結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年03月07日(月曜日)

Message of Marchは「常住坐臥・世のため・人のため。」

Everybody! Good Monday!
[2022vol⑩]

2022年第10週。
3月の第2週。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。
三月、去る。

今年に入ってからは、
新型コロナのオミクロン株に振り回され、
種々問題はあったものの、
北京の冬季五輪に感動を与えられ、
さらにまたウクライナ危機。

時間が早くなるのも納得できる。

そのウクライナが長期戦になりそうだ。
アメリカなどが亡命政府の案を言い出した。
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自由フランス政府の発想だ。

第二次世界大戦の1940年6月、
ナチスドイツはフランス・パリに無血入城。
ポール・レノー内閣は総辞職した。
その後、ロンドンに亡命政府が樹立され、
シャルル・ドゴールが首班となって、
闘いは継続することになった。

国土の約3分の1が占領され、
南仏にはナチス傀儡のヴィシー政権が誕生。
ドゴールはイギリスから徹底抗戦を唱えた。
ドゴール

ジョー・バイデン米国大統領は、
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領に、
ドゴールになれ、というのだろう。

それをゼレンスキーが受けるか。
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一方、日本政府は日曜日の6日に、
福岡など13県に対して、
「まん延防止等重点措置」の適用を解除した。

しかし東京、大阪など18都道府県は、
21日まで再度延期する。

これで東京などは2カ月に及ぶ。

北から北海道・青森、
茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川、
石川・岐阜・静岡・愛知、
京都・大阪・兵庫、
そして香川、熊本。

もう国民も慣れてしまって、
まん防に効果があるのかどうか、
よくわからない。

今日は午前中に来客。
6月からある企業の研修をする。

その打ち合わせ。

若手の継続的な学習は必須だ。
仕事をして、それから学習する。
学習してから、仕事する。

スポーツ選手は、
練習してから、試合する。
試合してから練習する。
そしてまた試合する。

試合は練習のように、
練習は試合のように。

昔、子どもたちを指導している時、
私は口癖のように言い続けた。

スーパーマーケットの若手に向けて、
それを実践する。

その後、月刊商人舎3月号の最後の原稿書き。
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疲れ切っても、手を抜かず書いた。
校正し、責了した。

今月も紙の発行は遅れた。
申し訳ない。

網のページは予定通り公開する。

その[Message of March]
常住坐臥、
世のため、人のため。

佐賀鍋島藩の「葉隠」は、
「死ぬことと見つけたり」と説く。
藩内の武士に常住坐臥(じょうじゅうざが)
死と隣り合わせに生きることを教えた。

ウクライナの男たちはいま、
葉隠の境地にあると思う。
その葉隠伝承者の山本常朝は言う。
「我も人、生くることが好きなり」

死と隣り合わせで生をまっとうする。
死の中に貪欲に生を見出す。
鍋島の侍たちは藩のため、主君のため。
ウクライナの闘士たちは国のため、主権のため。

コロナ禍の断絶の淵にある商人は、
「売らぬことと見つけたり」である。
常朝の言に従えば、
「売ることが好きなり」でもある。

創業のころのイトーヨーカ堂。
伊藤雅俊は母から教えられた。
「お客さまは来てくださらないもの」
だから売ることよりも信頼と誠実を大切にした。

ピーター・ドラッカーは言う。
「マーケティングの理想は、
販売を不要にすることである」
無理に売ろうとしないことだ。

「マーケティングが目指すものは、
顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、
おのずから売れるようにすることである」
売れる仕組みをつくることだ。

売るための仕掛けそのものが、
プロモーションならば、
顧客を知り、静かに働きかけるのが、
マーケティングである。

コロナ禍でDXが進捗するとき、
プロモーションからマーケティングへと、
売るための考え方は包括的に変容し、
むしろ原点へと回帰する。

鍋島の侍たちは藩のため、主君のため、
ウクライナの闘士たちは国のため、主権のため。
商人は顧客のため、社会のため。
常住坐臥で世のため、人のため。
〈結城義晴〉
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「世のため、人のため。」

それを押し付けるつもりはない。
強制するつもりはさらさらない。

これは精神論ではない。
根本の考え方であるし、
私はそれに心から賛同している。
だからお薦めしている。

鍋島藩の「葉隠」も、
今の時代に合うはずがない。

ただし、あの時代の武士が、
死を背負って生きていたとしたら、
現代のビジネスマンは、
懐に辞表をもって仕事にあたることだ。

それくらいの覚悟がいる。
そのほうが幸せだ。

私も前職の頃、
いつ辞めてもいいと思っていた。

だが会社は絶対に私を辞めさせない、
そんな人間になろうと考えていた。

だから言いたいことを言い、
やりたいことをやった。
ただし実績は必ず上げた。

今月のMessageは、
特殊なものになった。

お許しいただきたい。

ウクライナの闘士たちが、
これを書かせたのかもしれない。

では、みなさん、
今週も、世のため、人のため。
Good Monday!

〈結城義晴〉


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