結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年10月08日(土曜日)

三枝富博チェーン協会長と’19岡田元也発言の「消費者の立場」

白露。

二十四節気は「立春」から始まる。
白露はその立春から数えて第15番目。
「大気が冷えてきて、露ができ始めるころ」

今年は三連休が9回あったが、
白露から始まる最後の三連休。

そのハッピーマンデーは、
スポーツの日の祝日。

それでも北海道以外全国的に、
雨模様が予想されている。

日経新聞「ニュース一言」
日本チェーンストア協会の三枝富博会長。
㈱イトーヨーカ堂会長。
saegusatomihiro

「原材料価格や物流コストの上昇に加え、
円安も進行している。
経営や家計への影響は、
ひたひたと迫る足音ではなく、
猛烈な勢いで現実のものとなっている」

「ひたひたと迫る足音」ではなくて、
「猛烈な勢い」と表現する。

しがたって「企業努力だけで、
価格を維持することが困難」である。

そんななかで、
「足元では値上げの動きも相次ぐ」

賃金はすぐには上がらない。
顧客の生活は苦しくなる。
それを支えるのがチェーンストアの役目だ。

「価格維持」もその使命の一つである。
それでも「値上げ」の動きは相次ぐ。

三枝さんは言う。
消費者に近いチェーンストアは、
「適切な価格を常に
自問自答することが必要だ」

チェーンストア協会長としての発言だろう。
それぞれに「自問自答」してほしい、と。

それでもチェーンストア協会が、
一丸となって取り組むテーマはなかったか。

1967年8月2日、
日本チェーンストア協会が発足した。
ダイエーの故中内功さんが初代会長で、
1976年まで9年間、会長職を担った。

二代目会長は当時ジャスコの岡田卓也さん。
私はこのころ、㈱商業界に入社して、
チェーンストアの世界に接することになった。

岡田さんが2年間、会長を務めた。
そして次の2年間は、
イトーヨーカ堂社長の伊藤雅俊さん。

このあたりまで、
チェーンストア協会は、
一丸となっていた。

イトーヨーカ堂からはその後、
第11代と第15代会長に鈴木敏文さん、
第22代に亀井淳さんが就任。

三枝さんは伊藤、鈴木、亀井各氏に次ぐ、
4人目のイトーヨーカ堂からの会長だ。

1996年にイトーヨーカ堂が、
中国進出した時からのメンバーで、
総経理や董事長を歴任。

中国の専門家だ。

2017年にイトーヨーカ堂社長、
今年3月1日に同会長に就任し、
5月20日にチェーンストア協会会長となった。

日本チェーンストア協会発足のとき、
声明書が発表された。

起草したのが故渥美俊一先生だ。
「いかなる場合も消費者の立場に立って、
考え、決断し、行動することこそ、
我々のつねに変わらぬ商業者としての姿勢」

三枝会長の言葉は、
その「消費者の立場」を表明している。

しかし未曽有の円安や値上げが続く。
「小売業の複合危機」のときである。

「消費者の立場」に立って、
一丸となるわけにはいかないか。
それぞれに自問自答するだけでなく。

もちろん現在は一丸となって、
たとえば「価格凍結宣言」をする時代ではない。

声明文。
「日本のチェーンストアは
消費者の満足とより高い生活水準こそ、
我々の創り上げるべき価値である」

2019年10月、消費増税のとき。
その直後の10月9日、ベルサール東京日本橋。
イオン㈱の中間決算発表の記者会見。

今のようなオンラインではない、
リアルの会見だった。

岡田元也社長兼グループCEO。
消費増税だけでなく、
軽減税率やキャッシュレス問題に関して、
政府の対応は不可解だった。

月刊商人舎2019年11月号で特集した。
「波の下にある潮流」
消費増税直後の小売業トップマネジメント発言集
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岡田元也イオンCEOの発言。
「消費増税や軽減税率導入が
良かったのか悪かったのか、
キャッシュレスポイント還元で
得をしたのか損をしたのか。
こういった話はイオンにとって、
大したことではありません。
まして9月の駆け込み需要はどうだったか、
10月以降の対応はどうかということも、
大した話ではありません」

