結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年04月03日(木曜日)

20代・30代と60代・70代の思考ネットワークをつくり上げる

今日は日本列島、
雨雨雨。
傘マーク。

明日から台湾の台北に赴くが、
あちらは曇り時々雨。

一方、地球の裏側の南米チリ北部では、
マグニチュード8.2の地震。
日本時間で昨日2日の午前8時46分。

この地震の余波は、
ハワイ島に58センチの津波をもたらし、
日本には今日午前6時52分に、
岩手県久慈市で最大60センチ、
茨城県大洗町と北海道えりも町で30センチ。

しかし2010年の2月にも、
チリ地震で津波が報じられ、
それが翌年の3.11の予告のようになった。

一番大きかったのは、
1960年で、この地震波は地球を3周した。
日本でもチリ地震津波と命名され、
三陸地方に被害を及ぼした。

大船渡のマイヤは、
この津波被害の復興資金で創業。

3.11は50年目の二度目の被災だった。

今回もみなさん、不安だったと思う。
心中、お察しする。

しかし、大きなものでなくて、
本当によかった。

今日は一日、
横浜商人舎オフィス。

朝から、来客。

飯塚正彦さん。
それから高木勇輔さん、
福島道夫さん。

飯塚さんはこの4月1日に、
㈱ショッピングセンター丸正総本店社長に就任。
やがて丸正チェーンの総帥になる。
コーネル・ジャパン伝説の第1期生。

社長就任、心からおめでとう。

高木勇輔さんは、
㈱ロピア社長で、会社は絶好調。
福島さんはその右腕の取締役。

飯塚さんが35歳のトップ、
高木さんも33歳の社長。

若い人たちの時代がやってきた。

商人舎は商人の舎(とねり)。
飯塚さんや高木さんが、
互いに切磋琢磨しつつ、
どんどん成長してくれることを願うものだ。

うれしいなぁ。

午後には、
㈱スポットライトのお二人。
20140403175526.jpg
右が社長の柴田陽さん、
真ん中がマネージャーの雑賀光太郎さん。

柴田さんは、
価格比較アプリ「ショッピッ」の開発者。
それ以外にもいくつものベンチャーを立ち上げ、
現在は「スマポ」を生み出し、
「楽天チェック」と合体して
大活躍中。
29歳。

㈱スポットライトの主催で、
4月24日に講演会が開催される。
私と柴田さんが競演する。

その打ち合わせ。

イノベーションに立ち向かう若い人々。
私の全力を挙げて応援し、
日本の小売りサービス業の発展に、
ともに貢献したい。

昨日は打って変わって、
商業経営問題研究会。
通称、RMLC。
20140403175445.jpg
こちらは十二分に実績を積んだ人々。
その研究会。

日本チェーンストア協会会議室。

最年少の私が図らずも、
座長を務めさせていただいて、
杉山昭次郎先生、
磯見精祐先生の後を継いだ。
どちらも故人となられたが、
全員がお二人のご遺志を尊重して、
社会貢献しようと研究活動をしてきた。

今年は、その研究成果を、
社会化する年にする。

つまり研究成果の発表の年度になる。
ご期待いただきたい。

学会の報告会のような形式で、
誰でも聴講し、議論できる場を、
提供していきたいと考えている。

研究会が終って、
マッカーサー道路を背景に、写真。
20140403175456.jpg
右から井口征昭さん、
加藤勝正さん、
高木和成さん、
村上篤三郎さん、
山口紀征さん、
杉田幸夫さん。

その後、有志で、
前たいらや社長の村上さんの慰労会。

最後は、
日本酒の舛酒をぐいぐい飲んで、
気分爽快。
20140403175507.jpg
パワーは若い人たちに負けない。

話題は、セゾン創業者の故堤清二さん、
その右腕だった故上野光平さん、
岡田卓也さんや清水信次さんに及ぶ。
20110421185629.jpg
20代、30代の経営者、
60代後半から70代の人々、
そして80代、90代の化け物級。

