ジジです。

今日はピアノのうえ。
ひんやりして、
きもちいい。
ユウキヨシハルのおとうさん、
けっこう、いそがしい日々を、
おくっています。

今週は、お城にいってきた。
シガ県のヒコネ城。
まず、いろは松のお堀ばたを、
あるいていきます。

そうすると、お堀のところに、
お城がみえてきます。

中にはいっていく。

でも、ここは、ほんの入り口の始まり。

お堀のうちがわにまたお堀があって、
そのうちがわのお堀に、
橋がかかっている。

ここをわたると、表門。
そしてミュージアムがある。

それから登りはじめます。

ヒコネ城は山のうえのお城です。
「山城」といいます。

お城をみるのに、
山登りみたい。
登っていくと、
高いヤグラがでてきます。

橋もわたしてあります。

また、ヤグラ。

そして石でくまれた壁。
石垣。

ヤグラ。

お城は、このくりかえし。

でも、その途中に鐘がありました。

「時報鐘」といいます。
ヒコネの街がみおろせる。
そしていよいよ、
天守閣。

りっぱです。

むかしのお城は、
うつくしい。

「国宝彦根城」だそうです。
よこにまわってみる。

うつくしい。

うつくしい。

おとうさんは、
天守閣にも登った。

びわ湖がみえる。

こちらにも、びわ湖。

日本でいちばんおおきな湖。
天守閣は、いがいに、せまいです。

堪能した。
そうしたら、こんどは、
反対側から、山を下りる。

石垣とヤグラ。

そしてすごい下り坂。

降りてきたら、
お堀の黒門。
いいお城です。
ヒコネ城。
とおくからも、
見える。

ホテルのお部屋からも、
見える。

夜も、きれいです。

よるのお堀。

昼のお堀。

おとうさんは、
とてもよろこびました。

なんどもなんども、
ヒコネをおとずれていて、
ヒコネ城には、
登ったことがなかった。

よかった、よかった。
「余は満足じゃ」

おとうさんは、そうは、
いいませんでしたが。
<『ジジの気分』(未刊)より>





















