結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年02月12日(日曜日)

ジジからの手紙[日曜版2012vol7]

前略
ユウキヨシハルのおとうさんへ。

ボクは、
ま~るくなって、
ねています。
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おとうさんとは、
昼と夜が、はんたいですが、
ボクは、
ま~るくなって、
ねています。
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でも、やっぱり、
なんだか、
へんです。
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おとうさんが、
いないからです。
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ヒコーキにのって、
アメリカへいってしまったのは、
三日まえでしたね。
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いつものことですが。
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サンフランシスコは、
とおい。
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ゴールデンゲートブリッジ。
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みんなで、写真をとりましたね。
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それから、バスにのって・・・・。
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あっちへいったり、こっちへいったり。
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いそがしいことです。
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バスのなかで、コーギ。
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ホテルでも、コーギ。
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たくさんのひとにも、
あいましたね。
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お店のまえをあるいて。
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100年も、生きている大木。
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いろいろなものをみましたね。
それがおとうさんのシゴトですから。
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すごいお店にもいきましたね。
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ゲージツ的。
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ワンダフル。
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こんなお店、
ほんとうにあるんですか?
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ひろいひろいアメリカ。
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ゆうぐれが、
せまってきました。
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ベイブリッジ。
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シゴトがおわったら、
あれですね。
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アサノ先生のごあいさつ。
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そして、ビール。
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まあ、いいでしょう。
おつかれさまでした。
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でも、のみすぎないように。

おとうさんは、
みんなといっしょに、
地下鉄にのって、
ホテルにかえりましたね。
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おとうさんは、
こういうのもすきですもんね。

おつかれさまでした。
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気をつけて、
旅をつづけてください。

ほんとうに、
心配しているんですよ。

はやく、
かえってきてください。
早々

ジジより。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年02月11日(土曜日)

[第2日目]ナゲット、ホールフーズetc.ユニークさ競う米国競争の本質

昨日の2月10日、
復興庁発足。

遅い。

しかし、迅速に、的確に、
実行したい。
頼む。

今日、2月11日、
建国記念日。

この国のかたち、
復興庁がイノベートするくらいの意気込みが、
求められる。

読売新聞『編集手帳』。
「『建国記念の日』は、
命というものに思いをめぐらす日でもあろう。

この11か月、どれほど多くの弔鐘を聴いたか」

今、カリフォルニア州都サクラメント。
ハイアット・リージェンシー。
定宿。

部屋の窓の外に、
カリフォルニア州議事堂の夜景が浮かび上がる。

ここ、アメリカの建国の日は、
7月4日。
「独立記念日」、Independence Dayと呼ばれる。
1776年、アメリカ独立宣言に署名された日。

日本の建国の日は、
紀元前660年2月11日。
神武天皇が即位したとされる日。
こちらは史実というより、
神話の世界。

それでも、神話であることを承知したうえで、
自分たちの建国の日とし、
命に思いを巡らしたい。

合掌。

さて、サクラメントの2日目。
今日も快晴。
昨日は気温20度、今日の予報も19度。
寒くもなく暑くもなく、いい視察日和。
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最初に向かったのは、
フランス風カジュアルレストランの「Mimis Cafe」
ホテルの朝食ではなく、
レストランのブレークファスト体験。
普通のアメリカ人は、その方が普通。
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1978年アーサー・J・シムズが創業。
現在はボブエバンズファームズ社の子会社。
全米に580店ほどを展開するチェーン。
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美味しい料理とワインを提供する店として、
地域に愛されている。
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店内はフランスの片田舎風の内装。

価格は、20~35ドルとやや高めだが、
この時間、地元の年配者やファミリーがやってきては、
朝食やブランチを楽しむ。
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サクラメントの2日目は、ナゲットマーケット、ホールフーズ、
二つのファーマーズマーケット、ウィンコ・フーズ、
そしてローカルチェーン・レイリーズのアップスケール型ベルエア2店を回った。

ナゲットマーケットは昨日のウッドランド1号店に続き、2店目。
ローズビル店。

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店内に入ると青果部門。
季節の果物、野菜、フラワーが目に飛び込んでくる。
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主通路にバナナ、リンゴ、オレンジなどが箱ごと並ぶ。
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その右手にはアーティスティックに陳列された葉物や根菜。
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湾曲した什器を使い、
まるで絵を描くようにカラフルに陳列されている。
ナゲットの真骨頂。
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対面にはリンゴを箱ごと並べて販売している。
手をかけるところ、省力化する陳列のバランスが良い。
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反対側から入口を見たところ。
大きな窓からの採光と輝く床面で、
売り場はまばゆいばかり。
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青果部門から左手に、売り場が続く。
金属のオブジェがおもしろい。
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右壁面に沿って、ベーカリー、ミート売り場となり、
奥がワインやリカー売り場、
左手がグロサリーとなる。
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「STOP」のサインが目につく。
いわゆる特売商品。
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ナゲットはヘルス&ビューティケアが、
もう一つの核部門。
バスタブを什器に使ったプレゼン。
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床面の輝きは独特。
ゴンドラトップには観葉植物。
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サービスデリ部門は、
ウェグマンズ、ホールフーズに負けないグルメ志向。
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そのサービスデリを購入し、昼食。
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ナゲットの象徴である豊穣の女神。
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ローズビル店ストアディレクターのジョナサンさんが、
インタビューに答えてくれた。
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「他にない顧客サービスと商品を提供する」
ナゲットのミッションを、
情熱的に語ってくれた。
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シュミットの体験価値マーケティングや、
アルブレヒトのサービス・マネジメントを、
学んで、共有していることは明らか。