「問題は、消費増税に当たって、
今回のような無茶苦茶なことが
堂々と行われたということです」

「もし今後、二度あるならば、
イオンとして考えをもって
対応しなければならない」

怒りの発言。
okadamotoya
キャッシュレスのポイント還元問題、
軽減税率とイートインの問題、
コンビニ24時間営業への経産省の関与の問題。

岡田さんはそれぞれに根拠を示して、
そのあとで言い切った。

「今回の問題で
取り戻さなければならないのは、
民主主義だと思います」

強く同感するものだ。

「霞が関も永田町も両方ともが、
民主主義と離れた方向に流れている。
ついでに言えば、
そういうことに対するマスコミの批判も
非常に少ないのではないかと思います」

「しかしこれ以上のことを今後、
絶対させてはいけないと思っています」

今、この小売業複合危機に対して、
岡田元也さんはどう考え、
どう発言するのか。

最近は、ほとんど表に出てこない。
淋しい限りだ。

〈結城義晴〉

2022年10月07日(金曜日)

オーケー「’24東大阪出店」とセブン-イレブン・ローソンの「差」

久しぶりに商人舎Web会議。IMG_60372
猪股信吾さんとは1年半ぶりくらい。
猪股さんはWebコンサルタントであり、
商人舎の広告営業マネジャー。
そして立教大学院の結城ゼミ2期生。
実に優れた修士論文を書いた。

商人舎もポストコロナ時代に向けて、
一歩一歩変わっていく。

それは皆さんと同じだ。

山本恭広商人舎編集長、
亀谷しづえゼネラルマネジャーと、
4人で写真。
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さて、商人舎流通スーパーニュース。
オーケーnews|
東大阪に店舗用地を落札/2024年に旗艦店出店予定
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オーケー㈱の関西エリアでの出店用地が決まった。
東大阪市の保有する土地を入札で落札。
JRと地下鉄の高井田駅の至近。

そしてこの地は、
㈱万代の本拠地のど真ん中。

2024年前半のオープン予定。
関西エリアの旗艦店をつくる。

住所は東大阪市高井田本通7-5-1。
地積(土地の面積)は3626.35㎡。

凄い闘いが待っている。

チェーンストア各社の第2四半期報告。
ベルクnews|
第2Q営業収益1508億円・経常利益6.6%減・経常利益率4.8%

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㈱ベルクの2023年2月期第2四半期決算。
収益認識に関する会計基準を適用している。

営業収益1508億円、
前年同期は1491億円。

営業利益は70億9300万円、
前年が73億9200万円だから減益。
経常利益72億7100万円で、
前年同期比6.6%減。

しかし営業利益率は4.7%、
経常利益率も4.8%。

8月末現在の店舗数は128店舗で、
手堅い経営は変わらない。

もうひとつはコンビニ。
ローソンnews|
第2Q営業収益4835億円38%増/経常289億円8.6%増

㈱ローソンの第2四半期決算。

営業総収入は4835億円(38.6%増)、
営業利益は290億円(8.6%増)、
経常利益289億5100万円(4.0%増)、
四半期純利益154億900万円(11.5%減)。

増収増益だが、純利益は減少。

国内コンビニ事業は、
営業総収入3433億円(前年同期比58.8%増)、
セグメント利益212億円(同14.4%増)。

期末店舗数は、
ローソン1万3854店、
ナチュラルローソン133店、
ローソンストア100が668店。

ナチュラルローソンの出店スピードは、
ひどく遅い。

株式公開を予定している㈱成城石井は、
営業総収入534億5700万円(0.8%減)、
セグメント利益は52億4400万円(同2.5%減)。
巣ごもり特需の反動で減収減益。

