結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年01月21日(月曜日)

「朝に昼に夕に、今日も一日、優しく強く」で寒中お見舞い申し上げる

Everybody! Good Monday!
[2013 vol4]

2013年もはや第4週。

糸ほどの絆となりし賀状かな

〈朝日俳壇 いわき市・坂本玄々〉

年賀状のお年玉商品当選番号が、
昨日、発表された。

今年も多くの賀状をいただいた。
心から感謝したい。

年賀状のお返しは、
寒中見舞い。

松が明けるのは1月7日。
その翌日の1月8日から、
立春の2月4日の前までに出す。

昨日は二十四節気の「大寒」。
暦の上では「一年で一番寒いとき」

『暦便覧』ではこう説明されている。
「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」

大寒のじっとしてゐるほかはなし
〈日経俳壇 静岡・植田克己〉

大寒の日から節分までの15日間そのものも、
「大寒」という。

そして節分の2月3日の翌日が「立春」。
大寒までの冬と立春からの春を分けるから、
「季節を分ける『節分』」という。

いちばん寒い時期を、楽しみたい。
こころ豊かに暮らしたい。
自分らしく生きたい。

その人の如く手袋ありにけり
〈朝日俳壇 今治市・横田青天子〉

今週は「節分」に向けた販促一色。
しかしその背景に「大寒」のコンセプトが流れている。

「インテリジェンスとは
行動のための情報である」

ハーバード大学国際問題研究所初代所長のロバート・ボウイ、
『インテリジェンスとは何か』についての明言。

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授の沖本美幸先生が、
facebookで紹介している。
「行動に役立たない情報は、Informationであり、
その情報がintelligenceになるためには、
行動に役立つことが必要です」
沖本先生は立教教授として、私の唯一の同期の桜。
俯瞰工学を研究している。

「節分」「大寒」から、恵方巻きまで、
インフォメーションをインテリジェンスにして、
現場で展開しなければいけない。

かつて、節分に向けた時期の中心は、
節分のひなあられや千歳あめ、ちらし寿司だったが、
現在は恵方巻きが主役。

状況は変わった。
それをいかに行動に役立てるか。
これから楽しみなシーンが、
展開されることになる。

しまったといふ目のままや金目鯛
〈朝日俳壇 シンガポール・永井恵美子〉

さすが朝日新聞の俳壇。
おもしろい。

俳句には季語がある。
金目鯛の漁期は12月から3月だから、
今が旬。

冬の旬の食べものも、
楽しみたい。

缶詰の消費期限の日の空は
晴れか曇りか日本はあるか

〈日経歌壇 盛岡・藤原建一〉

今の時期、消費期限のチェックもしておきたい。

さて、先週土曜日のブログに少なからずの反響があった。
「東京ストアー民事再生法適用申請」

トップから直接メールも入った。
実に真摯で謙虚なコメントだった。

私は、返信した。
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」
いまは、そんな心境に違いない。

「艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は失望に終わることがない」

(新約聖書・ローマ人への手紙より)

東京ストアーのトップ、幹部、社員、従業員。
みな、いまは艱難と忍耐のなかにあるに違いない。
しかしそれが練られた品性としての練達を生み出す。
そして艱難、忍耐、練達から生まれた希望は、
絶対に失望に終わることがない。

石川県のスーパーマーケット業界で、
地元資本の企業は、
マルエーに次いで東京ストアー。

地元顧客からの支援は熱いはずだ。

まだまだ民事再生法で、
再建、再興を目指す。
私は、昨年と今年の商人舎標語を、
東京ストアーに捧げた。

昨年は、
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」
そして今年は、
「今日も一日、優しく、強く」

この二つの標語は対になっている。
だから、こう使う。

「朝に希望、今日も一日、優しく、強く」

「昼に努力、今日も一日、優しく、強く」

「夕に感謝、今日も一日、優しく、強く」

私は還暦を超えて、最近、
帯状疱疹にかかってしまった。
これは60代が一番多くかかる病気で、
水疱瘡のウィルス菌が再発する。

「体を温めてください」と、
お喋りで親切な女医に言われた。

そこで晩はもちろん、
朝にも湯につかる。

そこで朝湯のときには、
標語を声に出して言う。
「朝に希望、今日も一日、優しく、強く」

夜、湯船でくつろぐときにも、
標語を声に出して言う。
「夕に感謝、今日も一日、優しく、強く」

日中は、ランチの後につぶやく。
「昼に努力、今日も一日、優しく、強く」

このくりかえし、
繰り返し。

力が湧いてくる。
元気がでてくる。
前向きになる。

試してください。

寒中 お見舞い申し上げます。

では皆さん、今週も。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年01月20日(日曜日)

ジジと大寒[日曜版2013vol3]

ジジです。
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きょうは、大寒。

こよみのうえでは、
いちばん寒い日。
だから「おおきく、さむい」とかく。

でも、とっても、
あたたかい日曜日でした。
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成人の日の月曜日は、
あんなすごい雪だったのに。
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おうちも雪。
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ベランダも雪。
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ボクは、おうちのなかで、
ねむっていました。
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まだ雪がすこし、
のこっています。
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きれいです。

