結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年12月12日(土曜日)

コロナ感染最多更新の日の「若人の二兎を追う夢」と「老人の波紋」

初冬になっても、
毎日のように数を数えている。
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新型コロナウイルス感染の発表。

新規感染者は全国で3041人。
初めて3000人を超えた。
もちろん過去最多。
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東京都も過去最多の621人。
1週間平均で481.1人。
これも過去最多。

東京の感染を年代別に見ると、
10歳未満が12人、10代が37人。

20代が圧倒的に多くて181人。
30代は119人で100人以上。

40代は89人、50代は80人。

そして60代37人、70代34人。
80代21人、90代11人。

20歳以下の若い人たちにも、
60歳以上の老いた人たちにも、
その意味ではコロナは公平だ。

東京都の621人のうち、
258人が濃厚接触者、42%。
363人が感染経路不明者。58%。

大阪府が429人、
神奈川県が223人。
愛知県206人。
埼玉県が199人で過去最多。
北海道は189人、
兵庫県137人、
千葉県121人、
広島県104人。

過去最多となったのは、
岐阜県の55人、岩手県の43人、
長野県の32人、高知県の27人、
そして山形県の22人。

第三波の勢いは衰えない。

Go Toの影響は確実に出ている。

亡くなった人は全国で28人。

商人舎流通スーパーニュースの、
上段にカテゴリー分類がある。
その[新型コロナ]カテゴリー。

11日(金曜日)、12日(土曜日)で、
22件の感染事例が出た。

現場の感染リスクも、
第三波の勢いと同様に高まるばかりだ。

店頭現場で働く人たちに、
心から敬意を表したい。

さてゴルフ。
全米女子オープン。

テキサス州ヒューストンで開催中。
チャンピオンズゴルフクラブ。
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渋野日向子プロが、
トップを走っている。

岡山県出身の22歳。

昨年、全英女子オープンで優勝した。IMG_979691-448x430
その檜舞台での強さが、
世界最高峰の全米女子オープンで、
今、目の前で発揮されている。

凄い。

3日目と最終日が残っているが、
大いに期待させてくれる。

中日新聞の巻頭「中日春秋」
昨日のコラム。

二兎(にと)を追ふほかなし酷寒の水を飲み

コラム。
「天から才能を授かった人の
重い覚悟を表しているような句」
物理学者で俳人で政治家の有馬朗人さん。

12月6日に逝去。90歳だった。

師であり、科学者でもあった、
俳人山口青邨(せいそん)の有馬評。
「朗人君は出句しておいて、
隣室で卓上計算機を
ガラガラ廻(まわ)してゐた」

コラムニスト。
「若いころから全力で二兎を追い、
いずれの世界でも一流になった人」

若いころ、朝永振一郎博士から言葉をもらった。
朝永博士はノーベル賞物理学者。

「若いうちに
いい夢を見ておきなさい。
小さな夢を見るだけだと、
小さなことで一生終わる。
できるだけ大きな夢を見なさい」

いい言葉です。

いい夢、大きな夢。

そこで有馬さんは、
物理学者として「有馬・ヤッケロー理論」を生み出した。
ノーベル賞級の仕事だ。
東京大学総長を務め、
橋本龍太郎、小渕恵三の両首相に乞われたら、
参議院議員となり、
文部大臣、科学技術庁長官を担った。
そして俳句では、
蛇笏(だこつ)賞を一昨年受賞。

若い人たちには、
有馬さんのような夢を持ってもらいたい。

渋野日向子も夢を持ったからこそ、
世界で活躍できる。

一方、朝日新聞「折々のことば」
一昨日の第2019回。

年を取るといふのは、
年輪や殻が
厚くなることでなくて、
水に落ちた物体の、
どこまでも拡(ひろが)つて行く
波紋に似たものであるといい
(吉田健一『わが人生処方』から)
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吉田健一さん。
「人は若いうちは、時を早送りしたり、
わずかの空隙も埋めようとしたりして、
とにかく今という瞬間の外に出たがる」
(「空隙」は「くうげき」)

それが朝永博士の「若いうちは二兎を追え」だ。

「だが人生の黄昏に足を踏み入れると、
今という瞬間に充足し、
その刻々の変化に、
生きているという感触を得るようになる」
(「黄昏」は「たそがれ」)

私もそんな年齢になりつつある。

「波紋として現れ、
そっと消えゆく澄んだ時の色」
SbpS

COVID-19は老若男女、
誰にも公平というか、
誰をも容赦しない。

若い人も感染するし、
老いた人も感染の危機にある。

若い人の「二兎を追う夢」、
老いた人の「波紋」。

私も小売流通業界の波紋なのだろうか。

〈結城義晴〉

2020年12月11日(金曜日)

