結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年01月14日(火曜日)

地域密着・富山第一の優勝とサントリーのビーム買収

第92回全国高校サッカー選手権の決勝。

石川の星陵高校対富山第一高校。
北陸勢同士の決勝。

残念ながらというか、
リアルタイム観戦はできなかったが、
素晴らしい熱戦。

後半42分まで星陵が2対0でリード。

そこから富山第一が1点を取り、
ロスタイムにペナルティキックで追いついた。

さらに延長戦の後半終了間際。
もうペナルティキック合戦かと思わせたが、
ギリギリに劇的な決勝ゴール。

富山県に初の日本一をもたらした。

新聞やテレビでも盛んに報じられたが、
両チームは対照的。

星陵は、歴史を持つ名門チーム。

この日、日本代表のエース本田圭佑が、
イタリアのプロリーグ・セリエAデビュー。
名門中の名門ACミランへの世紀の移籍直後、
大注目の中の堂々たるプレー。

その本田圭佑も星陵出身。

だから星陵には、
県外から好選手が集う。
いわばエリート軍団。

星稜に対し、
富山第一は、
全員が自宅生。

地域密着のチームづくり。

小売サービス業でいえば、
全国チェーン、リージョナルチェーンの星陵、
ローカルチェーンの富山第一。

だからというわけでもないが、
富山第一、
主将は大塚一朗監督の次男・翔。
つまり「親子鷹」。

そのローカルが劇的な逆転。

面白い対比。

この対比がいいゲームを、
陰で演出した。

さて昨日の夜は、立教大学で、
サービスマーケティングの講義。

ゲスト講師は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
略してCCL。

12号館の講師控室で、
打ち合わせ。
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そして7号館7203号教室。
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実は昨日は成人の日の祝日で、
全学休校。

通常、祝祭日も、
社会人大学院のビジネスデザイン研究科は、
講義をする。

ところが成人の日は、
むしろ例外的に休校。

正門は開けられていたが、
全館閉鎖していた。

まったくの私の勘違いで、
講義の予告をしたので、
迷ったが、決行。

警備室に頼み込んで、
7号館を開館してもらった。

しかし、それでも、
履修生や結城ゼミ生が参集してくれて、
実にいい授業となった。
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テーマは、
「ビッグデータCRM」
最先端のマーケティングを論じ、
紹介してもらった。

CRMは、
カスタマー・リレーションシップ・マネジメント。

CCL社長の米倉裕之さん。
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そlして、本田貴洋さん(右)と、
越尾由紀さん(左)。
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本田さんが小売業のケーススタディ、
越尾さんがメーカーのケーススタディ。

素晴らしい内容だった。

CCLからは応援団も参加。
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左が石井賢治さん、
右が島崎尚子さん。

この講義は、
立教だけではもったいない。

思い付きや付け焼刃の
似非マーケティングではない。

膨大なデータに基づいた
真正マーケティング。

今後、商人舎などで、
公開しようと思う。

昨年、月刊『商人舎』5月号。
「ニッポンCRM元年!!」の特集を組んだ。

それ以降も、CRMは、
凄い進化ぶり。

ノンコモディティの商品とサービスは、
ID-POSデータを活用しなければ、
把握できないし、活用できない。

CCLの皆さんに心から感謝したい。
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一夜開けて、今日。

夕方から、横浜のオフィスで、
商人舎magazineのweb会議。

Webコンサルタントの猪股信吾さんが、
いわばこのチームのリーダー。

システムエンジニアの長谷川温子さん、
デジタル・デザイナーの田中翔太さん、
facebookコンサルタントの内田憲一郎さん。

そこに商人舎チーフエディターの渋木克久、
ゼネラルマネジャーの亀谷しづえ。
エディターの鈴木綾子。

みんなで商人舎magazineの1カ月のデータを、
分析し、意見を交わし、改善案を出し、
それをスケジューリングする。

だんだん、会議にも慣れてきて、
てきぱきと有用な決断が下される。

たいてい猪股さんが結論を導き出し、
私が了解して、決定される。

そして、今回も、
2月1日と2月10日に、
新しい試みを始めることとなった。

毎月のイノベーション。
紙の月刊雑誌では、
こんなことはなかった。

そして、全員写真。
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いかが?
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商人舎magazine、
毎月のように、
便利になります。