一方、セブン-イレブン・ジャパン。
第2四半期の営業収益は4468億円(前年同期比100.2%)、
営業利益は1267億円(同102.7%)。

チェーン全店売上高は2兆5885億円(同103.1%)。

店舗数は9月段階で2万1353店。

セブン-イレブンとローソン。
第2四半期の営業収益は、
4468億円と3433億円。
営業利益は、
1268億円と212億円。

利益はセブンが6倍で、
1000億円の差がある。

しかし営業収益は、
セブンが1.3倍程度で、
ローソンがずいぶん迫ってきた。

それに店頭のレベルも、
かつては失礼ながら、
天と地ほどの差があったが、
現時点でローソンが追い付いてきた。

感慨深い。

私は㈱商業界の時代、
1998年8月に食品商業臨時増刊号として、
「季刊コンビニ」を創刊した。

それまでCVSと略したり、
Cストアと呼ばれたり。

「コンビニエンスストア」は長すぎるので、
一番シンプルなタイトル「コンビニ」にした。

当時、私は食品商業編集長で、
取締役編集統括でもあった。

その2年後に「隔月刊コンビニ」になり、
さらに2002年8月に編集部として独立し、
月刊化して「月刊コンビニ」となった。
鈴木由紀夫編集長が誕生した。

私は専務取締役に就任して、
発行人となった。

山本商人舎編集長は、
その創刊メンバーだ。

だからセブンとローソンの現状は、
二人ともに感慨深い。

ファミリーマートを含めて、
コンビニは今、「鼎占」である。

このあと、どのようなプロセスを経て、
「複占」へと移行するのか。

ミッションが貫かれるか。
マネジメントレベルが高次であり続けるか。
そして加盟店の幸せを維持できるか。

ここにかかっている。

たとえGlobal10の大企業となっても、
加盟店の犠牲の上に成り立っていては、
ゴーイングコンサーンは実現されない。

〈結城義晴〉

2022年10月06日(木曜日)

セブン&アイ電話会見の「世界トップ10」と「逆転のダイナミズム」

今日も雨。

急に寒くなった。

気象予報コンサルタントの常盤勝美さんが、
「今年の秋は短い」と言っていたはずだが、
その通りになってきた。

その雨の中を、
松井康彦さんがやってきてくれた。IMG_E60252
商人舎エグゼクティブプロデューサー。
アド・パイン代表。

これから月刊商人舎は、
アドバタイジングを強化する。

広告出稿大募集!!!

そのための態勢を整える。
その打ち合わせ。
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打ち合わせのあとのランチは、
カニパスタのイタリアン。
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みんな㈱商業界出身。

全員満足。
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最後の原稿を執筆しつつ、
午後4時からオンライン記者会見。

今日は、
㈱セブン&アイ・ホールディングス。
2023年2月期第2四半期。

毎回、言わせてもらっているが、
セブン&アイの記者会見は最近、
映像はオンラインだが、
音声は電話回線を使う。

ちょっと遅れてはいないか。

しかもパソコンに映る画像は、
パワーポイントばかりで、
話し手の表情やしぐさが見えない。

つまりコミュニケーションが、
片肺飛行で行われている。

しかも語り手は、
あらかじめ書かれた文章を読み上げる。

表情やしぐさや口調や話しぶりから、
受け手は何かを読み取る。

それがない。

すると伝わりにくい。

残念なことだ。

セブン&アイの上期決算は、
営業収益5兆6515億円で、
前年同期比55.0%増。
営業利益2348億円で26.1%増、
経常利益2198億円で26.7%増。

親会社に帰属する当期利益1361億円で27.8%増。
これは過去最高益。

伊藤雅俊さんは喜んでいらっしゃるだろう。セブン&アイ決算2

井阪隆一社長が何度も強調したのは、
「世界トップ10」に入ったことだ。
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そのほとんどすべては、
米国のセブン-イレブン・インクの貢献である。

