結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年08月05日(火曜日)

全日本食品㈱社長齋藤充弘さんと143%増の秘密を語り合う

薬販売の展開、急である。

CFSコーポレーションと統合を目指していた
アインファーマシーズ、
セブン&アイ・ホールディングスと提携。

アインファーマシーズは、
調剤薬局として日本最大手。
調剤最大手とは、何を意味するか。
薬剤師を最大級に抱えているということ。

今後、大衆薬(OTC)を中心とする販売において、
必ず駐在していなければならない登録販売者候補を、
大量に養成する可能性を持っているということ。

もちろん販売ノウハウや、取引先、顧客ネットワークなどに、
しっかりと基盤を持っているということ。

そのアインファーマシーズとセブン&アイが提携。

大きな出来事だ。

こちらの最後の目標は、
全国1万2000店のセブン-イレブンで、OTCを販売すること。

先日来日したコーネル大学名誉教授ジーン・ジャーマン先生は、
「日本のコンビ二は、
アメリカのドラッグストアの機能を果たしている」

こともなげに言った。

私もかねがね、そう思っていたから、
もちろん、その通り、と賛成した。

8月下旬から、登録販売者試験が、
全国で実施される。
10月まで。

その後、来年明けてから、再び試験が始まる。

そして来春から、いよいよ本格化する。

9月、10月の政府条例で細目が決定して、
薬の販売に新しい時代がやってくる。

さて、昨日は、
東京・入谷の全日食チェーン本部へ。

全日本食品㈱社長の齋藤充弘さんと対談。
斎藤充弘さん1
商人ねっとと商人舎のコラボレーションで、
商品化が進んでいる「CDオーディオセミナー」の第2弾録音。

第一回は、ライフコーポレーション社長の岩崎高治さん。
オーソドックスな経営革新の物語で、
とても良い内容だった。

今回は、日本のボランタリーチェーンのリーダー齋藤さんと、
ボランタリーチェーンおよび商売の本質を語り合う。

全日食チェーンは、現在、加盟店が増えている。
北海道から沖縄まで1800店。
それに、全日食のシステムを活用したり、
商品供給を受けたりしている店舗が、500店。

合計で、2300店の組織となっている。

30坪や50坪の小型店から、
300坪、500坪のスーパーマーケットまで、
加盟店の店舗規模は様々だが、
中心は150坪くらい。

この加盟店をサポートするシステムが、
全日食ならではのもの。
100人のスーパーバイザーが、
週1回ほど加盟店をめぐり、
経営指導する。

ボランタリーチェーンは、
自発的連鎖店、
あるいは任意連鎖店という。

同一資本の元に、
多店舗展開されるのがレギュラーチェーン。

明確な契約の上で、
本部がビジネスパッケージや、
商品・ノウハウの供給をするのが、
フランチャイズチェーン。

これらに対して、
店舗が自由意志で協力し合うのが、
ボランタリーチェーン。

ただし全日食チェーンは、
全品供給・自前物流を貫徹している。

ミニスーパーの日本最大のボランタリーチェーン。
それが全日食チェーン。

全日本食品㈱は、
その本部機能を担う会社。

全国に15の協同組合があって、
この組合を中心にチェーン組織が出来上がっている。
全日本食品は、全国にこれも15の支社をもっていて、
チェーン運営を担う。

齋藤さんは、その全日本食品㈱のプロパー社員から
社長になった。
ボランタリーチェーンの世界では、異例の人物。

どんと肝が据わっている。
恐ろしく頭の回転が早い。
その上で、優しい。

さて対談が始まると、現在、
「全日食チェーン絶好調」であることが明らかにされた。
斎藤充弘さん2
この7月の数字。
グロサリーの売上高、前年対比143%。
8月は150%を超えて、160%になろうとしている。

なぜか?

