第108回夏の甲子園の地元横浜高校と織田翔希投手

暑い中、粛々と進んで、
いよいよ準々決勝となった。
毎回書いているが、
この4試合が1日で行われ、
それを観戦できるのは、
実に贅沢なことだ。
どのチームも3回戦を勝ち抜いてきた。
だから戦力は充実している。
そして「勝ち運」をもっている。
そんな8チームが激突する。
甲子園は郷土の誇りにかけて戦う場だ。
だから全国民が自分の生まれ故郷のチームを応援する。
あるいは自分が育ったところの高校を、
自分がいま居住している地の選手を支援する。
私は福岡生まれの横浜育ち。
今も横浜に住んでいる。
だから福岡の東筑高校を応援した。
残念ながら初戦で鹿児島代表に負けた。
4年連続9回目の出場の神村学園高校に、
1対5で負けた。
東筑は北九州市の八幡にある県立高校で、
九州大学には昨年48名が合格した。
高倉健さんが卒業生にいる。
一方、神奈川県からは横浜高校が甲子園に出て、
今回もベスト8に残った。

横浜は春の甲子園18回、夏は21回、
春夏通算39回出場して、
甲子園優勝回数は春4回、夏2回。
夏の大会は1980年に愛甲猛を擁して初優勝、
さらに1998年には松坂大輔をエースとして、
春夏の連覇を果たした。
神奈川県人はいつも甲子園を楽しめる。
とくに今年は、
エースの織田翔希(おだしょうき)君が楽しみだ。
プロ野球に入って、いずれは、
メジャーリーグにも行きそうだ。

2008年度生まれの右投げ右打ち。
身長186cm、体重81kg。
ちょっとスリムだが、
プロに入ったらがっちりした体になる。
北九州市立足立中学の3年の時、
軟式野球で143キロの球を投げて注目された。
日本中の高校からオファーがあったが、
横浜高校を訪問したら、
グランドにチリ一つ落ちていなかった。
先輩の選手たちもきちんと挨拶をしていた。
ここなら自分の人間性を高められると、
横浜高校に進んだ。
1年生のときにすでに頭角を現わし、
秋の明治神宮野球大会で優勝。
2年生になったセンバツ高校野球では、
主力投手として25回を投げて優勝。
昨年の夏の甲子園ではベスト8。
何しろ福岡生まれで、
横浜に3年。
私が応援しないはずはない。
今回も157キロのボールを投げて、
甲子園の新記録をつくった。
花巻東高校の大谷翔平選手は、
中学時代に130キロを投げ、
高校1年秋に147キロ、
高校2年春に151キロ、
高校2年夏は甲子園に初出場して150キロ、
高校3年夏の岩手大会準決勝で160キロを投げた。
これはアマチュア史上最速だった。
甲子園には2回出場して、
いずれも初戦敗退。
織田は大谷に引けを取らない逸材なのだ。
その織田が出る準々決勝は、
1日空けて火曜日の18日に開催。
第1試合は、
天理高校(奈良県)と三重高校(三重県)。
第2試合は、
仙台育英高校(宮城県)と、
智弁学園和歌山高校(和歌山県)。
第3試合が、
花巻東高校(岩手県)と横浜高校(神奈川県)。
このゲームは見逃せない。
第4試合が、
高崎健康福祉大学高崎高校(群馬県)と、
有明高校(熊本県)。
近畿地方が3校、
東北地方と関東地方が2校。
そして九州地方の初出場が1校。
熊本地震のエリアから、
全国の期待を背負って、
有明高校がベスト8に進んだ。
私の生成AIによる決勝進出2チームの予想。
なんと横浜対仙台育英となった。
横浜は3回戦までの内容を見ると、
戦力・総合力が図抜けている。
AI予想でも優勝確率25%で単独トップ。
投手力・攻撃力ともに安定している。

仙台育英は昨夏の準優勝校。
経験値も高い。
AI予想で 横浜に次ぐ15%。
投手層が厚く、夏の連戦に強い。
生成AIを参考にした結城義晴の予想も、
決勝は横浜と仙台育英。
さてどうなるか。
穴候補は健大高崎。
準々決勝で熊本の有明が、
健大高崎に勝ったら、
もしかして奇跡が起こるかもしれない。
なにしろ3回戦まですべて逆転勝ちのチームだ。
仕事が始まるから、
リアルタイムで高校野球を見ることはできない。
しかし大いに楽しもう。
そうして夏が過ぎていく。
高校野球選手を見ていると、
ほんとうにまぶしい。
いい試合をして、
怪我をせず、
すくすくと育ってほしい。
今の日本、政治家よりも、
アスリートに人材が偏る。
それが現代の日本の特徴ととらえて、
受け止めるしかない。
だからなおさら、
球児たちには輝いてほしい。
〈結城義晴〉























