両立」を論じている。
SDGsにつながる論説である。

驚かされることだが、
「厳しい環境規制が技術革新を促進する」と、
通説的見解に正面から異議を唱える仮説を
唱えている。

コロナ禍とウクライナ戦争によって、
中断あるいは停滞したCSRとSDGs問題も、
それから脱するときには、
企業経営の中心課題となるに違いない。
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2万歩を歩きながら、
そんなことを考えた。

〈結城義晴〉

2022年03月25日(金曜日)

ヤオコー川野幸夫会長ロングインタビューの「富良野風景」

3月20日の中日新聞と東京新聞。
巻頭コラムは中日春秋と筆洗。
同じ文章が載る。

英語のことわざを紹介。
“March many weathers”
意訳すれば、
「三月にはたくさんの季節がある」

「五月のような
暖かい日があったかと思えば、
次の日は風が吹き、
真冬並みに冷え込む。
ひどい雨の日もあった」

毎年よ彼岸の入りに寒いのは
〈正岡子規〉
句の前書きに、
「母上の詞自ら句になりて」とある。

コラム。
「子規がいつまでも寒いとでもこぼしたか。
それにやんわりと返した子規の母親の言葉が
そのまま句になっている」

子規は前書きを多用する。

最も有名な一句。

病床
いくたびも雪の深さを尋ねけり

この句も「病床」が利いている。

コラム。
「三月はライオンのように来て、
子ヒツジのように行く」
これも英語のことわざ。

ウクライナ戦争も子ヒツジのように、
終わってほしいものだ。

今日は埼玉県の川越へ。IMG_19282
私の住む横浜・東横線からは、
一本の電車でつながっている。

暖かい日差しの差す座席で、
1時間10分ほど揺れていると、
妙蓮寺から川越に着いている。

㈱ヤオコーの本社。IMG_19662

コートもいらない陽気だ。
IMG_19692

ヤオコーは本社を、
「サポートセンター」と名づけた。
店舗は個店経営で、
本部はその個店をサポートする機能。
IMG_19152
2018年11月完成。

ヤオコーnews|
川越市に500店1兆円体制の「新サポートセンター」完成IMG_19702

1階ロビーには、
ヤオコーの歴史が展示してある。IMG_19222

2021年の最新の部分には、
株式会社フーコット設立、
ヤオコー子ども支援財団設立、
株式会社せんどうと資本業務提携、
「熊谷デリカ・生鮮センター」
「エコセンター」開設、
自社工場製造商品ブランド
「eat! YAOKO」誕生、
和光丸山台店オープン。
IMG_19232

ヤオコーnews|
ファミリー向け旗艦店「ヤオコー和光丸山台店」10/14新設

この店はヤオコーの年表に載るくらい、
重要な位置づけなのだ。

月刊商人舎2021年11月号でスタディした。
ヤオコー和光丸山台店

ヤオコーサポートセンターのロビーは、
小さな美術館となっている。

ヤオコー川越美術館は、
三栖右嗣記念館でもある。
もう開館10周年を迎えた。

その作品がロビーに展示されている。

現在のメイン作品は、これ。
「麓郷早春」油彩500号、1982年。IMG_19162
ウクライナを連想させる。

3階の役員室・応接室のフロアの、
一番奥に飾られていたのが、
この油彩。
IMG_19192

そしていつもの応接室には、
120号の「富良野風景」1982年。IMG_19202
この絵画もウクライナを思わせる。
素晴らしい。

今日は会長のインタビュー。
川野幸夫さん。IMG_19712
1年に1回はじっくりとお話を伺う。

日本スーパーマーケット協会会長として、
㈱ヤオコー会長として。
そして企業経営者として、
尊敬する先輩として。

どんなことにも、
丁寧にお答えくださる。IMG_19732
ポストコロナ時代の小売業。
スーパーマーケット産業のこと、
チェーンストアのあり方、
カットスロートコンペティションや、
eコマースとネットスーパー、
生活の充実と充足という現象。
さらにエイビイやフーコットの経営、
既存店改装と新店開発、
M&Aとハッピーリタイアの話。
キャッシュレス手数料と人手不足、
そしてサステナビリティ。

話題は多岐に及んだ。

最後には最近の業界動向など、
私が自分の解釈を披歴することになる。

それもまた、良し。

このロングインタビューは、
月刊商人舎4月号を飾る。

最後に富良野風景の前でツーショット。IMG_20022
川越に来て、
川野幸夫さんと話をするたびに、
心が温まる。

不思議なことだ。
ありがたいことだ。

〈結城義晴〉

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

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