その秘密は、CDオーディオセミナーでどうぞ、
というところだが、ひとつだけ公開。

昨年9月から、齋藤さん、
「新商品施策」と名づけた政策を始めた。

3つの施策。
第一。死に筋。
死に筋を定義し、その商品を明確にして、
徹底的に排除する。
グロサリーは月に3個以下の売れ数、
日配品は、週に3個以下の売れ数、
生鮮食品は、日に3個以下の売れ数、
これらの商品を「死に筋」と決めて、
徹底排除した。

第二。売れ筋。
死に筋以外の商品が売れ筋。
しかし調べてみると、
この売れ筋は売場に並んでいないことが多い。
3分の1は欠品している。
この欠品を、排除した。

第三。売価。
全日食のPOSシステムは優れもので、
これを解析することで、値ごろが分かる。
ボランタリーチェーンであるから、
売価設定は加盟店に任されている。
従って、カップヌードルなど、
58円から158円まで売価が設定されている。
しかし全店のPOSデータをつぶさに見ると、
「この値段なら、お客が買ってくれる売価」が、
1アイテムごとに見えてくる。

それを全店に明示して、販売した。

あなたの店の商品、
なぜこの値段なのか。
1品1品、根拠がありますか?

以前からこの値段?
隣の店がこの値段?
イオンやイトーヨーカ堂がこの値段?
問屋やメーカーがこの値段ですと言う?

全日食では、多くのデータから、
この1品はこの値段という適正価格をはじき出した。
これが、当たった。

だから全日食の定価は、黙っていても、
確実に売れるようになった。

死に筋、売れ筋、値ごろ。

三つの政策で、グロサリーの売上高143%。

齋藤さんのお話、これだけでも十分価値があると思った。
斎藤充弘さん3

心より、感謝。

<結城義晴>

2008年08月04日(月曜日)

勇気ある知識商人の皆さん。「Plan⇒Do⇒Check⇒Act」のもと、「失敗を恐れない!」心意気の見せ場です

Everybody! Good Monday!

2008年8月です。

福田改造内閣の支持率。
サンプル調査が各社から発表された。

日曜発表の朝日新聞24%で横ばい。
同じく日曜発表の読売新聞は41%で15%のアップ。
一番遅れて月曜に発表された日経新聞は38%で12%上昇。
この違いはなんだ。

朝日新聞が、かなりうがった見方をしている。
読売は、ちょっと楽観的、体制迎合的。
日経には、期待値がこめられている。
新聞は、世論を正確に反映しているとは限らない。

だから、自分で判断しなければならない。
私の見方。
個人的な政党支持はさておいて、
現時点での内閣支持率、
ぞろ目の33%といったところか。

国民の3分の1が、
この内閣の布陣を評価している。

もちろん行政府としての内閣そのものの評価というより、
麻生太郎氏が幹事長となった自民党の評価が半分、
福田康夫総理総裁の人気評価が半分。

ねじれ国会という体制には、なんら変化が見られない。
経済の先行きは見通せないし、
消費不況感は解消されていない。

しかし、国民大衆は強い。
だから8月は小さな爆発の連続が起こる。
それを誘発しようという意志を、
強く持つ知識商人の現場では。

唯一心配なこの内閣のチョンボ。
それだけは勘弁願いたい。
日本全体の消費と経済に水をさすことだけは。

さて、小さな爆発を積み上げていくときに大切なことが、
今月の商人舎標語。
「失敗を恐れない!」

もう既に、
失敗を恐れずに成果を挙げた報告が、
1日、2日、3日の実績として寄せられている。

「失敗を恐れない」というのは、
勇気あるアクションのことです。

その調子です。

ただし、根拠あるプランに基づいた勇気が必要です。
勇気の中にも、「蛮勇」だとか、「猛勇」というのがある。
これはいけない。

知識商人の勇気は、
「Plan⇒Do⇒Check⇒Act」
すなわち「計画⇒実行⇒検証⇒再実行」の
くり返しでなければならない。

すなわち小さな爆発の積み重ねなのです。

さて8月を見通すと、
9日、10日に帰省ラッシュが始まり、
17日にUターンラッシュが終わる。

JR、日本航空、全日空の三者の調査によると、
今年は国内線の利用客が多く、国際便の予約が少ない。
家や実家で生活する人が多いということ。
「節約、倹約、もったいない」の基調は依然、続いている。

