結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年03月13日(火曜日)

コンビニPBとSMのNB定番、NB特売の価格比較⇒「どれが安い?」

花粉症がひどくなってきた。

気づかずにいると、
たらりと鼻水が垂れている。

目がかゆい。
くしゃみは出ないが、
顔全体が腫れぼったいし、
赤みがさしている。

かつては、
鼻うがいなどやった。
あまり効き目はない。

生来のずぼらで、
放っておく。

いつの間にか、
花粉症のシーズンが終わる。

一昨年だったか、
伊豆の川奈ホテルゴルフコースで、
強い風の中、プレーした。

その強風にあおられて、
杉林から大量のスギ花粉の群れが、
たなびくように流れだして、
私たちの立っているティグランドを覆った。

それからは、何とかしなければと、
気に病むことしきり。

しかし、何ともならない。

だから、じっと我慢の子。

いつも雲の上を漂っている気分で、
ゆったりと構えているのが一番。
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それでも気づかずにいると、
たらり、鼻水が垂れる。

さて、5月に商人舎の研修会が二つ。
既にお知らせしたけれど、
またまたアナウンス。

ひとつは商人舎USA視察basicコース。
自分で言うのもなんだが、
商人舎を始める前から、
ずっと温めていた研修内容が、
商人舎4年間の経験を経て、
完成の域に到達しつつある。

はじめてアメリカを訪れる人、
はじめてアメリカ小売業に触れる人、
知識だけでアメリカを学んでいた人、
久しぶりにアメリカ流通業を再確認する人、
そして原理原則や基礎基本を習得したい人。

そんな人々に最適。

最後に私は迫る。
「自ら、変われ!」と。

もうひとつが商人舎ミドルマネジメント研修会。
これもずっと温めていた研修会。

「店長が変わると、その店の実績が変わる」
店舗の立地も建物も、
競合相手も、従業員も変わらない。
しかし売り上げや利益が変わる。
不思議なことだ。

なぜか。

小売業やサービス業は、
ミドルマネジメントとしての店長の役割が重くて、大きいからだ。

その店長をはじめとしたミドルマネジメントに、
現代的なマネジメントの在り方を教授する。

この研修会でも最後には、
「自ら、変われ!」と、迫る。

そして彼らは変わる。
自信がある。
確信といってもいい。

乞う、ご期待。
ご参加のご検討を。

さて、日経新聞ばかりで恐縮だが、
『経済教室』の「脱・成長論を疑う」

東京大学教授の北岡伸一さんが、
「『受動的な無責任』改めよ」と主張。

震災後の対応に関して、指摘されること。
「政治指導者の危機意識の欠如、リーダーシップの欠如と非効率」

北岡教授は過去の例と比べる。

まず「明治24年(1891年)の濃尾大地震」。
この時の名古屋の師団長は桂太郎だった。
のちの総理大臣。
桂は直ちに被災者の救援と人心の安定のために、
師団を出動させ、大きな成果を上げた。

のちに桂は天皇の命令なしに兵を出したことについて、
進退伺を出すも、却下されている。

次に「大正12年(1923年)の関東大震災」。
日本チェーンストア協会会長の清水信次さんの話によく出てくる。

「震災の翌日に内務大臣に就任した後藤新平は、
その日のうちに復興に関する4カ条の基本方針を書き下ろし、
その具体化に努めた」

要は、素早く責任者を決め、
そのグランドデザインに沿って仕事を進めること。

堺屋太一さん言うところの「本気のプロデューサー」が、
不可欠だということだ。

北岡教授は、「安心・安全」に関しても言及。
「大事なのは安全の確保であって、
安心の確保ではない」

この指摘、故渥美俊一先生の言葉と全く同じ。
チェーンストアは「安全の確保」を第一義とせよ。

「安心を強調するのは、
実はお上に依存するということである」

「国民が安心を求め、リスクをゼロにせよといえば、
政府はこれに答えて、リスクはゼロだという。
こういうフィクションはやめるべきだ」

北岡さんの人生訓。
「人生はリスクに満ちている。
リスクを直視し、これをできるだけ減らすように様々な努力をし、
あとはリスクを取って行動すること」

関東大震災後の大正12年10月、
石橋湛山は「精神の振興とは」を書く。
「亡び行く国民なら知らぬこと、
いやしくも伸びる力を持つ国民が、
この位の災害で意気阻喪してはたまるものではない。
心配はむしろ無用だ

「頑張れ、東北、頑張れ、日本」の声も、
途中から聞こえなくなった。

「伸びる力を持つ国民、
伸びる力を持つ東北関東人、
伸びる力を持つ私たち全員」
意気阻喪してたまるものか!