今日のDaily商人舎は、
「ライフ第3四半期
売上高2.3%・経常20%増」

さて今朝の日経新聞一面トップ。
「サントリー、米首位を買収」

サントリーホールディングスが、
アメリカの蒸留酒最大手メーカーのビーム社を、
総額160億ドルで買収することで合意。
1ドル100円換算で1兆6000億円。

ビームの創業は1795年。
バーボンウィスキーが主力商品。
ブランドは、ジムビームやメーカーズマークなど。

2012年の売上高は小売りベースで71億ドル。
販売数量は3800万ケース(9リットル換算)。

サントリーはこれで、
世界蒸留酒メーカー・ランキング3位。
これまでは10位だった。

世界1位は、
イギリスのディアジオ。

ジョニー・ウォーカーを持つ。
年間売上高319億ドル。

世界2位は、
フランスのペルノ・リカール。

シーバスリーガル。
187億ドル。

そして第3位が、
日米合同のサントリー+ビーム。

95億ドル。

1位はサントリーの3倍、2位は2倍。
そんなグローバル3位。

しかし1兆6000億円の買収。
サントリー社長・佐治信忠さんのコメント。
「一世一代の大勝負」

「ビールで世界で戦うのは厳しい。
利益率が高く、新規参入の少ない
蒸留酒の拡大が中心になる」

日本というローカルで断トツになり、
それから世界第3位に。

しかし世界で闘うために、
蒸留酒のカテゴリーに絞り込んだ。

ポジショニング戦略の第7項。
「ターゲットを小さくして
それを独占すること」

定石通り。

富山第一もサントリーも、
ポジショニング戦略である。

〈結城義晴〉

2014年01月13日(月曜日)

朝日新聞と『商人舎』の岡田卓也「商人の地位」と「損得より善悪」

Everybody! Good Monday!
[2014vol2]

2014年第3週。
月曜日は、
成人の日の祝日です。

正月明けの今年最初の三連休。
いかがだったろう。

三連休の営業の仕方。
今年は三連休以上が8回あるので、
その自社、自店なりのパターンを、
しっかり把握しておきたい。

企画を確認し、
数字を分析し、
改善点をまとめておく。

Plan⇒do
Do⇒check
Check⇒act

このPDCAのサイクルを、
三連休の営業で回していく。

ただしこれは店ごとに検証しておくこと。
店ごとに癖がある。

その違いは現在、重大な意味を持つ。
店ごとの三連休のPDCA。
それがより大きな成果を導き出す。

商人舎magazine、
Weekly商人舎の月曜日は、
「今週の販促企画」

Weekly Promotionは、
月曜朝一を参照してください。

さて今朝の朝日新聞経済面。
「商人魂燃ゆ1」
岡田卓也さんが語る。
イオン名誉会長相談役。

月刊『商人舎』新年1月号は、
一昨昨日の10日に発刊されたばかり。
その巻頭の新春特別インタビューも、
岡田卓也さん。
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こちらのタイトルは、
「商いは変わるが、
理念は変わらない」

