結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年05月25日(月曜日)

法政大学「流通産業ライブラリー」と明日の人々へのメッセージ

Ladies and Gentlemen! Good Monday!  

沖縄・南九州が梅雨入りしたというのに、
今日は全国的に晴れ模様。

今日もいい日になりますように。  

日経新聞の社説に「就農」という言葉が出てくる。
いい言葉だが、残念ながら、日本の就農率は低い。

私の家系は、九州福岡の農業だが、
私も父も祖父も、当主でありながら、
就農していない。

だから偉そうなことは言えないが、
現在の日本の農業従事者の平均年齢は65歳という。
10年前が55歳だったし、
その10年前は45歳だった。

2006年の就農者数は約7万5000人で、
39歳以下が7人に一人という。

そこでNPO法人が立ちあがった。
「農家のこせがれネットワーク」  
発起人には全国から約1300人が名乗りを上げた。
代表の神奈川県藤沢市の養豚業・宮治勇輔さんは、
農業を「かっこよく、感動があり、稼げる」仕事しようと考えた。
新しい「3K職場」。

うれしいニュースだし、心強い行動だ。

商業も負けてはいられないし、
こういった動きには、連携したいもの。

さて、先週土曜日の23日。
東京・市ヶ谷の法政大学キャンパス。
「流通産業ライブラリー」設立記念セミナーが開催された。  
主催は、法政大学イノベーション・マネジメント研究センター。
パネル1
ペガサスクラブが法政大学に寄贈した書籍群によって出来上がったライブラリー。
同クラブは日本のチェーンストア産業づくりを目指すグループ。
㈱日本リテイリングセンターの渥美俊一先生が主宰している。

記念セミナーのタイトルは、
「明日の流通産業を担う人々へ贈るメッセージ」  

法政大学市ヶ谷キャンパスの外濠校舎7階が会場。
housei1

大学入口にも、セミナーの案内が出た。
panel2

外濠校舎7階の薩埵ホールは、1000人収容の大講堂。
ここに500名限定で、学生、教員、マスコミ、実務家が参集した。

法政大学常務理事の徳安彰氏の開会挨拶。
矢作敏行法政大学教授の最初のレクチャーの後、特別講演は、渥美俊一先生。
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タイトルは「チェーンストア産業づくりとは」  
1時間の、渥美先生にしては短い講演。
しかし中身は、実に濃厚で、熱いメッセージが込められていた。
私は、32年前に、
初めて渥美先生の講義を聴講した時のことを思い出した。

難しい単語や概念が次々に飛び出して、
詳細なことは分からないものの、
大筋で、商業の近代化と産業化が語られた。

32年後の今回の講義も、まったくといってよいほど変わらない。
その変わらないことに、驚きすら覚える。
小売業と食堂業の前に立ちはだかる大きな壁。
その壁を乗り越えるために、まず人材と資金が用意されねばならないこと。
そして標準化された200店以上の店舗によって、
本格的なチェーンストアが構築されるべきこと。
チェーンストア経営が目指す流通革命の意味と本質。
チェーンストアに必要な職能と職位。
そこに有能な人材が必要とされていること。

それらが若い人たちへのメッセージとなって、
会場を満たした。

講義を終えた渥美先生のうれしそうな笑顔。
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私も並んで、記念写真。
atumi4

続いて講演1は、
セブン&アイ・ホールディングス社長の村田紀敏さん。  
村田さんは、1966年の法政大学経済学部卒業。
この会場を埋めた学生諸君の先輩にあたる。
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イトーヨーカ堂グループからセブン&アイ・ホールディングスへの軌跡。
そして現時点の小売業を取り巻く環境。
こういった課題が的確に語られた。
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とりわけネットビジネスの可能性を高く評価。
ネットビジネスは2013年には11兆円の産業となる。
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さらに現在の経営危機における3つの方策。
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そして経営に必要な発想と視点。
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右脳の発想力と左脳のそろばん勘定。
「働きは一両、考えは五両。
知恵は十両、見切るは千両」  

最後に村田さん自身の社会人としての原点。
①数字の後ろに人がいる
②働きがいとそれを支えてくれる人がいること
③変化の時代には好奇心が大切  

セブン&アイ・ホールディングスのトップとして、
法政大学の先輩として、
力強い講演だった。

最後に登場したのが、
ライフコーポレーション会長の清水信次さん。  
simizu1
昭和20年の終戦と清水商店での創業時代の仕事ぶり。
ポケットに入っていたわずか200円の金が、
現在の年商4650億円、経常利益150億円の、
日本最大のスーパーマーケット企業に成長した過程が、
独特の語り口で展開された。
simizu2
清水さんの講演も、私には、思い出深いものがある。
それも、何度も。
今回も、メモ一つ持たずに、
優れた観察と鋭い描写で、講演は展開された。

「日本の流通業界の大連合と消費者庁への物言いを全うしたい」
決意表明は、力強かった。

さて、肝心の「流通産業ライブラリー」は、
「ペガサス文庫」と名付けられ、
法政大学ボアソナード・タワー18階にある。
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寄贈された貴重な資料や書籍が収納されている。
tosyokan2
書籍のラックもある。
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一番奥に「ペガサス文庫への寄付者名」が記された銘版。
tosyokan3
その前で、何とも嬉しくてしようがないといった顔つきの渥美先生。
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そして矢作教授とのツーショット。
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実は、私たちのコーネル大学ジャパンも、
主任講師を務めてくださっている矢作先生のご尽力で、
このボアソナード・タワー25階の教室をお借りしている。
だから、毎月、二日間は「ペガサス文庫」の上階で勉強していることになる。

とてもうれしいこと。

商人舎オフィスにも「磯見文庫」がある。

勉強や研究の環境を整えることは、
チェーンストア産業づくりにも商業現代化にも、
不可欠の条件である。

きっと「農家のこせがれネットワーク」にも。

さあ、今週は、勉強しつつ、
「現場第一」でいきましょう。

Ladies and Gentlemen! Good Monday!  

<結城義晴>  

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