結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年09月28日(金曜日)

8月の失業率・消費者物価・消費支出とサムの「世間に逆行せよ」

今週はどういうわけか、
疲れた。

9月の商人舎標語。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

平櫛田中の言葉。

標語をつくって発表しただけでなく、
それを実践した。
「おまんまうまいよ」は、
実感した。

ちょっと太った。
だからかもしれない、
疲れる。

それとも、
季節の変わり目だから?

とにかく今週、
疲れた。

今日も午後、
横浜の商人舎オフィスに出社。

そして夕方、湘南ライナーで池袋へ。
立教大学池袋キャンパス。

ビジネスデザイン研究科委員会。
MBA大学院の教授会のようなもの。

所は15号館マキムホール10階会議室。
16人ほどの先生方が参集して、
後期最初の委員会。
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その10階の通路から池袋の街を臨む。
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眼下には、キャンパスと夕闇の街。
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委員会が終って、
エレベータホール。
笠原英一教授(左)と庄司貴行教授(右)。
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(無断で写真掲載、ご容赦)

私たちの研究室と会議室のあるマキムホール。
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本館にも秋の気配がたっぷり。
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蔦の絡まる立教大学のキャンパス、
夕闇のなかでも美しい。
20120928202912.jpg
どうぞ、ご訪問ください。
ご案内します。

そしてビジネスデザイン研究科にも、
志願してください、入学してください。

2年間の濃密な学習で、
得難い勉強ができますし、
経営管理学修士をとることができます。

もちろん結城義晴の講義も、
1年間たっぷりと受講することができます。
F&Bマーケティングが前期で40時間、
サービスマーケティングは後期で40時間。
2年次にはゼミで学ぶこともできます。

さて今日は総務省から三つの発表。
第1は8月の完全失業率。
季節調整値は4.2%。
前月比0.1ポイント改善。

完全失業者数は272万人、
前月比10万人減。

これは小売りサービス業にとっても、
悪くない数値。

第2は、8月の全国消費者物価指数。
2010年を100として指数化したもので、
生鮮食品を除いたベースで99.6。
前年同月比0.3%ダウン。

カテゴリー別には、
テレビ7.1%マイナス、
冷蔵庫29.6%マイナス。
外国パック旅行価格もマイナス8.5%。

しかしガソリン価格は1.4%プラス。
宿泊料はで7.7%プラス。
昨年夏の震災の影響の反動。

消費者物価指数は、まあ、トントン。

第3は、消費支出で1.8%増。
家計調査では、2人以上の世帯の消費支出は、
1世帯当たり28万6036円。
物価変動の影響を除いた実質で、
前年同月比1.8%プラス。
7カ月連続前年同月をクリア。

この面では好ましい数値が出ている。

「猛暑の影響が大きい」
炭酸飲料やジュースなど飲料への支出が、
前年同月比9.7%増。
発泡酒・ビール風飲料も8.3%増。
自動車購入を含む「交通・通信」は前年同月を8.5%。

ただし住居支出は8.5%マイナス。
8月の消費支出は、いい傾向。

月間の完全失業率、
消費者物価指数、
そして消費支出。

マクロデータを知っておく必要がある。
全体の動きやトレンドは、
個別の動きに決定的な影響を与えるからだ。

法律によって、
生活やビジネスが制約を被ったり、
ご利益を受けたりする。
これは、全体の問題が、
個の問題に影響することの代表例だ。

そんなことが積み重なって、
マクロのデータが出来上がる。

しかしそのトレンドのなかで、
わが店、わが社の政策のユニークさが求められてくる。

ウォルマートの創業者サム・ウォルトンは、
言い残している。

“Swim upstream!”
〈川上に向かって泳げ〉

つまり世間に逆行せよ。

ますますこの傾向は、
強くなってきていると思う。

誰かが「こうせよ!」と先導する。
それにそのまま従うと、
もう手遅れということが多い。

第一、これでは面白くない。

今日、『AJSネットワーク』10月号が、
事務所に届いた。
オール日本スーパーマーケット協会の機関誌。
私は毎月、もう59回、連載を書いている。
「スーパーマーケット応援団長の辛口時評」

今月は「AJS50周年に思う」
今月6日に行われた50周年記念式典に、
参加して感じたこと。

私は同じ方向を目指すことと、
その中で違いを出すことを書いた。

スチュー・レオナードとイータリー。
どちらも時代を画するユニークなスーパーマーケットで、
日本流にいえば、「おかず屋」。
おかず屋である点では、
スチュー・レオナードとイータリーは、
いわば同志といえる。

「両者は正反対のことを主張します。
しかしこれが現代の企業や店舗の
存在価値なのだと思います。

知恵を共同仕入れしつつ、知恵を化学反応させ、
おのおの独自の世界を創り出す。

その差異を否定してはいけないし、
むしろ奨励されなければならない。

自由闊達で、切磋琢磨する。

ほんとうの大学や大学院のような風土が
どんな組織にも求められています。

AJSメンバーの次の50年が、
今、始まったのだと思います」

同じことを学ぶし、
同じ方向を志向する。

しかしそれぞれがやっていることは、
個性的でユニークで、
場合によっては全く正反対。

そんな店や企業や、
経営者や店長、知識商人が、
求められている。

今週も「毎日更新宣言」、
ご愛読くださって、
心から感謝。

良い週末を。

<結城義晴>

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