結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年04月20日(月曜日)

OICグループ米国研修/とんがり★こだわり店舗の「模倣困難性」

OICグループのニューヨーク研修第5団。
今年は200人を超える研修となった。

最後の5団38名が到着して2日目。
今日は曇り空で雨の予報もある。
肌寒い。
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第5団の団員たちは、羽田を立ってから、
初日の視察とステーキハウスでの会食。
昨日はハードな1日だった。

それでも朝7時にホテルの会議室に集合して、
結城義晴の講義に臨む。

その前にいつもの通りに、
OICグループの理念、
ロピアの理念を唱和。
最後に7大接客用語。
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疲れも見せず、
元気にスタート。
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初めに引率者の水元均志さんが講話。
アジア営業統括本部長。
ロピアは「模倣困難性」の実現を目指している。
他者から真似ができないレベルになること。
水元さんはそれを強調した。
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私もそれに応えて提唱者の理論を紹介した。
マイケル・ポーターと対峙するジェイ・B・バーニー。
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「希少性」は一時的競争優位を生み出す。
「模倣困難性」は持続的競争優位を実現させる。
この模倣困難性に組織全体で取り組み、
それを社風とせよ。IMG_6081

それからウォルマートの「10ルール」。
働きがいのある企業ランキング。
顧客満足と従業員満足。
OICグループが基本としていることを、
丁寧に講義した。IMG_6093

さらにウォルマートの戦略解説。
エブリデーロープライスと、
ロールバック。
後者は「マス化特売」である。
それはベンダーとのwinwinによって成り立つ。IMG_6098

2時間を全力で語る。

高木勇輔さんや福島道夫さんをはじめ、
OICグループの幹部が学んできたこと、
それが会社の理念と理論になっている。
2015年からチーフ以上のメンバーが、
この研修に参加して全員が学習してきた。IMG_6105

講義が終わって2日目の視察研修に出発。
今日は隣のニュージャージー州へ。
とんがり店舗の視察。
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トレーダー・ジョー。
ニュージャージー州第一の繁盛店。
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今日は日曜日だが、
平日よりもお客の出足は遅い。
商品の陳列作業が急ピッチで進められている。IMG_6114

トレーダー・ジョーの3大作業は、
1、補修・陳列
2、クレンリネス
3、接客
この三つに全員で取り組む。IMG_6112

この店では専属の5人のアーティストが、
トップパネルやPOPを描く。
壁面のイラストもアーティストの作品だ。
ロピア店舗の壁面の描画は、
トレーダー・ジョーを真似している。IMG_6115

クルーメンバーとメイトにインタビュー。
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クルーのエースさんとメイトのローラさん。
トレーダー・ジョーで働く楽しさを語ってくれた。
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全員で撮影。
私はエースさんと握手をしながら、
また会う日を約束した。
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次は近隣の、
スチューレオナード。IMG_6128

店頭には有名なポリシーロック。
IMG_1966

売場の導入部はプロモーションコーナーだ。
一丁目一番地には今、売りたいアイテムを並べる。

オリジナルのコーヒーショップもある。
コーヒーを飲みながら買物する客もいる。IMG_6130

最初に顧客を出迎えるのが、
カントリージャンボリーの演奏。IMG_6397

大きなサインボードで、
「私たちがパラマスに出店して幸せです」IMG_6131

ワンウェイコントロールの動線で、
顧客を楽しませる。
青果売場はこの華やかさ。IMG_6134

超有名なバナナ娘。
歌って踊る。
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主力カテゴリーは、
対面販売のショップ形式で展開する。
ここはモッツァレラチーズのコーナー。
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子ども連れのファミリー客も、
試食をしながら楽しそうに買物する。
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スチューは商業施設の核店舗だ。
リージョナルショッピングセンター。

ただし、このエリアは、
「ブルーロー(Blue Law)」によって、
日曜日は礼拝や安息の日に定められて、
商業活動や娯楽、労働などが制限されている。
だからショッピングセンターも休業。
しかし食品小売業と飲食店は営業する。

この商業施設も例外ではなく、
百貨店のメイシーや、
専門店のユニクロなどは休業。
その一角で、インタビュー。IMG_6150

ケビン店長の通訳は浅野秀二さん。

日曜日は教会に行った顧客が昼から来店する。
だから昼からプロモーションを仕掛ける。
店内製造のオリジナル商品が多く、
そのコントロールが課題だとケビン店長。IMG_6149

スチューのエコバックや人形をプレゼントしてくれた。
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ありがたいことだ。
再開を約して店を去った。

バスの中で「アワーポリシー」のなぞ解きをした。

車で20分ほど南下すると、
ウェグマンズ。
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高い天井と広い売場。
導入部の青果部門はすでに100%近い品揃え。IMG_6165

「HOT ZONE PRICES」のPOPが目立つ。
ウォルマート対策のEDLP政策だ。
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2001年に始めた当初は、
「コンシスタントロープライス」と呼んでいた。
2024年から「ホットゾーンプライス」に変えた。
短くてわかりやすいキャッチだ。IMG_6166

