結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年07月16日(日曜日)

「GIRINO」(二宮)のたべものと海と空に慰められる。

7月の三連休。
月曜日が海の日の祝日。

今日は東海道本線で二宮へ。

昔は東海道線の駅名を暗記していた。

東京・新橋・品川・川崎・横浜。
戸塚・大船・藤沢・辻堂・茅ヶ崎、
平塚・大磯・二宮・国府津・鴨宮・小田原……。

今は辻堂あたりで、
記憶が怪しくなる。

小田原の三つ手前。

その二宮。
11時15分くらいに着いた。

1982年に西友ストアー二宮店がオープン。
取材に訪れた。

まだ20代の編集記者だった。

それから34年経過して、
2016年11月にリニューアルした。

二宮駅で待ち合わせをして、
玉生弘昌さんの車で、
西湘バイパスをちょっとドライブ。

玉生さんはもちろん㈱プラネット会長。

そして到着しました。IMG_53933

GIRINO(ジリーノ)。IMG_53943

人気のイタリアンレストラン。
創作料理。

全席オーシャンビュー。
すべてのテーブルが、
海と空に面している。
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真下を西湘バイパスが走る。
そして相模湾が広がる。IMG_53973
伊豆大島が見えるし、
晴れていれば伊豆七島も楽しめる。

ベランダに出てみた。
米倉裕之さんと玉生さん。
米倉さんは㈱True Data社長。IMG_53983

ランチの時間になると、
予約のお客さんが、
三々五々集まって来て満席。

そして二つのコースから選ぶ。

アミューズ(小前菜)は、
つくり立ての温かい豆腐。
細長いグラスに入れられている。

それから前菜は6品。
いずれも絶品。IMG_54023

そしてアルデンテのパスタ。
スイートコーンがおいしい。IMG_54053

メインディッシュはマグロ。
GIRINOはとにかく野菜が美味い。IMG_54063

語り合いながら、
ゆっくりゆっくりといただく。

デザート。IMG_54093

桃と西瓜とパンナコッタ。IMG_54083

海を眺めながら、
ビールやワインをちょっとだけ飲んで、
料理を満喫した。

あっという間に3時間くらいが経過した。

シェフを囲んで記念写真。IMG_E54163

シェフは玉生さんの、ハンサムなご長男。
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このお店、予約が必要です。

また来たくなった。

ありがとうございました。

朝日新聞「折々のことば」
第2791回。

阪田寛夫の詩、
「木の葉聖書」

神さん
なんでおれひとり
いじめられてばっかり
おらんならんのか
と、悲しむ者は
しあわせや
木の葉が一枚
おまえの肩にとまっても
泣くほどうれしく
なるやろが
ほんまにわしは
きみらに告げる
わし一枚が
風に吹かれて落ちるのも
じぶんかってに
ひらひらするのやないわいな
とこ
とんやれな

阪田寛夫さんは詩人で児童文学作家。
1925年生まれ、2005年没。

「サッちゃん」も、
「おなかのへるうた」も、
阪田寛夫さんの作詞だ。

意外に知られていないけれど、
昭和50年の芥川賞作家でもある。

「てんとうむし」の中の「木の葉聖書」
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この詩に対して、
折々のうたの編著者・鷲田清一さん。

「幸福(さいわひ)なるかな、悲しむ者。
その人は慰められん」

「イエスの言葉が、浪速(なにわ)の地声で、
こんなふうにほぐされる」と称賛。

GIRINOのたべもの、
GIRINOの海と空。
幸福なるかな、
慰められる。

〈結城義晴〉

2023年07月15日(土曜日)