ベイシア・ツルヤ激突の群馬県南前橋あたりを1日クリニック

新型コロナウイルス感染第三波。
新規感染者は1日で2796人。
重症者が増えてきて全国に556人、
そのうちの亡くなった人は1日で41人。

二十四節気は大雪を過ぎて、
まさに初冬。
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今年の紅葉は美しい。
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朝6時半にJR横浜線の中山駅に集合。
鈴木國朗さんのベンツに同乗して、
1日中、店舗クリニック。

鈴木さんは㈱アイダスグループ代表取締役で、
アンパンマン派の一流コンサルタント。
つまり正義の味方。

東名高速から圏央道へ。
さらに関越自動車道に抜けて、
前橋まで。

前橋駅には9時に到着。

そこで㈱クレオの関智美さんと合流。
マーケティング本部研究主任。

商人舎クリニックチームは、
亀谷しづえGMを加えて4名。

群馬県庁は素晴らしい庁舎。
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1999年6月、竣工。
33階建ての153メートル。
県庁舎としては高さ日本一。
都道府県庁舎としては第二位。
トップは東京都庁。

正月のニューイヤー駅伝では、
ここがスタート地点でゴール地点。

クリニックチームはまず、
ベルク 前橋北代田店。
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昨2019年7月24日オープン。

クレオの関さんに店の見方など、
アドバイスしながら視察。DSCN02120

店長は渋澤大輔さん。
34歳で店長となって、
現在、37歳。
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笑顔がいい。
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ベルクの特長を鈴木さんと徹底議論。
これは多くの企業にとって、
いい勉強になります。

そのあと話題の店。
ツルヤ前橋南店。IMG_07010
ツルヤの群馬県進出1号店。

シンプルな店づくり。

その意味でロピアと正反対。
しかしすごいところばかり。

この店も触発されるところばかり。
これを「気づき」とは呼ばない。

さらにベイシアスーパーセンター。
前橋みなみモール店。
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ベイシアの本部があって、
そのお膝元の店。

ちなみに「スーパーセンター」は、
業態用語ではない。

日本の経済産業省の業態用語では、
「総合スーパー」。

欧米のアカデミズムでは、
「ハイパーマーケット」。

そのハイパーマーケット業態を、
ウォルマートがフォーマットとして開発して、
「スーパーセンター」というバナーをつけた。

だから同じ業態のフォーマットを、
ターゲットは、
「スーパーターゲット」と名づけた。

倒産したシアーズ・ホールディングス傘下の、
かつての王者Kマートは、
「スーパーKマート」と名乗った。

ベイシアは、
ベイシアスーパーセンター。
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このパワーモールは、
ベイシアの総力が込められている。
もちろんカインズも入っている。
「スーパーホームセンター」DSCN03150
必見のショッピングセンターだ。

それから群馬県のチェーンストア。
とりせん前橋駒形店。DSCN03460

オール日本スーパーマーケット協会の副会長企業。
550坪のオーソドックスなスーパーマーケット。IMG_07840

出迎えてくれたのは幹部と店長。IMG_08010
私の隣から、
星野太一さん(前橋駒形店店長)
赤い淳一さん(常務取締役営業副本部長)
藤生尚夫さん(店舗運営部マネジャー)

競争激化と消費増税で苦戦したが、
コロナ禍の巣ごもり消費で、
ちょっと持ち直した。

この年末が正念場だ。

鮮魚チーフに「元気を売ろう!」と激励した。

クリニックチームは、
皆さんに丁寧にお見送りいただいて恐縮。IMG_08060

次にフレッセイ駒形店。IMG_08080
アクシアルリテイリング傘下のフレッセイ。
いい店で激戦区で健闘している。

それからガーデン前橋へ。
核店舗はドン・キホーテと、
カスミ フードスクエア。
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古いタイプのショッピングセンターで、
そこでカスミはフードスクエアを展開。

さらにベイシアの小型店。
ベイシアマート前橋六供店。DSCN00760
マーケットシェアを高めるためには、
マルチ・フォーマット戦略は必須だ。
そのために様々なフォーマットが必要となり、
必然的に小型店開発が行われる。

無難な店でいい。

ベルク前橋大島店にも行った。
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地域に馴染んだ、ベルクらしい店だ。

最後はヤオコー前橋六供店。
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さすがのヤオコー。
前橋でも「ヤオコーウェイ」を貫徹している。

最後に夕方のツルヤ南前橋店。
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この店の夕方のピークは淡白だ。
その理由はコロナ禍にもあるし、
この店のターゲットの違いにもよる。

