結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年01月06日(金曜日)

牛丼3社とコンビニBig3&ユニクロの「釣り合いと集中」

遅ればせながら、
㈱商人舎は今日から仕事始め。

今年もよろしくお願いします。

今日のDaily商人舎は、
11月大店立地法新設届出
その数、合計44件。
10月が35件、9月が43件、
8月の申請は合計39店。

出店に関しては、
安定していると言えようか。
イオンとコスモス薬品が、
圧倒的に店舗開発を進める。

今日の東京・横浜は、
寒気団に覆われて冷え込んだ。

しかし、天気は快晴。IMG_0298.JPG-7

飛行機雲が青空を切り裂いて、
寒さをより一層強く感じさせる。IMG_0299.JPG-7

昼の半月。
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夕方から名人会の新年会。
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右の鈴木國朗さんは、
今月の『食品商業』誌に、
「店のリブランディング」の原稿を発表。

隣の浅香健一さんも、
今年、古希を迎えるが、
現役コンサルタントとして活躍中。

そして土井弘さんは㈱電通を退任して、
その後も大学講師や企業の顧問として、
忙しい日々。

忙しいからこそ、
集まって、交流することに、
意味が出てくる。

そのあと、銀座のGINZA KOSOへ。
ブルーチップ㈱の皆さんと、
恒例の情報交換新年会。
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左から中野茂さん、宮本洋一さん。
松井康彦さん、金田正勝さん、
そして大島一太さん。

宮本さんはもちろん代表取締役社長。

中野さんは取締役 第一営業統括部長、
金田さんはビーコミュニケーションズグループ㈱取締役財務部長。
大島さんは、第二営業統括部の
統括部長代理・開発担当部長。

松井さんはアド・パイン代表で、
商人舎エグゼクティブプロデューサー。

ブルーチップが、
ベトナムで展開する事業が、
絶好調だ。

ドラえもん豆腐ショップは、
ベトナムで10店に増えた。

そのうえ今後、
カレーカフェを展開する。

宮本さんのグローバリズムが、
伝統を誇るブルーチップの中で、
花開いて、収益も上がり始めた。

しかもベトナムは今、
躍動している。

今日の会合のなかで、
ブルーチップと商人舎で、
新しい共同事業を始めることになった。

詳細は近く発表。
乞う! ご期待。

さて朝日新聞『折々のことば』がいい。
力は釣り合いが崩れると
弱い所へ弱い所へと
集中しますからな。
(奈良の宮大工・西岡常一『木に学べ』から)

「飛鳥時代の建物が強靱なのは、
『木のクセを読む、
木の育った方位に使う』ことで、
一つとして同じではない木を
一つ一つ適材適所で使っているから」

「木には強いのもあれば
弱いのもある。
割った形もそれぞれ違うし、
右に左に曲がるクセもある。
それを削ってまっすぐに見せるのは、
きれいかもしれないが
後でかならず無理がくる」

