結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年07月26日(水曜日)

猛暑最高記録日の「Beisia Foods Park」と「ベルクのクルベ」

日本列島は猛暑に襲われた。

夏の太平洋高気圧が勢力を強めたためだ。
全国224の地点で、
35℃以上の猛暑日となった。
30℃以上の真夏日は806地点。

いずれも今年最多。

関東・東海は39℃を超える都市が続出。

全国で一番暑かったのが、
埼玉県鳩山町、39.7℃。

今年の全国最高気温タイ。

次が群馬県伊勢崎市の39.4℃。
三番目が愛知県豊田市の39.2℃。

体温をはるかに超えて、
危険な状態だ。

最高気温は名古屋市は38.2℃、
東京都心も37.7℃。

その暑さの中、
商人舎は二手に分かれて動いた。

私は新幹線で西へ。
山本恭広編集長は、
わざわざ一番暑い北関東へ。

東海道新幹線からは、
丹沢山系がくっきりと見えた。
IMG_55893

富士山も今日は頂まで顔を出した。IMG_55933
今、富士登山の最盛期。
八合目以上からは、
雲海が美しく見えているに違いない。

平富郎さんと登ったのは、
2009年だった。

平富郎&結城義晴・富士登山記。
3日間の連載ブログとなった。

あの時、平さんは70歳。
いまの私と同じ年だ。
DSCN3782_01

あれから14年。
私は今、登れるだろうか。
そんなことを考えて、
富士を見ていた。

東海地方の積乱雲。
IMG_56153

すぐに新大阪について、

特急「くろしお」に乗り込む。
IMG_56223

JR西日本が京都駅から新宮駅までを結ぶ。
新大阪駅・大阪駅から和歌山駅・白浜駅などを経由する。IMG_56213
1時間で和歌山に到着。

大阪よりも少し湿気が強いか。

ホテルに入ると、
眼下に和歌山城。IMG_56263

徳川御三家の一つ紀州徳川家の居城。
標高48.9mの虎伏山(とらふすやま)に築造され、
北部を紀の川が流れる。
これが天然の堀となっている。

本丸の北側に二の丸、
その外に大きく三の丸が配される。
「梯郭(ていかく)式平山城」と呼ばれる。
本丸が梯子の頂上のように、
一番奥にある形の城だ。IMG_56243

暑かったけれど、
ずっと車中で快適な旅だった。

一方、山本編集長は高崎に。
ベイシア榛名店が7月7日に改装オープン。
1995年に開業したスーパーマーケット。

それが「Beisia Foods Park」となった。beisia_facado_1564
Foods Parkはベイシアの新フォーマットだ。
昨年11月に1号店が出店した。

栃木県の大田原店。

これはスクラップ&ビルド。

榛名店はその最新モデルである。

改装のポイントは3つある。

第1は売場面積の適正化。
ベイシアは現在、4つのタイプの店を展開する。
第1が衣食住フルライン型のスーパーセンター。
5000㎡から1万㎡。

第2が大型の食品売場を持つフードセンター。
売場面積は4000㎡から5000㎡。
食品売場はスーパーセンターとほぼ同規模で、
どちらも食品だけで3000㎡を超える。

第3がスーパーマーケットで、
売場面積2000㎡から3000㎡。
古い店が多い。

そして第4が小型店のベイシアマート。
500㎡から800㎡。

Foods Parkは、
第3のスーパーマーケットの、
新タイプである。

ショートタイムショッピングを実現させつつ、
作業動線を短縮させる。beisia_1st_1453

Foods Parkの第2のポイントは、
若い客層の取り込みを狙った点だ。

周辺は顧客の高齢化が進む。
高齢化に対応しつつ、
若い客層のニーズに対応した売場をつくる。
beisia_end
トレードオフを進めてきたベイシアが、
トレードオンにスイッチする。

3点目が外部とのコラボレーションだ。
これは月刊商人舎8月号で解説する。

取材後、高崎周辺を回る。

高崎駅から約3km。
幹線道路を車で走ると、
グランドオープンのお知らせ。

店名は「CLBE(クルベ)」belc_IMG_1572

7月29日、ベルク江木店が改装して、
新登場する。
IMG_5628

「ベルク」の「クルベ」。
逆さ読みの「人を喰ったネーミング」
赤のベルク、青のクルベ。
CIも対極を表現する。

しかしこれぞ、
同じ業態の異なるフォーマット。
バナーがそれを意味している。
IMG_56292

さらに同じ幹線道路の200m先には、
ヤオコー高崎高関店。yaoko_IMG_1574

こちらはネイバーフッドショッピングセンター。
平面駐車場を囲むように、
ドラッグストアや100円ショップが出店。

現時点の店揃えと使い勝手は、
ヤオコーに分がある。

それに対抗すべく、
ベルクはクルベにフォーマット転換。

営業時間は旧店の9:00~0:00を、
10:00~20:00に短縮する。

明らかにローコストオペレーションを志向する。
これはトレード・オフである。

しかし「究極売価満載」。
IMG_56292
売場ではトレード・オンが展開される。

ヤオコーのフーコットとは、
また違ったポジショニングを狙う。

面白い。

月刊商人舎9月号で、
スタディしよう。

それにしても、
ベルクのクルベ。

行くべ!
来るべ!!

群馬弁か埼玉弁か。

誰が思いついたんだろう。
社長の原島一誠さんだろうか。

このネーミングの意味は、
Challenging the Limits of Belc。
その頭文字をとってCLBE。

故原島功さんは、
喜んでいると思う。

暑さを吹き飛ばすネーミングだ。

〈結城義晴〉

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