秋田大雨をお見舞いし、故篠田桃紅の「消夏法」

秋田県の大雨。

お見舞い申し上げます。

㈱伊徳の皆さん、
㈱タカヤナギの皆さん、
それから㈱よねやのみなさん、
㈱ナイスの皆さん。

それ以外のスーパーマーケットの皆さん、
小売業の皆さん、
サービス業の皆さん。

お見舞い申し上げます。

イオンモール秋田は、
土曜日の営業を中止した。

それぞれに安全を第一に、
素早く対応してほしいものだ。

大学時代に、
秋田から新潟まで、
ヒッチハイクをしたことがある。

無頼派を気取っていて、
もちろん計画的なものではなかった。

秋田の先輩の家に泊めてもらって、
新潟の同期の親友の家まで、
移動するつもりだった。

しかし予定していた羽越本線の列車に乗り遅れた。
次の便は何時間もあとだと言う。

ならばと、ヒッチハイクをやった。

その秋田から新潟への道中の反対を辿って、
梅雨前線に絡んだ大雨が降る。

「極端気象」
極端気象
ずっと言い続けているが、
それは激しさを増すばかりだ。

人間は耐えるしかない。
商人も耐えつつ、
安全第一を考えつつ、
地域のために貢献したい。

私は土曜日の商人舎オフィスに出社。
一人で原稿執筆。

オフィスの場合、
パソコンを大型のスクリーンに繋いでいるので、
目が疲れない。

雑音もない。
資料は揃っている。

一人でコーヒーを淹れ、
一人で瞑想し、
一人で執筆する。

なかなかにいいもんです。

新潟日報の巻頭言「日報抄」

「猛暑に豪雨、突風と、
この梅雨は暴れ放題だ」

その通り。

美術家の故篠田桃紅さんの随筆を引用。
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自在に水墨を操り、100歳を過ぎても、
作品を制作した。

2021年3月1日、107歳でご逝去。
篠田桃湖

その「桃紅式消夏法」

「からり、さらり、
するり、きりり、ぴりり
の五つの形容詞のつくたべもの」

からりとした揚げ物や、
するりと入る冷たい麺、
ぴりりとした薬味…。

コラムニスト。
「食欲がうせる日も、
こうした”りの字”がつく一品で、
夏バテをしのいだ」

「クールビズの軽装にも通じそうだ。
からり、さらりとしたリネンやコットン。
そんなシャツならするりと着られる。
涼感を呼ぶ服装センスでピリッと決めれば、
仕事もきりりと臨めよう」

世界気象機関よると、
今月7日の世界の平均気温が17.24度と
観測史上最高を記録した。

「今後も懸念される酷暑をどうやり過ごすか。
周囲への気配りを忘れず、
“り(理)”にかなった消夏法を見つけたい」

駄洒落で終わるのは、
篠田さんに、ちと失礼だ。
〈ギャラリー桜の木の「空」〉
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「からり、さらり、
するり、きりり、ぴりり」
実に味わい深い。
ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2023年07月14日(金曜日)

岡田卓也・鈴木敏文[このひとのこのひと言]と両者の四半期決算

久しぶりに商人舎オフィスに出社。IMG_E53713
1週間、忙しく出歩いた。

そして月刊商人舎7月号をとって、写真。IMG_E53723

目次。
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巻頭には[このひとのこのひと言]2題。

岡田卓也氏旭日大綬章「お祝いの会」の言葉。
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その言葉に対する[結城義晴の述懐]

――「旭日大綬章は私がいただいたものではなく、我が国の小売業全体がいただいたもの」。岡田卓也さんにとって、そのことが嬉しいのだと思う。士農工商と闘い続けた。「小売業は雑魚だ」と言われた瞬間を思い出すと、いまでも拳を握り締める。怒りがこみあげてくる。闘争心が湧いてくる。それが小売業近代化に挑み、産業化への道を開き、平和産業・地域産業・人間産業という、類稀なコンセプトを生み出す原動力となった。「最も強い者が、人間を打ち倒す軍人になった。次に強い者が、自然と闘い、農作物を生産する農民となった。三番目に強い者が、道具を使ってモノをつくる工の民となった。そして一番体の弱い者が、商人となった」。結城義晴の士農工商の定義だ。しかし岡田卓也さんは強い者でありながら商の民となった。そして商の代表として闘い続けた。傑出したリーダーにふさわしい栄誉である。

もうひとつの[このひとのこのひと言]

「伊藤雅俊お別れの会」の鈴木敏文氏の弔辞。
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その[結城義晴の述懐]