だから力は、
つり合いが崩れると、

弱いところへ弱いところへ
集中する。

これはチェーンストアのことでもある。
業界や産業、会社や組織にも、
当てはまる。

チェーン全体の釣り合いが崩れる。
すると弱い店に負担が集中して、
そこからチェーンオペレーションが、
おかしくなってくる。

業界全体の釣り合いが崩れる。
すると弱い企業がますます弱くなる。

会社の釣り合いが崩れる。
すると弱い部門弱い部門へ、
外圧が集中して、
その部門が会社のお荷物になる。

二つのニュースが日経新聞に。
第1は「牛丼3社の12月」

この業界は私の造語の「三占」状態。
すき家、吉野家、松屋。

2016年12月の既存店売上高。
吉野家は前年同月比1.1%減、
一方、すき家と松屋は増収。

牛丼チェーンは今や、
みな伸びる、あるいはみな凹む、
ではない。

力の釣り合いが崩れると、
弱いところがますます弱くなる。

吉野家がそんなに弱いとは思えないが、
ちょっと弱みが出ると、どんどん凹む。

第2は「ユニクロ商品受け取り」
ユニクロのネット通販で注文した商品が、
ファミリーマートとローソンで受け取れる。
今春、スタートの目途が立った。

すでに昨2016年2月にセブン-イレブンと、
同じサービスが始まっているが、
これでビッグ3との取り組みが完了。

こちらも三占状態。

国内のコンビニの約8割の4万3000店。

顧客はユニクロ通販サイトで商品を注文、
セブン、ファミマ、ローソンの店舗で、
それを受け取ることができる。

これまで顧客は、
自宅や事務所で宅配便で受け取った。
それがコンビニ3強の店頭に広がった。

購入額が税別5000円以上で送料無料、
5000円未満の場合、450円。

3社が揃って、
共通の受け取りサービスをするのは、
業界で初めて。

ユニクロのネット通販売上比率は、
現在約5%に過ぎないが、
中期的に30%以上を目標にする。

こちらは、
力の釣り合いが取れたら
強い所へ強い所へと
集中する。

釣り合いが崩れる。
釣り合いが取れる。
それによって、
力は、弱いところへ集中したり、
強い所に集中したりする。

法隆寺や薬師寺などの宮大工棟梁。
「最後の宮大工」と言われた。
その代々の口伝で残された真理。

すごい。

〈結城義晴〉

2017年01月05日(木曜日)

セブンアイ・三越伊勢丹・イオン・ファストリ・ライフの年頭News

商人舎magazine
今年もさらに充実させます。

Monthly商人舎は、
紙の月刊商人舎と連動した、
網(Web)のMonthly Magazine。

目指すは、流通業界の、
ハーバードビジネスレビュー。

Weekly商人舎は2部構成。
第1は日替わり連載。
月曜は2週間販促企画、
火曜は2週間天気予報。
水曜はペルソナマーケティング講座、
木曜は今週のお惣菜。
金曜は売れ筋ランキング。

毎日、ご覧ください。

第2は、週刊特別企画。
店舗紹介、ケーススタディ。
さらに事件が起こったら、
それを追う。

Daily商人舎は、
平日毎日配信のニュース。
Japan NewsとWorld News。

さて今年、第一配信は、
週刊特別企画。
「イオンスタイル碑文谷」
第一次改装のすべて
〈Vol.1〉
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昨年12月16日にダイエー碑文谷店が、
大幅なリニューアルを施してオープン。
イオンとダイエーの総力を結集して、
しかも碑文谷地区の消費者に、
戸別訪問してマーケティングした。

期待の店舗の全貌を、
3日間で明らかにする。

さて、日本を代表する小売企業の、
2017年年頭のニュースリリース。

年頭所感を発信しているのは、
㈱セブン&アイ・ホールディングス。
代表取締役社長井阪隆一さん。
topmsg_ph01_201605〈写真はホームページより〉

昨年は鈴木敏文会長が、
「脱チェーンストア宣言」を発して、
話題をさらった。

今年も形は鈴木さんに倣って、
坂さんが「年頭ご挨拶」
ホームページに掲載された。

残念ながら、インパクトはない。

まず、「経済・社会環境の大変動」
「将来に対する不安」を指摘。
これを背景に顧客は、
「安定志向、節約志向」を高める。

「このようなお客様の動向に、
奇手奇策は通用しません」

「私たちは、これまで以上に
『基本の徹底』に取り組み、
お客様の変化に目をこらして
『変化への対応』に徹し、
新しいことに挑戦していくことが
不可欠です」

本格化する「100日プラン」実現のために、
二つの方針を出した。
第一は社是の「信頼と誠実」
第二は「PDCAを回し続ける」

「仮説をもって
具体的なアクションを起こし、
そこで得た成果を検証して、
さらに次のアクションに結び付けていく」

このPDCAのサイクルが、
セブン&アイの成長戦略、
および構造改革の基本となる。

最後に、メッセージ。
「2017年は大変動の年に
なることが予想されます。
その大きな変化に対応するためには、
積極的な挑戦が必要です。
全員でアクションを起こし、
さまざまな可能性を
広げていってください」