同じく日経新聞『消費の現場』。
「みそ・牛乳・洗剤…」
店頭と購買の現場を追う。

「みそ、牛乳、洗剤など毎日の生活で使う消費財を、
スーパーではなくコンビニエンスストアで買う傾向が強まっている」
ここでいうスーパーはスーパーマーケット。
「毎日の生活で使う消費財」はコモディティ・グッズ。

「大手メーカー品と遜色ないプライベートブランド(PB)商品が増え、
消費者が手を伸ばしやすくなっている」

これこそ「コモディティ化現象」。

事例は、コンビニ2強。
東京都文京区のローソン千駄木店。
PB「ローソンセレクト」のだし入りみそ(750g)は248円。
製造元はマルコメ。

記事にこうある。
「同店から歩いて5分ほどの食品スーパーでは、
マルコメのだし入りみそ(750g)が348円」

セブン‐イレブン文京千駄木店。
PB「セブンプレミアム」、
カロリーを抑えたマヨネーズタイプの調味料(400g)は198円。
製造元はキユーピー。

同じく、「近隣のスーパーでは、
ナショナルブランドのキユーピーの同商品(400g)238円。
カロリーや脂質などの栄養成分は同等」。

「東京都文京区の小売店舗を歩く」。
1リットル入りの牛乳では
明治の「おいしい牛乳」1リットル、
スーパーでは228円、
セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートでは250円台。

ナショナルブランドの価格は、
コンビニが高い。

「ただPBではセブン‐イレブンが218円、
ローソンとファミリーマートが222円で販売」。

コンビニのPBと、
スーパーマーケットのNBでは、
コンビニが安い。

この記事を読んでいると、
コンビニの方が低価格路線のように思えてくる。
しかしスーパーマーケットも特売では安くなる。

記事にもその調査がある。
「ローソン阿佐ケ谷駅南口店でPBのトイレットペーパー(8ロール)は258円。
駅近くのスーパーでは特売品の12ロールが348円」
ローソンのPBは1ロール約32円、
駅近くのスーパーマーケットは29円。

スーパーマーケットの特売と、
コンビニのPBならば、
コンビニが高い。

ハイ&ローのスーパーマーケット。
エブリデー・フェア・プライスを標榜していたコンビニ。
しかしPBの力によって、
エブリデー・フェア・ロープライスになってきた。

昨年2月期、セブン-イレブンのPBの売上高全体構成比は4%、
それが「今年2月には8%に倍増」。

ナショナルブランドとプライベートブランド。
それも品質が同等の商品群。
そしてハイ&ローとエブリデー・ロープライス。

アメリカの競争と同じ軌道を歩んでいることは、
不思議でもなんでもない。

<結城義晴>

2012年03月12日(月曜日)

ACジャパン「魔法使いの少年」とスターバックス「持続的イノベーション」

Everybody! Good Monday!
[vol11]

2012年の第11週。
3月第3週。

昨日は東日本大震災の日。
亡くなられた方々へ哀悼の意を表し、
ご冥福をお祈りしたいと思います。

合掌。

そして今日からまた、
「ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ」

ともに歩みましょう。
その決意を新たにしましょう。

1年前の今日、
九州新幹線全線開通
[youtubeID:UNbJzCFgjnU]
「ひとつになってくれて、ありがとう」

感動した。
励まされた。

私は昨年、このユーチューブを4回も、
このブログにリンクした。

そのたびに、
感動した。

今年も、来年も、
この感動を忘れてはならない。
そう思った。

三月の十一日よ人類よ
〈日向市・松重幹雄 朝日俳壇より〉

三・一一東北に吹く涅槃西風(ねはんにし)
〈豊橋市・河合清 朝日俳壇より〉

涅槃西風は「冬の季節風のなごりで春の彼岸の前後に吹く風」
「2週間天気予報」の常盤勝美さんの口調を借りると、
「発達した低気圧が日本海を通過したあとに、
気圧配置が一時冬型に戻り、この風が吹く」

さあ、今日から、
人類として再び歩き始めよう。

暦は春、梅の季節。
まだ冬型に戻ったり、
春を跳び越して初夏の陽気になったり、
そんなことを繰り返しながら、
桜の季節に移っていく。

花粉症さえなければ、
本当にいいシーズン。

仕事に勉強に、
趣味や余暇の楽しみに、
精を出して、
生きている気分を満喫したい。

そのうえで、
来週火曜日の春分の日を迎える。

地域によっては、
それから家庭によっては、
今週土曜日の17日が彼岸の入り、
来週20日が彼岸の中日で春分の日、
来週金曜日23日が彼岸の明け。

仏式行事をするところもあれば、
それはせずとも敬虔な気持ちになることは多い。

ましてや東日本大震災から1年。
昨年のことを思い出す。

日本中がどんよりした気分で、
「ACジャパン」の広告を見ていた。
力づけられた人もいるかもしれないが、
いまはもう、あのCMは見たくない気がする。

そのかわり、
2011年全国キャンペーンがいい。
「魔法使いの少年」

[youtubeID:7kX2u_C6hZw]