従って、今日からの1週間が、
ロングお盆商戦の前哨戦。

北京オリンピックは、8月8日が開幕だが、
もう6日からサッカー女子一次リーグなどスタートして、
雰囲気を盛り上げる。
そして24日に終了。

9日から17日の間の、3回の土曜日・日曜日を含んだ9日間が、
長いお盆商戦のピーク。

そして今年の夏は、24日の日曜日に終わる。

顧客の生活は、25日から31日までの1週間、
夏の後始末と秋の準備に入っている。

これからの8月を4つに分ける。
第1段階 今週3日から8日までの前哨戦。
第2段階 9日から17日の帰省からUターンまでのお盆のピーク。
第3段階 18日から24日までの終盤(ピークのあとは簡便な、シンプルな暮らしを望むものです。念のために)。
第4段階 25日から31日の夏の後始末と秋の準備。

今年の特徴は、第2段階のピークが長いこと。
心してかからねばならない。

ピークが長いから、
何度も言っているが、
「チームワーク」が大切。
「集団であってチームでない」現場には、
大事なピークに疲れが出る。

大きな区切りと流れはつかんで、
一番大切な詰めは、
自分の商圏内のお客様の生活を知ること。
「帰省」といっても、
帰省して行ってしまう方なのか、
それを迎えるほうなのか。

お盆の風習が
残っている地域なのか、
お盆にはまったく関係なく、
ロングバケーションを楽しむお客さんが多い地域なのか。
両者の折衷型の地域なのか。
すなわちお盆半分・バケーション半分なのか。

これは、隣り合った商圏でも異なることがある。

だから「計画⇒実行⇒検証⇒再実行」は、
ディテールでは店ごとに違っていなければなりません。
これを忘れてはならない。

さあ、勇気ある知識商人の皆さん。
「Plan⇒Do⇒Check⇒Act」のもと、
「失敗を恐れない!」心意気の見せ場です。

夏の爆発への本番です。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

 

2008年08月03日(日曜日)

ジジの家の中の家[日曜版]

8月です。
ボクは暑いのも、
きらいではありません。

いつも、
ボクの定位置にいれば、
すずしいから。
jiji1

食堂の丸テーブルの、
窓がわの椅子の上。

床からちょっと高いところにいるから、
そんなに暑くない。

でも、ちょっとまえに、
ハコがおくられてきました。
中にお花が入っていた。

ユウキヨシハルさんへの、
いわゆるお中元。
jiji2

花を取り出したら、
ハコだけ。

なんだか、興味ある。
ほっておくのは、もったいない。

だから、中を点検。
におい、明るさ、すずしさ、広さ。
jiji3

入ってみると、
いごこちいい。
jiji4

家の中の家。
ボクのあたらしい定位置。

定位置がいくつかあるのって、
いいことです。

家の中の家も、
いいものです。

すこしむずかしい表現だけれど、
「自分だけの空間」とでも
いうのでしょうか。
jiji5

ボクは、満足しています。
生きていることに。

感謝しています。
生かされていることに。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年08月02日(土曜日)