私はそんな人々の間をつなぎ、
世代を超えた思考のネットワークをつくる。

まことにありがたいことだし、
責任の大きさをひしひしと感じるものだ。

さてニュースを1つ。
日経新聞が消費欄で報じた。
セブン-イレブンが、
惣菜・弁当など600品目すべてを、
全面刷新する。

4月・5月の2カ月間。

この全面刷新は、
創業以来初めてのこと。

それだけ消費増税を、
重く見ているということ。

一昨日のテレビ東京『ガイアの夜明け』。
セブン&アイ・フードシステムズの大久保恒夫社長。
メニューの全面刷新を図った。

同じことをセブン-イレブンが行う。

既に3月末までに、
主力中の主力弁当20品目を、
原料・製法、容器や表示などを見直し、
価格も変更。

商品体系のリエンジニアリングをした。

品目数は全品揃え3000アイテムの2割、
売上げの約4割、利益の5割近く。
その刷新は勇気がいる。

目途が立った段階の今、
マスコミ発表したわけだが、
これは消費増税をバネにして、
飛躍的な成長戦略を練っていたことを意味する。

発表したからには、
成就させる。

それがセブン-イレブンだ。

イオンの消費増税戦略とは全く違っていて、
1品1品による全面マーチャンダイジング変換。

セブン&アイ・フードシステムズ、
セブン-イレブン、
ヨークベニマル。

セブン&アイが、
マーチャンダイジング・カンパニーを
志向していることが、
露わになってきた。

〈結城義晴〉

2014年04月02日(水曜日)

イオン入社式の岡田元也社長「正直であることは忘れないでほしい」

満開の桜。
20140402162529.jpg

今年はなぜか
あっけない。
20140402162552.jpg

東京・横浜では、
もうハラハラと、
散り始めた。

第86回選抜高校野球も、
いつの間にか決勝。

京都の龍谷大学付属平安高校と、
大阪の履正社高校。

勝ち残ったチームやその地元では、
熱狂しているのだろうし、
そのことに水を差すつもりはまったくないが、
まあ関西対決で、
関東では今一歩、
盛り上がらない気がする。

しかしこれまた、
平安がすんなりと優勝。
おめでとう。

「おめでとう」といえば、
昨日はイオンの入社式を取材。

ほかにも日本中に、
新入社員が誕生した。

みんな、みんな、
おめでとう。

海浜幕張の駅前には、
案内係が立っていた。
20140403004409.jpg
ご苦労様。

会場は幕張メッセ。
20140403004429.jpg
フーデックスなどを開催する、
日本最大級の展示会場。

すぐそばに、
イオン本社のイオンタワーと、
イオンモール幕張新都心がある。
20140403004446.jpg

受付入り口そばには、
記念写真を撮るグループ。
20140403004512.jpg

イオンの入社式のタイトルは、
「Meet The New AEON People 2014」。

今年の採用は国内外で、
過去最高の4500名。

そのうち、
グループ企業55社の新入社員2600名が
幕張メッセ8ホールに参集した。
20140403022732.jpg
テレビ中継でアジア各国をつなぎ、
現地採用の680名も参加。

マレーシア、インドネシア、ベトナム、
カンボジア、ミャンマー、ラオス、
フィリピン、インド、中国など10カ国の
フレッシュマン・先輩社員たちが、
イベントに参加した。