仕事疲れの帰り道。
押しボタン式の信号が赤に変わり、
私は車を停めた。

「はぁ―」
ため息がこぼれた、次の瞬間、
私は魔法を掛けられた。

横断歩道をわたり終えた男の子が、
私たちに向かって、丁寧に頭を下げたのだ。

思いがけないその仕草は、
私を、対向車のひとを、
一瞬にして笑顔に変えてしまった。

「ありがとう」の気持ちには、
思いもよらない力がある。

さて、日経新聞の月曜日の『景気指標』
編集委員の土屋直也さんが、
「日経平均1万円と金融政策」と題して問題提起。

「日経平均株価が先週末に一時1万円に乗せた」
日本経済にとって、ちょっと明るいニュース。

「2月14日に日銀が追加緩和を決定」。
その効果あって、「海外投資家が日本株買いに積極的に動き、
円安・日本株高の流れができた」

しかしここでまた逆の心配。
「バブルのような動きを見てしまうとつい気になるのは、
資産価格の上昇が将来の金融政策の制約にならないかという点だ」

米国FRBの「物価目標を正式に導入」に関しては、
2月28日に書いた。
いわゆるインフレ・ターゲット政策。

「第1に、個人消費支出物価指数でみて
インフレ率2%がゴールである」

「第3に、目標値については、
下限値を1%とする」
この明快さがいい。

アメリカ人の率直さ、明快性は、
本当にいい。

昨日のテレビでやっていた東日本大震災のあとの、
「米国海兵隊の友達作戦」にも感動したが。

話を戻して、日本のバブル崩壊以来、
「世界は3年に1度程度ずつのバブルを経験してきた」
これは内閣府の水野和夫さんの見解。

コラムニストは最後に言う。
「バブル多発時代にいることを忘れることはできない」

ちょっと光明が見えたけれど、
安心もできないし、
細心の注意が必要だ、
ということ。

いつでも、なんでも、
これは同じこと。

さて、もう一つ、
「ソーズバーグと読むスターバックス再生物語」
その3。

今回は「継続的なイノベーション」。
ハワード・シュルツCEOが繰り返し強調すること。
「イノベーションの追求を止めてはならない。
失敗を恐れず、挑戦することが大切だ」

そのいくつかの例が挙げられる。

もともとやっていた「ハウスブレンド」を、
さまざまなブレンドを試して、
2008年、「パイクプレイスロースト」の定番商品に切り替えた話。

2008年に「クローバー」という汎用コーヒー抽出マシンの企業を買収、
一部店舗でクローバーの試験的導入をしている話。

世界レベルでウェブサイトやソーシャルネットワークを利用している話。

ハウスブレンドのイノベーションは、
コーヒーショップチェーンとして、
コーヒーそのものの見直しを図った事例。

「たとえ成功している大企業でも、
常に自分たちの行動に疑問を投げかけ、
さらに改善していくために積極的に行動していく」
マッキンゼー・アンド・カンパニーのブライアン・ソーズバーグは、強調する。

企業や店の中核にある要素ですら、
持続的なイノベーションの対象から、
外してはならない。

それは私たち自身においても、
私たちの会社や店においても、
私たちの国においても。

ただしその時も、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

では、みなさん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年03月11日(日曜日)

「雨ニモマケズ」[日曜版2012vol11]

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
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雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
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慾ハナク
決シテイカラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
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一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
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アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
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ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
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野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
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東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
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南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイゝトイヒ
北ニケンクワヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
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ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
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ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
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サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

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合掌。
   <「【新】校本宮澤賢治全集第十三巻(上)覚書・手帳 本文篇」筑摩書房刊より

2012年03月10日(土曜日)

イオン㈱岡田元也社長発言「東北は成長地域に変わる」

3月11日。
明日、
あなたは何をしていますか?

私は、今日から、
立教大学新座キャンパスの太刀川記念交流会館。
ビジネスデザイン研究科の結城ゼミ、
その2012年新年度のキックオフ・ミーティング

新ゼミ生7人と、
結城ゼミのOB・OGが集まって、
研究に対する考え方や方法をレクチャーし、ヒアリングする。

集まって、議論したり、交流したり、
絆を確かめながら、3月11日を迎える。

私は「モノを考え、モノを教える」役目を果たしながら、
東日本大震災が起こった同じ日を過ごそうと思う。

亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。

さて日経新聞の「人こと」欄に、
イオン㈱岡田元也社長が登場。

その発言が衝撃的だ。
「ビジネスモデル自体が変わった」

震災後に消費トレンドが変わるとか、
商品が変わるとか、
売り方を変えよとか、
さまざまな論議がある。

しかし東日本大震災のあとには、
被災地とその付近で、
「業態」や「フォーマット」の変化、変貌が起こる。

例えばドラッグストアが食料品、それも生鮮食品や日配、惣菜を拡充。
コンビニエンスストアでは主婦や高齢者の顧客が増加。

だから、「東北での事業展開は
既存業態にとらわれていては対応できない」。

そんなところから新しいフォーマットが誕生する。
私はそう思う。

岡田さんが語った場は、
仙台市で開かれた従業員の集い。

東北地方に関して、「市場として飽和感があった」が、
復興投資で「東北は成長地域に変わる」
岡田さんは、こう強調。

この日は東北エリアの新卒内定者が80人、参加していた。
彼らに対するエール。
「被災地での仕事は、
人々の命を支える小売りの原点を学べる。
恵まれていると思ってほしい」

