結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年03月04日(日曜日)

ジジと台北マッサージ[日曜版2012vol10]

ジジです。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
タイワンのタイペイにいってます。

rikkyoのユウキ・ゼミ卒業旅行。

きのうは、ひなまつりだというのに。
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でも、ゼミ生のみなさんと、
たのしい旅。

いそいそと、でかけていきました。
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そして、おいしいものをたべて、
きれいなところをみて、
ベンキョーもして、
夜は、ぜんぶ、マッサージ。
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はじめの晩は、下町のマッサージ。
まんなかのモヒカンのひとが、
オーナー。

ならんで足をあらう。
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これが、いがいに、
あついお湯。
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それから、足うらマッサージ。
全身マッサージ。

キモチよかった。
となりでマッサージしてもらっていたヤマグチさんは、
いびきをかいていた。

よかったですね、
おとうさん。
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きのうの晩は、
こんどはちょっとグレードをあげた。
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ガラス窓から、
なかがみえる。
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でも、この店で、
たいへんなことになったのです。
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こちらは、4人でいきました。
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まず足をあらいながら、
カタやアタマをもんでもらう。

さいしょは、にこやかに。
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すこしずつ、
いたくなってくる。
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足をあらったら、
場所をうつして、
足うらマッサージ。
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ならんで、足のうらを、
もんでもらう。
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もう、昨日より、いたい。
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それでも、きもちいい。
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ムラセ・ユカさんは、
あんまりいたくなさそう。
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ニコニコわらってる。
女性はがまんづよいのかなぁ。

でもヤマグチ・タケシさんも、
すごくいたそう。
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おとうさんは、いちばん、
いたがった。
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おとうさんのたんとうのひと、
ぶきみなほほえみ。
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それからが、すごかった。
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「イタタッ!」
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「イタタタッ!」
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「ウウウッ」
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「イタタタタッ!!」
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「ン~ン、イタッ!!!」
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このあと、足うらがおわったら、
上半身マッサージが、
まっていた。

おとうさん、
いったい、
どうなったのでしょう?

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年03月03日(土曜日)

台北の日勝生加賀屋・徳光重人さん、台湾での日本ビジネス奮闘記

今日は楽しいひな祭り♪

しかし、ここ台湾では、
ひな祭りはない。

だからスーパーマーケットでもコンビニでも、
百貨店でもひな祭りのプロモーションは行わない。

日本の節句は、
中国からやって来た。

いわゆる五節句。
1月7日が人日(じんじつ)、
3月3日が上巳(じょうし)、
5月5日が端午(たんご)、
7月7日が七夕(しちせき・たなばた)、
そして9月9日が重陽(ちょうよう)。

中国から来たものの、
日本で独自に発達し、
その中で3月3日は桃の節句となり、
ひな祭りとなった。

台湾には桃の節句がない代わりに、
「婦女節」(フーニュイジエ)がある。

こちらは世界婦人デーを採用して、3月8日。
婦女節という。

中国人女性の地位向上を目的にしている。

さて昨日のお昼頃、
台湾の台北松山空港に到着。
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日本時間9時40分発、
13時30分着。
約4時間。

しかし時差が1時間で、
こちらの12時30分到着。

気温27度。

すぐにチャーターバスで、
新北投へ。

高速道路を走り、
途中、Wellcomeなど登場。
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台湾のスーパーマーケットは小型がほとんど。
Wellcomeは286店舗のスーパーマーケット第2位。

すぐに新北投につく。
ここ北投温泉は、
日本の秋田・玉川温泉と同様のラジウム泉で有名。

そしてその中心にそびえる温泉旅館。
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そう、日勝生加賀屋。
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石川県能登の加賀屋の、いわば台湾支店。
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支店といっても、
台湾資本の日勝生活科技網站と加賀屋の合弁企業。

立教大学大学院・結城ゼミは、
サービス・マーケティングのゼミでもあるので、
日本旅館のホスピタリティ・ナンバー1の加賀屋を学ぶのも、
ゼミの趣旨ではある。

その加賀屋が台湾に温泉旅館を出したのが、
2010年12月18日。

日本のホスピタリティが、
台湾に通じるのか。
本質的なものをどう取り入れ、
どの部分で現地化するのか。

興味は尽きない。

着いたらすぐに、
客室をご案内いただく。
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ご案内役は「小夏」さん。
この名は客室係名で、
小夏さんは台湾人。

客室には全室に自前の温泉がある。
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宴会場は、掘りごたつ式。
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中国人や台湾人の宴会は、
円卓が欠かせない。
だから円卓の宴会場もある。
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大浴場や足湯の設備も完備してあるが、
日本になくて台湾にあるのが、「個人湯」。
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これが5階のフロア全部を使って展開され、
特徴となっている。

もちろん和倉の加賀屋のイメージは、
完全に踏襲されている。
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夕方には生演奏の琴の音が静かに流れる。
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館内の視察が終わると、
白鷲の間で、小夏さんを囲んで集合写真。
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アフタヌーンティをごちそうになる。
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そして真打登場。
日勝生加賀屋董事の徳光重人さん。
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「日本と台湾の架け橋になる」
それが徳光さんのライフワーク。