朝日新聞のコメントを読んでいると、
私自身のインタビューが甦る。

朝日新聞では、
「商人の地位を高めたい」
だから会社を大きくした。
価格決定権をメーカーから奪いたい、
商品を安く提供したい、
この思いも商人の地位のため。

「モノがろくに買えなかった戦時中の経験が、
私の商人魂に火をつけることになった」

商人舎でも、
「いちばん問題なのは
戦争経験のある人間が
いなくなってきたということです。
あと10年もしたら
誰もいなくなってしまいます」

「ひとたび戦争になったら
小売業はなくなってしまいます。
実際に先の大戦では
全部なくなったのです」

戦争経験の貴重さを語る。

結城。
「戦争経験があるということは、
戦争がよくないことだと
わかっているということでしょうか」

岡田さん。
「戦争がどんなに悲惨なものかも
わかっているという意味です。
法律も人権も何もない状態になるのですから」

現在のことも指摘する。
「例えば原子力発電所は
科学の進歩の大きな成果ですが、
今回のように自然災害が起こると
制御できなくなります」

「私は『経済』も『科学』も、
『道徳』に裏づけされていないと、
とんでもない世の中になる」

これが岡田卓也さんの88歳の思い。
日本社会全体を見ている。

商人としての道徳。
私がいつも倉本長治の教えとして語る。
「損得より先に善悪を考えよう」
朝日新聞の記事も、
できれば読んでもらいたい。

もちろん商人舎magazineも。

今、NHKが話題にしているのが、
黒田勘兵衛。
戦国時代の参謀。
その言葉は、
「我人に媚びず、
富貴を望まず

岡田卓也さんも、そうだ。

会社を大きくしたけれど、
「富貴を望まず」である。

だから岡田元也現社長も、
出張はエコノミークラスだ。

それがイオンでは、
代々続けられている。

一方、日本経済新聞一面に、
「コンビニ 国内4800店出店」の記事。

コンビニエンスストア大手5社は、
2014年度に国内合計で
4800店を出店。

セブン-イレブン・ジャパン、
ローソン、ファミリーマート、
サークルKサンクス、ミニストップ。
これが大手5社。

出店から閉店を引いた純増数は、
3200店程度。

だから閉店数も1600店ある。

いずれも過去最多。

上位3社も
そろって1000店以上の出店。
これは初めて。

国内店舗はすでに5万店を超え、
かくてコンビニは「消耗戦」の様相。

13年度の新規出店は計約4560店。
14年度は6%増。

最大手のセブンは14年度、
約900億円の投資で1600店以上の出店計画。
純増数は1200店。

結果として14年度末には、
店舗数1万7000店超。
売上高シェアは4割が凄い。

2位ローソンは14年度、1000店の新規出店計画。
首都圏が中心だった「ナチュラルローソン」を
全国で出店する。

ファミマは1500店の出店。
13年度と同水準。

ドラッグストアや調剤薬局と提携し、
「融合店」を200店以上出店。

サークルKサンクスも600店計画。
13年度より2割増。

かくて消耗戦模様。
記事には書かれていないが、
その後、どうなるか。

私は「寡占から三占へ」と予言している。

寡占は数社によって、
その市場のほとんどが占有されること。
三占は、三者によって、
そのほとんどが占有されること。

現在、寡占の典型のコンビニ業界、
必ず三占に至る。

ただしこのコンビニの消耗戦が、
岡田卓也さんの「商人の地位」につながるか。

「我人に媚びず、
富貴を望まず」

そして「損得より先に善悪を考える」

消耗戦の中で、
「善悪」を失ったら、
地位は向上しない。

では、みなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年01月12日(日曜日)

ジジは大人[日曜版2014vol2]

ジジです。
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ねむい。
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すごく。
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ここのところ、
おとうさんが、
夜もねなかったので、
ボクもおきていた。
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だから、ねむい。
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でも、おとうさん、
朝はやく、
でかけていった。
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ロンブンがおわったから、
ゴルフ。
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そして、夕陽と富士とヒコーキ。
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富士山がうつくしい。
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かえってきました。
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ボクもおきる。
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でも、まだねむいので、
ボクのお部屋で、
まってます。
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おとうさん、
おかえり。
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でも、むかえに、
いこうか。
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どうしようか。
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そうしたら、
へんなヤツがきた。
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ボクはあとずさり。
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キミはだれ?
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へんな顔。
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ちかづいてきた。
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ムシ。
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おとうさん。
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これ、だれ?
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ボクのなかま?
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なかよく、
するんでしょ?
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わかってます。
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ボクはもう、
おとなです。

よろしく。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年01月11日(土曜日)

立教大学大学院結城ゼミ修士論文完成・提出と「私の好きな人」

今年度の修士論文提出が、
終りました。

おめでとう。

やっと正月がやってきた。
そんな気分です。

立教大学の社会人大学院。
ビジネスデザイン研究科。
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社会人となってから、
また経営管理学修士の総合的な勉強をする。
最後に修士論文を書き上げて、
修了する。

2年間の集大成が、
この論文に凝縮されています。

キャンパスの銀杏も
すっかりトリミングされて、
気分はすっきり。
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今日は2時から、
結城ゼミ。

といっても、
論文提出期限が、
夕方5時だから、
余裕のある人、
ギリギリまで頑張る人、
さまざま。

今年のゼミ長の足立幸一君に、
私は言った。
「ロスタイムまで、
ゴールを狙え!」

足立君にだけ実感できる言い回し。

その通りに、インジャリータイムまで粘って、
見事な論文を書き上げた。

結城ゼミ伝統のテーマ。
「業態とフォーマット」
建材とホームセンターを材料に、
実に精力的に調査・研究し、
確かな修士論文に仕上げた。

日本ホームセンター研究所の高橋直樹所長に、
読んでもらいたいくらいだ。
おめでとう。

倉内和博君と細野直樹君。
提出前に、緊張と喜びの記念写真。
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右の倉内君は、
「医療機器流通問題」を、
左の細野君は、
「食品ロスと廃棄問題」を、
それぞれ修士論文のテーマにして、
素晴らしい成果を上げた。

さらに塩田木綿子さんは、
「有機農産物の関係性マーケティング」、
李ヨンギョンさんは、
「価格プロモーションが
消費者の購買行動と
ブランドロイヤルティに与える
影響に関する研究」、
山﨑亮君は、
「志向性と顧客セグメンテーション」。

それぞれに、
最先端の現代的なテーマを、
丹念に学び、調べ、考えて、
修士論文とした。

彼らの成果を全部集めると、
2013年の流通サービス業や、
マーケティングの世界が、
美しく描き出されることになる。

一つひとつの論述は、
キャンパスの銀杏の木の如く、
天に向かって指針を示している。
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心から、おめでとう。
心から、ありがとう。