――前セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さんは、いつも本音で語る経営者だ。その本音が伊藤雅俊さんの弔辞に表れている。「歴史に残る弔辞」だと思う。お客さまを第一にした誠実な商売、公私のけじめ、信頼と誠実。これこそがイトーヨーカ堂とセブン&アイの社風である。それを鈴木さんは初めに語った。大げさなふるまいを好まず、世の耳目を集める派手な主張もしない。これこそ伊藤イズムだ。そしてメモ魔。「対照的な経営者」と評されつつも、経営の本質においては深く共鳴し合っていた。「量の拡大を目指すのではなく、質を高めていけば量は後からついてくる」。至言である。伊藤さんの適宜のブレーキと全体を見据えたさまざまな気遣い。鈴木さんの厳しさを前面に押し出したリーダーシップ。これがセブン&アイの奇跡をもたらした。「そのような意味で、私は伊藤さんの大きな掌の上で踊っていたのでしょう」。謙虚な本音がここでも見えた。この弔辞にセブン&アイの真髄がある。残された人たちは、ここから出発すべきである。必ず成果は見えてくる――。

急遽、編集して掲載した企画だが、
お陰様でとてもよかった。

そのセブン&アイとイオン。

商人舎流通スーパーニュース 。
第1四半期決算が発表されている。

セブン&アイnews|
第1Q営収2兆6506億円8.3%増・経常819億円22.8%減

セブン&アイ・ホールディングス㈱は、
株主総会を切り抜けて、
一息ついている。

しかし2024年2月期第1四半期決算は、
営業収益2兆6507億、前年増減率8.3%増。
好調だ。

だたし営業利益820億円、19.9%減。
経常利益737億円、22.8%減。

営業利益率は3.1%で、
前年の4.2%から1.1ポイント減じた。
経常利益率も2.8%で1.1ポイント減。

海外コンビニエンスストア事業が低調だった。
営業収益1兆9007億円で10.3%増だったが、
営業利益は全体で210億円で52.3%減。
前年はガソリン収益が歴史的な高水準だったが、
その反動が大きくなった。

それがセブン&アイ全体の減益の理由だ。

スーパーストア事業の営業収益は、
3602億円(1.2%増)、
営業利益は33億円で、5.8%減。

イトーヨーカ堂は1億6300万円の営業損失。
(前年同期は7億7000万円の営業利益)となった。

ヨークベニマルの営業利益は、
45億8100万円で2.7%増。

一方、
イオンnews|
第1Q営業収益2.3兆円/収益・利益とも過去最高更新

営業収益2兆3248億円、前年同期比5.5%増。
営業利益515億円、前年同期より76億円増、
経常利益481億円、同37億円増。

第1四半期としては過去最高。

営業利益率は2.2%で0.4ポイント向上、
経常利益率2.1%で0.1ポイント改善。

事業内容は大きく異なっていくものの、
両社の営業収益も経常利益も、
接近してきた。

故人となった伊藤雅俊さんは、
どう見ているだろう。

〈結城義晴〉

2023年07月13日(木曜日)

2023年度の食品値上げとニチリウバイヤーセミナーの「決断」

帝国データバンクは毎月、
値上げの調査をして発表している。

その7月度の主要食品メーカー195社の調査。

2023年に値上げする品目数は、
3万品目を超えた。

22年は年間トータルで2万5768品目だった。

それが7月段階で前年の総数を上回った。

原材料価格の高騰による影響は、
一部で落ち着きつつある。

しかしその半面、
電気代や人件費、物流費の負担は増している。

したがって残念ながら値上げペースは、
「引き続き高水準で推移」している。

物価上昇に伴って、
家計の食費支出は「勢い」を欠いている。
値上げ後に店頭での売れ行きが、
伸び悩む商品も出ている。
当然のことだ。

ここでそれぞれのアイテム、それぞれのメーカーの、
真価が問われる。

変な表現だが、
「値上げに対する消費者マインドは
寛容さを失いつつある」

消費者の「値上げ疲れ」と「生活防衛」志向である。

そこでメーカー側は、
コストアップ分の価格転嫁を、
躊躇するケースが出ている。

価格据え置きや値下げも、
累計1000品目に迫っている。

値上げの様相は昨年と異なっている。

帝国データバンクの予想。
2023年の食品値上げは、
22年に比べて高水準を保ちながらも、
10月をピークに一旦は沈静化する見通し。

年間累計は3万5000品目前後。

こんな時こそ、
1品1品に対するバイヤーの判断が、
重要になる。

このときこそ、
何らかの施策を講じなければならない。

昨日から大阪。

ニチリウグループバイヤーセミナー。
日本流通産業㈱主催。
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大阪クライトンホテルで、
1泊2日の缶詰型研修会。
全国の加盟企業から43名が参加。