徳光さんは、大学を出て、
スポーツインストラクターとなる。
そして縁あって、台湾へ。

さらに縁あって、
日勝生活科技網站オーナーからの要請で、
この北投温泉でホテルを開設する役を担う。

石川県金沢のご出身。

だから北投にホテルをつくるという話が出た時、
加賀屋の誘致をまず考えた。

しかし加賀屋につてはなかった。

徳光さんは何か不思議なものを持つ。
ここでも縁と苦労があって、
加賀屋の了解を得て、
開設にこぎつける。

しかし日本と台湾の考え方や文化の違いに、
何度も何度も苦労を重ねながら、
一つひとつ問題を解決して、
2010年12月にオープン。

日勝生加賀屋のコンセプトは、
日本の加賀屋をそのまま台湾に持ってくること。

ここで妥協はしない。

建設、施設、什器、家具備品に至るまで、
本物とそっくりのものを台湾の業者を使って仕上げた。

さらに人の問題。

とりわけ加賀屋にとって必須の「客室係」。
全員台湾の女性で、
日本の加賀屋流を実現させる。

採用から教育まで、
日本の加賀屋の全面協力の下、
何とか仕上げた。

着物の着方の練習、
正座の訓練、
膝をついてのご挨拶やふすまの開け閉めまで、
日本式のホスピタリティを、
所作のトレーニングから入った。

つまりは形から入る。
それがやがて身につく。

徳光さんは体育の教師を目指していた。
だから大学の授業で柔道の黒帯を捕るという課題があった。
講道館では初段をとるために、
型を基本としている。

このことから日本の所作を、
台湾の若い女性たちに学び取ってもらおうと考えた。

形から入るトレーニングは、
見事に成果を収めた。

私たちを案内してくれた小夏さんも、
その一人。

最初は着物を着るのに、
2時間もかかった。
今では10分ほどあれば、
日本人以上に着こなす。
そんな丁寧な訓練と教育が間に合って、
台湾加賀屋はオープン。
現在、台湾のビジネス誌でのホスピタリティ調査では、
断トツの第1位。

しかも日本の加賀屋よりも良い面があるとの評価も。

徳光さんの熱意がそれを成し遂げた。
固い握手。
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ゼミ生全員で写真。
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私だけ特別に、
台湾加賀屋の客室係の皆さんに囲まれて写真。
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ありがとう。

日本の加賀屋にとっても、
台湾加賀屋は大きなメリットを生んでいると思う。

何より加賀屋のホスピタリティとは何かを、
台湾加賀屋が追求し続けている。

そして質問なり、疑問なりが、
常に寄せられる。

そのリクエストに、
能登の加賀屋も丁寧に答える。

するとそれがそのまま、
加賀屋の本質を加賀屋自身に確認させることになる。

理念やミッションは、
風化しやすいものだ。
陳腐化も避けられない。

しかし同じ理念を掲げ、
他国でそれを成し遂げようとする人々がいると、
常にそれを見つめ直さねばならなくなる。

つまり加賀谷らしさを、
意識し、自覚する緊張感が生まれる。

これこそ、両加賀屋にとって、
何よりもメリットとなることだ。

徳光重人さんの話を聞いていて、
私はそんなことを考えていた。

< 結城義晴>

2012年03月02日(金曜日)

阪急オアシス野中北店・平野西店の新フォーマットとポジショニング戦略

昨日、大阪から帰ったら、
片隅に少しだけ雪が残っていた。

今日は朝、羽田空港国際線ターミナルに集合。
立教大学大学院・結城ゼミ第3期生の修了旅行。
総勢8人の動きやすい旅。
台湾へ向けて出発。

ラウンジで、朝からビール。
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みな、元気いっぱい。
楽しみです。

さて昨日は大阪。
3月1日オープン当日の阪急オアシス野中北店。
大阪市北西部の阪急電鉄三国駅から徒歩圏に位置し、
マンションの1階に居ぬき出店した。
関西スーパーが撤退した後の物件。
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この日は人出がひと段落する2時ごろに訪れたが、
開店の賑わいはごらんの通り。
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入ってすぐに青果売り場。
地産地消を謳う「おひさん市」。
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現在、1000軒余りの農家、生産者と契約して、
商品供給を受けている。

入り口に並べられたイチゴ1パック298円がオープンの目玉商品。
補充したとたんにお客が手に取り、飛ぶように売れる。
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右手壁面には「おひさん市」の果物や野菜が木製多段什器に並ぶ。
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「採れたての安心・安全でおいしい生産者直売」。
「おひさん市」のボードの下には、
生産者の顔写真が名前入りで掲げられている。
顔の見える商品として大人気だ。
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そして果物のカラーリング陳列の見事さ。
阪食の陳列技術の真骨頂。
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野菜のばら売りコーナー。
1個単位で販売する。
手間暇がかりそうだが、
少人数世帯、単身世帯のお客には大好評。
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トマトやさやブドウ、えんどう、天心甘栗など
ばら売りのアイテムも増えた。
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青果売り場から鮮魚売り場へ。
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ガラスで仕切られているが、
作業がみえるたオープンキッチンスタイル。
バックヤードの床を高くして、
作業状態を顧客が見上げる形にした。
ホールフーズが、
シアトルのパイク・プレイスの魚屋から学び取ったやり方と同じ。
だからマグロの解体ショーなどもよく見えるようになっている。
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長崎県産地直送の鮮魚。
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長崎県知事の肝いりで、
3つの島と4つの漁港から商品が途切れることなく供給される。

平ケースには、阪食が強化するハーフデリ商品。
半加工品から、最後に自宅で焼くだけの商品までそろう。
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魚屋の鮨「魚彩」。
フレッシュな鮮魚をネタにリーズナブルな価格で提供する。
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奥壁面に沿ってミート&デリの精肉売り場、
まず、とんかつなどの揚げ物コーナー。
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揚げたてのとんかつは試食でお勧めする。
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売り場の平台では、黒毛和牛の牛めし550円などのミートデリを販売。
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主通路に設けられたキッチンステージではメニュー提案。
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奥壁面の最後のコーナーは、
ワインとチーズ売場。
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一角には、日本酒の島陳列。
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そしてデリ&ベーカリーのコーナー。
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惣菜は大皿に盛られたばら売り。
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そして左壁面が惣菜売り場。
各売り場ではインカムをつけたスタッフが、
おすすめ商品をアピールする。
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その前の主通路には、弁当類が並ぶ。
ごらんの通りの人。
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平ケースのいちま鮨、
平台の和菓子コーナー。
什器使いにも常に工夫が加えられ、
洗練されてきた。
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どれでも105円のインストアベーカーリー・コーナー。
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コモディティ・アイテムは、
しっかり低価格をアピールする。