式典に先立ち、
全員で挨拶の練習。
20140403022723.jpg

全員起立。
20140403004542.jpg

「お願いします」
「ありがとうございました」

そして、礼。
20140403004603.jpg

着席。
20140403022652.jpg

私は新妻健治さんと握手。
20140403022642.jpg
イオングループ労働組合連合会会長。
あとで、スピーチをする。

会式の前に、
いろいろな資料の説明。

まず、夢ノート。
20140403022702.jpg

サッカーの本田圭佑がプロデュースしたノート。
20140403022710.jpg
本田の映像が流れる。

それから、
「レッツ・ドゥ・イオン」の練習。

司会者が「Let’s!」とリードする。
20140403022751.jpg

全員が「Do AEON!」と続く。
20140403022801.jpg
出来栄えは、
まあ、まあ。

二度、三度練習すると、
次第に上手になった。

それから式典。
冒頭に、二人の女性トップが、
テレビを通して、
ウェルカムメッセージ。

メリー・チューさん。
イオンマレーシア社長。
20140403022810.jpg

中国からは羽生有希さん。
中国事業最高経営責任者。
20140403022819.jpg
羽生さんの中国語、
見事。

そして社員を代表して、
先ほどの新妻健治さん。
20140403022828.jpg
タイトルは、
「これからのイオンを支えるイオンPeopleへ」

新妻さんは先輩社員として、
三つの視点からメッセージを贈った。

第1に、時代認識の上に立って、
あるべき未来を創造する志を
持ち続けてほしい。

第2に、イオンの原点である商いの本質を、
自ら追求し、体現してほしい。

そして第3に、
自分らしさを持ち続けてほしい。

新妻さん自身は、
「素直さとこだわり」を持ち続けている、
と自分の意見を言った。

へんな言い方だが、
立派過ぎるくらいのメッセージだった。

そして最後は岡田元也さん。
イオン㈱グループCEO兼社長。
20140403022839.jpg

実にわかりやすく、
イオンという小売りグループの本質と、
将来のビジョンを語った。

テーマは、
「新入社員に期待する」
20140403022850.jpg
「若いイオン・ピープルを迎えて、
うれしく、何より頼もしく思います。

イオンは、
アジアナンバー1のリテーラーを目指して、
発展している途上にあります。

その発展のなかでも、
常にお客様第一を信じている
人間の集まりであります」

1時間ほどの講義。

この後の記者会見の質疑とともに、
一言一句もらさず、
商人舎Magazineの週刊特別企画に、
掲載予定。

それくらい価値のあるスピーチだった。

最後に日本とアジアの新入社員たちから、
実に率直な質問が寄せられ、
それに岡田さんが答えた。
20140403022909.jpg

一番最後は、
マックスバリュ東海の新入社員の質問。
「イオンPeopleとして
最優先すべきことは何ですか」

岡田さんは、
じっと考えながら、
たどたどしくも、
ゆっくりと言った。
20140403022900.jpg
「最優先すべきこととは、
厳しい質問ですが・・・・、
どれが一番かと考えると・・・・
私たちは何をするにしても、
お客様が私たちを信じて、
私たちを信用して買ってくださる。
それを裏切ってはならない・・・・・。

だから最も重要なことを、
ひとつだけ上げるとすると
正直であることです。

少なくとも正直であることは、
忘れないでほしい」

私も正直に言おう。

この言葉が発せられるまでのわずかの間、
何かこみ上げるものがあって、
最後の一言の瞬間。
私は泣いていた。

無性にうれしかった。

日本最大の小売業のトップが、
淡々と、「正直であれ」と語る。
「それを忘れないでほしい」と説く。

私はうれしかった。

そして全員が、
「ありがとうございました」
20140403022919.jpg
今度はぴたりと揃っていた。

岡田さんは壇から降りて、
全員が唱和する「Let’s Do AEON!」を、
聞いていた。

それから記者会見。
20140403022928.jpg

4月1日の入社式後の記者会見。
質問は消費増税に関するものばかりだったが、
それに丁寧に答えていた。
20140403022940.jpg

私は「正直であろう」と説く経営者を、
見ていた。
20140403040654.jpg
今日の新入社員たちは、
一生、その言葉を、
忘れないだろうと思った。

〈結城義晴〉

2014年04月01日(火曜日)

消費税8%標語とイオン入社式/イトーヨーカ堂「価格据え置き宣言」

希望に燃える4月が始まる。
20140401150258.jpg
そして今日から、
消費税が8%になる。

不思議な感覚だ。

国民として、税金を3%分、
これまで以上に多く払う。

その義務を例外なく、
すべての購買者が果たす。

小売業者、サービス業者、
事業経営者・従事者、
商人はすべて、
税金を徴収して納める。
その義務も担う。

だから昨夜は徹夜で、
値札を変えた企業や店がある。
今日一日店舗を休業して、
値札を変える企業や店もある。

どちらも、いい。

自社のイズムをくっきりと表せばいい。

イオンは昨夜、
一斉に値札変更作業をした。
幕張新都心モールの店では、
その模様をマスコミに公開した。

これも、いい。

大阪の万代は、
チラシを打って、
今日一日休業。

昨日までの駆け込み需要に、
歳末商戦並みの売り出しをして、
今日は1月元旦のように休業した。
従業員は喜んだし、
労働環境としてもよろしい。
ちなみに万代は、
正月も三ガ日を休業としている。