セブン-イレブン・インクは、
SBIと略され、
セブン-イレブン・ジャパンは、
SEJと略される。

決算説明資料でも略語で示されるし、
音声による説明でも、
「エス・ビー・アイ」だとか、
「エス・ビー・ジェイ」だとか、
そんな用語が飛び交う。

社内や証券業界では、
もう当たり前なのだろうが、
私などどうも違和感があるなぁ。

世界トップ10に入ったから、
重要な指標はEBITDAとなった。

これも「イービットディーエー」と言ったり、
「イービッタ」と読んだり、
「エビーダ」と詰めて発音したり。

井阪さんは、
「イービッダー」と発音しているように、
電話では聞こえた。

国際企業になると、
営業利益や純利益よりも、
EBITDAを重視する。

それぞれの国によって、
金利水準はもとより、
税率や減価償却方法などが異なる。
だから単純に純利益を合算しても、
異なる国で事業を営む企業の分析には適さない。

EBITDAの指標は、
国の違いによる影響が最小限になる。

セブン&アイは上期のEBITDAは、
4683億円で前年比37.2%増。
これもいい成績だ。

EBITDAは、
Earnings Before Interest Taxes Depreciation Amortization。
その頭文字をとってEBITDA。

Earnings Before Interest Taxesは、
利払い前・税引前利益。
Depreciationは有形固定資産の減価償却費、
Amortizationは無形固定資産の減価償却費。

簡単に言えば、
〈営業利益+減価償却費〉だ。

セグメント別の実績は以下のパワポ。セブン&アイ決算3

スーパーストア事業は、
営業収益7150億円で前期比79.3%。
つまり20.7%のマイナス。
1861億円の減収。
営業利益は42億円で前期比39.0%、
61.0%のマイナス。

イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、ヨークの合算。

伊藤雅俊さんは、
悲しんでいらっしゃることだろう。

イオン㈱の吉田昭夫社長は、
「マルチ・フォーマット」を強調した。

セブン&アイは、
コンビニエンスストアの一本足打法だ。

両者の最高益の中身は異なる。

月刊商人舎5月号の特別企画は、
セブンとイオン「逆転のダイナミズム」
私は書いた。
「この熾烈な競争は、それぞれに
異なる特徴を有することによって、
日本のチェーンストアの世界に
ダイナミズムを生み出す」

「異質性をもつ者同士の
コンペティションは、
同質で量的拡大一辺倒の
従来の競争を凌駕して、
それぞれにさらなる進化と深化を
求めるからである」

セブン&アイの記者会見を聞いてから、
商人舎10月号の最後の入稿。

夜食は定番の鍋焼きうどん。
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午前零時前に責了した。

お疲れさん、
ありがとう。

〈結城義晴〉

2022年10月05日(水曜日)

イオン第2四半期決算の「マルチ・フォーマット」と「プロのひと品」

昨日までのぽかぽか陽気とは、
うって変わって雨模様。

ヒヤリとした寒さも感じられる。

商人舎オフィスそばの新田間川。IMG_59812

岡野町交差点。
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一雨ごとに秋が深まる。
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今日も原稿執筆とともに、
16時からオンライン記者会見。

イオン㈱の2023年2月期の第2四半期決算。IMG_60062

商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews |
第2Q営業収益4兆4871億円・経常利益953億円/過去最高益

吉田昭夫イオン㈱社長が、
第2四半期決算の結果を報告した。IMG_59842

営業収益は4兆4872億円で前年同期比3.3%増。
過去最高を更新した。

営業利益は959億円(22.3%増)、
経常利益は953億円(22.3%増)。
どちらも増益。

つまり増収増益。

四半期純利益は180億円の293.1%増。
黒字転換。

それもあってのことだろう、
吉田さんの口調や態度は、
自信に満ちていた。
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つくづく感じる。
吉田さんは、
こういったプレゼンテーションが、
実に的確で上手い。

知見の抱負さと頭の回転の速さが、
滲み出ている。

そこに自信が加わった。

2020年3月1日に社長に就任してから、
2年半が経過した。

その間はずっとコロナ禍に見舞われた。
試練を潜(くぐ)り抜けたことで、
その自信がさらに深まったのだと思う。

吉田さんが何度も口にしたのが、
「マルチ・フォーマット」という言葉だ。

イオンリテール㈱の収益改善が、
全体の増益に大きく貢献した。

セブン&アイ・ホールディングスが、
コンビニの一本足打法に傾斜しているから、
「マルチ・フォーマット」の連呼が、
余計に印象に残った。

吉田さんの次に、
土谷美津子執行役商品担当が登場。
イオントップバリュ㈱社長を兼務する。IMG_60012
土谷さんは今年3月1日に商品担当に就任して、
「価格凍結宣言」を継続し、
そのうえで、
「トップバリュ プロのひと品」シリーズを、
ヒットさせている。
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月刊商人舎4月号のインタビューでは、
「努力努力努力、工夫工夫で1円を絞り出す」 tutiyaion
この努力努力努力と工夫工夫こそ、
土谷美津子のモットーだ。