「酉年に因み、
一緒に大きく羽ばたく、
1年としていきましょう」

セブン&アイ以外に、
年頭メッセージを発表している企業は、
三越伊勢丹ホールディングス。
代表取締役社長執行役員の大西洋さん。

昨年大晦日に発表して、
元旦に新聞に広告掲載した。

2015年からの企業メッセージは、
「this is japan.」
これを継続する。

同社は従来から、
「JAPAN SENSES」と題して、
日本の伝統・文化・美意識が
作り出す価値を再認識し、
新しい価値として提供してきた。

「品揃えはもちろん、
お客さまをもてなしする心づかい、
立居振舞いも含め、
日本の四季で育まれた五感を生かし
企業活動に磨きをかけております」

この路線上で2017年のメッセージは、
『基本に磨かれて、信頼でかがやく。』
「大切なことはいつも変わらない。」

広告に起用したのは
バレーダンサーのオニール・八菜。
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三越伊勢丹らしい感性だ。

だが「基本」と「信頼」は、
セブンアイとかぶった。

まあ、ちょっとわかりにくい時代には、
コンセプトはそんなふうになるのだろう。

一方、イオンは、
年頭所感などを発表していない。

その代わりに、
第3四半期の連結決算。
日経新聞の投資情報欄に。

2016年3~11月期の営業収益は、
6兆1000億円前後で前年同期比1%増、
しかし連結営業利益は、
850億円前後の前年同期比5%増。
しかし最終損益は数十億円の赤字。

「総合スーパーの持ち直しが大きい」
イオンリテールの営業利益は、
前年同期比5割増。

イオンスタイル碑文谷は、
その延長線上の作品。

「GMSに復調の兆し」

イオンリテールの既存店売上高は、
10・11月連続で前年同月を上回った。
「イオンスタイルへの改装効果が出た」

11月中旬にPB主力商品を値下げ。
11月下旬「ブラックフライデー」セールは、
反響を呼び、住宅用品や衣料品も、
想定を上回った。

「ダイエーの店舗再編が一巡し、
ダイエーを含む食品スーパーの利益も改善」

ドラッグストア、総合金融、
モールなどデベロッパー事業も、
順調だった。

イオンは毎年、
利益の大半を12~2月期に稼ぐ。
クリスマス商戦、年末年始セール。
その間の総合スーパーの持ち直しは続く。

だから17年2月期の連結最終損益は、
従来予想の100億円の黒字とする。

そのほかには、
ファーストリテイリング
今日、12月国内ユニクロ売上情報を発表。
既存店売上高は前年比95.0%。
「12月後半は気温が高かったことから、
冬物コア商品の需要が弱く、
既存店売上高は減収となりました」

ライフコーポレーション
「役員・執行役員・一般人事、
および組織変更」を発表。

岩崎高治社長が開発統括本部長を解かれ、
営業統括本部長に集中する。

並木利昭専務が、
その開発統括本部長となり、
並木さんが担っていた管理統括本部長を、
森下留寿常務が担当。

森下さんが担っていた、
経営企画本部長兼新規事業担当には、
角野僑常務が就任。

もう一人の幸英樹常務は、
首都兼営業本部長から、
営業統括副本部長に。

これによって、二眼レフ経営といわれた、
首都圏営業本部と近畿圏営業本部を廃止、
営業統括本部に集中する。

各社各様の新年のニュース。

年頭所感など発表するとしたら、
やはり強烈なインパクトがほしい。

私はそう思うが、いかが?

〈結城義晴〉

2017年01月04日(水曜日)

ジジ、一周忌のメッセージ「未来を見つめて生きる」

今日はジジの命日。
一周忌です。DSCN8963-2016-4-10-6

昨年の1月4日午前11時49分。
息を引き取りました。
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生まれたのは2005年3月7日。
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このブログにも、
411回登場してくれました。
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正月には毎年、
私とツーショットで、
あいさつをしました。
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昨年4月12日が100カ日。
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もう戻ってくることはありません。
それでもジジは教えてくれました。
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「死というものは、
そのことを考えずに、
突然それを受けるほうが
耐えやすいものである。
これに比べて、
死について考えることは
たとえ死の危険が
なかったとしても