これも、いい。

今日から新年度。
入社式を挙行する会社も多い。

私は千葉県の幕張メッセ。
イオンの入社式にやってきた。
20140401150324.jpg

この会場には2600人が参加。
20140401150354.jpg
今年は4500人を採用して、
アセアン戦略も強化。

岡田元也社長、
新妻健治イオングループ労働組合連合会長が、
スピーチ。

この入社式の模様は明日のブログ、
ちょっと変わった岡田さんの講義と質疑応答は、
商人舎Magazineの週刊特別企画で、
書き下ろす予定。

これはいい。

さて4月の商人舎標語。
「利は人にあり」

月刊『商人舎』4月号の巻頭言のタイトルでもある。

Message of April

新しい酒には、新しい皮袋。
新しい税制には新しい価格戦略。

しかし税制改革の時には、
「李下に冠を正さず」

便乗値上げはもってのほか。
損得より先に善悪を考えよう。

価格は誰が決めるのか?
お客でしょ!!

“Customers, our Priority”
「いつでもどこでも顧客最優先」

店は客のためにあり、
店員とともに栄える。

しかし今、利益を上げられない者は、
商人として失格である。

その利益を上げる六つの法。
そしてひとつの禁忌。

「利は元にあり」
仕入れ・調達法。

「利は売りにあり」
薄利多売法。

「利は内にあり」
コストコントロール法。

「利はこの品にあり」。
商品開発法。

「利は他の品にあり」
マージン・ミックス法。

これは断じていけない。
法律違反の禁忌。

「利は外にあり」
優越的地位の濫用。

そして最後に、
決め手はこれだ。

「利は人にあり」
正しき商人にだけ
利益はもたらされる。
〈結城義晴〉

この4月は消費が冷える。
需要は落ち込む。

消費増税前の駆け込み需要、
買い溜め・買い置き購買で、
先食いが行われたからだ。

そのなかで、
いかに客数を維持するかが、
唯一ともいってよい目標。

売上高は減らないに越したことはないが、
減少するかもしれない。

しかし、客数だけは、
増やし続けねばならない。

客数は、店に対する
顧客からの投票数である。

そしてこのとき、
正しき商人であることが、
何よりも大切だ。

イトーヨーカ堂が昨日の段階で、
4月1日からの価格据え置き宣言を発した。
「消費税に伴うお客様との3つのお約束」
その3つの内容。
①新商品とリニューアル商品の投入。
これが8607品目。

②価格据え置き商品、1797品目。
これにはプライベートブランドを含む。

③値下げ商品、775品目。
ナショナルブランド中心で、
「30~5%引き」と謳っている。

ちなみに日経新聞には、
「5~30%」と表記されている。

セブン&アイ・ホールディングス全体では、
セブンプレミアム約2000品目の2割、
約400品目で税込み価格据え置き。

私は「李下に冠を正さず」だと思う。
最後の最後には、
正しき商人にだけ、
利益がもたらされる。

したがって、
正しいか正しくないかは、
最後には必ず判明する。

生き残るか残らないかによって。

最後がいつなのかは、
誰にもわからないが、
それは一般に、
「歴史が証明する」という。

このイトーヨーカ堂やセブン&アイに対して、
イオンはどうなのか。

明日のブログの入社式編で、
それが判明する。
お楽しみに。

さて今日の最後はお知らせ。
昨日、大久保恒夫さんからメールがあった。
セブン&アイ・フードシステムズ社長。

今夜の10時から、
テレビ東京「ガイアの夜明け」。
「デニーズの消費税増税対応が放映されます。
メニューの80%以上を新商品に入れ替え、
質を上げて、お客様の声を聞いて、
価格の適正化に取り組む様子が取材されました。
私のインタビューもでると思います。
新ふっくらパンケーキ、厚切りローストビーフ、
サラダ仕立てのアボカドハンバーグが目玉です」。

みなさん、ご覧下さい。
大久保さんとデニーズ以外に、
広島イズミの現場”カイゼン部隊”、
それから公正取引委員会の価格転嫁Gメンも、
取材されて放映される。

それにしても、
どんな業種・業態でも、
「利は人にあり」

4月もよろしく。

〈結城義晴〉

2014年03月31日(月曜日)