ほかのところにも、
雪がのこってる。

rikkyoにも。
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おうちのなかには、
シクラメン。
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こうして、すこしずつ、
春になっていくのでしょう。
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春がまちどおしい気がします。
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あたたかくて、あかるい春。
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ボクは、あたらしい器で、
おいしく食べています。
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とても気にいった。
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フェルメールのまえでは、
とくにおいしく感じられる。
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わかるでしょ?
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ユウキヨシハルのおとうさんは、
ちょっとビョーキ。
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タイジョー・ホーシンが、
あたまにできた。
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そしてズツー。

だからこんなに薬、
もらってきた。
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のむ薬とつける薬。
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のんで、つけて、
でかけていった。
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いそがしい。
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はやくかえって、
やすんでください。
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きょうは、大寒です。
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ほんとうは寒い日なんです。
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と、おもっていたら、
かえってきました。
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おかえりなさい。

ゆったり、ゆっくり、
おやすみしましょう。

〈『ジジの気分』(未刊だけれど、いつか写真集?)より〉

2013年01月19日(土曜日)

石川県の東京ストアー民事再生法申請、商人の本籍地と現住所

この1週間、頭痛がした。
よく見ると頭部に湿疹がある。
病院に行ったら、
帯状疱疹と診断され、
強力な薬を処方してくれた。

そのまま午後から立教大学。
結城ゼミの論文審査会発表練習。

論文の出来栄えはいいので、
私は安心しているが、
発表する当の本人たちは、
気が気でない。

終ったら、陽が暮れてしまったが、
池袋の立教キャンパスは、
雪が残って美しい。
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ゼミはホットだったが、
キャンパスはクール。
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伝統の第一食堂が輝いて見える。
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伝統といえば、
東京ストアーが、金沢地裁に、
民事再生法適用を申請した。
昨日、2013年1月18日のこと。

伝統のあるスーパーマーケットだ。
1959年(昭和34年)創業。

石川県金沢市発祥の企業だが、
「東京ストアー」というネーミング。

創業者の故箕田会長は、
気骨のある商人だった。
商業界同友会にも参加していた。

石川県のローカル・チェーンとして、
最大18店舗を展開。
2001年3月期決算では年商182億円。

昨2012年3月期には、
年商136億円で、2億5000万円弱の赤字。
負債総額は約55億円。

石川県内11店舗の営業は継続される。

2011年9月から中小企業金融円滑化法を利用、
金融機関に借入金の返済条件を変更してもらって、
その間に3店舗を営業譲渡。

しかしこういった時には、
条件のいい店しか売れない。

だから経営改善は、
なかなか進まない。

東京ストアーは、
オール日本スーパーマーケット協会に加盟しているが、
その機関誌の『AJSネットワーク』に、
毎月毎月、私はもう5年以上も連載原稿を書いている。

「スーパーマーケット応援団長の『辛口時評』」。
今週月曜日の成人の日に原稿を送って、
火曜日に校正をして、2月1日に発行される2月号。

連載第63回目のタイトルは、
「商人の本籍地と現住所」。

リード文は、こうなっている。
「中小企業金融円滑化法期限切れで、
倒産や企業統合が起こる。
その時の心構えは?」

「日本のスーパーマーケット業界に関して、
今年最大の出来事は、
企業統合や合併、買収だろうと思います。
そしてこれは経営者にとっても、
働く人たちにとっても、直接、
自分の人生に関わる問題となります」

ズバリ当たってしまった。

会社が倒産しても、
民事再生法や会社更生法を適用されても、
商人にはまだまだ十分に、
良い人生の可能性が残っている。

まず、このことを言いたい。
嘆き悲しんだり、諦めたりする必要は、
まったくない。

こんな時の考え方は、
「商人の本籍地と現住所」。

商人の本籍地は、初めて入った会社、
あるいは経営者として代々、受け継いできた会社。

商人の現住所は、
買収・合併されて移籍する会社。
あるいは退職して、転職する会社。

本籍地は変わっても、
現住所で精一杯生きる。

それが商人の本籍地と現住所。
日本人はだれもがそうして生きている。

本籍地で学んだこと、身に着けたことは、
何一つ無駄にはならない。
商人を止めてしまわない限り、
必ず現住所で活かされる。

東京ストアーは民事再生を申請して、
自力復活を意図する。

それが成就するのかどうかは分からないが、
精一杯、努力するしかない。

東京ストア-のホームページには、
代表取締役・箕田秀夫さんの名で、
「民事再生申し立てのお知らせ」が出ている。

「このような事態に至り、
お客様・お取引先の皆様を初めとする関係者の皆様に
ご迷惑・ご心配をお掛けすることとなりましたことにつき、
誠に申し訳なく、心からお詫び申し上げます。

