結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年08月15日(木曜日)

お盆中日・終戦記念日に商売の神様を考える

2013年、
お盆中日。
そして68回目の終戦記念日。

私の家は浄土真宗で、
中学高校はカトリック系だった。
しかし私自身は、無宗教。

それでも今日は、
霊や魂について考える。
絶対的な存在に思いを巡らせる。

結論は出ないが、厳粛な気持ちになる。
これについて、人と議論する気はまったくない。
完全なる個人の問題だと思っている。

ただし、
商売の神様の存在は、
信じている。

商売の神様に、
そっぽを向かれた店は、
廃れる。

商売の神様に、
見放された企業は、
滅びる。

商売の神様に、
愛でられた商人は、
栄える。

商売の神様と、
ともに歩むマーチャントには、
繁盛が約束される。

この商売の神様は、
お客様ではない。
それを超えた存在である。

店は客のためにあり、
店員とともに栄える。
店主とともに滅びる。

この概念すべてをつかさどる者、
この考え方を守り支える存在。
それが商売の神様である。

商売に比べればずっと軽いものだが、
ゴルフの神様も、
ちょっとだけ、信じている。

ゴルフの神様に、
見はなされたゴルファーは、
悲惨な一日を体験することになる。

野球の神様も、
同じように、
信じている。

甲子園球児は全員が、
野球の神様に、
愛されている。

だからすべてのプレー、
すべての失敗すら、
感動を呼び起こす。

無宗教と言いながら、
たくさんの神様を
信じている。

結城義晴は、
無宗教者の多神教者。
これを矛盾と呼ぶのだろうか。

まあ、いい。
この件に関して、
人と議論するつもりはまったくない。

しかし、
お盆中日。
終戦記念日。

私はひたすら、
無宗教者でいながら、
商売の神様を信じていたい。

〈結城義晴〉

2013年08月14日(水曜日)