商人舎11月号で詳細を報告し、
私なりの分析を加えよう。

1日中、原稿を書き、入稿をして、
ちょっと疲れた。

今月号は山本恭広編集長の頑張りに尽きる。IMG_60122

広告は紀文食品。
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ありがとうございました。

今日の朝日新聞「折々のことば」
第2518回。

すっと心に
流れ込んでくるような歌が
いいんです。
玉のような感じで、
まろやかに、
ふうっと心に入ってくる。
(歌人・岡野弘彦)

「師・折口信夫から学んだのは
“いい歌”という感覚だった」

「”いい歌”は論理的な説得によらず、
じかに心に沁(し)みる」

現役最長老の歌人、98歳。

昨年暮れに『岡野弘彦全歌集』を刊行。
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編著者の鷲田清一さん。
「が、玉を待ち受ける心の開けは
どうしたら得られるのか。
生理的な体感に沿った
吸水路のようなものとして
歌の定型があるのか」

いい商品も、
すっと心に流れ込んでくる。
玉のような感じで、
まろやかに、
ふうっと心に入ってくる。

雑誌の文章だって、
すっと心に、
流れ込んでくるようなものがいい。

98歳の岡野さんくらいになったら、
その域に到達できるかもしれない。

〈結城義晴〉

2022年10月04日(火曜日)

村上宗隆の「56号本塁打・三冠王」と中間決算の減収減益・増収増益

金木犀の季節だ。
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香りがいい。
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木犀に人を思ひて徘徊す
〈尾崎放哉〉

今日は1日中、
横浜商人舎オフィス。

月刊商人舎10月号の入稿。

今月は山本恭広編集長が、
大作のケーススタディを次々に執筆してくれて、
私は少し、楽をさせてもらっている。

有難い。

それにしても、
村上宗隆。
凄い。

東京ヤクルトスワローズの、
4番打者で三塁手。

ペナントレースの最終戦の最終打席で、
56本目のホームランを打った。

ピッチャーが投げる。murakami

ジャストミート。村上4

フルスイング。murakami3
神宮球場の左中間スタンド上段に、
打球はドライブを描いて突き刺さった。

これで王貞治の記録を抜いた。

自身の背番号が55だが、
それも抜いて日本人新記録。

そのうえ、
この試合4打数2安打で、
打率3割1分8厘、134打点、
56本塁打の三冠王。

史上最年少の22歳での三冠王獲得。

福岡ダイエーホークスの松中信彦以来、
18年ぶりの、史上8人目。

今シーズンは5打席連続本塁打も打った。
これもプロ野球新記録。
王貞治を抜いた。

球団は29年ぶりのセリーグ連覇。
この連続優勝にも最大の貢献を果たした。

「村神様」と称えられるのも当然の偉業だ。

最終打席の56号本塁打も、
5打席連続の5本目のホームランも、
この1打席に打たねば達成はできない。

「持ってる」という人もいるだろう。
しかし私は村上の、
猛練習に裏打ちされた自信だと思う。

「打撃の神様」と称された川上哲治。
「球が止まって見えた」と言った。
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22歳にして村上も、
その域に到達したのか。

王貞治。
「努力は必ず報われる。
もし報われない努力があるのならば、
それはまだ努力と呼べない」
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村上はこの努力をやりきったのだろう。

九州人の大活躍。
うれしい限りだ。

今日は入稿しながら、
オンライン記者会見に臨んだ。

いずれも中間決算の報告。
決算はそれにかかわるすべての人間の、
その期間の成果だ。

成果が出たとしても出なかったとしても、
貴重な努力の賜物だ。

まず、
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス㈱。
略称はU.S.M.Hの2023年2月期第2四半期連結決算。IMG_59692
真ん中が 藤田元宏U.S.M.H社長、
左が古瀬良多副社長(㈱マルエツ社長)、
右へ山本慎一郎副社長(㈱カスミ社長)、
島田諭副社長(マックスバリュ関東㈱社長)。