今日2日目は鈴木哲男講師の講義。
㈱REA会長。
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講義テーマは、
「52週MD実務のセオリーと商品部の機能」IMG_6175

バイヤーのために、
52週MDの考え方と具体的なアプローチ法、
重点商品設定とその売り方などを、
わかりやすく解説。
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ときに質問をして、
双方向の講義となる。
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最後はストアコンパリゾン講義。
バイヤーはマーケッター。
マーケティングのために、
競合店調査やベンチマーキングは、
必須の技術になる。
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鈴木先生の講義は、
朝9時半から12時半までの3時間。
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受講したバイヤーたちにとって、
貴重な講義だった。

鈴木先生には、
9・12(火)
商人舎15周年記念セミナーで、

講演をしていただく。
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皆さんにも、ご参加をお願いします。

講義が終わると昼食。
酒井幸男さんを交えて、
3人で情報交換。
酒井さんは総務管理部部長。
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鈴木さん、ありがとうございました。

講義を終えて、
午後は2度目のグループディスカッション。IMG_6194

お題は「営業利益を上げる3つの施策」

9グループに分かれて、
現状の課題を整理しながら、
商品部の立場、バイヤーの立場に立って、
具体的な施策をまとめ上げる。
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活発な議論が続く。
私は会場を回りながら、
ときにアドバイスする。
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互いに情報交換し、
意見をぶつけ合って、
結論を導く。

これがこの研修の狙いの一つだ。

そしてグループ発表。
真っ先に手を挙げて発表するのは、
Eグループ。
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この積極性が大事だ。
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次々に各グループが発表する。
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1グループの発表が終わると、
質問タイム。
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1つのグループの発表と質疑応答が終わると、
私が発表内容を整理し、総括する。

これを9グループで行う。
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発表は具体性が必要だ。
具体的な行動に結びつかなければならない。

皆、発表を真剣に聞いている。
考えている。
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最後は結城義晴のまとめ。
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商売は面白い。
失敗もすぐに挽回できる。

だから、
ポスト・コロナ時代の決断とは
「不確実な成果」に対して、
目隠しで一歩、踏み込む
心の在り方である。
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最後に拍手をもらって、
すべての講義を終了。IMG_6214

昨日は6時間の講義、
今日は2時間半の
グループディスカッションと発表、
そのコーディネートと指導。

充実しつつも、疲労困憊。

しかし参加バイヤーたちの顔つきを見ていて、
私もちょっと安心した。

大いに期待しよう。

頑張れ。
成果を出せ。
恐れずに決断せよ。

テキストのEpilogue。
ピーター・ドラッカーの言葉。

「マーケティングの理想は、
販売を不要にすることである」

「マーケティングが目指すものは、
顧客を理解し、
製品とサービスを顧客に合わせ、
おのずから売れるように
することである」

〈結城義晴〉

2023年07月12日(水曜日)

三浦紘一さん「お別れの会」とニチリウバイヤー研修6時間講義

青森県八戸市。

故三浦紘一さんの、
お別れの会が開かれた。
㈱ユニバース会長。

今年4月13日に逝去された。
享年85。

会場は八戸プラザホテル、
アーバンホール。
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笑顔の遺影が祭壇に飾られた。
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山本恭広商人舎編集長が、
私の代理として参列してくれた。

三浦建彦社長が一人ひとりに、
丁寧にご挨拶。
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会場ではさまざまな展示物が公開された。
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ユニバースのルーツは、
三萬呉服店である。

紘一氏の祖父三浦萬吉氏がその呉服店を、
昭和9年(1934年)に三萬百貨店に変えた。
八戸初のデパートだった。

終戦後、米軍に接収されたが、
1952年、㈱三萬に社名変更。
社長には紘一氏のご母堂・萬喜さんが就任。

萬喜さんの長男として生まれた紘一氏は、
青山学院大学を卒業後、三萬に入社。

1年で低価格化とセルフサービス化を断行。

1967年、姉妹会社としてユニバースを設立。
自ら社長に就任した。

そして同年、1号店の小中野店をオープン。

それがユニバースの誕生だった。

それ以来、
「Customers,our Priority」の考え方を貫いた。

三浦さんは教育に熱心だった。
「成長のために人を育てる」
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商人舎の研修にも、
多くの幹部や社員を派遣してくれた。