小濵裕正カスミ社長と過ごしたつくばセンターの「150分の充実」

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8月1日、福田改造内閣発足。

朝日新聞は「総選挙シフト」、
日経新聞は「手堅さ優先」、
読売新聞は「財務再建布陣」。
三者三様の評価と表現。

福田首相自身は、「安心実現内閣」と自賛。

私は「安全実現」を優先してほしい。

8月の商人舎標語。
「失敗を恐れない!」

「失敗を恐れない内閣」が必要なんだと思う。

私たち商業人は、野田聖子消費者行政担当大臣の言動を、
注視しておかねばならない。
2009年度創設の「消費者庁」準備を担うからだ。

さて、その1日。
朝、東京・池尻の東邦大学付属病院で診察。
右目の眼圧は13と良好。
緑内障の二度の手術から4カ月経過。
もう大丈夫。
ボールが動く野球はだめだが、
ボールが止まっているゴルフは、そろそろ全開で再開できそう。
医者の許可も出た。

昼過ぎ、つくばエクスプレスで、秋葉原から研究学園駅へ。
スミの本部は「カスミつくばセンター」と呼ばれる。
ポストモダンの代表的な建築物。
カスミ本部

小濵裕正社長と面談。
結局、150分も時間をとっていただいて、
さまざまな意見交換。

私は、ゆったりとしつつも、充実した時を過ごした。

冒頭の写真は、つくばセンター内のイベントスペース。
左が小濵さん、右が私。

私はまず「コーネル大学RMPジャパン」を説明。
RMPはリテール・マネジメント・プログラムの略。

小濵さんは、
「はじめての総合立体的な体系だ」
と、褒めてくださった。

ご存知のように小濵さんは、ダイエーご出身で、
専務取締役まで務められた。
ダイエー時代に「慶応ビジネススクール」に派遣してもらった。
「それが今、本当に役立っている」と言われた。

ダイエーの中内功さんは、人を育てた。
その人たちが、現在、日本の商業の世界で大活躍されている。
小濵さんはその筆頭だし、
先日、このブログにも登場願った玉置富貴雄さんもそのおひとり。
玉置さんは東武ストア社長にして、八社会社長。

そのダイエーを、懐かしそうに、小濵さんは、
「野武士の集団だった」と表現された。

私たちの話題は、中内さんから、
故上野光平さんへと移った。

カスミつくばセンターには、
「上野光平クラシックライブラリー」という部屋がある。
上野
西友の実質的創業者で、副社長を務め、
流通産業研究所所長・理事長として活躍された上野先生。
その個人所蔵のクラシック音楽のレコード5000枚が、
このつくばセンターに寄贈され、保管されている。
それを最新のレーザーシステムによって、リアルに聴くことができる。

小濵さんと、このライブラリーでも写真。
上野光平コレクション2

上野さんは、63歳で亡くなられた。
何とも惜しいことだった。

上野さんが生きていらっしゃったら、
コーネル大学ジャパンの創設を、
本当に喜んでくださったに違いない。

「原則論は忘れられやすい」
小濵さんの口から洩れた言葉。
渥美俊一先生や上野先生は、この原則論を重視された。

ウォルマートに対する評価。
「次元の違うビジネスという理解をすべきだ」
鋭いし、正しい。

ウォルマートを、
日本のスーパーマーケットと同次元でとらえると、
見誤ってしまう。

「知らせる、すぐやる、徹底する」
ウォルマートを表現した標語。

ご自身の会社に関しては、
「やっと前世紀の荷物を処理した」
前日の7月31日付で、懸案の不採算子会社を整理した。

前期は、135店舗で年商2000億円を突破し、経常利益58億円。
増収増益の過去最高益
その上で、すべてのマイナス要因を処理した。

「スーパーマーケットは生鮮食品が大事」
このビジネスに徹すること。

2000年3月に小濵さんが来られてからのカスミの、
健全経営への足取りは、特筆すべきものがある。

いつか、単行本にして、残しておきたいものだ。

その小濵さんの経営の真髄。
「中庸の精神」

そうか、中庸の精神か。

この小濵さんとのゆったりした時間は、
「中庸の精神」から生まれているのか。

私は、そう述懐したのだった。

「今日もいい日だった」
つくばセンターの玄関までお送りいただいて、
私は、そう思った。

心から、感謝。

<結城義晴>

2008年08月01日(金曜日)