セブン&アイ鈴木敏文さんの消費税後の読みとアークスのM&A

Everybody! Good Monday!
[2014vol13]

2014年第14週、
今日が最終日の3月31日、
あすから4月。

その第1週の販促企画は、
Weekly商人舎日替り連載。
「今週の販促企画」
丁寧に書かれている。

小売業では今日が、
2013年度最終日という企業も多い。

そして明日から、
消費税が8%に上がる。

日経新聞『総合・経済』欄。
鈴木敏文さんが登場。
セブン&アイ・ホールディングス会長。
聞き手は編集委員の田中陽さん。
実にいいタイミングで、
鈴木さんを引っ張り出す。
田中さんの腕の見せ所。

まず、1997年の第2回消費増税のこと。
「前回は2月ごろから
駆け込み需要が明らかにあったが、
今回3月中旬あたりから
目立つようになった」

「買い物に慎重になっているのではなく、
前回の経験による慣れだと思う」

私と商人舎が説いているのは、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」。
今回の消費増税でもまさに、
際の勝負になったのだと思う。

「ファッション性の高い商品は
それほど動いていない。
価格でなく新しさで買うからだ」

「一方、著名な作家の絵画や工芸品は
前年の約5割増だ」

質問が面白い。
「駆け込みと増税後の買い控え。
どちらのほうが大きいと思いますか」

鈴木さん、答えて曰く。
「(駆け込みの)3月と(買い控えの)4月の
売上高を合わせて前年と比較すると
マイナスになるのではないだろうか。
商品によっても違ってくるが、
5月を含めても
前年を下回るかもしれない」

つまり増税後は、
消費が落ち込むとの読み。

そして景況感の見極めは、
「6月だ」。

このあたり、
鈴木さんの実証主義の真骨頂。
軽率に結論らしきものを明らかにしない。
仮説検証のうちの検証を大事にする。

「8%の消費税に慣れて
平時の消費活動に戻るのか、
それとも拒絶反応を起こして
生活防衛に走るのか」

それが6月には判明する。

価格競争に関する見解。
「4月以降は消費喚起のための
既存商品の価格競争が
起きるだろう」

鈴木さんでもそれを明言する。

「97年の増税時は
大手メーカーのナショナルブランド商品の
売上高が落ちた。
そして売り上げ確保のために
価格を下げた」

「逆にプライベートブランド商品は
売上高が増えた」

「競合店との差異化ができる
価値のある商品を手にする傾向は
より強い。だから我々が今回、
価格競争に加担する気持ちはさらさらない」

イオンは増税価格戦略で、
コモディティ消費には徹底して価格対応する。

この両者のポジショニングの違いが、
鮮明になってきた。

「国がいろいろな政策で
デフレ脱却目前の所まで持ってきたのに
企業が率先して
デフレを誘発するようなことは
あってはならない」
イオンやディスカウント勢に対する皮肉。

「今までになかった商品は
誰でも欲しがる」
ただし、今までなかった良い商品、
必要な商品。

そして決意表明。
「価格と価値の競争で
軍配が上がるのは
価値だと確信している」

2001年のインタビューで、
ファーストリテイリング社長の柳井正さんは、
私の質問に答えた。
「価格は必要条件であって、
必要十分条件ではない」

これは次の月刊『商人舎』4月号に書いた。

私も同感。

しかし一定の価格力を持たねば、
競争の場に立つことすらできない。

だからだろうか先週末、
アークスとベルグループの統合が、
公表された。

写真は2013年2月14日。
スーパーマーケットトレードショー、
レセプションパーティ。
20130215142333.jpg
右がアークス社長・横山清さん、
左がベルグループ社長の遠藤須美夫さん。