はるかに耐えがたいものである」
〈『パンセ』断章一六六〉

ジジの死によって、
多くのことを考えました。
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「あなたが
死をおそれるときは

死はまだきていない。
死がほんとうにきたとき
あなたは
そこにいない。

だから死は、
おそれるにあたらない」
〈エピクロス〉

そう、死は恐れるにあたらない。IMG_6902-4-10

哲学者の雨宮民雄さんが書いています。
「日常の世界にも同じくらい
不思議なものが登場します。
それは、未来です。未来は、
やがて経験することになる時間のことと、
思っている人が多いのですが、
それは違います」

「現在や過去と異なり、
未来は、
経験の彼岸に設定された時間です。
日常的には現在と過去だけでも
人間は生きられます。
それでも、世の中の動きに
ただ
合わせるだけの人生に満足できずに、
主体的に生きようとする人々は
未来を見つめて生きています」

「その人たちの見つめる未来像は
幸福の国、ひとつの天国です」

「死んだらどうなるかの問いは、
ときに生きることから逃避する
投げやりな姿勢の現れともなりますが、
人類が長い歴史を通して、
問い続けてきた問いで
あることを考えますと、

人類の生き残り作戦の
ひとつではないか

と思われてなりません」
〈中央公論新社刊『子どもの難問』より〉
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ときどき、未来の世界から、
ジジが帰ってくるような気もします。

ジジに限りません。

多くの人たちが、
「経験の彼岸に設定された時間」から、
現在の私たちを見つめてくれています。

私はただ、世の中の動きに
合わせるだけの人生に満足せず、
ひたすら、主体的に生きようと思います。
未来を見つめて生きていきます。

ジジが昨年の今日、
そのことを教えてくれました。
そして毎年正月の4日に、
考える機会を与えてくれました。
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ありがとう。

さようなら。

〈結城義晴〉

2017年01月03日(火曜日)

「2017初売り&業種別天気図」と「個性とその強靭さ」

三が日は年賀状。2017nengajou-blog
ありきたりな言い方だけれど、
今年も、よろしくお願いします。
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さて、朝日新聞『折々のことば』625。
個性的な作品を
作りたいと思う作者は
個性の弱い人です。
(映画監督・山田洋次)

「個性的であるとは、
競争をたくましく勝ち抜いて
目立つことではない」

「か弱く傷つきやすい人たちを
あらゆる暴力からかばい、
その命を深く愛おしみ、
守り抜くところに、
人の個性とその強靱さが
おのずと表れる」

ポジショニング戦略の中で、
ユニークであれ、個性的であれ、
というけれど、
それは目立つことだけではない。

もちろん他との違いを鮮明にして、
目立つ場合もある。

しかし山田さんが言うのは、
弱い人、貧しい人を、
守り抜くことから、
その人や組織の個性が、
自然に表れるということ。

難しいけれど、
それが個性だ。

自然に表れるものを持たない者が、
「個性的な作品」、例えば、
店や売場や商品を作りたがる。

命を深く愛おしみ、
守り抜く強靭さ。

そこから個性は生まれてくる。

正しいと思う。

さて、2017年の「初売り」
日経新聞が取材した。

前年を上回る集客は、いい滑り出し。
年末年始の曜日の巡り合わせで、
まとまった休みを取りにくかった。
それに天候にも恵まれた。

1日からの初売りは、
イオンリテール。
1日の客数は前年比1割前後の増加。
売上高は前年並み。

「人混みを嫌う人の予約が毎年増えており、
その分を含めれば好調」

百貨店は2日から。

三越伊勢丹ホールディングスは、
グループの大半が初売りを3日に遅らせた。
ただし三越日本橋本店は例年通りの2日。
開店前に5150人が行列。
これは前年を約500人上回った。
福袋は5万5300個、前年より3%増、
売上高は前年比2%以上の伸び。