かくて2013年度の結城ゼミ、
あとは修士論文審査会を残すのみとなった。

1月24日・25日に開催される。

さて昨日は、
横浜みなとみらい。
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ベイホテル東急。

そして午後から夜にかけて、
東京・昭島。
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フォレスト・イン昭和館。

新年の交流。

その間も私は、
論文を抱えて、
読み続けた。

仮眠・徹夜、仮眠・徹夜。
しかし私にとって、
最後の楽しみのようなもの。
ちょっと名残惜しいくらいだった。

では今日の終りに
久しぶりに〈結城義晴詩集〉より。

「私の好きな人」
笑顔の人。
はっきりとした人。
晴れやかな人。

機敏な人。
元気な人。
清潔な人。

素直な人。
明るい人。
意欲ある人。

勇気ある人。
正義の人。
まっ正直な人。

優しい人。
耐える人。
辛抱強い人。

太っていても、やせていても。
大きくても、小さくても。
若くても、老いていても。

男でも、女でも。
日本人でも、外国人でも。
豊かでも、貧しくても。

心の力を持つ人。
頭の力のある人。
言葉の力を有する人。

私の好きな人。
ほんものの商人。
素晴らしい人間。

〈『Message』2004年商業界刊〉

みなさん、ゆっくり、
祝杯を挙げてください。
良い週末を。
良い成人の日を。
〈結城義晴〉

2014年01月10日(金曜日)

月刊『商人舎』1月号発売! 昨日AJS・今日エコス会の新年交友録

月刊『商人舎』本日発売。
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新年1月号の特集は、
イオンモール幕張新都心
次世代型超巨大モールとフューチャーGMSを全裸にする!!

商人舎magazineで、
目次をお楽しみください。

もうおなじみとなったかもしれませんが、
月刊『商人舎』には、
表紙に文章があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Cover Message

2013年12月20日、
金曜日午前9時、
グランドオープン。

千葉県千葉市美浜区。
イオンの総力を結集した
フラッグシップモール登場。

核店舗はイオンリテイルのフューチャーGMS。
初ブランド・新業態91店舗、
千葉県初出店85店舗を含む
360テナント専門店群。

敷地19万㎡、総賃貸面積13万㎡、
駐車台数7300台、総従業員6000名。

コトとモノ、商品とサービス。
無形財と有形財。
さらにスポーツ、ペット、
シネマ、芸能、アニメ、エトセトラ。

垣根を超えた各業界トッププレイヤーの
新たなチャレンジ。

そのうえにO2Oやオムニチャネル。

それらをすべて融合させて、
化学反応を引き起こさんばかりに
企図された次世代型モール群による街づくり。

越谷レイクタウンから5年の時空を経て、
関東圏全域からアジア各国の観光客にまで
商圏を広げ尽くした巨大モール。

日本最大リテーラー渾身の
作品群を徹底解剖し、
その未来像を俯瞰する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
特集のサブタイトルは、
「全裸にする!!」

商人舎magazineだからこそ、
こんな言い回ししても、
誇大表現にはならない。

何しろwebサイトだから、
巨大モールを全裸にするくらい、
写真を多用して編集できる。

わざわざ幕張に行かなくとも、
全体像は把握できるつくりになっている。
是非是非、ご覧下さい。
そして購読者になってください。

さてこの2日間の行動日誌。
忙しかった。

昨日9日午後は、
AJSの新年トップ研修会。
オール日本スーパーマーケット協会。

いつものように横浜みなとみらい、
横浜ベイホテル東急。
観覧車が見える。
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この冬一番の寒さで、
横浜港も空気が透き通っている。
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基調講演は竹中平蔵さん。
慶応義塾大学総合政策学部教授。
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講演テーマは、
「2014年!
日本経済の課題と今後の展望」
世界経済の2014年予測から、
アベノミクスの三本の矢まで、
的確でわかりやすい分析は秀逸。
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学者と政治家。
二足の草鞋を履いた経験が、
この人を一回りも二回りも大きくした。