矢沢永吉の「たのしめ!」と消費増税後に頭角現す新成長企業

8月14日、
お盆休みの真ん中。

先ほど携帯電話に、
日経新聞の白鳥和生さんから連絡。
消費産業局次長。

私の寄稿文が、
金曜日に掲載される。
その確認。

白鳥さんはお盆期間も働いている。
9月に、夏休みを取るとか。

新聞記者も働いている。

私たち商人舎も、
それぞれに働いている。

甲子園は2回戦。
まさに熱闘。
2年連続優勝を狙う大阪桐蔭に、
山梨県立日川高校。

いいゲームでした。

一方、モスクワの世界陸上。
テレビ観戦していると、
眠れない。

ワールドワイドの陸上競技の深みに、
どんどん引き込まれていく。

若いファミリーや若者たちは、
海へ山へ。

マスコミからは殊更のように、
高齢者の惨劇が伝わるが、
ほとんどの高齢者たちは、
それなりに、夏を楽しむ。

イオン名誉会長相談役の岡田卓也さんが、
小売業は平和産業であると断じた。
イオンはだから平和産業を志向する。

明日の終戦記念日を前に、
21世紀平和産業の大切さを噛みしめたい。

2013年8月に、
この日本に生きる。
この日本に生かされる。

ありがたい。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言で、
糸井重里さんが訴える。

「たのしめ!」
「最初にこれを聞いたのは、
矢沢永吉さんの口からです」

「よく彼は大きなステージの直前に、
じぶんがどういう気持ちになるかを語ります」

「そりゃあ、心臓がばくばくしてるよ。
できるのか、矢沢。大丈夫なのか‥‥」

「出が近づいてる。逃げるわけにはいかない。
うぉおおおおっって声が聞こえてくるわけよ。
‥‥よし。矢沢、たのしめ!」

矢沢栄吉の「たのしめ!」

「逆に、この恐ろしい場所をたのしむんだ」

矢沢はそう自分に言い聞かせて、
観客の前に歩き出す。

「たのしめ!」っていうことばを、
「たのしいことをやれ」
理解している人もいる。

「楽なこと、楽しいことを選んでやれ、というよりは、
『逃げ出したいような場面に、
じぶんを投げ入れろ』

そして、その状況を『たのしめ!』だったんです」

私、この心理、よくわかる。

「この夏を、たのしめ!」
わたしもみなさんにそう言おう。

さて、商人舎magazine。
月刊『商人舎』紙版は、
読者の手元に届いている。

網のウェブ版は、
休みなし。

8月のMessage of August。
タイトルは、
「ポジショニングしよう!」

ポジション。
位置。
立場、地位。
立ち位置。

ポジショニング。
位置を定めること、位置づけ。
ターゲット顧客の心の中に、
的確なイメージを築き上げること。

マーケティングのSTP。
セグメンテーション、
ターゲティング、
ポジショニング。

仕事のやり方のなかで、
マーケットを細分化し、
そのターゲット顧客に焦点を当て、
その心と頭のなかにイメージを刻みつける。

一番大切なのが、
最後のステップ「ポジショニング」。
際立った位置づけが
なされなければならない。

つまり、
アウトスタンディングな
ポジショニングで
なければならない。

アウトスタンディングな
ポジショニングは、
矮小化されることがない。
客層を広げることができる。

だからアウトスタンディングに、
ポジショニングしよう。
アウトスタンディングな
ポジショニングをしよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それが今月の商人舎標語でもある。

その商人舎magazineの
Monthly商人舎。

8月の特集にすこしずつ、
記事が追加されている。

今日は、ライフ上池台店スタディ。
「都市部アンダー1000㎡店舗実験」の全貌(東京・大田区)

昨日はサミット横浜岡野店&菊名店研究。
「既存店・改修店に見る新MD展開の進捗度」

購読者のみなさん、
ご覧ください。

写真もふんだんに入っています。

それにしても、
今月の商人舎Magazine。
とてもいい。

是非ご覧いただきたいのですが。

さてさて、お盆に入ってニュースは少ない。
そのなかで今日の話題。

日経新聞の企業欄。

今年2013年上半期の3~8月期決算と、
8月本決算の企業の動静。

8月末決算は第1位に、
ファーストリテイリング。
純利益で最高益更新。

海外の、特にアジア中心に積極出店、大幅増益。
為替差益も発生。

国内ユニクロ、既存店の販売は好調。
しかし売れ筋が値下げ商品に偏る。
頭の痛い話。

だから採算悪化。

低価格フォーマットの「ジーユー」は堅調。
私、ずっとジーユーを買っている。

次に、ビックカメラ。
テレビは販売不振が底入れ。
猛暑でエアコンや冷蔵庫の販売も伸長。
コジマを買収し共同仕入れで採算が改善。
営業利益、経常利益とも増益幅が上振れ。

そして島忠。

総合スーパーなどとの競争激化。
既存店売上高が前年下回る。

しかし、来春の消費増税を前に、
日用品、家具ともに「駆け込み需要」。

販売員の接客力強化などで家具の好調続く。
営業増益を確保。

日経Web刊のマーケットに気になる記事。
タイトルは「失速する小売り株」。
証券部の富田美緒記者が書く。

私自身は一切、株式を持たない。

ジャーナリストとして、
株式を保有すると目が曇る。
正しく評価できなくなる。

しかし株価の動静はチェックする。

「消費関連株に失速感」
セブン&アイ・ホールディングスや良品計画、
「12日までは6日続落」
三越伊勢丹ホールディングスも、
「12日まで4日続落」

小売株の「上値が重い要因」は何か。

経済産業省商業販売統計がベースのデータ。
「各種商品」と「衣料品」の2項目合計の販売額は、
2005年以降ずっと減少傾向。
しかし昨年、8年ぶりに増加。

今年に入ってからの半年では
前年の同期間に比べて2%弱増。

東証1部小売業の時価総額上位20社を、
個別銘柄ごとにみると、
好調をキープしているのは4銘柄のみ。
ファーストリテイリング、
ローソン、
コスモス薬品。

記事にももう1社が出ていない。
これが「買い」なのかもしれない。

さてこの記事の消費増税に関する見方。
過去に消費増税が実施された後の局面。

面白い。

「国内の消費関連企業にとって試練」。
当然のことだ。

上場企業も非上場企業も試練を迎えている。

しかし、この時、
「市場で強みを発揮できる企業と
そうでない企業の新陳代謝が活発になる」

そして、新たな成長企業が頭角を現す。

もうその予兆は見えているはず。

ユニクロのフリースブームは、
「増税翌年の1998年からだ」。

消費増税まで7カ月半。

面白いことが起きているに違いない。

〈結城義晴〉

2013年08月13日(火曜日)