ご高承のとおり、民事再生手続は
会社が再建していくための手続です。
従って、弊社の経営する各スーパーマーケット店舗は、
原則これまでどおり営業を継続いたします。

弊社としましては、皆様にお掛けするご迷惑を最小限に留めるべく、
事業再建に向けて最大限の努力をする所存でございますので、
誠に勝手ではございますが、今後ともご愛顧・ご高配賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます」

このお詫びの文章は、いい。
箕田さん、頑張れ。
東京ストアーの皆さん、頑張れ。

いまこそ、真価が問われるときだ。

1997年9月に、
ヤオハンが破たんした時にも、
伊豆のお店にはお客さんがわんさか訪れて、
買い物してくれた。

私はこの目で目撃し、感動した。

これまでのことは、振り返るな。
明日だけを見つめて、
お客様と仲間とお取引先のことだけを考え、
行動せよ。

特にトップは、
自分のことは二の次、三の次、四の次、五の次、
最後にせよ。

それが責任を取るということだ。

そうすれば、むしろ、
堂々としていることができる。
凛としていることもできる。
真すぐ前を見詰めることができる。

会社を手放すことがあるかもしれない。
それでもお客様、従業員、お取引先のことを考えよ。

商人は顧客と共に生きる。
仲間と共に生きる。

会社と共に生きるのは、
第二次的な要件なのだ。

〈結城義晴〉

2013年01月18日(金曜日)

FORTUNE働きたい企業順位と日本チェーンストア協会賀詞交歓会

今朝の日経MJ『マーケティングスキル』欄に、
寄稿しました。
「顧客はいつも正しいのか」
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このブログの読者にはおなじみの話。
スチュー・レオナードとイータリー。
その「アワー・ポリシー」の差異。
これがマーケティング・スキルのベースとなる。

日経MJは流通サービス業界で圧倒的最大メディア。
月曜、水曜、金曜の週3回発刊。

早速、ユースキン製薬㈱社長の野渡和義さんから、
メールが入った。
「炯眼に脱帽」

野渡さんは、
私の中学高校の器械体操部の3年先輩。
先輩から褒められると、本当にうれしい。

ありがとうございました。

今日はそれ以外にもうれしいことがあった。
米国『FORTUNE』誌の「働きたい企業ランキング」
2013年版が発表された。

まず、ベスト10企業
1    Google, Inc.
2    SAS
3    CHG Healthcare Services
4    The Boston Consulting Group, Inc.
5    Wegmans Food Markets, Inc.
6    NetApp
7    Hilcorp Energy Company
8    Edward Jones
9    Ultimate Software
10    Camden Property Trust

ウェグマンズが第5位。
2005年に第1位のウェグマンズは、
その後、第2位、第3位、第4位ときて、
今年は第5位。

それでも、ウェグマンズの素晴らしさは、変わらない。

以下、小売業、サービス業だけピックアップ

16位に収納用品チェーンストアのコンテナストア、
17位にアウトドア用品小売業のREI。
16    The Container Store
17    Recreational Equipment, Inc. (REI)

靴のEコマースザッポスは31位。
31    Zappos.com

そしてサクラメントのナゲット・マーケットが37位。
12店舗のインディペンデント・スーパーマーケット。
37    Nugget Market, Inc.

紳士服チェーンのメンズウェアハウスは50位。
50    Men’s Wearhouse

ホテルのマリオットは64位、
外食のダーデン・レストランツが65位、
コンビニのクイック・トリップが66位と並ぶ。
64    Marriott International, Inc.
65    Darden Restaurants
66    QuikTrip

そしてホールフーズ・マーケットは、
今年、71位。
それでも昨年100億ドル突破。
71    Whole Foods Market

中古車販売小売業のカーマックスが74位。
74    CarMax

ちなみにビル・ゲイツのマイクロソフトは75位。
75    Microsoft Corporation

全米第3位のスーパーマーケットパブリックスは77位。
このランキングの常連。
77    Publix Super Markets

ビルダ・ベア・ワークショップは78位。
自分自身で作るクマなどのぬいぐるみ、
洋服、アクセサリー類の販売小売業。
78    Build-A-Bear Workshop

フォーシーズンズ・ホテルが83位。
83    Four Seasons Hotels & Resorts

そしてノードストロームは88位。
あの「伝説のサービス」の百貨店。
ノードストロームがここに位置づけられることで、
他の小売サービス業の価値は格段に高まる。
88    Nordstrom, Inc.

ちなみに、
コンサルティング・ファームのアクセンチュアは91位。
ゴールドマンサックスも93位で、
スターバックスが94位。
91    Accenture
93    Goldman Sachs Group, Inc.
94    Starbucks

カジュアル・ファッションのエアロ・ポステールが第97位。
97    Aéropostale, Inc.