そして店舗最左翼左壁面最後に設けられた無料のレストスペース。
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中央に配置されたグロサリーは低めの什器。
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什器の上部には、
使用シーンをわかりやすく表示。
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阪食では価格表示をおおきな文字で表示している。
高齢者にも見やすく、わかりやすい。
オリーブオイルの品ぞろえは、豊富。
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阪食自慢のカレーコーナー。
阪食百貨店大食堂の名物カレーは1周年で10万食。
阪食の強みは、阪急ブランド。
この自社の「強み」、他の模倣を許さない商品は、
強烈に訴求する。
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レジは6レーン。この日はダブル台でフル対応。
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㈱阪食の千野和利社長と、
商品統括部志水孝行部長。

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千野さんとは、
ポジショニング戦略について、
じっくり語り合った。

それがすなわち、
本当の「ブルー・オーシャン戦略」になっている。
つまりは簡単には模倣できない店づくり、売り場づくりを、
実現させ続けること。

そのために持続的な小さなイノベーションは、
欠かせない。

一方、この日は、
ひと月前の2月1日にオープンした
阪急オアシス平野西店
も視察。

大阪市南部の平野区は職住一体型の下町エリア。
800㎡の意欲的な小型店。
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屋上駐車場42台だけの店だが、
近隣2キロ圏からの自転車客が多い。
足元商圏は2万4000人弱。
しかしポイント5倍セールのこの日は、
つぎつぎにお客が自転車をこいでやってきて、
駐輪場はあふれんばかり。
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入り口を入るとご覧のひとだかり。
2週間目のポイント5倍セール日には、入場制限をしたという。
開店後ひと月が経過しても、
応援部隊が必要なほどの混雑ぶり。
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次から次に顧客がやってくる。
カートが足りなくなるほどの来店客だ、
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この平野西店では、青果部門の真ん中に、
加工スペース設けられた。
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鮮魚売り場は長崎県と提携して、
常に鮮度抜群の商品が品切れしない。
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寿司の商品化が間に合わず、
それでもお客が売場の前で出来上がるのを待っている。
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平台の商品に群がる人人。
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そして精肉売り場。
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ここでも主通路は身動きできないほどの人。
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デリ&ベーカーリー売場。
お客は主通路にあふれている。
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ベーカリー売場にまで達したレジ待ちのお客。
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こちらにもレジ待ちのお客。
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これだけの来店客をいかにさばくか。
これが平野西店の課題になる。
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それにしてもよく入っている。
高度成長時代のダイエーの店では、
並べた商品が飛ぶように売れた。
そんな風景をおもいだすほど、
平野店にはお客が殺到していた。
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驚いたし、感動した。

阪急オアシス平野西店の近隣には、
万代、ライフストア、サンディ、玉出など、
激戦が繰り広げられている。

その真ん中に飛来した阪急オアシス。
異次元の競争を展開することで、
このエリアにも、こういったニーズが潜在することを証明した。

㈱阪食は、
エイチ・ツーオー・リテイリングのスーパーマーケット部隊。
2010年度年商898億6700万円。

千里中央店から始まった新しいフォーマットが成功をおさめ、
レギュラータイプの1500㎡から1200㎡、
そして900㎡、800㎡までのそれぞれのタイプを、
採算に乗せてきた。

千野社長は、
これからは「人が大事です」と言い切った。
その通りだと思う。

私は付け加えた。
「最後は商品の勝負になります」。

店とフォーマットが確立された、
人と商品。

この軌道に乗せるまでが、
本当に苦労の多いひと仕事だが、
軌道に乗ったら油断せず、
人と商品の充実に邁進する。

店や売り場の改革ほどに、
目に見えて成果が上がるという類の課題ではない。
しかし、人と商品こそ、
模倣のできない真のポジショニングをつくるものである。

この日、案内してくれたのは㈱阪食の松元努常務。
昼食は、なにわ筋にあるシチリア料理「ラ・クッカーニャ」。
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素材を生かした調理で、本当においしかった。
松元さんに、心から感謝。

<結城義晴>

2012年03月01日(木曜日)