日本の高質スーパーマーケットと田村弘一・大久保恒夫・千野和利

蝉がジイジイ鳴いて、
盆の入り。

日本の夏。

帰省ラッシュで、
高速道路も公共交通も。
渋滞と混雑。

“雨に走れば”
9秒77。

モスクワの世界陸上。

男子100メートル走のウサイン・ボルトは、
雷鳴と強い雨のなか、
今季自己最高。

世界最高記録は、9秒58。
ボルト自身が2009年、
ベルリンでマーク。

熱闘甲子園。
真っ盛り。

優勝候補も古豪も新鋭も。
1回戦には都道府県すべての代表が出る。
だからこの時には日本人はみな、故郷の人になる。

暑いけれど、
やっぱりいい夏だ。
日本に生まれて良かった。

さて日経新聞・企業欄の記事。
「高級スーパー、消費上向き復権」

ケーススタディは、
成城石井と阪食の阪急オアシス。
クイーンズ伊勢丹、そして紀ノ国屋。

クォリティ&サービス型スーパーマーケットは、
アメリカで1980年代あたりから起こってきた。

しかし高級スーパーマーケットは、
それ以前からあった。

私たち日本の小売業関係者にとって、
一番馴染みの深い企業は、
ロサンゼルスのゲルソンズだった。
当時は新興のブリストルファーム、
サンフランシスコのドレーガーズ、
さらに全米の大都市郊外の高級住宅地に、
様々な高級スーパーマーケットがあった。

アメリカには大富豪がたくさんいて、
彼らは揃って高級住宅地に住んでいる。

1982年だったか、
私はゲルソンズのCEOアラン・シャーンに、
単独インタビューを試みたことがある。

シャーンは述懐していた。

「私は、このゲルソンで、
ハイスクールの時に、
ボックスボーイとして
仕事をスタートさせました。

そして大学に行って、その間もずっと、
ゲルソンで働き続けました。
そんな家族的な風土がゲルソンの特長なのです」

アラン・シャーンは、
もうひとつ印象的なことを言った。
「私たちは、
このビバリーヒルズで創業した。
だからこういったハイクラスの
マーチャンダイジングをする店になった」

