結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年09月25日(火曜日)

ダイナム香港上場「初物尽くし」と星野リゾート「発散と充電」

昨夜の雨は激しかった。
東京・池袋の立教大学キャンパスにいて、
その後、サービスマーケティング講義終了後、
履修生たちと大学周辺で飲んでいるときにも、
大雨に見舞われた。

一雨ごとに、秋は深まる。

その立教大学池袋キャンパスに、
コーヒーショップ「タリーズ」がオープン。
20120925160041.jpg
これは素直に、喜ばしい。

さて昨日のブログで、間違いをした。
中田秀幸さんからご指摘いただいて、
すぐに訂正した。
感謝したい。

日本チェーンストア協会の8月販売統計が、
7月のデータとなっていた。

7月は前年同月比マイナス4.9%、
8月はそれがマイナス1.3%。

心からお詫びして、
訂正します。

しかし7月は本当に悪かった。

8月は食品スーパーマーケットがマイナス1.6%、
総合スーパーとコンビニがマイナス1.3%、
百貨店がマイナス1.0%。

マイナス争いのトレンドで、
食品スーパーマーケットが一番悪かった。

さて昨日は、午後2時から、
PTB有識者懇談会。
PTBとは、一般社団法人パチンコ・トラスティ・ボードのこと。

パチンコホール経営企業の社会的地位向上を目指して活動する、
業界外の有識者・専門家による組織。

有識者懇談会は、
座長に、和田裕先生。
株式会社日本イノベーション代表取締役社長で、
流通業界で言えば故上野光平先生のような存在。

委員に元日刊工業新聞論説委員の岩崎秀雄さん、
ネットプレス株式会社代表取締役社長。
元経団連事務総長の三好正也さん、
株式会社ミヨシ・ネットワークス代表取締役会長。
元インドネシア大使の川上隆朗さん。

嘉悦大学経営経済学部教授の黒瀬直宏さん、
早稲田大学ビジネススクール教授の永井猛さん。

元東京証券取引所上場部上場審査室長の谷合孝昭さん、
元株式会社ジャスダック取締役兼執行役員の牛島憲明さん。

UIゼンセン同盟常任中央執行委員の内堀良雄さん、
生活・総合産業部会事務局長。
そして弁護士の三堀清さん。

私はPTB発足のときから、委員を務めている。

このメンバーに、
PTB第三者評価委員会委員長の横山和夫先生が加わる。
公認会計士で前東京理科大学教授。

はじめに、
㈱ダイナムジャパンホールディングスの上場の報告。
8月6日、香港証券取引所メインボードに上場。
7分のビデオが流された。
20120925142031.JPG
香港証券取引所は、
世界で7番目の時価総額を持つ。

アジアでは東京、上海に次ぐ3番目。
ニューヨークの二つの取引所が、世界第1と第2。
東京が第3位。
ロンドンが第4位で、パリが第5位。
そして第6位の上海に次いで、香港。

香港証券取引所は、
東証よりもリーガル性(合法性)を重視する。
国際会計基準(IFRS)も遵守する。

ダイナムジャパンは過去5年間、
PTB評価委員会で財務、法務、
あらゆる側面からの監視と評価を受け続けた。
東証一部の上場企業とそん色ないという評価を得ていた。

それがコンプライアンス面の充実・強化につながり、
香港上場にも大きな役割を果たした。

香港取引所メインボードへのプライマリー上場第一号。
「プライマリー市場」とは、
株式が発行されて「最初に」投資家に売られるマーケット。

そしてパチンコホール初の株式上場。
有識者懇談会は、
第4弾メッセージの内容と文面が、
9割がた出来上がり、
その最終確認と意見交換の会議となった。

その後、立教大学14号館D602教室で、
サービスマーケティングの第1回講義。
90分の講義を2回。
15分の休憩を入れて、3時間話す。

来年1月21日まで、よろしく。

講義終了後、有志と一献。
いつもは必ず、卒業生を含めた聴講生が加わるが、
昨日は純粋履修生の大学院2年生だけで、
これはこれでとてもよかった。

そして今日、午前中は、
東京・大門でCCLの役員会。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
“Quick Search”と呼ぶ新しいシステムが開発され、
このデモも見せてもらった。

極めて使いやすいし、
ID-POSを活用したマーケティングが、
多様に展開できる。

私が指摘していた「ゼロ戦化現象」
この領域のシステム開発で陥りがちな現象。
それを脱するシステムの開発。

難しいことを易しく、
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。

まずは、難しいことを易しく。
これです。

さて日経新聞連載の「経営塾・星野リゾート」が、
今日で終了。

社長の星野佳路さんの語りで、
昨日の第4回がよかった。

タイトルは「人事管理に社員自ら参画」。
つくづく、サービス業は、
マネジメントが大事だと教えてくれる。

星野リゾートの本社は長野県軽井沢市。
しかし全国で地方旅館やリゾートホテルを運営している。
だから正社員約1600人のうち、
地方勤務は約1500人。

この条件のなかで、優秀な人材を確保する。

そのために目指すのは、
「フラットな人間関係を持つ組織文化」
規模が大きくなっても、これが欠かせない。

そのために第1に、管理職は立候補制。
「学歴、職歴、性別に関係なく、
なりたい人に手を挙げてもらう」

星野さんは理想を語る。
「会社だけが人事を管理するのではなく、
各個人も自らのキャリア管理に参画する」

だから第2に、「管理職から降りるのも自由」
「給料は役職や貢献度の変化に合わせて上下する」

こうした動きを「昇格」とか「降格」と呼ばず、
「発散と充電」と称する。

荒井伸也さんがサミット㈱でやっていたことと相通ずる。
サミットでは「小錦の幸せ」と呼んだ。
かつて大関の小錦は降級しても、
相撲を撮り続けた。
ここには小錦の幸せがあるはずだ。

星野リゾートは同じように、
「降格」を「充電」と呼ぶ。

「社員は子育てや勉強など、
仕事以外のことの優先順位を高くしたいときもある」

目指すのは、
「多様な価値観や人生の中での優先順位の変化」に、
対応できる会社の在り方。

第3に、身分に関係なく、
必要な議論に参加できる。

正社員、パートタイマー、アルバイトの別はない。

「全員がメールアドレスを持ち、
情報の流れに垣根を設けず、
言いたいことを言いたい人に言える」
そんな「組織文化を築く」。

星野リゾートのマネジメント。
理想主義ではあるが、
それを貫くとイノベーションが起こる。

つまり従業員満足と顧客満足の一致。

世界に通用するホテル&リゾート企業づくり。
そのためのマネジメント改革。

理想主義に、
「過ぎたるは及ばざるがごとし」はない。
実現させさえすれば。
実現のめどが立っていれば。

これは昨日のサービスマーケティングの講義の趣旨と、
シンクロしている。

<結城義晴>


3 件のコメント

  • 星野リゾートの組織つくり原則はどこで学ばれたのでしょうね。
    藤田さんのところの組織革新研究会でしょうか

  • asaiさま、ご返事遅れ恐縮。
    星野さんが組織革新研究会で学んだかどうかは知りません。
    しかし組革研の参加企業名簿には入っていないようです。

    星野さんはアメリカのコーネル大学のホテルスクールで、
    MBAをとりましたから、新しいマネジメントは先ず、
    コーネルで学んだのだと思います。

    しかしその後、自分でずいぶん研究し、実践して、ここまで来ました。

    荒井伸也さんからも学んで、
    伊丹十三監督の『スーパーの女』は、
    同社の研修の素材として使われているそうです。

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