若いけれどストア・ディレクターたちは、
マネジャーの上を行く経営者の考え方を持っている。
ジョナサン店長を囲んで記念写真。
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「部門責任者に信頼して任せ、全責任は自分が負う」
ジョナサン店長の意気込みを応援して固い握手。
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一方、オーガニック・スーパーマーケットのホールフーズ。
2011年9月末期で年商101億0800万ドルとなり、
100円換算で1兆円を超えた。
店舗数311店。
ロズビル店は繁盛店。
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こちらも季節の果物がカラフルに平台で展開されている。
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ディスプレイはナゲットのジョナサン店長も参考にするほど。
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量り売りのコーナーは圧巻。
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この日は、コーディネーターの五十嵐ゆう子さんが、
店内をツアーして解説。
五十嵐さんは、まるでホールフーズのアソシエーツのよう。
具体的で生活実感に基づいた説明。
浅野秀二先生と並んで、
現地コーディネーターとして秀逸。
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参加者たちは、真剣にメモを取る。
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ビネガーの量り売りコーナー。
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お客は自らボトルに詰める。
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ホールフーズのベビー向けブランド「ハッピーベイビー」。
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インストアベーカリー売場のカウンターには、自転車の車輪。
ホールフーズの什器開発は常に革新されている。
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ペストリーとベーグルのコーナー。
金属とウッディな素材をうまく組み合わせている。
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インタビューに応じてくれたのは、
ロズビル店のマーケティングマネジャー。
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「ジョン・マッケイCEOが、私に直接言った。
地球を健康にしたくないか?
それは一人ひとりを健康に変えることから始まる。
わたしはその理念に賛同し、仕事に情熱を傾けている」

ホールフーズは、2011年4月から、
洗剤や日用品に『エコスケール』を導入し、
食だけでなく、環境へ配慮したライフスタイル提案を始めている。
「仕事は忙しくなったが、顧客の教育は大事」
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ここでもみんなで記念撮影。
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情熱と知識をもったマーケティングマネジャー。
知識商人と呼ぶにふさわしい。
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健康といえば、菜食主義にシンパシーを抱く顧客を、
メイン・ターゲットにするファーマーズマーケット。
その代表格がスプラウツ・ファーマーズ・マーケット。
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店舗中央奥に核部門の青果がある。
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壁面に田園風景が描かれ、
その手前には、高い平台に果物、青果が積み上げられている。
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カラフルなリンゴやオレンジのフルーツ類。
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壁面は葉物野菜とサラダ野菜。
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青果部門の前面のレジ前のスペースは、
バルク売り場。
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ファーマーズマーケットの特徴は、
青果部門とバルク部門。

店舗入り口左サイドに、
ベーカリー部門。
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ベーカリーからミート・シーフードに続く。
しかしこの部門はプラス・アルファ。
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ミートよりもシーフードが充実。
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ヘルシー・メニューが何よりも優先されるからだ。

そしてバイタミン・サプリメント部門。
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この店はごらんのとおり繁盛している。
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ファーマーズ・マーケットも、
紛れもないスーパーマーケット業態の一種だ。
しかしファーマーズマーケットとして、
フォーマットが確立されている。

フォーマットとは業態の分化したもの。
それをファーマーズマーケットが証明している。

スプラウツはそのファーマーズマーケットのトップ企業。
とうとう店数3ケタを達成して、現在105店。

一方、サンフラワー・ファーマーズマーケット。
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西海岸を中心に41店舗。
スプラウツよりも営業的。
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コンセプトは、
“Serious food….Silly Prices”
直訳すれば「真面目な食品、不真面目な価格」か?
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スプラウツと並んで、
フォーマットが確立されたことを認識させられる。
しかしもしかしたら、やがてスプラウツと統合するかもしれない。
なにしろオーガニック・スーパーマーケットは、
ホールフーズが第2位だったワイルド・オーツを傘下に入れた。
このサンフラワーは、
そのワイルド・オーツの共同創業者がつくった会社。
マイク・ギランド。

バレンタイン・プレゼンテーションも、
カッコいい。
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このサクラメント地区でナンバー1シェアは、
レイリーズ。
132店で年商31億ドル(3100億円)。
この地区の4分の1の占拠率を占める。
レイリーズはサクラメントを中心とするロールスーパーマーケットチェーン。
そのレイリーズが展開するアップスケールタイプがベルエア。
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占拠率ナンバー1のマーケット・リーダーの闘い方は、
マルチ・フォーマット&マルチ・バナーであることが多い。

このベルエアは既存店とリニューアル店を、
2店、比較視察。
つまり使用前使用後。
その報告は、帰国後に譲って、
この店もバレンタイン・デコレーションがいい。
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ローカルチェーンの闘い方のひとつは、
ホスピタリティ。
顧客の車まで、
カートを押しながらサポートするサービスを展開。
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しかしそれでもこのベルエアもコンベンショナル型で、
市場を切り取られる側に回っていることは確かだ。

切り取る側はウィンコ・フーズ。
スーパー・ウェアハウスストア。
ディスカウント型の倉庫スタイルのスーパーマーケット。
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79店舗で、年商43億3000万ドル。
100円換算で4330億円。