さらに付け加えた。
「もしロスのダウンタウンで創業していたら、
ボーイズよりももっと上手に、
低所得の顧客に対応しているに違いない」

ボーイズとは、当時、
ロサンゼルス・ダウンタウンにあった店。
安売りのスーパーマーケット。

アメリカの場合、徹底的に、
地域対応・顧客対応していくことが大切であって、
高級化が良いというわけではない。

日経の記事は、
高級スーパーを表現する。
「通常のスーパーより
平均の商品単価が2~3割高い」

この記述は「高額スーパー」を意味している。

都市部の高所得層やシニア層。
彼らを中心に今、嗜好品の単価上昇傾向が出ている。
「高額のワインなどの販売が堅調だ」。

つまりアベノミクスで消費が堅調になってきたから、
高級スーパーが調子がいい。

そういった論調か。

初めに成城石井が登場する。
現在100店体制。
近年、年間10店ペースで出店を続け、
2013年12月決算期には、
新規出店数13~15店。

首都圏から近畿圏、名古屋圏も店舗網を拡大。

大久保恒夫前社長時代に、
新しい成城石井の基礎を築き、
原昭彦現社長もその軌道を外さない。

都心部の駅ビル、ショッピングセンター立地に、
売場面積100~600㎡の小型店舗を出店。

最近はこういった商業集積のリニューアルが盛ん。
だからおのずと出店スピードもアップする。

独自開発のマーチャンダイジングによって、
プライベートブランドも充実させ、
それを卸売りまでする。

このところ、高級スーパーマーケットは、
不振にあえいでいた。

その不況の中でも成城石井は、
「わが道を行く」の観あり。

同じく、不況でも好調だったのが、
関西の阪食。
店名は阪急オアシス。

千野和利社長就任以来、
「高質食品専門館」のコンセプトを標榜し、
三つの考え方を推し進める。
第1が専門性、
第2がライブ感、
第3が情報発信。

これらのコンセプトが実現され、
関西では抜群の「阪急ブランド」の上に、
成り立っている。
わたしはそれが、
阪食の最大の強みだと見ている。

「高質食品専門館」コンセプトを導入した店は、
平均売上高2.6%の伸びを示す。

一応、既存店のテコ入れが一巡。
2012~2013年度は5~6店の新規出店。
2014年度以降は毎年10店弱へと加速。

阪食は百貨店の食品売場から、
ショッピングセンターの店、
さらに商店街の小型店まで、
マルチ・フォーマットをこなす。

これも、出店スピードをアップさせる。

日本の「高級スーパー」といっても、
成城石井、阪食ともに、
「高質スーパーマーケット」を標榜する。

その「高質スーパーマーケット」の生みの親は、
クイーンズ伊勢丹だ。
故田村弘一社長時代に一世を風靡した。

田村さんは伊勢丹ブランドのファッション性を、
徹底的に活用した。

現在、三越伊勢丹ホールディングス傘下、
三越伊勢丹フードサービスのバナーが、
クイーンズ伊勢丹。

その後、低迷。
しかし今年5月末、
JR武蔵境駅高架下に出店。
来秋にはJR目白駅駅前に進出予定。

記事には紀ノ国屋も出てくる。
会社は売却され、現在、JR東日本傘下。
JR品川駅駅ビルに1年4カ月ぶりに出店。

スーパーマーケットは、
不況に強い商売だとされる。

しかしその中で高級スーパーマーケットは、
不況に弱い。

だから今、ちょっと良い兆しが、
見え始めたのかもしれない。

しかし長かったデフレ時代にも、
成城石井と阪食は成長していた。

本来、ここに、
高質スーパーマーケット問題の焦点がある。

記事には書かれていないが、
大事なことは三つ。

田村弘一さんが考え出したストア・コンセプト、
大久保恒夫さんが創り出したマネジメント、
そして千野和利さんのマーケティング。

それらに特徴を持つこと。
すなわちアウトスタンディングなポジショニング。

アラン・シャーンのゲルソンの、
徹底した顧客対応もポジショニングのためである。

蝉がジイジイ鳴いて、
盆の入り。

“雨に走れば”
9秒77。

熱闘甲子園。
真っ盛り。

日本の夏。
目いっぱい顧客を
喜ばせたい。

〈結城義晴〉

2013年08月12日(月曜日)

月刊『商人舎』8月号目次とイオンの「耕作放棄地」活用産地直結作戦

Everybody! Good Monday!
[2013vol32]

お盆週間の2013年第32週です。
そして終戦記念日の8月第3週。

原爆忌有る国に老い無策なり
〈日経俳壇 船橋・中村光子〉

原爆忌今さらに聴け死者の声
〈同 愛知・平松桂〉

今生の非道の極み原爆忌
〈同 広島・保井甫〉

原爆忌の句が日経俳壇に連なる。

68年前、ふたつの原爆投下のあと、
8月のお盆の日に終戦。

この決定は日本人にとって、
残念ではあったけれど正しかった。

その後の私たちの国の繁栄がそれを証明している。
お盆の中日に終戦したことも、
だから正しかったのだと思う。

盆の入りは明日火曜日の13日、
盆の中日が木曜日の15日
盆の明けは金曜日の16日。

今週のプロモーションは、
お盆一色のはずだが、
そうでもない場合もある。

アメリカにはお盆商戦はない。
しかしこの時期、
バック・トゥ・スクール商戦
がある。
彼の国では9月が新年度の新学期。
だから小売業は7月下旬から一斉に、
バック・トゥ・スクールのプロモーションを展開する。

このイベントが年末クリスマス商戦と並んで、
米国2大プロモーション。

しかし今年は、
バック・トゥ・スクール商戦が不振だった。
アメリカでも今や「早仕掛け」が主流だが、
それが不調で、ウォルマートは、
ネット販売の強化という作戦
に出た。

鋭い。

バック・トゥ・スクール商戦は、
ネットに奪われたのだというのが、
ウォルマートの分析だろう。

詳しくはDaily商人舎を。

今週のプロモーションに関しては、
商人舎magazineのWeekly日替り連載。
「月曜朝一 今週の販促企画」。

さて先週土曜日、
月刊『商人舎』8月号発刊。

CONTENTSは以下。

特集
「ベニマル・サミット・そしてヤオコー」
スーパーマーケットのクォリティ&サービス型フォーマット戦略

Message of August
「ポジショニングしよう!」

結城義晴の巻頭提言
「業態の呪縛から脱し、
フォーマットへの分化を体現させよ!」

日本スーパーマーケット企業売上高Best30
【2013年2・3月決算分析】
ヨークベニマル 大高善興代表取締役社長
「7割の標準と3割の個店経営」

「セブンプレミアムはプライドブランドです」

サミット 田尻一代表取締役社長
「チェーンオペレーションの個性発揮〈50対50〉」

[日本を代表するクォリティ&サービス型店舗スタディ]

ヨークベニマル太子堂店(宮城県)   
「美味しいものが便利にリーズナブルに」

ヤオコー東大和店 & 西武立川駅前店
「進化型Meal Solution比較レポート」

サミット横浜曙町店 & 板橋弥生町店
「LSPが支える都市型SMの都市型新MDの全貌」

サミット横浜岡野町店&菊名店
「既存店・改修店に見る新MD展開の進捗度」

ライフ中原井田店(神奈川県)&上池台店
「SMナンバー1企業の都市型店舗の完成度」

「クォリティ&サービス型の店づくり」
西川隆の店舗デザイン論
結城義晴のBlog[毎日更新宣言]Review
「ドキドキワクワクする仕事に集中しなさい!」

さらに、
【Monthly連載 2013年8月】
関智美の小売りの「暮らしカレンダー」
山本真砂美の「商売くらし歳時記」
常盤勝美の王道のウェザーMD理論
嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論
白部和孝「人時生産性」と正面から向き合え!
朝川康誠の「経済心理学の世界へようこそ」
當仲寛哲のリテイル・インフォメーション・システム論
西川隆の“本物の”店舗デザイン