やがて国政に復帰するときが、
必ずやってくるに違いない。

講演では、国家戦略特区、コンセッション、
さらに2020オリンピックと、
日本の成長戦略の方向性が示された。

一昨年のロンドン五輪の後、
ロンドンはニューヨークを抜いて、
世界最高の都市になった。

今、国際会議なども、
ロンドンでの開催が一番多い。

東京も五輪のあとは、
そうなるに違いない。

この竹中さんの分析は、
日本人を大いに励ますことになる。

ちなみに商人舎では、
今年4月10日から17日まで、
そのロンドンへの視察研修会を企画している。

もちろんその後、
スペイン・バルセロナへ行く。

メルカドーナを見に。

今、最も刺激的で、
学習効果が高いツアーだ。

申込みは、
info@hyoninsha.co.jpへ。

昨日このことを書いたら早くも、
1社11人の申し込みがあった。

早目に参加の意思表明をしてください。
席が埋まってしまう危険性が出てきた。

竹中さんの講演のあとは、
650名が一堂に着座しての夕食懇親会。

はじめに協会主催のパフォーマンス。
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スーパーマーケットの現在を、
語りと映像で分かりやすく説明。
AJSらしくて、とてもよかった。

乾杯のあいさつは元気よく田中保徳さん。
サントリービア&スピリッツ社長。
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そして懇親。
隣の席で会話が弾んだのは、
㈱コノミヤ社長の芋縄隆史さん。
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AJS協会会長の荒井伸也さん。
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まだまだお元気。

AJS副会長の井上保さん。
㈱関西スーパーマーケット社長。
日本小売業協会会長の土方清さん(右)。
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土方さんとは、
タイ小売業協会のチャチャイ専務理事の話題で、
盛り上がった。

AJS副会長の中野義久さん。
㈱ヤマナカ社長。
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固い握手。

さらにAJS副会長の田尻一さん。
サミット㈱社長。
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facebook友達。

㈱キョーエイ社長の埴渕一夫さん。
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今年は再び、阿波踊り。
行きます。

㈱いちやまマート社長の三科雅嗣さん。
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PB美味安心で糖質カット商品を開発している。

㈱マツモト社長の松本隆文さん。
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冬山の大山に登るとか。

㈱紅谷商事社長の秦勝重さん。
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寒い寒い青森からやって来てくれた。

関西スーパーマーケットの福谷耕治さん。
常務取締役営業本部長。
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コーネル・ジャパン伝説の1期生。

東洋水産㈱社長の小畑一雄さん。
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小畑さん、ヒットを飛ばして、元気です。

日清オイリオグループ㈱専務の芋川文雄さんと
㈱紀文食品副会長の高市泰明さん(右)。
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お二人とも食品業界の重鎮。

エバラ食品工業㈱社長の宮崎遵さん(右)と
幹部の皆さん。
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横浜市西区北幸のお隣さん。

宮本洋一さん(左)と松井康彦さん(中)。
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宮本さんはブルーチップ㈱社長、
松井さんは商人舎エグゼクティブプロデューサー。

三井食品㈱副社長の松本裕之さん。
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バルセロナにご一緒した。

中締めは㈱山星屋専務の河野敬さん。
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決まりました。

そして最後にホテルのロビーで
埴渕さん、三科さん、宮本さんと。
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別名「糖質ダイエット・チーム」。

会がお開きになるころには、
みなとみらいのベイエリアも美しい夜景。
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ホテルの部屋で松井さんとゆっくり歓談。
AJSのこと、商人舎の未来のこと、
そして二人の古巣㈱商業界のこと。
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七色に染まる観覧車を眼下に、
夜は更けていく。
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私は仮眠してから、
結城ゼミ生の修士論文読み。
徹夜。

そして今日は、
そのままホテルから青梅線昭島へ。
こちらは眼下に関東平原。
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エコス会総会・賀詞交歓会。
場所はフォレスト・イン昭和館。
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こちらの特別講演は、
第95代総理大臣・野田佳彦衆議院議員。
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いちばんおもしろかったのは、
箱根駅伝のたとえ。
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「私は山登りの5区だったが、
安倍さんは山下りの6区だ」

これだけは、言いえて妙。

その後、賀詞交歓会。
エコス会会長のあいさつは國分勘兵衛さん。
国分㈱会長兼社長。
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そして㈱エコス会長の平富郎さん。
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平さんんはいつも真剣。
スーパーマーケットは、
もっと勉強しなければならないと檄。
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続いてエコス社長の平邦雄さん。
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「なんとか増収増益ができます。
ありがとうございました」

さらにエコス会副会長、
㈱日本アクセス社長の田中茂治さん。
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そしてエコス役員・幹部の皆さんが登壇し、
一人ひとりを紹介。
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さらにさらにエコスグループ企業、
宇都宮の㈱たいらやのお二人が登壇。
村上篤三郎社長と平典子専務。
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ここで平会長から重大発表がされた。

今春3月1日、平典子新社長が誕生する。

退任する村上さんがあいさつ。
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平典子さん、頑張ってほしい。
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乾杯は伊藤忠食品社長の星秀一さん。
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新たな1年を祈念して、乾杯。
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早速、村上篤三郎さんと平典子さんと三人で写真。
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村上さん、ほんとうにご苦労様でした。