私も、思う。
東北の子供たちは、きっといい大人になる。
東北の新入社員は、いい知識商人になるに違いない。

さて、先週末に行ってきた台湾旅行
結城ゼミ3期生の修了旅行。

観光編をちょっとだけ紹介。
まず、台北101
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行ってみると、
上の方は雲に煙っている。

高度382メートル。
89フロア。
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下界も煙って、
見えにくい。
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しかし下に降りてきたら、
なぜか、ピカピカの晴れ。
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残念。

中正紀念堂。
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中華民国(台湾)の建国者・蒋介石の史跡。
台湾では「蒋中正」と呼ばれる。
だから中正紀念堂。

蒋介石の像は、
ワシントンのリンカーン記念堂とそっくり。
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自由広場の両側には戯劇院=オペラハウス(左側)と、
音楽庁=コンサートホール(右側)。
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紀念堂の反対側に、
自由広場
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中正紀念堂を背景に写真。
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自由広場の門を背景に写真。
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さらに国立故宮博物院
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美術品数合計60万8985件。
世界四大博物館のひとつ。

こちらのロビーには孫文の像
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ここでも写真。
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新北市にある淡水区。
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ウォーターフロントの観光地。
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ここで舟に乗って、対岸に渡る。
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そしてムール貝の専門店。
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極めて美味。

ここでも写真。
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最後は九吩
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映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった観光地。
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ノスタルジックな坂の街。
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この街で最も見晴らしの良い店。
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おいしい中華料理と台湾ビール。
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一番最後の写真は、ホテルで。
全聯福利中心の初貴民さんを囲んで。
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台湾は、「世界で一番日本のことが好きな国」。
みなさんも、いちど、訪れてください。

私がお薦めします。

観光もよいし、流通小売り・サービス業の勉強にもなる。

では。

<結城義晴>

2012年03月09日(金曜日)

タブレット、スマホの時代とユースキン製薬新社屋披露会で感じたこと

今日も東京・横浜は雨。
ひと雨ごとに春。

松任谷由美の「春よ、来い」

春よ 遠き春よ
瞼閉じればそこに
愛をくれし君の
なつかしき声がする

とはいうものの、今年は、
胸の奥がざわざわしている。

あの日が迫っているからだ。

ほぼ日刊イトイ新聞の「それぞれの3月11日」
「3月11日、なにしてる?」と問いかける。

3月11日、
あなたは、
何をしていますか?

さて日経新聞3面に、
「タブレット端末、1億台時代へ」 の記事。

米国の調査会社ガートナーの昨年の予測。
世界のタブレット出荷台数は、
2011年に約7000万台だった。
それが2014年には2億2000万台に増える。

その時点で、パソコンは、
5億3000万台と予想されているから、
パソコンの半分に迫る。

今年の2012年、
米国でのタブレット出荷台数予測は3530万台。
これは個人向けノートパソコンの2950万台を上回る。

1カ月ほど前の2月7日のこのブログ。
「スマホがパソコンを逆転」 と書いた。

さらに今度はタブレットがパソコンに迫る。

タブレットの代表はアップルのiPad。
これが世界シェアの約6割。

韓国サムスン電子とグーグルの「ギャラクシータブ」、
米アマゾン・ドット・コムの「キンドル」シリーズが、
iPadを追う。

マイクロソフトも今年度の「ウィンドウズ8」で、
タブレット・マーケットでの巻き返しを意図している。

タブレットは、
①パソコンの高性能
②スマホの携帯性

両者を併せ持つ。

私も月1回の会議のひとつは、
ipadを使う。

アップルのティム・クックCEO。
「タブレットはわずか2年で
普通の人々の生活に無くてはならない存在になった」。

「日本では3月16日にソフトバンクモバイルが新型iPadを発売。
KDDIも4月以降に発売する見通し」

スマホとタブレットが、
もうパソコンを追い抜き、それに迫る。

このスピード感。

しかしそれらがすべてを塗り替えてしまうわけではない。
共存しつつ、さらに便利になっていく。

インターネットのホームページからブログへ。
そしてツイッターからフェイスブックへ。

しかし、古い古い古本も残るし、
単行本は新書、文庫ジャンルも広がる。
新聞や雑誌もなくなるわけではない。

ただただチャネルやメディアの種類が増える。
そしてそれぞれにマーケットを獲得し、
定着していく。

より便利なものが最大の存在に、
そうでないものはそれなりに定着する。

1962年、エベレット・ロジャースが説いた「イノベーター理論」。
顧客は5種類に分けられる。
1.イノベーター =革新的顧客
2.オピニオンリーダー=初期少数顧客
3.アーリー・マジョリティ=初期多数顧客
4.レイト・マジョリティ=後期多数顧客
5.ラガード=伝統主義顧客