商人舎流通スーパーニュース。
U.S.M.Hnews|
第2Qは営業収益3532億円・経常利益56%減

営業収益が3532億円(前期は3606億円)、
営業利益が22億円(前期比57.8%減)、
経常利益は24億円(56.2%減)。

全体の業績説明の後で、
事業会社がそれぞれに報告。

マルエツの古瀬社長。IMG_59502

そして質疑応答で、
U.S.M.Hの藤田社長が回答した。IMG_59422

注目されたのがこのスライド。
U.SMH
下期の営業収益の計画。

三つの政策を実行する。
⑴コモディティ価格体系再考
⑵付加価値商品拡大
⑶PB拡大

それぞれに解説を加えたいが、
それは月刊商人舎で企画しようか。

もう一つのWeb会見は、
イオンモール㈱の第2四半期決算発表。

左から岩村康次社長、
岡本正彦常務取締役管理本部長、
そして横山宏常務取締役財経本部長。
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イオンモールnews|
第2Q営業収益1941億円/国内・国外とも回復基調

岩村社長が決算説明資料をもとに、
30分ほど国内・海外の業績を丁寧に説明した。IMG_6041

営業収益は1941億円(前期比126.0%)、
営業利益は228億円(116.0%)、
経常利益は185億円(114.5%)の増収増益。

とりわけ海外事業は回復基調にあって、
注力するベトナム事業は
2019年度比では営業収益は244.6%、
営業利益も247.5%。
どちらも2.5倍の伸びだ。

小売業の2022年度中間決算。

店頭営業の仕事はますます困難になって、
減収減益。
その店舗をお膳立てするディベロッパー事業は、
増収増益。

顧客の心が止まって見えるか。
あるいは努力は必ず報われるか。

もし報われない努力があるのならば、
それはまだ努力と呼べない。

これは確かだ。

頑張れ。

〈結城義晴〉

2022年10月03日(月曜日)

「無印良品500」の可能性と「小ささを恥じるな!」

Everybody! Good Monday!
[2022vol㊵]

2022年第40週。
10月に入ったけれど、
まだまだポカポカしている。

今朝も歩いているだけで、
背中に汗をかいた。

今日は東横線で渋谷に出て、
井の頭線に乗り換え、
吉祥寺からJR中央線で三鷹へ。IMG_59112

9月30日、駅の構内4階にオープンした、
「無印良品500」
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商人舎流通スーパーニュース。
良品計画news|
新フォーマット「無印良品 500」9/30JR三鷹駅に1号店IMG_58912

9月30日の金曜日に、
リニューアルオープンして、
土日曜日にテレビなどに露出した。

だから大混雑した。

しかし月曜日の午前中は、
それほど込んではいない。IMG_58922

「500円以下の商品を中心とした日用品店」
そのものずばりのコンセプトが、
通路に面したボードに掲示されている。IMG_58952
その500円以下商品が約7割。
3割は500円以上から1000円台まで。

化粧品などはその1000円台が多い。IMG_58992

売場面積55坪で、
いわば無印良品のコンビニ版。
そのうえ500円以下を謳う、
ワンコインストアの要素を併せもつ。

もっと広い150坪くらいの店舗や、
300坪くらいの路面店など、
見てみたい気がする。

アメリカにはFive Belowがある。
1200店を超えるチェーンで、
2021年年商28億4800万ドル。
1ドル100円換算で2848億円。
年間伸び率45.2%。
Five Below 20180804_SHOT_22_0035_web
MUJI500も、
店員2人で運営できるフォーマットだが、
1000店を越えれば、
ザクザクと利益が出てくるだろう。

まずは100店に向かって、
出店を加速していくのだろう。

小さな店も集めれば利益が出る。

月刊商人舎10月号で分析しよう。
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無印良品500の近くに、
クイーンズ伊勢丹がある。
駅ナカのエクスプレスストアだ。IMG_59102