もうお分かりかと思うが、
月刊商人舎1月号はこの店の分析です。

ランチはツルヤの隣の店。
「登利平」に入ったが、
混んでいて20分待ち。
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人気の上州御用鶏めし屋。
ツルヤ景気が発生。

そこで、夜、再び訪れて、
夕食は鶏料理。

満喫した。

帰りは関さんを高崎で降ろして、
関越自動車道から首都高に抜けて、
最後は東名高速で横浜まで。

今日は300㎞以上を走破した。

アメリカやヨーロッパに行けない分、
国内を駆け巡る。

鈴木さんも私ももう60台で、
「いつまでこんなことができるかなあ」
と、車の中で話し合った。

ありがとうございました。

最後に今日一日、思い続けたのが、
平富郎さんの言葉。
エコス会長。
「競争は商人を磨く砥石である」

〈結城義晴〉

2020年12月10日(木曜日)

商人舎12月号・ロピア関西第3弾!「鶴見の陣」の「心は燃やせ」

月刊商人舎12月号、
本日発刊!!
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[特集]
ロピア関西第3弾!「鶴見の陣」
「乱立の均衡」を打ち破るUFOは
大阪モデルの「青信号」(?!)

月刊商人舎だけの[Cover Message]

9月29日の大阪府寝屋川市、
10月27日の兵庫県尼崎市に続いて、
11月24日、大阪市鶴見区に
関西ロピア第3弾登場。
ぴったり4週間ずつ空けての火曜日出店。
みたび島忠ホームズの1階へ、
500坪強での「ロピア鶴見店」のオープンである。

勤労感謝の日の三連休を避け、
店前駐車場はクローズして、
長い行列はできる限りの
屋外ソーシャルディスタンシング。
入場制限をしつつも、
週末の土曜・日曜まで客数は伸び続け、
それ以降も衰える気配はない。

一方、一番近い競合店の万代鶴見店は
日販580万円の店が
ロピアオープン日には
700万円に跳ね上がった。
いったい何が起こっているのか。

関西のスーパーマーケット業界では
「黒船来襲」と言われているが、
まことに「UFO」三機の飛来のごとし。

ロピア鶴見店では
惣菜コーナーの売場づくりと商品づくり、
さらにオペレーションに早くも
イノベーションが施された。

ロピア「大阪モデル」は、
「赤信号」ならぬ「青信号」である――。
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ご要望に応えて、3号連続特集。

今号は[特別企画]を用意した。
旗艦店×進化的改革
「コロナ禍」にもかかわらず難題に挑む

特別企画の[Message]
「フラッグシップ」は、
「艦隊の司令長官が乗っている軍艦で、
マストにその司令官の官階相当の旗を掲げる」。
船団の方向を示し、
戦闘においては指令を出し、
象徴となり、全軍を鼓舞し、
自ら先陣を切る。

フラッグシップたる旗艦店は、
営業力があって、実験が行われて、
模範になり、教育の場となる店舗である。
だからこそ、旗艦店には
最先端の考え方や技術が
反映されていなければならない。

最新鋭の装備やマーチャンダイジングが
搭載されていなければならない。
ヤオコー、サミット、平和堂の旗艦店の
進化型改装&改造ケーススタディをお届けしよう。

ヤオコー所沢北原店。
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サミットストア権太坂スクエア店。
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平和堂石山。
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ふんだんに写真を使って、
それぞれに店の改装・改造のポイントを、
丁寧に解説し、評価した。

[目次]202012_contents
この一冊は価値があります。
もちろん毎号価値はあるのですが。

そこで単品販売をします。
以下へ申し込んでください。
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さて月刊商人舎12月号の編集後記。
先月号も紹介したら好評だった。

「雑誌は編集後記から読む」と言う人さえいる。

[編集後記]
関西ロピア第3弾「大阪鶴見の陣」。さらにヤオコー、サミット、平和堂の店舗改装やスクラップ&ビルド。取材をお受けいただいた企業の経営者、担当者の皆さん。ありがとうございました。取材しないながらも、勝手に訪れて、勝手に評価してしまった企業の皆さんにも、感謝します。COVID-19パンデミックの間に、日本のスーパーマーケットはおそらく世界一のレベルに進化するでしょう。私がそれを確約します。(義)

毎年1年があっという間に過ぎていくが、今年は自粛やテレワークで、いつもより長く感じたような気がする。それでも毎月の月刊誌進行のときは時間が短く感じる。来年もご愛読をお願いいたします。(綾)

感謝祭のその日、コロナ患者の老人は「寂しい。家に帰りたい」と言ってICUから出ていこうとしていた。それは完全防護服の医者が一人の老人を抱きしめている写真だった。その医者も290日間家に帰っていない。こんな人々がいま世界中にあふれている。(磯)