小売業は13社、
外食が2社、ホテルが2社。

小売りサービス業が17%、
小売業だけなら13%。
スーパーマーケットは4社。
ウェグマンズ、
ナゲット・マーケット、
ホールフーズ、
パブリックス。

凄いことだ。

士農工商の序列らしきものは、
アメリカにもあったし、まだある。
しかしそれを覆す小売サービス業の、
努力・努力・努力。

カスタマー・サティスファクションと、
エンプロイー・サティスファクション。
その両立。

従業員満足があるからこそ、
米国小売サービス業の地位は高まった。

しかし常連だったスチュー・レオナードは、
残念ながら、昨年から姿を消した。

日経MJの記事でも、スチュー・レオナードは、
客数・客単価が下がってきたことを指摘した。
店を見ればそれが如実に表れているが、
このランキングにもそれが出てきている。

さて今日は夕方から、日比谷の帝国ホテルへ。
日本チェーンストア協会主催の新年賀詞交換会。
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会場の孔雀の間の金屏風には、
会長、副会長の皆さんが、
参列者をお出迎え。
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会長は㈱ライフコーポレーションの清水信次さん。

副会長は、あいうえお順で、
イオン㈱の岡田元也さん、
イズミヤ㈱林紀男さん、
㈱イトーヨーカ堂の亀井淳さん、
㈱カスミの小濵裕正さん、
サミット㈱の田尻一さん、
㈱ゼンショーホールディングスの小川賢太郎さん、
㈱ダイエーの桑原道夫さん、
㈱大創産業の矢野博丈さん、
㈱ニトリホールディングス似鳥昭雄さん、
㈱フジ尾﨑英雄さん、
㈱平和堂の夏原平和さん、
㈱丸井グループ青井浩さん、
㈱マルエツ髙橋惠三さん、
㈱ヤオコー川野幸夫さん、
そしてユニー㈱佐々木孝治さん。

ずらり並ぶと、まったく壮観。

次々に、会員、賛助会員、報道関係者が入場する。
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私も列に並んで、あいさつしながら入場。
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はじめに協会会長の清水信次さんの主催者あいさつ。
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清水さんは今年4月、87歳になるが、
まったくもってお元気。
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毎朝7時半に起床し、8時には出社。
月曜から土曜まで出勤する。
「今の日本には国家目的がない。
オリンピックを誘致するために、
全国民が燃えなければならない。
だから東京だけのオリンピックではだめ。
日本全体のオリンピックにすることだ。
みなさん、よろしく」
清水節、健在。
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ここから来賓あいさつが始まったが、
政権与党に返り咲いた自民党、公明党の面々が駆けつけた。

経済産業副大臣の菅原一秀さん。
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農林水産副大臣の加治屋義人さん。
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そして石破茂自民党幹事長。
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もともと話は理論的でうまいが、
笑顔が出るようになった。

公明党幹事長の井上義久さん。
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財務副大臣の小渕優子さん。
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乾杯のあいさつは、
キリン㈱社長の磯崎功典さん。
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1月1日に3社統合して、
キリン㈱となった。

そして懇親。
はじめに話し込んだのは、
㈱エコスの平富郎会長。
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昨日オープンした新店の売り上げ情報を、
携帯でダウンロードして見せてくれた。
予算の150%を達成して、いい出だし。
うれしそうだった。

奥様とご一緒のゴルフのお約束、
しました。

㈱ヤオコー会長の川野幸夫さん。
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「士農工商の序列がある。
それを結城さんと一緒に覆したい」
まったく同感です。

㈱大創産業社長の矢野博丈さんとは、
役員の皆さんが見守る中で、情報交換。
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そしておどけて記念ショット。
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そこに、㈱平和堂社長の夏原平和さん。
夏原さんは財界経営者賞を受賞したばかり。
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私からの祝福の言葉に、
本当にうれしそうだった。

㈱イトーヨーカ堂の亀井淳さん。
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蕎麦打ち名人。
一度食べてみたい。

㈱いなげや社長の遠藤正敏さん(中)と
㈱三浦屋社長でいなげや取締役の倉橋久和さん(右)。

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三浦屋はいなげやグループとなった。

㈱ライフコーポレーション社長の岩崎高治さん。
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最近、ライフの新店を見たばかり。
その話をしたら、すかさず「どこの店ですか?」
小売業の優れた経営者が必ず返す質問。
岩崎さんも完全に小売屋になった。
私はほんとうにうれしい。

第一屋製パン㈱の皆さんと。
私の隣は社長の細貝理栄さん。
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㈱伊藤園社長の本庄大介さん(右)と、
副社長の本庄周介さん(左)。
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私の隣は商人舎エグゼクティブ・プロデューサー松井康彦さん。
アドパイン代表。

日清オイリオグループ㈱専務の芋川文男さん(左)と、
東京支店次長の大場克仁さん(右)。
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三井物産㈱の皆さんと。
私の隣は食品流通部長の中山裕之さん。
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㈱商業界社長の中嶋正樹さん。
先輩の私と松井さんが両脇を固めて撮影。
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そして清水信次さん。
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東京オリンピックが誘致成功して開催される2020年まで、
健在でいてほしい。

最後は協会専務理事の井上淳さん。
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お疲れ様でした。

今日はいい1日だった。
今日も一日、優しく、強く。

それを貫くことができた。

そしてこれを貫いていけば、
日本のチェーンストアも小売業も、
アメリカのように、
働きたい企業ランキング上位社が、
続々出てくるに違いない。

〈結城義晴〉

2013年01月17日(木曜日)