8月商人舎の標語「失敗を恐れない!」とCFS絆の会での感動

いよいよ8月です。

私は予言しました。
8月には、爆発すると。

爆発させましょう。
みんなの力で。
チームワークで。

大爆発とはいかないまでも、
小さな爆発を、たくさんつくる。
小さな爆発を、毎日つくる。
それが、2008年8月の爆発です。

そこで8月の商人舎標語。
「失敗を恐れない!」

これは、ソニーの企業文化のもとにあるものです。
そして故大高善二郎さんの好きだった言葉。
大高さんは、ヨークベニマル前社長。
昨日のこのブログでも、その言葉を引用した。

6月の商人舎標語は、
「節約、倹約。もったいない」
7月は、ウォルマートの新しいキャッチフレーズを拝借。
「Save Money! Live Better!」

6月、7月と我慢してきた。
抑えてきた。

それは、8月に爆発するための、我慢だったはず。

だから8月は、失敗を恐れてはいけない。
特に現場は。

失敗を恐れて、何もしないことこそ、
今、最も危険なのです。

失敗の責任は、上がとる。
失敗の責任は、私がとる。

だから、お願いです。
この8月は、「失敗を恐れない!」でほしい。
それは、必ず、皆さんのお客様に通じます。
お客様は、きっと喜んでくださいます。

今年の8月は、特別の月です。
8月8日から北京オリンピックが始まる。
8月2日からの甲子園高校野球は第90回記念大会。
スポーツ観戦の8月。
スポーツはアクティブな行為。
だから応援する人々もアクティブになる。
観戦する人も行動する。

高倉健の映画を見た後の人がみな、
肩をいからせて映画館から出てくるのと同じ。

8月5日には、二の丑の日がやってくる。
お盆休みも、今年は長期にわたる。

イベント目白押しの時には、
人々は、胸わくわく。
知識商人が、何か、やってくれることを、
期待に胸を膨らませながら、待っているのです。

それに応えなければ、知識商人ではない。

「失敗を恐れない!」

この心意気を、見せてください。

さて昨日は、新横浜国際ホテルで、
CFS絆の会が開催された。
あのハックキミサワのCFSコーポレーションの取引先の会。

5月の株主総会で、新体制も決まって、
新中期3カ年計画が練り上げられた。
絆の会総会では、この3カ年計画が発表された。
CFS1
新社長の石田岳彦さんが、
パワーポイントを使って、
丁寧に説明。

CFS2
まず、前期決算が増収増益に終了し、
新年度の第1四半期も増収増益、
7月も好調に推移していることの報告。

そしてこの間のアインファーマシーとの提携問題の経緯を説明。
株主総会でそれが否決されたこと。
しかし経営の透明性を確保し、
確かな業務執行を行っていかねばならないこと。

トータルヘルスケアのリーディングカンパニーを目指して、
新しい3カ年計画を策定したこと。
ハックドラッグとキミサワを両立させ、
さらにそこにイオンとの提携のメリットを加えていくこと。

相互信頼関係の醸成を通じ、
業績の改善、企業価値向上を実現させていくこと。

「私が先頭に立って」
石田新社長のこの言葉、印象に残った。

新経営計画の基本方針は4つ。
①クリーン(透明性)の確保
②構造改革の実行
③収益基盤の強化のための諸施策の実行
④人財の育成・強化へ向けた取組み

そして中期経営計画のロードマップが発表された。
4
「医・薬・食同源」を主テーマとして、
トータルヘルスケアを実現するために、
2009年2月期を「構造改革の実行」
2010年2月期を「収益基盤の確立」
2011年2月期を「新たなる成長戦略」
と3段階を踏むことが表明された。