設楽清美の多様化・増加する「労務トラブル」解決法

---------
隅から隅まで全部、読んでもらいたい。

しかし、是非、目を通してもらいたいのは、
長編インタビュー記事の2本。

ヨークベニマル大高善興社長のインタビュー。
紙の月刊「商人舎』にはもちろん丁寧に掲載されているが、
網のWeb版「商人舎magazine」には、
インタビューのつづきが載っている。
「セブンプレミアムはプライドブランドです」
大高さんは、
セブン&アイ・ホールディングスのPB開発責任者。
その基本的な考え方と具体的な方法論が、
実に的確に語られていて、必読。

さらに商人舎Magazineの目玉記事は、
サミット㈱社長の田尻一さんと結城義晴の対談。
これも二人して腹を割って話し合った。
きわどい話はもちろん活字にはしていないが、
現在の日本のスーパーマーケット産業にとって、
必須の内容がほとんどすべて盛り込まれている。

それは、他の業態の企業にとっても、
大いに参考になる内容だ。

今日のDaily商人舎は、
「無印良品Web絶好調で第1四半期最高利益」
Webサイトの販促企画が面白い。

さて昨日日曜の日経新聞一面トップ記事。
「イオン、全国で大型農場」
今日は朝刊がお休みだから、
特に目立った。

イオンは「耕作放棄地」を活用する。
日経新聞は「きょうのことば」でも取り上げた。
「1年以上作物を栽培せずに
再び耕作する見込みがない農地のこと」

なんと国内農地全体の1割になっている。
その広さは滋賀県に匹敵。
約40万ヘクタール。
この10年間に15%以上増えている。

これはサミット社長の田尻一さんも、
私との対談の中で指摘していた。

アベノミクス第3の矢「成長戦略」で、
安倍政権は「農業」を成長分野に位置付ける。
そこで都道府県が放棄地を借り上げ、
農業生産法人などに貸し出す新制度が、
来年2014年度にも導入される。

それをイオンは活用して、
直営農場にする。

現在は12カ所の直営農場で、
キャベツや白菜など約10品目に絞り込み、
プライベートブランド野菜として販売している。

2015年度にはそれを、
全国30カ所合計で、
500ヘクタール
に広げる。
約3倍の面積。
年間約2万トン生産で、
自社ブランド野菜販売額は、
年間約1000億円となる。

グループで売るPB野菜比率は
現状の4%から20%に高められる。

富士通と共同でIT技術を駆使し、
自社配送網を使って物流費を2割抑える。

もちろん直営農場だけではない、
契約農家も増やす。
2015年度には2.5倍の150団体に増やす予定。
調達先は合計2000ヘクタールに広がる。

一方、セブン&アイのイトーヨーカ堂も、
直営農場を経営しているし、
契約農家は3年間に3倍の7500軒に増やす。
そしてセブンプレミアム野菜を生産販売する。

15年度には全国で約260品目をつくり、
青果販売額に占めるPB比率を、
現在の2割から3割に引き上げる。
スーパーマーケットも総合スーパーも、
もちろんコンビニも、
世界共通の競争手段はproduce、
すなわち青果部門。

イオンも、セブン&アイも、
その産地直結を目指す。

かつてチェーンストアは、
「工場を持たないメーカー」を志向した。

時代が変わってこれだけ耕作放棄地が増えたら、
「農場を持つ小売業」になろうとしている。

それがアベノミクスと連携している。
さてローカル・スーパーマーケットはどうするか?

