結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年08月02日(水曜日)

「うそは、ばれます」と「ほんと」の雑誌「ぐ~す~月刊とくし丸」

8月2日目。

今夜は美しい満月。
「スタージェン・ムーン」
Sturgeon Moon。
チョウザメの月。
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今年の8月はラッキーな月だ。

もう一回満月を見ることができる。
8月31日。
同じ月の二度目の満月を、
「ブルームーン」という。

しかもそれはスーパームーンだ。
今年一番大きな満月。

やはり8月はラッキーな月だ。
良いことがあるに違いない。

今日も1日、
単行本の原稿執筆と入稿。
章が一つ増えてしまった。

それから月刊商人舎の入稿。

今月号は私の執筆を最小限に抑えて、
山本恭広編集長と亀谷しづえGM、
そして編集スタッフの鈴木綾子が、
頑張ってくれている。

ありがたい。

朝日新聞「折々のことば」
昨日の第2808回。
「うそは、ばれます」
(俳句の師匠)

作家のくどうれいん。
「ありふれた料理や食材について書く時も、
ありきたりの描写にならないよう
心がけている」
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以前、俳句の会でみんなに褒められた時、
師匠に呼ばれこう釘を刺されたから。
「頭のなかで作っただけの
きれいな言葉を書いていないか。
本当にあなたの手触りがあるのか」
と糾(ただ)されている思いがした。

頭の中でつくっただけの、
きれいそうな言葉。

ありきたりの描写。

俳句の師匠はそれらを「うそ」と表現する。

それは物書きとして、
駄目です。

商売の実務でも、
POPをつくるときも、
報告書を書くときも。

自分の手触りのある言葉。
それが「ほんと」。

「ほんと」がなければ駄目です。
原稿執筆のときは、もちろんのこと。

「うそは、ばれます」

さて、
住友達也さん。
とくし丸の創始者。

また新しいことを始めた。

雑誌の創刊だ。

その雑誌が送られてきた。
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「ぐ~す~月刊とくし丸」IMG_E57433

とくし丸の全国稼働台数は、
8月1日時点で1147台。

雑誌の見開きで、
そのスーパーマーケットが一覧できる。IMG_E57483

北は北海道のダイイチから、
南は沖縄のりうぼうまで。
凄いラインナップ。
全国141社、2500店舗以上。
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とくしまるは1000台を超えて、
その伸びは止まらない。