ウォルマートよりも安いアイテムが満載されている。
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良く売れているし、客数も多い。
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しかしこの店も、まぎれもないスーパーマーケット。
ディスカウント・ニーズに応えるフォーマットだ。
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そして、トレーダー・ジョー。
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トレーダー・ジョーも青果・鮮魚・精肉・乳製品、冷凍食品、
加工食品・菓子、酒、ドライグロサリーの品ぞろえ。
この店も紛れもないスーパーマーケット。
しかしリミテッド・アソートメントで価格志向、
そのうえ健康・安全を徹底している。
そしてホスピタリティにあふれている。
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トレーダー・ジョーがスーパーマーケットではないと考えるとすると、
それは頭が固すぎる。
スーパーマーケットの中の、
uniqueなフォーマットなのだと理解すると、
納得がいく。

そしてアメリカのスーパーマーケット産業界でも、
そのuniqueさが何よりも強い武器となっている。
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トレーダー・ジョーは、
363店の85億ドル。
1万平方フィートに標準化された店舗。

いつみても、どの店も、
すごい。
最後に、ダラーストア第3位のダラー・ツリー。
4101店で58億8200万ドルを売り上げる。
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繁盛店狙いではないけれど、
しっかり利益が出る。
店数が増えるほどに、
その利益率は高まる。
まさにチェーンストアの収益メカニズムを体現したフォーマット。
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ウォルマートが最も恐れるのは、
このダラーストア群である。

今日も、バスのなかで、語り続けた。
いくら話しても、終わらない。
いつも新しい発見の連続。
私の好奇心も尽きるところがない。
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1日のご清聴を感謝したい。

バスはホテルに向かう。
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夕食はサクラメントのオールド・タウン近く。
マイクロ・ブロワリーで8種類のビールを試した。
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後悔した。

ビールは、せめて2種類。
それをたっぷり楽しむべし。

店舗視察は、いろいろ試す。
しかしビールは絞り込んで楽しむ。

あまりに店舗を巡ったので、
ビールの飲み方を間違えた。

しかし、気持ちよく酔った。
酔ったら、みなおなじ、か。
(つづきます。しかし、明日はジジの出番。
閑話休題、悪しからず)

<結城義晴>

2012年02月10日(金曜日)

サクラメント[初日]ナゲットマーケット2つのフォーマットの二人の店長

昨2月9日17時25発のANA008便で成田を出発。
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8時間半ほどのフライト時間で、
サンフランシスコ国際空港に到着。
西海岸はあっという間の距離だ。

懸案の仕事を3分の2ほど片付け、
食事をして、ビールとワインを飲んで、
映画を三本見たら、着いた。

もう少し乗っていたい気がしたほど。
慣れてくると、近くなる。
空港には二人の出迎えあり。
今回の現地コディネーターの五十嵐ゆう子さんと、
五十嵐さんのボスで、
JACエンタープライズ代表の浅野秀二さん。
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早速、参加者に紹介し、浅野先生とはいったんお別れ。
バスに乗り込み、向かうのはカリフォルニア州の州都サクラメント。

途中で、研修会唯一の観光として、
ゴールデンゲートブリッジに立ち寄る。
全長2,737メートル。
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この日は、20度近い温かさ、しかも快晴。
橋の端まで歩いて、サンフランシスコ湾の眺望を楽しんだ。
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橋をバックに、皆で記念写真。
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道中の疲れも見せず、みなさん、元気です。

商人舎の研修会ではめったにない貴重な30分の観光を終え、
いざ、店舗視察へ。

初日の今日は、ナゲットマーケットの2つのフォーマットを視察。
ご存知、中小企業ながら、
Fortune誌「働きたい企業100」の上位常連企業。

ひとつは9店を展開するスーパーマーケットのナゲットマーケット、
もうひとつが、3店舗のフード4レス。

最初に訪れたのは
ナゲットマーケットがFC加盟で運営するフード4レス。
倉庫型ディスカウントストア、平均店舗面積は5300㎡。
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いきなりTim・Rydjord店長のインタビュー。
ナゲットに15年間務める43歳。
ナゲットでは店長のことをStore directorと称する。
ナゲットマーケットの企業理念、
フード4レスの特徴など、丁寧に話してくれた。
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「以前働いていたクローガーは自分を人間として見ていなかった。
ナゲットはお客と従業員の満足を一番に考えている」
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この店は24時間営業。
80人の従業員のうち、35名がフルタイムで勤務する。
ナゲットよりも商品回転率が高く、生鮮の鮮度は良い。

青果部門は8人のスタッフが担当し、夜間2名、昼6名のシフト。
毎日、すべての商品を入れ替える。
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ダンボールカット陳列や投げ込み陳列で、省力化は徹底している。
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ゴンドラの上には、イースター向けオブジェのディスプレイ。
省力化はするが、売り場の楽しさを演出することは怠らない。
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グロサリーや日用雑貨はパレット陳列が基本。
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ティム店長がみせてくれたのは、
オフィスに設置されたコミュニケーションツール「UーTube」。
もちろん「YOU TUBE]のもじり。
unique(ユニーク)のUともひっかけたネーミング。
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オフィスの階段入口に設置されたコンピュータ画面には、
店長や本部スタッフからのメッセージが流れている。
社員は、それぞれにIDカードのような「Uカード」をもち、
自分に関係する情報を見たら、そのカードによって確認を行う。
ここからが面白い。
情報をチェックをした人たちの中から、
毎月数人に、報奨金が支払われる。

