結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年05月15日(金曜日)

ボランタリーチェーンとフランチャイズチェーン

一昨日の13日、水曜日、銀座。
パチンコ・チェーンストア協会のコスト部会で講義。
PCSA1
急遽、3カ月連続で、レクチャーすることになった。
「ボランタリーチェーンとは何か?」  

私自身も、興味あるテーマ。

世の中、どちらかといえば、
フランチャイズチェーンに関心が高い。

流通を専門にする学者でも、フランチャイズを研究する人が多い。
一方、ボランタリーチェーンの研究者・学者は少ない。

その理由は、
何といっても、セブン-イレブンの大成功にある。

セブン-イレブンがうまくいったのだから、
フランチャイズシステムこそ、
いい仕組みなのだろうという漠然とした認識がある。

しかし、ボランタリーチェーンは、ヨーロッパで盛んだ。
アメリカには、フランチャイズチェーンが多い。

日本でも、コンビニはフランチャイズチェーンが成功しやすく、
スーパーマーケットではボランタリーチェーンが多い。

全体を見れば、フランチャイズ方式とボランタリー方式は、
それぞれに良さがあり、それぞれに弱点がある。

ボランタリーチェーンとは、
①異なる経営主体同士が結合して、
 販売機能を多数の店舗において展開すると同時に、
②情報等を本部に集中することによって
 組織の統合を図り、
③強力な管理のもとで、
 仕入れ・販売等に関する戦略が集中的にプログラム化される
④仕組みとその運営
これは日本ボランタリー・チェーン協会の定義。

一方、フランチャイズチェーンとは、
①事業者〈フランチャイザー〉が他の事業者〈フランチャイジー〉との間に契約を結び、
②自己の商標、サービスマーク、トレードネーム、
 その他営業の対象となる商標および経営のノウハウを用いて、
③同一のイメージの下に商品の販売その他の事業を行う権利を与え、
④一方フランチャージーは一定の対価を支払い、
⑤事業に必要な賃金を投下して
⑥フランチャイザーの指導及び援助の下に事業を行う
⑦両者の継続的関係をいう
こちらは日本フランチャイズチェーン協会の定義。

どちらが優れているか、劣っているかではなく、
どんなフォーマットに、どちらが向いているかが、
それこそ問題となる。

チェーンストアの種類をいう時に、
レギュラーチェーン、
ボランタリーチェーン、
フランチャイズチェーンの分類を使う。
私もそうしてきた。

しかし、気がついた。

どれもチェーンストアであることに変わりない。
だからまずチェーンストアの原理・原則が大事。

そしてそのチェーンストアが、
多数の資本の結合をして規模を拡大するとき、
三つの考え方がある。

①資本統合やM&A
②ボランタリーチェーン
③フランチャイズチェーン  

①はひとつの資本になる。
②は多数の資本が任意に連鎖する
③は多数の資本が契約によって連鎖する

そう考えると、わかりやすい。

さて私の関心。
パチンコホールのようなサービス業では、
ボランタリーチェーンがふさわしい方式なのか、
それともフランチャイズチェーンがいいのか。

これは固有のサービス業が、
「スーパーマーケット・タイプ」なのか、
「コンビニ・タイプ」なのか、
その見分け方にあると思う。
PCSA2

スーパーマーケットのマネジメントやオペレーションにあるもの、
コンビニのチェーンシステムに存在するもの。
その違いを明確にし、
それぞれのサービス業ごとに適用すると、
なぞは解けてくる。

ファストフードは、コンビニ型である。
そしてパチンコホールは、
スーパーマーケット型であると思う。

これは、もっともっと考えなければならないテーマである。

<結城義晴>  


2 件のコメント

  • 渥美 俊一氏の著作「仕入と調達」だっと思いますが、米国のチェーンの紹介がありました。
    その種類に下の二つがあります。
    ①リテイラー・オウンド・コーペラティブ・チェーン
    ②ホールセラー・スポンサード・ボランタリー・チェーン

    私は①を小売業の共同購入組織チェーン、②を卸売業が主催し小売店を組織化した任意加盟のチェーンと理解しました。

    我が国においては②の米国のスーパーバリュー社のようなは卸売業(小売業?)存在しないので、日本のボランタリー・チェーンは①タイプが多いと理解していました。
    理由はその実態も共同仕入れ(共同開発商品)の色彩が色濃く、オペレーションも加盟店各社の独自性が強いからです。

    日本独自に発展したチェーンの多様さを感じます。

    以上

  • いまちゃん、ありがとうございます。
    ボランタリーチェーンは、おっしゃるように、大きく二つに分かれます。
    小売業が同志的に集まって運営するもの。
    コーペラティブチェーンと言ったりします。
    CGCジャパンや全日食チェーンが有名です。
    もう一つの卸売業主催のボランタリーチェーンも、
    意外に頑張っています。
    日本の卸売業が淘汰されてきた経緯からみると、
    逆に、ボランタリーチェーンの時代が来ているのだと感じます。

    もっともっと研究してみたいテーマです。

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