商人舎2014年11月号で特集した。
Express Store大研究
グローバル・リテイラーの大潮流「店舗小型化」の謎を解く2014nen11gatugou

8年も前のことだ。
ウォルマートもターゲットも、
Express Storeに挑戦した。

懐かしい。

コンビニエンスストアではなく、
エクスプレスストアである。

中央線に乗って新宿駅に着くと、
ここにも成城石井のエクスプレスストア。IMG_59152

こちらは手慣れた店で、
もう収益源と評していいだろう。IMG_59142
「無印良品500」も、
成城石井のような展開になれば、
良品計画の収益源に変わるだろう。

この2014年11月号の巻頭言。
ちょっといいので再録。

[Message of November]
小ささを恥じるな!

小さい店が恥ではない

お茶席は四畳半
いつも行き届くからです
このお店は小さい
だから隅々までが
お客様のためにあります
〈倉本長治〉

小さな店であることを
恥じることはないよ
その
小さなあなたのお店に
人の心の美しさを
一杯に
満たそうよ
〈岡田 徹〉

小さなお店を
恥じてはいけない
ただ
その小ささが
お客さまにご迷惑をかけていないかを
いつも気にかけておこう
やがて
少しずつ大きな店に
生まれ変わってゆくために
〈結城義晴〉

小ささを恥じるな。
大きさを威張るな。
自分らしさをこそ誇りにせよ。
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さて今日、
第210回臨時国会が召集された。
まず衆議院本会議で、
岸田文雄首相が所信表明演説。
岸田演説
三つの観点から、
重点的に取り組む施策を発表した。
⑴物価高・円安への対応
⑵構造的な賃上げ
⑶成長のための投資と改革

それぞれに個別政策を、
箇条書きの如く羅列したが、
残念ながら説得力は薄い。

コロナに関しても、
「原則的に屋外では不要」と強調したが、
さて、国民はそれに従うのだろうか。

国葬と旧統一教会の問題で、
支持率が下がっているとされるが、
人気が挽回できるかどうかはわからない。

今週の[結城義晴のスケジュール]
何よりも10月号の入稿に邁進する。

その間に中間決算のon-line記者会見。
毎日、連続的に開催される。
原稿を書きながら、
それを聞く、見る。

では、みなさん、今週も、
自分らしさをこそ誇りにしよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年10月02日(日曜日)