コロナで一年が終わる。勝手に来年はマスクも要らないと思いこんでいた。だけどマスクをしないで生活できるようになるのは数年先と、何かで言っていた。あ~そうなのね。(倉)

近所でもコロナ感染のニュースがちらほら。もうすぐそこまでコロナはやってきている。でも死守しなくては…はやく特効薬を。(山)

コロナ禍のささやかな喜び。小さな幸せ。それを求めてお客は店にやってくる。年末まで頑張りましょう! そして来年もよろしくお願いいたします。(亀)
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編集部の皆さん、
お疲れ様、ありがとう。

今年も12冊、雑誌をつくった。
2013年5月から始めて7年。
ご愛読を感謝します。

今年の1月号特集は、
「極端気象」
異常気象の中の小売業の経営問題を中心に、
リスクマネジメントを訴えた。
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そうしたら新型コロナウイルスが感染拡大した。
1年中、「リスク」との闘いとなった。

2月号特集は、
Low Price Presentation
「安さ」と「安さイメージ」の研究
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店舗クリニックして徹底議論した。
[オーケー/トライアル/エイビイ/
/ドン・キホーテ/ロピア]

3月号の[Message of March]は、
ペストと新型コロナに思う」

ここからずっと9月号まで、
コロナ問題を取り上げた。

そして10月号・11月号・12月号は、
ロピア特集。

シンプルな1年だったが、
取材、執筆、考察、編集は、
充実していた。

そして1年の最後の号の、
[Message of November]
Continuous one line drawing. Happy family mother and father dancing with children. Vector illustration. Concept for logo, card, banner, poster, flyer
コロナに明け、
ウイルスに暮れた年。
2020 年は人類に深い傷跡を残し、
永く人々の記憶にとどめられるに違いない。

世の価値観がひっくり返った。
パラダイムがシフトした。

これまで良かったことが、
悪いことになった。
好ましかったことが、
好ましからざることになった。

握手しよう、スクラムを組もう。
いやいや接触してはいけません。
繁盛を目指せ、集客力を上げよ。
密はいけません、入場制限しましょう。

マスクは笑顔を遮るから禁止だ。
いやいや必ずマスクしてください。
飲みニケーションだ、無礼講だ。
いいえ、社会的距離の確保です。

世の価値観がひっくり返った。
パラダイムがシフトした。

しかし、それらは、
新型コロナウイルスによるものなのか。
そうとばかりは言えない。
すでにそれは起こっていた。

大きいことはいいことだ。
いやスモール・イズ・ビューティフルです。
チェーンストアは店舗数だ。
いや、ノンストアリテイリングの時代です。

店は広いほど、
売上げが上がる。
いやいや、環境的視点からは、
店舗はダウンサイジングすべきです。

効率と生産性だ。
いや効果と満足度なのです。
画一化だ、標準化だ。
いやいや全員参加の個店経営です。

世界は曲がり角に来ていた。
それをCOVID-19 パンデミックが、
露にしただけの話なのだ。
コロナは時間を早めたのである。

Cool Head, but Warm Heart.
頭は冷やせ、心は燃やせ。

いつもいつも、
対立の立場から考える。
そして両方のサイドからモノを見る。
それがパラダイムシフトの瞬間のセオリーだ。

Cool Head, but Warm Heart.
頭は冷やせ、心は燃やせ。

〈結城義晴〉

2020年12月09日(水曜日)

「コロナ退治・デフレ退治」と「商売」の結果オーライ

12月9日、今日は横浜。

横浜駅西口の新田間川。IMG_06510

横浜高島屋。
明後日の12月11日、
食品フロアがさらに拡大されて、
リニューアルオープンする。IMG_06490
今回は和洋酒売場の面積が約2倍に拡張される。
ワイン約1000種、日本酒約100蔵・約600種。
フードペアリングバーが新設される。

食料品フロア全体では、
4ステップを踏んで、
来年春に約1.5倍に広がる。

日本最大の百貨店食品売場に変わる。
デパートメントストアも、
食によって変わらねば、
顧客を集められない。

この改装とは関係ないが、
今日は細貝理榮さんとランチミーティング。
第一屋製パン㈱代表取締役会長。IMG_06470
細貝さんとはもう30年来のお付き合い。
それもあって2015年から、
第一屋製パンの社外取締役をやっている。

中身の濃い会談だった。

そのあと商人舎オフィス。
午後2時から㈱クレオの皆さんが来社。
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藤野英人さん(取締役執行役員マーケティング本部本部長)
川上光さん(執行役員マーケティング本部副本部長)
関智美さん(マーケティング本部研究主任)
相川貴文さん(マーケティング戦略・開発部部長)