とても良いプレゼンテーションだった。

総会では、大正製薬社長の上原明さんと、
菱食会長の後藤雅治さんの温かいご挨拶。

それから石田健二名誉会長のスピーチがあった。

石田さんは、しみじみと語った。

「昭和30年石田商店発足以来、50数年、
トータルヘルスケアのリーディングカンパニーを目指してきた。
このたび若い世代に経営をバトンタッチすることになったが、
何のわだかまりもなく身を引くことができる。

30数年前には、近代化が遅れていた薬局・薬店の、
業種から近代的業態への道筋をつくった。
日本ではじめて「ドラッグストア」を
つくったという自負はある。

平成5年にハックキミサワが誕生し、
お互いの未来、大きな夢を描いて、
フード&ドラッグを目指した。
翌6年に絆の会が発足し、熱い夢の絆の会は15回の節目を迎えた。

この間、米国流通業視察チャレンジツアーは毎回100名の編成で、
昨年まで20回を数えた。

日本の流通業界は今日、
予想をはるかに上回るスピードで
変化している。

まさにカットスロートコンペティションである。
米国と同じ状況が、
向こう岸でなく、こちら側で起こっている。

業界単位の優位性を論じることから、
企業単位の評価へと変わった。

すなわちビジネスそのものが評価の単位となる。

だからこそ、明確な個性をもって、
生活者にとってその店でしか提供できないものを提供する。

それがないと強者に駆逐される。

私は引退したが、プライベートオフィスを開設し、
研究者の立場を続けていくつもりである」

私は、この石田さんの話に、とても感動した。

総会では、井元哲夫副社長も
短いながら筋の通った挨拶をした。

「2カ月で中期3カ年計画を策定しました。
後は実行に移すのみです。

中期3カ年計画は公に対して、
コミットしたものです。

3年後、1600億円の売上高、32億円の営業利益。
イオンの経営資源とインフラを最大限活用し、
当社が持っている良き文化、良き伝統、
当社の経営哲学、これまでのコンセプトを堅持しながら、
経営に当たっていきます。

大変化が起こるだろうし、
陣痛が伴うかもしれない。

しかしこの経営計画を達成できたら、
3年後にはこれまでと
全く違ったステージに立っているし、
これまでと全く違った仕事を
することができるに違いありません」

イオン常務からCFSコーポレーション副社長に就任した井元さん。
こちらも感動的なスピーチだった。

総会の後は、懇親会。
乾杯の音頭とご挨拶は、
高橋辰夫さん。
花王カスタマーマーケティング(株)社長。
高橋さん
この間の経緯を熟知し、
また総会での発表を理解した上での、
温かくて力強い挨拶と乾杯の音頭。

その後、絆の会歴代会長の表彰。
初代会長が菱食相談役のご存知、廣田正さん(右)、
二代目会長が、大正製薬社長の上原さん(左)。
廣田さん、上原さん

そして、懇親会のハイライトは、
CFSコーポレーションをここまで育てた石田健二名誉会長への、
感謝の花束贈呈。
この5月の株主総会でCFS取締役に就任した廣田さんから、
スピーチと共に花束、そして固い握手。
石田さん、廣田さん
CFSとイオンとの問題を解きほぐして、
ここまでもってきた功労者は廣田さん。
「廣田の前に廣田なく、廣田のあとに廣田なし」
私が、公言するこの言葉。
今回も廣田さんは、証明してくださった。

私、石田さんと廣田さんの握手を撮影していて、
涙が出そうになった。

そして懇親会。
石田岳彦新社長と、私も、固い握手。
絆の会

石田健二名誉会長とも、温かい握手。
絆の会2
横浜の関内にオフィスを設けて、
もう既に研究活動を始められている。
商人舎発起人でもあるから、
石田さんの事務所には頻繁に遊びに行くことになる。
よろしくお願いします。

菱食会長の後藤さんとも、熱き懇親。
後藤さん
後藤さんは、会話の中で、
「これからは知識商人でなければいけませんよね」と、
私の用語を使ってくださった。
とても嬉しかった。