大島渚逝去「深海に生きる魚族のように」と日本VC協会賀詞交歓会

大島渚、逝く。
享年80。

他の名監督たちと比べると、
作品以上に、その言動の露出が、
燃え、輝いたと思う。

朝日新聞『天声人語』、毎日新聞『余禄』、
共に取り上げた。

「深海に生きる魚族のように、
自らが燃えなければ
何処にも光はない」

戦前のハンセン病の歌人・明石海人の言葉を、
大島は胸に畳んで生きた。

間違いなく、
時代が変わりつつあることを実感させる死だ。

日本スーパーマーケット協会の機関誌、
『JSA PRESS』その第61号が、
1月11日に発刊された。

第1面で会長の川野幸夫さんが、
年頭所感を述べている。
ご存知、㈱ヤオコー代表取締役会長。

「新しい年は間違いなく
大変厳しい年になると思います。
本格的な少子高齢化時代に突入し、
従来と次元の異なる厳しい低価格競争の到来が
予想されます」

「これまでと同じことをしていては
生き残れない時代となってきました」

大島渚の死は、私に、
川野さんの「次元の異なる時代」、
「同じことをしていては生き残れない時代」を、
感じさせる。

今日は朝から新横浜へ。
イケアとロピアの両店を視察。

㈱商人舎は丸5年を迎え、
2月から6年目に突入。
そこでイケアでは、
事務所の模様替えのための事務用品や、
新しい机と椅子を購入。
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しかしヨーロッパの店のイケアはもちろん、
アメリカやアジアの店も、そして日本の店も、
実にいい。

ノンコモディティの北欧家具のチェーンストアが、
コモディティとの組み合わせを実現させ、
それによって集客力と売上高と収益性が格段に高まり、
プライベートブランド開発が「次元を超越」した。

その隣にあるのがロピア港北インター店。
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昨年12月13日にオープンしたばかり。
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イケアの裏側の敷地で、
上新電機とコーナンホームセンターが隣接。
凄く強力な商業集積となっている。
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ロピアのエッセンスをセンス良く集約した繁盛店で、
お客もよく入っていた。

惣菜がずいぶんよくなってきた。

シンプルな部門構成とフロアレイアウトが、
「わかりやすくて美しい」。
小林一茶だ。
そして「力強い」。

横浜のオフィスに戻ってから、
東京・竹芝のホテルインターコンチネンタル東京ベイへ。

一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会。
平成25年新春賀詞交歓会。

懇親会に先立って、新春記念講演会が行われた。
講師はブルドックソース㈱社長の池田章子さん。

私は懇親会からの参加。
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はじめに協会会長の小川修司さんのあいさつ。
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小川さんの話にはいつも、
大局的な見地が盛り込まれている。
「第1次世界大戦と第2次世界大戦の間にデフレが起こった。
それがケインズ経済学を生み出した。
そして現在のデフレからも、
新しい壮大な経済理論体系が生まれるに違いない。
それに期待したい」

来賓あいさつは、
経済再生担当大臣の甘利明さん。
20130117193650.jpg

その甘利大臣のあいさつに、
真ん前で、記者たちが写真を撮り、メモをする。
その横で日本チェーンストア協会会長・清水信次さんが、
座って、じっと聞いていた。
20130117193730.jpg

続いて農林水産副大臣の加治屋義人さん。
20130117193703.jpg

経済産業省からは政務官の平将明さん。
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家業は大田青果市場の仲卸・山邦で、
そこで仕事をした経験を持つ。

歯切れの良いあいさつだった。

乾杯の音頭は、土方清さん。
日本小売業協会会長。
20130117193744.jpg
サークルKサンクス社長・会長を務め、
現在、相談役。

ここからはいつもの懇親。
まず小川会長と経済談義とゴルフ談義。
20130117193801.jpg

協会副会長の菅田茂さん
㈱ジュエラーズジャパン社長。
20130117193939.jpg

久しぶりにお会いした小山周三さん(中)。
西武文理大学名誉教授。
いつもお会いする玉生弘昌さん(左)。
一般社団法人流通問題研究協会会長の㈱プラネット会長。
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小山さんは元流通産業研究所所長で、
現在は、狭山元気大学学長。
狭山の小学校をキャンパスと校舎にして、
社会人大学を経営している。

この地に店舗展開をするヤオコーやしまむらなど、
是非とも、狭山元気大学を支援してほしいものだ。
もちろん私もご協力したい。

協会副会長の佐伯行彦さん。
協同組合セルコチェーン理事長、
㈱さえきホールディングス社長。
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山梨・静岡の㈱セルバとの経営統合を発表したばかり。
統合後は、50店舗500億円の、
インディペンデントカンパニーが誕生する。