3年前からの取り組みだが、
情報徹底がなされるようになったという。
情報を発信する側も、いかに目にとめてもらうかを工夫する。
画面はラッパーに扮した本部人事部長のメッセージ動画。
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その横には、サジェスチョンボックス「U matter!」。
「クリエイティブ・アイディアを取り入れる社風が、
ナゲットにはあふれている」とティム店長。
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ティム店長はこの日、43歳の誕生日。
お祝いしつつ、二人で写真。
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昼食は、In-n-Outバーガー。
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アメリカ南西部に268店舗を展開する人気のハンバーガーチェーン。
創業は1948年。

メニューはハンバーガー、チーズバーガー、
ダブル・ダブルチーズバーガーの3種類だけ。
本物のじゃが芋を使った揚げたてのフライドポテトとドリンクが付く。
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ハンバーガーを味わうだけではなく、
作業オペレーションも見てもらうのが目的。
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いつもそのきびきびとした作業風景には、
感心させられるし、気分が良くなる。

フードサービス業もリテールも、
料理をいただき、商品を買うだけの店ではない。
そのオペレーションの見事さで、
顧客に快感を与えることもできるのだ。
最後はナゲットマーケット・ウッドランド店。
ナゲット第1号店。

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同じ敷地内にナゲットの本社がある。
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なんとシンプルで質素なオフィスなんだろう。

外観は非常にシンプルだが、
中に入ると、 ナゲットらしい売り場が現れる。
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青果売り場の演出と、
このボリューム感。
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オーガニック売り場も見惚れるほどの陳列。
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コーヒーの量り売りも充実。
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ナゲットは、競合他社と価格コンパリゾンを徹底して行い、
どこよりも安価で提供することにこだわっている。
入り口壁面パネルで競合企業に対する価格の優位性を、
アイテム数比較で顧客にアピールする。
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視察をしていたら、元ローズビル店長Rodney・Bebeeさんに遭遇。
聞いてみれば昨年夏に、この店の店長になったばかり。
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ロドニー店長は、急きょインタビューに応じてくれた。
次々に参加者から質問が飛んだ。
その質問にも実に真摯に、丁寧に答えてくれた。
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若干31歳のロドニー店長。
感謝と期待をこめて握手。
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視察を終え、ホテルに向かう頃には、
北カリフォルニアの田園地帯に夕焼けが美しかった。
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サクラメントの市街地が見えてきた。
長い長い一日も、あと少し。
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ホテルに着いたら結城義晴の第1回セミナー。

会場はホテル2階のTAHOE会議室。
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4社20名の参加者は、全員が疲れをものともせず、
真剣に聞いてくれた。
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ナゲット・マーケットに貫かれていたもの。
そして全米小売業・サービス業に共通するもの。
それが顧客満足と従業員満足の一貫性だ。

超巨大な企業にも、中小インディペンデント企業にも、
カスタマー・サティスファクションと、
エンプロイー・サティスファクションは、
裏も表もなく貫徹されている。
それが良き企業であり、強い企業であることの、
共通した条件だ。

この面では、企業規模の大小は関係ない。
私も伝えたいことがたくさんある。
時間はいくらあっても足りないぐらい。
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まだまだサクラメント視察の初日。
明日からはさらに高速回転で観察と体験を続ける。
ほんとうに楽しみだ。

講義のあとは、
全員でステーキ・ディナー。

部屋に帰って、
懸案の仕事を済ませ、
ブログを書いている。

こちらの時間で、午前2時46分。

長い長い長い一日の終わり。

明日はまた、全開で疾走する。

いくつになっても、
「一心不怠 成長無限」
(つづきます)

<結城義晴>

2012年02月09日(木曜日)

サイゼリヤ堀埜一成の「もっと付加価値」とサンフランシスコへの旅立ち

今日、サンフランシスコ国際空港に向けて出発。

いよいよ、始まった!
そんな感じ。

今年の私の海外行は、
いまのところ、9回の予定。

今回の第1回が2月。
サンフランシスコ、サクラメント。

第2回は3月で、台湾。
立教大学院・結城ゼミの修了旅行。

次の第3回は5月。
この5月が商人舎USA視察研修会Basicコース。
商人舎自慢のコースで、
私は本当に楽しみにしている。

もう、3社から10数人のお申し込みがあって、
その中には結城ゼミ生、朝川康誠さんの会社からの参加も入っている。
現在、募集中。

第4回は6月。上海に行く。

第5回が7月。ダラスとサンフランシスコ。
第6回が8月。今のところダラスとニューヨークのつもり。

第7回が9月。これもダラスとサンフランシスコ。

そして第8回が10月、
この研修会はコースも日程も詳細が決まっていない。

最後は9回で、10月末から11月初め。
ダラス・ワシントン・ニューヨーク。
最終回は商人舎Specialコース。
この間にも、中国やアジアには、行こうと思っていて、
だから10回くらいは海外を歩く。

体が元気でそれが許される間は、
積極的に飛び回ろうと思う。

さて日経新聞『人こと』に、
㈱サイゼリヤ社長の堀埜一成さん登場。
「今の円高・ユーロ安が当たり前だと思わず、
為替相場が反転した時に備えなくては」

サイゼリヤのワインやチーズ、パスタは、
驚くほど安くてうまい。

開発輸入の成果だ。

だから、現在のユーロ安が、
ヨーロッパから輸入するワインやパスタの原価低減に、
大いに貢献している。

しかし用意万端。
「トルコなど世界中のパスタを調べ、
代替品が必要になったときの対策を考えている」。

この姿勢は大切だし、
それを貫くことが何より必要。

サイゼリヤは創業者の正垣泰彦会長以下、
コンセプトの徹底ぶりには目を見張らされる。

「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」

そのうえで、
「今後の消費者は一段と賢くなり、
一時的な値下げよりEDLPを選ぶようになる」
だから「円高還元など値下げキャンペーンにも否定的」

そして目標。
「もっとおいしくして、
料理の付加価値を高めたい」

アメリカでもヨーロッパでも、
中国でも日本でも、
どこでも変わらない「絶対的原理」。

堀埜さんの視点こそ、
2012年に活きる。

さて、横浜駅のそごう百貨店わきにあるYCAT。
横浜シティ・エアー・ターミナル。

リムジンバスに乗ると、すぐにベイブリッジ。
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ベイブリッジから見下ろす横浜市街の風景は、
うつくしい。
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わざわざサンフランシスコに行かなくとも、
景色を楽しむだけなら、ここでもいいか。

バスは湾岸を抜け、東京・お台場を超え。
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スカイツリーを横目に見て。
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千葉・舞浜のディズニーを通り越し、
幕張のカルフールあとのイオンを右手に臨み。
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どんどん走って、成田に近づいた。
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何度も何度もこのルートを走るが、
すこしずつ横浜と成田との距離が縮まっている気がする。

成田空港では、
商人舎チーフ・コーディネーターの鈴木敏さんが、
先乗りして、準備万端。
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チケットをとって、トランクを預け、
待合室で、打ち合わせ。

今回はANA0008便。
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敏さんが出入国の注意点など説明。
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一人ひとり自己紹介してもらった後で、
私から簡単な講義。
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アメリカでは、1930年、
マイケル・カレンによって、
スーパーマーケット革命がもたらされた。

しかしその50年後の1980年ごろから、
二度目の革命が起こった。

その結果、業態の多様化とフォーマットの誕生という現象が起こった。
スーパーストア(日本ではSSMと呼ばれた)が登場し、
コンビネーションストアが生まれ、
リミテッド・アソートメントストアが勃興し、
そしてクォリティ&サービス型スーパーマーケットが出現した。

ウェグマンズもホールフーズも、ナゲット・マーケットも、
このクォリティ&サービスタイプの頂点にある。

この研修会は、日本におけるクォリティ&サービスを極めるものだ。
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私は今回の目的を、
簡潔に語った。

そして全員で写真。
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どうです?

高い志と固い意思に燃えたメンバーの顔つきでしょう?

私も、ほんとうに成果が楽しみだ。

「もっともっと付加価値を高める」
サイゼリヤ堀埜さんの言葉と、
シンクロする旅立ちである。
(つづきます)

<結城義晴>

2012年02月08日(水曜日)

米国FRBの物価目標正式導入と震災後のゼロベース計画づくり

明日からアメリカ・北カリフォルニア。
サンフランシスコとサクラメント。

特別の準備をするわけではない。

朝、トランクに1週間分の着るものと薬、
本を数冊、パソコンがらみの備品を詰め込んで、
ただ出かけるだけ。

渥美清演じる「フーテンの寅」ではないが、
気分はふらりと出かける感じ。

ポール・サイモンの「ホームワード・バウンド」。
I’m sittin’ in the railway station.
Got a ticket for my destination.
On a tour of one-night-stands
my suitcase and guitar in hand.

最後の「スーツケースとギターを持って」、
ここがいい。
そして「家に帰りたい」
“Homeward Bound”
ポール・サイモンはつぶやく。

私の場合も、そんな心持ち。
でなければ、1年に7回も8回も、
海外には出られない。

もちろん講義テキストなどは、
万端整えてある。

いつも、引っかかるのは、原稿。
今回は、それも仕上げてある。

立教大学は入試で、私は春休み。
採点して成績をつける仕事が、
わずかに残っているが。

それでも、穏やかな気分で、
かの地に発つ。

そのアメリカの中央銀行の機能。
Federal Reserve Board(FRB)、
「米連邦準備理事会」と称する。

今朝の日経新聞コラム『大機小機』で、
コラムニストのカトー氏が取り上げた。
ちなみにこのコラムニストの名まえは、
加藤さんだと思うが、
ペンネームの「カトー」は、
共和制ローマ時代の政治家。
あのユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)より前の人。
本名マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス。
清廉な人柄で、ズバリと言い切る弁舌で著名。