もちろん自分でも勉強した。

アメリカで学ぶことも大好きだった。

私が㈱商業界の社長のころ、
アメリカ研修に参加してくださった。

三浦さんに団長になっていただいた。

成田から団員とともにダラスに着いたとき、
団長は一人、先乗りして、
この都市圏を学んでいた。

自ら「流通用語集」も編纂した。
手書きの校正が残されている。
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言葉を大切にした。

 はじめに言葉ありき。
 言葉は神とともにあり。
 言葉はすなわち神なりき。
 〈ヨハネ福音書〉

凄い経営者だった。

心からご冥福をお祈りしたい。

一方、私は大阪。
ホテルクライトン新大阪。
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今日は
2023年ニチリウグループバイヤー研修。
日本流通産業㈱主催。
全国の加盟企業から11社42名が参加。

1泊2日で行われる。IMG_61233

日本流通産業は、
通称ニチリウグループ。
1974年に共同仕入れ機構として創業。

来年、創業50周年を迎える。

当初は、平和堂、オークワ、さとう、
ライフコーポレーションなど7社で設立された。
初代社長は平和堂の故夏原平次郎さん。

現在は18社で構成され、
加盟企業の総店舗数は2000店に及ぶ。
その総売上高は3兆2000億円規模。

現在の社長はオークワ社長の大桑弘嗣さん。

司会の酒井幸男さんが、
初めにニチリウグループを紹介。
総務管理部部長。
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スライドや動画で歴史を示し、
くらしモアブランドのリブランディングなどを紹介。

10時半から結城義晴の講義。
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はじめにスライドで、
「コロナは時間を早める」
コロナによって、
経営や消費はどのように変化したのか。
そして何が早まったのか。

それから本論。
バイヤーの仕事はマーケティングである。
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だから第一部の理論編は、
「バイイングはマーケティング」がテーマ。

バイヤーは、
マーケティングの基礎くらいは、
知っておかねばならない。

世界中のビジネスマンが常識としている、
マーケティングの位置づけから、
マーケティング4.0までの発展段階、
そしてマーケティングマネジメントの概要、
コモディティ化現象までを、
コンパクトに解説。
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第二部の実践編は、
「バイヤーズマニュアル」IMG_61483

チェーンストアにおける、
バイヤーの位置づけと役割。

そしてバイイングの基本、
バイヤーの行動。
バーチカルマーチャンダイジング、
プライベートブランド、
サプライチェーン・マネジメント。

必須の知識と技術を、
ふんだんに事例を交えて講義した。
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PFグラフを使ったストアコンパリゾン。
その具体的な注意点などを指摘する。
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最後はバイヤーのためのコミュニケーション。
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10時半から17時半まで、
昼食休憩などを挟んでの6時間の講義。

全員が最後まで集中して聴講してくれた。
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日本流通産業㈱専務の田淵寿さん。

バイヤーの役割やモチベーションについて、
意見交換をした。
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最後に受講生は9グループに分かれて、
ディスカッション。
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課題をテーマに今日と明日、
ディスカッションして、
最後に班ごとに発表してもらう。
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その間、事務局と談笑。IMG_61633

午後7時から、
ホテルのレストランを借り切って、
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くらしモアのビールや酎ハイで乾杯。
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グループに分かれて交流する。

私は事務局と同席。
酒井さんと松吉佐知子さん。
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大阪の長い一日だった。

三浦紘一さんの言葉。

「店にとって何が大事か、
企業にとって何が大事か。
価格政策はどうあるべきかと言えば、
価格を第一にして成立できる企業は、
ひょっとしたら日本中で、
1社だけになるかもしれない。
何十年かしたら世界中で、
1社だけになるかもしれない」

「だから、価格を第一にというのは、
やるつもりはない」

「しかし、
スーパーマーケットができ上がったときから
価格は重要な要素だったし、
今でもそうです」

「安さは大事にしていかなければいけない。
だけど価格だけではだめだと思っています」

講義をしながら、
この言葉をかみしめていた。

合掌。

〈結城義晴〉

2023年07月11日(火曜日)

日本食糧新聞社「食料産業特別貢献大賞」の食料産業に幸あれ!