私、この合併、大いに評価している。

「自らが燃えなければ
何処にも光はない」

大島渚。

佐伯行彦さん58歳、
セルバ社長の桑原孝正さん56歳。
絶好の年齢だ。

日本製粉㈱執行役員営業企画部長の内田宗司さん(中)。
流通問題研究協会専務理事の橋本佳往さん(左)。20130117193840.jpg

コーネル・ジャパン奇跡の第二期生、
昭和産業㈱の湯澤公朗さん。
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そして清水信次さんをはさんで、
協会副会長の齋藤充弘さんと。
20130117193909.jpg
清水さんはもちろん㈱ライフコーポレーション会長、
そして国民生活産業・消費者産業連合会長にして、
日本チェーンストア協会会長。

齋藤さんは、全日本食品㈱社長。

その清水さん。
経済産業省の若手官僚に、
永田町と霞が関の役割の違いをレクチャー。
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「永田町が寄ってたかっても、
霞が関の優秀さにはかなわない!」

清水さんは相変わらずお元気で、
明日のチェーンストア協会の賀詞交歓会の会長挨拶を、
事前公開してくれた、と思う。

中締めは佐伯行彦さん。
元気よく三本締め。
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「深海に生きる魚族のように、
自らが燃えなければ
何処にも光はない」

大島渚は死んだが、
その座右の言葉は、
今こそ、生きる。

合掌。

〈結城義晴〉

2013年01月16日(水曜日)

クルーグマン「アベノミクスの肯定」と「小売サービス業が日本を救う」

昨日のブログで、
㈱ヤオコー副社長・川野澄人さんに触れたら、
今朝の朝刊各紙で、4月1日付、
代表取締役社長就任の報道が流れた。

もともとは日経新聞がスクープして、
それをヤオコー側は否定していたというか、
積極的に肯定していなかったが、
正式に決定し、発表。

流れたニュースは、
覆水盆に返らず。
すぐに決定し、表明したほうがいい。

今朝の新聞報道では、2月21日に、
㈱ユニーグループ・ホールディングスが発足し、
代表取締役社長に中村元彦さん、
代表取締役会長に前村哲路さんが就任。
中村さんは㈱サークルKサンクス社長、
前村さんは㈱ユニー社長。
その子会社のユニー代表取締役社長には佐古則男さんが就任。

中村さん、53歳、
佐古さん、55歳、
前村さん、63歳。

トップマネジメントのこの年齢構成は、とてもいい。
ユニーグループはリージョナルチェーンとして、
しっかりした基盤をつくることが一番いい。

私は勝手に考えている。

今後の手腕に期待したい。

何しろ、イオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ、
第3の存在なのだから。

さて、昨日は『食品商業』の特集のタイトルを、
ちょっと辛口で評論したが、
ライバル誌の『チェーンストアエイジ』最新号は、
「商品こそすべて」のタイトル。
実にわかりやすい。
しかも正しい。

ただしわかりやすくて、正しいのが、
雑誌としていいかというと、
これも全面的に肯定はできない。

何かひっかかるものがほしい。
時代の潮流を感じさせる要素が必要だ。
アカデミズムの論文では「新規性」といったりする。

「商品こそすべて」には、
それがない。

私の持論。
難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。

私の師匠でもある林廣美先生から教わった。

しかし、面白く、深くと考え過ぎて、
間違ってしまったら、とんでもない。

『チェーンストアエイジ』の特集には、
二人の商品本部長が登場。
セブン-イレブン・ジャパンの鎌田靖さんと、
関西スーパーマーケットの柄谷康夫さん。

柄谷さんは、コーネル・ジャパン奇跡の第2期生。

その後に平和堂、ハローデイ、マルエツ、フレッセイなどのケーススタディ。
これもわかりやすい。

現在の私など、こういった生の情報やコメントがありがたい。

編集部などが変な注釈や解説、分析をつけると、
かえって事実が分かりにくくなる。

もちろん編集部がタッチせず、
ライターにお任せの原稿などは、
あまり読みたいとも思わない。

そう言えば、故渥美俊一先生も、
事実報道の重要さを強調していた。

さて、第96代の安倍晋三首相。
「アベノミクス」が論議にでる。

1981年1月に大統領に就任したドナルド・レーガンの政策を、
「レーガノミクス」と呼んだ。
レーガンは大根役者だったなどと揶揄されるが、
現在もアメリカ国民から絶大なる人気を得ている。

その後、ビル・クリントンの「クリントノミクス」や、
テキサス州知事のリック・ペリーの「ペリノミクス」など、
「〇〇ミクス」という言葉が使われ、
今回、「アベノミクス」。

この言葉が出てきたことだけでも、
高評価のスタートと判断できる。

日経新聞が『国際』欄で、
「『アベノミクス』影響注視」の記事。

「円安で輸出競争激化、余剰マネー流入、
中韓など警戒強める」といった内容。

ニューヨーク・タイムズの社説は、
「ゾンビ(死に体)企業の退場、
農業補助金の削減、
移民受け入れの拡大」
こういった抜本的構造改革によって、
需要の拡大に取り組めるか否かを問う。

ここでいう「ゾンビ企業の退場」という考え方が、
中小企業金融円滑化法の打ち切りを推進している。
しかし、最後には国内需要の拡大ができるか、
公共投資を需要につなげることができるのか。
これが一番大事な視点。