そのカトーをペンネームにするコラムニスト。
日本銀行をやり玉に挙げた。

FRBが1月25日、
「長期目標と政策戦略」と題する声明を発し、
「物価目標を正式に導入」。
「物価目標」とはインフレ・ターゲット政策のこと。

「第1に、個人消費支出物価指数でみて
インフレ率2%がゴールである」
この2%のゴールが明確にされている。

「第2に、その前提として
長期的に物価を決めるのは金融政策である」
これも明言。

「第3に、目標値については、
下限値を1%とする」

「消費者物価指数の数値が大きくなる上方バイアスと、
デフレに陥るリスクを考慮して」いる。

そのうえで、FRBは実績を出している。

「FRBはこの10年間のうち7割近くの期間、
インフレ率を2%近傍に収めている」

さらに「米株価はリーマン・ショック前の水準に戻り、
失業率は8.3%まで下がってきた」

批判の急先鋒ポール・クルーグマン教授も、
今回の決定は「正しい方向への一歩」として評価。

それに対して日本銀行。
日本でも、「事実上のインフレ目標」が採用されている。
「FRBとの差はないという立場だ」。
その説明は、「インフレターゲットの長所を取り込み、
短所を除いたより進化した仕組み」。

しかし、コラムニストはカトー並みに怒る。
「日銀が、今回のFRBのような分かりやすい声明を
発表したことはない。
私は、日銀が物価は長期的には金融政策で決まると
明言したことを知らない」

「日銀が『事実上』採用しているという目標値は
下限がゼロであり、
デフレに陥りやすい」

最後に、「日銀の実績は劣っている」。

企業経営や店舗運営に関しても、
目標と根拠が明示されねば、
実績は上がっていかない。

この道筋を通らねばならない。

そもそも目標や根拠が明示されなければ、
それに対する真実の実績すら判明はしない。

今週月曜日2月6日の日経MJ「底流を読む」。
日本経済新聞消費産業部次長・白鳥和生さんの記事。

「ゼロベースで考える」

「東日本大震災の影響を受け、
今年は『前年比』で物事や状況を分析したり、
考えたりするのが難しい1年でもある」

実務的には、まったくその通りだ。
予算を組むにも計画を立てるにも、
昨年は参考にできないし、比較できない。

では「一昨年を参考にし、比較すればいいのでは」。
これもありそうな考え方。
しかし白鳥さんは言う。
「一般的基準が通用しない年だからこそ
ゼロベースで経営を見直す機会にすべきではないか」

私もこの考え方を採用する。
東日本大震災のあるなしにかかわらず、
消費税増税論議にかかわらず、
ゼロベースで計画をつくること。

故渥美俊一先生は、言い切った。
「急速成長のためには
前年対比は役に立たない」。

「前年対比」を基準に仕事をし始めた途端、
「急速」な成長が視野の中から消える。

「低調」な成長を計画しているからこそ、
「前年対比」を指標としてしまう。

しかり。

「消費税率の引き上げが迫りつつあり、
東日本大震災によって
明らかに消費者の価値観は変わった」

「前年比でいくらプラスだったとか
マイナスだったとかで一喜一憂することなく、
優良企業をベンチマークし、
現行の組織や作業システム、
取引の在り方を見直す姿勢を求めたい」
白鳥さんの提案も明快だ。

それでも業界全体、産業全体で、
日経新聞もマスコミも、私自身も、
「前年対比」で事を論じる場合が多い。

しかし自分の会社だけは、
自分の店や自分の部署だけは、
ゼロベースで計画を立ててみる。
いかがだろう。

東日本大震災を「良い機会」とする。
今年は、絶好の、その機会である。

米国FRBの3つの方針。
①「インフレ・ターゲット2%がゴール」
②「下限値は1%」
③「長期的物価を決めるのは金融政策」

ゼロベースでのアクション計画には、
分かりやすくて、明確な目標が必須である。

<結城義晴>

2012年02月07日(火曜日)

2011スマホがパソコンを逆転、「ネット安息日」と「ミニスカ・サンタ」

4月中旬の気温の18度あたり。
関東地方一円に雨。
風も強かった。
今日の天気。

しかし明日はまた、
冬型の気候。
平年並みの寒さ。

一方、日本海側は、
大雪。

こんなことが起りつつ、
春を迎える。

「笛を吹く男」

一人の男が
笛を吹く
誰も来ないが
笛を吹く
一人が来たが
笛を吹く
二人が来たが
笛を吹く
十人来たが
笛を吹く
百人来たが
笛を吹く
何も知らずに
笛を吹く
。
[『武者小路実篤詩集』より<新潮社刊>]

私は中学から高校の頃、
白樺派に凝った。
そして武者小路のこういった詩など真似して、
書いていた。

糸井重里さんの『ほぼ日』。
巻頭言は「今日のダーリン」。
「うれしい気持ちになろう」という歌があるとする。
いや、そんなメッセージの歌が、いっぱいある。
「前を向いていこう」でも「明るくいこう」でもいい。
どういうふうになりましょう、という歌は、
いくらでも歌われているのだけれど、
「うれしい気持ちにさせてくれる歌」は、少ない。

「うれしい気持ちになろう」という歌と、
「うれしい気持ちにさせてくれる」歌とは、ちがう。

糸井重里の真骨頂。

私も「うれしい気持ちにさせてくれる」歌を歌いたい。
そういう笛を吹きたい。
そういうものを書きたい。
そういう話をしたい。

糸井さんは続ける。

去年のクリスマスイヴの日に、
ボランティアの学生さん(女性ね)が、
寒いのに「ミニスカ・サンタ」の扮装をして、
仮設住宅の慰問に向ったのだそうです。

それがね、おじいさんたちにウケてウケて、
ほんとニッコニコのデーレデレだったんだそうです。

いや、ぼくにそれを伝えてくれた人の、
とても主観的な感想かもしれませんけどね。

でも、ぼくは、きっとほんとにウケたんだと思う。
ぼくが、同じような立場のおじいさんだったら、
きっとうれしくてしょうがないだろうと想像できる。
「来年も来てくれるかなぁ」と思ってるだろうよ。