宇都宮の激戦区で赤字垂れ流しだった会社を、
村上さんは堂々、黒字会社にした。

見事な経営だった。

典子さんがそれを引き継いで、
発展させてくれるに違いない。

㈱さえきセルバホールディングス社長の佐伯行彦さん。
セルコグループ理事長。
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期せずして、私たち2人は、
糖質ダイエットの同志。

そんな人が、
ずいぶん増えた気がする。

同ホールディングス副社長の桑原孝正さん。
セルバ社長。
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エコス常務の三吉敏郎さん。
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いつもの司会、見事でした。
お疲れ様。

㈱ライフコーポレーション専務の並木利昭さん。
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並木さんの行動力、
凄いの一言。

会長の清水信次さんを陰で支える。

今日も紀文食品㈱副社長の高市泰明さんと。
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中締めは三井食品㈱社長の長原光男さん。
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こちらも決まりました。

エコスグループも新たな1年を歩み出した。
平会長のリーダーシップのもと、
一丸となって2014年を突き進むに違いない。
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昨日のAJS、今日のエコス。

その合間に修士論文。
もう一晩で終わります。

私は今、登りの5区の最後。
明朝は下りの6区だ。

希望をもって、頑張ろう。

〈結城義晴〉

2014年01月09日(木曜日)

ヤオコー社長の川野澄人さんがメルカドーナに行った! という話

今朝、月刊『商人舎』新年1月号が、
印刷されてきた。
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㈱日本名刺印刷の鈴木堅社長自ら、
新年の挨拶がてら届けてくれた。

このこまめさ、素早さ、ホスピタリティ。

ありがたい。

堅さんは、
ベンチャー企業の若き創業者。
私が見込んだ人物。

ユニークな名刺印刷業を興し、
さらに企業を飛躍的に発展させるべく
大きなビジョンをもっている。

若き経営者といえば、
朝川康誠さん。
㈱USEI代表取締役社長。
立教大学大学院修士号をもつ結城ゼミ3期生。

新年のメールをいただいた。

結城先生
新年あけまして
おめでとうございます。

今年も結城先生のエネルギッシュな活躍を、
楽しみにしております。

例えるなら、
最新鋭とアナログを併存させた
『リニア蒸気機関車』のような。
最先端でありながら、
人間の細やかな機微を忘れない。
先生の存在そのものが
オクシモロンなのかもしれません。
〈褒め過ぎだぞ! 朝川くん〉

私は新年になると、
いくつかの儀式を行うのですが、
その中の大切な儀式のひとつが
商人舎設立時の先生のブログを読むことです。
あそこに書かれている熱気が、
私を一年間走らせてくれます。

先生の教えや多くの出会いに恵まれ、
就任時から2013年12月末までで、
店舗規模は2.77倍に、
時価総額は400倍になりました。

ひとつの指標としては嬉しく思いますが、
見据える先はまだまだ遥か彼方にあります。
ひとつひとつのマイルストーンを大事にしながら、
2014年も情熱と野心と優しさで、
走りぬく所存です。

どうかお力添えいただければと思います。

先生の取材されてきたレジェンドと比べ
未だ足元にも及びませんが、
愚直に邁進していく所存です。
本年もよろしくお願いいたします。

たくさんの若い経営者、実務家たちが、
まだまだ遠くを見つめながら、
仕事に邁進する。

その姿を見つめながら、
応援しながら、
私も励まされる。

日経新聞夕刊『人間発見』欄。
今週はヤオコー会長の川野幸夫さんが登場。
タイトルは、「まあまあ」は「まだまだ」。

埼玉県を中心に1都6県で店舗を展開。
2013年3月期まで24期連続の増収増益。

月曜日から始まった連載だが、
その6日のインタビューの巻頭で、
いきなり語る。
「先日、社長(次男の川野澄人氏)らが
スペインの『メルカドーナ』を視察しました」

およよ!

川野澄人さん、
メルカドーナに行ったんだ。

もちろん、月刊『商人舎』11月号を、
読んでの行動に違いない。

嬉しいかぎり。

しかし澄人社長、素早い。

「スペインという国は、
長い時間をかけて食事を楽しむ志向が強く、
2兆円以上の年間売上高があるそうです」

そう、メルカドーナの年商は190億ユーロ。
2兆4800億円で、1411店舗。

「スーパーマーケットの役割は、
まさにそこにあります。
最近まで大量生産・販売型の
消費スタイルが主流でしたが、
今は変わりつつあります」
マス・マーケティング、
マス・マーチャンダイジングから、
マス・カスタマイゼーションへ。