1台約150人の顧客がいる。
だからざっと17万人以上のお客さん。
3日もあれば全員と顔を合わせ会話できる。
そんなネットワークが確立された。

住友さんはずっと言っている。
「とくし丸はインフラでありメディアだ」

それも唯一無二のネットワーク。

このネットワークに向けて、
雑誌を創刊した。

凄い。

「ぐ~す~」は「偶数」のこと。
偶数月に隔月刊で発行する雑誌。

読者対象はとくし丸の顧客、
そしてとくし丸予備軍。
つまりスーパーマーケットに来店する、
高齢のお客さんたち。

デジタル化の時代に、
あえてアナログ雑誌で臨む。

それは読者対象が高齢者だから。

住友さんは言う。
「正直、雑誌が売れない時代です」

しかしそれは、
「置いておくだけでは」という条件がつく。
つまり本屋の棚に置いておくだけでは売れない。

新聞は毎日、自宅まで宅配してくれる。
販売店網を確立している。

だから激減したとはいえ読まれていた。

「ぐ〜す〜月刊とくし丸」は、
独自の販売網をもつ。
「今月、こんなのが出たよ」と、
毎回お届けできる。

「活字好き、雑誌好きの方々は、
年齢を問わず3〜4割はいます」

雑誌も同じ。

この雑誌は、
とくし丸提携スーパーマーケットのみの販売。
他では買えない。

その「ぐ~す~月刊とくし丸」には、
3つの「初」がある。

「初1」
80歳前後の高齢者を読者対象にしている。

「80歳前後の読者」を想定した雑誌は、
世界中見渡しても存在しない。

雑誌作りで重要なのは、
「ターゲットを限りなく絞り込む」こと。
つまりSTPマーケティング。

「ボンヤリしたターゲット設定だと、
結局は誰にも刺さらない誌面になりがちです」

「初2」
本文文字の大きさが、最大級である。

高齢者の方々でもとても読みやすい。

「おかげで誌面編集には、
おおいに苦労させられています」

わかる。
それでも各ページの袖には、
「つぶやき」とタイトルされた、
とくし丸関係者の言葉が入っている。
結構、細かい芸を見せている。

「初3」
とくし丸提携スーパーマーケットだけで販売する。
141社、店舗数2500、
とくし丸のバンを合わせると、
3600拠点。

書店でもコンビニでも買えない。
とくし丸ネットワークでしか買えない。

「たぶん出版業界では、
初の試みではないでしょうか」

実に面白い発想だ。
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住友達也さんは1981年、
23歳の時に徳島でタウン誌「あわわ」を創刊。
そして出版社を創業した。

もともとは出版人だ。
私と同じ。
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そのキャリアと情熱が込められた雑誌。
「ぐ~す~月刊とくし丸」

うそのない、ほんとの雑誌です。

〈結城義晴〉

2023年08月01日(火曜日)

そごう・西武の林拓二社長解任に思う

8月1日。

今日も一日、横浜商人舎オフィス。
単行本の原稿と入稿。

さらに月刊商人舎の原稿を手直しして、
タイトルをつけて入稿。

二つの仕事をやっている。
まあ、いつものこと。

頑張ります。

昨日の「徒然草」の続きが面白い。
昨日は「第四十五段」だった。

公世の二位のせうとに、
良覚僧正と聞えしは、
極めて腹あしき人なりけり。

僧正の寺のそばに大きな榎の木があった。
そこで人々は「榎木の僧正」と呼んだ。

そのニックネームが気に入らぬ良覚は、
榎木を切ってしまう。

人々は残った切杭(きりくい)を見て、
「切杭の僧正」と呼ぶようになる。

ならばと僧正は、
掘り返して切杭を捨てる。
すると大きな穴ができて、
今度は「堀池の僧正」と呼ばれるようになる

「榎木僧正」と呼ばれ、
「切杭の僧正」と言われ、
「堀池僧正」になった。

自業自得。

その次の「第四十六段」

柳原(やなぎはら)の辺(ほとり)に、
強盗(ごうとう)法印(ほういん)と号する
僧ありけり。

度々強盗にあひたるゆゑに、
この名をつけにけるとぞ。

「柳原町に強盗法印という坊さんがいた。
たびたび強盗被害に遭っていたので、
こんなあだ名を付けられたそうだ」

さらりと、これだけの話。

強盗法印も何か展開があるのかと思ったら、
たびたび強盗に遭うだけ。

なんとも拍子抜けするが、
そこが実に面白い。

さて、
そごう・西武の社長が交代した。
林拓二代表取締役社長は解任された。
私と同じ70歳。
〈そごう・西武ホームページより〉
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商人舎流通スーパーニュース。
セブン&アイnews|
そごう・西武新社長に田口常務が昇格/西武出身

㈱そごう・西武のホームページには、
まだ林社長が写真入りで載っているし、
リリースでの発表はない。

セブン&アイ・ホールディングスが、
ニュースリリースで発表した。
「当社子会社の経営体制の変更について」と。

新社長は田口広人取締役常務執行役員。

その他に山口公義取締役が、
取締役副社長に昇格する。

実施日は今日の8月1日。

日経の記事によると、
現在の役員体制は8人で、
そごう・西武側が6人、
セブン&アイ側が2人だった。

新たにセブン側から3人の取締役が就任して、
今度はそごう・西武が5人、
セブン&アイが5人となる。

田口新社長は1985年、西武百貨店入社。
いわばプロパーの人材だ。

そして2014年、
セブンネットショッピング取締役常務執行役員、
16年セブン&アイ・ネットメディア社長。

セブン&アイグループに約10年間在籍。

そごう・西武は米国のファンドに、
売却が決まっている。
フォートレス・インベストメント・グループ。

しかしその手続きを巡って、
決着が遅れている。

もともとは2022年11月、
フォートレスと基本合意がなされた。
売却完了日は23年2月1日とされた。

しかしそれが「3月中」に延期され、
さらに再度延期されている。

そごう・西武労働組合は、
7月下旬にスト権を確立して、
勝手な売却は許さないという姿勢。

出店予定のヨドバシホールディングス。

行政の東京都豊島区と、
地権者の西武ホールディングス、
そしてそごう・西武労組。

そごう・西武経営陣と、
親会社のセブン&アイ。

このなかで林前社長は、
西武池袋本店の改装について、
慎重姿勢を示したらしい。

それが解任の理由であるようだ。

セブン&アイには、
誰か短気な人間がいるのか。
ここは慎重に粘り強く、
話し合わねばならない。

この解任は反発を強めるだろう。

行方が心配だ。

西武池袋本店は、
新宿伊勢丹、日本橋三越、
阪急梅田、高島屋日本橋などと並んで、
日本を代表する百貨店だと思う。

最新の売上高順位は、
1位 伊勢丹新宿本店3276億円
2位 阪急うめだ本店2610億円
3位 西武池袋本1768億円

この日本第3位の百貨店の地下1階と1階に、
ヨドバシカメラが入るのは、
いかがかと思う。

ヨドバシは上階でもいいと、
妥協しているとも聞く。

強盗法印とまではいかないが、
良くないあだ名がついてしまうかもしれない。

堤清二さんが育てた百貨店、
上野光平さんが新入社員として働いた百貨店。
NYのブルーミングデールのようなデパート。

じぶん、新発見。
不思議、大好き。
おいしい生活。
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私の池袋西武を、
守ってくれ!

〈結城義晴〉

2023年07月31日(月曜日)

岩崎高治日本スーパーマーケット協会会長インタビューのこと

Everybody! Good Monday!
[2023vol㉛]

2023年第31週。

今日月曜日が、
7月最終日。

明日から8月。

空はもう秋か。
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それでも台風6号が、
沖縄に近づいている。
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今日は午後から東京・秋葉原。
㈱ライフコーポレーション東京本社。
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すぐ近くに店がある。
ライフ神田和泉町店。
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1階が駐車場で2・3階が売場の2層タイプ。
都心型の店舗でうまく運営すれば、
このエリアの日常生活消費を、
独占することができる。
そしてライフは旨く運営している。

今日は岩崎高治社長interview。
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岩崎さんは6月30日に、
日本スーパーマーケット協会会長になった。 IMG_58653

総会後の記念パーティーのスピーチ。
素晴らしかった。
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今日はその協会長としての抱負を、
具体的に聞かせてもらった。IMG_66773

新たな調査資料なども見せてもらった。IMG_66763

さらにスーパーマーケット産業にとって、
極めて喜ばしいことが実現しつつある。

私にとっても20年来の念願がかないつつある。
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いまさら言うまでもないことだが、
間違いなく日本のスーパーマーケットを、
牽引していく経営者であり、
リーダーだ。IMG_66923
清水信次さん亡き後、
ライフコーポレーションも、
成長を遂げるに違いない。

ありがとうございました。

月刊商人舎8月号ですべてを掲載する。
乞う、ご期待。

岩崎さんも9・12(火)には参加してくれる。
商人舎15周年セミナー。
これもうれしいことだ。
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それにしても、
ビッグモーター。

中日新聞「中日春秋」

吉田兼好の「徒然草」から。
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この古典エッセイの第四十五段に、
「良覚僧正」という僧の話が出てくる。

「極めて腹あしき」と表現している。
怒りっぽい、意地悪い人である。

僧正の寺のそばに大きな榎の木があった。
そこで人々は「榎木の僧正」と呼んだ。

そのニックネームが気に入らぬ良覚、
榎木を切ってしまう。

人々は残った切杭(きりくい)を見て、
「切杭の僧正」と呼ぶようになる。

ならばと僧正、
掘り返して切杭を捨てるも、
大きな穴ができ、
今度は「堀池の僧正」と呼ばれることになる。

笑えない、哀しい僧正の話。

ビッグモーターの悪辣な商売に似ている。
保険金の不正請求が露見して、
問題化した。

今度は店舗前の街路樹に除草剤を撒いて、
故意に枯らしていたらしい。

「道路から店舗の車を見やすくするため」
などと疑われる。

アメリカにはカーマックスという、
中古車販売の会社がある。
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FORTUNEの働きがいのある企業ランキングで、
毎年100位以内にランキングされる。

最新の2023年版では85位だ。

従業員支持率83%、
極めていい会社だ。

第1四半期決算で売上高77億ドル。
130円で換算すれば1兆円。
年間売上高4兆円ほどになる。

規模も大きいが、
良い会社であろうとする。

そのパーパス。
To drive integrity by being honest & transparent in every interaction.
あらゆるお取引において、
正直さと透明性を守って、
真摯さ(インテグリティ)を推進します。

ドラッカーのIntegrityを、
パーパス経営の柱にしている。

ビッグモーター。
一度、会社を清算して、
出直すくらいでなければ、
再生は難しい。

倉本長治ならば、
「商売十訓」第一訓。
損得より先に善悪を考えよう。

ビッグモーターに対して言うことはない。

では、みなさん、今週も、
我々はIntegrityで。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年07月30日(日曜日)

国立環境研究所紅斑紫外線SITEと「過ぎたるは及ばざるがごとし」

先週火曜日の7月25日。
九州北部地方が最後に梅雨明けして、
全国的に2023年の梅雨が終わった。

毎日新聞の巻頭コラム「余禄」

「この時期、一年を通じて
最も強くなる紫外線は、
英語で紫を意味するvioletが
スミレとも訳されることから、
菫外線(きんがいせん)という別名を持つ」

紫外線は英語ではultravioletという。
略してUV。

UVカット商品など、
開発されている。

violetがスミレだから、
「菫」の「外」の線。

なかなかロマンティックな名称だが、
紫外線の方が定着した。

その紫外線の波長は、
10から400ナノメートル(nm)。
1ナノメートルは10億分の1メートル。
つまり100万分の1ミリメートル。

可視光線より短いが、
X線よりも長い。

その可視光線は 波長によって、
異なる色感覚をもつ。

紫が380~430ナノメートル、
青が430~490ナノメートル、
緑が490~550ナノメートル。
黄が550~590、橙が590~640、
赤が640~770ナノメートル。
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この最も短い波長の可視光線より、
もっと短い波長の電磁波が、
「紫の外側」という意味で「紫外線」と名づけられた。

それが「菫外線」でもある。

私はスミレの方が好きだな。

その紫外線は20世紀前半、
健康効果があるとされた。

ロンドンなどちょっとでも陽が射すと、
女性も男性も水着になって日光浴をした。

近年は白内障への懸念や美白ブームで、
敬遠される傾向が強いけれど。

しかし人気なのが、
国立環境研究所の紅斑紫外線サイトだ。

気象データをもとにして、
日光浴の推奨時間を、
全国12地点ごとに提供している。
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ほぼリアルタイム。

この5年間でアクセス数は倍増。

20代から40代の女性の9割が、
ビタミンD欠乏状態という調査もある。

コラムはシェークスピアで終わる。
「ベニスの商人」の台詞。
不満を漏らす裕福な女性に、
侍女が諭す。

「食べ過ぎても飢えても病気になる。
ほどほどの幸せほど、幸せなことはない」

「過ぎたるは及ばざるがごとし」
『論語』の「子曰、過猶不及」

孔子は中庸を説いた。

商売も同じ。

売れ過ぎてもよろしくはないし、
まったく売れないのも困る。

売れ過ぎると品切れを起こす。
売れないとロスが出る。

計画通りに売れるのがいいけれど、
ほどほどの売れ行きで、
少しずつ増えていくのが一番良い。

利益も同じだ。

利益が出過ぎるのも、
利益が出ないのも、
どちらも困ったことなのだ。

上げる数字、
下げる数字、
一定に保つ数字。

一定に保つとは、
「中庸」のことだ。

中庸は、
どちらにも偏らず中正なこと。

一定に保ちつつ、
少しずつ上げていく。

それがいい。

少しずつといっても、
ナノメートルレベルでは困るけれど。

1日中の原稿書きの合間に、
ふと、そんなことを思った。

〈結城義晴〉

2023年07月29日(土曜日)

「貧者よくオゴリ富者出シしぶる」と知識の「富者よくオゴル」

今日も商人舎オフィスに出社して、
一日中、原稿執筆。

単行本です。

外は暑い。
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けれどオフィスの中は涼しい。

狭いながらも楽しい我が家♪

エノケンこと故榎本健一の歌。
「私の青い空」
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ここのところ、
土曜・日曜も「わが家」に出て、
原稿を書いている。

なかなか思い通りに進まないけれど、
それでも構想が膨らんでいく。

狭いながらも楽しい我が家♪
愛の火影のさすところ
恋しい家こそ私の青空♪

いま、一番関心を持っているのが原稿だ。
その一部をここで書きたいところだけれど、
それは本ができるまで公開しない。
出来上がったら読んでください。

朝日新聞「折々のことば」
昨日の第2804回。

諺にも言えり、
貧者よくオゴリ
富者出シしぶる。

持てる者は、
自分のこと以外に、

一銭も出さぬものです。
(花森安治『暮しの眼鏡』から)

「懐が寒い人ほど
人によく奢(おご)り、
懐の温(あたたか)い人ほど
よく驕(おご)る、
というのが世の習(ならい)

さすが花森さん。
暮らしの手帳の創刊者。

うまいことを言う。

一昨日の「折々のことば」
第2803回。

信望を高める手段は、
贈与というか、
要するに、

自分が得たものをどんどん
配っていくことなんです。

(阿部謹也『対談 中世の再発見』から)
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「近代以前の西洋社会では、
“出世”は地位が上がることでも
富裕になることでもなく、
人びとのあいだで信望が
高まることを意味した」

信望が高いから、
重要な地位に着く。

それがいい。

リーダーシップの5段階。

ギリシャ、ローマ時代から、
「ノブレス・オブリージュ」といわれた。
noblesse oblige。

「それも物に限らず、
行為や会話、知識において
相手に与えるものが多いことだった」

見返りを求めず、
行為や知識を与える。

阿部謹也さんは西洋中世史家。
元一橋大学学長。

編著者の鷲田清一さん。
「そういえば”リベラル”の第一義も
気前のよさ」

ジョン・マックスウェル。
ミドルマネジメント研修会でも講義に使う。
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リーダーシップの5つのレベル。
第1レベルは地位によるリーダーシップ。
これが一番低いレベル。

第2は相互理解によりリーダーシップ。
コミュニケーションによるもの。

第3が成果によるリーダーシップ。
結果を出せばリーダーシップが生まれる。

第4が人材育成によるリーダーシップ。
人を育てることで信望が高まる。

そして第5は人間性によるリーダーシップ。
尊敬されることが人々を導く力になる。

自分が得たものを、
どんどん配っていく。
それによって尊敬される。
信望が高まる。

知識や情報は、
相互交流する。

与えれば与えるほどに、
跳ね返って来て、
得るものが大きくなる。

知識や知恵や情報に関しても、
「富者よくオゴル」がいい。

〈結城義晴〉

2023年07月28日(金曜日)

82年の忠実屋赤羽店が今、イオンスタイル赤羽として蘇る

今週日曜日は土用の丑。
日本中、どこの店に行っても、
鰻、ウナギ。

土用は「雑節」のひとつ。

半夏生、二百十日、彼岸、
そして土用。

土用は、
二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の前の、
それぞれ約18日間の期間のこと。

1年にほぼ72日。

この土用は、
陰陽五行説から考え出された。

一方、丑の日は、十二支の日。
子・丑・寅・兎・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥と、
つながっている、その二番目。

この土用と丑が重なるのが、
土用の丑。

江戸時代の平賀源内のアイデア。
土用の丑の日に鰻を食べるのが体によいと、
プロモーションを展開した。

そのときの看板が、
「本日土用丑の日」
それが大ヒット。

いまも続く。

平賀源内に感謝しつつ、
大展開したい。

さて今日は朝早くから、
商人舎編集部が東京・赤羽へ。

「イオンスタイル赤羽」
グランドオープン。IMG_6419

この店は1982年に、
忠実屋赤羽店としてオープンした。
3層の中型総合スーパーだった。

1994年に忠実屋がダイエーに吸収され、
さらにダイエーが2015年にイオンの子会社になると、
この店は2016年、
イオン赤羽北本通り店と改称され、
2020年まで営業した。

38年が経って老朽化が進み、
今回、スクラップ&ビルドされた。

「イオンスタイル赤羽」は、
都市型ワンストップショッピングストアである。

2層の「コンビネーションスト」として蘇った。

1階は旧店比1.6倍に拡張された食品フロア、
2階がドラッグストアと日用品の売場、
ヤマダ電機とキャンドゥが入居した。

1階には外食の有力店が入った。
丸亀製麺とスターバックスコーヒー。
さらにドムドムバーガー。
ドムドムは旧店時代から人気だった。

8時45分からオープンセレモニー。
地元小学生によるダンスパフォーマンス。
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この時点で気温は32度。

しかし子どもたちは元気いっぱい。IMG_6426

それを道路にまで並んだお客たちが、
一斉にスマホで撮影。
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そしてテープカット。
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井出武美イオンリテール㈱社長があいさつ。
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報道記者たちも撮影。
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9時の開店までには、
1000人ほどが並んだ。

入店制限をしつつ、いよいよ開店。
青果売場に押し寄せるお客たち。
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地元住民は、3年間、
再開店するのを待っていた。
だからとても嬉しそうだ。
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鮮魚売場もご覧の盛況。
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奥主通路の精肉売場も混雑している。
オープン日は生鮮がよく売れる。
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デリカテッセンのゾーン。
売場は旧店の1.8倍に拡げた。
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イオンの店舗は主通路が広い。
カートショッピングの高齢者にとっても、
車椅子で来店するお客にとっても、
便利な店だ。
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リカー売場も1.8倍に拡張。
男性客も多い。
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2階の日用品とドラッグの売場。
イオン薬局もある。IMG_6600

疲れて休憩するお客たち。
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ヤマダデンキテックランド。
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イオングループ入りしたキャンドゥ。
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日常使いの店揃えだ。
オープン日だから当然だが、
どの店にも満遍なくお客が入っていた。
顧客の期待の大きさが、よくわかる。

一方、報道陣は、
北区立元気プラザに移動して、
2階の会議室で記者会見。
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南関東カンパニーの大友大介さん。
東東京事業部長。
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店長の増原雄司さん。
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「お客さまからの要望に、
できるだけ応えた売場となった」

増原さんは2019年7月、
イオンリテールの米国研修会に参加した。
コーディネーターは結城義晴。
テキサスとニューヨークを回った。
「帰国してからみんなで、
アメリカで見たあんな店をつくろうと
話しあいました」
と、言ってくれた。
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私は今日、
その晴れ姿を見ることはできなかった。
けれど必ず見に行きます。

増原店長、頑張れ!!

編集部は生鮮市場スーパーバリューを訪問。
イオンスタイルから300m離れたところにある。
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ロピアの傘下に入って、
こちらも生鮮売場がガラリと変わった。
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さらに、赤羽駅前のダイエー赤羽店。
この店がみんながよく知っている、
あの赤羽戦争のダイエー。
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建て替えのため9月10日に営業を終了する。

9月20日から別館に移設して、
リニューアルオープンの予定。
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イオンスタイル赤羽は、
月刊商人舎8月号でスタディする。

都市部の総合スーパーは、
かつてはドル箱店ばかりだった。
しかし競争環境が変わり、
老朽化も進んでスクラップ&ビルドが進む。

再生された店はどのように変わるのか。

それにしても「店」とは凄いものだ。
41年も前にこの地に生まれた店。

経営する会社は、
忠実屋からダイエー、
そしてイオンへと変わった。

それでも店は生き続ける。

結構、たいしたもんだ。

それを生き返らせるのが知識商人だ。

増原雄司、頑張れ。

〈結城義晴〉

2023年07月27日(木曜日)

気温36.3℃/オークワでの特別講演と和歌山の店舗巡り

和歌山市のホテルで目覚めた。

20階の部屋から見下ろす和歌山城。
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徳川御三家の一つ、
紀州徳川家の居城。

紀州徳川家は、
家康の十男・頼宣を祖とし、
第8代将軍・吉宗、
第14代将軍・家茂を出した。

緑濃い場内を、
早朝に散歩する人たちがいる。
IMG_6372

天守閣は「おてんす」というらしい。
IMG_56343

和歌山空襲で焼けたが、
再現されたおてんすも見事だ。IMG_56323

今回は登ることができなかったが、
次回は必ず、と誓った。IMG_6370

朝食を済ませると、
タクシーを飛ばして、
店舗を見る。

スーパーセンターオークワセントラルシティ和歌山店。
IMG_6386
2014年9月にオープン。

平屋建て、屋上駐車場の2380坪。
衣食住を揃えたスーパーセンター。

オークワは2005年から、
この業態に挑戦して、
現在35店を展開している。

こちらはファッション&ドラッグ売場への入口。IMG_6392

コロナ下の2021年9月10日に改装。

食品売場は、
オークワこだわりの商品を拡充させた。IMG_6376

鮮度抜群、本日の一押し刺身。

朝からよく売れている。IMG_6384

「ネタ自慢!鮮度自慢」
本日一押しお寿司。IMG_6383
本社研修センターでいただいたランチは、
このお寿司だった。

スーパーセンターは、
米国のウォルマートをモデルにしている。

しかしこのモデルにも、
企業ごとのフォーマットが生まれている。

オークワらしいスーパーセンターだ。

再びタクシーを飛ばして、
オークワ本社へ。

その本社中島店を見る。
こちらは2017年6月21日に改装オープン。

オーソドックスなスーパーマーケットだ。

それから本社の横にある教育研修センターへ。

今日はオークワの販売会議で特別講演。

4階の大ホールには、
朝から幹部と営業部隊が参集して会議。IMG_6394

大桑弘嗣社長をはじめ
幹部が両サイドに陣取り、
真ん中に店長、営業系のスタッフたちが、
130名ほど集合。

今日は特別講演ということで、
ZOOM配信も同時に行われた。
オンラインで250名ほどが聴講している。IMG_6395

講演テーマは最近の私の主張。
「両利きトレード・オン」
13時から90分。IMG_6399

それでもオークワでの講演は初めてなので、
「結城理論」の基礎的なところから、
業態とフォーマット論まで、
同社向けにアレンジして講義した。IMG_6396

どんどん乗ってきて、
最後はトレード・オフとトレード・オン。
どちらも必要だが、
トレード・オンに挑戦しなければ、
ポストコロナ時代を生き抜くことはできない。IMG_6397

どこまで理解してくれただろうか。

次は12月のはじめに再び講義をするが、
その際にはより具体的な内容となる。

マネジメントの話もする。

講演を終えてから再びタクシーで、
和歌山のスーパーマーケットを回る。

スーパーエバグリーン宮前店。
㈱廣岡、エバグリーン廣甚㈱が運営する。
2023年2月期の売上高は880億円。IMG_56503

廣岡はトップをはじめ、
幹部や店長が商人舎の研修会に参加して、
一応のところは学んだ。

最近は出店意欲が旺盛である。
生鮮はちょっとロピアに似た店だが、
次々に出店している。
IMG_56583
主力はエバーグリーンのドラッグストアである。

マツゲン小雑賀店。
IMG_56663

シジシージャパングループの㈱松源の店。
2023年2月期売上高は670億円。IMG_6412
松源の店はずいぶん前に見たきりで、
楽しみにしていた。

実にすっきりとした店で、
ローコストに徹している。

セリアが隣接して入店しているので、
日用雑貨は思い切り絞り込んで、
食品に徹する。

改革が進んだ印象だ。

無事、講義を終え、
さらに和歌山の競争実態を見て、
大満足。

和歌山でももちろん、
ベースに節約志向と低価格競争はある。
しかしそれでもポジショニング競争が進んでいる。
つまり同質競争から脱する方向性が出てきている。

帰りの新幹線からは、
伊吹山も見えた。
IMG_56713

大阪の枚方では39.8℃に気温が上がった。
和歌山県内ではかつらぎ町で38.2℃、
和歌山市も36.3℃。

暑かった。

新幹線に乗り込むと、
講演で枯れたのどをビールで潤した。IMG_6413

ご清聴を感謝したい。

1.2倍のスピードアップをしよう。
全員でそれをやり遂げれば、
必ず成果は出てくる。

期待したい。

〈結城義晴〉

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