バッファローズと勝みなみの逆転連覇/日曜日の劇的な出来事。

10月2日朝の私の計測。

体重61.3キロ、
BMI(Body Mass Index)22.2。
体脂肪17.8、
内臓脂肪12.5。
そして体内年齢55歳。

BMIは普通、体脂肪も普通。
内臓脂肪はやや過剰。

ただし体内年齢は、
実際よりも15歳若い。

うれしい結果だが、
内臓脂肪を絞り取らねばならない。

日曜日のスポーツ。
劇的なことが起こる。

プロ野球パシフィックリーグ。

小学生の低学年のころ、
担任の先生が質問した。
「野球のセリーグとパリーグって、
ほんとはなんて言うか知ってる?」

私だけ答えた。
「セントラルリーグとパシフィックリーグです」

それ以来、正式名称が好きだ。

今日はペナントレース最終日。

劇的な幕切れとなった。

オリックスバッファローズが、
2年連続14度目の優勝を果たした。
photo_03
最終戦までもつれた。史上初の出来事。

年間のゲーム数は143試合。
その142試合まで、
ソフトバンクホークスが首位を走っていた。
2位はバッファローズ。

ホークスは最終戦に、
勝利するか引き分けるかで、
ペナントレース優勝が決まる。

一方のバッファローズは、
ホークスが負けて、
自分たちが勝たねば、
優勝はできない。

その最終ゲームで、
ホークスは負けた。
千葉ロッテマリーンズに3対5。

一方、バッファローズは勝った。
東北楽天イーグルスに5対2。

結果として両チームは並んだ。
76勝65敗2引き分け。
これも史上初のこと。

パリーグの規定によって、
直接対決で上回ったほうが優勝。
バッファローズはホークスに、
15勝10敗と勝ち越していた。

バッファローズアは、
昨年もリーグ連覇をしているから、
2年連続の優勝。
「連覇」という。
photo_07

連覇は仰木彬監督時代以来。
つまり1995年、96年以来。

私はこのチームが、
ちょっと好きだ。

仰木は西鉄ライオンズの二塁手だった。
いい選手でもあり、
ユニークな監督だった。

それ以来、このチームがちょっと好きだ。

イチローは1992年から2000年まで、
このチームに所属して、
首位打者7回、打点王1回、盗塁王1回、
最高出塁率5回、最多安打5回。
すごい記録を残して、
2000年のオフにメジャーリーグに行った。

私は生粋の西鉄ライオンズファンだった。
福岡生まれの人間は、
だれでもそうだった。

何と言っても中西太。
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私の草野球の背番号は、
ずっと中西太の6番だった。

そして豊田泰光、大下弘、高倉照幸、

それに神様仏様稲尾さまの稲尾和久。
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しかしいまは、
福岡のソフトバンクのファンではない。

生まれが福岡だったから、
西鉄ライオンズを応援していた。

そのライオンズは、
紆余曲折の末、西武グループが買収して、
埼玉県所沢にフランチャイズを移した。
いま埼玉西武ライオンズとなっている。

ホークスはもともと、
大阪の南海ホークスだったが、
ダイエーの中内功さんが買収して、
福岡に本拠を移し、
福岡ダイエーホークスとなった。

このころ私は社会人になっていて、
ダイエーを取材することも多く、
ホークスファンでもあった。

その後、孫正義が球団を買って、
ソフトバンクホークスとなった。

ちょっと気分は離れた。

一方、西宮に本拠があった阪急ブレーブスが、
1989年にオリックスに買収されて、
オリックス・ブレーブスとなり、
その後、神戸市に移転して、
オリックス・ブルーウェーブに改称した。

一方、2004年シーズン終了後に、
大阪の近鉄バファローズが解散して、
その主力をオリックスが吸収合併して、
オリックス・バッファローズが誕生した。

そのバッファローズ。
今シーズン序盤は低迷。
前半戦は5位で折り返した。

しかしこのチームは絶対的なエースをもつ。
今は日本球界のエースと言える山本由伸だ。

最大11.5ゲームだった首位との差を縮め、
最後のゲームで追いついて、
規定により優勝。

143試合目での逆転優勝。

日曜日には劇的な出来事が起こる。

一方、
日本女子オープンゴルフ選手権。
日本の四大メジャーのひとつ。

シン・ジエがトップを走っていたが、
勝みなみが逆転優勝。

こちらもバッファローズ同様の、
逆転の二連覇。

一番良かったのはコースセッティング。
紫カントリークラブすみれコース。
千葉県野田市にある。

欧米のような超のつく難しいセッティング。

そこでトッププロたちが苦しんだ。
優勝スコアが4日間で3アンダー。

2位のシン・ジエが2アンダー。

アンダーはこの2人だけだった。

その難コースで、
勝みなみは最終日に、
6バーディ、2ボギー。
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超一流のプロフェッショナルたちが、
われわれと同じようなミスを連発する。

その模様をNHKが終始報道した。
だから実に面白かった。

勝は2014年、アマチュアで初優勝。
15歳293日の史上最年少記録だった。

それ以来、1998年度生まれの「黄金世代」の、
トップランナーだ。

昨年は栃木の烏山城カントリークラブで、
女子オープン初優勝。

今年は紫すみれコースで連覇。

この女子オープンを連破したのは、
これまで2人だけだった。

1976年・77年の樋口久子と、
2016年・17年の畑岡奈紗。
そこに勝が加わった。

もっともこの女子オープンの前身の大会では、
第1回から第4回まで樋口久子が、
四連覇している。

まだまだ凄い選手はいたのだ。

勝みなみは来年から、
米国ツアーに挑戦する。

カットスロートコンペティションの世界に、
自ら飛び込んでいく。

それも良し。

日曜日には劇的な出来事が起こる。
それが混迷する、現代世界の救いだ。

ありがとう。

〈結城義晴〉

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