今日は午前中は自宅で原稿執筆。
集中的に書いている。

そして午後から、大阪へ。
新横浜から乗り込むと、
すぐに丹沢山系が見える。
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いつも新幹線の窓から、
東海道の景色を楽しむ。

残念ながら富士は雲の陰。

名古屋を過ぎて、
伊吹山。

いい山だなあ。
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そして新大阪に到着。
明日から2日間のセミナー。

一方、東京のホテルニューオータニ。
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日本食糧新聞社が80周年を迎えた。
お目出度い。

その記念に設けられたのが、
「食料産業特別貢献大賞」
その授賞式と「感謝の集い」が開催された。

山本恭広編集長が出席してくれた。

冒頭はもちろん、この人。
今野正義日本食糧新聞社会長CEO。
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この賞は名前の通り、
日本の「食料産業」に対して、
永きにわたって貢献した人や企業を顕彰する。

「食糧新聞」だけれど、
表彰は「食料産業」の方々。

食品製造業から食品流通業、外食産業、
さらに食品関連機械・資材・素材、
そして食生活まで。

その振興や発展に貢献した人々。

栄えある80周年の受賞者は53名。
さらに特別賞は8社。

受賞式の前に、
林芳正外務大臣の記念講演。
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大賞受賞者はおひとりずつ、
スクリーンで紹介された。

岡田卓也さん。
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鈴木敏文さん。
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横山清さん。
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荒井伸也さん。
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大髙善興さん。
ohtaka

千野和利さん。
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そして小濵裕正さん。

席を立って会釈する川野幸夫さん。kawano2

ほかにもメーカーや卸売業の経営者の皆さん。
商人舎の発起人になってくださった方々も多い。
安藤宏基ホールディングス㈱会長兼社長、
垣添直也日本水産㈱(現ニッスイ)元社長、
国分勘兵衛国分グループ本社㈱会長、
中野勘治㈱菱食(現三菱食品㈱)元社長、
本庄八郎㈱伊藤園会長、
茂木友三郎キッコーマン㈱名誉会長。

誰が見ても異論のない皆さんの受賞。
80年の時間の流れを感じさせられる。

中内功さん、
伊藤雅俊さん、
堤清二さん、
西川俊男さん、
そして清水信次さん、
北野祐次さん、
亡くなられた皆さんのことも、
思い出された。

夏原平和さんは、
まだまだ活躍していただきたかった。

受賞者を代表して、
茂木さんが表彰状を受け取った。
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授賞式のあとは、感謝の集い。
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受賞者同士の交流もあって、
会は盛り上がった。
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参加できなくて、本当に残念だった。

中締めは杉田尚日本食糧新聞社社長。
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90周年、100周年と続いて、
日本食糧新聞社も100年企業を目指す。

日本の食料産業に、幸あれ。

そんなことを思った。

〈結城義晴〉

2023年07月10日(月曜日)

商人舎7月号「Outlet Center Age」とイオンネクスト誉田CFC

Everybody! Good Monday!
[2023vol㉘]

2023年第28週。
七夕の小暑を過ぎて、
7月第3週。

梅雨明けは間近だ。

月刊商人舎7月号、
本日発刊!!
2023-7hyousi

特集は、
Outlet Center Age
三井・三菱&イオンのそれぞれ

表紙はアウトレットパーク木更津。

[Cover Message]
御殿場プレミアム・アウトレット(静岡)と三井アウトレットパーク木更津(千葉)。今、日本の二大アウトレットセンターだ。そして御殿場は日本のショッピングセンターとしても第一位の売上高を誇る。803億円。その二強の牙城にイオンが「The Outlet」で参入。アメリカには約300のアウトレットモールが現存する。日本は33カ所。単純に人口比で考えても、まだまだ開発余地はある。そのうえアウトレットの成立条件の一つが「観光客の誘因」である。大衆が、イミテーションではなく、本物を安く入手できる。「一物二価」が正々堂々と謳われる。この「パラドックスの商売」が繁栄する、面白い時代がやってきている。

目次。2023-7mokuji

特集の前の巻頭には、
[このひとのこのひと言]2題。
岡田卓也氏旭日大綬章「お祝いの会」の言葉

「伊藤雅俊お別れの会」の鈴木敏文氏の弔辞

どちらも7月3日の言葉。
急遽、ページを算段して、入稿した。

素晴らしい。
感動した。

日本の小売産業が、
士農工商の序列を乗り超えた。

うれしいことだ。

この特集は、
2023年時点で、
ショッピングセンター全体を理解するのに、
もっとも適したテキストだ。

新入社員、中堅幹部も、
メーカーや卸売業の人たちも、
是非、読んでほしい。

先輩たちは後輩に、
お勧めしてください
読ませてください。

Outlet Centerを中心に描いているが、
ショッピングセンターそのものの成り立ちも、
成長しつつ分化してきたプロセスも、
この特集だけで理解できる。
イオンモール㈱社長の岩村康次さんには、
よく語ってもらった。

感謝したい。

それから最後の特別鼎談。
「守りの運営×攻めの経営」とその優先順位!?

鈴木國朗さん、新谷千里さん、
ありがとうございました。

良い雑誌になりました。

役に立ちます。

さて今日は横浜から総武本線で千葉へ、
千葉で外房線に乗り換えて誉田(ほんだ)へ。

イオンネクスト㈱が開発したのが、
誉田カスタマー・フルフィルメントセンター。
略称は誉田CFC。
IMG_6016

オンラインマーケット「Green Beans」の、
グランドオープンセレモニー。

関東は猛暑日。
千葉も雲一つない天気。

記者席にはテントが張られた。IMG_6017

日差しはさえぎられているが、
11時の屋外はゆうに35度を超えている。
IMG_6018

テレビのカメラクルーも入った。 IMG_10632

セレモニーを待つ。
IMG_10653

隣のテントには、来賓席が設けられ、
イオン関係者と並んだ。IMG_6029

グランドオープンセレモニーは、
イオン㈱吉田昭夫社長のあいさつから始まった。IMG_6024

続いて千葉県の熊谷俊人知事の祝辞。
IMG_6035

さらに千葉市の神谷俊一市長の祝辞。IMG_6036

誉田CFCは最終的に、
1000人の雇用を創出する。
さらにオンラインマーケットの
「Green beans」では千葉の産物「千」を扱う。
千葉県知事も千葉市長も、
それぞれの言葉に期待が込められていた。

そしてテープカット。
IMG_10813

報道陣が殺到した。
IMG_6039

その後、配送車の出発式。
IMG_5245 (002)3

野澤知広イオンネクストデリバリー㈱社長が、
合図を送ると車は順次、出発。IMG_6052

その車に次々に手を振って見送る。
IMG_6059
野澤さんはイオンイオンネクスト㈱の副社長でもある。

その様子を撮影する報道陣。IMG_6053

無事、配送車を見送って
セレモニーは終了。
IMG_6063

センター内に戻って、
プレゼンテーション。
それからCFC内のメディアツアー。

その前の休憩時間に、
商品説明と試食をしてくれた。
そしてわずかな時間の交流。

イオンネクスト副社長の太田正道さん。
今年5月号の取材記事を、
とても喜んでくれた。IMG_6078

プレゼンテーションは、
はじめにOcado Group plc のトップ。
ティム・スタイナーCEO。
イギリスから来日。

誉田CFCはオカドと提携して、
そのノウハウによってつくられている。
しかもアジア初のCFCだ。

イオンネクストへの期待を語った。IMG_6080

イオンネクストのバラット・ルパーニ社長。
Green Beansが提供する価値と、
目指す姿を丁寧に説明。IMG_6088

質疑応答には太田さんが加わって、
詳細な説明をしてくれた。

プレゼンテーションが終わって、
パネルの前で野澤さんと写真。
IMG_6091

最後にイオン㈱広報部長の吉田和弘さん。IMG_6075

その後報道陣は4班に分かれて、
CFCの視察ツアー。

凄いセンターだ。

その内容は月刊『商人舎』で存分に紹介しよう。
ご期待願いたい。

暑い暑い千葉・誉田の1日。

その暑さを吹き飛ばす誉田CFCだった。

では、みなさん、今週も、
暑さを吹き飛ばして仕事に励もう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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