山本哲也チェーン協新会長とナフサ不足のトレーの「時代の潮流」

Everybody! Good Monday!!
[2025vol⑳]
2026年第21週。
5月第4週。
日曜日はゆっくり休んだ。
けれど時差ボケは抜けない。
横浜商人舎オフィスに出ると、
「セルコレポート」が届いていた。

私の新連載は「Tide of Time」
このタイトルは、
販売革新誌が創刊した時の、
巻頭言の題目の言葉だった。
それを今、連載に使わせてもらっている。
「時代の潮流」と言った意味だ。
ご愛読をお願いします。
さて、商人舎流通SuperNews。
日本チェーンストア協会news|
イトーヨーカ堂・山本哲也取締役が新会長就任
日本チェーンストア協会の会長に、
㈱イトーヨーカ堂の山本哲也取締役が就任した。

初代の中内功さんから数えて、
第26代会長。
歴史に名を残す経営者ばかりが、
この会長の訳を担ってきた。
イトーヨーカ堂からは、
第2代の伊藤雅俊さん、
第11代と15代の鈴木敏文さん、
第22代の亀井淳さん、
そして第24代の三枝富博さんに次ぐ、
5人目の協会会長だ。
山本哲也新会長は、
1969年10月14日生まれの56歳。
1996年9月にイトーヨーカ堂入社。
以来、ずっと同社に身を置いてきた。
2016年9月、改革推進部総括マネジャー
2017年2月、企画室長
2018年3月、執行役員経営企画室長
2020年3月、取締役執行役員管理本部長
2021年3月、常務執行役員管理本部長。
一貫して管理畑を担当し、
2022年3月、代表取締役社長。
同時に㈱セブン&アイ・ホールディングス常務執行役員。
さらに今年2026年3月に、
㈱ヨーク・ホールディングス執行役員副社長、
イトーヨーカ堂では取締役となった。
今年4月から日本チェーンストア協会副会長。
手堅い組織運営をしてくれるのだろう。
一度、インタビューをお願いしようか。
第25代の尾崎英雄会長は、
コロナ後の業界をまとめてくれた。
本当にありがとうございました。
第三次石油ショックか、と言われる激動の時代。
日本チェーンストア協会の役割は大きい。
今日の午後、商人舎に来客。
協同組合ジェプラの皆さん。

左から石川昌宏専務理事、
幹事の大木勝志(株)オオキ会長、
横沢重夫次期専務理事。
昨年に続いて、
6月2日の総会で記念講演をする。
その打ち合わせだ。
ジェプラは「日本パッケージ研究協会」として、
1981年(昭和56年)6月に設立された。
Japan Package Research Association。
頭文字をとって「JPRA」と名づけられた。
1987年(昭和62年)1月に協同組合ジェプラとなった。
メンバーは全国のパッケージディーラー13企業。
固い結束で難しい時代を生き抜く。
なにしろ「ナフサ」の供給不安が覆いかぶさる。
日本の包装資材、とくにトレー業界は静かに揺れている。
ナフサはポリスチレン、ポリエチレン、
そしてポリプロピレンなど、
食品トレーの主原料を生み出す。
ナフサの価格が上昇すれば、
製造コストに直撃する。
さらに残念ながらナフサには、
輸入依存という脆弱性がある。
日本のナフサは中東やアジアからの輸入が多い。
ナフサ由来の印刷インキ原料の調達も不安定だ。
包装フィルム、接着剤などにも影響が出る。
そこでカルビーは、
「パッケージ白黒化」を決断した。
話題になっている。
主力14商品のパッケージを、
5月下旬出荷分から白黒2色印刷へ切り替える。
カルビーの白黒化は、
色数を減らすことでインキの種類と量を抑える。
政府は「供給は足りている」と説明する。
しかしカルビーは自主的に白黒化へ踏み切った。
1970年代後半のノーブランドを思い出す。
ダイエーが真っ先に、
プライベートブランドとして取り組んだ。
私は1977年4月に、
㈱商業界に入社して販売革新編集部に入った。
するとその秋からノーブランドブームとなった。
イトーヨーカ堂もジャスコも、
ノーブランドに挑戦した。
パッケージを簡素にして、
コストを削減する作戦だ。
アメリカでは大隆盛を極めていた。
西友の「無印良品」は、
1976年に素材缶詰として実験し、
初めは「SEIYU LINE」と名づけられた。
それが1980年、デザイナー田中一光によって、
「無印良品」としてブランド化された。

他のノーブランドはみな、消えた。
しかし新鮮な新しいブランドの印象はあった。
カルビーの白黒化は、
私にとってあのときのデジャヴだ。
一時は顧客から歓迎されるだろう。
それが無印良品のようなブランドになるか。
それはカルビー次第だ。
トレーにとっても同じ意味合いがあるだろう。
価格転嫁にも限界があるから、
再生素材への移行も急務だろう。
ここで包装資材やトレーの本来の機能を考える。
それが素材の転換につながる可能性はある。
したがってナフサ不足を、
原料問題とだけ捉えるべきではない。
トレーにとっても、
大きな「Tide of Time」なのである。
では、みなさん、今週も、
決断をしよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉























