結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年12月30日(金曜日)

ロピア京都ヨドバシ店と阪神梅田店で「享楽円」消費を確認する

2023年のカウントダウン。
あと2日。

小晦日。
「こつごもり」。

朝の東海道新幹線のぞみ。
残念ながら富士の頂は見えず。IMG_83142
今年、何度ここを走っただろう。

富士川の水流は少ない。IMG_83282

名古屋を過ぎて関ヶ原に差し掛かるころ、
山肌に雲が立ってくる。IMG_83512

すぐに京都駅に到着。IMG_83602

駅舎全体をカバーしているのは、
箱型のガラスと金属的な膜。
この空間が古都と対比的な空間をつくっている。IMG_83632

そして京都タワー。IMG_83652

快晴の真っ青な空と白い塔。IMG_83722

歩いて3分ほどで、
京都ヨドバシマルチメディア館。IMG_82232
その地下2階にロピアがある。
29日、30日、31日の3日間、
入場制限をしている。

そのために入口を1カ所にして、
行列を作ってもらう。
最後尾は地上1階にある。IMG_83752

店に降りていくと、
入口まで行列が並んでいるが、
売場は意外に淡々としている。
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このほうが顧客も安心してゆっくりと買物できる。

このヨドバシ京都店は、
ロピア関西営業本部で、
一番店となった。

その一番店の実力が、
年末商戦で発揮される。

日常的には大容量のロピアの商品だが、
年末にはちょうどいい。

だから客層と商圏は拡大される。

それから「享楽円」消費は、
年末の際(きわ)の商戦でピークに達する。

「禁欲円」消費は縮小される。
もちろん禁欲円も大事だ。
しかし1年で一度、
享楽的な買い方をして、
享楽的な生活をする。
それが正月だ。

私が言い出した概念だが、
顧客はその享楽的な消費を、
目的として店にやってくる。

だから高額品が飛ぶように売れる。

もちろん野菜や果物は、
ロピア価格だ。IMG_83802

惣菜から魚はワンウェイコントロール。
私はこの店はこのレイアウトが成功していると思う。IMG_84072

年末商材もきちんと品揃えされている。IMG_84172

年越しそば用の海老の天ぷら。IMG_83922

肉はすぐに売れる。
年末向けにさらに単品量販に切り替えている。
しかしそれでも補充が間に合わない。IMG_83952

特にロピアのオリジナルアイテムがよく売れる。IMG_84242

日配食品も冷凍食品も、
よく売れる。
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壁面のイラストは雪の京都金閣寺。IMG_84002
店舗の装飾は不要だという議論もある。
しかし享楽円消費にはこれは必須だ。

いいレストランや料亭で食事をする。
そのときに店の雰囲気や佇まいは、
享楽的な消費に貢献する。

コモディティの買物ならば、
それは必要ないかもしれない。

ただしコモディティディスカウントでも、
その店のポジショニングを鮮明にするためには、
それらしい内装、照明、店内サインは必須だ。

よく売れるけれど、
チェックスタンドは混雑も混乱もない。
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待ち合わせたわけでもないが、
福島道夫さんに遭遇。
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㈱ロピア社長から㈱関西ロピア社長となって、
この京都ヨドバシ店も立ち上げた。

いま㈱ロピアホールディングス取締役営業統括。

ロピア京都店を辞して、
大阪へ。

梅田駅前の百貨店競争。

左が大丸梅田店。
1983年オープン。IMG_84522

それから阪急うめだ本店。
こちらは1920年、白木屋出張所として開業し、
1929年、初のターミナル百貨店に変わった。
2012年、新店舗として増床刷新。IMG_84492

それから阪神梅田本店。
こちらも1925年、
白木屋出張所として開業。
阪神百貨店の本店となって、
何度も増床改造を試み、
今年4月6日に食品館が改装オープンして、
全館の改装が完成した。
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食品が百貨店の中核を担う。
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地上2階のデッキで、
阪急うめだ本店、大丸梅田店とつながる。IMG_84532

1階食品売場は明るいモダンな売場。IMG_84552

地下1階が生鮮、惣菜から、
酒、菓子、加工食品まで、
日本最高レベルの食品売場となった。
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しかしこれも「享楽円消費」である。

青果も肉も魚も、
ショップごとに先頭と最後尾を示して、
行列をつくっている。

入場制限もしていないから、
凄い人出で歩けないほど。
専門店ごとに清算をするから、
余計に時間がかかる。

その鶏肉の「とり鹿」IMG_84572
百貨店こそ「享楽円消費」の代表だ。

ここで買うときには、
顧客は初めから、
高くても旨いものを目指す。

だから驚くほど高額商品が売れる。

ロピア京都ヨドバシ店も、
その意味では享楽円の店だ。

量が多くて、コストパフォーマンスの高い、
享楽円消費である。

今日はそれを確認するためにやって来た。
そして確認した。

常日頃から、
享楽円マーチャンダイジングをしていないと、
年末も享楽円アイテムは売れない。

それも確認できた。

その享楽円の非日常を、
日常の中にどう取り入れるか。

享楽円商売は、
簡単ではない。

しかしコロナ禍で、
食品の享楽円消費は広がった。

食べることが、
最大の楽しみの一つとなった。

この年末商戦は、
享楽円商売の集大成となる。

それを確認した。

〈結城義晴〉

2022年12月29日(木曜日)

「送り手と受け手」「売り手と買い手」のトレードオンの時代

2023年のカウントダウン。
あと3日。

今年の夏には、
新型コロナ感染第七波がやってきた。
1日26万人超の新規陽性判明者が出た。

しかし政府や自治体から、
行動制限は発せられなかった。

ワクチン効果が出た。
飲み薬も開発された。
重症者が激減した。

この年末年始の帰省や旅行も、
制限はない。

昨年、一昨年に比べると、
まったく異なる年末年始。
しかしこれが当たり前の姿だ。

こうしてウィズコロナの時代に入っていく。
感染拡大防止と経済活性化が、
同時に行われる時代だ。

いわば「両利き」の時代。
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ほぼ日の糸井重里さん。
毎日エッセイを書く。
9月18日の「今日のダーリン」
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受け手と送り手。
消費者と生産者。
口説かれる人と口説く人。
教わる人と教える人」

近江商人は、
売り手と買い手に分けた。
そして言い切った。
売り手良し、買い手良し。

「子どものうちは、
受け身の経験をくりかえしているが、
社会に出ると、
両方のことをするようになる」

「服を買う人が、
アイスクリームを売っている。
電車に乗っている人が、
タクシーを運転している」

糸井さんのたとえ話、秀逸。

「送り手の経験を
しっかり感じている人は、
受け手になったとき、
送り手のことも想像する」

「受け手として
いろいろ感じている人は、
送り手になったとき、
受け手を想像して工夫する」

「それが、うまく循環していたら、
いろんなことがもっと
いい感じになっていくのだろうが、
なかなかそうはいかない」

上手く循環させることができるのが、
いい商人だ。

鈴木敏文さんは、
「お客の立場で考えよ」と説いた。
「お客のため」ではだめだと言った。

口ではお客のため、と言いつつ、
お客の立場に立って考えない。

そんな商人が多かったからだ。

つまり受け手の立場に立って、
送り手となる。

買い手の立場に立って、
売り手となる。

「あっち向きの〈→〉か、
こっち向きの〈←〉か、
同じ人のなかに
両方あるんだってことだけど、
どっちかにいるときには、
反対側のじぶんを忘れちゃう。
向こう側にも、
じぶんはいるんだよ」

向こう側に自分がいる。
それが向こう側の立場である。

「大人になると、じぶんが
子どもだったことを忘れちゃうし、

子どものうちは、じぶんが
大人になると思っていない」

じぶんが若いうちは、
年寄りは引っこんでろと言い、
年寄りになると、
若いものはなんにもわかってないと言う」

「もれなく、どっちにもなるんだってば!」

「こっちから
反対側だと思っているものは、

反対側からしたら
こっち側なんだってば」

「あっちと、こっちは、
どっちもなんだ」

カリフォルニア大学のリテール研究の権威、
故デルバート・J・ダンカン教授。
『マス★カスタマイゼーション』で、
故杉山昭次郎先生が紹介している。
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小売業マーチャンダイジングを説明する。
「製造業のマーケティングとほぼ
同じような意味を持たせて使うことが多く、
バイイング・アンド・セリングの内容が主体である」

すなわちマーチャンダイジングは、
「バイング & セリング」である。

マーチャンダイジングは、
買い手と売り手のそれぞれの役割を、
融合したものなのだ。

考えるのをかんたんにしたほうが、
わかりやすいけど。
あっちとこっちの間に
線を引いたほうが考えやすいけど。
おそらく線を引いちゃいけないんだ」

トレードオフのほうが簡単だし、
わかりやすい。

けれどトレードオフばかりではいけない。
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「受け手で送り手。
消費者で生産者。
口説かれる人で口説く人。
教わる人で教える人」

「&」で行ったり来たりさせてみたい。
この考え方を、もっと
とろりとろりと煎じ詰めてみたい。

私も来年のテーマを、
同じような内容にしている。

このブログや月刊商人舎は、
送り手であって、受け手でもありたい。
情報や知識の生産者であって、
消費者でもありたい。

受け手の達人は、
送り手のプロである。

生産や製造の玄人は、
消費の名人である。

ここはトレードオフではいけない。
トレードオンがいいのだと思う。

売り手であって、
買い手でもある。
どちらもわかる、そんな存在こそが、
世間なのだと思う。

それを忘れてはいけない。
ウィズコロナの「両利き」の時代だからこそ、
いつも自戒していたい。

〈結城義晴〉

2022年12月28日(水曜日)

ロピアヨドバシ甲府店訪問と武田信玄「人は城・人は石垣・人は堀」

2023年がカウントダウン。
あと4日。

朝一番で菊名からJR横浜線に乗り込む。
1時間足らずで八王子。
それから特急かいじに乗り込んだ。

車中ではパソコンに向かう。IMG_80902

しばらくすると甲府盆地が見えてくる。IMG_81642

南アルプスは雪をかぶっている。
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甲府駅到着。
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駅前広場の左手にヨドバシ甲府ビル。
山交百貨店だった物件。
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2021年4月28日に、
ヨドバシカメラマルチメディア甲府が開業。

ヨドバシ甲府は、
売場面積1万3800㎡(約4175坪)、
300台の駐車場を備え、
開店以来約100万人の来店客を数える。

その地階に12月26日の月曜日に、
ロプアがオープン。

商人舎流通SuperNews。
ロピアnews|
12/26「ロピア ヨドバシ甲府店」オープンIMG_81712

ヨドバシカメラの1階の売場を入って、
正面のエスカレーターは閉鎖されていて、
ぐるりと裏側に回ったエスカレーターを降りる。IMG_80942

地下1階は約3220㎡(975.8坪)。
ワンフロアのスペースに、
中央のエスカレーター部分を取り巻くように、
時計回りにロピアの店がある。

青果部門のトップにバナナ。
この大きなひと房が299円。

あっという間に売れていく。IMG_82332

青果部門の八百物屋あづまから、
鮮魚部門の日本橋魚萬。
そして惣菜。

いつものロピアの専門店スタイル。

肉のロピアが核部門。
国産若鶏胸肉は1グラム39円。IMG_81932

みなもと牛はロピアのブランドだが、
その焼肉売場は年末に向けても人気が高い。IMG_81992

菓子売場はとくに楽しい。
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売場を巡ると次々に声をかけられる。
私が訪れることが知らされていて、
チーフたちが挨拶してくれる。
ありがたい。

何度もなんども店を回り、
さまざまなところをチェックした。

一段落付けて山本恭広商人舎編集長と写真。IMG_82142

菊池孝利さんと会って、
いろいろ説明してもらった。
㈱ロピアホールディングス組織管理本部長。
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菊池さんがいるから、
ロピアの組織は締まる。
いろいろな企業からの転職組が多いが、
菊池さんがロピアの鉄則を教え込んで、
彼らの化学反応を促す。IMG_81742

ランチをしてから、
周辺の企業の店を巡る。

まずオギノ朝日店。IMG_81522

甲府市街中心部の古い店だが、
手堅く運営されている。IMG_82452

それからいちやまマート。
イッツモア塩部店。IMG_82492

紀文食品の鳥居を使った年末売場。IMG_82462

もう完全に歳末商戦売場に激変している。IMG_82472

まったく偶然のことに、
三科雅嗣社長と遭遇。IMG_81602

「この店には1時間ほどいますが、
会えるのは本当に偶然ですね」

その通り。

三科さんは同じ年で、
もう40年以上の付き合いだ。

ユニークな経営には定評がある。

「ロピアの影響はほとんどありません」
自信満々に話してくれた。IMG_81632

「美味安心」はいちやまマートのブランドで、
この鯖味噌煮は自慢の商品だ。IMG_81652b
三科さんとはいろいろ話して収穫が多かった。
2023年も互いに元気でやりたいものだ。

最後の最後は、
この武田信玄像の前で写真。IMG_E82522
「人は城、人は石垣、人は堀」

信玄の言葉。

このあとに続く。
「情けは味方、仇は敵なり」

会社はもちろん、
店舗や事業部も、
組織と人が大事だ。

いちやまマートもオギノも、
ロピアもヨドバシカメラも、
人が自社らしさをつくり、
人が競争の源となる。

甲府だからこそ、
そのことを強く思った。

〈結城義晴〉

2022年12月27日(火曜日)

月刊商人舎新年1月号の「責了」と「商人舎仕事納めの辞」

月刊商人舎新年1月号。
2023年1月10日発刊予定。

責了しました。

ありがとう。
心から感謝。

そこで記念の写真。
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1年間、つくり続けて、12冊。

7月1日から山本恭広編集長が加わって、
本当に充実した日々でした。

山本さんは慶応義塾大学文学部から、
1990年4月に新卒で㈱商業界に入社した。
そして食品商業編集部に配属され、
最初の上司が結城義晴。

私も30代の編集長で、
ビシビシやっていた。

よく耐えてくれて、
立派な編集長になった。
2003年、月刊食品商業編集長。
その後、2011年8月、
㈱商業界取締役に就任。

そして今年から再び、
一緒に雑誌を編集することになった。

亀谷しづえゼネラルマネジャーは、
2008年2月1日の商人舎発足の時から、
ずっと一緒にやっている。

㈱商業界の営業企画部長、販売部長を歴任。

それから鈴木綾子エディタースタッフ。
もう13年、商人舎で仕事してくれている。

英語はネイティブで、
アメリカやヨーロッパの資料は、
綾子さんが翻訳してつくってくれる。

商人舎流通SuperNewsでも、
海外ニュースは綾子さんが担当。

ライターは磯村ゆきさんと、
梁川憲太郎さん。

今年前半まで、
増田伊作さんが書いてくれていた。
しかし引退した。

雑誌や単行本、
それからWebページのデザインは、
七海真理さん。

七海さんはアメリカでデザインを勉強した。
だから日本の雑誌とは異質のクオリティをもつ。

今日も秀逸のデザインで、
秀逸の雑誌が出来上がった。

店も商品も、雑誌も本も、
美しくなければいけない。

広告営業は、
松井康彦エグゼクティブプロデューサー。
㈱商業界元取締役営業企画本部長。
40年来の私のパートナー。
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そして猪股信吾広告マネジャー。
ウェブサイト・アナリスト。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の修士。
結城ゼミの2期生。
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さらに来年から、
強力な営業スタッフが加わる。

商人舎Specialメンバーは、
特別顧問の萩原政利さん。
企業経営戦略・実務指導のスペシャリスト。
元西友商品本部長、
元㈱サニー代表取締役社長。
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エグゼティブ・コーディネーターの川勝利一さん。
企業マーケティング支援のスペシャリスト。
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海外特別顧問の浅野秀二さん。
米国研修企画・コーディネートのスペシャリスト。
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顧問税理士の宮田昇さん。
法人税務のスペシャリスト。
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そして食育スペシャリストの武藤麻代さん。
合同会社オールスプラウツ 代表。
武藤さんも立教大学大学院修士。
結城ゼミ4期生。
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さらに商人舎特任研究員は、
朝川康誠さんと嶋内仁さん。
商人舎Webコンテンツに連載を執筆。

朝川さんも立教大学大学院マスターで、
結城ゼミ3期生。
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その浅川さんの連載は99回続いている。
「経済心理学の世界へようこそ」

嶋内さんは112回。
「ポストモダン・チェーンストア組織論」
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商人舎Webコンテンツの長期連載は、
「林廣美の今週のお惣菜」
この連載はなんと498回も続いている。
今週は「ふっくら牡蠣ご飯」
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それから連載は、
常盤勝美の2週間ウェザーMD予報。
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アクセス数の多い連載です。

最後に「連載・こちら人事部」
特定社会保険労務士の石澤清貴先生と、
そのお弟子さんの木村康太社労士。

今年1年、本当に、
ありがとうございました。

㈱商業界で30年、
㈱商人舎を設立して15年。
まだまだ最低15年は現役で頑張ります。
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では、これにて株式会社商人舎、
2022年の仕事納めです。

商人舎流通SuperNewsも、
来年5日まで休信します。

もちろん毎日更新宣言ブログは、
年中無休です。

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

〈結城義晴〉

2022年12月26日(月曜日)

ダイエーとしまむらの「歴史は繰り返さないが韻を踏む」

Everybody! Good Monday!
[2022vol52]

2022年第52週。
12月最終週。

今週末の土曜日が大晦日。

今年も1年間、
できることをやってきた。
そしてブログを書き続けてきた。

そのことに感謝したい。

最後の週は仕事仕事。
明日が月刊商人舎最終責了日。

2022年の原稿書き納めは、
明日ということになる。

この月刊販売革新を取り出してきて、
読みながら書いている。
2001年4月号。
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もちろん私が編集長。
特集「ダイエー、成るか不死鳥伝説」
高木邦夫新社長のインタビュー。
平山敞(たけし)新副社長の政策分析。

平山さんは昨年のはじめに亡くなった。
79歳だった。

この2001年は、
1月30日に故中内功さんが、
ダイエーのすべての職を辞任した。
「これまでの人生で
楽しいことは一つもなかった」

この発言は、
さまざまな受け止められ方をした。

もちろん楽しいこともあったはずだ。
しかし辞任する瞬間には、
苦しいことばかりが頭に浮かんだ。

私はそう理解した。

リクルートにいた高木さんが経営を受け継ぎ、
平山さんが助っ人になった。

この再生プランは、
当を得たものだと私は思った。

しかしダイエーの組織が動かなかった。

「歴史は繰り返さないが、
韻を踏む。」
“History doesn’t repeat itself, but it rhymes.”

rhymeはラァィムと発音して、
「韻を踏む」という意味。

米国の作家マーク・トウェインの言葉とされるが、
いかにも言いそうだ。
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どんなにいいプランでも、
それが実現されないことが、
繰り返される。

今週のスケジュール。
28日の水曜日は、
甲府に出張。

楽しみだ。

そして30日、31日は、
関西出張。

年末まで動き回ります。

さて商人舎流通SuperNews。

しまむらnews|
第3Q売上高4639億円6.2%増/経常利益455億円14.6%増

㈱しまむらが好調だ。
第3四半期は売上高4639億万円、
前年同期比6.2%増。

営業利益445億4700万円(14.9%増)、
経常利益455億2700万円(14.6%増)。
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実質的創業者の藤原秀次郎さんが復帰して、
好調を取り戻した。

営業利益率9.6%、経常利益率9.8%。

2023年度のグループ統一テーマは、
“リ・ボーン2ndステージ「進化と応用」”

そして「商品力と販売力の強化」を進める。

これはすべての企業に共通する。
来年も商品力と販売力の充実に努めるべきだ。

しまむらは、
「事業の基礎と基盤の強化」も推し進めた。
11月度に顧客管理システムの新規導入、
ディバロ事業の新モデル店舗をオープン。

ディバロは新フォーマットの靴屋で、
20代~50代の女性をメインターゲット、
その子供と男性をサブターゲットとする。

中核となるしまむら事業は、
売上高は前年同期比5.1%増の3465億円。

古い事業は飛躍的な伸びを示すものではない。
だから新しいフォーマット開発が必要となる。

そのしまむらには、
自社開発ブランド(PB)と、
サプライヤーとの共同開発ブランド(JB)がある。
後者はJoint Development Brand。

やるべきことをやる。

それが藤原さんだ。

「商品力と販売力の強化」
「事業の基礎と基盤の強化」

来年もこれだと思う。

毎年の戦略も、
「繰り返さないが、

韻を踏む。」

では、みなさん、今週も、
最後のひと踏ん張り。
終わり良ければすべて良し。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年12月25日(日曜日)

平和な日本の日曜日のXmasのクリエイトSDの新店オープン

日曜日のクリスマス。
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子どものころや若いころとは違って、
特にやることはないし、
感慨もない。

ロシアによるウクライナ侵攻。
2月24日だったから10カ月が過ぎた。

国連人権高等弁務官事務所の調査。
2月24日から12月18日までに、
6826人のウクライナ民間人の犠牲者がでた。

このうち428人は子ども。

負傷者は1万769人。

ゼレンスキー大統領。
「これはテロであり、
脅しと快楽のための殺害だ」

クリスマス停戦はないのか。

一方、中国のコロナ感染。
中国政府はコロナの感染者数や死者数の情報を、
公表しないと言い始めた。

これまでは毎日発表していた。

香港メディアの報道。
中国政府の内部資料が流出した。
12月20日までに2億4800万人が感染した。

「ゼロコロナ」政策は機能しなくなっている。
これが日本や世界に広がることは避けたい。

神に祈ろうか。

私の家から歩いて30秒。

クリエイトSD横浜西大口店がオープン。
12月23日。
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商人舎流通SuperNews。
クリエイトSDnews |
2022年度3507億円/生鮮と調剤が強化の2本柱

2022年度売上高は3508億円。
前年比3.6%増。
営業利益は181億7600万円(同2.4%減)、
経常利益186億6500万円(同2.1%減)。

立派な3500億円企業だ。

売上総利益率27.3%、
営業利益率5.2%、経常利益率5.3%。

「生鮮強化」と「調剤併設」が、
経営の2本柱。

期末店舗数は686店舗だった。

駐車場だったところに、
ピロータイプで開設。
1階が駐車場、2階が店舗。
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登りだけのエスカレーターがある。
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入口に調剤の売場があって、
右手がチェックスタンド。
左手がドラッグストア、
奥に食品が配置される。
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店舗の奥中央あたりから、
青果が並ぶ。
魚も肉も日配品も冷凍食品も、
惣菜や弁当、パンなども、
一通りそろっていて、便利な店だ。
会社の戦略通りの新規店舗である。
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近隣500mには、
ローソンとセブン-イレブンがある。
車で5分のところにヨークマート。
妙蓮寺駅のそばにオーケー。
商店街にまいばすけっとがある。

しかしこの店、
間違いなく繁昌する。

私も利用する。
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クリスマスイブにロピア越谷大里店が開業して、
わざわざ出かけて取材した。

けれど歩いて30秒のドラッグストアは、
近すぎて取材とはならない。

申し訳ない気がして、
ちょっと買物した。

これからながらく、
よろしくお願いします。

平和な日本の、日曜日のXmasだ。

〈結城義晴〉

2022年12月24日(土曜日)

Xmas Eveの越谷大里/新規開業ロピアと改装スーパーバリュー

Merry Xmas!
そのクリスマスイブ。
早朝、東横線、日比谷線、
千代田線、東武伊勢崎線を乗り継いで、
越谷の先、大袋駅へ。

そこから徒歩15分。

埼玉県越谷市大里55番地。
Xmas Open。
コーナンとロピアのコンビネーション。

商人舎流通SuperNews。
コーナンnews |
12/24「コーナン越谷大里店」オープン/食品核店舗はロピア

コーナン越谷大里店。
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敷地面積約1万3000㎡。
三層構造の商業施設。
売場面積は約7000㎡。

ホームセンターのコーナン。
さらに業務用フォーマット「コーナンPRO」
そしてロピア越谷大里店。

ロピアの売場は、
エスカレーターを上った2階にある。

2階駐車場に、
顧客の行列ができた。
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駐車場には、
ロピ太の着ぐるみが登場。
IMG_79492

私はオープン前に売場に入って、
内田貴之取締役管理本部長から、
説明を聞いた。
IMG_79892

10時開店と告知していたが、
9時45分に店を開けた。

入口に風除室を設けて、
そこにグロサリーの目玉商品を並べた。
IMG_80382
ウォール・オブ・バリューとなった。
米国ウィンコフーズの店づくりだ。

青果部門は八百物屋あづま。
この店のこの部門、素晴らしい。
IMG_80392

白菜、ダイコンとカブの売場。IMG_80412

入口で入場制限をしているが、
生鮮部門はあっという間に混雑してくる。

鮮魚部門は日本橋魚萬。
IMG_80542

蟹、ブリ、海老の目玉展開。
IMG_80522

そして肉のロピア。
とくに和牛ステーキセットのコーナーは、
開店直後から人だかりしている。
IMG_80432

高木秀雄会長が自ら一頭買いする「みなもと牛」が、
その中心にある。
IMG_79882

クリスマスイブのオープンで、
肉がよく売れる。
だからロピアの核部門は大人気である。IMG_80462

日配部門の壁面にはイラストが描かれる。
ロピアのアーティストたちの作品である。IMG_80572

最後にパン売場。
IMG_80582

ゴンドラ内の菓子売場。
床に双六が描かれている。
IMG_80602

内田さんと写真。
IMG_80622

ロピアの繁盛を見てから、
歩いて5分のスーパーバリュー越谷店へ。IMG_80692

スーパーバリューnews|
12/15「越谷店 食品館」リニューアルオープン

㈱スーパーバリューの旗艦店のひとつ。
食品館とホームセンター館、
それにDIY館、園芸館などが、
別棟で並ぶ複合タイプだ。

この食品館が12月15日に、
改装オープンしている。

コーナンとロピアの開業への対策の意味もある。

しかしその前に、
スーパーバリューはロピアと経営統合している。
スーパーバリューnews |
ロピアHDが51.62%を保有して筆頭株主に

経営統合とともに、
スーパーバリューの食品館に、
テコ入れが行われた。

その成果がこの越谷店である。

入り口横の産直コーナー。
よく売れているし、
ロピアにはない売場だ。
IMG_80932

青果部門にも顧客が多い。IMG_80942
天井からPOPが吊るされているが、
ロピアと同じ文字。

青果部門が改装で広げられた。
IMG_80872

食肉はロピアと同様に、
和牛が1グラム398円で売られる。

それからもともと、
スーパーバリューが強かった鮮魚と惣菜も、
顧客を呼び寄せている。
IMG_80832

もっと閑散としているかと想像していたが、
それを超えた。

スーパーバリューの良さが際立っている。

そのうえこの楽しいPOP。
IMG_80842
非食品の売場にも、
掲げられていて、
売場全体に顧客が入っている。

岸本圭司社長も顔を出してくれて、
店づくりについて話し合った。IMG_80762

岸谷さんも楽しそうに話してくれた。IMG_80782

私の隣から相川博史さん、岸本さん、
そして内田さん。
IMG_80792
相川さんはロピア取締役で、
スーパーバリューの執行役員商品部統括。
改革の中核的役割を担う。
内田さんもスーパーバリュー取締役。

最後に岸本さんとツーショット。IMG_80652
スーパーバリューの良さを、
絶対に失ってはならない。
しかしロピアの強みは、
どんどん活用したらいい。

商人の本籍地と現住所。
本籍地を失わず、
現住所を充実させる。

それがスーパーバリューとしての、
ポジショニング戦略である。

今日、この店に来てくれた顧客が、
本当のロイヤルカスタマーだ。
一人ひとりを大切にしなければならない。

これは大髙善興さんの言葉である。
もちろん㈱ヨークベニマル会長。

相川さんも今朝の朝礼で、
越谷店の人たちに、
同じような話をしたとか。

そのスーパーバリュー越谷店のみんなが、
ロピア新店開業の日に、
300mの近隣の店で顧客を楽しませている。

商売はこうでなくてはいけない。
ポジショニングがあるから、
棲み分けができる。

今日は小売業の本質を、
勉強させてもらった。

ありがとう。

〈結城義晴〉

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