京都府マツモト「エブリデー&エブリボディ・ストア」のintegrity

今日から3月。

「2月は逃げる」で終わり、
「3月は去る」の弥生三月の始まり。

昨日で2011年度を終了し、
今日から2012年度がスタートする会社も多い。

東京スカイツリーは、
昨日、完成した。
634メートル。
中国の広州タワーが600メートルで、
それを抜いて世界最高のタワー。

インターネット上では、
「あらたにす」サイトが、
昨日で修了。

朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞、
3紙の読み比べが売り物。

私も「メニュー・バー」に入れて愛読していただけに、
ほんとうに惜しい気がする。

新聞そのものの長所は、
一覧性にあると思う。
その一覧性を特徴とする新聞三大紙を、
さらに一覧できるサイト。

趣旨とコンセプトは良かったが、
広告がとれず、採算に乗らなかった。
コンテンツのイノベーションもなかった。

背景には新聞そのものの後退がある。

私自身「あらたにす」を愛用、愛読していただけに、
まことに残念。

インターネットなら何でも伸びる。
IT関連には将来性がある。

そんなことはない。

「あらたにす」の2月29日打ち切りが、
それを示している。

2012年3月現在で、
IT戦略事業部などといった名称の部署があるとしたら、
それは時代遅れも甚だしい。

さて3月。
今年の3月の山は三つ。

第1が3月3日のひな祭り。

ひな祭りの桃の節句は通常、
祭日ではないが、今年は土曜日。
そして3月第1週はひな祭りで春の到来を愛でる。

そしてひな祭りを過ぎると、
3月11日の東日本大震災から丸1年。

亡くなられた人々、2月29日現在、
警察庁のまとめで1万5854人、
そして行方不明者3276人。
心からご冥福を祈りたい。

さらに仮設などで避難生活を送る人、
いまだ32万人。

一刻も早く、
この人たちの日常を取り戻したい。

そしてフクシマ原発の放射線に畏れる人々、
数知れず。

国力をあげて、
この難題に取り組みたい。

各地で慰霊の催しがあるとともに、
復興から振興を目指して、
日本人すべてが気持ちを新たにする。

そして第3が、
3月20日の春分の日。
今年は火曜日。

春分の日は祝日法で、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日とされる。

そしてこの春分の日をはさむ前後7日間が彼岸。
17日の土曜日が彼岸の入り、
23日の金曜日が彼岸の明け。

彼岸とは、「煩悩を脱した悟りの境地のこと」で、
この考え方からすると、
3月11日から3月23日までは、
日本人にとっては、
精神的な日々となる。

心にとどめて、
この1カ月を過ごしたい。

さて今年3月の商人舎標語。
再びみたびよたび、
「ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ」

さて昨日は、午前中に会議をこなし、
午後一番で、雪の舞う東京から京都へ。

亀岡市に本部をおく㈱マツモト
その京都市内の店舗を見て回った。
前日、急きょ、ご連絡したにもかかわらず、
松本隆文社長、松本健司専務のお二人が、
案内役を務めてくださった。

松本社長は、商人舎USA視察研修会第8回の団長。
見事に団員をまとめて、研修成果の最大化を果たしてくださった。

現在、マツモトは、亀岡市、京都市をドミナントとして、
18店を展開する典型的なローカル・スーパーマーケット・チェーン。
ある意味で日本を代表する地方小売企業といってよい。

2011年2月期年商433億円。
1店当たり平均24億円という凄い会社。

亀岡市の中核地域や京都市周辺には、
年商40億円に達する店舗もある。

はじめに京都駅から南下したマツモト洛南店。
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マツモトキヨシとしまむらが敷地内にある近隣型ショッピングセンター。
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売り場面積856坪、駐車台数496台。
マツモトの中では最大店舗。

入り口を入るとすぐに、
季節の果物が低い目線で平積みされている。
奥に行くに従い、陳列線が高くなる。
これ、マツモトの特徴。
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「お客様をお出迎えする」という姿勢。

京都の市場的な雰囲気が醸し出されるし、
特に高齢者はとりやすい売場。
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私はこの売り方に感心した。

その右手には季節のプロモーションスペース。
いまはひな祭り。
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青果部門がマツモトの強みのひとつ。
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冷蔵ケースも陳列線と顧客目線が低く設定されている。
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主通路沿いの「魚屋さんの寿司」。
ほんとうのお買い得品が並ぶ。
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しかもそれが買いやすい価格で設定されている。

精肉売り場では丹波和牛が大々的に展開されている。
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奥主通路。
よく管理された定番売り場の中に、
的確に配置された島陳列。
価格設定も、その表示も、
極めてオーソドックス。
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日配品には京都特産の品が積極展開されている。
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そして店舗右翼主通路。
惣菜の大展開。
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惣菜は最良のベーシックが成し遂げられていた。
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エンド売場も単品ごとの陳列量は多い。
価格設定も的確。
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ソフトドリンクも冷蔵ケースで単品量販。
もちろんケース販売の売り場もある。
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店舗中央を走る冷凍食品売り場は、
この日、4割引きが展開されていた。
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単品量販のスーパーマーケットの原則が貫徹されている。

ビールはケース販売も積極展開。
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バックヤードはきちんと整理されている。
これで年商40億円をはじき出す。
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バックヤードは関西スーパー方式で、
「じゃんじゃん売れても品切れしない」システムが完備されている。
この生鮮食品のバックヤードがマツモトの原動力。
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バックヤードの休憩室に掲示された洛南店のコンセプト。
見えないところで、自分たちの役割と使命をしっかり確認する。
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このintegrityがマツモトの最大の特徴かもしれない。

同じく休憩室に掲げられた社是。
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松本社長と、私の隣は田中正毅副店長、
そしてレジ運営責任者のにしざわさん。
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次に訪れたのは、京都に隣接する向日市にあるマツモト向日店。
売り場面積707坪、駐車台数350台。
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出迎えてくれたのは、
大迫正美店長(左)となからいチーフ。
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この店は地域になじんで、よく売れている。
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マツモトの店は、
1店ごとに地域の特徴を壁面に表す。
菅原道真と五重塔が表されている。
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この考え方は、図らずも、
アメリカのトレーダー・ジョーと全く同じ。

3月1日増床オープンのマツモト大野原店。
傾斜に立つ変則立地をよく生かした店舗。

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元(株)関西スーパーマーケット最高顧問で、
オール日本スーパーマーケット協会名誉顧問の水谷久三さんの由緒ある設計。

この日は、翌日のリニューアル・オープンを控え、
店内は活気にあふれていた。
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ひな祭りの腰だれをパートさんたちが作業する。
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青果は常温の商品だけ並べられていた。
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openのサインが並ぶエンドは完成している。
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こちらでは、ショッピングバッグの拭き掃除。
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松本社長と私でみなさんを激励。
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大内孝志店長を握手で激励。
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87歳の松本定市会長もご登場。

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久々にお会いし、
元気な姿を拝見して、
うれしくなった。