アークスは2002年、
ラルズを中核として、
八ヶ岳連峰経営を標榜して誕生。

2011年、青森のユニバース、
2012年、岩手のジョイスと経営統合。
その勢いを駆って今回、
岩手のベルグループを傘下に入れる。

アークスの2014年2月期決算は、
売上高約4600億円、経常利益150億円。

ベルグループは、
2013年3月期売上高406億円。
岩手県と宮城県に25店。

合わせてちょうど5000億円を超える。

日本のスーパーマーケット第一位は、
ライフコーポレーションで、
2014年2月期見込みで5320億円。
かなり接近することになる。

ライフは首都圏と関西圏のチェーンストアだが、
アークスは北海道と東北のチェーンとなる。

彼らの意識のなかにも、
競争の場に立つための条件が、
あるに違いない。

セブン&アイの鈴木敏文さんは、
セブン&アイの価格力を前提にして、
そのうえで価値訴求を謳う。

つまり必要条件は語られることがないが、
それは持ち合わせていて、
そのうえで価値訴求重点型であることが、
強調される。

価格と価値とを比較したり、
同じ俎上に載せたりすると、
わかりにくくなる。

私は、そう考えている。

だからバリュー・エンジニアリングがいい。
バリュー=ベネフィット÷コスト。
あるいは、
バリュー=ファンクション÷コスト。
こちらで整理するのがいいと思う。

さて、日経新聞『私の履歴書』。
今日で、東芝の岡村正さんの巻が終了。
先週土曜日の第28回で、
なぜこの3月に岡村さんが登場したのか、
それがわかった。
タイトルは「懸案」。

岡村さんが日本商工会議所会頭の時、
三度目の消費税増税が決定された。

だからそれが実施されるタイミングで、
『私の履歴書』に登場。

「日商と消費税に歴史あり」

「売上税」議論の1980年代、
東急電鉄の五島昇会頭だった。

最初の消費税導入のときは、
鹿島建設の石川六郎会頭。

三代後の日商会頭として、
全国で100回も、
地域商工会議所との対話をした。

結果は「10%までの引き上げはやむなし」。

これが岡村さんの人生、
ハイライトだったのかもしれない。

そうして、消費税は8%に上がり、
来年10月、再び10%にアップする。

この4月、5月は、
既存商品の価格競争が起こるだろう。

引き締めて、かかりたい。

今月の標語は、
「元気を出そう・元気を売ろう」
最後の日だけれど、
声に出して繰り返したい。

ではみなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年03月30日(日曜日)

ジジと日曜日の仕事[日曜版2014vol13]

ジジです。
20140330194410.jpg

きょうは日曜日。
20140330194425.jpg

おとうさん、
あそぼうよ。
20140330194621.jpg

なにして、
あそぶ?
20140330194601.jpg

でかけるんですか?
20140330194611.jpg

シゴト?
20140330194533.jpg

オフィスに、いっちゃいました。
20140330194642.jpg

そして、ゲンコーとゲラ。
20140330194630.jpg

消費税増税で、
印刷所が大繁盛。
だからおとうさんは、前倒しで
校正をしなければならないそうです。
20140330194713.jpg

税金が上がるって、
たいへんですね。
20140330194704.jpg

でも、サクラがぱっと、
さきました。
20140330194734.jpg

新田間川。
20140330194822.jpg

イタリアレストランも、
サクラ色。
20140330194743.jpg

川っぺりをあるくのは、
いいですね。
20140330194759.jpg

とくに、サクラのきせつには。
20140330194807.jpg

五分咲きくらい?
20140330194910.jpg

これから、
もっと、さく。
20140330194931.jpg

川はきもちいい。
20140330194920.jpg

ボクもあるきたい。
20140330194857.jpg

うつくしい。
20140330194844.jpg

サクラをみるだけで、
こころがゆたかになる。
20140330194943.jpg

さいたばかり。
20140330194953.jpg

いっしょうけんめい、
さいている。
20140330195002.jpg

ボクたちも、
いっしょうけんめい、
生きましょう。
20140330195012.jpg
おとうさんも、
いっしょうけんめい、
シゴトして、はやく、
かえってきてください。

おねがいします。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年03月29日(土曜日)