例えばラガードは、どんなマーケットにも存在する。
いまだに携帯電話を持たない人がいるし、
仕事でもパソコンを使わない人もいる。

さすがに据え置き電話は必要だろうし、
武者小路や志賀の白樺派や、
安吾、団などの無頼派の時代ように、
ハガキや電報で待ち合わせの連絡をするという輩はないだろう。

余談だが、昭和52年、
私が社会人になりたての頃、
慶応大学教授の村田昭治先生の担当になった。
村田先生はハガキ派だった。
電話すら受けなかった。

だからタブレットのipadが増えようと、
スマホパソコンを抜こうと、
それだけになるものではない。

小売業の業態では百貨店が一番古いものだし、
「業態の盛衰」という概念でとらえると、
衰退気味の業態でイノベーションが要求されてもいるのだろうが、
世界中でデパートメントストアはなくなりはしない。

タブレットとスマートフォン、
そしてパソコン。

いずれも現代ビジネスマンは、
使いこなさねばならないことにはなるが、
それだけになってしまうものでもない。

「ひとつの手段に頼ろうとする誘惑は、
これを退けなければならない」

だから手書きの文章や手紙もいいし、
ペーパーの活字もいいし、
デジタルのワープロ文字もいい。
ネットで伝播する絵文字もいいだろう。

きのうの夜は、
川崎のユースキン製薬㈱を訪れた。
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その新社屋落成披露パーティーにお招きいただいたからだが、
代表取締役社長の野渡和義さんが、
私の中学高校の器械体操部の先輩にあたるからでもある。

「ユースキン」クリームは、
昭和32年に発売された古い商品だ。
しかしその商品の機能的・品質的な強みが、
今日まで引き継がれていて、
その心意気が新社屋に表れていた。

1階は吹き抜けのギャラリー。
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ユースキン製薬のコンセプトが、
その歴史によって語られている。

2階は全フロアが研究室。
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そして3階がオフィス。
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私も㈱商業界の社長のころ、
古い古い社屋の全面改装をしたことがある。

その時の心弾む気分を思い出して、
野渡先輩や社員のみなさんの心情を察した。

4階の会議室では、
西村真児常務取締役が、
新社屋の構造やコンセプトをレクチャーしてくれた。
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環境に適応し、働きやすい空間をつくり、
なおかつ製薬会社のコンセプトを貫く。

いい会社のいい本社。

懇親会では、
野渡社長のご挨拶。
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淡々としていて、
しかもユーモアがあって、
社員を大事にしている様子が、
スピーチに込められていた。

パーティーにはトマス・トランブレ聖光学院学院長、
工藤誠一校長も列席。

トマス先生には英語を教わった。
懐かしかった。
「8期生は特徴的な生徒たちでした。
結城君も頑張って」
そう、声をかけていただいた。

工藤校長は11期生で、私の3年後輩。
「母校を守ってくれてありがとう」
私はそう、お礼を言った。

ずいぶん長い年月を経たのだなあ、と感慨深かった。
最後に野渡先輩と握手。
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私たちは横浜にある私立聖光学院に通った。
中学・高校一貫教育のカトリック系の学校。

野渡さんは5期生、私は8期生。
3期生にはあのオフコースの小田和正さんがいた。

私が中学1年で器械体操部に入った時、
野渡さんは高校1年のカッコいい先輩だった。

今は、誰も、
私たちがバク転をやったり山下跳びにチャレンジしたり、
鉄棒で車輪をやったりしたとは信じないが、
野渡さんは3年上のあこがれの人だった。

体育会的には弱小高校の弱小クラブ。
指導教員は全日本学生選手権者だった酒井志郎先生と超一流だったが、
選手は少なく、練習時間も限られていて、
高校生と中学生が一緒に練習した。
酒井先生が横浜国大の監督を務めておられたので、
1回だけ国大に行って合同練習もしたことがある。

その聖光学院器械体操部先輩の野渡和義さんと、
私は44年ぶりに札幌で再会した。

感動した。

その野渡さんがユースキン製薬社長として、
日本の薬事業界やドラッグストア産業に貢献する。

本当に不思議なご縁を感じた。

スマホやタブレットの時代になろうとも、
私はいつも自分の著書には筆でサインし、落款を押す。

長い原稿は400字詰めの「結城義晴原稿用紙」にペリカンの万年筆で、
1時間6~7枚を一気に書き上げる。

もちろん毎日のブログは、
パソコンに向かって打ち込む。

「ひとつの手段に頼ろうとする誘惑は、
これを退けなければならない」

中学生の昔を思い出しながら、
そんなことを強く感じた夜だった。

<結城義晴>

2012年03月08日(木曜日)