マツモト経営幹部の皆さん勢揃い。
松本社長の右隣は、松本健司専務、
その隣は店舗運営担当の松本幸男常務、
右端が執行役員商品部長の藤原康明さん。
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そして、オープンを控えた大野原店の皆さんと揃って元気よく写真。
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最後は、マツモト西小路御池店。
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この店の特徴は大文字焼きと金閣寺。
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視察を終えて、この夜は「木之婦」で京料理を堪能。
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本当においしかった。
なにより、松本隆文社長、健司専務との会話を楽しんだ。
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私はローカル・スーパーマーケット・チェーンの生き残り方を考える。
マツモトはその典型であり、代表である。

日本は世界でもまれな地方スーパーマーケットが発達した国だ。
しかしローカルチェーンがナショナルチェーンの真似をしたり、
地方企業としての真摯さを失うと、
規模の論理の中に巻き込まれて、行き詰る。

かといって、単品量販の原則を逸脱すると、
スーパーマーケットの論理から外れる。
マツモトはそこに不思議なバランスを見出している。

京都府下の地方小売業として、
自分のポジショニングを確立し、
地域の生活を支え、地域の特徴を出しつつ、
ひたむきに顧客満足を創り出す。

スーパーマーケットとしてのオーソドックスな考え方を貫きつつ、
戦術レベルで繊細な対応を忘れない。

松本定市会長の理念と思想がベースにあり、
松本隆文社長、健司専務の猛勉強が重なって、
オーソドックスながらユニークな店づくりとなった。

自分のお客様にとって「どこよりも買いやすい店」。
「この地区になくてはならない店」。
「エブリボディ&エブリデー・スーパーマーケット」
私は久しぶりに、こんな感慨を抱いた。

それにしても松本定市さんにお会いできて、
嬉しかった。

<結城義晴>

2012年02月29日(水曜日)

TSIホールディングス社長解任劇とセブン&アイの電子書店参入

朝、横浜の家を出る時、
雪は深々と降っていた。
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東京に着くと、
霙が混じった雪になっていた。

関東甲信越に積雪。

私の生まれ故郷の福岡でも、
雪は積もったらしい。

東海道新幹線に乗って、
静岡に入ると雪は少なくなって、
名古屋では快晴。

日本は広い。

昨年は確か2月の11日と14日に、
東京・横浜に大雪が降った。

建国記念日とバレンタインデー。
今年はうるう年のうるう日。

パラパラッという雪ではなく、
まとまった雪は、
記念日に降る。

何の根拠もないけれど。

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る…」
月日の流れの早いことをたとえた言葉ですが、
本当にあっという間に
2月も最後の日を迎えてしまいました。

㈱足利屋洋品店社長の松﨑靖さんからメール。
毎月、月末にいただく。

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る…」
上手い言い回しで、江戸時代からあるそうだ。

「い」ちがつは「い」く。
「に」がつは「に」げる。
「さ」んがつは「さ」る。

私の好きな「頭韻」を踏んでいるわけですね。

松崎さんのおっしゃるとおり、
逃げるように過ぎてしまった2月。

そして明日から3月です。

松﨑さんのメールは続きます。
今日は、坂口安吾が桐生に引っ越してきて
60年目の記念日です。

4年に一度、「安吾の引越し記念日」があり、
安吾にゆかりのある人が集まり、
講演会を開いています。

前にも書いたが、
私は大学生の頃、安吾に凝ったことがある。
だからこんな催しが行われていること自体、喜ばしい。
それでも「引っ越し記念日」とは、
著名な作家はすごい。

松﨑さんのメール。
大事なことを忘れないためにも、
記念日は大切に守り続けたいですね。

記念日が雪というのは、
だから、いいですね。

松﨑さんは毎月、店のチラシの代わりに、
『虹の架橋』という新聞を発行している。
これがすばらしい。
そして3月号はその第199号。

4月でめでたく200号。
おめでたい。

199号の「小耳にはさんだいい話」。
松﨑さんのエッセイ。
みなさんも、読んでみてください。

作家・下村湖人の短編からとった「無償の愛」。
これも私が小学生の頃にはまった『次郎物語』の著者。

この物語の最後に、松﨑さんは、
湖人の言葉を引く。
おたがいに助けあわないと生きてゆけないところに、
人間の最大の弱味があり、
その弱味のゆえにおたがいに助けあうところに、
人間の最大の強味があるのである

さて今日は、電通の土井弘さんの引退の日。
43年間の電通生活。
大電通きっての流通専門家。

私も、ずいぶん、いろいろなことを教えていただいた。
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心から感謝しつつ、
「土井さんの引退記念日」としたい。

これからもよろしくお願いします。

日経MJトップ面に、
TSIホールディングス社長解任劇が、
生々しく報じられている。

まるで、1982年の三越社長・岡田茂解任劇のごとし。
「何故だ!」との岡田の言葉が流行語のようにもなった。

「三越事件」と報じられたが、
この事件のあと、三越は徐々にその力を失っていく。

TSIとは、東京スタイルのTと、
サンエー・インターナショナルのSIからとられたネーミング。

2010年の10月に、
両者が経営統合して、
純粋持ち株会社が誕生。

その中島芳樹社長が、
23日の取締役会で、
「突然の動議」によって、
5対2で解任された。

「27分の解任劇」とMJは報じる。

三越事件のように、
解任した者たちもマーケットから裁かれて、
やがて会社は衰退していく。

同じ日経MJの「消費見所カン所」に、
㈱セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さん登場。
こちらには解任劇などありえないし、
想像すらできない。