ベニマル大高さんも、
サミット田尻さんも、
口をそろえて語っている。

「現場で考える」
「知恵を出す」
そして「ポジショニングする」

老人はみんな帽子と気がついて
今日は無帽でスーパーに行く

〈日経歌壇 仙台・岩間啓二〉

こんなありがたい顧客は、
まだまだたくさんいる。
さあ、盆商戦の始り。

みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年08月11日(日曜日)

ジジとお父さんの花めぐり[日曜版2013vol32]

ジジです。
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おとうさん、
いっちゃいました。
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そとは、暑いのに。
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ニッポン列島は、
猛暑日ばかり。
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空は真っ青。
雲は真っ白。
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おとうさんは、
あるきまわる。
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いいなあ。
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ボクはうちのなかを、
あるきまわる。
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うらやましい、です。
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ボクも、ノビをした。
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おとうさんは、
花をみてあるく。
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アカツメ草。
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ボクも、草。
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においをかいで。
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かむ。
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おとうさんは、
お花。

シラサギ草。
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アジサイ。
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ボクは、やすみます。
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テーブルのした。

おとうさん、どうぞ、
たのしんでください。
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バーベナ。
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これは、なんでしょう。
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お花、たべられないの?
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さいごは、バラ。
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まっ赤なバラ。
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ジャクリーヌ・デュ・プレ。
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イギリスの天才チェリストの名前がついてる。

これは、たべたらいけませんよね?
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でも、おとうさん、
よかったですね。
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ゆっくり、やすんだでしょう?

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年08月10日(土曜日)

7月個人消費一服感・景気回復、米新学期商戦不振⇒巨人の作戦?

熱闘甲子園。
1回戦、熱い。

日本列島も暑い。
横浜、東京は36度を超え、
猛暑日。

しかし、高知県四万十市は40.7度を記録。
今年の全国最高気温を更新。

最高気温の40度超は2007年8月以来、
なんと6年ぶり。
年々、温暖化現象が進む、
などといっているが6年ぶり。

日本の観測史上最高記録は40.9度。
記録したのは岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市。

ここに住む人は、
単独日本最高記録を願ったりするから、
不思議。

その最高記録保持地・熊谷市は、
今日、37.4度。
前橋市37.5度、千葉市35.7度、
神奈川県海老名市37.0度。

みんな夏風邪で熱がでたような感じ。

だとすると東京・横浜は平熱か。

屋外で働く人、活動する人は、
熱中症に気を付ける。

涼しい冷房が効いたお店で働く人は、
屋外組と比べればまだずっといい。

こちらも、頑張ってほしい。

さて、
月刊『商人舎』8月号、

本日発刊。
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紙版の月刊『商人舎』は、お手元に届いているはず。
網版の「商人舎magazine」も、公開。
実は昨夜9時ごろには公開していた。
気づいた方もおられるだろう。

特集は、きのうのブログでも紹介した。
ベニマル・サミット・そしてヤオコー。

ウェブ版では、まだ公開されていない記事がある。
サミット㈱社長の田尻一さんと結城義晴の対談。
何しろ8日の木曜日にサミットを訪問して実現した対談。
現時点でも最後の追い込みで、
原稿づくりに勤しんでいる。
今日中に公開。

そうすると、
ヨークベニマル社長の大高善興さんと、
サミット社長の田尻一さんが並ぶ。

日本のスーパーマーケット産業をリードする両社。
さらにここにヤオコーが加わって、
クォリティ&サービス型フォーマットの、
そのポジショニング戦略が描き出される。

もちろん商人舎Magazineの特徴。
ビジュアル構成は、
申し分なく見応え、読みごたえあり。

お楽しみいただきたい。
勉強していただきたい。

このクラスの会社の店舗には、
矛盾がほとんどない。

売場づくりや商品づくりに関しても、
プロモーションやオペレーションに対しても、
精密な設計があって、
なおかつ設計通りに組み立てられている。

だから学び甲斐がある。

もちろん企業規模があるから、
それができているということでは断じてないが、
矛盾が包み隠されている売場を真似てしまうと、
真似た方にはさらに大きな矛盾が現れる。

まるで伝言ゲームのように。

論理的で、矛盾が少なければ、
その本質を学び取って、
それを読み取り、解釈することで、
自分のマーケットで応用し、活かすことができる。

それが小売業、サービス業の学び方の基本となる。

倉本長治は『商売十訓』になかで言った。
「創意を尊びつつ良いことは真似ろ」

規模の大小ではない。
ベンチマークする対象、
学び取らせてもらう相手は、
十二分に吟味しなければならない。

月刊『商人舎』と商人舎magazine。
その吟味の眼力にかけては、
自信を持っている。

もちろんベニマル・サミット・そしてヤオコー。
われわれがお薦めするまでもない。

さて昨日のDaily商人舎。
結城義晴のPick up WORLD news。
「米国バック・トゥ・スクール商戦不振の原因」
アメリカでは9月が新学期。

日本の4月以上に、
その新学期向けのプロモーションが白熱する。

日本はその後にゴールデンウィークが控えている。
だから新学期、新年度セールはやや控えめ。

アメリカのバック・トゥ・スクール商戦は、
クリスマス商戦と並ぶ。
年間2大商戦の一つ。

今年のこれまでの不振、
どうやらネットの影響が否定できない。
それに対して、
ウォルマートが打った手は?