関さんには月刊商人舎11月号で、
原稿を執筆していただいた。
「2021年の生活行動はここが変わる!」
生活潮流と注目事象から読み解く来年のマーケティング
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この原稿の中で、
2021年の生活者の価値観の変化が、
8つの潮流キーワードで表わされる。
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8つのトレンドに関する詳細は、
月刊商人舎を読んでいただくのがいいが、
クレオが発刊している媒体にも、
この中身は掲載されている。
’21生活行動カレンダー
365日の生活者マーケティング2021calendar_cover
今年から私が推薦文を書いている。

私はほとんどこういったことはしないが、
メディアそのものがいいものならば、
推薦文も書く。

クレオのマーケティング本部の皆さんとは、
これからもコラボレーションが続くだろう。

よろしく。

その後、4時にはこのお二人。
学習院大学名誉教授の湯沢威先生と、
マネジメントスクール事務局長の林純子さん。IMG_06590
もともとは、
故田島義博先生によって創始されたのが、
学習院マネジメントスクールだ。
GMSと略す。

田島先生は学習院大学院長にして、
流通と商業の日本最高の学者だった。

湯沢先生はGMS顧問で、
私も2016年からGMS顧問となった。

その伝統のGMSが2年前から、
OMSと名称を変えて継続されてきた。
Oは学習参考書などの出版社㈱旺文社。

私は毎年、最初の「流通概論」を担当するが、
今年は最後の記念講演もすることになった。

光栄です。

この学習院マネジメントスクールには、
OB・OGの集まりがある。
「桜実会」と称するが、
実に勉強熱心な組織で、
最後の講演会は桜実会の総会・勉強会を兼ねる。

記念講演なので田島先生の本もおさらいして、
コロナ禍の最新流通論を大展開しようと思う。

よろしくお願いします。

最後に日経新聞のコラム「大機小機」
タイトルは、
「コロナ退治とデフレ退治」
コラムニストは硬派の横ヤリさん。

コロナ禍に関する分析。
「春の第1波、夏場の第2波、
抑え込んだかに見えたが
大きな第3波が押し寄せている」

「国際比較すれば、
日本のコロナ退治の成績は悪くない。
累積死者数は約2400人。
英国やフランスは約6万人、
米国は28万人。
桁が違う」

しかし、なぜ日本は少ないのか。
⑴清潔好きの国民性
⑵ハグの習慣がないこと
⑶かつて流行した風邪ウイルスの交差免疫
諸説ある。

だがはっきりしない。
専門家も「ファクターX」と呼ぶ。

コラムニスト。
「データ不足は致命的である」

同感だ。

「泥縄だったけど、結果オーライだった」
首相官邸スタッフの言葉である。

「新型コロナ対応・民間臨時調査会」の報告書。
第2波までの政府の対応を検証した調査だ。

「その”結果オーライ”が、
第3波襲来で大揺れだ」

そこでコラムニスト。
「似たような苦闘は、
政府・日銀のデフレ退治にもある」

アベノミクスは、
8年前に異次元緩和を軸に打ち出された。

そして宣言された。
「2年間で消費者物価前年比上昇率を
2%に引き上げる」

インフレターゲット論である。
裏付けは「リフレ派学者の理論」。

「巨額の国債を日銀が購入し
ベースマネーを増やせば
通貨供給量は増える。
物価は上がり、
景気は上向くという理論」

コラムニスト。
「ところが物価は一向に上がらない。
マイナス金利政策や長期金利をゼロにする
イールドカーブ・コントロールも繰り出した。
それでも上がらない」

日銀は2%目標の達成時期を、
何度も先送りしてきた。

「さてデフレの真犯人は?」

「ふに落ちる説明もなかなか聞こえてこない。
これも”ファクターX”ということか」

安倍晋三前首相は語っていた。
「400万人雇用を増やし
目標は十分達成できた」

「物価は上がらなくても、
株価は上がり雇用情勢も好転した。
だから確かに評価すべき点もある」

では物価目標の意味は何だったのか。
「論理は破綻したが
結果オーライということか」

「政府、日銀はなお
2%目標の旗を降ろす気はない」

「他方で財政規律の緩み、
金利機能の喪失、銀行経営圧迫といった
様々な副作用が生じている」

最後にコラムニスト。
「不都合な真実は誰も見たがらない」

会社でも店でも、国家や地方自治体でも、
これが一番いけない。

不都合な真実にこそ目を向けるべきだ。
社員や顧客のために、国民、住民のために。

「結果オーライの落とし穴は
コロナ退治にもデフレ退治にもある」

商売にも結果オーライは多い。
それはそれでいい。
商売の特権だ。

しかしなぜAll right!になったか、
その原因と理由は、
明らかにしておかねばならない。

〈結城義晴〉

2020年12月08日(火曜日)