「時間はかかったが、
グループの相乗効果が出始めた」

相乗効果とは、
グループ内に多業態を抱えるが、
そのマルチ業態間のシナジー効果が出始めたということ。

今日で終了する2011年度の連結経常利益は、
過去最高の2840億円。
2010年度対比17%増を見込む。

コンビニのセブン‐イレブンが圧倒的に高収益で、
この面ではイオンとは全く異なる体質。
しかしイトーヨーカ堂の総合スーパー、そごう・西武の百貨店も、
利益が出るようになった。

マルチ業態戦略は、
それぞれの業態がそれぞれに利益を出さねばならない。
短期間利益が出ないことはあるが、
長期間お荷物になることは許されない。

だから「相乗効果が出始めた」のは、
鈴木さんにとって、セブン&アイホールディングスにとって、
率直に喜ばしいことに違いない。

それでも鈴木さんは、持論を展開することを忘れない。
「価格だけでなく
価値を重視する消費者が増えている」

この面でもイオンとは反対の考え方。

「両雄」と称してかまわないと思うが、
セブン&アイとイオンが、異なる戦略を掲げていることは、
日本の小売流通業界にとって幸いである。

しかし両者に一致した時代観がある。
インターネット事業の将来性である。

「13年2月期に力を入れるのは
実際の店舗とインターネット販売の相乗効果の強化」

そのために、「今夏をめどにグループのネット事業を一本化」する。
これはイオンも同じ。

「消費者はどちらか一方で満足はしない。
ネットとリアルの融合が重要になる」

常に「消費者は」という言葉が出てくるところが、
鈴木敏文さんの真骨頂。

日経新聞本紙に、
「セブン&アイ、電子書店参入」の記事。

通販子会社のセブンネットショッピングが、
3月1日からネットを通じて、
小説・マンガなど4万5000冊の販売を開始。

「年内には国内最大規模となる10万冊に増やす」

仕入れ先は、凸版印刷の電子書籍事業子会社ビットウェイ。

当然ながらセブン-イレブンの連携が中核となる。
電子書籍購入に応じて電子マネー「ナナコ」のポイントを付ける。

そごう・西武のギフトカタログも配信し、
こちらもリアル店舗との相乗効果を狙う。

現在のネット会員は1000万人。
電子書籍1冊購入すれば、
スマートフォンやタブレット、パソコンなど、
最大3つの端末にダウンロードできる。

初年度は1億円の売り上げを見込み、
早期に10億円に引き上げる。

セブン&アイはネット事業の売上高を現在の2000億円から、
2014年度5000億円に増やす計画。

このあたりはイオンと同じ見方だ。

セブン&アイとイオンの戦略の差異と同一。
このあたりに時代が映し出されている。

<結城義晴>

2012年02月28日(火曜日)