この記事の後に、
ポール・クルーグマン教授が出てくる。
プリンストン大学のノーベル経済学賞受賞者。

このブログでもよく出てくる「インフレ・ターゲット論者」。
日本の経済・金融政策に辛口の発言を繰り返してきた。

ニューヨーク・タイムズ紙電子版のブログでは、
「現時点の結果は完全に肯定できる」。
これは、うれしい。

しかし「安倍氏は経済への関心が乏しく、
正統派の議論を無視している」
とも分析。
正統派議論とは「国債増発による金利急騰を危ぶむ」もの。

わかりやすく言えば、これ。
「インフレは歯磨きのチューブのごとし。
出し過ぎると戻しにくい」

イギリス中央銀行政策委員を務めたアダム・ポーゼン氏も、
「日銀に圧力を掛けて
円高是正やデフレ脱却を目指す手法は
正当化できる」

アベノミクス、大いに期待したい。

しかしクルーグマン教授の指摘にある「正統派議論」も、
注目しておきたい。

そして内需の活発化において、
小売業やサービス業、消費産業が、
大きな役目を担っている
ことを、
あらためて強調しておきたい。

年末も正月も、その後も、
働き続け、店を維持し続けている商人たちは、
自らの顧客を喜ばせ、会社の収益を支えているだけではなく、
日本経済の主役の一員である。

クルーグマン教授は、
アメリカ国内に対して言っている。
「小売りサービス業の生産性が上がらねば、
国民の生活は豊かにならない」

それは日本の小売サービス業においても、
まったく同じことである。
「小売サービス業が需要を創り出さない限り、
日本の経済の復活もない」

今から5年前、
㈱商人舎設立の記念講演の結城義晴のテーマ。
「小売サービス業が日本を救う」

アベノミクスが展開されるなかで、
これは5年前よりも、ますます重要になってきている。

さて最後に、今日の横浜の商人舎オフィス。
午前中に気象予報士の常盤勝美さんが来訪。
20130116162902.jpg
ブログ「常盤勝美の2週間天気予報」は好調。

「ウェザー・マーチャンダイジング」の今後の課題について、
私の考え方を話した。

常盤さんがそれをやってくれたら、
小売業・サービス業の成果は格段に大きくなる。
常盤さんはその一番の担い手。
期待したい。

午後には、USP研究所所長の當仲寛哲さん。
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當仲さんの情報システム改革手法は、
サービス業・小売業にも広がって、
飛躍的に生産性を上げつつある。

當仲さんの仕事も、
日本経済の活性化に大いに貢献している。

「今日も一日、優しく、強く」
今年の商人舎標語を噛みしめつつ、
今日が終る。

ありがたい。

〈結城義晴〉

2013年01月15日(火曜日)

北京・王府井ヨーカ堂撤収の英断と「ダウンスケール」のトンチンカン

関東甲信越の大雪。
成人の日と重なった。

きっと20年後も30年、40年、50年後も、
新成人たちは昨日のことを、
くっきりと憶えているに違いない。

仕事上、迷惑を被った人たちも、
この美しい思い出に免じて、
許してやってほしい。

しかし、日本の企業は素晴らしいし、
日本人は素晴らしい。

横浜の街に出てきたら、
多くの人が歩くところは、
きれいに雪かきが終っていた。

東日本大震災のときに発揮された日本人の美徳。
都市機能は、大雪対応型にできてはいないけれど、
またしても人の心の美しさによって、
社会はまっとうに動いた。

多くの日本人に拍手。

朝日新聞巻頭コラム『天声人語』は、
雪の名句を取り上げた。

俳人・片山由美子さんの一句。
まだもののかたちに雪の積もりをり

「しんしんと降る雪が、ものみなを白く埋めていく。
しかし郵便ポストにせよ公園のベンチにせよ、
まだものの形は判別できる――」

コラムの解説は、
小室等作詞・作曲の『雨が空から降れば』を、
無意識に、パクッてしまった。

小室の詞は「雨」がテーマだったが。

「雨が空から降れば
オモイデは地面にしみこむ」

「電信柱もポストも
フルサトも雨のなか
しょうがない
雨の日はしょうがない
公園のベンチでひとり」

モノを書いていると、
こんな無意識の表出がある。

気をつけようにも、
無意識だから仕方ない。

それでも、
以って自戒とすべし。

雪の句と言えば、
私が好きなのは、これ。

雪とけて村いっぱいの子どもかな
〈小林一茶〉

季語は「雪とく」で、
長い冬の終わりのころの句だが、
長野の雪の村の、ある日の情景。
雪が解けて、
家の中に押し込められていた子どもたちが、
いっせいに外へ出てきて、
村じゅうが子どもたちでいっぱいになる。