中身をご覧いただきたい。

さて土曜日の日経新聞。。

上場企業1427社の2014年3月期決算を集計した。
今期の売上高見通しは「前期比8%増の約464兆8000億円」。
「期初予想から2兆4000億円上積み」。
景気のいい話。

2007年3月期以来、7年ぶりの伸び率。
07年は9%増だった。

代表格のトヨタ自動車は前期比9%増の24兆円。
通期売上高は5000億円上方修正。

ソニーも売上高4000億円上方修正。
スマホの販売増と円安・ユーロ高が追い風。

小売業では三越伊勢丹ホールディングス。
売上高見通しを100億円上方修正。
「高額品に加え一般衣料品などの販売が想定以上」

「思っていたよりアベノミクス効果が出ているようだ」
こんなアナリストの見方もある。

しかし昨日、内閣府発表の
7月の消費動向調査。
消費者態度指数は前月より、
0.7ポイント下降。
2カ月連続悪化。

これは購買意欲を示す指標で、
一般世帯対象、季節調整値。

「個人消費の回復に一服感」という分析。

しかし一方、景気の現状を総合的に示す基調判断は、
「着実に持ち直しており、
自律的回復に向けた動きもみられる」。

個人消費にもたつきが見えるものの、
大局的な景気の持ち直し局面は崩れていない

消費者態度指数は、
4項目が半年後に今より良くなるかを集計する指標。
①暮らし向き、②収入、③雇用、④耐久消費財の買いやすさ。

7月はこのうちの「収入」が0.6ポイント下がった。
所定内給与の低下が続いている。

収入の低迷で耐久消費財の買いやすさも1.5ポイント悪化。

暮らし向きは輸入燃料や食品価格、光熱費が、
値上がりして0.8ポイント下がった。

基本給は増えない。
しかし円安や資源価格高騰で、
身近な商品の値上がりが、
この指標に反映された。

個人消費は一服感。
経済や景気は回復。

アメリカのバック・トゥ・スクール商戦で、
ウォルマートが打った作戦が気になる。

では、みなさん。
良い週末を。

〈結城義晴〉

2013年08月09日(金曜日)

談志の遺訓「芸術・芸能」とマクドナルド業績ダウン回復作戦?

月刊『商人舎』8月号、
刷り上がってきました。
20130809133854.jpg
今月の特集。
ベニマル・サミット・そしてヤオコー。
スーパーマーケットのクォリティ&サービス型フォーマット戦略

トレーダー・ジョー、
Whole Foods Marketに続いて、
ヨークベニマル、サミット、
そしてヤオコーを特集しました。

いずれも新しいフォーマットを開発し、
新しいマーチャンダイジングを展開中。

それによってアウトスタンディングな
ポジショニングを構築する。

そのケーススタディとして、
三社を取り上げました。

月刊『商人舎』は表紙に400字ほどの言葉があります。
「Cover Message」と呼んでいます。

———————————————–
終戦直後の昭和22年創業の
第一世代、ヨークベニマル。
商業界ゼミナールで
全国の小売店のモデルになり、
『野越え山越え』の精神と
「ベニマル十二章」を堅持しつつ、
日本のスーパーマーケットをリードし続けてきた。

スーパーマーケットの業態を確立した
関西スーパーをベンチマークし、
極めてオーソドックスなマネジメントを特徴とする
業界の優等生サミットは第二世代。

ライフスタイルアソートメントと
ミールソリューションを標榜しつつ、
第三世代ながら
トップレベルに躍り出たヤオコー。

日本の食品小売業を代表する
クォリティ&サービス型の三世代企業。
その最新店舗の店づくりとMDをスタディすることで、
アウトスタンディングなポジショニング戦略の
要諦を明らかにする。