「蛮勇と本物の勇気」、そして松下幸之助「不況克服の心得十カ条」

寒い日が続きます。

しかしそれも、
すこしづつすこしづつ春けふの空
〈宇都宮市・小野寺七十六 朝日俳壇より〉

私たちはいつも、
一心不怠 成長無限
今月の商人舎標語。

今日の日経新聞最終面の『交遊抄』。
立教学院理事長の糸魚川順さんが、
交遊のお相手として登場。

書き手は北越紀州製紙社長の岸本晢夫さん。
「日本人でもこのようなすごい国際人がいるのか」
岸本さんはそう思ったそうだ。

1992年のハーバードビジネススクール。
お二人は上級経営プログラムで出会った。

「どんな話題でも相手の立場を尊重し、理解を得る。
外国人との間合いは絶妙だった」

糸魚川理事長は私も年に何度か、
第一食堂での交流会でお顔を拝見するが、
「国際紳士」そのもの。

今度お会いしたら、
この話を聞かせてもらおう。

さて、日経新聞のスポーツ欄。
私は高く評価している。
写真を除いて。

そのコラム『クールダウン』。
ちょっと地味なボクシングの話題。

「ボクシングは恐怖心が基本。
それがないと上手にならへん」
兵庫県の定時制高校ボクシング部顧問・脇浜義明さんの指導理念。
脇坂さんは71歳になる。

「パンチが怖いから、よける方法を必死に磨く」

「本能で体が動くからこそ本物の技術が身につく」

脇浜門下生の女性ボクサー多田悦子。
世界ボクシング協会女子ミニマム級王座を7度防衛。

そしてコメント。
「久々にボクシングが怖いと思った」

コラムニストは、この感情を「畏れ」と表現する。
「『恐れ』というより『畏れ』に近い気がする」と。

「畏れ」は「神をも畏れぬ」と言った時に使われる。

「彼我の力量を見定めて、
畏敬の念を抱きながら勝つ方法を探る」

この姿勢、この心構え。
ほんとうに大事だ。

「『怖いもの知らず』の蛮勇よりも、
怖いものを怖いと素直に認める勇気」
これが「勝者の資質」。

東日本大震災後の不確実な消費の実像。
この時に必要なのは本当の勇気なのだと思う。

私の著書『メッセージ』(商業界刊)より、
勇気ある決断

私たちは
いつも
勇気を
もたねばならない。

弱い人も、
強い人も。
小さな人も、
大きな人も。

力ある人も
知恵ある人も。
地位ある人も、
将来ある人も。

最後の最後には
勇気ある
決断を
しなければならない。

恐れてはいけない。
くじけてはいけない。
悔やんでもいけない。
逃げては、もちろんいけない。

日々の
小さな意思決定にも
勇気が
潜んでいなければならない。

人生一度の
大きな勝負どころには
勇気が
あふれていなければならない。

四面楚歌の
窮地には
勇気でしか
立ち向かえない。

勇気とは
未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む
心のあり方だ。

雪印も日本ハムも、
ダイエーも西友も、
イトーヨーカ堂もイオンも、
そしてユニクロも。

人びとが
すべて
勇気ある決断を
しつづけなければいけない。
〈第1章・プロローグ「元気と勇気」より〉

もう一つ日経のコラム『大機小機』。
コラムニスト五月氏。
ちょっと季節外れのペンネーム。

「時代の変化はすさまじい。
老舗企業も判断を誤ればたちまち
危機に陥ってしまう」

「乱の時代といってもよい」

故渥美俊一先生が、
「天下大乱」と熱く語っていたのを思い出す。

「川の水が引いた時、
川底にこんな大きな岩がごろごろあったのかと
初めて見えてくることがある」

「危機に際して企業はどう対応すべきか」

ここでコラムニストは、
松下幸之助の「不況克服の心得十カ条」を引き出す。

▼『責任は我にあり』の自覚を――(第8条)。

▼再点検して、自らの力を正しくつかむ――(第3条)。
これは脇浜ボクシングに通ずる。

▼旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る――(第5条)。
「現状の延長線上から新しいものは生まれない」

これ以外にも、
「不退転の覚悟で取り組む」(第4条)
「人材育成に力を注ぐ」
(第7条)
「打てば響く組織づくりを進める」
(第9条)

私自身は第6条も好きだ。
「時には一服して待つ」

そして第10条。
「日ごろからなすべきことをなしておく」

コラムニストは言い換える。
「先憂後楽」

さらに、「日ごろから最悪のことを考えて経営し、
変化への感度を磨くことを忘れてはならない」

さらにさらに、
「治に居て乱を忘れず」

これは私がよく使う言葉と同意。
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」

すべてが本当の「勇気」のことを言わんとしている。

<結城義晴>

2012年02月27日(月曜日)

スターバックスの使命と震災1年後の「不確実な消費」

Everybody! Good Monday!
[vol9]

2012年第9週は、
2月最終週と3月第1週をまたぎます。

気分はもう、3月。

石巻在住の阿部恵昭さんがつくった唄。
「弥生三月は突然やってきます♪」
いつもこの時期に思い出しては口ずさむ。

しかし今日の2月27日は、
全国的に冬並みの寒さ。

すこしづつすこしづつ春けふの空
〈宇都宮市・小野寺七十六 朝日俳壇より〉

ちなみに「少しずつ」と書くときには、
現代仮名遣いでは「ずつ」と表記する。
ときおり「づつ」と綴ってある文書など見かけるが、
これは「古典仮名遣い」や「歴史的仮名遣い」で、
現代文の中に出てくると、間違い。

この俳句は古典仮名遣いで、
従って「すこしづつ」と「けふ」の表記が見られる。
「けふ」とは「きょう」すなわち「今日」のこと。
蛇足ながら。

さてこのホームページの巻頭に、
「商人舎ミドルマネジメント研修会」のバナー。
デザインが改まって、
正式に募集開始。

ドラッカー学会初代代表の上田惇生先生を筆頭に、
「52週MD」の鈴木哲男先生、
「レイバースケジューリング」の高野保男先生、
「計数」の白部和孝先生、
そして結城義晴。

5人で、ミドルマネジメントにとって必須の考え方を、
分かりやすく、Basicに徹して語り、研修とする。

小売流通業の会社の幹部を目指す人、
ミドルマネジメントそのものの店長やバイヤー、
部長、課長、係長、主任、
そしてそのミドルマネジメント予備軍。

そういった「ナレッジ・マーチャンツ」に、
「マネジメント」とは何か、
「人を活かす」とはどんなことか、
を学び取ってもらい、
小売流通業の「経営と運営」に関する知識と知恵を提供する。

次の時代を切り拓く人財、
他産業の人々と比べても遜色のない人財、
社会人大学院修了レベルに引けを取らない人財、
そんな人財開発にお役立ちする。

ご参加、ご派遣、
ご検討ください。

さて、今週は3月3日のひな祭りを目指して、
全力投球。

「女の子が健やかに成長することを祈る日」
それが3月3日のひな祭り。

今年はうるう年でもあって、
2月29日が加わり、
ひな祭りは土曜日になった。
いい日どり。

昨年は木曜日だった。

目いっぱい、ひな祭りで、
「女の子が健やかに」を愛でたい。

ひな祭りを過ぎると、
一気に春本番。

待ち遠しい。

しかし昨年3月11日のあの震災と津波。
あれから1年が過ぎようとしている。
フクシマ原発の問題はいまだ解決にほど遠い。

「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

この心構えで、
3月に臨みたい。

一人食う昼のおかずの鯖缶を
猫と分かてば春はそこまで

〈岡山市・佐藤茂広 朝日歌壇〉

昨日の第6回東京マラソン2012。
3万6000人が走った。

朝日新聞「天声人語」は予定稿らしき文章。
「陸上競技の競走で、電光石火の100メートルは、
走者が時間に向かって突き刺さっていくイメージがある。
片やマラソンは、時間を背後へ、背後へと捨て去って、
走り続ける競技のように思われる。

どこか人生に似ている。
そして人生はままならない」

コラムニストは埼玉県庁の公務員ランナー川内優輝選手を取り上げる。
日本人第1位でロンドン・オリンピック派遣がほぼ決まった藤原新選手ではなく。

「川内選手らの闘いの後には、
祝祭空間のようなコースを3万6千人が思い思いに続いた。
そして参加者の数だけの『人生』が、
ゆったりと、首都の道に一筆書きで描かれた」

さて日経新聞「スターバックス再生物語」
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「どの組織にも存在する意義・目的であるミッションが存在し、
その目標を明確に示した『ミッション・ステートメント』が必要」

スターバックスのミッション・ステートメントは
「人々の心を豊かで活力あるものにするために
――ひとりのお客様、いっぱいのコーヒー、そして一つのコミュニティから」

例えばスターバックスはかつて、
「既存店の売上げを伸ばすために、
朝食メニューにホットサンドを加えました」

その結果は、ミッションからの逸脱。
「コーヒーの香りが
サンドイッチのチーズが焦げるにおいで打ち消されてしま」う。
そして、肝心の「スターバックス体験」の提供が困難になった。