ベニマル大高社長「国より厳しい基準」とイオンワーカーズユニオン講演

昨日の日経MJで、
ヨークベニマル社長の大高善興さんが、
インタビューを受けている。

「価格を重視する人と、
安全性や品質を重視する人
で、
消費の二極化が進んでいる」

福島、宮城、茨城と被災地で店舗展開しているだけに、
同じ二極化の話をしても、
善興さんの口から出ると、重い。

「安全性を求める声に応えるため、
放射性物質に関して出荷元で検査を実施する体制にしている。
牛肉は国の基準より厳しい1キログラム50ベクレル以下、
基本的には5~15ベクレル程度か検出限界値以下の商品を販売」

「国より厳しい基準」
これがヨークベニマルの判断。

「全品目ではないが、福島県産と他県産を併売し、
消費者が選べるようにしている」
これも、最後は顧客に判断を委ねるが、
そのための材料は店側が、
ぬかりなく提供する姿勢。

「ただ地元企業として農産物や畜産物などは
できるだけ地場商品も販売するよう努めている」

「福島県産牛肉は仕入れ価格が下がっているため、
震災前の4割引きで販売しているが、
前年比2倍と好調だ」

そして続ける。
「現在休業している店舗は原発から20キロ圏内の5店舗、
津波の被害を受けた2店舗の計7店舗。
津波で休業している2店舗のうち湊鹿妻店(石巻市)は7月に再開するが、
中浦店(同市)はまだメドがたっていない」

物江信弘店長の港鹿妻店は、
7月に再開する。

嬉しい話。

エールを贈りたい。

さて、日経新聞に「食料大競争」の連載記事。
今回は総合商社が
「供給網構築に全力」を挙げていることの報告。

「世界の総人口は70億を超え、
経済成長する新興国の需要は増大する一方」

だから「この10年で穀物需給は逼迫、
価格は3倍に上昇
」。

まだまだ人口は増える。
日本の少子高齢化は、
地球規模でみると一部の現象となる。
「国連人口基金(UNFPA)によれば
世界人口は2050年には93億人に増える」
地球の適正人口は20億人とも25億人ともいわれる。

しかしこの世界人口の増加は、
食糧に関して、価格高騰することを意味していて、
少子高齢化の日本にも影響を与える。

「経済協力開発機構(OECD)と国連食糧農業機関(FAO)は
小麦やトウモロコシなど穀物生産量も増えるとみるが、
需要の増大も続く可能性が高い」

そこで記事は、丸紅、三菱商事、双日、三井物産の動きを追う。

丸紅はブラジルの港湾運営会社テルログ・ターミナルを買収。
「集荷から港湾、需要地まで押さえる穀物サプライチェーンの構築」がその狙い。

三菱商事は1月、ペルーでリン鉱石の権益を獲得。

一方、三井物産はブラジル資源大手のヴァーレと組み、
400億円で鉱山を拡張。

これは「収穫量を高める肥料資源の争奪」。

双日は昨年、アルゼンチンの農業法人と提携、
三井物産もブラジルで12万ヘクタールの農地を保有。

中国やドイツなど有力経済大国との競争が激化する。
「日本勢が商機をつかむには
技術や運営ノウハウなど強みを育てていく」ことが必須。

世界の人口問題や食糧問題が、
日本の少子高齢社会を直撃することを、
忘れてはならない。

昨日は、東京・田町で講演。
イオンワーカーズユニオン主催
「流通の未来を自分たちでつくる会」

「自分たちでつくる」というところが、とてもいい。

東北、北関東、南関東、北陸信越の東日本エリアの勉強会で、
事務局をあわせ、55名ほどの参加者となった。
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テーマは、
「チェーンストアのグローカル戦略」。
日米欧巨大小売業の5つのTide of Timeを解明するをサブに、
日本流通業の動静、米欧のチェーンストアに見られる現象、
2012年以降の潮流と課題と対応の考え方を、
90分にわたって語った。
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伝えたいことが山ほどある。
あっという間の90分だった。
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そして、質疑応答。
「グッド・クエッション」ばかりだった。
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だから、回答も思わず長くなり、力が入る。
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私の次に講義したのは、
イオントップバリュ㈱常務取締役の落合克彦さん
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落合さんは、㈱光洋の前社長。
いまや超異色のイオン幹部。

テーマは、
「2012年計画とトップバリュブランディングの方向性」
マーケティング本部長として、
適切な資料をもとに、
ザックバランの語り口。

内容は極秘事項。

自社のプライベートブランドだけに、
参加者からの質問や厳しい意見も投げかけられたが、
落合さんは真摯に答えて、とてもよかった。

その落合さんと控室で。
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その後、JALシティ田町ホテルに会場を移して、懇親会。
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乾杯のあいさつは主催者を代表し、
西近畿グループ議長の中村敏之さん。
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講演の後のビールはうまかった。
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懇親会で私は「脱グライダー人間」の話をした。
「自分たちでつくる会」という趣旨そのものが、
「脱グライダー」になっていて、あたしはそこに賛意を示した。

