全英女子オープンの渋野日向子とロピア研修会の”appreciate”
Everyone! Good Monday!
[2022vol㉜]
2022年第32週。
8月第2週。
プロゴルファー渋野日向子。
“The Women’s Open”で、
惜しくも3位。
「シャローイング」と呼ばれる、
近年、流行のスイングに改造した。
私もちょっとだけ試したが、
とても真似はできない。
「シャロー」(shallow)は、
「浅い」という意味。
シャローイングは、
バックスイングの切り返しから、
ダウンスイングのところで、
クラブを横に浅く寝かして降ろす。
飛距離が出る。
低い球筋が生まれる。
球聖ボビー・ジョーンズや、
史上最強のベン・ホーガンも、
このスイングだった。
渋野はそれを習得しつつある。
この大改造が実って、
風の強いミュアフィールドで、
いいゴルフができた。
最終ホールの18番で、
バーディを出せば、
トップの2人に追いつくことができたが、
残念ながらそれもならず、
9アンダーで終わった。
トップは10アンダー。
南アフリカのアシュリー・ブハイと、
韓国のチョン・インジ。
プレーオフ4ホール目で、
ブハイが勝ち切った。
2019年に渋野がこの全英を制したときも、
同伴競技者はブハイで、
ブハイは渋野を祝福してくれた。
二人は親しい間柄となった。
今回は渋野が自分のことのように喜んだ。
ブハイの夫を見つけると優しくハグし、
両手の親指を立てた。
サムズアップの祝福。
大会公式ツイッターは、
この模様を動画で紹介した。
“Hinako Shibuno is as excited as we are!”
「ヒナコは私たちと同じくらい興奮している」
投稿から10時間が経過して、
15万人以上がそれを視聴し、
2000件を超す「いいね」が押された。
世界中のファンから、
賞賛のメッセージが寄せられた。
「彼女はいつも幸せそうだ」
「彼女は世界の宝だ」
私は朝からの講演があったので、
途中であきらめて寝てしまった。
観られなくて残念。
しかしビデオを撮ってある。
そして朝9時から、
㈱ロピアの研修会。
千葉・埼玉営業本部のチーフたちを、
3回に分けて指導する。
今回は7月21日と22日に続く3回目。
鮮魚と惣菜のチーフが50名ほど参集。
朝9時から夕方6時過ぎまで、
結城義晴のワンマン講義だ。
はじめに櫻井裕史食品事業部長があいさつ。
ロピアのチーフに必須の、
リーダーの10の資質について、
丁寧に語ってくれた。
自分の経験を交えて、
とてもいい話だった。
「店は客のためにある」
「事業の目的は顧客の創造である」
倉本長治とドラッカーの共通する理念。
IntegrityとInnovationとMarketing。
米国「働きがいのある企業ランキング」、
そしてサム・ウォルトンの「10ルール」。
1・あなたの仕事に献身・専心せよ
2・世間に逆流・逆行せよ
3・顧客の期待を超越せよ
4・競争相手よりもよりよく経費を管理せよ
5・自分たちの成功を祝福・賛美せよ
6・すべての人の意見を傾聴せよ
7・パートナーと意思疎通せよ
8・パートナーの意欲を向上させよ
9・アソシエーツと利益を共有せよ
10・アソシエーツのすべてを評価・感謝せよ
理由があって、
オリジナルの10ルールの順番を、
私なりに変えた。
それによって、
顧客満足と従業員満足が、
証明されることになった。
さらにチェーンストアの原則。
これはゴドフリー・レブハー。
さらに、
むつかしいことをやさしく、
やさしいことをおもしろく。
おもしろいことをよりふかく。
競争理論やコモディティ理論。
実務に即して、
レイアウト理論や売場づくり、
商品戦略の考え方。
バリュー・エンジニアリングと、
アクション・マトリックス。
最後はプライス・フェーシンググラフと、
チーフのためのコミュニケーション。
むつかしいことをやさしく、
やさしいことをおもしろく、
おもしろいことをよりふかく。
それが私の講義のモットー。
講義のあとは30分間の理解度テスト。
記述式で、今日の講義の中から
肝となる4つの設問に答えてもらう。
通路を歩いて、
皆の回答状況を見てまわる。
出来栄えは上々だ。
それがうれしい。
サム・ウォルトンが、
10番目に使った言葉。
“appreciate”
アプリシエート。
高く評価すること、
大いに尊重すること、
そして感謝すること。
それらが入り混じった言葉。
英語独特の、いい言葉です。
渋野日向子は、
ブハイをappreciateした。
ブハイも日向子を、
appreciateした。
サムはアソシエーツを、
appreciateした。
私も受講生を、
appreciateしよう。
では、みなさん、今週も、
appreciateしよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