40年前の今日、ジョンが死んだ。ぼくらは生きている。

40年前の今日、
ジョン・レノンが凶弾に倒れた。
40歳だった。

ニューヨーク・マンハッタン。
セントラルパークの横に、
ダコタハウスというアパルトマンがある。 DSCN8178-6

1980年の夜の10時50分。
ジョンとヨーコは、
ザ・ヒットファクトリーから帰宅した。
レコーディングスタジオ。

その玄関に、
マーク・チャップマンが立っていた。
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ジョン・レノンは、
チャップマンの5発の銃弾に撃たれた。

ジョンは「I’ve shot!」と二度、叫んだ。
アパルトマンの入り口に数歩、
歩いてから倒れ込んだ。

ルーズベルト病院に運ばれたが、
11時、出血多量で亡くなった。

ジョンは生前にいつも言っていた。
「死ぬとしたらヨーコより先に死にたい」
その通りになってしまった。

この事件の1カ月前の11月17日。
ジョンとヨーコはレコードをリリースしていた。
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「ダブル・ファンタジー」

ジャケットの写真撮影は篠山紀信だった。

ぼくは㈱商業界に入社して、
3年目を迎えていた。
「販売革新」編集記者の名刺を持っていた。

すでにこのレコードを手に入れていたが、
この事件以来、一度も、
針を落とすことはなかった。

広大なセントラルパーク。
そのダコタハウスに近いところに、
「IMAGINE」と記されたマンホールがある。
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生きていたら80歳。
いったいどんなジョン・レノンに、
なっているのだろう。

ダブル・ファンタジーに入ってはいないが、
ジョンは、呼びかけた。
“Imagine”と歌って。

Imagine there’s no Heaven
想像してごらん、天国なんてない。
It’s easy if you try
簡単だろう?
No Hell below us
地獄なんてものもない。
Above us only sky
ぼくらのうえには空があるだけさ。
Imagine all the people
想像してごらん、みんなが
Living for today
今を生きている。

Imagine there’s no countries
想像してごらん、国なんてものもない。
It isn’t hard to do
難しくはないだろう。
Nothing to kill or die for
殺すことも死ぬこともない。
And no religion too
宗教さえもない。
Imagine all the people
想像してごらん、みんなが
Living life in peace
平和に人生を送っている。

You may say I’m a dreamer
ぼくは夢想家だと言われるかもしれない。
But I’m not the only one
でも、ぼく一人じゃない。
I hope someday you’ll join us
いつかきっとみんな加わって、
And the world will be as one
世界はひとつになる。

生きていたらいったい、
どんなジョン・レノンの歌を、
どんな声で歌っているのだろう。

40年も経ってしまったけれど、
今日はご冥福を祈りたい。

ぼくは大学に入って、
すぐにバンドをつくった。
「Himagine」

仲間は阿部恵昭と高橋幸三。
ジョン・レノンが、
ポール・マッカートニーに勧めたように、
ぼくは阿部から勧められてベースを買った。
そしてベーシストになった。

やめておけばいいのに最初の曲は、
ジョージ・ハリスン作の「Something」。
アルバム「アビーロード」の中の名曲。
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Something in the way she moves
彼女のしぐさのなにかが
Attracts me like no other lover
ほかの誰よりもぼくを惹きつける
Something in the way she woos me
彼女の甘えるしぐさのなにか
I don’t want to leave her now
彼女から離れたくない
You know I believe and how
どれくらいぼくが本気かわかるだろう

ベースのコピーはひどく難しかった。
ボーカルの阿部も苦労していた。
幸三のリードギターだけが、
自己主張していた。

この曲をモノにできないまま、
Himagineはバラバラになった。

ビートルズは、
とんでもなく凄い。

そしてジョンは40歳で死んだ。

Himagineのぼくらは、
そのころ暇を持て余していたが、
阿部は石巻で、ぼくは横浜で、
まだ、生きている。

幸三はその後、行方がわからない。

ぼくらはあいかわらず、
へたくそなミュージシャンだ。

天国も地獄も、
想像してもわからない。

それでも見あげると空がある。
みんな、今を生きている。

世界のどこかで殺し合いは続いている。
コロナウイルスで死ぬ人もいる。

しかし、ほとんどみんな、
平和に人生を送る。

ジョンは夢想家ではなかった。

だからいつかきっと、
世界はひとつになる。

ぼくもそれは信じている。

合掌。

〈結城義晴〉

2020年12月07日(月曜日)