「スーパーマーケットという業態が
行き詰まっているのではなく、
コモディ ティでは
満足しなくなっている顧客志向に
対応できていないからです」

コモディティとノンコモディティ、
そのコンビネーション。

「ヤオコーは20年前から
従来型の経営から転換を進めてきました。
当時、バブルもはじけ、
スーパー業界の業績は悪化。
実は大型店の出店規制によって守られた業界で、
店舗さえ出せれば成長できたわけです」

規制に守られた業界だった。
正しい認識。

「業績不振は不況だけでなく、
店舗の中身が同質化するという内なる問題でした」
コモディティ化現象。

「日本もスペインのように
食文化を大事にする国です。
そこで日本人の望む方向に
店をつくろうとかじを切ったのです」

これこそフード&ベバレッジ・マーケティング。

「にぎわいをつくろうと
調理場を見えるようにしたり、
夕飯の提案をしたり、
自分たちが目指すべきスーパーマーケットとは
何かを追求したのです」

このインタビューのなかで、
川野幸夫さんの御母堂トモさんの言葉が出てくる。

「お客様の『まあまあ』は『まだまだ』だ」

「売り手の便利は買い手の不便」

川野さんは述懐する。
「母の残してくれた基礎の上に
自分の考えを築き、
ヤオコーの経営に取り組みました」

「スーパーマーケットは政治力も弱いし、
社会的な地位も高くありません。
これまで大半のスーパーマーケットは
地方の名士という立場に満足していました。
私も口べただし、対外活動は苦手です。
ですが雇用吸収力が大きい産業として
発言力を大きくする必要があります。
他の産業に負けない人材を採用し、
今以上の職場環境をつくることは
私の使命です」

最近の川野さんは、
この使命感をよく口にする。

「もちろん自助努力も大事です。
最近は地方の中小スーパーにはまず
ドル箱店をつくることを勧めています。
余裕がないといい考えが浮かばないし、
価格競争に走りがちになります。
社員への当たりもきつくなる」

まず、ドル箱店舗づくり。

「社長を見ていると『安心する』
という雰囲気をつくれば、
社員もがんばり、
好循環が生まれますよ」

好循環企業。
これこそメルカドーナの代名詞。

ハーバード・ビジネスレビューが、
コストコやトレーダー・ジョーと並べて、
メルカドーナを評価したコンセプト。

好循環企業。

ヤオコーは、
その好循環企業を志向している。

今年の商人舎海外研修会の第1回は、
4月10日~17日。

目的地は、
スペインのバルセロナと、
イギリスのロンドン。

バルセロナでは、
メルカドーナ
を訪れる。
結城義晴の熱のこもった解説がつく。

ロンドンはいま、
ニューヨークを抜いて世界最高の都市。
それはロンドン・オリンピックで、
都市機能の破壊的イノベーションが、
果たされたから。
今日の講演で、
竹中平蔵慶応大学教授が語っていた。

そのロンドンのテスコ、セインズベリー、
そしてウォルマート・アズダ、
さらにウェイトローズ、
マークス&スペンサーなどを、
訪問して、学ぶ。

もちろんウェグマンズやホールフーズに、
多大な影響を与え続けるハロッズも。
世界最高峰の百貨店。

さらにドイツから侵入してきたディスカウンター、
アルディやリドルも訪問して分析する。

是非、ご参加ください。
申込みは、
info@shoninsha.co.jpまで。

しかし鈴木堅さん、
朝川康誠さん、
そして川野澄人さん。

その行動力とスピード。
ビジョンと志。

若き経営者たちの時代が、
やって来ている。

私も負けられない。
『リニア蒸気機関車』でもいいから、
突っ走る。

〈結城義晴〉

2014年01月08日(水曜日)

杉山通敬「心技体/oneness」と権藤博「後退の許容/やらない我慢」

AJSネットワークと、
TERAOKA NEW BARANCE。
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前者は、月刊で、
オール日本スーパーマーケット協会の機関誌。
後者は季刊で、
寺岡精工グループの機関誌。

前者は2007年11月から、
後者はもう覚えていないくらい前から、
コラムやエッセイを書いている。

正月号が届いて、目を通す。
ちょっとした喜び。

さて、「心技体」。
スポーツなどでよく使われる。

大辞林では、
「精神力・技術・体力の総称」とある。

精神力が心、
技術力が技、
体力がそのものずばりで体。

そのいずれもが大事で、
それらのバランスがとられている必要がある。

経営にも、仕事にも、
この「心技体」という概念は、
たびたび応用される。

アメリカには、
この「心技体」といった言葉があるのか。
あるいは同じような概念を、
どう表現するのか。

2008年に亡くなった杉山通敬。
かつて、日本の「心技体」を、
丁寧に説明した後で、
スティーブ・クックに尋ねた。
クックは米国人プロゴルファー。

答えは、
「oneness」。

なるほど!