絆の会顧問の(株)大木社長の松井秀夫さんも、
商人舎発起人のお一人。
いつも、ズバズバ。
今回もズバズバ。
気持ちいい。
松井さん
ビールで乾杯。

そして花王カスタマーマーケティングの面々とも写真。
左が高橋社長、私の右が取締役執行役員の羽鳥利平さん。
右端がチェーンドラッグ部門部長の福田哲也さん。
花王カスタマーマーケティングの皆さんと

最後にCFSコーポレーション新副社長の井元哲夫さんと、熱い握手。
井元さん
私、商業界社長時代、井元さんとは、
一緒に問題解決したことがある。
人の話をよく聞いて、問題の根本を見抜く人。
現在のCFSで石田社長とコンビを組むに最適の人物。
イオンには、経営層に人材がひしめいている。

岡田元也社長の意気込みが分かる。
CFSコーポレーションの企業価値を、
岡田さんは高く評価しているのです。

さて、8月に入る。
「失敗を恐れない!」
これが8月の商人舎標語。

皆さんにも、この言葉を贈るが、
CFSコーポレーションにも、この言葉を贈ろう。
「失敗を恐れない!」

<結城義晴>

[追伸]
今日は、長編になりました。
最後まで読んでくださって、
ありがとうございます。

2008年07月31日(木曜日)

コーネル大学RMPジャパン会議と山田邦弘さん来社で、故大高善二郎さんを思い出した

ニューヨークの原油先物取引価格が、
1バレル120ドルを割り込むところまで急落。
ドバイ原油は119円台に落ちた。
2カ月ぶり。

なのに日本のガソリンスタンドは、明日8月から値上げ。

後手後手に回る政策と対策。

ツケはみな、消費者に回ってくる。

その消費者を支えるのが商業、小売業、フードサービス業。
そして知識商人。

昨日は、東京神田の日本セルフ・サービス協会で、
コーネル大学RMPジャパンの打ち合わせ。
RMPは、リテール・マネジメント・プログラムの略。

10月3日、開校式。
10月3日は、栄えある「開校記念セミナー」
アメリカからジーン・ジャーマン先生が来日して講義をしてくださる。
さらにフリードマン・スーパーマーケットCEOの
ドクター・キャロル・ビッター女史も、
ウェグマンズ・カテゴリーマーチャントの吉野邦夫さんも、
貴重なレクチャーをしてくださる。

そして、極めつけは、
「日米ベスト店長のパネルディスカッション」
私が、コーディネーター。

来週、正式に発表します。

皆さん、聴講に来てください。
オープンセミナーです。

この会議でも、大高愛一郎さんが仕切ってくれて、大助かり。
大高さんは、コーネル大学RMPジャパン事務局長。
FMIジャパン事務局の中間徳子さんも丁寧なサポート。
もちろん、協会事務局の村尾芳久さんも頑張った。
協会事務局長の島原康浩さんの判断で、
ことがどんどん決まった。

このスピード感が、よいですね。

もっともっとスピードアップしましょう。

昼は、協会会長の増井徳太郎さんと五目中華そば。
青山店の世紀の大リニューアル真っ最中で、
超多忙のところ、協会の仕事に余念がない。

午後、急ぎ帰社して、横浜商人舎オフィス。

郡山から、山田邦弘さん来社。
1961年生まれの47歳。
どっしりとしていて、いい仕事が出来る人。

ヨークベニマルで、
経営企画総括マネジャーや店舗開発調査担当マネジャー、
商品本部コントローラー、店長などを歴任して、
現在、ミツヤマ コンセプト&プランニング代表。
つまり店舗プランニングのコンサルタント。