COVID-19感染リスクの中の「Cool head, but Warm heart.」

Everybody! Good Monday!
[2020vol㊾]

2020年の第50週。
12月も第2週に入って、
今年も残りは4週。

今日は二十四節気の「大雪」。
「雪が激しく降り始めるころ」とされるが、
今年は暖冬だ。

しかし2週間後はもう「冬至」。

二十四節気は1年を24の節目に分ける。
だから一つひとつの節気は、
だいたい15日くらいの間隔となる。

2007年から2021年までの年末曜日周り。
㈱紀文食品年末商戦戦略委員会提供。
202011_kibun11
今年末は2015年と同じ、
その前は2009年だった。

両年と同様に年末年始の休暇は、
9日連続あるいは6日連続の混在型だ。

それにしても新型コロナウイルス感染。
商人舎流通スーパーニュースに、
新カテゴリーを加えた。
[新型コロナ]

今日、商人舎が把握しただけでも、
29件発生している。

店頭現場は、
第3波の感染リスクの中で、
運営されている。

それを忘れてはならない。

医療現場は崩壊リスクを目前にしている。

感染リスクは、
人々が生活する場面すべてに、
存在する。

アメリカではCOVID-19感染者が、
5日間で104万人の急増。
死者数も連日、2000人を超える。

案の定、10日前の感謝祭とその週以降、
感染者の数が激増した。

そこでたとえばロサンゼルスでは、
クリスマス後までの3週間、
終日、不要不急の外出自粛を要請している。
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ウォルマートをはじめ小売業の店舗では、
収容可能な人数の20%まで客数を制限する。
フードサービスはテイクアウトや宅配だけになる。

ワクチンに関しては、
アレックス・アザー厚生長官が、
「FDAが数日中に許可するだろう」と発言。
FDAはアメリカ食品医薬品局。

いよいよ国民レベルで、
ワクチンの投与が行われそうだ。

大統領選挙から感謝祭、
そしてクリスマスまで。

人間が生活し、歓喜するその瞬間が、
コロナにとって勢力拡大のチャンスなのだ。

何ということだ。

商人舎流通スーパーニュース。
ウルマートnews|
7億ドルの特別ボーナス追加支給/年間総額28億ドル

現場アソシエーツに対して、
総額約7億700万ドルのボーナスを追加支給する。

フルタイマーには300ドル、
パートタイマーには150ドル。
walmart-covid19-bonus
ウォルマートは今年3月以降、
総額28億ドルのボーナスを支給して、
現場を励まし続ける。

1ドル100円換算で2800億円に上る。

さらにウォルマートは、
「COVID-19緊急休暇ポリシー」でも、
追加策を発表した。

最大2週間の有給休暇を、
全アソシエーツに提供するという制度だ。
この休暇ポリシーは来年7月5日まで、
延長される。

つまりウォルマートは、
ワクチンが活用されようが、
来年夏まではコロナ禍が続くと踏んで、
リスクマネジメントを推進している。

日本の小売業も、
このウォルマートの考え方は、
検証しておくべきだろう。

12月の商人舎標語。
月刊商人舎12月号の、
[Message of December]

Cool head, but Warm heart.
(アルフレッド・マーシャルの言葉)

コロナに明け、
ウイルスに暮れた年。
2020年は人類に深い傷跡を残し、
長く人々の記憶にとどめられるに違いない。

世の価値観がひっくり返った。
パラダイムがシフトした。

これまで良かったことが、
悪いことになった。
好ましかったことが、
好ましからざることになった。

握手しよう、スクラムを組もう。
いやいや接触してはいけません。
繁盛を目指せ、集客力を上げよ。
密はいけません、入場制限しましょう。

マスクは笑顔を遮るから禁止だ。
いやいや必ずマスクしてください。
飲みニケーションだ、無礼講だ。
いいえ、静かなマスク会食(?)です。

世の価値観がひっくり返った。
パラダイムがシフトした。

しかし、それらは、
新型コロナウイルスによるものなのか。
そうとばかりは言えない。
すでにそれは起こっていた。

大きいことはいいことだ。
いやスモール・イズ・ビューティフルです。
チェーンストアは店舗数だ。
いや、ノンストアリテイリングの時代です。

店は広いほど、
売上げが上がる。
いやいや、環境的視点からは、
店舗はダウンサイジングすべきです。

効率と生産性だ。
いや効果と満足度なのです。
画一化だ、標準化だ。
いやいや全員参加の個店経営です。

世界は曲がり角に来ていた。
それをCOVID-19パンデミックが、
露にしただけの話なのだ。
コロナはきっかけをつくったのである。

Cool head, but Warm heart.
頭は冷やせ、心は燃やせ。

いつもいつも、
対立の立場から考える。
そして両方のサイドからモノを見る。
それがパラダイムシフトの瞬間のセオリーだ。

Cool head, but Warm heart.
頭は冷やせ、心は燃やせ。
〈結城義晴〉
Continuous one line drawing. Happy family mother and father dancing with children. Vector illustration. Concept for logo, card, banner, poster, flyer