プログレッシブ英和辞典では、
1 単一性、 統一(性)、同一性、不変性。
2 (思想・感情・目的などの)一致、調和。

日本の心技体と、
Americanのoneness。

なるほど!

朝から妙に納得。

日経Web刊の昨年12月31日版。
コラム『悠々球論』。
野球評論家の権藤博が書く。
「これなら続く、
元日からの肉体改造法」

権藤は社会人野球ブリヂストンタイヤから、
中日ドラゴンズに入団。
その1961年に35勝19敗、
沢村賞、新人王、
ゴールデングラブ賞などを総なめ。

この年は全130試合のうち69試合に登板。
投球回数429.1回、奪三振310、防御率1.70。

あの田中将大ですら、
こんなことはできない。

連投に次ぐ連投。
今なら流行語大賞になるだろうが、
「権藤、権藤、雨、権藤」
この後、まだ続く。
「雨、雨、権藤、雨、権藤」

とにかくすごい投手で、
稲尾和久を尊敬していた。
同郷の西鉄ライオンズの鉄腕。

酷使がたたって、
30歳で現役引退。

しかしその後、指導者としては、
見事に自分の経験を活かし、
「奔放主義」を掲げて大活躍。

考え方は、
ドラッカー先生の「自己管理・目標管理」に、
最も近い野球人。

1998年に横浜ベイスターズ監督に昇格、
38年ぶりのリーグ優勝と日本一。

このチームは1950年創設だが、
たった2回しか優勝していない。

はじめての優勝は1960年。
西鉄の監督だった三原脩を招聘、
最下位からのリーグ制覇、そして日本一。

権藤の指導者としての能力の高さは、
このことだけでも証明されている。

その権藤のコラム。
年の初めの目標。
「怖いのは三日坊主」。

権藤が編み出したのは、
「持続可能なトレーニング法」。

吉川英治の宮本武蔵を、
権藤が読んでひらめいた。

社会人野球選手の頃のこと。

「剣士を目指す少年が体を鍛えるときに、
成長していくアサだかケシの葉を
毎日飛び越える稽古をする」

「やがてアサの葉は人の背丈より伸び、
180センチくらいになるが、
毎日クリアしていくことで
知らず知らずのうちに跳躍力が付き、
ついにはその高さでも飛び越えられるようになる」

「これだと私は思った。
体のトレーニングでも勉強でも、
最初からきついことをしたり、
急に負荷を増したりするから、
ああやーめた、ということになる」

「自分でも気づかないくらい、
毎日少しずつトレーニングを上積みしていけば、
肉体的にも精神的にもつらくならずに済む。
これなら続けられるはずだ……」

社会人1年目の正月から、
権藤が始めたのが「アサの葉式」。

その成果が実って、
プロ野球選手になることができ、
「権藤、権藤、雨、権藤」
「雨、雨、権藤、雨、権藤」。

ただしこの権藤の「アサの葉式」。
ポイントが2つある。

「痛みが出たときにどうしたか。
私は自分に『後退』を許した。
体を痛めては元も子もないから、
もう一度、前に戻ってやり直す」

「肉体や精神が『ギブアップ』と悲鳴をあげる前に、
緩めるのが続けるためのコツだ」
これが第1のポイント。
つまり「後退の許容」。

第2は、「やらない我慢」。

「『もっとトレーニングしたい』という誘惑に
打ち勝たなければならない」

つまり、「トレーニングを『しない』という我慢」。

「あと1回ずつやれば、
あしたの分までできるじゃないか、
トレーニングの貯金ができるじゃないか、
という欲が絶対に出てくる。
この欲を抑えて、
1回で切り上げるのがミソだ」。

権藤は述懐する。
「皆さん、やってみればわかると思うが、
この我慢がなかなかしんどい」

「はやる気持ちを抑えて、
アサの葉の成長を追うようにじっくり、
少しずつやっていく」

権藤の結論。
「何事も『やる我慢』と同じくらい
『やらない我慢』が難しいのだ」

なるほど!

妙に納得。

ステージを上げろ、
ステージを上げろ。
過去最高、これまでで最大!

そんなことを連呼する御仁には、
権藤を学んでもらわねばならない。
「後退の許容」と「やらない我慢」。

心技体とoneness。

そして「後退の許容」と「やらない我慢」。

仕事にも勉強にも、
経営や事業にも、
そして自身の健康管理にも、
大いに役立つ考え方だ。

商人舎の今年の標語。
そして1月の標語。
「こまかく・きびしく・しつこく・なかよく」

「なかよく」を加えたことにも、
権藤博と同じような意味がある。

〈結城義晴〉

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