このブログの愛読者で、投稿者。

初めて合った気がしない。
山田さん
互いにそんな感じで、
2時間以上も語り合った。

そこで出てきたのが、
ヨークベニマル前社長の故大高善二郎さんの思い出。

コーネル大学RMPジャパン事務局長大高愛一郎さんの父上。

私は、善二郎さんからたくさんのことを教わった。
触発された。

そんな経営者だった。

現在のヨークベニマルの軌道を築いた人。

その大高善二郎さんの言葉の一つ。

「何とかしよう、なんとかしなければ」が
ないところでは、改革は進まない。
ギリギリに追い込まれて、
どうしようもない状況にならなければ、
人は変らない。
 

仕事のやり方を変えて、
成果につながった体験をさせる。
仕事の面白さを体験させる。

一人ひとりに力を付けさせることが、
リーダーの責任。
それが相手のためになる。
それが本当の優しさなのです。

「自ら、変われ」は、
ギリギリに追い込まれなければ、
起こりにくい。
だからギリギリに追い込む。
自分を、部下を。
それが優しさなのだ、と、
善二郎さんは言った。
こんな言葉遣いをする経営者を、私は知らない。

それが優しさなのです。

「日々の仕事が、自分を成長させてくれる」
善二郎さんはこうも言った。

仕事を通じて、自ら、変わる。

それが、成長なのです。

山田さん、ありがとう。

山田さんは、商人舎ファミリーで、
東北特派員となってくれました。
文章も達者、分析力もある。
立派な特派員です。

皆さんよろしく。

<結城義晴>

2008年07月30日(水曜日)

7月の終わりに6月の商業販売統計を見る<百貨店×、スーパー△、コンビニはタバコで○>

首都圏では、すごい雷と激しい雨。
社会が洗い清められるような印象。

我が家の愛猫ジジは、
ベッドの下の奥のほうに入り込んで、
震えていた。

街はすっきりとしていて、
さあ、新しい出発という感じ。

その昨29日、6月の「商業販売統計速報」が発表された。
経済産業省の商業動態統計調査の6月分速報値である。

卸売業全体の6月1カ月間の販売額は、
42兆1250億円で前年同月比5.1%増加。
小売業は、10兆9860億円で、0.3%増。

卸売業が好調で、
小売業はとんとん。

私がいつも問題にする卸売業と小売業の比率は、
3.83対1。
すなわち日本全体の卸売業の販売額が、
小売業の3.83倍であったということ。

小売業の既存店の前年同月比は、
「百貨店」が、7.3%マイナス。
「スーパー」が1.3%マイナス。
「コンビ二」は、4.0%のプラス。

これも何度も書くが、コンビニは、
タバコの売上げが6月も大きく貢献した。
弁当・惣菜など中食は、下降線をたどり続けている。

既存店ではなく、総売上げで見ると、
百貨店は、7.5%マイナス、
スーパーが、0.6%プラス。
コンビニは、5.7%のプラス。

コンビニ○、スーパー△、百貨店×。
これが6月の販売額のトレンド。

最大の理由は、衣料品の売れ行き動向。
百貨店は、12.9%減(既存店12.8%減)、
スーパーは、8.9%減(同9.8%減)。
コンビ二は衣料品を殆ど扱っていない。

飲食料品は、
百貨店が、0.2%増(0.5%増)、
スーパーが、3.8%増(1.5%増)。

そしてコンビニでは、
ファストフードと日配品が1.2%増、
加工食品は0.9%減、
非食品が、20.1%増。
この非食品の異常値は、タバコ。
コンビニのサービス商品は、0.2%の減少。

ちょっと面白い傾向。
百貨店は既存店がよく、
スーパーは新店がよいこと。

よいといっても、どちらも落ち込みが少ない、ということだが。

百貨店は新しい店よりも、
古い店に固定客がつき、
スーパーは新しい店に、
顧客が集まっている。

ピーター・ドラッカーのいう「既に起こった未来」それが6月の商業販売統計速報。

これを来る8月にどう活かすか。

それには6月、7月と違う展開を図ることだ。まさしく知識商人の知恵比べとなる。

思い浮かべるだけで、
楽しくなる。

さあ、いざ、8月へ。

<結城義晴>

 

 

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