一茶らしい温かさ、小さな希望、
ほのぼのとしてくる。

さて今朝の日経新聞『企業』欄の記事。
「セブン&アイ、北京の食品スーパー清算」
タイトル通りの内容。

グループ会社「王府井ヨーカ堂」が、
北京に食品スーパーマーケットを2店営業していたが、
1店は先週末に閉店、残る1店も2月後半に閉鎖。

王府井ヨーカ堂は、
イトーヨーカ堂40%、ヨークベニマル20%出資の会社。

理由は、「中国の国内消費に勢いがないなか、
現地企業などとの競争激化で販売が伸び悩んでいたうえ、
昨年の沖縄県尖閣諸島を巡る日中対立が追い打ち」とある。

しかし「コンビニは北京や成都などで出店を加速し、
総合スーパーは四川省などで
店舗を拡大する計画に変更はない」

この記事自体に矛盾がある。
あるいは説明が足りない。

コンビニと総合スーパーは拡大するが、
食品スーパーは撤収。

「中国の消費動向を示す社会消費品小売総額」。
昨年の伸び率は前年比約14%。
一昨年の約20%と比べると鈍化したが、
それでも日本国内と比較すると、すごい伸び。

「中国や海外の小売り大手が、
消費拡大を見込んで店舗を拡大したため競争も激化」とあるが、
ならばセブン&アイの食品スーパーは競争力がないのか。

私は昨年6月7日の中国からの報告ブログで書いている。
タイトルは、
「上海第2日目、台湾資本RTマートの圧倒的優位性に感動」

「中国の小売業競争は、
ハイパーマーケットとコンビニに、
スーパーマーケットがはさまれて、
まだまだ育っていない。

日本の高度成長のときに、
ダイエーをはじめとする総合スーパーが躍進して、
食品スーパーマーケットが苦戦していたのと、
同じ構図。

ただし現在の中国には、
コンビニがまた、増えた。
これは『後進の先進性』で、
世界最先端の知恵が活用されている」

「ここから学ぶものは、非常に多い」と、
結んでいるが、セブン&アイは、
このことを学んだのだと思う。

そしていち早い撤収。
これは誠に的確な意思決定。

国際的には総合スーパーをハイパーマーケットという。
アメリカでもヨーロッパでも中国でも。

一般に小売業の歴史ではまず、
ハイパーマーケットが初めに普及する。
その後、市場が成熟してから、
スーパーマーケットが発達する。

アメリカはこの手順が、
完全に逆になった珍しい例であることを
知らねばならない。

セブン&アイの北京のスーパーマーケットは、
ウーマート(Wu Mart)という国内既存のスーパーマーケットと、
福建省から進出してきた永輝集団のスーパーマーケットに、
完全にやられてしまった。

私は、永輝こそ、
中国型スーパーマーケットの革新型だと思っているが、
セブン&アイがこれらとはまともにやり合わず、
総合スーパーとコンビニに特化するのは英断。

さすが。

しかしそうなると、勇躍乗り込んでいるイオンの、
その食品スーパーマーケット軍団はどうするのだろう。

奮闘あるしかない。

食品スーパーマーケットの発達は、
消費社会の成熟度のバロメーターとなる。

一番最後に進化を遂げる難しい業態ということになる。

その食品スーパーマーケットの経営専門誌『食品商業』
㈱商業界発刊で、私はその第3代編集長を長らく務めた。

最近は「日本一の業界誌」などと言われているらしいが、
せめて「日本一の経営専門誌」と呼んでほしい。

その『食品商業』2月号が、
今日、発刊された。

第1特集のタイトルは、
「『ダウンスケール』総力戦」

このタイトルを見て、
驚いた。

「ダウンスケール」は、
英語の語感として、
あまりよろしくない。

「スケール」(scale)は、
「尺度や基準」
を意味する。

「アップ・スケール」などというが、
それは端的に言えば、
基準が上がる、基準を上げるといった内容を示す。

だから「ダウン・スケール」は、
基準が下がるということになってしまう。
その総力戦が展開される。
それが『食品商業』の特集タイトル。

もちろん辞書を調べると、
「小型化する」といった意味も出てくるが、
その内容ならば本来、
「ダウン・サイジング」という。

サイズ(規模)をダウン(下げる)。
だからダウン・サイジング。

ウォルマートが環境対応型の店を実験したときに、
「ダウンサイジングした」といった使われ方をした。
規模を小さくしたら、省エネルギー店舗としての基準が上がるから、
これは「アップスケールのダウンサイジング」となる。

この特集には、ヤオコー大宮上小町店が、
主役として登場する。

ヤオコーは343坪の小型店を開発して、
実験を始めた。

ヤオコーが志向したのも、
「ダウンサイズによるアップスケール
これが正しい言葉の使い方。

私なら、こうするだろう。
「総力特集・ダウンサイジング」
もしくは説明的に過ぎるかもしれないが、
「アップスケール型ダウンサイジング」

ヤオコー副社長の川野澄人さんは、
ハーバード大学MBA出身というから、
この特集タイトルを見たら、
苦笑するに違いない。

以って自戒とすべし。

私が最も愛するメディアのひとつだけに、
ちょっと辛口になってしまった。
お許しいただきたい。

これも愛の表現である。
決して、桑田真澄が指弾する「体罰」ではない。

〈結城義晴〉

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