立教大学院BD研究科’13謝恩会は恋するフォーチュンクッキー♪

今日は土曜日だが、
横浜商人舎オフィスで、
月刊『商人舎』の入稿。

その後、夕方、
池袋のメトロポリタンホテルへ。

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科、
2013年度謝恩会へ。

20140330022405.jpg

司会は山﨑亮さん。
20140330022415.jpg
結城ゼミの俊英。

開会の辞は、
亀川雅人教授。
20140330022427.jpg
ビジネスデザイン研究科の創始者。

ミドルマネジメント教育のMBAではなく、
ビジネスの構築を意図する人財の育成。
それがこの研究科の主旨。

私もまったく同感。

撮影班は、
4月から2年次の名倉真悟さんが、
自分の会社のスタッフを引き連れて、
担当してくれた。
20140330022437.jpg

心から感謝。
20140330022448.jpg

乾杯の音頭は、
山中伸彦准教授。
20140330022459.jpg
ともに学ぶ姿勢を強調。
これにも同感。

そして懇親。

私は二日酔いで、
ウーロン茶ばかり飲んでいた。

それから退任教授の挨拶。
沖本美幸先生。
20140330022510.jpg
昨夜はみなとみらいの沖本邸で、
懇親した。

だから二日連続の宴。

そして結城義晴。
20140330022519.jpg
「蛻変」(ぜいへん)のススメ。

心は燃やせ、
頭は冷やせ。

そして、
朝に希望、
昼に努力、
夕に努力、
夜に感謝。

余興は、
女性陣がステージに上がって、
AKB48。
20140330022531.jpg
「恋するフォーチュンクッキー」
作詞・秋元康、作曲・伊藤心太郎、編曲・武藤星児、
振り付け・パパイヤ鈴木。

と、思ったら、
男性陣もほぼ全員、
出てきて躍り出した。
20140330022550.jpg

恋する フォーチュンクッキー♪
20140330022601.jpg

Come on! Come on! Come on!
20140330022624.jpg

アンコールでは、
私たちも前に出て、
踊らされた。
20140330022633.jpg
汗びっしょりで、
宿酔いが吹っ飛んだ。

教授陣も加わって、
壇上で写真。
20140330022649.jpg

ハートマークです。
20140330022658.jpg
今年らしくて、
いい企画だった。

最後に修了生たちから、
指導教授に花束贈呈。
20140330022708.jpg
私には結城ゼミの塩田木綿子さん。

謝辞は、
今年度のリーダー宮内博明さん。
20140330022718.jpg
学位授与式の夜の亀川教授のfacebookの文章を、
読み上げた。
「私たちの研究科は、
知欲にスイッチを入れるところ」

「私たちは知っていることより
知らないことの方が圧倒的に多い。
ビジネスに関する知識だけでも、
知欲に目覚めると、もう大変だろう。
勉強したくてウズウズしてくる」

「そういう教育課程を修了すると、
本当のスタートラインに立っていると感じるはずだ。
もう自分で学ぶ方法をマスターしている。
立教の経営管理学修士とは、
そういう学位である」
20140330022728.jpg
しみじみとして、
感動的な謝辞だった。

散会前に、
高岡美佳教授とツーショット。
20140330022742.jpg
立教大学の流通の専門家。

お世話になりました。
あとは頼みます。

そして最後の最後に、
やはり結城ゼミメンバーと写真。
20140330022751.jpg
右から足立幸一さん、ゼミ長として、
十二分にリーダーシップを発揮してくれた。
山﨑亮さん、気配りと行動力で、
研究も仕事もプロフェッショナル。
細野直樹さん、歩く野球事典、
返品問題の修士論文も秀逸。
倉内和博さん、医療機器卸業界に、
必ずやイノベーションを引き起こしてくれる。
そして塩田木綿子さん、修士論文テーマは、
オーガニック農業と関係性マーケティング。
良い論文でした。

今夜は参加できなかったが、
あと二人。
河村信之さんと李ヨンギョンさん。

みんな、素晴らしかった。

それぞれに、
「蛻変」を試みてほしい。

最後に、私の著書から、
「十箇月と一瞬」

調査・研究とは、
十箇月の妊娠のようなものであり、
問題の解決とは、
ある朝の分娩のようなものである。

 

私たちは、
誕生の瞬間ばかりに
関心を払い、感動する。
つまり、結果だけを求めたがる。

しかし、
十箇月のプロセスと
その後の発育・成長にこそ
本来、意味がある。

 

人間も組織も、
企業も店舗も商品も、
本来、段階型に成長する。
階段を登るように発展する。

十箇月の停滞に耐えて、
ある、ひとつの階段を登る。
停滞が長く、つらいほど、
登るステージは高い。

 