「ミニスカ・サンタ」は、うれしい気持ちにさせたんだ。
おじいさんや、たくさんの人たちやこれを読んだ人たち
そしてぼくは、そういうのっていいねと、思った。

「ミニスカ・サンタになろう」という歌じゃなくて、
「ミニスカ・サンタ」が、人をよろこばせた。

そうかぁ‥‥、と、思ったんだよね。
「うれしい気持ち」にさせるもの。
そういうの、ぼくもつくろうと思うし、みんなもつくれ。

どうですか?

私も、うれしい気持ちにさせるもの、
つくりたい。

みなさんは、いかがですか?
「うれしい気持ちにさせる店」つくりたいですか。

本部の人も、社長も専務も、
「ミニスカ・サンタ」になろうと歌うのではだめだ。

この話、ほんとうに書くのが難しい。
糸井さんの才能に、心から脱帽。

さて、第46回スーパーマーケットトレードショー。
先週3日間にわたって開催された。
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出店者数は1295社・団体2522小間、
来場者数は8万4360人。
昨年より939人増えた。

トレード向け食品フェアとしては国内最大。
今年も盛況理に無事終了。

関係各位のご尽力を祝福賛美しよう。
「ミニスカ・サンタ」になろうではなく、
「ミニスカ・サンタ」になった。
「笛吹き男」になった。

エキジビターも、ビジターも。
ともに。

さて、昨日は、横浜市北幸地区隣組の
エバラ食品工業㈱の取締役お二人が来訪。
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横井秀則さんと、宮崎遵さん(右)。

5月の商人舎USA研修会Basicコースに社員2名を派遣してくれる。
この2名は、「価値の創造」をテーマに行われた社内プレゼンで
優秀だった若手社員。

私、こういったメーカーの活きのいい若手社員、
大好きだ。
今から、会うのが楽しみ。

コーネル・ジャパンにも、
ずいぶんたくさん登場した。

伝説をつくった江崎グリコ㈱の渡邊武くんなど、
その代表。

渡邊くんも「ミニスカ・サンタ」になった。

誰でも、
「ミニスカ・サンタ」になれる。
「笛吹き男」になれる。

さてさて今日の日経新聞夕刊。
「スマートフォン、パソコン抜く」の一面囲み記事。

アメリカの調査会社IDCの報告。
2011年のスマートフォンの世界出荷台数は、
4億9140万台。
なんと前年比61.3%のプラス。

一方、パソコンの世界出荷台数は、
3億5239万台。
こちらは、前年比1.6%増。

2011年の通年で初めて、
スマホがパソコンを上回った。

インターネットに接続できるIT機器の主役は、
スマホになりつつある。

恐ろしいことだ。

ちなみに2011年のメーカー別シェアは、
韓国サムスン電子が19.1%で初の首位。
アップルが19%と僅差。
これも恐ろしい。
どちらもクリティカル・マスを超えていて、
追随は許されそうもない。

1990年代中盤から、
パソコンがインターネット接続機器の主役だったが、
2011年、スマホが世紀の逆転。

しかし、同じ日経新聞朝刊の一面コラム『春秋』。
「金曜夜の就寝時から月曜朝まで、
自宅のパソコンをネット接続から切り離す」実験のことを紹介。

「実験初日。
ネット経由の映像や音楽などを欠いた我が家は、
他人の家のようによそよそしかった」

だが「数週間後、変化が訪れる。
パソコンに「へばりついていた心」が引きはがされ、
家族水入らずの時間がよみがえる」

「ネットとは自分で適切な距離を取らなくてはいけない
との結論に至る」

これを「ネット安息日」といいつつ、
「ネット先進国ならではの知恵、か」と結ぶ。

スマホがパソコンを逆転し、
ますます手近で便利になった。

だから「ネット安息日」が生まれる。

このバランス感覚、
「ミニスカ・サンタ」や「笛吹き男」になることと同じくらい、
大事です。

私にとっても、
みなさんにとっても。

<結城義晴>

2012年02月06日(月曜日)

T.M.さんからの投稿「たった一人の朝礼」・・・・・合掌

Everybody! Good Monday!
[vol6]

2012年も第6週、
2月第2週。

時は素早く、移りゆく。
20120206121250.jpg
うかうかしていたら、
1年はすぐに終わってしまう。

しかし、「急(せ)いては事を仕損じる」。
ロシア民謡「一週間の歌」。

日曜日に市場へ出かけ
糸と麻を買って来た
テュリャテュリャテュリャ
テュリャテュリャテュリャリャー

この後、なぜか、
月曜日にお風呂をたいて
火曜日はお風呂に入り

それから、
水曜日に友達が来て
木曜日は送っていった

週末が近づくと、
金曜日は糸巻きもせず
土曜日はおしゃべりばかり

最後に、まとめとご報告。
恋人よこれが私の
一週間の仕事です

不思議な歌だが、
こんな気分もたまにはいい。

「ニッパチ」というくらいで、
2月くらいは、マイク真木。

気楽に行こうよ 俺達は
焦ってみたって 同じ事
のんびりゆこうよ 俺達は
なんとかなるぜ世の中は
気楽にいこう のんびりいこう
気楽にいこう のんびりいこう 

[作詞・作曲:マイク真木]