高島屋日本橋店でも、
5000人以上が開店前に行列。
前年を8%上回る。
多くの福袋が午前中に売り切れ、
売上高は前年を1%上回った。

阪急うめだ本店には、
午前6時半から約7000人が行列。
しかし前年より1000人ほど少なかった。

婦人服や化粧品といった人気商品の福袋を、
インターネットの事前受注に切り替えた。

果たして意味があるのか。

福袋を買いに行く行為そのものが、
このプロモーションの意味だと思うが。

しかし売上高は前年を15%上回った。

三越伊勢丹の大西洋社長。
「福袋に関心が集まるのは
足元の消費が弱含んでいることの表れ」

だから日常消費に関しては、
やや悲観的。

その大西社長、
朝日新聞のインタビューに答えている。
「2018年から主要店舗で
正月三が日は休業」

現在は、元旦に休み、
一部店舗(日本橋三越本店)は2日から、
多くは3日から営業している。

「三が日に休めれば、
地方出身の従業員は、
正月に帰省することができる」

この方針が実現すれば、
休日はさらに増える。
働き方改革の一つでもある。

「最高の状態で働いていれば、
最高のおもてなしができる」
大西さんの見解は正しい。

ただし2017年の消費動向には、
「厳しい状況が続く」

爆買いバブルに浮かれたことを、
自覚し、反省もしているようだ。

日経新聞恒例の特集。
「主要30業種の天気図」1月~3月。
各業種の生産、販売、操業率、収益などから、
担当記者が判断したもの。

小売流通業。

百貨店は小雨、
スーパーは曇り、
コンビニエンスストアも曇り、
ドラッグストアは曇りのち晴れ。

ネットサービスも曇りのち晴れ、
外食は曇り。

当たるも八卦当たらぬも八卦、
担当記者の予想だから、
そう見たほうがいい。

それに業種業態全体の動向よりも、
自社自店の、それこそ個性を出して、
自分のカスタマーをつかむことが大事だ。

だから山田洋次の言葉が味わい深い。
「個性的であるとは、
競争をたくましく勝ち抜いて
目立つことではない」

「か弱く傷つきやすい人たちを
あらゆる暴力からかばい、
その命を深く愛おしみ、
守り抜くところに、
人の個性とその強靱さが
おのずと表れる」

個性とその強靭さは、
おのずと表れるものだ。

今年もその個性を、
真摯に追い求めたい。

〈結城義晴〉

2017年01月02日(月曜日)

「無茶をせず・無理をする」から一日二度の「朝飯前」へ

Everybody! Good Monday!
[2017vol1]

2017年第1週。
本年も今週から数え始めます。

それに今年は第1週と、
Good Monday!のVol1が一致していて、
わかりやすい。

例年は週の中頃が元旦で、
その週が第1週、
Good Monday!のVol1は、
第2週となることが多い。

今年もWeekly Managementは、
仕事の基本となります。

さて、新年、おめでとうございます。
今年の年賀状。
2017nengajou-blog
三が日の間、掲載します。

そして今年の商人舎標語。
店は客のためにあり、
店員とともに栄える。
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㈱商業界の社長時代、
若手社員有志達が、
2月ゼミに向けて、
製作してくれたTシャツ。

胸に入っているのが、
店はお客のためにある

その年の2月ゼミの冒頭、
私はこのTシャツを着て
基調講演をしました。

そして2泊3日のゼミナールの最中、
ずっとこのTシャツを着用して、
宣伝マンとなりました。

今年のご挨拶は、
一人です。
ジジはもういません。
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それでも今年、1年、
シンプルに生きていきたいと思います。

「無茶をせず・無理をする」

2007年の夏に、
その商業界を辞して、
ずっとこのスローガンを通してきました。

今年も基本的にそれは変わりません。

のんびりしている暇はない。

しかし、それでも、
64年の年を重ねてきて、少しずつ、
無理がきかなくなってきました。

だから「無茶をせず・無理をする」も、
今年くらいで打ち止めになりそうです。

そこで代わりに、出てくるのが、
「朝飯前」の考え方。

外山滋比古さんが、
『思考の整理学』のなかで、
いいことを書いています。
index

「簡単なことだから、
朝飯前なのではなくて、
朝の食事の前にするために、
本来は、決して
簡単でもなんでもないことが、
さっさとできてしまい、
いかにも簡単そうに見える」