汽車の模型が走る。
ロピアはこれを真似てとり入れた。
いまや日本ではロピアの象徴となった。
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グロサリー売場でも島陳列で、
ホットゾーンコーナーをつくる。IMG_6168

顧客を回遊させるために、
奥主通路沿いのエンドに展開する。IMG_6169

店舗右翼には広大なリカーショップがある。
ここでは「ホットプライス」。
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ミールソリューションとEDLP。
2000坪で1店平均150億円(150円換算)。

ウェグマンズの戦略に迷いはない。

近隣のショップライト。
ウェイクファーン・フードが本部で、
協同組合のボランタリーチェーンを展開する。
45社365店。
ショップライトはその統一屋号。IMG_6196

ショップライトの中でも最高峰の店舗。IMG_6183

ショップ形式を採用して、
それぞれに屋号を付けて展開する。IMG_6182

シーフード売場も独立させて展開する。IMG_6180

デリはパスタやBBQ、寿司など、
細かくショップ化している。IMG_6178

グロサリーの売場は広くて多品種展開。
レジ前のシーゾナルマーケットのコーナー。IMG_6188
小さな小売企業が集まって、
ボランタリーチェーンを形成し、
ウォルマートやウェグマンズに対抗している。

しかもその店舗レベルは高い。

すぐそばにあるリドル。
ドイツ出身のボックスストア。
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導入部のインストアベーカリーが特徴の一つ。
オリジナル什器で焼きたてのパンを売る。
49セントのクロワッサンはお勧めアイテム。IMG_6198

青果売場は広い。
同じドイツ出身のアルディから遅れて、
2017年にアメリカに進出。
そこでアルディとの違いを強調する。IMG_6199

PB商品は7割ほど。
だからナショナルブランドを安く売る。
「BIG DEALS」はお買い得商品。IMG_6203

有人レジは4台。
セルフレジを利用する顧客が多い。
IMG_6213
雨の日曜日。
客の出足は鈍い。

ドイツ第一の小売業も、
米国ではまだまだ。

最後にストップ&ショップ。
アホールドデレーズUSAの傘下にある。
400店舗のローカルチェーン。
これが普通のスーパーマーケット。IMG_6215

スケルトンの天井で開放感がある。
店づくりには最新の流行を取り入れている。
「適正規模」を確保して、
コの字型レイアウトを採用。
しかし人影はまばら。
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静かな売場の中で、
ロボットが静かに回遊している。
棚の欠品をチェックしたり、
防犯のチェックをする。IMG_6221

「Something Special」のコーナーサイン。
だが「特別なもの」は何もない。IMG_E1995

我々がいなければ、
顧客の総数は10人ほどか。
欧州の巨大資本の傘下にあるが、
イノベーションはかけらも見えない。IMG_6223
なぜこの体たらくなのか。
特徴がない店だからである。
「ポジショニング」が欠落しているからだ。

最後の最後に、
ウォルマート・スーパーセンター。
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華やかな風船が顧客を迎える。
入り口のプロモーションコーナー。 IMG_E1999

マンハッタンに近いこの店は、
ニュージャージーの中でも繁盛店だ。
リニューアルして、
最新の「フューチャーストア」となっている。IMG_2013

コロナ禍以降、オンライン販売急激に増えた。
その受注商品をピックアップするスタッフが、
売場を駆け巡っている。
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「アクションアレイ」の島陳列。
クリアランスセールやマネジャースペシャルの特価品が並ぶ。
IMG_2005

ウォルマートはアパレルを強化している。
プレゼンテーションは驚くほど変わった。
ブランド物も低価格で提供する。
コーディネーターの浅野秀二さん、
ロピアの団員も購入した。IMG_2011
アメリカのアソシエーツ数160万人。
年間売上高107兆円。

そんな超巨大な世界一の企業が、
大きく変わる。

凄いことだ。

2日目は雨が降り、風もあって、
肌寒い一日だった。
それでも無事に全行程を終えた。

そして最後に少しだけ観光。
ハミルトン公園に着くころには、
天気が回復。
そらはからりと晴れた。

ハドソン川の対岸の摩天楼がくっきりと見えた。
第5団は運が強い。
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絶景を背景に「オイシ~!」IMG_6238
ハミルトン公園は、
アメリカ合衆国建国の父の一人、
アレクサンダー・ハミルトンが決闘して、
致命傷を負った場所だ。

第一次世界大戦の記念像も立っている。
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ホテルに帰ってから各自、食事に出かけた。

私たち事務局の夕食は、
ホテルからすぐの四川料理店。
「傾國傾城」
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講師陣と事務方全員で、
おいしい中華料理を、
ビールと紹興酒で楽しんだ。
IMG_6244
私は今日も一日、全力で講義した。
ビールもおいしかったし、
話も弾んだ。

ロピアの海外展開の話で盛り上がった。
その成功の理由を私なりにしっかり理解した。

収獲は大きかった。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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