今日は商人舎を山口毅さんが訪れてくれた。
立教大学大学院結城ゼミ3期生のボス。
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日本ロレアル㈱で、
カテゴリー・マネジメント室長を務める。

フリークエント・ショッパーズ・プログラムや、
カスタマー・リレーション・マネジメント、
およびカテゴリーマネジメントの専門家。

山口さんも「脱グライダー人間」を目指して、
このたび、重大な意思決定をした。

応援したい。

<結城義晴>

2012年03月07日(水曜日)

ハイパーマーケット1位家楽福カルフールを圧倒! 2位大潤發RTマート

「私は、津波のあと、しばらくして、
遺体安置所にいきました。
そこには、お父さんと、
そのほか3人がいました。
そこには、お母さんが先にいって、
お父さんの顔を、泣きながら見てました。
私は、お父さんの顔を見たら、
血だらけで、泣きました」

< あしなが育英会の震災遺児作文集より>

今朝の朝刊で、
朝日新聞の『天声人語』と日経新聞の『春秋』が、
この福島県の小学5年生の作文を取り上げた。

読売新聞『編集手帳』と毎日新聞の『余禄」は、
三重県のストーカー事件の「たらい回し」に文句をつけた。

昨日は中国地方で「春一番」が吹いた。
春はもうやってきている。
そして3月11日が近づく。

一昨日のことになるが、
横浜の商人舎オフィスに、
拓殖大学商学部教授の根本重之さんを迎えた。
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根本さんは横浜のご出身。
私は博多生まれの、横浜育ち。
以前から農林水産省の委員会でご一緒したり、
協会、団体で同席したり。

今回は、根本さんがつくったDVDを届けに来てくださった。
「消費と流通の先を読む2012」
商人舎ホームページの右段にバナーを載せた。
メーカーも卸売業も、関連産業も、
最低1社1本は購入して、勉強してほしいものだ。

根本教授は流通問題の専門家。
学者のなかでは本当に珍しく現場のわかる人。
理念や理論の背景があって、
そのうえで現場が理解できることで、
問題解決を成し遂げることができる。

それがサム・ウォルトンの“Retail is Detail”
「小売りの神は細部に宿る」。

ピーター・ドラッカー先生の「実践第一」。
“Practice comes first”

ヘンリー・ミンツバーグ。
「有能な研究者とは、たいてい、
現場で少しずつデータを掘り起こしていくものだ。
ただし、現場に密着した後は、
一歩後ろに下がって考える必要がある」

「一歩後ろに下がって」
ここが大事なんですね、人間として。

根本先生のDVD。
大いに学んでほしい。

さて台湾小売サービス業の報告。
今日で最終回。

台湾商業の特徴の一つは「上位寡占」である。
業態別に2社による「複占」、
3社による「三占」、
数社による「寡占」が進む。

複占は、ハイパーマーケット、スーパーマーケット、
ドラッグストアなど。
三占は百貨店、
寡占はコンビニ。

しかし業態別の上位寡占とともに、
大規模企業のほとんどが、
様々な業態において外国企業と提携している。
その代表が「統一企業グループ」。

統一企業股份有限公司は、
台湾最大の食品製造・加工会社だが、
この統一が小売りサービス業最大のコングロマリットを形成している。
コンビニの統一超商は、セブン-イレブン。
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統一のハイパーマーケットは、家楽福(カルフール)。
百貨店は、統一百華(阪急百貨店)、
ドラッグストアはCOSMED。

無印良品とも提携して店舗展開しているし、
コーヒーショップは、統一星巴克(スターバックス)、
ドーナツチェーンは統一多拿滋(ミスタードーナツ)、
さらにインターネットモールは台湾楽天市場(楽天)。

業態開発のコストはかけず、
アメリカやフランス、日本の先進企業と提携し、
あるいは合弁事業を起こして、
スピード優先でマーケットを占拠していく。

セブン-イレブンは業界1位で4753店、
カルフールも第1位で60店、
COSMEDは第2位で346店、
統一阪急は業界第4位、こちらは2店舗。

カルフールを訪れた。
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この店はハイパーマーケットRTマート2店舗に挟み撃ちされ、苦しい。

青果部門もフランスや中国本土のハイパーマーケットそのまま。
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精肉は平ケースで大展開。
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広い主通路の両サイドに単品量販の売場が続く。
通路のなかには島陳列。
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しかし客数が少ない。

特売コーナーを設けて、
ディスカウントのアピールをする。
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POPやサインを大々的に掲げるが、
それもむなしい感じ。
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大型カートが移動できる動くスロープを昇る。
スロープの手すりわきには、これも独特の売り場がつくられる。
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上階に上がるとまずは特売コーナー。
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そしてこのフロアは非食品で構成されている。
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ハイパーマーケットは、
ウォルマートのスーパーセンター、
イトーヨーカ堂やイオンリテールと同じ部門構成。
現在も中国や台湾ではハイパーマーケットの時代が続いている。