「知らない人間が、それを、
朝飯前と呼んだ
というのではあるまいか」

「どんなことでも、
朝飯前にすれば、
さっさと片付く。
朝の頭はそれだけ能率がいい」

納得。

「おもしろいことに、
朝に頭は楽天的であるらしい」

賛成。

「朝の仕事が自然なのである。
朝飯前の仕事こそ本道を行くもので、
夜、灯をつけてする仕事は、
自然にさからっているのだ」

私は夜型だった。

「若いうちこそ、粋がって、
その無理をあえてする」

だから、私は、
今年の誕生日あたりから、
「無理をせず、朝飯前」にする。

外山滋比古さんは工夫する。
「食前はすべてを忘れて、
仕事に神経を集中させる。
これには、
午前中をすべて、

朝飯前にするのが
よろしい」

なるほど。

さらに外山さんの工夫は続く。

「朝食兼昼食をゆっくりとると、
そこで、ひと眠りする」

「ふとんをしいて、
本格的に寝てしまう」

ベッドでもいい。

「やがて目が覚める。
いったい、今は何時だろう。
ずいぶん今朝は寝坊してしまって……
と、一瞬、ひるさがりを、
朝と取り違えるようであれば
たいへん効果的である。
それをもって”自分だけの朝”とする」

自由な物書きだからできることでもある。
しかし、1日、自由になる日は、寝る。

昼寝から起きたら、
「顔を洗って、歯を磨く」
朝の儀式をする。

ここでまた、「新しい一日」が始まる。

「しかし、”朝食”はとらない。夕方に、
“朝食”と夕食を兼ねた御馳走を食べる」

この朝食兼夕食までの時間が、
これまた「朝飯前」となる。

そして外山さん自慢げに語る。
「こうすれば一日に二度、
朝飯前の時間ができる。
つまり、一日が二日になる」

私も今年の後半あたりから、
この「朝飯前」を実践してみようと思う。

もちろん、一日、
どこにも出かけない、
誰とも会わない、
そんな日をどれだけつくれるか。
それが問題となるが、
だんだん、そんなライフスタイルに、
変貌していくことはたしかだ。

「無茶をせず・無理をする」
からすると、ずいぶんと進化して、
しかもシンプルだ。

そうそう、これだ。
これにしよう。
「朝飯前」

昨年、私は、ざっと計算して、
80万字くらい、原稿用紙2000枚ほど、
文章を書いた。

今年はこの「朝飯前」作戦で、
100万字、2500枚を目指そう。
しかも、中身のこってりした文章を。

きっと、できる。

正月の初夢では、ない。

では、みなさんも、
新しい決意を。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年01月01日(日曜日)

「店は客のためにあり」と「アイデンティティ/多様性」

2017nengajou-blog
2017年は平成29年。
もう、30年目前。

新年、おめでとうございます。

結城義晴のブログ、
毎日更新を宣言します。

毎年、正月元旦に更新宣言をして、
大晦日に終了宣言をします。

これで元旦の宣言は10度目となります。

ご愛読を、心から感謝します。

読み手がいるから、
書き手がいる。

話し手がいるから、
聴き手がいる。

「コミュニケーションを成立させるのは、
コミュニケーションの内容を発す者、
すなわちコミュニケーターではない。
聴く者がいなければ、
コミュニケーションは成立しない」
〈ピーター・ドラッカー〉

さて今年の商人舎標語。
そして[Message of January 2017]
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店は客のためにあり、
店員とともに栄える。

