結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年06月18日(木曜日)

ハローデイ社長・加治敬通の「寝てもさめても新しい試み」

二度目の党首討論。  
麻生太郎自民党総裁と鳩山由紀夫民主党代表。

内容はともかく、
二大政党制が定着しつつあることを、
実感した。

ただし現時点で重要なことがある。

第一は、二大政党制というならば、
少なくとも一度は、
民主党政権が樹立されなければならないということ。
民主党が、かつての日本社会党のように、
批判だけの第二政党になってはいけない。
ならば、政権を取るという実績を示さねばならない。
とすれば、今回の鳩山代表の詰め寄り方、
その迫力が、今一歩、足りない。

第二は、二大政党制であっても、
それ以外の政党の発言の場が設けられ、
私のいう「ニッチ」として機能していること。
Nicheとは、正当に位置づけられた存在のこと。

小売業では、
セブン-イレブンが、動いている。  
日経新聞の記事。

小売商業問題に関しては、
日経が他の新聞を引き離して、圧倒的に早い。
来週月曜日の6月22日から、
ナショナルブランドの売れ筋を、
クーポン値引き作戦に出る。  

日清食品のカップ焼きそば「U.F.O.」、
コカ・コーラ1.5リットルなど、
24社70品目ほど。

約20%の値引きのクーポン券を配る。
原則として、1回来店につき1人1枚使うことができる。
マクドナルドが盛んに展開しているクーポン作戦。
日本でも定着してきているとの読みがあるのだろう。

クーポン券配布は、
再来店を促し、固定客化を狙う作戦。  

このクーポン券は、第一弾の7月10日までの19日間に、
1600万枚を配る予定。

1万2900店で1600万枚だから、
1店当たり約1000人超の客数増という計算になる。

この作戦のポイントは二つ。  
第一は、これによって消費全体で見ると、
需要が増えることはない。
だからこれは、
他業態から客数を奪うことになる。  

第二は、メーカーが協力するアイテムが、
典型的な「コモディティ・グッズ」であるということ。  

セブン-イレブンのクーポンアイテムを見ているだけで、
メーカーが自社製品の中のどれをコモディティと考えているかが、
判明する。

実に面白い現象が展開される。

さて、結城義晴のつれづれ日記。
一昨日は、九州・福岡県の小倉に㈱ハローデイを訪問。
加治敬通社長とCDオーディオセミナー対談。  
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ハローデイは、2009年3月期決算で、
グループ年商670億円、35店舗。
福岡県にドミナントを築き、
熊本にも3店の進出。
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加治さんは、平成元年、会社を背負うことを決意。
その時の会社の状態。
年商60億円、借入金60億円、経常利益1億円の赤字。
そしてなんと金利9.6%。

そこから2年間、1店舗の店長として、
それこそ死に物狂いで仕事に打ち込んだ。
学んだことをどんどん実行した。
失敗を恐れなかった。

1年後、その店だけで8000万円の純利益が出た。
会社にも、やればできるという自信のようなものが生まれた。
加治敬通のリーダーシップの始まりだった。
これが加治さんの原点。

そして、こう考えるようになった。
「寝てもさめても新たな試み」  

今年、ハローデイは50周年を迎えた。
その平成21年のスローガンが、社長室に貼ってある。
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そして5つのハローデイ経営理念。  
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「より多くのお客さまに感謝する会社」が一番最初に来る。
ハローデイは感謝と感動を、理念にする会社である。

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現在、ハローデイ足原店は、「日本一見学者の多い店」といわれる。

さらに加治さんは、
「働きたい会社日本一」を目指す。  

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私が、いつも引き合いに出す「米国働きたい企業ランキング」。
そのウェグマンズやホールフーズ、ナゲットマーケット。
ハローデイは、その日本版を志向している。

「三本の指事件」を説明する加治さん。  
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人を指差す時、人差し指は、その人を指している。
しかし、三本の指、すなわち中指、薬指、小指は、
自分を指している。

人を非難するとき、
その非難は自分に対して、
3倍になって向けられている。

加治さんの、経営者としての生き方が、
「三本の指」に示されている。

2時間の対談は、あっという間に終わった。
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そして、固い握手。
カメラ班の要求にこたえて握手している間も、
加治さんの手の力は、緩められることはなかった。
私も、力を緩めず、ギュッと加治さんの手を握っていた。

心から感謝。

この加治さんとの対談は、7月15日発売の
「CDオーディオセミナー知識商人登場!」に収録される。
ぜひ、みなさんお聞きください。

そして昨日は、午後から博多スターレーン。
TERAOKAニューバランスフェアで講演。  
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講演の前に、旧知の皆さんとご挨拶。
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左から、㈱九州テラオカ社長の川越純一さん、
㈱西鉄ストア取締役専務の有馬紀顕さん、
そして同社副社長の松永大治郎さん、
同社経営企画室課長の永岡歳邦さん。

松永さんは、㈱スピナの社長だった。
スピナが西鉄ストアのグループに入って、
今度は、その人柄、実力が大きく評価されて、
西鉄ストア副社長の任を担う。

そして、講演会。
司会はいつも通り、
㈱寺岡精工営業企画室室長の三木桂さん。
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テーマは「蛻変のすすめ」。  
「未曾有の危機への対策」というサブタイトルがついている。
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「蛻変」は「ぜいへん」と読む。
茨城に本部を置く㈱カスミの小濵裕正社長から、
CDオーディオセミナ対談の時に、教えていただいた言葉。

「蛻変」とは、
蝉が幼虫から成虫になるときに、
脱皮しながら生態変化すること。  

蝉の脱皮は、自然環境のもとで、本能的に行われる。
企業の蛻変は、変化する社会環境のもとで、
意識的・意図的に行われなければならない。

これが私の主張。

そして、この量の成長が見込めない時こそ、
「蛻変」のチャンスだと考えている。
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今回の講演は、
「蛻変」から「イノベーション」、
そして「ブルー・オーシャン戦略」へと展開。
このニューバランスフェアのテーマでもある。

「ブルー・オーシャン戦略」は、
「バリュー・イノベーション」に基づく考え方。
W・チャン・キムとレネ・モボリュニュが唱えた。

私は、これも、
㈱ヤオコー会長の川野幸夫さんから教えていただいた。

真剣にものを考えているトップマネジメントは、
自分なりの考え方を「言葉」にする。

その言葉の背景と、そのトップの経営自体を見比べながら、
その言葉の本当の意味を見出す。

するとそこに、ある普遍的な概念が見えてくる。
私の仕事のひとつは、
この普遍的なものを見出し、それを伝えることにある。

心から感謝。

講演が終わると、皆さんと名刺交換&握手。
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最後に毎回、聴きに来てくださる㈱トライアルカンパニー。
左から、旧知の後藤睦男専務、
精肉ディビジョン長・鈴木文浩さん、
食品ディビジョンデイリーライン長・玉田圭吾さん。
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今回も、気持ちよい講演をすることができた。

ありがたい。

しかし、疲れ切った。
まだまだ、つづく。

<結城義晴>  


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