「25大阪万博キャッシュレス化」より時代の足取りは早い!
2025年開催の国際博覧会。
通称、大阪・関西万博。
25年4月13日に開幕。
同10月13日に閉幕。
合計153の国・地域、
8つの国際機関が参加し、
2800万人の来場を想定している。
関西だけでなく、西日本も、
そして日本全体の活性化を図るチャンスだ。
来場者数は6421万8770人だった。
高度経済成長の真っただ中で、
その成長に拍車をかけた。
鉄道や高速道路が整備され、
大阪の街にはさらに活気がもたらされた。
今回もそんな効果が見込まれる。
その万博会場は、
完全キャッシュレスになる。
クレジットカードの国際ブランドから、
交通系IC、QRコード決済など、
60超の事業者が参画。
海外からの事業者も参加する。
キャッシュレス化で、
レジは時間短縮され、
釣り銭も不要になる。
大阪万博を起爆剤にして、
キャッシュレス決済推進を図る考えのようだ。
しかし私は、
その前にキャッシュレス化はどんどん進むと思う。
この1月から2月にアメリカに行って、
それを確信した。
2年後にはすでにキャッシュレスが当たり前になって、
万博の全面キャッシュレスなど、
珍しくもない状態になっているかもしれない。
それでも準備段階のプロセスは、
キャッシュレス化を進めることに貢献する。
日本政府は25年までに、
日本のキャッシュレス決済比率を、
現在の3割から4割程度に高める目標を掲げる。
これはいかにも遅い。
その日本のキャッシュレス事情。
2022年の決済額は111兆円となって、
過去最高を更新した。
消費全体に占めるキャッシュレス比率は、
初めて3分の1を超えて36%に高まった。
クレジットカード決済は93兆7926億円。
前年比16%増。
QRコード決済は7.9兆円、50%増。
電子マネーは6兆円の2%増。
デビットカードは3.2兆円で19%増。
QRコード決済とデビットカードが、
まだまだ増える。
そして万博のときには、
欧米並みの6割、7割になるか、
5割には届くだろう。
2025年、待ち遠しいくらいだ。
さて今日は朝から記者会見。
私は原稿書きに勤しんでいたが、
山本恭広編集長と亀谷しづえGMが行ってくれた。
商人舎流通SuperNews。
イオンnews|
オンラインマーケット「Green Beans」今夏始動
オンラインスーパー事業のイオンネクスト㈱。
新ブランド「Green Beans」を立ち上げた。
“オンラインマーケット”である。
カスタマーフルフィルメントセンターも稼働する。
最先端のAIとロボティクス機能が導入されている。
グリーンビーンズは、
生鮮、日配と加工食品、日用品など。
スーパーマーケットの品揃えで、
顧客が望むタイミングで届けする。
2019年11月、イオンは、
英国のOcado (オカド)と提携した。
その子会社オカドソリューションが、
最新デジタル技術を提供した。
吉田昭夫イオン社長。
「中期計画の中でも、
デジタル戦略の強化を最も重視している」
オカドのデジタル技術は、
10カ国12社のグローバル小売企業で使われている。
そのテクノロジーを使って、
「世界レベルの買物体験を提供する」
首都圏、特に東京23区の、
共働き、子育て世帯をターゲットにする。
イオンは本腰を入れている。
それがくっきりとした記者会見だった。
夕方からはオンライン記者会見。
平和堂news|
営業収益4156億円・経常利益130億円/経常利益率3.1%
平松正嗣社長がどんな質問にも、
的確に明確に答えて好感が持てた。
平和堂の2023年2月期の本決算。
連結業績は営業収益4156億7500万円、
営業利益112億7900万円、
経常利益130億6900万円、
純利益75億1600万円。
平松社長。
「既存業務のマンアワーを削減して、
その分を新しいMDに振り向ける」
「これからの2、3年は、
投資を優先させる時期。
成果はその後に出る」
これも固い決意だった。
私は原稿を書き上げ、
最後のゲラも責了した。
今月号もいい雑誌です。
ご期待ください。
時の足取りは早い。
自分で言っておきながら、
その時間に自分が追い越されそうだ。
そんなときには、
慌てず、急げ。
25年の万博のキャッシュレス化。
多分、時代のほうが足が速いと思う。
〈結城義晴〉