ポピュリズムの台頭に、
世界が右往左往した2016年。
イギリスのEU離脱、
トランプ米国大統領誕生。

相変わらずのテロリズム横行、
不気味な極右勢力の浮上、
大量難民の行き場のない移動。
そして地球温暖化の異常現象。

それに対して日本社会は浮かれ気味。
日銀異次元金融緩和だけのアベノミクス、
おもてなしによる東京オリンピック景気、
そして爆買いのインバウンド消費バブル。

消費増税と軽減税率は延期された。
円安・株高は景気を好転させるかに映る。
1年を表現した漢字は「金」
流行語大賞は「神ってる」

しかし現実を見て、現場を歩くと、
多くの中小企業や大半の消費者にとって、
好況の恩恵に、実感はない。
生活が豊かになったとはいいがたい。

小売りサービス業経営は、
深刻な人手不足に苛まれ、
働き方改革と人材マネジメントが、
存続はもとより生存の条件となる。

そんな2017年がやってきた。
しかし2020年までは、
やはり無呼吸泳法だ。
ひたすら我慢と忍耐の仕事が続く。

店は客のためにあり、
店員とともに栄える。
顧客満足と従業員満足、
それに社会満足が加わる。

市場原理から社会原理へ。
競争から共創へ、EGOからECOへ。
サスティナブルへ。
オーガニック&ナチュラルへ。

だから、店は客のためにあり、
店員とともに栄える。
それに「社会のためにあり」を加えて、
「三方良し」を目指すときだ。
〈結城義晴〉

今年はほんとうに原点に戻るとき。

われわれは何処から来たのか?
われわれは何者か?
われわれは何処へ行くのか?
D’où venons-nous ?
Que sommes-nous ?
Où allons-nous ?

〈ポール・ゴーギャン〉
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小売商業の原点は、
店は客のためにある。
そして店員とともに栄える。

ただし、戻るだけではいけない。
それを発展させねば。

売り手良し、
買い手よし、
世間良し。

近江商人の「三方良し」

だから顧客満足と従業員満足に
社会満足を加える。

これはフィリップ・コトラー、
マーケティング3.0の根本思想。

さて、私個人の、
昨年のフィードバック分析。
4つの目標を決意したが、
それを1年ぶりにチェックしてみる。

そのうち、第1は、
全然、遂行できなかった。
準備はしたが実行できなかった。

第2は、行動を起こして実践したが、
成果は上がらなかった。
成就しなかった。

第3は、一定以上果たした。

第4は、完全に実行、実践した。

おもしろい。

今年も、また、
この目標の設定、
三が日の楽しみでもある。

さて日経新聞『私の履歴書』
1月は、カルロス・ゴーン。
もちろん日産自動車社長、
ルノー会長。

「グローバル化の時代に、
大切なこととは何か」

この問いに、即座に、
迷わず、答える。

「アイデンティティを
失わずに

多様性を
受け入れることだ」

アイデンティティが確かだから、
ダイバーシティを認めることができる。

自己が確固としているから、
他と協調することができる。

競争も同じ構図をもつ。

自己のポジショニングが鮮明だから、
コンテスト型競争を、
生き抜くことができる。

「アイデンティティを
喪失せずに

多様性を受容する」

そしてアイデンティティとは、
何かと問われれば、
われわれは何処から来たのか?
われわれは何者か?
われわれは何処へ行くのか?

今年は、日本国にとっても、
それぞれの産業にとっても、
会社にとっても、店にとっても、
そして個人にとっても、
アイデンティティが問われる年だ。

それが悪しきポピュリズムに、
流されない生き方となる。

では、今年も、よろしく。

〈結城義晴〉

2016年12月31日(土曜日)

チェーンストアの民主主義とイオンスタイル碑文谷訪問

大晦日さだめなき世の定(さだめ)
〈井原西鶴〉

2016年の、その大晦日。

東京・横浜は、
ほんとうに穏やかな一日。

朝日新聞『経済気象台』
コラムニスト昴さんは、
過去60年あまり、
米国にかかわってきた。

そのアメリカ分析。

「米国の偉大さは、
核でもドルでもありません。
国際社会が米国を畏敬してきたのは、
世界中から集まった移民が、
自由と平等を国是に
50の国(州)をつくり、
人種のるつぼという多様性を
生かした創意工夫で、
世界に通用する文物、文明を、
築いてきたからです」