植木等に、こんなのもある。
「ウンジャラゲ」

月曜日は ウンジャラゲ
火曜日は ハンジャラゲ
水曜日は スイスイスイ
木曜日は モーリモリ
金曜日は キンキラキン
土曜日は ギンギラギンのギンギラギンのギンギラギンのギン
みんなそろって ランラ ランラ ランラン

ウンジャラゲのハンジャラゲ
スイスイスイのモーリモリ
キンキラキンのギンギラギン
ランラ ランラ ランで一週間

このウンジャラゲという歌、絶対に、
ロシア民謡の趣旨をパクッたものだと思う。

とはいっても、
仕事はしなければ。

私たちは帝政時代の牧歌的なロシア人でもないし、
フォークソング好きの学生でもない。
ましてや日本一の無責任男コメディアンでもない。

それでも、「のんびり行こう」も、
人間には必要ということ。

父さんゆびと母さんゆびで種をまく
つまめば命こぼれひしめく

[佐々木幸綱選・朝日歌壇より 天童市・さいとう若菜]

春が私たちを待っている。

さて、節分・立春が終わり、
今週末の土曜日2月11日は、
建国記念日。

そして来週火曜日2月14日は、
セント・バレンタインデー。

今週あたり、商売は、
バレンタインデー一色。

雪がつもればクリスマス
思いがつのればバレンタイン

[作詞・作曲 山崎真幹]

そういえば、
ハーシージャパン㈱日本代表の岡本浩之さんから、
バレンタイン・チョコレートをお贈りいただいた。
先週末に講演した「FMCGを元気にする会」主催者。
20120206120720.jpg
多謝。

今週の私のスケジュールは、
前半が原稿書き、テキストづくり、レジュメづくり。
木曜日からアメリカ視察研修会。
目的は、クォリティ&サービス型スーパーマーケット開発。
気分は「のんびり行こう」だが、
体はエンジン全開。

さて、先週2月3日20時46分52秒、
このブログに、
匿名のT.M.さんからの投稿あり。
私なりに題して、
「たった一人の朝礼」。

今日は西端春枝奥様の記事を目にしまして、
一言申し上げたく書き込ませていただく次第です。
小生は西端社長ご逝去の前年にあたる1981年にニチイに入社し、
破たんした後も2004年までマイカルに務めておりました。

私事ながら、マイカルを離職した現在でも
同社入社後から一日も欠かさず続けていることがあります。
それは、同社の“朝のあいさつ”“経営理念”“誓いの詞”を
毎朝唱和することです。

<朝のあいさつ>
お客様、おはようございます
お取引先の皆様、おはようございます
お父様、お母様、おはようございます
皆様、おはようございます

<経営理念>
一、企業の使命感に徹す良心的結合
一、革新的不断の進歩
一、大衆文化向上に寄与する良品廉価政策

<接客五大用語>
いらっしゃいませ
ありがとうございます
恐れ入ります
少々お待ちくださいませ
かしこまりました

<ニチイの誓い>
人の心の美しさを商いの道に活かし、
唯一筋にお客様の生活を守り、
お客様の生活を豊かにすることを私たちの誇りと喜びとして
日々の生活に精進いたします。
合掌

ニチイの朝礼はこれを全員で唱和することから始まります。
遅番のときはたった一人ででも
「朝の挨拶、お客様おはようございます、お取引先の皆様・・・・」と
発声してから売場に出ていくことになっていました。

同社を離れた身分でありながら、
出勤日も休日もこれらを心の中で唱え、
最後に手を合わせることから私の一日が始まります。
たった一人の朝礼です。

入社当時は「お父様、お母様」と言うのが気恥ずかしく、
合掌することも「何とも宗教じみているなぁ」と
好きになれなかったのですが、
商人の心構えと行動規範、小売企業の目指す姿を
端的に言い表している素晴らしい詞の数々だと心底思えるのです。

ニチイであるとないとを問わず、
どの企業にも当てはまる詞だとも思うのですが
いいすぎでしょうか。

会社は消滅はしたものの、
ステークホルダーへの感謝の気持ちや掲げた理念は
かってのニチイマン・ニチイウーマンの心の中で
今でもきっと生きているはずだと信じています。

このような理念を掲げた創業者たちのもとで
二十余年間働いたことは私にとっては誇りですし、
そこで得た事柄一つ一つが宝物です。

今にして「ニチイ在職中にもっと商業精神を学んでおけばよかった、
渥美先生存命中に技術を勉強しておけばよかった」と痛感しています。
でもまだまだこれから。

西端社長も喜多村先生も渥美先生も
幾多の事柄を遺してくださっていますから。
仕事でも私生活でも「革新的不断の進歩」。

取り留めもなく書いてしまいました。
西端社長や奥様と言葉を交わしたことはありませんが、
何かの機会に奥様にお伝えくだされば幸いです、
未だに一人で朝礼をしているニチイマンが居ますよ、と。

T.M.さん、ありがとうございます。合掌。

投稿欄の全文を、是非、読んでください。
小売業・サービス業の仕事の尊さが、
伝わってきます。

そんなに気張らず、淡々と、
それでいて真摯さを忘れず。

では皆さん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
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