“Cool head, but Warm heart.”は、
アルフレッド・マーシャルの言葉。
イギリスの新古典派経済学者。
あのジョン・メイナード・ケインズの師匠。

同じ意味だが私のモットーは、
「頭は冷やせ、心は燃やせ。」

2021年もずっと、
頭は冷やし続けねばならない。
リスクマネジメントである。

しかし心は燃やしていたい。
イノベーションへの挑戦だ。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年12月06日(日曜日)

「重要な仕事」と「わからないことに慣れる勉強」

12月6日の日曜日。
穏やかで暖かな師走。

しかしこのところずっと、
心の中でくすぶり続けている、
ざわざわとしたものは消えない。

なんというか、日本も世界も、
あまりいい方向には行っていない。
SbpS

COVID-19パンデミックは、
人類に対してひどく、
衝撃的な影響を与えた。

しかしそれによって露わになったものが、
人間の、あまりよくない側面である。

コロナは時間を早める。
N

私自身がそう言い始めた。
だがそれによって、
心の中のざわざわは広がった。

それでも、
そんなざわざわを救ってくれるのは、
「仕事」である。

自分が一生をかけた仕事。

今日も横浜商人舎オフィスにやって来て、
原稿執筆に勤しんだ。

ちなみにブログ書きは私にとって、
「仕事」ではない。

朝日新聞「折々のことば」
尊敬する鷲田清一さんが編著者。
毎日、短いことばを掲載してくれる。
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それにしても哲学書はもちろん、
絵本からちょっとした冊子まで、
よくぞ目を通しているものだと、
いつもいつも感心させられる。

一昨日の第2013回。
重要な仕事とは、
人々が直面している状況に
どんな問題を見いだすのか、
そしてそれに
どんな解答を出すのか
ということである。
〈成実弘至(なるみひろし)〉

その著『20世紀ファッションの文化史』から。
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成美さんは京都女子大学教授。
大阪大学大学院、ロンドン大学大学院修了。
専門は文化社会学。
ファッションやモードを研究している。

「ファッションデザインは
多くの人を巻き込む」

「素材を作る人、縫う人、
売る人、着る人らの
思いが行き交う中で生まれる」

商売でも、
作る人、運ぶ人、
売る人、買う人の、
思いが行き交う。

「それは性やふるまいの固定観念を
無意識になぞりもすれば
強く撥(は)ねつけもする」

「そうした中でデザイナーの役割は
状況をつくりだすところにある」

人々が直面している状況。
そこから問題を見つけ出し、
解答を導き出す。

それが重要な仕事だ。

ファッションも商売も、
真摯な姿勢を貫きさえすれば、
だからとても「重要な仕事」である。

それがなければ、
単なる金儲けだ。

もう一つ「折々のことば」
一昨昨日の第2012回。

勉強っていうのは、
わからないということに
慣れる練習をしているんだ
〈玄田有史(げんだゆうじ)〉

玄田の著『希望のつくり方』から。
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「勉強して将来何か
役に立つことってあるのか」

ある中学生から質問された玄田さん。
こう答えた。

勉強していると、
わからないことばかりだとわかる。

わからないかわかるか
わからない
わからないかわかる
かわかるかい
わからないかわかるか
わからないから
やっぱりなんにも
わからない♫

大学のころつくった戯れ歌。
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「作戦や戦略を考えてうまくいくのは
社会の筋道がよく整備されている場合だけ。
実際の社会はもっともつれ、
つかみどころがない」

「スポーツや演奏と同じで、
“まだよくわからない”ともがきつつも、
そのわからなさを面白がる中に
道は開けてくる」

現在の戦略論は実は、
もつれてつかみどころがないところも、
細かに分析して組み立てられている。

しかしそれとても、
「わからなさを面白がる」という中から、
道を開いたものだ。

玄田さんは東京大学社会科学研究所教授。
1964年島根県生まれの労働経済学者。
「ニート」という言葉をつくった。

玄田流ニート論には、
賛否両論がある。

それでも、
「わからないということ」に慣れよ、
というのは正しい。

わからないことに慣れて、
仕事に関する勉強に継ぐ勉強をして、
一生の仕事に巡り合う。

そうすると心のざわざわも、
何とか解消できる。

仕事はありがたい。

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


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