ナ・リーグ優勝を決めたドジャース大谷翔平の10奪三振と3本塁打

メジャーリーグベースボール。
ナショナルリーグ優勝決定シリーズ。
ドジャースが大谷翔平の投打による活躍で、
ブルワーズを圧倒した。
ロサンゼルスのドジャースタジアム。
先発投手は大谷。
投球に気合が入っていた。
1回は3者三振。
1回裏先頭打者も大谷。
左腕ホセ・キンタナから右翼席上段へ、
先頭打者ホームラン。MLB史上初の投手の先頭打者アーチ。
それはそうだろう。
投手で一番打者という選手もいない。
大谷の号砲で勢いづいたドジャース打線。
2番ムーキー・ベッツ遊撃手、
3番ウィル・スミス捕手が連打。
トミー・エドマン二塁手がタイムリーヒット、
テオスカー・ヘルナンデス右翼手が内野ゴロで打点。
1回裏に3点を先取した。
4回表、大谷は1死三塁のピンチ。
しかしコントレラスとバウアーズを、
連続三振。
打球は右翼席後方へ消えた。
飛距離は469フィート(約143メートル)。
大谷はダイヤモンドを回りながら、
満足そうにチームのジェスチャーをした。
フレディ・フリーマン一塁手は、
頭を抱えるようにして感動を示した。
試合は4-0で終盤戦に入った。
私はもう投げなくてもいい、と思った。
ワールドシリーズに余力を残してほしい。
ここでフォアボールと安打で、
無死一、二塁。
ロバーツ監督は2番手に、
アレックス・ベシア投手を送り出した。
ベシアは結構、こういった危機に強い。
代打ボーンを遊飛、フリリックを遊ゴロ併殺。
無失点に抑えた。
その直後の7回裏。
打者大谷。
ポストシーズン1試合3発は史上11人目。
その後、5対0の8回。
ドジャースはブレーク・トライネン投手が1失点、
アンソニー・バンダ投手が火消しを務め、
9回は佐々木朗希。
1安打を許したが、
後続を断って、クローザーの役目を果たした。
大谷はベンチからマウンドに駆け寄って、
佐々木の頭をポンポンと軽く叩いた。
大谷は3本塁打と10奪三振。
6回と3分の0を100球。
2安打3四球で無失点。
白星を挙げた。
ドジャースはブルワーズを4連勝で破って、
2年連続のワールドシリーズを決めた。
ブルワーズにはレギュラーシーズン6敗で、
1勝もしていなかった。
その天敵を「スイープ」。
次はいよいよワールドシリーズ。
相手はマリナーズかブルージェイズ。
まだまだ終わってほしくない。
ずっと見ていたい。
それにしても大谷翔平の集中力。
ここという場面で実力を発揮する。
野球の神様が大谷についている。
そう考えるしかない。
しかし神様に認められ、
応援されるには、
どこまでもベースボールを愛し、
ベースボールに対して、
Integrityを尽くしているのだろう。
私たちはその真摯さを受け止めて、
大谷を愛し、真摯な気持ちになるのだろう。
ありがとう。
こころから。
〈結城義晴〉