「米国は人類の未来の姿、
いま様にいえばグローバリゼーションを
シミュレーションして、
見せてくれてきたのです」

納得・賛成。

米国チェーンストアも、
この自由と平等、
多様性を生かした
創意工夫から、

人類の未来を、
シミュレートしてくれた。

だから私たちは、
アメリカから学んできた。

しかし、昴さん。
「私は、トランプ現象を、
民主主義の機能不全とする悲観論には
くみしません。
米国の民主主義は、
多民族国家ゆえの復元力があります」

そうそう。

「トランプ登場は後世の歴史には
『草の根のあだ花』と一言
残るだけだと思います」

昴さんほどの人の見解に、
ちょっと安心。

「民主主義なしの米国は
あり得ません」

チェーンストアも、
民主主義を、
その根本思想とする。

今日は、夕方のピークに向けて、
イオンスタイル碑文谷へ。DSCN9947.JPG-6[

この40年ほどの間、
私自身も、勉強させてもらったし、
たいへんお世話にもなった店。

大晦日になって、
どうしても気になった。

東横線学芸大学駅を降りて、
店に近づくと、ドキドキしてきた。

店舗入り口では、
今日だけの限定で、
「ときめきポイント5倍」セールを、
展開していた。
DSCN9950.JPG-6

その1階入り口の青果部門。
すごい顧客数。
DSCN9951.JPG-6

マグロづくしは大好評。
DSCN9953.JPG-6

奥主通路が長くて変形の売り場だが、
そこに顧客がごった返していると、
妙な迫力がある。
DSCN9954.JPG-6

エビの天ぷらも、
このボリューム。
DSCN9956.JPG-6

今年の12月16日。
かつてのダイエー碑文谷店が、
イオンスタイル碑文谷として、
完全リニューアルオープン。

そして大晦日のこの客数。
うれしいことこの上ない。
DSCN9962.JPG-6

2階に上がると、
ギフト&スウィーツコーナー。
この売り場も碑文谷仕様だが、
大成功。
DSCN9961.JPG-6

1階から4階まで、
くまなく売り場を歩いて、
その出来栄えと顧客の状態を観察した。

3階の化粧品売り場は、
大晦日のこの時間だから、
閑散としていたが、
正月明けには賑わうだろう。

最新の品ぞろえと売場づくりに、
顧客の側が反応していた。

店に迷惑がかかるので、
一顧客として訪れたが、
町野弘幸店長が姿を見つけて、
時間を割いてやってきてくれた。

その町野さんと、
南関東カンパニーで、
広報を担当する大島さん。
DSCN9968.JPG-6
大島さんは今日、
本部から応援にやってきた。

町野さんとは、
今秋の第6回アメリカ視察に、
ご一緒した。

昨日の売上げは、
イオンリテール全店で第3位だった。

5階から7階までは、
来年3月31日オープンで、
いまだ片肺飛行。

それで3位という成果は、やはり、
ダイエーの遺産が残っているのだろうし、
もちろん現在の店の人たちの、
努力の結果でもある。

今日は、トップを狙う。

その心意気やよし。

「今日はこの調子で、
午後10時まで営業します。
そして明日は8時に初売りです」
町野さんは、元気に語った。

再び、言おう。
「初心忘るべからず」

年末や大晦日には、
日本のチェーンストアでは、
本部の人たちが、
全員、店舗現場に、
応援に駆け付ける。

これは実にいい仕組みだ。

店では人手が増えて、
大いに助かる。

本部は店の実態、現場の状況が、
よくわかる。

相互理解が深まる。

そして何よりも、
顧客にじかに接して、
商業の仕事を、
全社的に実感することができる。

これこそチェーンストアや商業が、
民主主義を根幹とすることを示すものだ。

こういったデモクラティックな制度こそ、
四半期に1回くらいは、
実施すべきだろうと思う。

「神は現場にあり」
なのだから。

今年も現場を巡った。
昨年も一昨年も、
そして来年も再来年も。

その現場で、
私を迎えてくれた、
すべての知識商人に、
お礼申し上げたい。

では、結城義晴のブログ[毎日更新宣言]
これにて終了。

長い長いご愛読、
こころから感謝します。

ただひとり風の音聞く大晦日
〈渥美 清〉

〈結城義晴〉

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