スターバックス体験とは、
「店内に足を踏み入れた時にコーヒーの豊かな香りに包み込まれる」体験。

「たとえ経済的利益をもたらすものでも、
ミッション・ステートメントに反するものは排除するべきだった」
CEOハワード・シュルツの言葉。

私はこの物語を読んだとき、
関西スーパーの使命と品揃えを思い出した。
「今晩のおかず屋」を、
名誉会長の北野祐次さんが使命としてきた。

だから関西スーパーには、
「贈答用の果物カゴ盛り」は置かれなかった。
今晩のおかず屋としての「関西スーパー体験」が崩れるから。

ミッション・ステートメントも時代とともに変わる。
変わってよろしいし、変わるのが当然。

だから贈答用カゴ盛りを品揃えするか否かの問題ではない。
「社会的使命」が明確で、
その使命と行動とに矛盾がないか。

それが問題である。

もうひとつ日経新聞のコラム『景気指標』。
「震災1年の消費の実像」
編集委員の田中陽さんが書く。

結論から先に紹介すると、
「不確実性が消費社会を揺さぶる」

つまり、「震災後の消費の実像は
今まで以上に読みづらくなっている」

なぜか。

「震災だけでなく、
いろいろな社会現象や制度変更が
複層的に絡み合った結果」

それに「加えて消費税率引き上げの行方が
消費行動にどんな影響を及ぼすのか」
この不確実性の事例があげられている。

「20代のパスポート取得が増えている。
30~70代はすべて落ち込んだ」

「所得や雇用環境が好転していない若者が、
海外に目を向け始めたのはなぜか」

慶応大学のパネル調査(4150世帯)。
「労働時間の長い人や高賃金の人ほど
ボランティア活動に積極的に参加する姿が確認された」

「経済学ではボランティア活動は
逸失所得になるため参加率が低くなるとみられていたが
逆だった」

分からないこと、
これまでのセオリーが、
逆転していると、
田中さんは指摘する。

「株価と正の相関があるとされる宝飾品」
「百貨店では宝飾品など高額品の売れ行きが好調」

「地震や津波で一瞬のうちに生命や財産が奪われ、
不要不急な商品を新たに所有することに
二の足を踏むという意見もあったが、
実際は違った」

そこで第一生命経済研究所・熊野英生首席エコノミストの見立て。
「インフレに備えた実物資産への投資、
家電エコポイント終了による薄型テレビからのシフト、
団塊世代の年金受け取りの本格化」

だから「社会現象や制度変更が複層的に絡み合った結果」となる。

私の結論は、それでも震災後を読み取るためには、
「消費をマスで捉えてはならない」ということ。
震災後、それがますます顕著になった。

例えばID付きPOS システムがある。
顧客データごとに商品販売データをつかむ。

しかし、ワン・トゥ・ワン・マーケティングでは、
効率は上がりにくい。

だから、マス・カスタマイゼーションが要求される。
マス・マーケティングとカスタマイズの両立。

このホームページの中のブログ「流通仙人日記」。
やがてこのブログは単行本になる予定だが、
その中の「マス・カスタマイゼーションを実現」のページに、
次の記述がある。

「マス・カスタマイゼーションを実現するために、
これからのコモディティ商品のマーチャンダイジングのあり方、
および固定客づくりの手法の骨格を分けて考えてきた。
これからのコモディティ商品のマーチャンダイジングのあり方、
および固定客づくりの手法の骨格を分けて考えてきた」

「これは、不特定多数客をターゲットとするマスと
固定客づくりを最重視すべきとする
相互に相いれない2つの概念の両立を試みるためであった」

そして言い切る。
「対立概念の両立は可能であり、
しかもシナジーを生み出す」

さて昨日の日曜日。
夕方から、27歳の若者たちと懇親。
横浜は白楽の海鮮居酒屋はなの舞。
夕方の5時から始めて、9時半くらいまで。
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楽しすぎて、したたか飲んだ。
そして二日酔い。

私は、1993年から10年ほど、
ジュニアソフトボール・チーム「竹の子」の監督をやっていた。
小学生の男女20人ほどがチームメンバーで、
毎週日曜日と祭日には横浜市立白幡小学校に集まって、
練習に明け暮れる。

私自身『食品商業』編集長から㈱商業界取締役となり、
専務、代表取締役社長と、目まぐるしく立場が変わりつつ、
ほんとうに忙しい日々だった。

その私の監督3年目のメンバーが彼ら。
「竹の子」の第一期黄金期をつくった選手たち。

左からキャプテンでキャッチャーの柳楽誠、
ショートとピッチャーの小泉直樹、
そしてピッチャーと内野手の結城晴。

小泉君は5年前に、
㈱シジシージャパンに新入社員として入社し、
元気よく働いているとか。

そんなこともあって、
再び気持ちはグランドに舞い降りて、
したたかに飲んだ。

「球春」を迎えようとしている今、
ブリューワーズに入団した青木宣親は、
「ニンジャ」とニックネームをつけられて躍動し始めた。

「竹の子」の3人と同級生で、
港北ジュニアソフトボールリーグでしのぎを削った大谷智久は、
2009年に千葉ロッテ・マリーンズに入団して、
今年、先発投手の枠に入る。

昔の教え子たちも、
それぞれの人生を歩き始めている。

「参加者の数だけの人生が、
一筆書きで描かれる」

何とも言えない心地よい夜だった。
そして元気が出てきた。

みなさんも、元気を出して。
Good Monday!

<結城義晴>

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(イーストプレス刊)

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