——————————————–
8月号の趣旨は、
このCover Messageでお分かりいただけるはず。

しかし、商人舎は、
スーパーマーケット経営だけの
メディアではありません。

「商業の現代化」を標榜して、
たとえばポスト・モダンのチェーンストア・マネジメントを、
探求します。

「業態」から「フォーマット」への転換を提案します。

イノベーションを志す商人を応援します。

一言でいえば、
近代化を果たした小売商業の
悪い部分を修正し、
良い部分をさらに伸ばして、
現代化へと結びつける。

だから対象は多岐に渡ります。

来月は「総合スーパー」の特集を組みます。
ご期待ください。
8月号の取材のご協力、
この場を借りて感謝申し上げます。

トップのみなさん、広報のみなさん、
ありがとうございました。

さて、『ほぼ日』の対談。
立川志の輔×糸井重里。
タイトルは「落語のはなしをしましょうか。」

話題は志の輔の師匠・立川談志のことばかり。
まずは談志の意外な側面。

志の輔「落語界一、
お辞儀がきれいな師匠だった」

糸井「お客様を、しっかりとお見送りする」

志の輔「最初のお辞儀もそうでしたけど、
見送る時は、座布団をさっとはずして、
直に座ったりしたこともありましたよ」

糸井「みごとですよね。
そこに大サービスを感じました。
ほんとうに、ぺたーっとお辞儀してましたね」

権力には楯突くし、
マスコミにはぶっきら棒の談志。
それがお客様へのお辞儀は業界一。

志の輔が教わった肝になること。
「『芸術』と『芸能』の境目が大事なんだ、と。
言い換えれば『芸』と『商売』との間ですね」

「食べるために芸をやってるんだけど、
でも、食べるためだけに
芸をやっているのとも違う」

これは商売の仕事にも通じる。

食べるために商売しているけれど、
でも、食べるためだけに
商売やっているのではない。

食べるために仕事しているけれど、
でも、食べるためだけに
仕事やっているのではない。

談志は志の輔に言い聞かせた。
「自分が納得する『芸術』と、
人を楽しませる『芸能』と、
その間が、おまえの落語なんだ」

自分が納得する仕事と、
お客様の役に立つ仕事。
その間にあなたの仕事の価値がある。

どこに自分の仕事を位置づけるかで、
自分のポジショニングが決まる。

さて日経新聞のWeb刊。
紙の日経新聞のWeb版。
「マクドナルド、円安響き
今期業績を下方修正」 

日本マクドナルドホールディングス。
2013年上半期の連結決算。
1~6月期。
半期の売上高は1297億円で、
前年同期比11%減。
経常利益74億円で、39%減。
それでも経常利益率は5.7%。

純利益は45億円で、35%減。

問題の円安の影響は7億円と判定。

既存店来店客数は前年同期比2.8%減、
既存店売上高は6.3%減。

今日、記者会見の席で、
原田泳幸会長兼社長のコメント。
「残念な結果」。

こんな時には、
「遺憾ながら」か、
「残念」か、
どちらかしかない。

上半期の不振の原因。
「コンビニエンスストアとの競争が厳しいなかで
期間限定のハンバーガーを含む新商品の投入を
抑制したことが響き集客に苦戦した」

これはクォーターパウンド・バーガーのことを意味している。
その投入が、遅かった、少なかった。

2013年12月期通期の見通しも発表。
売上高2650億円、10%減。
経常利益195億円、18%減。
それでも経常利益率は7.4%。

連結純利益は117億円、
前期比9%減の予想。

円安により原材料は価格が上昇。
その影響は経常利益を20億円押し下げる。

通期の減益の理由。
第1は、競争激化による期初の客数減。
第2は、為替の円安による原材料費上昇。
アベノミクスは国内消費産業には、
アゲンストウィンドゥなのである。

原田泳幸の見解。
「外食産業を巡る消費環境は極めて厳しい」

外食・中食・内食の間の競争。
業態を超えた競争。

その渦の中心に、
日本の場合、コンビニがいる。
アメリカではウォルマートが、
そこにデンと座っている。

原田泳幸の作戦。
「1~2月の失敗を生かし、
集客に向け新たなメニューを
組み立てることが今後の課題だ」

スーパーマーケットの世界では、
「新MD」という言葉が大流行りだが、
外食産業では「新商品」か。

どちらもマーチャンダイジングによって、
失地回復を狙おうという政策だが、
ではコンビニは、
新商品によってマクドナルドを、
窮地に追い込んでいるのか。

今年度のコンビニの国内出店計画は、
約4000店で過去最高。

出店数から閉店数を差し引いた純増数は、
2300店超で、これも過去最高。

セブン-イレブンは新店1500店の目標を、
着々と実現させている。

その上で、サービス機能、新商品投入。
店全体の存在価値を高めている。

マクドナルドが、
クォーターパウンドバーガーを、
早めに投入しても、
そのバラエティを多様化しても、
太刀打ちはできそうもない。

来年4月の消費増税に向けて、
全軍での総力戦が展開されているのだ。

そのあたりの認識と緊迫感。
ビンビンと感じるアンテナを持たねばならない。

給料をもらうために経営をやっているけれど、
でも、給料のためだけに
商売をやっているのではない。

〈結城義晴〉

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