ああ、つらい。
ああ長い。
ああ、しんどい。
ああ退屈。

だからこそ、
たったひとつのステップアップが
ああ、うれしい。
ああ尊い。

 

たとえば十箇月の
調査と研究。
一瞬の
問題解決。

この繰り返しが
仕事である。
その積み重ねが
革新となる。

修了、おめでとう。
いい人生を歩んでほしい。

〈結城義晴〉

2014年03月28日(金曜日)

みんなの党・ワタミ、二人のワタナベさんに「二相睡眠のススメ」

横浜商人舎裏の遊歩道の桜。
20140329062752.jpg

一番桜だけに、
もう葉桜。
20140329062109.jpg
それでも目を楽しませてくれる。

一昨日の毎日新聞巻頭コラム『余禄』。

ブリギッテ・シテーガさんの著書から引き出す。
『世界が認めたニッポンの居眠り』
(阪急コミュニケーションズ刊)
オーストリア生まれの文化人類学者。

世界には三つの眠りの文化がある。
「夜だけ眠る単相睡眠文化
昼寝が制度化された二相睡眠文化、
各個人が気ままにうたた寝できる仮眠文化」。

日本の「イネムリ」を位置づけてくれる。

そして、厚生労働省検討会の睡眠の指針。
「睡眠不足の勤労世代に
30分以内の短い昼寝を推奨」。
二相睡眠のススメ。

さらに熟年世代へのアドバイス。
「寝床で長く過ごしすぎると
熟睡感が得られず逆効果」。

桜を愛でつつ、
「春眠暁を覚えず」をも、
逆に楽しみたい。

朝、藤中整形外科。
左肘が痛い。

ゴルフ肘ではない。
それほど練習もラウンドもしていない。

肘をついてパソコンを打ち込むから、
左肘の先端の神経が痛んだらしい。

その後、商人舎オフィスに出社して、
それでも肘をついて、一日原稿書き。

午後、、JTBの小阪裕介君が来訪。
4月のロンドン・バルセロナ視察研修、
その最終打ち合わせ。

さらに9月上旬の新企画。
ハワイ・リテール視察研修。
いい内容です。

近く発表します。

立教大学院の仕事が終わったら、
次々にアイデアや企画が生まれる。

ありがたいことです。

その後、みなとみらいへ。
MMタワーに沖本美幸邸を訪問。

29階から横浜港を臨む。
絶景。
20140329062133.jpg
横浜開港祭の花火には、
うってつけのポジション。

沖本先生は私と一緒に、
立教大学大学院の特任教授に就任し、
一緒に退任した。

見事な家具が揃ったリビングルーム。
20140329062148.jpg

ここに立教の青淵正幸先生、
修了生の大石華愛さん、
4月から2年次の内田英二さん、
林大輔さんが集まった。
20140329062208.jpg
(沖本先生のfacebookからお借りしました。
青淵先生の写真は撮り損ね。この写真は林さんがシャッターを切った)

沖本先生や私は完全に、
「寝床で長く過ごしすぎない組」。

大石さんや内田さん、林さんは、
「30分以内の短い昼寝組」。

青淵先生も、
後者に近いか。

いずれにしても楽しい懇親。
心から感謝したい。

さて、みんなの党代表の渡辺喜美衆議院議員。
DHC吉田嘉明会長から、
選挙前に8億円の借入れ。

DHCはDaigaku Honyaku Centerの略。
つまり「大学翻訳センター」。
大学研究室に対する洋書翻訳委託業で創業。
その後、化粧品の通信販売で当てて、
現在、年商1200億円くらい。

渡辺喜美の政治生命。
風前のともしび。

一方、居酒屋のワタミ。
2013年度連結売上高は1578億円。
2014年度中に60店を閉店する。
全店舗数の約1割。

閉店店舗の人員で、
他の店舗の慢性的人手不足解消を狙う。

2008年6月、
ワタミフードサービスの女性従業員が自殺。
2012年2月、神奈川労働局が、
過労による労働災害を正式認定。

創業者は渡邉美樹参議院議員。

二人のワタナベ国会議員も、
そしてすべての働く人たちも、
「二相睡眠のススメ」には、
おおいに耳を傾け、
心安らかに生きるべきだろう。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
サンフランシスコ&サクラメント視察研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年8月
« 7月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.