高度成長が進み、生活のレベルが急速に向上している時代には、
総合品揃え型の大型店が繁盛する。
総合品揃えだからテレビをはじめとして、
家電売り場もある。
イトーヨーカ堂やイオンリテールが放棄してきた部門である。
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しかしこの台湾のカルフールを見ていると、
ハイパーマーケットの時代が徐々に、
成長のピークを終え、成熟から衰退に向かっているように見える。

業態の成熟期が来ると、
立地によって繁盛ぶりに大きな格差が生まれる。

カルフールに入っている日本のニトリもベスト電器も、
見たことがないような閑散ぶり。

唯一繁盛しているのはフードサービス。
この回転ずし屋はその代表。
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一方、ハイパーマーケット第2位の大潤發RTマート。
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台湾資本で国産企業。

200メートルくらいしか離れていない立地に2店舗出店。
カルフールを挟み撃ちにしている。
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大潤發RTマートは23店舗。
上海でもウォルマート、カルフール、テスコなどを押しのけて、
最も強い店をつくっている。

スロープ式エスカレーターを昇って2階へ。
多層階ハイパーマーケットの常とう手段。
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スロープを上がると競合店との価格比較。
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同じ品目を購入して、そのトータル買い上げ金額を示している。
左がRTマート、右が「其他量販店」、もちろんカルフール。

上がると非食品売り場が広々としている。
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ジーンズ売り場。
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衣料品もカジュアル・ファッションを中心に買いやすい商品構成。
明らかにカルフールをしのいでいる。

通路は広く、美しい大量陳列。
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カルフールが始めた販売方式を完全にマスターし、
ここ台湾ではカルフールを寄せ付けない。
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青果部門の平台による品ぞろえ、鮮度ともに、
カルフールを凌駕している。
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食品の導入は惣菜売り場。
対面とセルフを組み合わせて、ニーズ対応している。
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惣菜コーナーの奥、壁面沿いが精肉売り場。
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鮮魚売場は氷を敷き詰めて、
その上に一尾ずつ、商品を丁寧に陳列。
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これもカルフールに学んで、カルフールの上を行く。

鮮魚はパック商品も品揃えする。
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近代的な小売業として、
これならば「伝統市場」にも勝てる。

台湾ではスーパーマーケットの本格化は、
これからだ。

しかしハイパーマーケットは今、
絶頂期を迎えるほどに充実している。

コメ売り場もこのボリューム感。
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日配品売り場は多段ケースが延々と続く。
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菓子や加工食品売り場の品ぞろえも豊富。
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ただしハイパマーケットの弱点は、
平日の客数が極端に減少すること。

これは日本の総合スーパーでも同じ。

レジは土曜、日曜を基準に設けられている。
平日は過剰なレジ台数となる。
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RTマートのドライブ・ドットコム・システム。
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このRTマートは、上海で、
ナンバー1の売場づくりを実現している。
ここ台湾でもナンバー1。

台湾経営恐るべし。

考えてみると、
蒋介石総統とともに台湾に逃れてきた人々は、
毛沢東の共産党とは袂を分かった実業家たちだった。

商売のDNAを持つ人々。
だから今ピークを迎えるハイパーマーケット業態でも、
これから伸びるスーパーマーケット業態でも、
台湾資本の企業が店舗力ナンバー1の地位を得る。

もちろんそうではない企業もある。
アメリカのコストコだ。

現在、6店舗ながら、
この店は韓国ソウルの店舗に次いで、
世界のコストコのなかで第2位の売上高を稼ぐ。
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コストコはどの国に行っても、
ブルーオーシャン戦略を悠々と展開。

メンバーシップ・ホールセールクラブ業態の優秀性。

この難しい業態を成功させ、
他の模倣を許さないところが、
コストコの強みである。

ハイパーマーケットやスーパーマーケット、
さらにコンビニ、ドラッグストア・・・。
普遍的業態ではないところに、
コストコ繁盛の普遍性がある。

実に面白い現象だ。

台湾小売業と台湾の商人たち。
先進業態を提携して導入する。
この面では迷いなし。
リアリティにあふれている。

提携せずとも、ハイパーマーケットは、
RTマートがカルフールを学びつつ、
完全に追い抜いてしまった。

台湾小売業の模倣力は、
群を抜いている。

これでいいのかもしれない。

「私たちは、別に、
新幹線を開発する必要はない。
私鉄でいいのです」

これはかつて荒井伸也さんが口にした言葉。

その荒井サミットは、
関西スーパーマーケットから学んで、
ユニークな店づくりやオペレーションを創造した。

台湾全体に、このリアリティと学びの姿勢を読み取ることができる。

台湾商人、恐るべし。

<結城義晴>

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